JP3607329B2 - 缶蓋及び缶蓋素材の打ち抜き方法 - Google Patents

缶蓋及び缶蓋素材の打ち抜き方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、金属缶体において筒状缶胴の開放端部に巻締められる缶蓋及び缶蓋素材の打ち抜き方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種飲料、食品等の容器として金属缶体が使用されている。前記金属缶体は、原料となる金属製薄板を丸めて端縁部を重ね合わせ、該端縁部を溶接または接着して製造された円筒状缶胴または原料となる金属製薄板を絞り加工または絞りしごき加工して製造された有底筒状缶胴等の開放端部に、別途製造された缶蓋を巻締めることにより得られる。
【0003】
前記缶蓋1bは、従来、図7(a)示のように錫めっき鋼板またはアルミニウム板等の金属製薄板を打ち抜いた円板の中央部に平板なパネル部2を設け、パネル部2の外周部に環状に設けられた缶内面側に突出するチャックウォールラジアス部3と、該チャックウォールラジアス部3を介して缶外面側に延在するシーミングウォール部4と、該シーミングウォール部4から内方にカールし、別途製造される缶胴5に巻締めされるカール状巻締部6とを備えている。前記缶蓋1bは、通常、外部からの衝撃に対する保護と、缶詰の内容物による基体金属の腐食防止、内容物のフレーバー性保持とのために、内外両面に合成樹脂からなる保護被覆が施され図示しない被膜が形成されている。
【0004】
前記缶蓋1bは、内外面に保護被覆の施されたコイル或いはシート状の金属製薄板を円板状に打ち抜き、該円板の周縁にカール状巻締部6を形成し、該カール状巻締部に囲繞された中央のパネル部2にリベット加工、タブ取付加工を施して製造されるが、缶蓋製造工程においては図8(a)示のように、製造された缶蓋1bを順次、互いにカール状巻締部6で係合するようにして重ね合わせて、板状の缶蓋1bに垂直な方向に押すようにして後工程に搬送される。また、缶蓋を缶胴に巻締めする工程は缶詰メーカーで行われることも多く、このときには、図8(a)示のように、多数枚の缶蓋1bを互いにカール状巻締部6で係合するようにして重ね合わせた状態で梱包され、缶詰メーカーに送られる。
【0005】
しかしながら、前記従来の缶蓋1bは、図7(a)のD部を拡大して図7(b)に示すように、金属製薄板を打ち抜く際に円板の外周端縁部に形成された鋭いカットエッジ部7がカール状巻締部6の周端縁部の外面側に残存しており、該カットエッジ部7には図7(a)のD部を拡大して図7(c)に示すようにバリ7aが形成されていることが多いという不都合がある。
【0006】
このため、前記缶蓋1bを図8(a)示のように重ね合わせたときに、上方の缶蓋1bのカール状巻締部6の周端縁部の外面側が下方の缶蓋1bのカール状巻締部6に圧接されると、図8(a)のE部を拡大して図8(b)に示すように、缶蓋1bの外面に露出している前記カットエッジ部7やバリ7a等の突起によりカール状巻締部6の被膜が傷つけられて、缶蓋1bの基体金属が露出する虞れがある。前記被膜が前記のように損傷すると、缶蓋1bを缶胴5に巻締める際に、前記被膜の損傷部がさらに拡大されて基体金属の露出が大きくなり、缶詰の加熱殺菌処理(レトルト処理)等の加熱処理により、露出した金属が黒く変色して、外観品質が低下するという不都合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
かかる不都合を解消して、本発明は、重ね合わせたときに合成樹脂からなる被膜が損傷されることがなく、優れた外観品質を有する缶蓋を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、前記缶蓋の製造に適した缶蓋素材の打ち抜き方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、缶蓋自体の形状または寸法、特にカール状巻締部の形状または寸法を変更することが考えられるが、カール状巻締部の形状及び寸法は、後工程の缶蓋巻締工程等との関係で定められているために、これを変更すると後工程の装置等にも変更の必要を生じ、コストの増大が避けられない。
