JP3606821B2 - 内水圧が作用する水路用の可撓性耐震接合構造 - Google Patents

内水圧が作用する水路用の可撓性耐震接合構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内水圧が作用する水路用の可撓性耐震接合構造に関するものであり、より詳しくは、内水圧が作用するコンクリート製水路部の接合端部分相互をゴム質素材からなる弾性接合部材を用いて接合するに際し、接合部分の耐震性を確保して簡易且つ確実に接合できると共に、該接合部分の確実な止水を確保でき、しかも該弾性接合部材の疲労劣化を小さく抑制し得る、内水圧が作用する水路用の可撓性耐震接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内水圧が作用するコンクリート製水路部の接合端部分相互を、周方向に連続して、ゴム質素材からなる弾性接合部材で接合する可撓性耐震接合構造の一例としては、例えば図25に示す可撓性耐震接合構造aが提案されている。
【0003】
該可撓性耐震接合構造aは、コンクリート製ボックスカルバートbを順次接合して構築された水路部c,cの、所要間隔を隔てる接合端部分d,d相互を、周方向に連続して、弾力性を有するゴム質素材からなる矩形環状の弾性接合部材eで接合してなるものであり、該弾性接合部材eは、水路の内方に突出する断面コ字状に屈曲し、その両角部分f,gに折り癖が付けられた伸縮屈曲部hの両端に、平板状の固定片j,jを連設して構成されていた。又前記ボックスカルバートの接合端部分d,dの水路内面側は矩形状に欠切され、固定凹部k,kが形成されていた。
【0004】
そして前記弾性接合部材eを両固定凹部k,kに固定するには、前記コ字状の伸縮屈曲部hを水路の内方に突出させ且つ両固定片j,jを、前記固定凹部k,kの底面m,mに当接状態とし、該底面mで植設したアンカーボルトnを、前記固定片jに設けた取付孔pに挿通させると共に、突出したネジ軸部にナットrを螺合し締め付けて、両固定片j,jを両固定凹部の底面m,mに水密に固定することにより行っていた。これにより接合端部分d,d相互が、周方向に連続する如く前記弾性接合部材eで接合状態となり、水路部c,cの接合部分sを止水できた。
【0005】
かかる構成の可撓性耐震接合構造aによるときは、接合部分sに未だ地震力が作用していない常態では、図26に示すように、前記伸縮屈曲部hの頂部tの全体が内水圧を受け、水路外方に向けてU字状に弾性変形することになるが、該U字状変形部の外面uは何ら支持されていない。そして、前記接合部分sに大きな地震力が作用して、接合端部分d,dが例えば図27に示すように離れた場合は、前記伸縮屈曲部hの全体が内水圧を受け、水路外方に向けて幅広U字状に弾性変形することになるが、該U字状変形部の外面uは何ら支持されていない。又、接合端部分d,dが例えば図28に示すように段違いに位置ずれした場合は、前記伸縮屈曲部hの全体が、内水圧を受け、水路外方に向けて緩く湾曲変形することになるが、この場合も、該湾曲変形部の外面uは何ら支持されていない。更に、接合端部分d,d相互が例えば図29に示すように接近した場合(図29においては接触状態にある)は、前記伸縮屈曲部hが、偏平なループ状に屈曲して水路内方に突出状態となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の可撓性耐震接合構造によるときは、接合部分sに未だ地震力が作用していない図26に示す常態についてみると、内水圧が、屈曲変形した伸縮屈曲部hのみによって支持されることになり、該伸縮屈曲部hの外面uは何ら支持されていないために、ゴム質素材からなる弾性接合部材eの疲労劣化が生じやすい問題があった。又接合部分sに大きな地震力が作用して、図27に示すように接合端部分d,d相互が離れたり、接合端部分d,dが図28に示すように段違いに位置ずれした場合は、伸縮屈曲部の外面uが何ら支持されないことによる前記疲労劣化に加え、伸縮屈曲部hの前記両角部分f,gが、当初の折り癖が逆方向となるように極端に変形せしめられるために、該両角部分f,gに非常に無理な応力が作用することになって、ゴム質素材からなる弾性接合部材eの疲労劣化が一層促進される問題があった。このように従来の可撓性耐震接合構造aによるときは、長期間に亘って安定した接合が得られない欠点があったのである。
