JP3606450B2 - ダイバーシティ受信機及び直交周波数分割多重信号受信方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数のアンテナを用いて無線信号を受信するためのダイバーシティ受信機に係り、特に、送信側にて直交周波数分割多重化が施された信号を受信するためのダイバーシティ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線にてディジタル信号を伝送する方式として、直交周波数分割多重(OFDM;Orthogonal Frequency Division Multiplex)方式が知られている。
この直交周波数分割多重方式では、周波数が異なる多数のサブキャリアを用いてディジタル信号を多重化して伝送することにより、ディジタル信号を効率よく伝送することができる。また、直交周波数分割多重方式では、有効シンボル区間に前置してガードインターバル区間を設けることで、マルチパスが生じた場合でもシンボル間干渉による受信特性の劣化を防止することができる。
【0003】
従来より、こうした直交周波数分割多重化が施された無線信号の移動受信などによるフェージングの影響を軽減するためのものとして、図8に示すようなアンテナ切り換え型のダイバーシティ受信機が知られている。
【0004】
図8に示す従来のダイバーシティ受信機は、各アンテナ16〜19により受信した受信信号を、それぞれLNA20〜23により増幅したのち、セレクタ24に入力する。セレクタ24は、復調器26からのセレクト信号に基づいて1つの受信信号を選択し、チューナー25に入力する。チューナー25は、所望の帯域のRF(Radio Frequency)信号をIF(Intermediate Frequency)信号に周波数変換して復調器26に送る。
【0005】
また、チューナー25は、受信信号の信号レベルを検出し、受信信号強度を示す信号RSSI(Received Signal Strength Indication)を用いて復調器26に通知する。復調器26は、信号RSSIを監視し、信号レベルが所定の閾値以下になった場合に、セレクタ24を制御して、受信信号の選択を切り換えさせる。選択を切り換えたのちの信号レベルも閾値以下であった場合には、さらに選択を切り換えるための動作を繰り返す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のダイバーシティ受信機では、受信信号の選択を切り換えることにより受信信号の信号レベルが高くなるか否かを、事前に検出することができない。このため、切り換え後の受信状態が切り換え前よりも悪化する場合があり、直交周波数分割多重化が施された信号を安定して受信できなくなることがあった。
【0007】
また、図2に示す復調器26が等化器を用いた構成により伝送されたディジタル信号を復調する場合には、受信信号の選択の切り換えにより周波数特性が急激に変化するため、受信信号を等化する際の誤差が大きくなり、復調エラーが発生する可能性が高くなることがあった。
【0008】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、直交周波数分割多重化が施された信号を安定して受信可能とするダイバーシティ受信機を、提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の第1の観点に係るダイバーシティ受信機は、
1つのシンボル周期が有効シンボル区間とガードインターバル区間とからなる直交周波数分割多重化が施された信号を、複数のアンテナを用いて受信するものであって、
各前記アンテナにより受信した受信信号を増幅する複数の増幅手段と、
各前記増幅手段により増幅された受信信号を減衰量可変で減衰する複数の減衰手段と、
前記複数の減衰手段により減衰された受信信号を合成する信号合成手段と、
前記信号合成手段により合成された信号からディジタル信号を復調する復調手段とを備え、
前記復調手段は、ガードインターバル区間に対応した期間にて、前記複数の減衰手段のうちのいずれかにおける減衰量を切り換えて受信レベルを測定し、受信レベルが上昇したか否かを判別し、上昇したと判別すると、以後、ガードインターバル区間に対応した期間に合わせたタイミングにて、前記複数の減衰手段のうち、受信レベルを測定した際に減衰量を切り換えた減衰手段における減衰量を、段階的に変化させる、
ことを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、復調手段は、ガードインターバル区間に対応した期間にて、複数の減衰手段のうちのいずれかにおける減衰量を切り換えて受信レベルを測定し、受信レベルが上昇した場合に、以後到来するガードインターバル区間に対応した期間に合わせたタイミングにて、減衰手段における減衰量を段階的に変化させる。
これにより、ディジタル信号を復調するために実行する信号等化処理で発生する誤差の増大を防止して減衰量を適切に設定することができ、直交周波数分割多重化が施された信号を安定して受信可能とすることができる。
【0011】
前記復調手段は、ガードインターバル区間に対応した期間にて、前記複数の減衰手段のうちのいずれかにおける減衰量を切り換えて受信レベルを測定したのち、ガードインターバル区間に対応した期間の終了タイミングにて、前記複数の減衰手段のうち、減衰量を切り換えた減衰手段の減衰量を復元することが望ましい。
