JP2971814B2 - ダイバーシティ受信機 - Google Patents

ダイバーシティ受信機

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JP2971814B2
JP2971814B2 JP8228697A JP22869796A JP2971814B2 JP 2971814 B2 JP2971814 B2 JP 2971814B2 JP 8228697 A JP8228697 A JP 8228697A JP 22869796 A JP22869796 A JP 22869796A JP 2971814 B2 JP2971814 B2 JP 2971814B2
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裕二 樋口
陽夫 武田
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JISEDAI DEJITARU TEREBIJON HOSO SHISUTEMU KENKYUSHO KK
NEC Corp
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JISEDAI DEJITARU TEREBIJON HOSO SHISUTEMU KENKYUSHO KK
Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放送または通信の
無線伝送信号の受信に使用される合成方式を採用したダ
イバーシティ受信機に関し、特に階層符号化されたデジ
タル信号をOFDM方式により伝送するシステムに供さ
れるダイバーシティ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空間ダイバーシティ受信機として
は、複数の空中線により受信された信号の中から信号レ
ベルの高い信号を選択して用いる切替方式と、複数の空
中線により受信された信号を位相調整により正相とした
後に合成する合成方式とが知られている。
【0003】前者は既に現行の地上アナログテレビジョ
ン放送の移動体受信に使用されている。しかしながら、
切替時に波形の不連続部を生ずることから信号の瞬断後
の画像の復帰に時間がかかるデジタルテレビジョン信号
の受信には適していない。特に、ODFM方式のデジタ
ル信号の場合には、ODFM方式がマルチパスに対して
強い耐性を持ち、かつマルチパスを有効に活用できると
いう特性から、本方式のように一者のみを選択して利用
する方式では受信した信号の一部を無駄にすることとな
る。
【0004】後者には、移相器により位相を調整して同
相する方式と、合成する一者の位相を反転することによ
り正相とした上で合成する方式とが知られている。これ
に対し、ODFM方式の場合には、搬送波が多数存在
し、また遅延時間差の大きなマルチパスに対する耐性を
有していることから、遅延時間差の大きなマルチパスの
存在下での利用が前提となるが、このように遅延時間差
の大きなマルチパスが存在する環境において、移相器に
より位相を調整する方式では、全受信周波数帯域におい
て位相を調整することはできないため、OFDM方式に
は適していない。
【0005】尚、合成する一者の位相を反転した上で合
成する方式は、合成後の信号のレベルを検出し、この合
成信号のレベルが規定値よりも小さくなった場合に、合
成前の信号の経路に挿入された位相変換手段を制御し、
一者の位相を反転した上で合成する方式である。位相変
換手段の挿入箇所としては高周波増幅の前後及び中間周
波増幅段とがあり、後者の場合には周波数変換用の局部
発振器の回路に位相変換手段を挿入することができる。
【0006】また、移相器により位相を調整する方式で
は、移相器の動作が正常であるかどうかの判断のため
に、別個に判断のための移相器を一つ設け、これら二つ
の移相器の出力を位相反転した上で合成することによ
り、その出力の有無から動作が正常であるかどうかを判
断する方式が知られている。しかしながら、この方式は
異常の検出手段を提供するものであり、ダイバーシティ