【0007】
又、大きな地震力の作用によって接合端部分d,dが接近状態になったときは、コ字状の伸縮屈曲部hが、偏平なループ状に屈曲して水路内方に突出状態となるために、前記のように逆向きに大きく屈曲変形する場合に比べれば、弾性接合部材の疲労劣化がそれだけ少ないといえる。しかしながら伸縮屈曲部が偏平なループ状に屈曲する結果、U字状屈曲部の先端部分vが水路面wから内方に突出状態となり、その突出部分が抵抗となって流水の流れを阻害する問題があった。又流水に土砂が含まれている場合は、この突出部分が摩耗して損傷を受けることになり、接合部分が強度的に不安定化しやすい問題もあった。
【0008】
因みに、かかる接合構造は本来は外水圧対応のものであったが、従来においては適当な内水圧対応の可撓性耐震接合構造が存在しなかったために、外水圧対応の構造をそのまま内水圧対応に転用していたのであった。外水圧対応のものであれば、コ字状をなす伸縮屈曲部が、当初の状態から多少変形するだけであるために、弾性接合部材は疲労しにくく何ら問題がなかったのであるが、これを内水圧対応に用いた結果、前記のような逆向き変形が生じて、弾性接合部材の疲労劣化が促進される等の前記重大な問題を発生させたのであった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用する。
即ち、本発明に係る内水圧が作用する水路用の可撓性耐震接合構造(以下可撓性耐震接合構造という)の第1の態様は、内水圧が作用するコンクリート製水路部の接合端部分相互を、周方向に連続して、弾力性を有するゴム質素材からなる弾性接合部材で接合する可撓性耐震接合構造であって、前記弾性接合部材は、水路の内面側から水路外方に向けて細くなるように、地震力の作用による接合端部分の離間を吸収する突の断面V字状に屈曲する伸縮屈曲部の両端に固定片を連設してなる。又、接合されるべき前記コンクリート製水路部の接合端部分の水路内面側が切欠されて、接合端部分の端部に向けて水路外方に直線状に傾斜する受面が設けられ、隣り合う受面が形成するV字状の面が、地震力の作用しない常態において、内水圧を受けた前記伸縮屈曲部の外面の両側を支持するように構成されており、又前記両固定片が、対応の水路部に固定されていることを特徴とするものである。
【0010】
又、本発明に係る可撓性耐震接合構造の第2の態様は、内水圧が作用するコンクリート製水路部の接合端部分相互を、周方向に連続して、弾力性を有するゴム質素材からなる弾性接合部材で接合する可撓性耐震接合構造であって、前記弾性接合部材は、水路の内面側から水路外方に向けて細くなるように、地震力の作用による接合端部分の離間を吸収する突の断面U字状に屈曲する伸縮屈曲部の両端に固定片を連設してなる。又、接合されるべき前記コンクリート製水路部の接合端部分の水路内面側が切欠されて、接合端部分の端部に向けて水路外方に凹の湾曲面状に傾斜する受面が設けられ、隣り合う受面が形成するU字状の面が、地震力の作用しない常態において、内水圧を受けた前記伸縮屈曲部の外面の両側を支持するように構成されており、又前記両固定片が、対応の水路部に固定されていることを特徴とするものである。
【0011】
