JP3608001B2 - パッシブレーダ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーダ装置であって、送信や送信装置との同期を行うこと無く、TVやラジオなどの既存の電波を用いて方位や距離などの目標の位置を特定するパッシブレーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のレーダ装置では、送受信を同一アンテナにて行うモノスタティックレーダや送信アンテナと受信アンテナが別の位置に配置されたバイスタティックレーダ等があるが、通常のモノスタティックレーダ装置における送信局は、送信を行うことによって位置を探知されてしまうという問題があった。
【0003】
また、通常のバイスタティックレーダ装置の信号処理は送受信の同期が必要であり、送信側の電波諸元がなければ目標位置の算出ができなかった。さらに、その点を解決した、例えば特開平6−148318に開示されたバイスタティックレーダ装置のように、電波諸元が不明な送信源を用いた場合には、反射波の強度が弱いため直接波受信用のアンテナと反射波受信用のアンテナとにアンテナを分けて信号処理を行う必要がある。
図6は特開平6−148318に開示されたバイスタティックレーダ装置である。図において、TXは送信源、RXは受信装置、31は直接波受信用アンテナ系、32は反射波受信用アンテナ系、33a、33bは受信機、34は相関フィルタ、35は特性変更部、36は指示器である。
【0004】
図6に示すバイスタティックレーダ装置は、送信源から送信された電波が目標に反射し反射受信用アンテナ系32にて受信され、同時に直接波受信アンテナ系31にて直接波が受信される。
直接波受信アンテナ系31および反射波受信用アンテナ32にて受信された信号は、それぞれ受信機33a、33bを経由し受信処理された送信波系に適応したフィルタにより目標検出を行い指示器36にて表示される。このとき、送信源から送信された微弱な電波を受信するためには直接波用と反射波用の別々のアンテナが必要であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来のレーダ装置において、送受信を同一のアンテナにて行うモノスタティックレーダ装置の場合は、送信の際の電波で自局の位置を探知されてしまうという問題があった。
【0006】
また、送信局と受信局とを別の位置に配置したバイスタティックレーダ装置では、送信諸元が不明な電波を用いたレーダ装置に関しては受信処理を行うことが出来ないという問題がある。さらに、その点を解決し送信諸元が不明な電波を用いる場合でも直接波と目標からの反射波に対し別々のアンテナにて受信する必要があり、装置が大型化するという問題点があった。
【0007】
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであり、送信諸元が不明な各種既存電波を送信波として用い、かつ直接波と目標からの反射波を同一のアンテナで受信しても目標の距離および方位を求めることができ、自局の位置を探知されないパッシブレーダ装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わるパッシブレーダ装置は、送信源とは独立したレーダ装置であって、前記送信源からの直接波および目標からの反射波を受信する複数の素子アンテナからなるアンテナ装置と、当該アンテナ装置を介して受信した信号の受信処理を行う受信装置と、受信装置から出力される受信信号から前記反射波の到来方位を推定する方位推定装置と、推定された反射波の到来方位に基づいて前記受信信号から目標の存在する方位の反射波および直接波の成分をそれぞれ分離および抽出する信号分離装置とを具備し、抽出した直接波および反射波を相関処理し、当該相関処理の結果から目標の位置の検出を行うものである。
【0009】
また、送信源とは独立したレーダ装置であって、前記送信源からの直接波および目標からの反射波を受信する複数の素子アンテナからなるアンテナ装置と、当該アンテナ装置を介して受信した信号の受信処理を行う受信装置と、受信装置から出力される受信信号から前記反射波の到来方位を推定する方位推定装置と、推定された反射波の到来方位に基づいて前記受信信号から目標の存在する方位の反射波および直接波の成分をそれぞれ分離および抽出する信号分離装置と、移動する送信源および/または移動する自局の位置情報を記憶する位置補正装置とを具備し、前記抽出した直接波および反射波を相関処理し、当該相関処理の結果から目標の検出を行い、前記移動する送信源および/または移動する自局の位置情報に応じて、前記検出した目標の位置を補正するものである。
【0010】
また、他局の検出した目標位置情報を蓄積する他レーダ情報相関装置を具備し、他局の検出した目標位置情報と自局の検出した目標位置情報を平均処理して最終的な目標位置情報を算出するものである。
【0011】