の合成方法とは異なる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の説明からわかる
ように、従来のダイバーシティ受信機の各種方式におい
て、複数の空中線により受信された信号の中から信号レ
ベルの高い信号を選択して用いる切替方式と、複数の空
中線により受信された信号を位相調整により同相として
合成する方式とは、OFDM方式には適していない。合
成する一者の位相を反転した上で合成する方式は、マル
チパス信号の遅延時間差が小さい場合にはOFDM方式
の信号に対しても有効であると考えられる。
【0008】OFDM方式は、ガードインターバルと呼
ばれる冗長な期間を持たせることが可能なため、マルチ
パス信号に対する耐性を強くすることができる方式であ
るが、このガードインターバルの期間としては、1μ秒
程度から数百μ秒の時間が割り当てられ、このガードイ
ンターバルの期間内の遅延時間差のマルチパス信号に対
して強い耐性を示す。このことから、OFDM方式はマ
ルチパス信号の多数存在する移動体受信に適していると
されている。
【0009】一方、複数の空中線により受信された信号
を合成する方式において、遅延時間差のある信号を合成
すると合成波にリップルを生ずる。例えば二信号を合成
する場合では、このリップルの周期は遅延時間差の逆数
となる。つまり、1μ秒の遅延時間差があれば、リップ
ルの周期は1MHzとなる。また、リップルの振幅は二
信号のレベル差が小さい程大きくなり、二信号のレベル
が等しい場合にはリップルの谷の減衰は無限大となる。
【0010】上記の通り、OFDM方式は数百μ秒まで
の遅延時間差まで考慮せねばならない場合にも使用され
る方式であり、この場合には1MHzの周波数幅のなか
に数百のリップルを生ずることとなる。このため、テレ
ビジョン信号の伝送のように数MHzの帯域を必要とす
る場合には、合成する一者の位相を反転した上で合成す
る方式は適当ではない。
【0011】本発明の目的は、上記の問題を解決し、遅
延時間差の大きな信号を合成する場合においても、大き
なリップルを生じさせず、リップルの谷の部分における
情報の欠落を回避することのできるダイバーシティ受信
機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のダイバーシティ受信機は、以下のように構
成される。 (1)映像信号を階層符号化装置によりベイシック信号
と高精彩信号とのデジタルテレビジョン信号に変換し、
該ベイシック信号と該高精彩信号とを周波数分割多重方
式により多重し、OFDM方式により無線伝送する放送
システムまたは通信システムに供されるダイバーシティ
受信機であって、該無線伝送信号を複数の受信手段によ
り受信し、これらの受信信号を合成するダイバーシティ
受信方式を採用したダイバーシティ受信機において、前
記複数の受信手段により受信された各信号を合成前に減
衰させる減衰手段と、合成後の信号を復調して得られる
前記ベイシック信号のビット誤り率を検出するビット誤
り率検出手段と、このビット誤り率検出手段で検出され
るベイシック信号のビット誤り率が規定値を上回る場合
に、前記減衰手段を通じて、前記複数の受信手段により
受信された信号の内、最も信号レベルの高い信号を除い
た信号に対して減衰を与えた後にこれらの受信された信
号を合成させる制御手段とを具備して構成される。
【0013】(2)映像信号を階層符号化装置によりベ
イシック信号と高精彩信号とのデジタルテレビジョン信
号に変換し、該ベイシック信号と該高精彩信号とを周波
数分割多重方式により多重し、OFDM方式により無線
伝送する放送システムまたは通信システムに供されるダ
イバーシティ受信機であって、該無線伝送信号を複数の
受信手段により受信し、これらの信号を合成するダイバ
ーシティ受信方式を採用したダイバーシティ受信機にお
いて、前記複数の受信手段により受信された各信号を合
成前に減衰させる減衰手段と、合成後の信号を復調して
得られる前記ベイシック信号及び高精彩信号のビット誤
り率を検出するビット誤り率検出手段と、このビット誤