【0012】
例えば、前記復調手段は、ガードインターバル区間に対応した期間にて、前記複数の減衰手段のうちで減衰量が最小の減衰手段における減衰量を最大に切り換えて受信レベルを測定し、受信レベルが上昇したか否かを判別し、上昇したと判別すると、以後、ガードインターバル区間に対応した期間が到来するごとに、前記複数の減衰手段のうち、受信レベルを測定した際に減衰量を切り換えた減衰手段の減衰量を、段階的に増加させることが望ましい。
【0013】
あるいは、前記復調手段は、ガードインターバル区間に対応した期間にて、前記複数の減衰手段のうちで減衰量が最大の減衰手段における減衰量を最小に切り換えて受信レベルを測定し、受信レベルが上昇したか否かを判別し、上昇したと判別すると、以後、ガードインターバル区間に対応した期間が到来するごとに、前記複数の減衰手段のうち、受信レベルを測定した際に減衰量を切り換えた減衰手段の減衰量を、段階的に減少させることが望ましい。
【0014】
また、ガードインターバル区間に対応した期間を、前記複数の減衰手段のうちのいずれかにおける減衰量を切り換える第1の期間と、第1の期間にて減衰量を切り換えたことに対応して変化した受信レベルを測定する第2の期間とから構成し、
前記復調手段は、所定数の第2の期間において測定した受信レベルに基づいて、前記複数の減衰手段のうち、第1の期間にて減衰量を切り換えた減衰手段における減衰量の制御方向、例えば、減衰量を増加させる方向又は減衰量を減少させる方向、を規定し、以後、第1の期間に合わせたタイミングにて、規定した制御方向に従って減衰量を変化させてもよい。
これにより、ガードインターバル区間が短く、受信信号の減衰量を切り換えても受信レベルがすぐには変化しない場合に、受信レベルを正しく測定して、減衰量を適切に設定することができる。
【0015】
この発明の第2の観点に係る直交周波数分割多重信号受信方法は、
1つのシンボル周期が有効シンボル区間とガードインターバル区間とからなる直交周波数分割多重化が施された信号を、複数のアンテナを用いて受信するための方法であって、
各前記アンテナにより受信した受信信号を増幅する増幅ステップと、
前記増幅ステップにて増幅した受信信号を、各前記アンテナに対応して減衰量可変で減衰する減衰ステップと、
前記減衰ステップにて減衰した受信信号を合成する信号合成ステップと、
前記信号合成ステップにて合成した信号からディジタル信号を復調する復調ステップとを備え、
前記復調ステップは、ガードインターバル区間に対応した期間にて、前記複数のアンテナのうちのいずれかに対応して前記減衰ステップにて減衰させる受信信号の減衰量を切り換えて受信レベルを測定し、受信レベルが上昇したか否かを判別し、上昇したと判別すると、以後、ガードインターバル区間に対応した期間に合わせたタイミングにて、受信レベルを測定した際に減衰量を切り換えて前記減衰ステップにて減衰させた受信信号の減衰量を、段階的に変化させる、
ことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の実施の形態に係るダイバーシティ受信機100について詳細に説明する。
【0017】
図1は、この発明の実施の形態に係るダイバーシティ受信機100の構成を示す図である。
図示するように、このダイバーシティ受信機100は、複数のアンテナ1〜4と、複数のLNA(Low Noise Amplifier)5〜8と、複数の可変アッテネータ9〜12と、混合器13と、チューナー14と、復調器15とを備えて構成される。
【0018】
複数のアンテナ1〜4は、送信側にて直交周波数分割多重化(OFDM;Orthogonal Frequency Division Multiplex)が施され、無線にて送信されたRF(Radio Frequency)信号を受信するためのものである。アンテナ1は、LNA5を介して可変アッテネータ9に結合されている。アンテナ2は、LNA6を介して可変アッテネータ10に結合されている。アンテナ3は、LNA7を介して可変アッテネータ11に結合されている。アンテナ4は、LNA8を介して可変アッテネータ12に結合されている。
【0019】
ここで、複数のアンテナ1〜4が受信する直交周波数分割多重化が施されたRF信号は、シンボル周期で互いに直交する多数のサブキャリアを用いてディジタルデータを伝送するための信号であり、1つのシンボル区間が有効シンボル区間とガードインターバル区間とに分かれている。ガードインターバル区間は、シンボル周期で有効シンボル区間に前置され、有効シンボル区間の後部を複写した冗長な信号区間である。
【0020】
複数のLNA5〜8は、複数のアンテナ1〜4それぞれに対応して設けられ、受信信号を増幅するための増幅回路である。
LNA5〜8は、増幅した受信信号を、ぞれぞれに対応して結合されている可変アッテネータ9〜12に送る。
【0021】
複数の可変アッテネータ9〜12は、復調器15から送られた制御信号に従って減衰量を規定して、それぞれLNA5〜8から受けた信号を減衰量可変で減衰させるための減衰回路である。すなわち、可変アッテネータ9は、復調器15から送られた信号C_ANT1のレベルに対応した減衰量で、LNA5から受けた信号を減衰させる。可変アッテネータ10は、復調器15から送られた信号C_ANT2のレベルに対応した減衰量で、LNA6から受けた信号を減衰させる。可変アッテネータ11は、復調器15から送られた信号C_ANT3のレベルに対応した減衰量で、LNA7から受けた信号を減衰させる。可変アッテネータ12は、復調器15から送られた信号C_ANT4のレベルに対応した減衰量で、LNA8から受けた信号を減衰させる。