又、本発明に係る可撓性耐震接合構造の第3の態様は、内水圧が作用するコンクリート製水路部の接合端部分相互を、周方向に連続して、弾力性を有するゴム質素材からなる弾性接合部材で接合する可撓性耐震接合構造であって、前記弾性接合部材は、水路の内面側から水路外方に向けて細くなるように地震力の作用による接合端部分の離間を吸収する突の断面台形状に屈曲する伸縮屈曲部の両端に固定片を連設してなる。又、接合されるべき前記コンクリート製水路部の接合端部分の水路内面側が切欠されて、接合端部分の端部に向けて水路外方に直線状に傾斜し且つその外端で、水路の延長方向に屈曲した断面L字状の受面が設けられ、隣り合う受面が形成する台形状の面が、地震力の作用しない常態において、内水圧を受けた前記伸縮屈曲部の外面の両側を支持するように構成されており、又前記両固定片が、対応の水路部に固定されていることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1〜2において本発明に係る可撓性耐震接合構造1は、内水圧が作用するコンクリート製水路部2,2の接合端部分3,3相互を、周方向に連続して、ゴム質素材からなる弾性接合部材5を用いて接合するものである。内水圧が作用するコンクリート製水路部2の一例としては、例えば、雨水の一時貯留槽に連結された水路部や飲料水を輸送するための水路部を挙げることができ、一時貯留槽から河川への放流をポンプ圧送で行う場合や飲料水を圧送する場合に内水圧が作用する。
【0013】
前記コンクリート製水路部2は、例えばコンクリート製ボックスカルバート6の多数個を接合一体化して構築されており、例えば20〜30m程度の長さを有するものである。そして、該水路部2,2の接合端部分3,3間には、20mm程度の隙間が設けられる。
【0014】
前記弾性接合部材5は例えば図3〜6に示すように、全体が弾力性を有する、クロロプレンゴムやエチレン・プロピレンゴム等の合成ゴムを以って矩形環状に一体に形成されており、水路の内面側から水路外方に向けて細くなるように突の断面V字状に屈曲する伸縮屈曲部7の両端に、平板状の固定片9,9が連設されている。又該固定片9には、その長さ方向に所要間隔を置いて、例えば150mm程度の間隔を置いて、ボルト孔10が設けられている。
【0015】
又、接合されるべき前記コンクリート製水路部2,2の接合端部分3,3の水路内面側は、図3〜6に示すように、前記弾性接合部材5の固定片9を取り付けるための欠切部11,11とされている。該欠切部11は、前記固定片9を嵌め入れて固定するための固定面12と、該固定面12の端縁に連設された、接合端部分3の端部13に向けて水路外方に直線状に傾斜する受面15とを有し、水路部2,2の接合部分16に未だ地震力が作用していない図7に示す常態にあっては、隣り合う受面15,15が形成するV字状の面17が、内水圧を受けた前記伸縮屈曲部7の外面19の両側19a,19bを支持するものである。
【0016】
図5〜6は、接合されるべき前記コンクリート製水路部2,2の接合端部分3,3に形成された、周方向に連続する矩形状の環状凹溝部21に、前記弾性接合部材5の固定片9,9を嵌め入れて固定した状態を示すものである。前記固定面12,12には、周方向に所要間隔をおいて、前記ボルト孔10と位置合わせして、インサート22を介してアンカーボルト23が植設されている。
【0017】
そして、左右の固定面12,12に植設されたアンカーボルト23を前記ボルト孔10と、長方形板状をなす押圧板25の挿通孔26とに挿通させ、且つナット27を螺合し締め付けることにより、左右の固定片9,9が前記固定面12,12に、水密を確保して固定されている。固定片9をこのように固定した状態において、前記アンカーボルト23の端部及びナット27が水路内面に突出しない。
【0018】
図8〜10は、かかる構成を有する可撓性耐震接合構造1の作用を説明するものであり、図8は、大きな地震力の作用によって、前記接合端部分3,3が横方向で例えば70mm程度離れた状態を示す。この状態で前記伸縮屈曲部7は、内水圧を受けることにより、弾性的に伸びて、当初のV字の開き角度が大きくなるようにU字状に弾性変形し、そのU字状の外面19の両側19a,19bが前記受面15,15で支持されている。