また、複数の送信源とはそれぞれ独立したレーダ装置であって、複数の周波数にそれぞれ対応し、各送信源からの直接波および一つの目標からの反射波を受信する複数の素子アンテナからなる複数または一つのアンテナ装置と、当該各アンテナ装置を介して受信した信号の受信処理を行う複数の受信装置と、当該各受信装置から出力される受信信号から前記反射波の到来方位を推定する複数の方位推定装置と、当該各推定された反射波の到来方位に基づいて前記複数の受信信号から目標の存在する方位の反射波および直接波の成分をそれぞれ分離および抽出する複数の信号分離装置とを具備し、複数の送信源からの直接波および反射波を用いて目標検出を行うものである。
【0012】
また、他局に向けてデータを送信するための送信装置と、送信装置の出力を他局に向けて発信し、また他局からの直接波および目標からの反射波を受信する複数の素子アンテナからなるアンテナ装置と、当該アンテナ装置を介して受信した信号の受信処理を行う受信装置と、当該受信装置から出力される受信信号から前記反射波の到来方位を推定する方位推定装置と、推定された反射波の到来方位に基づいて前記受信信号から目標の存在する方位の反射波および直接波の成分をそれぞれ分離および抽出する信号分離装置とを具備し、自局から他局への送信波および他局からの受信波を直接波とし、当該直接波と前記反射波を相関処理することで、目標の位置検出を行うものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係わるパッシブレーダ装置の構成を表すブロック図である。図において、1aは自局の制御によらない放送衛星、またはTV、ラジオ等の放送を行う地上局等の送信源、2は目標、3は送信源1aからの直接波および目標からの反射波を受信する複数の素子アンテナからなるアンテナ装置、4はアンテナ装置3を介して入力される信号の受信処理を行う受信装置、5は受信された信号の方位推定を行う方位推定装置、6は受信装置4の出力信号を送信源1aからの直接波と目標からの反射波とに分離・抽出を行う信号分離装置、7は分離した直接波および反射波を用いて相関処理を行う相関処理装置、8は相関処理後の信号を積分し信号対雑音比(S/N)を改善する積分処理装置、9は積分処理装置8の出力を用いて目標位置の検出を行う目標検出装置、10は検出された目標位置の表示等を行う表示装置である。
【0014】
次に、動作について説明する。まず、送信源1aの位置は当該パッシブレーダ装置の方位推定装置5等を用いてあらかじめ判別しており、移動はしないものとする。送信源1aから送信された信号は直接波としてアンテナ装置3にて受信されるとともに、目標2にて反射し、反射波としてアンテナ装置3にて受信される。アンテナ装置3を介して入力される直接波および反射波の混合信号は受信装置4で受信処理され、方位推定装置5に入力される。方位推定装置5では、MUSIC等の超分解能アルゴリズムを用いて反射波の方位の推定を行う。
【0015】
例えば、超分解能アルゴリズムとしてMUSICを用いた場合について説明する。MUSICの基本原理は、アレーアンテナにおいて、当該アレーアンテナの各素子の受信信号から相関行列Rを算出し、当該Rの固有値λおよびそれぞれの固有値に対応する固有ベクトルを求める。そして、固有値λの分布から到来電波の数Kを推定し、最小固有値に対応する固有ベクトルを算出する。そして、当該固有ベクトルなどから方位評価関数を求め、これを全角度について走査し、K個のピーク値に対応する方位を到来方位と推定するというものである。そのため、MUSICを用いる場合はアレーアンテナである必要があるが、その際、素子アンテナとしてパラボラアンテナもしくは八木アンテナのようなアンテナを複数個並べて用いる構成としても良い。
【0016】
そして、MUSIC等の超分解能アルゴリズムによって反射波の方位の推定を行った後、受信装置4からの受信信号は信号分離装置6に出力され、目標の存在する方位の反射波および直接波が分離抽出される。抽出された直接波および反射波は、相関処理装置7に送られ、相互相関が算出される。相互相関によってS/Nの改善がなされた信号は、積分処理装置8において積分され更なるS/Nの改善が行われる。目標検出装置9では積分が行われた信号を用いて目標位置の検出が行われる。その際、目標の方位については方位推定装置5にてすでに求められており、目標の距離は直接波と反射波のアンテナ装置3へ到来時間のずれから求められる。以上のようにして求めた目標の位置情報は表示装置10にて表示される。
【0017】
以上のように、本実施の形態1では、受信信号にMUSIC等の超分解能アルゴリズムを用いて送信源からの直接波および目標からの反射波の方位を推定した後、受信信号から直接波および反射波を分離抽出することで、各種既存電波の送信波を直接波として用い、かつ当該直接波と目標からの反射波を同一のアンテナで受信しても目標の距離および方位を求めることができ、自局の位置を探知されないパッシブレーダ装置を得る。
【0018】
実施の形態2.