例えば、信号C_ANT1〜C_ANT4のレベルが高いと、可変アッテネータ9〜12それぞれにおける減衰量が大きく、レベルが低いと、減衰量が小さい。なお、信号C_ANT1〜C_ANT4のレベルが最低のとき、可変アッテネータ9〜12それぞれにおける減衰量はゼロとなる。
【0022】
混合器13は、複数の可変アッテネータ9〜12から送られた受信信号を加え合わせて、合成するためのものである。
混合器13は、各受信信号を合成して得られた信号を、チューナー14に送る。
【0023】
チューナー14は、ダウンコンバータ、帯域通過フィルタ等から構成され、所望のディジタル信号を伝送した受信信号を選択して抽出し、IF(Intermediate
Frequency;中間周波数)信号に変換するためのものである。
また、チューナー14は、混合器13から送られた受信信号の大きさから受信信号強度を測定し、受信レベルに対応した信号レベルを有する信号RSSIを生成して、復調器15に供給する。
【0024】
復調器15は、直交検波器、A/D(Analog/Digital)変換器、FFT(Fast Fourier Transform)回路等から構成され、チューナー14により抽出されたIF信号から、直交周波数分割多重方式により伝送されたディジタル信号を復調し、復調データとして出力するためのものである。
【0025】
ここで、復調器15は、直交周波数分割多重化が施された受信信号のシンボルタイミングに同期した信号FFT_WINDOWを生成し、受信信号を復調するための処理の実行タイミングを規定する。
例えば、復調器15は、信号FFT_WINDOWが高レベルとなる「Hi」であるときには、高速フーリエ変換や信号等化処理といった、伝送されたディジタル信号を復調するための処理を実行する。他方、復調器15は、信号FFT_WINDOWが低レベルとなる「Low」であるときには、ディジタル信号を復調するための処理を実行しない。
【0026】
また、復調器15は、信号C_ANT1〜C_ANT4を生成し、それぞれ可変アッテネータ9〜12に送ることにより、各アンテナ1〜4により受信した受信信号の減衰量を制御する。
【0027】
以下に、この発明の実施の形態に係るダイバーシティ受信機100の動作を説明する。
送信側にて直交周波数分割多重化が施され、無線にて送信されたRF信号は、複数のアンテナ1〜4により受信される。
【0028】
複数のアンテナ1〜4により受信した受信信号は、それぞれLNA5〜8に送られて増幅されたのち、可変アッテネータ9〜12に送られる。
【0029】
各可変アッテネータ9〜12は、復調器15から受けた信号C_ANT1〜C_ANT4のレベルに対応した減衰量で、複数のアンテナ1〜4により受信した受信信号を減衰させ、混合器13に送る。
【0030】
混合器13は、各可変アッテネータ9〜12から受けた受信信号を合成し、チューナー14に送る。
【0031】
チューナー14は、混合器13により合成された信号から、所望のディジタル信号を伝送する帯域の受信信号を選択して抽出し、IF信号に変換して復調器15に送る。この際、チューナー14は、受信信号の大きさから受信信号強度を測定し、受信レベルを示す信号RSSIを生成して復調器15に送る。
【0032】
復調器15は、信号FFT_WINDOWのレベルに対応して復調動作を切り換え、伝送されたディジタル信号の復調を可能とする。
例えば、復調器15は、信号FFT_WINDOWが高レベルとなる「Hi」であるときには、高速フーリエ変換や信号等化処理といった、伝送されたディジタル信号を復調するための処理を実行する。他方、復調器15は、信号FFT_WINDOWが低レベルとなる「Low」であるときには、ディジタル信号を復調するための処理を実行しない。
【0033】
ここで、復調器15は、信号C_ANT1〜C_ANT4を生成して、それぞれ可変アッテネータ9〜12に送ることにより、各可変アッテネータ9〜12における受信信号の減衰量を制御する。
この際、復調器15は、受信信号のガードインターバル区間に対応した期間にて、可変アッテネータ9〜12のいずれかにおける減衰量を切り換えた場合の受信レベルの変化を測定することにより、受信状態が改善される減衰量の設定を特定することができる。
【0034】
例えば、可変アッテネータ9の減衰量が最大で、可変アッテネータ10〜12の減衰量のうち少なくともいずれか1つがゼロであるとする。
このとき、復調器15から可変アッテネータ9に送られる信号C_ANT1のレベルは最高となっている。
【0035】
この場合、復調器15は、最初に到来するガードインターバル区間に対応した期間、すなわち、信号FFT_WINDOWが最初に「Low」となる期間にて、可変アッテネータ9に送る信号C_ANT1のレベルを、最低のレベルに切り換える。これにより、可変アッテネータ9における減衰量はゼロとなり、アンテナ1により受信した信号は、可変アッテネータ9により減衰されることなく混合器13に送られる。
【0036】
チューナー14は、混合器13により合成された受信信号の大きさから受信信号強度を測定し、信号RSSIのレベルを受信レベルに対応して変化させ、復調器15に送る。
【0037】
復調器15は、信号RSSIのレベル変化から、受信レベルが上昇したか否かを判別する。