【0019】
又図9は、前記地震力の作用によって、前記接合端部分3,3が上下方向で例えば100mm程度位置ずれした(段違いに位置ずれした)状態を示す。この状態で、前記伸縮屈曲部7は、内水圧を受けることにより、当初のV字状形態が一方向に延びた状態に弾性変形し、上側に位置する受面15aが、略直線状の片部31の外面19を面接触状態で支持している。
【0020】
又図10は、前記地震力の作用によって、前記接合端部分3,3相互が接近した状態(図10では接触状態にある)を示す。この状態で、前記伸縮屈曲部7は、内水圧の作用を受けることにより、当初のV字の開き角度が小さくなって、V字の外面19の両側19a,19bが前記受面15,15で支持され且つ、V字の両端部分33,33が稍盛り上がった状態を呈している。
【0021】
地震力の作用によって、前記伸縮屈曲部7が図8、図9、図10に示すように弾性変形するのであるが、いずれの場合も、内水圧を受ける伸縮屈曲部7の外面19が前記受面15,15の双方又は一方によって安定的に支持される。又伸縮屈曲部7の変形状態は、当初のV字の原形を保ちながら、或いはその多くの部分を残しながらの変形状態であり、従来構造における図27や図28に示すような、折り癖が逆向きになるといった極端な変形は生じない。
【0022】
このような、伸縮屈曲部が受面で支持されることと、V字状形態が逆転するような極端な変形は生じないこととによって、伸縮屈曲部7に無理な応力を作用させず、その疲労劣化を生じさせにくい。
【0023】
〔第2の実施の形態〕
図11〜13は、本発明に係る可撓性耐震接合構造1の他の態様を示すものであり、弾性接合部材5は例えば、全体が弾力性を有する、クロロプレンゴムやエチレン・プロピレンゴム等の合成ゴムを以って矩形環状に一体に形成されており、水路の内面側から水路外方に向けて細くなるように突の断面U字状に屈曲する伸縮屈曲部7の両端に、平板状の固定片9,9が連設されている。又該固定片9には、その長さ方向に所要間隔をおいて、例えば150mm程度の間隔を置いてボルト孔10が設けられている。
【0024】
又、接合されるべき前記コンクリート製水路部2,2の接合端部分3,3の水路内面側は、前記弾性接合部材5の固定片9を取り付けるための欠切部11,11とされている。該欠切部11は、前記固定片9を嵌め入れて固定するための固定面12と、該固定面12の端縁に連設された、接合端部分の端部13に向けて水路外方に湾曲面状に傾斜する受面15とを有し、水路部2,2の接合端部分16に未だ地震力が作用していない図14に示す常態にあっては、隣り合う受面15,15が形成するU字状の面35が、内水圧を受けた前記伸縮屈曲部7の外面19の両側19a,19bを支持するものである。
【0025】
図12〜13は、接合されるべき前記コンクリート製水路部2,2の接合端部分3,3に形成された、周方向に連続する環状凹溝部21に、前記弾性接合部材5の固定片9,9を嵌め入れて固定した状態を示すものである。前記固定面12,12には、周方向に所要間隔をおいて、前記ボルト孔10と位置合わせして、インサート22を介してアンカーボルト23が植設されている。
【0026】
そして、左右の固定面12,12に植設されたアンカーボルト23を前記ボルト孔10と、長方形板状をなす押圧板25の挿通孔26とに挿通させ、且つナット27を螺合し締め付けることにより、左右の固定片9,9が前記固定面12,12に、水密を確保して固定されている。固定片9をこのように固定した状態において、前記アンカーボルト23の端部及びナット27が水路内面に突出しない。
【0027】