り率検出手段で検出されるベイシック信号のビット誤り
率が規定値を上回り、かつ高精彩信号のビット誤り率が
規定値を下回る場合に、前記減衰手段を通じて、前記複
数の受信手段により受信された信号の内、最も信号レベ
ルの高い信号を除いた信号に対して減衰を与えた後にこ
れらの受信された信号を合成させる制御手段とを具備し
て構成される。
【0014】(3)映像信号を階層符号化装置によりベ
イシック信号と高精彩信号とのデジタルテレビジョン信
号に変換し、該ベイシック信号と該高精彩信号とを周波
数分割多重方式により多重し、OFDM方式により無線
伝送する放送システムまたは通信システムに供されるダ
イバーシティ受信機であって、該無線伝送信号を複数の
受信手段により受信し、これらの信号を合成するダイバ
ーシティ受信方式を採用したダイバーシティ受信機にお
いて、前記複数の受信手段により受信された各信号を合
成前に減衰させる減衰手段と、合成後の信号を復調して
得られる前記ベイシック信号及び高精彩信号のビット誤
り率を検出するビット誤り率検出手段と、このビット誤
り率検出手段で検出されるベイシック信号のビット誤り
率が規定値を下回り、かつ高精彩信号のビット誤り率が
規定値を上回る場合に、前記減衰手段を通じて、前記複
数の受信手段により受信された信号の内、最も信号レベ
ルの高い信号を除いた信号に対して減衰を与えた後にこ
れらの受信された信号を合成させる制御手段とを具備し
て構成される。
【0015】
【作用】本発明のダイバーシティ受信機では、合成前の
各信号間のレベル差を検出し、このレベル差が小さいと
きに一者を除いた他の信号を減衰させ、受信周波数帯域
内に大きな振幅のリップルが発生することを回避する。
【0016】遅延時間差がある信号のダイバーシティ合
成において、合成する信号の間にレベル差が少ない場合
には、合成後の信号に大きなリップルを生ずる。単一の
搬送波を使用する方式と異なり、多数の搬送波を使用す
るOFDM方式の場合には大きなリップルの発生によ
り、リップルの谷に当たる周波数の搬送波に割り当てら
れた情報が消失する。したがって、OFDM方式の場合
には、リップルの周期は大きな問題ではなく、リップル
の谷の発生を回避すること、またはこの谷の深さを浅く
するごとが重要である。
【0017】このリップルの谷の大きさは合成する信号
のレベル差に依存し、等しいレベルの信号を合成した場
合に最大となる。よって、合成する複数の信号の間にレ
ベル差を持たせることができればリップルの谷の深さを
浅くすることができる。
【0018】尚、ダイバーシティ受信機の先行技術文献
として、特開昭57−92931号公報(以下、先行技
術例と称する)があげられる。この先行技術例の文献に
は、各アンテナで受信された2つの信号を合成後に復調
するスペースダイバーシティ受信装置において、少なく
とも一方のアンテナからの信号伝送回路に移相変換手段
を設け、各アンテナからの信号を合成する際、合成信号
のレベルを検出して、合成信号のレベルが復調不能なレ
ベルまで小さくなったとき、移相変換手段の出力信号の
位相を逆相にして合成信号の生成に供するようにした技
術が開示されている。
【0019】特に、上記先行技術例には、一方のアンテ
ナ受信出力を選択的に逆相に変換して他方のアンテナ受
信出力と合成するダイバーシティ受信機の構成が示され
ているが、合成後のレベルと予め設定した基準レベルと
を比較することで、位相反転処理の有無を選択するよう
になっており、アンテナ受信出力と合成後の信号とのレ
ベル差を比較対象とする本発明とは基本的に構成が異な
る。
【0020】この構成の相違から、先行技術例では、予
め設定する基準値をできる限り低く設定せざるを得ず、
たとえ受信できたとしても情報量の低下を免れない。こ
れに対し、本発明では、特定の周波数帯域における所要
ビット誤り率に基づく規定値と受信誤り率とを比較し、
その比較結果と合成前の信号間のレベル差とに応じて一
方の受信信号を減衰させて他方の受信信号に加算合成す
るようにしているので、先行技術例の場合に比して情報
量を多くとることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1