ここで、復調器15は、最初に到来したガードインターバル区間に対応した期間の終了タイミング、すなわち、信号FFT_WINDOWが「Low」から「Hi」に切り替わるタイミングにて、可変アッテネータ9に送る信号C_ANT1のレベルを、最高のレベルに戻す(復元する)。これにより、可変アッテネータ9における減衰量は最大に戻る。
【0038】
このように、可変アッテネータ9における減衰量を変化させて受信レベルを測定したのち、次の有効シンボル区間に対応した期間が到来すると、可変アッテネータ9における減衰量の設定を、前回の有効シンボル区間における設定と同一に戻す(復元する)。
これにより、伝送されたディジタル信号を復調するために復調器15が実行する信号等化処理における誤差の増大を防止することができる。すなわち、安定した受信状態を維持したままで、可変アッテネータ9における減衰量の設定を変化させた場合の受信レベルの変化を測定することができる。
【0039】
復調器15は、可変アッテネータ9における減衰量の切換により受信レベルが上昇したと判別すると、以後、ガードインターバル区間に対応した期間、すなわち、信号FFT_WINDOWが「Hi」となる期間が到来するごとに、可変アッテネータ9における減衰量を段階的に変化させる。
【0040】
すなわち、復調器15は、次のガードインターバル区間に対応した期間が到来すると、可変アッテネータ9に送る信号C_ANT1のレベルを所定量だけ低下させる。
ここで、ガードインターバル区間に対応した期間が到来するごとに復調器15が低下させる信号C_ANT1のレベルの大きさは、有効シンボル区間にてディジタル信号を復調するために復調器15が実行する信号等化処理における誤差の影響を考慮して、受信動作を破綻させない範囲で設定すればよい。
【0041】
以後同様にして、ガードインターバル区間に対応した期間が到来するごとに、可変アッテネータ9に送る信号C_ANT1のレベルを所定量ずつ低下させることにより、可変アッテネータ9の減衰量を段階的に減少させる。
これにより、有効シンボル区間にて復調器15がディジタル信号を復調するために実行する信号等化処理における誤差の増大を防止して、安定した受信状態を維持したまま、より適切な減衰量の設定に変更することができる。すなわち、直交周波数分割多重化が施された信号を安定して受信し、受信信号からディジタル信号を適切に復調することができる。
【0042】
例えば、最初に到来したガードインターバル区間に対応して、図2(a)のタイムチャートに示す信号FFT_WINDOWにより特定される期間D1にて、復調器15が可変アッテネータ9の減衰量を、図2(b)のタイムチャートに示す信号C_ANT1により切り換えた結果、図2(c)のタイムチャートに示すように、信号RSSIのレベルが上昇したとする。
なお、復調器15は、最初に到来したガードインターバル区間に対応した期間D1の終了タイミングt1にて、信号C_ANT1を切り換えて、可変アッテネータ9の減衰量を最大に戻す。
【0043】
この場合、復調器15は、以後に到来するガードインターバル区間に対応した期間D2、D3、…、D7にて、可変アッテネータ9の減衰量を段階的に減少させることにより、最小値に漸近させる。これにより、有効シンボル区間に対応した期間、すなわち、信号FFT_WINDOWが「Hi」である期間にて、復調器15がディジタル信号を復調するために実行する信号等化処理における誤差の発生を抑制しつつ、より安定して受信可能な減衰量の設定に変更することができる。
【0044】
復調器15は、信号RSSIのレベル変化から受信レベルが上昇したか否かを判別した結果、受信レベルが上昇しなかったと判別すると、以後、ガードインターバル区間に対応した期間が到来しても、可変アッテネータ9の減衰量を変化させない。すなわち、この場合、復調器15は、可変アッテネータ9の減衰量を切り換えても受信状態を改善できないとして、他の可変アッテネータ10〜12における減衰量を切り換えて受信レベルを測定する処理を実行し、あるいは、減衰量を切り換えて受信レベルを測定する処理自体を終了する。
【0045】
すなわち、例えば、最初に到来したガードインターバル区間に対応して、図3(a)のタイムチャートに示す信号FFT_WINDOWにより特定される期間D11にて、復調器15が可変アッテネータ9の減衰量を、図3(b)のタイムチャートに示す信号C_ANT1により切り換えた結果、図3(c)のタイムチャートに示すように、信号RSSIのレベルが低下したとする。
なお、復調器15は、最初に到来したガードインターバル区間に対応した期間D11の終了タイミングt11にて、信号C_ANT1を切り換えて、可変アッテネータ9の減衰量を最大に戻す。
【0046】
この場合、復調器15は、以後に到来するガードインターバル区間に対応した期間D12、D13、…、D17にて、可変アッテネータ9の減衰量を切り換えることはない。つまり、復調器15は、他の可変アッテネータ10〜12の減衰量を切り換えて受信レベルの測定を継続するか、あるいは、減衰量を切り換えて受信レベルを測定するための処理自体を終了する。
【0047】
また、例えば、可変アッテネータ9の減衰量がゼロで、且つ、可変アッテネータ10〜12の減衰量のうち少なくともいずれか1つがゼロであるとする。
このとき、復調器15から可変アッテネータ9に送られる信号C_ANT1のレベルは最低となっている。
【0048】