上記の実施の形態1では、送信源および自局の位置が固定されている場合についてであったが、本実施の形態2では、送信源および/または自局が移動する場合について説明する。
【0019】
図2は本実施の形態2に係わるパッシブレーダ装置の構成を表すブロック図である。1bは移動を行う自局の制御によらない送信源、11は送信源および/または自局の移動情報を記憶する位置補正装置である。
【0020】
本実施の形態2では送信源および/または自局が移動する場合についてである。まず、送信源が移動する場合は、送信局の位置が明確である必要があるため、例えば、軌道衛星であれば衛星の位置情報や速度などの移動情報をあらかじめ入手しておく。地上や空中を移動するレーダ等を送信源として用いる場合も同様である。図2で示すように、位置補正装置11において送信源の移動速度に応じてドップラーシフトの換算等、移動に関する情報が処理され、目標検出装置9では当該移動情報を元に実施の形態1と同様にして求められた目標の位置を補正して正しい目標位置情報を表示装置10に出力する。
【0021】
次に、自局が移動する場合には、自局の移動情報をGPS等で入手しておき、送信源が移動する場合と同様に位置補正装置11を用いて移動情報を処理し、目標検出装置9にて目標の位置を補正し、正しい目標位置情報を表示装置10に出力する。
【0022】
以上のように、本実施の形態2では位置補正装置を設け、送信源および/または自局が移動する場合でも、あらかじめ当該送信源の移動情報を入手しておき、かつ移動によるドップラーシフト等の補正を行うことで、実施の形態1と同様に、各種既存電波を送信波として用い、送信源からの直接波と目標からの反射波を同一のアンテナで受信しても目標の距離および方位を求めることができ、自局の位置を探知されないパッシブレーダ装置を得る。
【0023】
実施の形態3.
上記の実施の形態1および2では自局のみで目標位置情報の検出を行うパッシブレーダ装置について説明したが、本実施の形態3では、パッシブレーダ装置をネットワーク化して複数のパッシブレーダ装置からの目標の位置情報の検出結果を、平均もしくは多数決等の処理を行って、実施の形態1および2と比べてより精度の高いパッシブレーダ装置について説明する。
【0024】
図3は本実施の形態3に係わるパッシブレーダ装置の構成を表すブロック図である。21a、21bは有線で自局とネットワーク化された他のレーダ装置、12は他のレーダの検出した目標位置情報を蓄積する他レーダ情報相関装置、13は他のレーダ装置21a、21bと自局をネットワーク化するLANである。
【0025】
本実施の形態3では、自局および他のレーダ装置21a、21bをネットワーク化し、自局の検出した目標2の位置情報だけでなく、他のレーダ装置21a、21bが検出した目標2の位置情報を用いる。送信源1aからの直接波および目標2からの反射波をアンテナ装置3にて受信するところから受信処理、方位推定、信号分離、相関処理、を経て積分処理装置8にて積分処理を行うまでは実施の形態1と同じである。
【0026】
その他、LAN13を介して他のレーダ装置21a、21bから受け取った目標2の位置情報は他レーダ情報相関装置12に蓄積される。目標検出装置9では、積分処理装置8の積分処理結果を用いて目標2の位置情報を検出するほか、当該自局の検出結果と他レーダ情報相関装置12に蓄積された他のレーダ装置21a、21bの検出結果を比較して、平均化もしくは多数決等の処理を行い、結果を表示装置10に出力する。また、自局の算出した目標2の位置情報をLAN13を介して他のレーダ装置21a,21bに送るようにしてもよい。その場合は、目標検出装置9から検出した目標2の位置情報を出力し、LAN13を介して他のレーダ装置21a,21bに送信する。
【0027】
以上では、LANによって他のレーダ装置21a、21bと自局とをネットワーク化し、目標2の位置情報の情報交換を行うが、その他専用回線または無線にてネットワーク化してもよい。例えば無線の場合、図4に示したブロック図のように送信装置14を備え、自局の検出した目標2の位置情報を他のレーダ装置21c、21dに送信するようにしてもよい。目標検出装置9から出力された目標2の位置情報は、送信装置14によって他のレーダ装置21c,21dに出力される。一方他のレーダ装置21c,21dから送られてくる目標2の位置情報は、受信装置4で受信処理され、他レーダ情報相関装置12に出力され、蓄積される。その際、自局の送信信号および他のレーダ装置21c、21dからの送信信号を直接波として目標2からの反射波を受信し、目標検出に用いてもよい。
【0028】
無線を用いた場合のみ自局の位置を探知されるが、送信源からの直接波と目標からの反射波を同一のアンテナで受信しても目標の距離および方位を求めることができ、より精度の高い目標検出を行う。
【0029】
以上のように、本実施の形態3では、無線または有線で他のレーダ装置と自局をネットワーク化し、複数の検出結果を用いて目標の位置を確定するため、より精度の高い目標検出を行うパッシブレーダ装置を得る。
【0030】
実施の形態4.