【0010】
そこで、本発明の缶蓋は、金属製薄板を打ち抜いて得られた円板に、該円板中央のパネル部の外周部に環状に設けられた缶内面側に突出するチャックウォールラジアス部と、該チャックウォールラジアス部を介して缶外面側に延在するシーミングウォール部と、該シーミングウォール部から内方にカールし、別途製造される缶胴に巻締めされるカール状巻締部とを備え、内外面に合成樹脂からなる保護被覆を備えた缶蓋において、前記カール状巻締部の周端縁部が外面側から内面側に圧入され肉薄化されて、前記金属製薄板の打ち抜きにより該周端縁部の鋭いカットエッジ部やバリ等の突起が外面に露出しないように形成されていることを特徴とする。
【0011】
本発明の缶蓋の製造に用いられる前記円板は、金属製薄板からなる缶蓋素材において缶蓋の周端縁部となる部分を外面側から内面側にプレスするプレス工程と、前記金属製薄板を前記プレス工程でプレスされた前記缶蓋の周端縁部となる部分で破断して円板状に打ち抜く打ち抜き工程とからなる缶蓋素材の打ち抜き方法により、有利に得ることができる。前記缶蓋素材としては、缶用各種錫めっき鋼板、ティン・フリー・スチール等の鋼製薄板、缶用各種アルミニウム製薄板等を用いる。
【0012】
前記缶蓋素材が鋼製薄板からなるときには、前記プレス工程は、缶蓋に対応する直径の円筒状孔部を備える下型上に、鋼製薄板からなる缶蓋素材を、その内面側で該円筒状孔部を覆うように載置し、該鋼製薄板を該円筒状孔部の外周に沿って設けられた固定手段と該下型との間に挟持して固定するとともに、該円筒状孔部内に配設され上方に付勢された受台により下方から支持した状態で、先端の周端縁部に前記下型の方向に突出する環状突起部を設けた略円筒状の上型を上方から該鋼製薄板に圧接し、該環状突起部により該鋼製薄板の前記缶蓋の周端縁部となる部分を外面側から内面側にプレスすることにより行う。また、前記打ち抜き工程は、前記プレス工程に続いて前記上型で前記鋼製薄板を押圧し、前記鋼製薄板の前記環状突起部に囲繞された部分を前記受台とともに前記円筒状孔部内に没入させることにより、前記缶蓋の周端縁部となる部分で破断して円板状に打ち抜く。前記受台は前記下型との間に前記環状突起部を収容する間隙を備えている。
【0013】
また、前記缶蓋素材がアルミニウム製薄板からなるときには、前記プレス工程は、前記鋼製薄板からなる場合のように前記受台により下方から支持することなく、缶蓋に対応する直径の円筒状孔部を備える下型上に、アルミニウム製薄板からなる缶蓋素材を、その内面側で該円筒状孔部を覆うように載置し、該アルミニウム製薄板を該円筒状孔部の外周に沿って設けられた固定手段と該下型との間に挟持して固定した状態で、先端の周端縁部に前記下型の方向に突出する環状突起部を設けた略円筒状の上型を上方から該アルミニウム製薄板に圧接し、該環状突起部により該アルミニウム製薄板の前記缶蓋の周端縁部となる部分を外面側から内面側にプレスする。そして、前記打ち抜き工程もまた、前記受台により下方から支持することなく、前記プレス工程に続いて前記上型で前記アルミニウム製薄板を押圧し、前記アルミニウム製薄板の前記環状突起部に囲繞された部分を前記円筒状孔部内に没入させることにより、前記缶蓋の周端縁部となる部分で破断して円板状に打ち抜く。
【0014】
【作用】
本発明の缶蓋によれば、前記カール状巻締部の周端縁部が外面側から内面側に圧入されて肉薄になっており、前記金属製薄板の打ち抜きにより該周端縁部の鋭いカットエッジ部やバリ等の突起が外面に露出しないように形成されているので、製造された缶蓋を互いにカール状巻締部で係合するようにして重ね合わせても、前記突起は該周端縁部と円板の他の部分との厚さの差に隠れてしまい、下側の缶蓋のカール状巻締部に圧接されることがない。従って、被膜が損傷を受けることがなく、缶蓋の基体金属の露出が防止される。