この場合、復調器15は、最初に到来するガードインターバル区間に対応した期間、すなわち、信号FFT_WINDOWが最初に「Low」となる期間にて、可変アッテネータ9に送る信号C_ANT1のレベルを、最高のレベルに切り換える。これにより、可変アッテネータ9における減衰量は最大となり、アンテナ1により受信した信号は、可変アッテネータ9により大きく減衰されたのち、混合器13に送られる。
【0049】
チューナー14は、混合器13により合成された受信信号の大きさから受信信号強度を測定し、信号RSSIのレベルを受信レベルに対応して変化させ、復調器15に送る。
【0050】
復調器15は、信号RSSIのレベル変化から、受信レベルが上昇したか否かを判別する。
ここで、復調器15は、最初に到来したガードインターバル区間に対応した期間の終了タイミング、すなわち、信号FFT_WINDOWが「Low」から「Hi」に切り替わるタイミングにて、可変アッテネータ9に送る信号C_ANT1のレベルを、最低のレベルに戻す。これにより、可変アッテネータ9における減衰量はゼロに戻る。
【0051】
復調器15は、可変アッテネータ9における減衰量の切換により受信レベルが上昇したと判別すると、以後、ガードインターバル区間に対応した期間、すなわち、信号FFT_WINDOWが「Hi」となる期間が到来するごとに、可変アッテネータ9における減衰量を段階的に変化させる。
【0052】
すなわち、復調器15は、次のガードインターバル区間に対応した期間が到来すると、可変アッテネータ9に送る信号C_ANT1のレベルを所定量だけ上昇させる。
ここで、ガードインターバル区間に対応した期間が到来するごとに復調器15が上昇させる信号C_ANT1のレベルの大きさは、有効シンボル区間にてディジタル信号を復調するために復調器15が実行する信号等化処理における誤差の影響を考慮して、受信動作を破綻させない範囲で設定すればよい。
【0053】
以後同様にして、ガードインターバル区間に対応した期間が到来するごとに、可変アッテネータ9に送る信号C_ANT1のレベルを所定量ずつ上昇させることにより、可変アッテネータ9の減衰量を段階的に増加させる。
これにより、有効シンボル区間にて復調器15がディジタル信号を復調するために実行する信号等化処理における誤差の増大を防止して、安定した受信状態を維持したまま、より適切な減衰量の設定に変更することができる。すなわち、直交周波数分割多重化が施された信号を安定して受信し、受信信号からディジタル信号を適切に復調することができる。
【0054】
例えば、最初に到来したガードインターバル区間に対応して、図4(a)のタイムチャートに示す信号FFT_WINDOWにより特定される期間D21にて、復調器15が可変アッテネータ9の減衰量を、図4(b)のタイムチャートに示す信号C_ANT1により切り換えた結果、図4(c)のタイムチャートに示すように、信号RSSIのレベルが上昇したとする。
なお、復調器15は、最初に到来したガードインターバル区間に対応した期間D21の終了タイミングt21にて、信号C_ANT1を切り換えて、可変アッテネータ9の減衰量を最小に戻す。
【0055】
この場合、復調器15は、以後に到来するガードインターバル区間に対応した期間D22、D23、…、D27にて、可変アッテネータ9の減衰量を段階的に増加させることにより、最大値に漸近させる。これにより、有効シンボル区間に対応した期間、すなわち、信号FFT_WINDOWが「Hi」である期間にて、復調器15がディジタル信号を復調するために実行する信号等化処理における誤差の発生を抑制しつつ、より安定して受信可能な減衰量の設定に変更することができる。
【0056】
復調器15は、信号RSSIのレベル変化から受信レベルが上昇したか否かを判別した結果、受信レベルが上昇しなかったと判別すると、以後、ガードインターバル区間に対応した期間が到来しても、可変アッテネータ9の減衰量を変化させない。すなわち、この場合、復調器15は、可変アッテネータ9の減衰量を切り換えても受信状態を改善できないとして、他の可変アッテネータ10〜12における減衰量を切り換えて受信レベルを測定する処理を実行し、あるいは、減衰量を切り換えて受信レベルを測定する処理自体を終了する。
【0057】
すなわち、例えば、最初に到来したガードインターバル区間に対応して、図5(a)のタイムチャートに示す信号FFT_WINDOWにより特定される期間D31にて、復調器15が可変アッテネータ9の減衰量を、図5(b)のタイムチャートに示す信号C_ANT1により切り換えた結果、図5(c)のタイムチャートに示すように、信号RSSIのレベルが低下したとする。
なお、復調器15は、最初に到来したガードインターバル区間に対応した期間D31の終了タイミングt31にて、信号C_ANT1を切り換えて、可変アッテネータ9の減衰量を最小に戻す。
【0058】
この場合、復調器15は、以後に到来するガードインターバル区間に対応した期間D32、D33、…、D37にて、可変アッテネータ9の減衰量を切り換えることはない。つまり、復調器15は、他の可変アッテネータ10〜12の減衰量を切り換えて受信レベルの測定を継続するか、あるいは、減衰量を切り換えて受信レベルを測定するための処理自体を終了する。
【0059】
復調器15は、可変アッテネータ10〜12についても、可変アッテネータ9と同様にして減衰量を切り換えて受信レベルを測定することにより、適切な減衰量を設定することができる。
なお、復調器15は、可変アッテネータ9〜12における減衰量のうちの少なくともいずれか1つはゼロとなるように、各減衰量を制御する。
【0060】