の実施形態とするダイバーシティ受信機の構成を示すも
のである。尚、本実施形態で説明するダイバーシティ受
信機は、映像信号を階層符号化装置によりベイシック信
号と高精彩信号とのデジタルテレビジョン信号に変換
し、ベイシック信号に符号化された音声信号を多重した
信号をOFDM(直交周波数分割多重)方式により高周
波信号に変換した信号と高精彩信号を同じくOFDM方
式により高周波信号に変換した信号とを周波数分割多重
方式により多重したデジタルテレビジョン信号を受信す
るものとする。
【0022】このダイバーシティ受信機は、それぞれ電
波を受信する第1及び第2の空中線1、2を備える。各
空中線1、2で受信された電波はそれぞれ対応して設け
られた第1及び第2の高周波信号処理部3、4で増幅、
同調、周波数変換が施される。第1の高周波信号処理部
3の受信出力は第1の可変減衰器5に供給され、第2の
高周波信号処理部4の受信出力は第2の可変減衰器6に
供給される。
【0023】第1及び第2の可変減衰器5、6は後述の
制御回路23からの制御信号に応じて受信信号を適宜減
衰するものである。各可変減衰器5、6の出力は合成器
7により合成された後、分配器8で2系統に分配され、
それぞれ第1及び第2の直交復調器9、10に供給され
る。
【0024】第1の直交復調器9はベイシック信号と音
声信号とが伝送される周波数帯の信号の直交復調を行な
い、第2の直交復調器10は高精彩信号が伝送される周
波数帯の信号の直交復調を行なう。第1及び第2の直交
復調器9、10の出力はそれぞれ対応して設けられる第
1及び第2のFFT(高速フーリエ変換器)11、12
により時間軸上の信号から周波数軸上の信号に変換され
る。
【0025】第1のFFT11の出力はQPSK判別器
13により各搬送波ごとに伝送されるデジタル情報の判
別が行なわれ、デジタルのビット列に変換された後、第
1の誤り訂正回路15により誤り訂正が施される。ま
た、第2のFFT12の出力は16QAM判別器14に
より各搬送波ごとに伝送されるデジタル情報の判別が行
なわれ、デジタルのビット列に変換された後、第2の誤
り訂正回路16により誤り訂正が施される。
【0026】すなわち、第1の誤り訂正回路15からは
映像のベイシック信号と音声信号とが、第2の誤り訂正
回路16からは映像の高精彩信号とが得られる。これら
は階層復号機17により、アナログの映像信号と音声信
号とに変換される。
【0027】一方、第1及び第2の高周波信号処理部
3、4の出力はそれぞれ第1及び第2のレベル検出器2
0、21に対しても与えられ、各レベル検出器20、2
1において高周波信号の大きさ(振幅レベル)が検出さ
れる。第1及び第2のレベル検出器20、21の出力は
共に比較回路22に供給され、互いにレベル比較され
る。この比較結果は誤り訂正回路15により得られる誤
り訂正フラグと共に制御回路23に供給される。
【0028】この制御回路23は、比較回路22の比較
結果及び誤り訂正フラグよるビット誤り率に基づいて可
変減衰器5、6の減衰量を制御することで、合成器7で
の合成比率を変化させる。
【0029】上記構成において、以下、図2を参照して
その動作を説明する。図2は二つの受信信号を合成した
場合の合成波形の例を示すものである。図2(A)は本
実施形態のダイバーシティ受信機が受信する周波数分割
多重信号の周波数帯域の配置を示す図である。図2
(A)に示す左側の帯域では、映像のベイシック信号と
音声信号とが伝送され、右側の帯域では、映像の高精彩
信号が伝送される。
【0030】映像のベイシック信号のみを受信すると画
素の荒い低品位の画像が得られ、映像のベイシック信号
と高精彩信号の両者を受信すると画素の細かい高品位の
画像が得られる。尚、高精彩信号のみでは、画像の復号
は行なえない。
【0031】本実施形態では映像のベイシック信号と音
声信号とはQPSK−OFDM(各搬送波がQPSK変
調されたOFDM信号)により伝送され、映像の高精彩
信号は16QAM−OFDM(各搬送波が16QAM変
調されたOFDM信号)により伝送されるものとしてい