【0015】
本発明の缶蓋素材の打ち抜き方法によれば、まず、金属製薄板からなる缶蓋素材において缶蓋の周端縁部となる部分を外面側から内面側にプレスし、次いで前記金属製薄板を前記のようにプレスされた前記缶蓋の周端縁部となる部分で破断して打ち抜くことにより、その外面側に鋭いカットエッジ部やバリ等の突起が形成される。しかし、前記周端縁部は、前記プレスにより外面側から内面側に圧入されて肉薄になっているので、前記金属製薄板の打ち抜きにより該周端縁部に生じた鋭いカットエッジ部やバリ等の突起が外面に露出しないようになっている円板が得られる。
【0016】
そこで、前記円板を通常の缶蓋と同様に加工することにより、前記のようにカール状巻締部の周端縁部が外面側から内面側に圧入されて、前記突起が外面に露出しないように肉薄になっていて、製造された缶蓋を互いにカール状巻締部で係合するようにして重ね合わせても、該周端縁部に残存する前記突起が円板の他の部分との厚さの差に隠れて、下側の缶蓋のカール状巻締部に圧接されることがない本発明の缶蓋が得られる。
【0017】
本発明の缶蓋素材の打ち抜き方法において、前記缶蓋素材が鋼製薄板からなるときには、前記プレス工程は、まず、缶蓋に対応する直径の円筒状孔部を備える下型上に、鋼製薄板からなる缶蓋素材を、その内面側で該円筒状孔部を覆うように載置する。次に、該鋼製薄板を該円筒状孔部の外周に沿って設けられた固定手段と該下型との間に挟持して固定するとともに、該円筒状孔部内に配設され上方に付勢された受台により下方から支持した状態で、先端の周端縁部に前記下型の方向に突出する環状突起部を設けた略円筒状の上型を上方から該鋼製薄板に圧接する。
【0018】
すると、前記鋼製薄板の前記缶蓋の周端縁部となる部分が、前記受台と前記環状突起部との間に挟まれ、該環状突起部により該鋼製薄板の前記缶蓋の周端縁部となる部分が外面側から内面側にプレスされ、圧入される。このとき、前記環状突起部は、前記鋼製薄板を前記のようにプレスするために、前記のように固定された鋼製薄板に実質的に平行な、該鋼製薄板に当接される当接面を有することが好ましい。
【0019】
また、前記打ち抜き工程は、前記プレス工程に続いて前記上型で前記鋼製薄板を押圧し、前記鋼製薄板の前記環状突起部に囲繞された部分を前記受台とともに前記円筒状孔部内に没入させる。すると、前記上型による押圧力が、前記受台の上方への付勢力を上回るようになった時点で、前記のようにプレスされた缶蓋の周端縁部となる部分が破断され、前記鋼製薄板が円板状に打ち抜かれる。
【0020】
前記打ち抜き方法では、該環状突起部に対する衝撃を緩和し、摩耗を低減するために、前記受台は前記下型との間に前記環状突起部を収容する間隙を備えていることが好ましい。前記プレス工程では、前記鋼製薄板は、前記受台と前記環状突起部との間に挟まれることによりプレスされるが、前記鋼製薄板は、このときにはまだ破断されていないので、前記鋼製薄板は前記受台により前記缶蓋となる部分の中央部が支持されていればよく、前記受台と前記下型との間は空間になっていても鋼製薄板自体の剛性により前記上型の押圧に抗する力が働き、前記缶蓋の周端縁部となる部分が前記のようにプレスされる。
【0021】
本発明の缶蓋素材の打ち抜き方法において、前記缶蓋素材がアルミニウム製薄板からなるときには、前記プレス工程は、まず、缶蓋に対応する直径の円筒状孔部を備える下型上に、アルミニウム製薄板からなる缶蓋素材を、その内面側で該円筒状孔部を覆うように載置する。次に、該アルミニウム製薄板を該円筒状孔部の外周に沿って設けられた固定手段と該下型との間に挟持して固定した状態で、先端の周端縁部に前記下型の方向に突出する環状突起部を設けた略円筒状の上型を上方から該アルミニウム製薄板に圧接する。