以上の例では、復調器15が可変アッテネータ9などにおける減衰量を切り換えると、直ちに信号RSSIのレベルが変化して、受信レベルの変化が測定可能であった。
しかし、受信信号におけるガードインターバル区間が短い場合には、受信信号の減衰量を切り換えても、そのガードインターバル区間内では信号RSSIのレベルが変化せず、受信レベルの変化を直ちには判別できなくなることがある。
【0061】
そこで、復調器15は、可変アッテネータ9などにおける減衰量を切り換える周期を長くして、受信レベルを測定するようにしてもよい。例えば、ガードインターバル区間に対応した期間、すなわち、信号FFT_WINDOWが「Low」となる期間が、2回到来するごとに、減衰量を切り換えて受信レベルを測定するようにしてもよい。
【0062】
この場合、復調器15は、信号C_ANT1〜C_ANT4、信号FFT_WINDOW及び信号RSSIの他に、例えば、信号D_RSSIと、信号MIX_GAINと、信号ATT_DIR1〜ATT_DIR4とを用いて減衰量を制御する。
また、復調器15は、ガードインターバル区間に対応した期間が到来するタイミング、例えば、信号FFT_WINDOWが立下がるタイミングにて、チューナー14から送られる信号RSSIをサンプリングして、受信レベルを測定する。すなわち、復調器15は、受信信号のシンボル周期で信号RSSIをサンプリングして、受信レベルを測定する。
【0063】
信号D_RSSIは、復調器15がサンプリングした信号RSSIのレベルと、前回のサンプリングにより得られた信号RSSIのレベルとの差分を示す信号である。
【0064】
信号MIX_GAINは、可変アッテネータ9〜12における減衰量を変化させない場合の信号D_RSSIのレベルと、変化させた場合の信号D_RSSIのレベルとの差分を示す信号である。
【0065】
信号ATT_DIR1〜ATT_DIR4は、それぞれ可変アッテネータ9〜12における減衰量を制御する方向を指示するための信号である。
すなわち、信号ATT_DIR1〜ATT_DIR4は、例えばその信号レベルにより、可変アッテネータ9〜12における減衰量を増加させる方向に制御するか、減少させる方向に制御するかを指示する。
【0066】
例えば、可変アッテネータ9の減衰量が最大で、可変アッテネータ10〜12における減衰量のうち少なくともいずれか1つがゼロであるとする。
このとき、復調器15から可変アッテネータ9に送られる信号C_ANT1のレベルは、図6(b)にて期間D41以前において示されるように、最大となっている。
【0067】
この場合、復調器15は、最初に到来するガードインターバル区間に対応した期間D41にて、可変アッテネータ9に送る信号C_ANT1のレベルを所定量だけ低下させる。また、この際、復調器15は、チューナー14から受けた信号RSSIをサンプリングして、受信レベルを測定する。
【0068】
次に、ガードインターバルに対応した期間D42が到来すると、復調器15は、チューナー14から送られた信号RSSIをサンプリングして、受信レベルを測定する。この際測定された受信レベルは、期間D41にて可変アッテネータ9における減衰量を切り換えたことに応答して変化したのちの受信レベルである。
復調器15は、期間D41にて測定した受信レベルと、期間D42にて測定した受信レベルとの差分を示す信号D_RSSIを生成する。
【0069】
ここで、図6(c)のタイムチャートに示すように、期間D41にて信号RSSIに基づいて測定された受信レベルが「1」であり、期間D42にて信号RSSIに基づいて測定された受信レベルが「2」であるとする。
この場合、復調器15は、期間D42にて、信号D_RSSIを、2つの受信レベルの差分を示す「+1」に設定する。
こののち、復調器15は、期間D43、D44、…、D47においても同様に、受信レベルを測定し、信号D_RSSIを設定する。
【0070】
また、復調器15は、可変アッテネータ9における減衰量を切り換えたことに応答して変化したのちの受信レベルが測定される期間にて、信号MIX_GAINを設定するための処理を実行する。
【0071】
例えば、復調器15は、期間D42にて、可変アッテネータ9における減衰量を切り換えていない場合に対応した期間D41にて設定した信号D_RSSIのレベルと、期間D42にて設定した信号D_RSSIのレベルとの差分に対応して、信号MIX_GAINを設定する。
図6(d)のタイムチャートに示すように、期間D41にて設定した信号D_RSSIのレベルは「0」であり、期間D42にて設定した信号D_RSSIのレベルは「+1」である。そこで、復調器15は、期間D42にて、信号MIX_GAINを、これら2つの信号D_RSSIの差分を示す「+1」に設定する。
こののち、復調器15は、期間D44、D46においても同様に、信号D_RSSIのレベルの差分に対応して、信号MIX_GAINを設定する。
【0072】
復調器15は、信号MIX_GAINを所定回数だけ設定すると、それまでに設定した信号MIX_GAINのレベルに基づいて、信号ATT_DIR1を生成する。
例えば図6(e)のタイムチャートに示すように、復調器15は、期間D42、D44、D46の3回だけ信号MIX_GAINを設定すると、期間D46にて、信号ATT_DIR1を設定する。ここで、期間D42、D44、D46にて設定した信号MIX_GAINが、全て受信レベルの上昇を示す「+1」であることから、復調器15は、期間D46にて、可変アッテネータ9における減衰量の制御方向に対応して、信号ATT_DIR1を、減衰量を減少させる方向を示す「−」に設定する。
