JP3608367B2 - スプリンクラ消火設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプリンクラ消火設備に係り、さらに詳しくは、天井裏に設置された給水配管に連結され、先端部にスプリンクラヘッドが取付けられた複数の可撓管が接続されるヘッダを備えたスプリンクラ消火設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ヘッダを備えたスプリンクラ消火設備の一例として、特公平7−114819号公報に記載された発明がある。この発明は、主配管から分岐した補助配管にニップルを垂下させてその下端部に多口継手(ヘッダ)を接続し、この多口継手の各排出口にフレキシブルジョイント管(可撓管)の一端を接続して他端にスプリンクラヘッドを取付けると共に、フレキシブルジョイント管を天井裏にはわせて弛緩させた状態で配設したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来技術においては、スプリンクラヘッドはフレキシブルジョイント管を介して多口継手に接続されているので、スプリンクラヘッドの設置場所を変更する必要が生じたときは容易に対処することができる。しかしながら、多口継手は、補助配管にニップルを介して剛接合されており、その位置が固定されているため移動することができず、設置場所を変更しようとする場合は、補助配管に対するニップルの接続位置を変えなければならない。
【0004】
また、多口継手とスプリンクラヘッドはフレキシブルジョイント管で接続されており、かつフレキシブルジョイント管を天井裏面にはわせて弛緩させた状態で配設しているため、放水時などにフレキシブルジョイント管に圧力がかかると多口継手が動揺したり、フレキシブルジョイント管がいわゆる暴れを生じるなどして各継手部に過大な力がかかることがあり、また、フレキシブルジョイント管への充水時に天井面材に大きな負荷がかかるなど、好ましくない。
【0005】
さらに、従来は、給水配管は通常天井スラブに取付けた吊り金具により固定されており、この吊り金具は天井スラブから垂直におろされているので、給水配管の位置決め等の作業が面倒である。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、ヘッダ及びスプリンクラヘッドの位置決め及び移動が容易であり、放水時などに配管用可撓管が暴れたり充水時に天井面材に大きな負荷がかかったりするおそれのないスプリンクラ消火設備を得ることを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
明は、給水配管と、複数の排出口を有し前記給水配管に接続されるヘッダと、該ヘッダの排出口に配管用可撓管を介して接続されるスプリンクラヘッドとを備えたスプリンクラ消火設備において、前記ヘッダに突設された固定腕を設け、該固定腕を天井下地材に当接して固定金具により前記ヘッダを天井下地材に固定するようにしたものである。
【0008】
また、前記スプリンクラヘッドが一方の接続口に接続されるエルボを設け、該エルボを前記天井下地材に前記固定金具と同じ構造の固定金具により固定するようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
図1は本発明の実施形態1に係るスプリンクラ消火設備の要部を示す説明図である。
図において、1は天井スラブ、2は天井スラブ1の下方において四方八方にはりめぐらされ、天井材や照明器具等の天井構成部品を支持するチャンネルその他の天井部材(以下、天井下地材という)、3は天井下地材2に直接又は金具等を介して取付けられた天井面材で、天井スラブ1と天井面材3との間には比較的狭い空間部5が形成されている。
【0012】
11は給水配管で、空間部5の上方において天井スラブ1から垂下した吊り金具(図示せず)に固定され、ほぼ水平に設置されている。12は給水配管11に接続されたほぼT字状の分岐管で、接続口13を備えている。
15はほぼ箱状のヘッダで、図2に示すように、上面中央部には接続口16が設けられており、四辺の側壁には後述の配管用可撓管が接続される排出口17a,17b,17c,17d(以下、単に17と記すことがある)が設けられている。18は下面中央部から突設された固定腕である。
【0013】
21は例えば合成樹脂からなり、分岐管12とヘッダ15を接続する可撓管(図には網目状に示してある)で、両端部には継手22a,22bが設けられている。なお、この可撓管21には、ステンレス製などの金属製のものを使用してもよい。23は例えば合成樹脂からなる配管用可撓管(図には網目状に示してある)で、両端部には継手24a,24bが設けられている。
25は両端部に接続口26a,26bを有するエルボで、一方の接続口26bにはスプリンクラヘッド27が接続される。
