JP3607012B2 - ダニ捕獲検知シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はダニ捕獲検知シートに関する。具体的には、室内等に生息するダニの存否を検知するためのダニ捕獲検知シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
ダニは、いわゆる衛生害虫としてよく知られており、伝染病を媒介するのみならず、吸血や刺咬、寄生などにより強烈なかゆみや不快感などを与え、人に対して肉体的あるいは精神的な苦痛を与える。また、近年では、ダニの糞や死骸等が小児喘息などを引き起こすアレルギー源になるとも言われ、非常に注目されている。
【0003】
一方、近年の技術進歩に伴い、住宅環境の向上、特に室内の気密性が良くなり、快適な環境が提供されるようになった。また、室内では、カーペット等が敷設されることが多く、この結果、ダニが生息するのに都合のよい環境が作りだされ、ダニの増殖を増長させているのが現状であり、ダニに対する対策が大きな問題となっている。
【0004】
このような問題を引き起こすダニは、単に小さいだけでなく、畳やカーペットの織り目等、ほこりが溜まりやすい小さな隙間を好んで生息し、肉眼で簡単にダニの存在を見付けることが困難である。また、肉眼や拡大鏡を用いて、長時間注意深く観察し、ダニの動きを観察することも非常に煩わしい。
【0005】
そこで、これらの問題点を解決するために、様々な方法が開発されている。例えば、ダニの体液と反応して発色する発色成分を含浸させた粘着シートにダニを捕獲し、捕獲したダニを押し潰すことによってダニの体液を押し出し、押し出されて粘着面に広がったダニの体液と発色成分とを反応させる方法や、掃除機で吸い取ったゴミを、ダニの体液と反応して発色する発色成分を溶解させた溶液中に入れて、ダニの体液と発色成分とを反応させる方法などがある。
【0006】
しかしながら、これらの発色成分は、人のフケや脱落した表皮あるいは食事の食べカスなどとでも反応して、発色し、ダニがいない状態でもダニを検知してしまうという問題点があった。
【0007】
本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ダニを効果的に捕獲し、ダニの存否を確実かつ簡単に検出することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のダニ捕獲検知シートは、シート状の基材に、下部が開口された突起部の内部に粘着剤を備えたダニ捕獲部を多数形成するとともに、前記基材の下面に、多数の孔を有するシート状のスペーサ部材を設けたことを特徴としている。
【0009】
特に、前記スペーサ部材に、ネット状の織布若しくは布帛を用いるのが好ましい。
【0010】
また、少なくとも前記突起部の内面若しくは前記粘着剤に着色を施すのがよく、さらに、前記ダニ捕獲部に、ダニを誘引するためのダニ誘引物質を配置するのが望ましい。
【0011】
また、前記基材の内面に、帯電防止処理を施してもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施例であるダニ捕獲検知シートAの概略斜視図、図2は、当該ダニ捕獲検知シートAの一部破断した拡大断面図、図3は当該ダニ捕獲検知シートAの分解平面図である。
【0013】
ダニ捕獲検知シートAは、ダニを捕獲するためのダニ捕獲部11が多数形成されたシート状の基材10の裏面に、多数の孔21を有するシート状のスペーサ部材20が粘着剤層30によって貼り合わせられている。
【0014】
ダニ捕獲部11は、紙やプラスチックシートなどのシート状の基材10に、下部が開口された山状の突起部12が基材10と一体に作製され、当該突起部12の内側先端に、ダニを捕獲するための粘着剤13が設けられている。この粘着剤13としては、例えば、アクリル系粘着剤やゴム系粘着剤など各種の粘着剤13を使用することができるが、ダニに対する忌避性がなく、ダニの捕獲性に対して影響が小さいものを用いるのが好ましく、ダニを効果的に捕獲するためには、ゴム系粘着剤を用いるのが特に望ましい。
【0015】