【0073】
このようにして信号ATT_DIR1が設定されると、復調器15は、次に到来するガードインターバル区間に対応した期間D47にて、信号ATT_DIR1に従って、可変アッテネータ9における減衰量をさらに減少させる。以後、復調器15は、可変アッテネータ9における減衰量を段階的に減少させることで、適切な減衰量に設定することができる。
【0074】
こうして、ガードインターバル区間に対応した期間を、可変アッテネータ9における減衰量を切り換える期間と、可変アッテネータ9における減衰量の切り換えに対応して変化した受信レベルを測定する期間とから構成し、受信レベルを測定した結果に基づいて可変アッテネータ9の減衰量を変化させる。
これにより、ガードインターバル区間が短い場合でも、受信レベルを正しく測定して、安定して受信可能な状態を保つことができる。
【0075】
また、図7(c)のタイムチャートに示すように、期間D41にて信号RSSIに基づいて測定された受信レベルが「6」であり、期間D42にて信号RSSIに基づいて測定された受信レベルが「5」であるとする。
この場合、復調器15は、期間D42にて、信号D_RSSIを、2つの受信レベルの差分を示す「−1」に設定する。
こののち、復調器15は、期間D43、D44、…、D47においても同様に、受信レベルを測定し、信号D_RSSIを設定する。
【0076】
また、復調器15は、可変アッテネータ9における減衰量を切り換えたことに応答して変化したのちの受信レベルが測定される期間にて、信号MIX_GAINを設定するための処理を実行する。
【0077】
例えば、図7(d)のタイムチャートに示すように、期間D41にて設定した信号D_RSSIのレベルは「0」であり、期間D42にて設定した信号D_RSSIのレベルは「−1」である。そこで、復調器15は、期間D42にて、信号MIX_GAINを、これら2つの信号D_RSSIの差分を示す「−1」に設定する。
こののち、復調器15は、期間D44、D46においても同様に、信号D_RSSIのレベルの差分に対応して、信号MIX_GAINを設定する。
【0078】
復調器15は、期間D42、D44、D46にて設定した信号MIX_GAINが、全て受信レベルの低下を示す「−1」であることから、期間D46にて、可変アッテネータ9における減衰量の制御方向とは反対の方向に対応して、信号ATT_DIR1を、減衰量を増加させる方向を示す「+」に設定する。
【0079】
このようにしてATT_DIR1が設定されると、復調器15は、次に到来するガードインターバル区間に対応した期間D47にて、信号ATT_DIR1に従って、可変アッテネータ9における減衰量を増加させる。以後、復調器15は、可変アッテネータ9における減衰量を段階的に増加させることにより、適切な減衰量を設定することができる。
これにより、可変アッテネータ9における減衰量を切り換えて受信レベルを測定した結果に基づいて、直交周波数分割多重化が施された信号を安定して受信可能となるように、減衰量を設定することができる。
【0080】
復調器15は、可変アッテネータ10〜12についても、可変アッテネータ9と同様にして減衰量を切り換えて受信レベルを測定することにより、適切な減衰量を設定することができる。
なお、復調器15は、可変アッテネータ9〜12における減衰量のうちの少なくともいずれか1つはゼロとなるように、各減衰量を制御する。
【0081】
以上説明したように、この発明によれば、ガードインターバル区間に対応した期間にて減衰量を切り換えて受信レベルを測定し、受信レベルの上昇が検出されると、以後に到来するガードインターバル区間に対応した期間にて、減衰量を段階的に変化させることができる。
これにより、ディジタル信号を復調するために実行する信号等化処理における誤差の発生を抑制しつつ、より適切な減衰量を設定することができ、直交周波数分割多重化が施された信号を、安定して受信可能とすることができる。
【0082】
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施の形態では、4つのアンテナ1〜4により、無線にて送られた信号を受信するものとして説明したが、これに限定されず、受信特性の安定化と構成の簡単化とを考慮して、任意の数のアンテナにより、直交周波数分割多重化が施された信号を受信してもよい。
【0083】
【発明の効果】
以上の説明のように、この発明によれば、ガードインターバル区間に対応した期間にて受信信号の減衰量を切り換えて受信レベルを測定し、測定結果に応じて、減衰量を段階的に変化させることができる。
これにより、受信信号の減衰量を適切に設定することができ、直交周波数分割多重化が施された信号を、安定して受信可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るダイバーシティ受信機の構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態に係るダイバーシティ受信機の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図3】この発明の実施の形態に係るダイバーシティ受信機の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図4】この発明の実施の形態に係るダイバーシティ受信機の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図5】この発明の実施の形態に係るダイバーシティ受信機の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図6】この発明の実施の形態に係るダイバーシティ受信機の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図7】この発明の実施の形態に係るダイバーシティ受信機の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図8】従来のダイバーシティ受信機の構成を示す図である。