【0022】
前記打ち抜き方法では、アルミニウム製薄板は鋼製薄板に比較して剛性が低いので、円筒状孔部内に配設された受台により下方から支持しなくとも、前記上型を圧接するだけで、該環状突起部によりアルミニウム製薄板の前記缶蓋の周端縁部となる部分が外面側から内面側にプレスされ、圧入される。そして、前記打ち抜き工程は、前記プレス工程に続いて前記上型で前記アルミニウム製薄板を押圧し、前記アルミニウム製薄板の前記環状突起部に囲繞された部分を前記円筒状孔部内に没入させることにより、前記アルミニウム製薄板の押圧された部分が破断限界に達し、前記のようにプレスされた缶蓋の周端縁部となる部分が破断されて円板状に打ち抜かれる。
【0023】
本発明の缶蓋素材の打ち抜き方法は、前記のように前記金属製薄板からなる缶を下型と固定手段との間に固定し、前記金属製薄板の内面側に受台を圧接して支持し、或いは支持しないで、外面側から周端縁部に環状突起部を備える上型を圧接することにより、前記プレス工程と打ち抜き工程とが一挙動で行われ、作業効率が向上する。
【0024】
【実施例】
次に、添付の図面を参照しながら本発明の缶蓋及び缶蓋素材の打ち抜き方法についてさらに詳しく説明する。図1は本実施例の缶蓋の構成例を示す説明的断面図であり、図2は図1示の本実施例の缶蓋を搬送する状態を示す説明的断面図であり、図3は本実施例に用いる缶蓋素材の打ち抜き装置の構成を示す説明的断面図であり、図4及び図5は本実施例の缶蓋素材の打ち抜き方法を示す説明的断面図であり、図6は環状突起部の形状を示す説明的断面図である。
【0025】
図1(a)示のように、本実施例の缶蓋1aは、錫めっき鋼板またはアルミニウム板等の金属製薄板を打ち抜いた円板の中央部に平板なパネル部2を設け、パネル部2の外周部に環状に設けられた缶内面側に突出するチャックウォールラジアス部3と、該チャックウォールラジアス部3を介して缶外面側に延在するシーミングウォール部4と、該シーミングウォール部4から内方にカールし、別途製造される缶胴5に巻締めされるカール状巻締部6とを備えている。前記缶蓋1aは、前記パネル部2に開口用スコア8a及びビード8bを設けると共に開口用タブ9をリベット10で取着してなるイージーオープン蓋であり、外部からの衝撃に対する保護と、缶詰の内容物による基体金属の腐食防止、内容物のフレーバー性保持とのために、内外両面に合成樹脂が塗装されて、図示しない被膜が形成されている。
【0026】
缶蓋1aでは、図1(a)のA部を拡大して図1(b)及び図1(c)に示すように、前記カール状巻締部6の周端縁部11が外面側から内面側に圧入されてその厚さdが、前記円板の他の部分、例えば、前記パネル部2の開口用スコア8aまたはビード8bが形成されていない部分の厚さdよりも小さく肉薄になっていて、図1(b)及び図1(c)に示すように該周端縁部11の外面側に形成された突起であるカットエッジ部7やバリ7aが、外面側に露出しないように形成されている。
【0027】
従って、缶蓋1aは、図2(a)示のように互いにカール状巻締部6で係合するようにして重ね合わせても、図2(a)示のB部を図2(b)に拡大して示すように、カットエッジ部7やバリ7aが、前記円板の他の部分の厚さdと周端縁部11の厚さdとの差に隠れて下側の缶蓋1aのカール状巻締部6に圧接されることがなく、前記被膜の損傷を防止することができる。
【0028】
前記缶蓋1aを形成する円板31は、図3示の打ち抜き装置により、金属製薄板32からなる缶蓋素材において缶蓋1aの周端縁部となる部分を外面側から内面側にプレスし、前記金属製薄板32を前記のようにプレスされた前記缶蓋1aの周端縁部となる部分で破断して円板状に打ち抜くことにより形成される。図3示の打ち抜き装置は、缶蓋1aに対応する直径の円筒状孔部33を備えるダイ(下型)34、ダイ34上に円筒状孔部33を覆うように載置された金属製薄板32を該円筒状孔部33の外周に沿って固定する固定手段35、円筒状孔部33内に配設され上方に付勢された受台36、前記のように固定された金属製薄板32に上方から圧接されるパンチ(上型)37とからなる。