また、突起部12の大きさは特に制限もないが、ダニは小さな隙間やコーナーの部分を好むため、あまり大きくすると効果的でなく、小さすぎても、粘着剤13を設けることができなくなる場合があるので、適度な大きさにする必要がある。
【0016】
この粘着剤13の表面中央付近には、ダニを誘引するためのダニ誘引物質14が配置されており、ダニはダニ誘引物質14に引き寄せられて、ダニ捕獲部11に捕獲されやすくなっている。このダニ誘引物質14としては、ダニを誘引できる物質であれば特に制限されるものではなく、食餌性誘引物質、フェロモン性誘引物質等を用いることができる。食餌性誘引物質としては、例えば、チーズや乾燥酵母、粉末飼料、イリ粉などがあり、これらの食餌性誘引物質は誘引されたダニを定着させる効果があって、特に有効である。また、この中でも、乾燥酵母の水抽出物質を用いるのが、効果的にダニを誘引することができる点でより好ましい。この場合には、水分の蒸発による誘引効果の低減を防ぐためにも、グリセリン等の保湿成分を混合するのが望ましい。さらに、ダニ誘引物質13を突起部12の開口付近の内面にも配置すれば、より一層効果的である。
【0017】
また、ダニ捕獲部11を形成する突起部12の内面には、粘着剤13に捕獲されたダニを容易に識別できるように、黒色や朱色などの着色が施されている。したがって、粘着剤13を通して背後の着色が分かるように、上記粘着剤13は透明なものを用いるのが好ましが、粘着剤13が透明でない場合には、粘着剤13自体に黒色や朱色などの着色を施してもよい。
【0018】
基材10下面のスペーサ部材20としては、例えば、ガーゼなど、ダニが自由に出入りできるような小さな孔21が多数開口されたネット状の織布若しくは布帛が用いられる。このスペーサ部材20は、畳やカーペットなどダニ捕獲検知シートAが設置される床面から、スペーサ部材20に開口された孔21を通って、ダニ捕獲部11にダニが容易に侵入できるようにするためのものである。したがって、スペーサ部材20はネット状の織布や布帛に限られるものではないが、ネット状の織布等を用いれば、ダニが織布や布帛に織り込まれた糸を伝って、容易に突起部12の開口からダニ捕獲部11に侵入することができる。また、ネット状の織布等を用いることにより、織布や布帛の織り目を伝って平面方向にもダニが移動することができるので、ダニ捕獲検知シートAの全面でダニを捕獲することができ、より好都合である。
【0019】
スペーサ部材20の孔21の大きさは、必ずしも、突起部12の開口と同じくする必要もなく、ダニが出入りできるものであれば、特に制限されるものではない。また、複数の突起部12の開口に対応できる程度の大きなものにしてもよい。しかし、この孔21から、畳やカーペットに付着したほこりや塵等が、孔21からダニ捕獲部11に入り込まないように、ダニが自由に出入りできる程度にできるだけ小さいものが好ましい。もちろん、一つの突起部12の開口に多くの孔21を対応させるようにしてもよい。
【0020】
このスペーサ部材20は、ダニを捕獲した後に自由に剥がせることが可能なように、適度な粘着性を有する粘着剤層30によって貼り合わせられている。この粘着剤層30も、ダニに対する忌避性がないものが好ましく、この点から、ゴム系粘着剤を用いるのが望ましい。また、基材10の材質を選択することにより、加熱処理等を施すことにより、スペーサ部材20を一時的に仮着するようにして、ダニ捕獲後に剥がせるようにしてもよい。
【0021】
このように作製されたダニ捕獲検知シートAは、ダニ捕獲部11を上に向けて畳やカーペットの上に載置されたり、床面や畳とカーペットとの間やソファーの背もたれと座面との隙間など、ダニが生息しやすい場所に載置される。室内に生息するダニは、ダニ誘引物質14に誘引され、スペーサ部材20の孔21から、ダニ捕獲部11に入り込み、粘着剤13に捕獲される。そして、ダニを捕獲した後、スペーサ部材20を剥がして、ダニ捕獲検知シートAの裏面側からダニを観察する。
【0022】
このダニ捕獲検知シートAにあっては、ダニの好むようなコーナーの部分が、山状の突起部12として多数形成されているために、ダニがより集りやすくなっている。したがって、わずかのダニであっても、ダニを効果的に捕獲することができ、室内のダニを確実に検出することができる。
【0023】
また、ダニ捕獲部11を形成する突起部12の内面若しくは粘着剤13は、黒色や朱色等の着色が施されているため、粘着剤13に付着したダニは、白色に認識され、ダニの付着の確認が容易に行なえる。