図15〜17は、かかる構成を有する可撓性耐震接合構造1の作用を説明するものであり、図15は、大きな地震力の作用によって、前記接合端部分3,3が横方向で例えば70mm程度離れた状態を示す。この状態で前記伸縮屈曲部7は、内水圧を受けることにより、弾性的に伸びて、当初のU字の開き角度が大きくなるようにU字状に弾性変形し、そのU字状の外面19の両側19a,19bが前記受面15,15で支持されている。
【0028】
又図16は、前記地震力の作用によって、前記接合端部分3,3が上下方向で例えば100mm程度位置ずれした(段違いに位置ずれした)状態を示す。この状態で、前記伸縮屈曲部7は、内水圧を受けることにより、当初のU字状形態が弾性変形し、上側に位置する湾曲面状の受面15が、湾曲状態の片部36の外面19を面接触状態で支持している。
【0029】
又図17は、前記地震力の作用によって、前記接合端部分3,3相互が接近した状態(図17では接触状態にある)を示す。この状態で、前記伸縮屈曲部7は、内水圧の作用を受けることにより、当初のU字の開き角度が小さくなって、U字の外面19の両側19a,19bが前記湾曲面状の受面15,15で支持され且つ、U字の両端部分37,37が稍盛り上がった状態を呈している。
【0030】
地震力の作用によって、前記伸縮屈曲部7が図15、図16、図17に示すように弾性変形するのであるが、いずれの場合も、内水圧を受ける伸縮屈曲部7の外面19が前記受面15,15の双方又は一方によって安定的に支持される。又伸縮屈曲部7の変形状態は、当初のU字の原形を保ちながら、或いはその多くの部分を残しながらの変形状態であり、従来構造における図27や図28に示すような、折り癖が逆向きになるといった極端な変形は生じない。
【0031】
このような、伸縮屈曲部が受面で支持されることと、U字状形態が逆転するような極端な変形は生じないこととによって、伸縮屈曲部7に無理な応力を作用させず、その疲労劣化を生じさせにくい。
【0032】
〔第3の実施の形態〕
図18〜20は、本発明に係る可撓性耐震接合構造1のその他の態様を示すものであり、弾性接合部材5は例えば、全体が弾力性を有する、クロロプレンゴムやエチレン・プロピレンゴム等の合成ゴムを以って矩形環状に一体に形成されており、水路の内面側から水路外方に向けて細くなるように突の断面台形状に屈曲する伸縮屈曲部7の両端に、平板状の固定片9,9が連設されている。又該固定片9には、その長さ方向に所要間隔をおいて、例えば150mm程度の間隔を置いてボルト孔10が設けられている。
【0033】
又、接合されるべき前記コンクリート製水路部2,2の接合端部分3,3の水路内面側は、前記弾性接合部材5の固定片9を取り付けるための欠切部11,11とされている。該欠切部11は、前記固定片9を嵌め入れて固定するための固定面12と、該固定面12の端縁に連設された、接合端部分の端部13に向けて水路外方に直線状に傾斜し且つその外端で、水路の延長方向に屈曲した断面L字状の受面15とを有し、水路部2,2の接合端部分16に未だ地震力が作用していない図21に示す常態にあっては、隣り合う受面15,15が形成する台形状の面39が、内水圧を受けた前記伸縮屈曲部7の外面19の両側19a,19bを支持するものである。
【0034】
図19〜20は、接合されるべき前記コンクリート製水路部2,2の接合端部分3,3に形成された、周方向に連続する環状凹溝部21に、前記弾性接合部材5の固定片9,9を嵌め入れて固定した状態を示すものである。前記固定面12,12には、周方向に所要間隔をおいて、前記ボルト孔10と位置合わせして、インサート22を介してアンカーボルト23が植設されている。
【0035】
そして、左右の固定面12,12に植設されたアンカーボルト23を前記ボルト孔10と、長方形板状をなす押圧板25の挿通孔26とに挿通させ、且つナット27を螺合し締め付けることにより、左右の固定片9,9が前記固定面12,12に、水密を確保して固定されている。固定片9をこのように固定した状態において、前記アンカーボルト23の端部及びナット27が水路内面に突出しない。