実施の形態1では、単一の送信源のみを用いて目標の位置情報検出を行っていたが、本実施の形態4では、複数の送信源を用いて目標の位置情報の検出を行うパッシブレーダ装置について説明する。
【0031】
図5は実施の形態4に係わるパッシブレーダ装置の構成を表すブロック図である。1c、1dはそれぞれ異なる周波数の送信波を発生する送信源、3a、3bはそれぞれ送信源1c、1dの周波数に対応した複数の素子アンテナからなるアンテナ装置、4a、4bはそれぞれアンテナ装置3a、3bに接続された受信装置、5a、5bはそれぞれ受信装置4a、4bの受信信号が入力される方位推定装置、6a、6bはそれぞれ受信装置4a、4bの受信信号が入力される信号分離装置、7a、7bはそれぞれ信号分離装置6a、6bの出力信号が入力される相関処理装置、8a、8bは相関処理装置7a、7bの出力信号が入力される積分処理装置、9dは積分処理装置8a、8bの処理結果からそれぞれ目標2の位置を検出し、それぞれの検出結果に平均もしくは多数決等の処理をして目標2の位置を確定し、表示装置10に出力する目標検出装置である。
【0032】
次に動作について説明する。送信源1cからの直接波および目標2からの反射波はアンテナ装置3aにて受信され、積分処理装置8aまで実施の形態1のパッシブレーダ装置と同様に信号処理がなされる。また、送信源1dからの直接波および目標2からの反射波もアンテナ装置3bにて受信され、積分処理装置8bまでこれも実施の形態1のパッシブレーダ装置と同様に処理される。積分処理装置8aおよび8bの積分処理の結果は目標検出装置9に共に入力され、目標検出装置9ではそれぞれの積分処理結果から目標2の位置を検出し、検出結果を比較し平均等の処理を行い目標2の位置を確定する。確定した目標2の位置情報は表示装置10に出力され、表示装置10にて表示される。
【0033】
以上では、2つの送信源を用いる場合について説明したが、それ以上に送信源の数が増えてもよく、その場合は、送信源の数に応じて受信装置、方位推定装置、信号分離装置、相関処理装置、積分処理装置の数を増やせばよい。また、アンテナ装置は説明の便宜上、二つに分けて説明したが、アレーアンテナを用い1つのアンテナ開口面で複数の送信源に対応するようにしても良い。その場合は、アレーアンテナのアンテナ開口面の領域を送信源の数に応じて分割することや、開口共用技術を用いることによりそれぞれの送信源に対応した開口面を確保すればよい。
【0034】
以上のように、本実施の形態4では、自局とはそれぞれ独立した複数の送信源に対し、複数または1つのアンテナ開口面を用い、複数の受信装置、複数の方位推定装置、複数の信号分離装置、複数の相関処理装置、複数の積分処理装置を備え、複数の送信源の送信波を用いて目標検出を行うので、各種既存電波を送信波として用い、複数の送信源からの直接波と目標からの反射波をそれぞれ送信源ごとに同一のアンテナで受信し、より高精度で目標の距離および方位を求めることができ、自局の位置を探知されないパッシブレーダ装置を得る。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係わるパッシブレーダ装置は、受信信号をMUSIC等の超分解能アルゴリズムを用いて送信源からの直接波および目標からの反射波の方位を推定した後、受信信号から直接波および反射波を分離抽出することで、各種既存電波の送信波を直接波として用い、かつ当該直接波と目標からの反射波を同一のアンテナで受信しても目標の距離および方位を求めることができ、自局の位置を探知されないものである。
【0036】
また、位置補正装置を設け、送信源および/または自局が移動する場合でも、あらかじめ当該送信源の移動情報を入手しておき、かつ移動によるドップラーシフト等の補正を行うことで、各種既存電波を送信波として用い、送信源からの直接波と目標からの反射波を同一のアンテナで受信しても目標の距離および方位を求めることができ、自局の位置を探知されないものである。
【0037】
また、無線または有線で他のレーダ装置と自局をネットワーク化し、複数の検出結果を用いて目標の位置を確定するため、送信源からの直接波と目標からの反射波を同一のアンテナで受信しても目標の距離および方位を求めることができ、より精度の高い目標検出を行うものである。
【0038】