【0014】
次に、本実施形態の施工の一例について説明する。なお、施工にあたっては、天井スラブ1の下方には所定の間隔(例えば、450〜500mm)で天井下地材2が設置されており、また、分岐管12が設けられた給水配管11は、天井スラブ1から垂下した吊り金具(図示せず)に取付けられているものとする。
【0015】
先ず、分岐管12の下方において天井下地材2の上方にヘッダ15を位置させ、その近傍に設置された天井下地材2にヘッダ15の固定腕18を当接し、固定手段である例えば固定金具31により、ヘッダ15を天井下地材2に固定する。この場合、固定腕18に代えて、ヘッダ15の接続口16又は排出口17を固定金具31により天井下地材2に固定してもよい。
また、エルボ25を、スプリンクラヘッド27が設置される近傍の天井下地材2又はその他の部材に、固定金具31により固定する。
【0016】
ついで、分岐管12の接続口13とヘッダ15の接続口16に、可撓管21の継手22a,22bをそれぞれ接続し、ヘッダ15を分岐管12に接続する。このとき、継手22a,22bを含む可撓管21を、分岐管12の接続口13とヘッダ15の接続口16との間の距離より長く形成して余裕を持たせておけば、ヘッダ15が分岐管12の直下になくても、両者を容易に接続することができる。
【0017】
次に、配管用可撓管23を天井下地材2の上に載置し、その継手24a,24bをヘッダ15の排出口17a及びエルボ25の接続口26aに接続する。そして、配管用可撓管23をその近傍の天井下地材2に、固定手段である例えば結束バンド32により固定する。以下、同様にして、ヘッダ15の各排出口17b〜17dと、所定の位置でそれぞれ天井下地材2に固定されたエルボ25の接続口26aとを配管用可撓管23で固定し、各配管用可撓管23を近傍の天井下地材2に結束バンド32により固定する。
【0018】
このようにして、天井スラブ1と天井下地材2との間に給水配管11、ヘッダ15、可撓管21、配管用可撓管23及びエルボ25を配置したのち、天井下地材2に直接又は取付金具等を介して天井面材3を取付ける。このとき、天井面材3の所定の位置に設けた取付穴4からエルボ25の下端部が露出しているので、この接続口26bにスプリンクラヘッド27を螺入して取付ける。
【0019】
上記のように構成した本実施形態によれば、ヘッダ15とエルボ25とは配管用可撓管23で接続されているので、スプリンクラヘッド27の設置場所を容易に変えうることは勿論、分岐管12とヘッダ15とを可撓管21で接続したので、ヘッダ15及びエルボ25(スプリンクラヘッド27)の位置決めが容易であり、また、分岐管12の位置を変えることなく、ヘッダ15を移動させることができる。
【0020】
また、配管用可撓管23を天井下地材2上に載置して結束バンド32で天井下地材2に固定したので、放水時などに配管用可撓管23に圧力が加わっても、ヘッダ15やスプリンクラヘッド27が動揺したり、配管用可撓管23が暴れ出すおそれがなく、このため、各接続部に過剰な力が加わることがない。さらに、配管用可撓管23は充水時にも天井面材3に接触しないので、天井面材3に大きな負荷がかかることはない。
【0021】
上記の説明では、ヘッダ15を箱状に形成してその側壁にそれぞれ排出口17を設けた場合を示したが、平面形状を三角形以上の多角形又は円形状に形成してその側壁に排出口17を設けてもよい。
また、ヘッダ15を比較的高さの低い箱状に形成して各側壁に1個の排出口17を設けた場合を示したが、例えば、図3に示すように、高さを高くして各側壁にそれぞれ複数個の排出口17を設けてもよく、この場合、比較的高さの低いヘッダ15を積層して構成してもよい。
【0022】
さらに、ヘッダ15の下面に固定腕18を設け、この固定腕18及びエルボ25を固定金具31で天井下地材2に固定し、また、配管用可撓管23を結束バンド32により天井下地材2に固定した場合を示したが、これらの固定手段は上記に限定するものではなく、針金等の線状体によって締付けるなど適宜の固定手段を用いることができる。さらに、固定腕18の外径をエルボ25の外径と同じにしておけば、固定金具31を多種類用意する必要がなく、取付け作業も容易である。
【0023】
[実施形態2]
図4は本発明の実施形態2の要部を示す説明図、図5は図4の一部平面図である。なお、実施形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。本実施形態においては、給水配管11は、天井下地材2上に載置されて結束バンド32により固定されており、また、この給水配管11に設けた分岐管12の接続口13の開口部外周にはフランジ14が設けられている。
【0024】