【0029】
前記パンチ37はコネクタピン38により固定枠39に固着されており、固定枠39は図示しないシリンダによりガイドロッド40に沿って上下動自在になっている。また、固定手段35はガイドピン41により、固定枠39に摺動自在に取着されており、ガイドピン41の周囲に設けられたスプリング42により下方に付勢されている。従って、前記固定手段35は、円筒状孔部33を覆うように配置された金属製薄板32の上方から固定枠39と共に下降して、金属製薄板32をダイ34との間に挟持したときに、スプリング42により下方に付勢されて、前記のように挟持した金属製薄板32を確実に固定することができるようになっている。
【0030】
前記パンチ37は、固定枠39と共に上方から下降して、前記のように固定されている金属製薄板32に、その上方から圧接されるようになっている。パンチ37は、図3のC部を拡大して図4及び図5に示すように、先端に前記金属製薄板32に平行な平坦部43を備え、該平坦部43の周端縁部にダイ34の方向に突出する環状突起部44が設けられている。
【0031】
前記環状突起部44は、前記金属製薄板32をプレスするために、金属製薄板32に当接される当接面45を有する。当接面45は、金属製薄板32を打ち抜く刃先部としても作用するので、パンチ37の側面37aに対して鋭角をなしていてもよいが、図4(a)に仮想線示するように、側面37aに対する角度が小さいと摩耗しやすく、損傷も受けやすくなる。従って、当接面45は、前記摩耗や損傷を低減するために、また金属製薄板32をプレスする目的からも、前記のように固定された金属製薄板32に実質的に平行であることが好ましい。
【0032】
また、前記受台36は、スプリング46により上方に付勢されるようになっており、ダイ34との間には、環状突起部44を収容する間隙47が設けられている。
【0033】
次に、前記打ち抜き装置を用いる本実施例の缶蓋素材の打ち抜き方法について説明する。
【0034】
金属製薄板32が鋼製薄板であるときには、まず、図4(a)示のように、前記ダイ34上に鋼製薄板32をその内面側で円筒状孔部33を覆うように載置するとともに、前記受台36を鋼製薄板32の内面側に圧接させて、鋼製薄板32を下方から支持する。
【0035】
次に、固定枠39と共に固定手段35及びパンチ37を下降させると、まず、鋼製薄板32が前記固定手段35により前記のようにして固定され、次いで前記パンチ37が上方から鋼製薄板32に圧接される。すると、図4(b)示のように、環状突起部44により鋼製薄板32の前記缶蓋1aの周端縁部となる部分が外面側から内面側にプレスされる。鋼製薄板32は剛性の高い材料であるが、前記受台36により下方から支持されているので、環状突起部44によりプレスされた部分が変形して、内面側に圧入される。
【0036】
このとき、環状突起部44は、前記受台36により下方から支持されている鋼製薄板32に大きな圧力で当接されるので、当然大きな衝撃を受ける。しかし、前記受台36と前記ダイ34との間には間隙47が設けられているので、前記衝撃が緩和され、環状突起部44の摩耗や損傷を低減することができる。また、鋼製薄板32は、このときにはまだ破断されていないので、環状突起部44の下方が間隙47になっていても鋼製薄板32自体の剛性により環状突起部44の押圧に抗する力が働き、前記缶蓋1aの周端縁部となる部分が前記のようにプレスされる。
【0037】