る。
【0032】QPSK−OFDMと16QAM−OFD
Mとを比較した場合、ある誤り率を得るために必要な受
信C/NはQPSK−OFDMの方が低いが、伝送容量
は多値化された16QAM−OFDMの方が大きい。
【0033】このようにある誤り率を得るために必要な
受信C/Nが異なる変調型式を組合せることにより、受
信条件が悪い場合にはQPSK−OFDMのみにより低
画質の映像と音声の情報が得られ、受信条件が良くなっ
た場合にはさらに16QAM−OFDMにより伝送され
る情報が加わり、情報量の多い高画質の映像と音声の情
報がえらる。
【0034】図2(B)は図2(A)に示した周波数帯
域で伝送される波形の理想状態での伝送波形を示すもの
であり、図2(C)は同じく周波数選択性フェイジング
下での伝送波形を示すものである。
【0035】すなわち、受信点と送信点との間に障害物
がなく、かつ反射物がない場合には図2(B)に示す理
想状態の伝送波形が得られるが、反射物が存在する場合
や、見通し外の伝播の場合には周波数選択性のフェイジ
ングを生じ、図2(C)に示すような乱れた波形が受信
される。
【0036】このような周波数選択性フェイジングを生
ずるのはマルチパス(ゴースト)信号が存在するためで
ある。遅延時間差のない二信号が合成された場合には、
伝送波形に乱れを生じないが、合成される二信号に遅延
時間差が有る場合には受信波形にリップルを生ずる。こ
の理由は前述の通りである。
【0037】また、OFDM方式はガードインターバル
とよばれる冗長な期間を各シンボルに付加することが可
能な方式であり、このガードインターバル期間内の遅延
時間差のマルチパス(ゴースト)信号に対して強い耐性
を示す。このためにOFDM方式は見通し外での受信が
主となる移動体での受信に適していると言われている。
このことは、OFDM方式の場合にはその受信波形が図
2(C)に示すような乱れた波形であることとなる。
【0038】図2(C)に示す波形は二波の合成波形で
あるが、実際に受信される波形は多数の遅延時間差の異
なる信号の合成となり、さらに複雑な波形となる。この
ため、合成波に生ずる谷において失われる情報量を押さ
えるようにダイバーシティ受信が行なわれる。
【0039】ダイバーシティ受信では、受信される複数
の信号の波形に相関の少ない場合の方が良好なダイバー
シティ効果がえられる。逆に言えば、ダイバーシティ受
信される各波形は大きく異なった形状の受信波形とな
る。
【0040】本実施形態において、二つの空中線1、2
により受信される高周波信号は高周波信号処理部3、4
と可変減衰器5、6を経て合成器7により合成される。
このとき、ベイシック信号が伝送される帯域において、
合成される二信号の受信波形の振幅が等しい周波数につ
いては、二信号間に位相差があると合成によりリップル
を生じ、ベイシック信号の情報が失われる可能性があ
る。この情報の喪失を防ぐためには合成する二信号の大
きさに差を持たせればよい。可変減衰器5、6はこのた
めのものである。
【0041】高周信号波処理部3、4の出力は可変減衰
器5、6に供給されると共にレベル検出器20、21に
も供給される。レベル検出器20、21では高周波信号
の大きさが直流電圧に変換される。この検出電圧は比較
回路22に与えられ、比較回路22では信号の大小の判
定とレベル差の判定が行なわれる。
【0042】ここで、信号の大小の判定は、合成する二
信号のどちらを減衰させるかを決めるために行なうもの
で、信号の小さいものに対して減衰を与える。またレベ
ル差の判定は、与える減衰量を決定するために行うもの
で、レベル差が小さいほど大きな減衰を与える。
【0043】また、合成する二信号に充分なレベル差が
ある場合には、減衰させないものとする。この理由は、
充分なレベル差があれば、合成により生ずるリップルは
小さく、減衰を与えずに合成することにより、通常のダ
イバーシティの効果が期待できるためである。
【0044】可変減衰器5、6に対するこのような制御
は比較回路22の出力信号をもとに制御回路23により
判断される。比較回路22は例えば差動演算増幅器によ