【0036】
図22〜24は、かかる構成を有する可撓性耐震接合構造1の作用を説明するものであり、図22は、大きな地震力の作用によって、前記接合端部分3,3が横方向で例えば70mm程度離れた状態を示す。この状態で前記伸縮屈曲部7は、内水圧を受けることにより、弾性的に伸びて、当初の台形状の幅が大きくなるように台形状を呈して弾性変形し、その台形状の外面19の両側19a,19bが前記受面15,15で支持されている。
【0037】
又図23は、前記地震力の作用によって、前記接合端部分3,3が上下方向で例えば100mm程度位置ずれした(段違いに位置ずれした)状態を示す。この状態で、前記伸縮屈曲部7は、内水圧を受けることにより、当初の台形状形態が弾性変形し、上側に位置するL字状の受面15が、L字状の片部40の外面19を面接触状態で支持している。
【0038】
又図24は、前記地震力の作用によって、前記接合端部分3,3相互が接近した状態(図24では接触状態にある)を示す。この状態で、前記伸縮屈曲部7は、内水圧の作用を受けることにより、当初の台形状の幅が小さくなるように変形し、台形状の外面19の両側19a,19bが前記L字状の受面15,15で支持され且つ、台形状の両端部分41,41が稍盛り上がった状態を呈している。
【0039】
地震力の作用によって、前記伸縮屈曲部7が図22、図23、図24に示すように弾性変形するのであるが、いずれの場合も、内水圧を受ける伸縮屈曲部7の外面19が前記受面15,15の双方又は一方によって安定的に支持される。又伸縮屈曲部7の変形状態は、当初の台形状の原形を保ちながら、或いはその多くの部分を残しながらの変形状態であり、従来構造における図27や図28に示すような、折り癖が逆向きになるといった極端な変形は生じない。
【0040】
このような、伸縮屈曲部が受面で支持されることと、台形状形態が逆転するような極端な変形は生じないこととによって、伸縮屈曲部7に無理な応力を作用させず、その疲労劣化を生じさせにくい。
【0041】
〔その他の実施の形態〕
(1) 本発明において前記コンクリート製水路部2は、前記のように、ボックスカルバート等の所要断面形態を有するプレキャストコンクリートブロックを接合一体化して構築されることの他、現場打ち施工によって構築されることもある。
そして、接合されるべきコンクリート製水路部は、双方共がプレキャストコンクリートブロックを接合して構築されたものであることの他、双方共が現場打ち施工によって構築されたものであってもよく、更には、プレキャストコンクリートブロックを接合して構築されたものと現場打ち施工により構築されたものとの組み合わせからなるものであってもよい。
【0042】
(2) 前記弾性接合部材5の伸縮屈曲部7の断面形態は、本発明の目的を達成し得る限り、前記したV字状やU字状、台形状を呈するものには特定されない。
【0043】
【発明の効果】
本発明は以下の如き優れた効果を奏する。
(1) 本発明に係る可撓性耐震接合構造は、弾性接合部材が、弾力性を有する合成ゴム等のゴム質素材からなり可撓性を有するため、コンクリート製水路部の接合部分に大きな地震力が作用して接合端部分が、相互が水平方向で離れたり上下方向で位置ずれした場合も、その伸縮屈曲部の所要の弾性的な伸長によって、地震の振動を吸収でき、又接合端部分が接近した場合も、前記伸縮屈曲部が弾性変形することによって地震の振動を吸収できる。
このようなことから、本発明に係る可撓性耐震接合構造によるときは、接合部分の耐震性を向上させながら、接合部分の確実な止水を達成できることになる。
【0044】