次に、前記プレスに引き続き、固定枠39をさらに下降させることにより、パンチ37がさらに鋼製薄板32に押圧され、図4(c)示のように、鋼製薄板32の環状突起部44に囲繞された部分が受台36とともに円筒状孔部33内に没入される。すると、パンチ37による押圧力が、受台36の上方への付勢力を上回るようになった時点で、前記のようにプレスされた缶蓋1aの周端縁部となる部分が破断され、鋼製薄板32が打ち抜かれて円板31が得られる。鋼製薄板32が打ち抜かれると、パンチ37に急激に下降しようとする力が加わるが、スプリング46により上方へ付勢されている受台36が打ち抜かれた円板31と共に緩やかに下降することにより、前記パンチ37に加わる力を吸収する。
【0038】
次に、金属製薄板32がアルミニウム製薄板であるときには、まず、図5(a)示のように、前記ダイ34上にアルミニウム製薄板32をその内面側で円筒状孔部33を覆うように載置する。このとき、前記受台36は、アルミニウム製薄板32の内面側との間に間隔を存して、アルミニウム製薄板32の僅か下方に配置する。
【0039】
次に、固定枠39と共に固定手段35及びパンチ37を下降させると、まず、アルミニウム製薄板32が前記固定手段35により前記のようにして固定され、次いで前記パンチ37が上方からアルミニウム製薄板32に圧接される。すると、図4(b)示のように、環状突起部44によりアルミニウム製薄板32の前記缶蓋1aの周端縁部となる部分が外面側から内面側にプレスされる。アルミニウムは鋼に比較して剛性が低いので、前記受台36により下方から支持しなくとも、環状突起部44によりプレスされた部分が容易に変形して、内面側に圧入される。
【0040】
次に、前記プレスに引き続き、固定枠39をさらに下降させることにより、パンチ37がさらにアルミニウム製薄板32に押圧され、図4(c)示のように、アルミニウム製薄板32の環状突起部44に囲繞された部分が受台36とともに円筒状孔部33内に没入される。すると、アルミニウム製薄板32は、前記のようにプレスされた缶蓋1aの周端縁部となる部分が破断限界に達して破断され、アルミニウム製薄板32が打ち抜かれて円板31が得られる。
【0041】
アルミニウム製薄板32が打ち抜かれると、パンチ37は打ち抜かれた円板31と共に急激に下降し、やや下方に位置する受台36に衝突する。受台36は、スプリング46により上方に付勢されて支持されているので、前記衝突と同時に緩やかに下方に移動し、前記打ち抜きの衝撃を吸収する。
【0042】
次に前記パンチ37に形成される環状突起部44の形状について、環状突起部44が圧接されて円板31が打ち抜かれた状態を示す図6(a)乃至図6(f)の各図を参照しながら説明する。
【0043】
環状突起部44は、金属製薄板32における缶蓋1aの周端縁部となる部分をプレスして、打ち抜くことができる当接面45を有するものであれば、どのような形状であってもよい。しかし、打ち抜きの際の耐衝撃性を得るためには、図6(a)示のように、その先端の当接面45と、該当接面45から平坦部43に連なる壁面61とからなり、壁面61は平坦部43に近づくほど前記環状突起部44の基部の幅Wが大きくなっていることが好ましい。また、図6(a)示の壁面61は、図6(b)示のように、前記平坦部43に連なる部分が断面視内面側に凹む凹曲面62となっていることにより、前記環状突起部44の基部の幅Wをさらに大きくして、耐衝撃性を向上することができる。
【0044】
図6(a)では壁面61は断面視直線状に形成されているが、図6(c)示のように、外面側に膨らむ凸曲面63としてもよい。このようにすることにより、前記打ち抜き時の衝撃が図6(c)に矢示するように、凸曲面63の法線方向に均等に分散するので、さらに優れた耐衝撃性を得ることができる。
【0045】
また、環状突起部44において、図6(d)示のように、当接面45を周端縁部では前記パンチ37の側面37aに対して実質的に垂直になるような外面側に膨らむ凸曲面64とし、該凸曲面64をそのまま延長して平坦部43に連なるようにしてもよい。このような凸曲面64によれば、周端縁部では金属製薄板32における缶蓋1aの周端縁部となる部分をプレスして、打ち抜く作用が得られ、平坦部43に連なる部分では図6(c)示の凸曲面63と同様に打ち抜き時の衝撃を分散する効果を得ることができる。尚、図6(c)及び図6(d)示の凸曲面63,64は、前記平坦部43に連なる部分を前記凹曲面62で構成することにより、図6(b)示の場合と同様に前記環状突起部44の基部のさらに大きくして、耐衝撃性を向上することができる。