35はヘッダで、図6に示すように、先端部が閉塞された筒状のヘッダ本体36と、その基部外周に設けた複数のボルト挿通穴37aを有するフランジ37と、ヘッダ本体36の側壁に所定の間隔で設けた複数の排出口38a,38b,38c,38d(以下、単に38と記すことがある)とからなっている。なお、この排出口38は、ヘッダ35の両側にそれぞれ複数個設けてもよい。
【0025】
上記のようなヘッダ35は、そのフランジ37が分岐管12のフランジ14に接合され、給水配管11と直交し、かつほぼ水平に設置される。なお、エルボ25の取付けや配管用可撓管23の接続及び天井下地材2への固定は、実施形態1の場合と同様なので、説明を省略する。
【0026】
本実施形態においては、給水配管11を天井スラブ1の下方において四方八方にはりめぐらされた天井下地材2に固定するようにしたので、位置決めが容易であり、所定の位置に強固かつ安定して設置される。また、ヘッダ35をほぼ水平に設置したので、スプリンクラ消火設備全体の高さを低く抑えることができ、このため、スラブ1と天井材3との間隔が狭い場合にも実施することができる。
【0027】
また、ヘッダ35に多数の配管用可撓管23を接続する場合は、前述のようにヘッダ本体36の両側に排出口38を設ければよく、さらに多くの配管用可撓管23を接続する場合は、図7に示すように、両端部にフランジ37を有するヘッダ35aと、図6に示すようなヘッダ35を軸方向に連設してもよい。
【0028】
ところで、ヘッダ35は分岐管12により片持ち状態で支持されているため、その先端部が下降し易く、特に、複数のヘッダ35,35aを連接した場合は、その傾向が著しい。
このような場合は、ヘッダ35の先端部、又は連接したヘッダ35,35aの中央部や先端部を、天井下地材2に固定された固定手段である固定具33(図8、図9参照)により固定し、あるいは、天井スラブ1から垂下した吊り金具により支持するようにすればよい。
【0029】
[実施形態3]
図8は本発明の実施形態3の要部の平面図、図9はその正面図である。実施形態2では、分岐管12とヘッダ35をフランジ14,37で接合した場合を示したが、本実施形態は、両者の間を実施形態1で説明した可撓管21で接続すると共に、ヘッダ35の両端部近傍を、両端部が天井下地材2に固定された固定具33で固定するようにしたものである。なお、ヘッダ35の天井下地材2への固定は1か所だけでもよい。また、固定具33の構造は図示のものに限定するものではなく、適宜変更することができ、単に下方から支持するだけでもよい。
【0030】
本実施形態の効果も実施形態2の場合とほぼ同様であるが、分岐管12とヘッダ35とを可撓管21で接続したので、ヘッダ35の位置決めが容易であり、また、分岐管12の取付位置を変えることなくヘッダ35を移動することができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、給水配管と、複数の排出口を有し給水配管に接続されるヘッダと、ヘッダの排出口に配管用可撓管を介して接続されるスプリンクラヘッドとを備えたスプリンクラ消火設備において、ヘッダに突設された固定腕を設け、この固定腕を天井下地材に当接して固定腕によりヘッダを天井下地材に固定するようにしたので、通常時や放水時にヘッダが動くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部の説明図である。
【図2】一部を断面で示した図1のヘッダの平面図である。
【図3】ヘッダの他の例の正面図である。
【図4】本発明の実施形態2の要部の説明図である。
【図5】図4の一部の平面図である。
【図6】一部を断面で示した図4のヘッダの平面図である。
【図7】ヘッダの他の例の平面図である。
【図8】本発明の実施形態3の要部の平面図である。
【図9】図8の正面図である。
【符号の説明】
1 天井スラブ
2 天井下地材
3 天井面材
11 給水配管
12 分岐管
15,35 ヘッダ
17a〜17d、38a〜38d 排出口
21 可撓管
23 配管用可撓管
25 エルボ
27 スプリンクラヘッド
31 固定金具
32 結束バンド
33 固定具

Claims (2)

  1. 給水配管と、複数の排出口を有し前記給水配管に接続されるヘッダと、該ヘッダの排出口に配管用可撓管を介して接続されるスプリンクラヘッドとを備えたスプリンクラ消火設備において、
    前記ヘッダに、突設された固定腕を設け、該固定腕を天井下地材に当接して固定金具により前記ヘッダを天井下地材に固定することを特徴とするスプリンクラ消火設備。
  2. 前記スプリンクラヘッドが一方の接続口に接続されるエルボを設け、該エルボを前記天井下地材に前記固定金具と同じ構造の固定金具により固定することを特徴とする請求項1記載のスプリンクラ消火設備。
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