(2) 又、前記接合端部分が離れたり上下方向で位置ずれした場合には、前記伸縮屈曲部がそれに追随して弾性変形でき、その外面が前記受面の双方又は一方によって安定的に支持されるために、内水圧を伸縮屈曲部だけで受ける場合とは異なり、弾性接合部材の変形量を抑制できる。
しかも、伸縮屈曲部は、水路の内面側から外方に向けて細くなるようにV字状やU字状或いは台形状に形成されているため、前記接合端部分が離れたり上下方向で位置ずれした場合も、内水圧を受けた伸縮屈曲部が、当初のV字状やU字状、台形状の原形を保ちながら、或いはその多くの部分を残しながら変形できる。かかることから、従来におけるように、当初の折り癖とは全く逆方向に伸縮屈曲部が無理に変形する(V字やU字の先端部分、台形の角部分等の局部における顕著な変形を招く)といった事態は発生せず、弾性接合部材の疲労劣化を小さく抑制できることとなる。
このようなことから本発明によるときは、長期間に亘って安定した、信頼性の高い可撓性耐震接合構造を構成できることになる。
【0045】
(3) 又伸縮屈曲部は、従来のように水路内方に向けて突出するのではなく、水路の内面側から水路外方に向けて突出するため、接合端部分が接近した場合も、変形した伸縮屈曲部が、従来におけるように水路内に突出状態になることがなく、従って、変形した伸縮屈曲部が水路水の流れを阻害したり、伸縮屈曲部が、土砂を含む水路水によって損傷を受ける等の恐れもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】内水圧が作用するコンクリート製水路部を例示する斜視図である。
【図2】コンクリート製水路部の接合端部分相互を弾性接合部材で接合して構成された可撓性耐震接合構造を示す一部欠切斜視図である。
【図3】コンクリート製水路部の端部の構成を、弾性接合部材と共に示す斜視図である。
【図4】本発明に係る可撓性耐震接合構造を示す分解斜視図である。
【図5】可撓性耐震接合構造を示す斜視図である。
【図6】その断面図である。
【図7】内水圧が作用した常態における可撓性耐震接合構造を示す断面図である。
【図8】コンクリート製水路部の接合端部分が横方向で離れた状態における、可撓性耐震接合構造の伸縮屈曲部の弾性変形状態を示す断面図である。
【図9】コンクリート製水路部の接合端相互が上下方向で位置ずれした場合における、可撓性耐震接合構造の伸縮屈曲部の弾性変形状態を示す断面図である。
【図10】コンクリート製水路部の接合端部分が接近した状態における、可撓性耐震接合構造の伸縮屈曲部の弾性変形状態を示す断面図である。
【図11】本発明に係る可撓性耐震接合構造の他の態様を示す分解斜視図である。
【図12】その可撓性耐震接合構造を示す斜視図である。
【図13】その断面図である。
【図14】内水圧が作用した常態における可撓性耐震接合構造を示す断面図である。
【図15】コンクリート製水路部の接合端部分が横方向で離れた状態における、可撓性耐震接合構造の伸縮屈曲部の弾性変形状態を示す断面図である。
【図16】コンクリート製水路部の接合端相互が上下方向で位置ずれした場合における、可撓性耐震接合構造の伸縮屈曲部の弾性変形状態を示す断面図である。
【図17】コンクリート製水路部の接合端部分が接近した状態における、可撓性耐震接合構造の伸縮屈曲部の弾性変形状態を示す断面図である。
【図18】本発明に係る可撓性耐震接合構造のその他の態様を示す分解斜視図である。
【図19】その可撓性耐震接合構造を示す斜視図である。
【図20】その断面図である。
【図21】内水圧が作用した常態における可撓性耐震接合構造を示す断面図である。
【図22】コンクリート製水路部の接合端部分が横方向で離れた状態における、可撓性耐震接合構造の伸縮屈曲部の弾性変形状態を示す断面図である。
【図23】コンクリート製水路部の接合端相互が上下方向で位置ずれした場合における、可撓性耐震接合構造の伸縮屈曲部の弾性変形状態を示す断面図である。