【0046】
また、図6(a)示の壁面61は、当接面45と前記平坦部43との間に、図6(e)示のように、段部65を設け階段状にすることにより、さらに前記環状突起部44の基部を補強して耐衝撃性を向上することができる。このとき、さらに、図6(f)示のように、壁面61の段部65または平坦部43に連なる部分を前記凹曲面62で構成することにより、図6(b)示の場合と同様に前記環状突起部44の基部のさらに大きくして、耐衝撃性を向上することができる。
【0047】
前記段部65は、図6(c)及び図6(d)の凸曲面63,64の途中に設け、該凸曲面63,64を階段状にしてもよい。また、図6(e)及び図6(f)は、段部65をひとつだけ設ける例を示しているが、段部65は複数にしてもよい。
【0048】
尚、本実施例では、缶蓋1aがイージーオープン蓋である場合を例にとって説明しているが、缶蓋1aはタブにより開口部が形成されない底蓋であってよい。
【0049】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、本発明の缶蓋によれば、製造された缶蓋を互いにカール状巻締部で係合するようにして重ね合わせても、該周端縁部の鋭いカットエッジ部やバリ等の突起が外面側に露出されないので、下側の缶蓋のカール状巻締部に圧接されることがなく、被膜の損傷及び缶蓋の基体金属の露出を防止できる。従って、加熱殺菌処理(レトルト処理)等の加熱処理によっても、缶蓋に黒く変色する部分が発生せず、優れた外観品質を得ることができる。
【0050】
本発明の缶蓋素材の打ち抜き方法によれば、まず、金属製薄板からなる缶蓋素材において缶蓋の周端縁部となる部分を外面側から内面側にプレスし、次いで前記金属製薄板を前記のようにプレスされた前記缶蓋の周端縁部となる部分で破断して円板状に打ち抜くことにより、周端縁部は外面側から内面側に圧入されて肉薄になり、前記金属製薄板の打ち抜きにより該周端縁部に生じたカットエッジ部やバリ等の突起が外面に露出しないようになっている円板を得ることができ、該円板を加工することにより、製造された缶蓋を互いにカーリング部で係合するようにして重ね合わせても、該周端縁部に残存する前記突起が下側の缶蓋のシーミングウォール部に圧接されることがない本発明の缶蓋を得ることができる。
【0051】
また、本発明の缶蓋素材の打ち抜き方法によれば、前記金属製薄板からなる缶蓋素材を下型と固定手段との間に固定するとともに、該金属製薄板の内面側に受台を圧接して支持し、外面側から周端縁部に環状突起部を備える上型を圧接することにより、鋼製薄板を缶蓋素材として打ち抜きを行うことができる。このようにして缶蓋素材の打ち抜きを行うときには、前記受台と下型との間に前記環状突起部を収容する間隙を設けておくことにより、該環状突起部の摩耗や損傷を低減することたできる。
【0052】
また、本発明の缶蓋素材の打ち抜き方法によれば、前記金属製薄板からなる缶蓋素材を下型と固定手段との間に固定して、外面側から周端縁部に環状突起部を備える上型を圧接することにより、アルミニウム製薄板を缶蓋素材として打ち抜きを行うことができる。
【0053】
本発明の缶蓋素材の打ち抜き方法は、前記のように前記金属製薄板からなる缶蓋素材を下型と固定手段との間に固定し、前記金属製薄板の内面側に受台を圧接して支持し、或いは支持しないで、外面側から周端縁部に環状突起部を備える上型を圧接することにより、前記金属製薄板の前記プレスと打ち抜きとを一挙動で行うことができ、作業効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の缶蓋の構成例を示す説明的断面図。