また、自局とはそれぞれ独立した複数の送信源に対し、複数または1つのアンテナ開口面を用い、複数の受信装置、複数の方位推定装置、複数の信号分離装置、複数の相関処理装置、複数の積分処理装置を備え、複数の送信源の送信波を用いて目標検出を行うので、各種既存電波を送信波として用い、複数の送信源からの直接波と目標からの反射波をそれぞれ送信源ごとに同一のアンテナで受信し、かつより高精度で目標の距離および方位を求めることができ、自局の位置を探知されないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係わるパッシブレーダ装置の構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態2に係わるパッシブレーダ装置の構成を表すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態3に係わるパッシブレーダ装置の構成を表すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態3に係わるパッシブレーダ装置の構成で、無線によって他のレーダ装置とネットワークを組んだ場合を表すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態4に係わるパッシブレーダ装置の構成を表すブロック図である。
【図6】従来のバイスタティックレーダを表す図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d 送信源、 2 目標、
3、3a、3b アンテナ装置、 4、4a、4b 受信装置、
5、5a、5b 方位推定装置、 6、6a、6b 信号分離装置、
7、7a、7b 相関処理装置、 8、8a、8b 積分処理装置、
9a、9b、9c、9d 目標検出装置、 10 表示装置、
11 位置補正装置、 12 他レーダ情報相関装置、 13 LAN、
21a、21b 他のレーダ装置、 31 直接波受信用アンテナ系、
32 反射波受信用アンテナ系、 33a、33b 受信機、
34 相関フィルタ、 35 特性変更部、 36 指示器。
Claims (5)
- 送信源とは独立したレーダ装置であって、
前記送信源からの直接波および目標からの反射波を受信する複数の素子アンテナからなるアンテナ装置と、
当該アンテナ装置を介して受信した信号の受信処理を行う受信装置と、
受信装置から出力される受信信号から前記反射波の到来方位を推定する方位推定装置と、
推定された反射波の到来方位に基づいて前記受信信号から目標の存在する方位の反射波および直接波の成分をそれぞれ分離および抽出する信号分離装置とを具備し、
抽出した直接波および反射波を相関処理し、当該相関処理の結果から目標の位置の検出を行うことを特徴とするパッシブレーダ装置。 - 送信源とは独立したレーダ装置であって、
前記送信源からの直接波および目標からの反射波を受信する複数の素子アンテナからなるアンテナ装置と、
当該アンテナ装置を介して受信した信号の受信処理を行う受信装置と、
受信装置から出力される受信信号から前記反射波の到来方位を推定する方位推定装置と、
推定された反射波の到来方位に基づいて前記受信信号から目標の存在する方位の反射波および直接波の成分をそれぞれ分離および抽出する信号分離装置と、
送信源および/または自局の移動情報を記憶する位置補正装置とを具備し、
前記抽出した直接波および反射波を相関処理し、当該相関処理の結果から目標の検出を行い、前記送信源および/または自局の移動情報に応じて、前記検出した目標の位置を補正することを特徴とするパッシブレーダ装置。 - 他局の検出した目標位置情報を蓄積する他レーダ情報相関装置を具備し、他局の検出した目標位置情報と自局の検出した目標位置情報を平均処理して最終的な目標位置情報を算出することを特徴とする請求項1記載のパッシブレーダ装置。
- 複数の送信源とはそれぞれ独立したレーダ装置であって、
複数の周波数にそれぞれ対応し、各送信源からの直接波および一つの目標からの反射波を受信する複数の素子アンテナからなる複数または一つのアンテナ装置と、
当該各アンテナ装置を介して受信した信号の受信処理を行う複数の受信装置と、
当該各受信装置から出力される受信信号から前記反射波の到来方位を推定する複数の方位推定装置と、
当該各推定された反射波の到来方位に基づいて前記複数の受信信号から目標の存在する方位の反射波および直接波の成分をそれぞれ分離および抽出する複数の信号分離装置とを具備し、
複数の送信源からの直接波および反射波を用いて目標検出を行うことを特徴とするパッシブレーダ装置。 - 他局に向けてデータを送信するための送信装置と、
送信装置の出力を他局に向けて発信し、また他局からの直接波および目標からの反射を受信する複数の素子アンテナからなるアンテナ装置と、
当該アンテナ装置を介して受信した信号の受信処理を行う受信装置と、
当該受信装置から出力される受信信号から前記反射波の到来方位を推定する方位推定装置と、
推定された反射波の到来方位に基づいて前記受信信号から目標の存在する方位の反射波および直接波の成分をそれぞれ分離および抽出する信号分離装置とを具備し、
自局から他局への送信波および他局からの受信波を直接波とし、当該直接波と前記反射波を相関処理することで、目標の位置検出を行うことを特徴とするパッシブレーダ装置。
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