【0024】
さらに、スペーサ部材20の孔21を小さくしておくと、ほこりや塵が入りにくく、粘着剤13にほこりや塵が付着せず、ダニをより確実に識別することができる。このため、突起部12の内面に帯電防止処理を施しておくと、ほこり等がダニ捕獲部11の粘着剤13に付着しにくくなり、より一層ダニを識別しやすくなる。もちろん、帯電性の少ない材質のものから基材10を作製してもよいのは、言うまでもないことである。
【0025】
なお、上記実施例にあっては、ダニ捕獲部11を形成する突起部12は、山状にしているが、ダニは、図4(a)に示すように、円柱の内側面と底面がなすコーナー部分(図中のドット領域、以下同じ)や、図4(b)に示すように、直方体のコーナー部分、あるいは図4(c)に示すように、2つの平面によって形成されるコーナー部分に集りやすいことが、実験的に確認されており、このように平面と平面とがなすコーナーが形成される形状のものであれば、特に限定されるものではない。したがって、例えば、図5に示すように、箱形状の突起部12からダニ捕獲部11を形成してもよく、図示はしないが、円柱状の突起部とすることもできる。
【0026】
【発明の効果】
本発明のダニ捕獲検知シートは、シート状の基材に、下部が開口された突起部の内部に粘着剤を備えたダニ捕獲部を多数形成するとともに、前記基材の下面に、多数の孔を有するシート状のスペーサ部材を設けているので、ダニを効果的にダニ捕獲部に捕獲することができる。このため、少ない数のダニであっても、ダニを確実に検知することができる。
【0027】
また、スペーサ部材として、ネット状の織布若しくは布帛を用いれば、織布若しくは布帛の織り目部分の孔からダニ捕獲部に、ダニが容易に侵入することができ、より効果的にダニを捕獲することができる。
【0028】
このとき、少なくとも突起部の内面若しくは粘着剤に着色を施しておくと、粘着剤に捕獲されたダニが白色に観察され、ダニを肉眼で容易に検出することができる。
【0029】
さらに、ダニ捕獲部にダニを誘引するダニ誘引物質を配置しているので、より一層多くのダニを捕獲することができる。
【0030】
また、少なくとも前記突起部の内面に、帯電防止処理を施しておくと、畳やカーペットに付着したほこりや塵が、ダニ捕獲部の粘着剤に付着せず、ダニの識別が容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるダニ捕獲検知シートの概略斜視図である。
【図2】同上のダニ捕獲検知シートを一部破断した拡大断面図である。
【図3】同上のダニ捕獲検知シートの分解平面図である。
【図4】(a)、(b)、(c)はそれぞれ、ダニが集りやすい場所を示す説明図である。
【図5】(a)は、別な実施例であるダニ捕獲検知シートの平面図、(b)はその一部を破断した拡大断面図である。
【符号の説明】
10 シート状の基材
11 ダニ捕獲部
12 下部が開口された突起部
13 粘着剤
14 ダニ誘引物質
20 スペーサ部材
21 孔

Claims (5)

  1. シート状の基材に、下部が開口された突起部の内部に粘着剤を備えたダニ捕獲部を多数形成するとともに、
    前記基材の下面に、多数の孔を有するシート状のスペーサ部材を設けたことを特徴とするダニ捕獲検知シート。
  2. 前記スペーサ部材は、ネット状の織布若しくは布帛であることを特徴とする請求項1に記載のダニ捕獲検知シート。
  3. 少なくとも前記突起部の内面若しくは前記粘着剤に着色が施されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のダニ捕獲検知シート。
  4. 前記ダニ捕獲部に、ダニを誘引するためのダニ誘引物質を配置したことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のダニ捕獲検知シート。
  5. 少なくとも前記突起部の内面に、帯電防止処理が施されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のダニ捕獲検知シート。
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