【図2】本実施例の缶蓋を搬送する状態を示す説明的断面図。
【図3】本実施例に用いる缶蓋素材の打ち抜き装置の構成を示す説明的断面図。
【図4】本実施例の缶蓋素材の打ち抜き方法を示す説明的断面図。
【図5】本実施例の缶蓋素材の打ち抜き方法を示す説明的断面図。
【図6】環状突起部の形状を示す説明的断面図。
【図7】従来の缶蓋の構成例を示す説明的断面図。
【図8】従来の缶蓋を搬送する状態を示す説明的断面図。
【符号の説明】
1a…缶蓋、 2…パネル部、 3…チャックウォールラジアス部、 4…シーミングウォール部、 5…缶胴、 6…カール状巻締部、 7,7a…突起、11…周端縁部、 32…金属製薄板、 33…円筒状孔部、 34…下型、35…固定手段、 36…受台、 37…上型、 44…環状突起部、 47…間隙。

Claims (5)

  1. 金属製薄板を打ち抜いて得られた円板に、該円板中央のパネル部の外周部に環状に設けられた缶内面側に突出するチャックウォールラジアス部と、該チャックウォールラジアス部を介して缶外面側に延在するシーミングウォール部と、該シーミングウォール部から内方にカールし、別途製造される缶胴に巻締めされるカール状巻締部とを備え、内外面に合成樹脂からなる保護被覆を備えた缶蓋において、
    前記カール状巻締部の周端縁部が外面側から内面側に圧入され肉薄化されて、前記金属製薄板の打ち抜きにより該周端縁部に生じた突起が外面に露出しないように形成されていることを特徴とする缶蓋。
  2. 金属製薄板からなる缶蓋素材において缶蓋の周端縁部となる部分を外面側から内面側にプレスするプレス工程と、
    前記金属製薄板を前記プレス工程でプレスされた前記缶蓋の周端縁部となる部分で破断して円板状に打ち抜く打ち抜き工程とからなることを特徴とする缶蓋素材の打ち抜き方法。
  3. 前記プレス工程は、缶蓋に対応する直径の円筒状孔部を備える下型上に、鋼製薄板からなる缶蓋素材を、その内面側で該円筒状孔部を覆うように載置し、該鋼製薄板を該円筒状孔部の外周に沿って設けられた固定手段と該下型との間に挟持して固定するとともに、該円筒状孔部内に配設され上方に付勢された受台により下方から支持した状態で、先端の周端縁部に前記下型の方向に突出する環状突起部を設けた略円筒状の上型を上方から該鋼製薄板に圧接し、該環状突起部により該鋼製薄板の前記缶蓋の周端縁部となる部分を外面側から内面側にプレスし、
    前記打ち抜き工程は、前記プレス工程に続いて前記上型で前記鋼製薄板を押圧し、前記鋼製薄板の前記環状突起部に囲繞された部分を前記受台とともに前記円筒状孔部内に没入させることにより、前記缶蓋の周端縁部となる部分で破断して円板状に打ち抜くことを特徴とする請求項2記載の缶蓋素材の打ち抜き方法。
  4. 前記受台が前記下型との間に前記環状突起部を収容する間隙を備えていることを特徴とする請求項3記載の缶蓋素材の打ち抜き方法。
  5. 前記プレス工程は、缶蓋に対応する直径の円筒状孔部を備える下型上に、アルミニウム製薄板からなる缶蓋素材を、その内面側で該円筒状孔部を覆うように載置し、該アルミニウム製薄板を該円筒状孔部の外周に沿って設けられた固定手段と該下型との間に挟持して固定した状態で、先端の周端縁部に前記下型の方向に突出する環状突起部を設けた略円筒状の上型を上方から該アルミニウム製薄板に圧接し、該環状突起部により該アルミニウム製薄板の前記缶蓋の周端縁部となる部分を外面側から内面側にプレスし、
    前記打ち抜き工程は、前記プレス工程に続いて前記上型で前記アルミニウム製薄板を押圧し、前記アルミニウム製薄板の前記環状突起部に囲繞された部分を前記円筒状孔部内に没入させることにより、前記缶蓋の周端縁部となる部分で破断して円板状に打ち抜くことを特徴とする請求項2記載の缶蓋素材の打ち抜き方法。
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