【図24】コンクリート製水路部の接合端部分が接近した状態における、可撓性耐震接合構造の伸縮屈曲部の弾性変形状態を示す断面図である。
【図25】内水圧が作用する場合における従来の可撓性耐震接合構造を示す断面図である。
【図26】内水圧が作用して伸縮屈曲部の頂部がU字状に変形した状態を示す断面図である。
【図27】接合端部分が離れた状態における従来の可撓性耐震接合構造を示す断面図である。
【図28】接合端部分相互が段違いに位置ずれした場合における従来の可撓性耐震接合構造を示す断面図である。
【図29】接合端部分相互が接近した場合における従来の可撓性耐震接合構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 可撓性耐震接合構造
2 コンクリート製水路部
3 接合端部分
5 弾性接合部材
7 伸縮屈曲部
9 固定片
10 ボルト孔
11 欠切部
12 固定面
15 受面
16 水路部の接合部分
17 V字状の面
19 伸縮屈曲部の外面
23 アンカーボルト
25 押圧板
26 挿通孔
27 ナット
35 U字状の面
39 台形状の面

Claims (3)

  1. 内水圧が作用するコンクリート製水路部の接合端部分相互を、周方向に連続して、弾力性を有するゴム質素材からなる弾性接合部材で接合する可撓性耐震接合構造であって、
    前記弾性接合部材は、水路の内面側から水路外方に向けて細くなるように、地震力の作用による接合端部分の離間を吸収する突の断面V 字状に屈曲する伸縮屈曲部の両端に固定片を連設してなり、又、接合されるべき前記コンクリート製水路部の接合端部分の水路内面側が切欠されて、接合端部分の端部に向けて水路外方に直線状に傾斜する受面が設けられ、隣り合う受面が形成するV字状の面が、地震力の作用しない常態において、内水圧を受けた前記伸縮屈曲部の外面の両側を支持するように構成されており、又前記両固定片が、対応の水路部に固定されていることを特徴とする内水圧が作用する水路用の可撓性耐震接合構造。
  2. 内水圧が作用するコンクリート製水路部の接合端部分相互を、周方向に連続して、弾力性を有するゴム質素材からなる弾性接合部材で接合する可撓性耐震接合構造であって、
    前記弾性接合部材は、水路の内面側から水路外方に向けて細くなるように、地震力の作用による接合端部分の離間を吸収する突の断面U字状に屈曲する伸縮屈曲部の両端に固定片を連設してなり、又、接合されるべき前記コンクリート製水路部の接合端部分の水路内面側が切欠されて、接合端部分の端部に向けて水路外方に凹の湾曲面状に傾斜する受面が設けられ、隣り合う受面が形成するU字状の面が、地震力の作用しない常態において、内水圧を受けた前記伸縮屈曲部の外面の両側を支持するように構成されており、又前記両固定片が、対応の水路部に固定されていることを特徴とする内水圧が作用する水路用の可撓性耐震接合構造。
  3. 内水圧が作用するコンクリート製水路部の接合端部分相互を、周方向に連続して、弾力性を有するゴム質素材からなる弾性接合部材で接合する可撓性耐震接合構造であって、
    前記弾性接合部材は、水路の内面側から水路外方に向けて細くなるように、地震力の作用による接合端部分の離間を吸収する突の断面台形状に屈曲する伸縮屈曲部の両端に固定片を連設してなり、又、接合されるべき前記コンクリート製水路部の接合端部分の水路内面側が切欠されて、接合端部分の端部に向けて水路外方に直線状に傾斜し且つその外端で、水路の延長方向に屈曲した断面L字状の受面が設けられ、隣り合う受面が形成する台形状の面が、地震力の作用しない常態において、内水圧を受けた前記伸縮屈曲部の外面の両側を支持するように構成されており、又前記両固定片が、対応の水路部に固定されていることを特徴とする内水圧が作用する水路用の可撓性耐震接合構造。
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