【符号の説明】
1〜4、16〜19 アンテナ
5〜8、20〜23 LNA
9〜12 可変アッテネータ
13 混合器
14、25 チューナー
15、26 復調器
24 セレクタ
100 ダイバーシティ受信機
Claims (6)
- 1つのシンボル周期が有効シンボル区間とガードインターバル区間とからなる直交周波数分割多重化が施された信号を、複数のアンテナを用いて受信するダイバーシティ受信機であって、
各前記アンテナにより受信した受信信号を増幅する複数の増幅手段と、
各前記増幅手段により増幅された受信信号を減衰量可変で減衰する複数の減衰手段と、
前記複数の減衰手段により減衰された受信信号を合成する信号合成手段と、
前記信号合成手段により合成された信号からディジタル信号を復調する復調手段とを備え、
前記復調手段は、ガードインターバル区間に対応した期間にて、前記複数の減衰手段のうちのいずれかにおける減衰量を切り換えて受信レベルを測定し、受信レベルが上昇したか否かを判別し、上昇したと判別すると、以後、ガードインターバル区間に対応した期間に合わせたタイミングにて、前記複数の減衰手段のうち、受信レベルを測定した際に減衰量を切り換えた減衰手段における減衰量を、段階的に変化させる、
ことを特徴とするダイバーシティ受信機。 - 前記復調手段は、ガードインターバル区間に対応した期間にて、前記複数の減衰手段のうちのいずれかにおける減衰量を切り換えて受信レベルを測定したのち、ガードインターバル区間に対応した期間の終了タイミングにて、前記複数の減衰手段のうち、減衰量を切り換えた減衰手段の減衰量を復元する、
ことを特徴とする請求項1に記載のダイバーシティ受信機。 - 前記復調手段は、ガードインターバル区間に対応した期間にて、前記複数の減衰手段のうちで減衰量が最小の減衰手段における減衰量を最大に切り換えて受信レベルを測定し、受信レベルが上昇したか否かを判別し、上昇したと判別すると、以後、ガードインターバル区間に対応した期間が到来するごとに、前記複数の減衰手段のうち、受信レベルを測定した際に減衰量を切り換えた減衰手段の減衰量を、段階的に増加させる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のダイバーシティ受信機。 - 前記復調手段は、ガードインターバル区間に対応した期間にて、前記複数の減衰手段のうちで減衰量が最大の減衰手段における減衰量を最小に切り換えて受信レベルを測定し、受信レベルが上昇したか否かを判別し、上昇したと判別すると、以後、ガードインターバル区間に対応した期間が到来するごとに、前記複数の減衰手段のうち、受信レベルを測定した際に減衰量を切り換えた減衰手段の減衰量を、段階的に減少させる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のダイバーシティ受信機。 - ガードインターバル区間に対応した期間を、前記複数の減衰手段のうちのいずれかにおける減衰量を切り換える第1の期間と、第1の期間にて減衰量を切り換えたことに対応して変化した受信レベルを測定する第2の期間とから構成し、
前記復調手段は、所定数の第2の期間において測定した受信レベルに基づいて、前記複数の減衰手段のうち、第1の期間にて減衰量を切り換えた減衰手段における減衰量の制御方向を規定し、以後、第1の期間に合わせたタイミングにて、規定した制御方向に従って減衰量を変化させる、
ことを特徴とする請求項1に記載のダイバーシティ受信機。 - 1つのシンボル周期が有効シンボル区間とガードインターバル区間とからなる直交周波数分割多重化が施された信号を、複数のアンテナを用いて受信するための直交周波数分割多重信号受信方法であって、
各前記アンテナにより受信した受信信号を増幅する増幅ステップと、
前記増幅ステップにて増幅した受信信号を、各前記アンテナに対応して減衰量可変で減衰する減衰ステップと、
前記減衰ステップにて減衰した受信信号を合成する信号合成ステップと、
前記信号合成ステップにて合成した信号からディジタル信号を復調する復調ステップとを備え、
前記復調ステップは、ガードインターバル区間に対応した期間にて、前記複数のアンテナのうちのいずれかに対応して前記減衰ステップにて減衰させる受信信号の減衰量を切り換えて受信レベルを測定し、受信レベルが上昇したか否かを判別し、上昇したと判別すると、以後、ガードインターバル区間に対応した期間に合わせたタイミングにて、受信レベルを測定した際に減衰量を切り換えて前記減衰ステップにて減衰させた受信信号の減衰量を、段階的に変化させる、
ことを特徴とする直交周波数分割多重信号受信方法。
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