り実現される。この場合、信号の大小の判定は差動演算
増幅器の出力電圧の正負により、レベル差の大きさは差
動演算増幅器の出力電圧の絶対値で与えられ、レベル差
が大きいほど大きな電圧が得られる。
【0045】また、制御回路23は例えばROMにより
実現され、ROM書き込まれた数値テーブルにより、比
較回路22の出力電圧に応じて可変減衰器5、6に出力
する制御電圧を定める。
【0046】制御回路23には、今一つの情報としてベ
イシック信号を処理する誤り訂正回路15から誤り訂正
フラグが供給される。この信号の目的は、充分に良いビ
ット誤り率が得られている場合には、可変減衰器5、6
により減衰を与える必要がないため、可変減衰器5、6
による減衰を禁止することにある。
【0047】つまり、誤り訂正回路15により得られる
ビット誤り率が規定値を上回ったときのみ可変減衰器
5、6に対して減衰を与える様制御回路23が動作す
る。この制御回路23の制御は、例えばROM書き込ま
れた数値テーブルにより実現することができる。
【0048】合成器7の出力は分配器8をへて直交復調
器9、10以降のOFDM復調回路に与えられ、誤り訂
正回路15から映像のベイシック信号と音声信号とが、
誤り訂正回路16からは映像の高精彩信号が得られ、階
層復号機17によりアナログの映像信号と音声信号とに
変換される。
【0049】したがって、上記構成によるダイバーシテ
ィ受信機によれば、遅延時間差の大きな信号を合成する
場合においても、大きなリップルを生じさせず、リップ
ルの谷の部分における情報の欠落を回避することができ
る。
【0050】図3は本発明の第2の実施の形態の構成を
示すブロック図である。尚、図3において、図1と同一
部分には同一符号を付して示し、ここでは重複する説明
を省略する。
【0051】図3に示す第2の実施形態と図1に示した
第1の実施形態との差は、図3において第1及び第2の
帯域通過フィルタ18、19が追加されていることと、
第1及び第2のレベル検出器20、21からレベル検出
出力S1、S2が制御回路23に与えられていることに
ある。
【0052】第1及び第2の帯域通過フィルタ18、1
9はいずれも映像のベイシック信号と音声信号とが伝送
される周波数帯域を通過させるフィルタであり、ベイシ
ック信号と音声信号とが伝送される周波数帯域のみの高
周波信号の大きさをもとに、第1及び第2の可変減衰器
5、6の減衰量を定めることを目的に使用される。
【0053】前述の通り、空中線1、2により受信され
る高周波信号の波形は大きく乱れていることが予想され
る。また、階層符号化を採用した伝送であり、ベイシッ
ク信号と音声信号とが伝送される周波数帯域のビット誤
り率が大きくなると画像が得られないことから、ベイシ
ック信号と音声信号とが伝送される周波数帯域を重要視
した制御を行なった場合の方が望ましい場合が存在す
る。
【0054】例えば、合成する二信号のベイシック信号
と音声信号とが伝送される周波数帯域の高周波信号の大
きさがほぼ等しく、かつ二信号の内の一者において、高
精彩信号を伝送する帯域側に大きな減衰を受けていた場
合では、全帯域でレベルを検出すると、比較回路22か
らある程度のレベル差があるという結果が得られる。
【0055】しかしながら、この場合には重要な信号で
あるベイシック信号と音声信号が伝送される周波数帯域
にはレベル差がないことから、合成により大きなリップ
ルを生じる可能性がある。本実施形態による第1及び第
2の帯域通過フィルタ18、19はこの不具合を回避さ
せるものである。
【0056】尚、高周波信号処理部3、4には同調機能
が含まれているので、ベイシック信号と音声信号とが伝
送される周波数帯域を通過させる帯域通過フィルタ1
8、19に代えて、同じ箇所に高精彩情報が伝送される
周波数帯域を阻止する帯域阻止フィルタを設けた場合に
も同じ効果が得られる。
【0057】また、第2の実施形態のおいて加えられて
いるレベル検出器20、21から制御回路23に与えら
れるレベル検出出力S1、S2は、合成する高周波信号
が共に小さい場合に可変減衰器5、6での減衰を禁止す
るために使用される。
【0058】すなわち、高周波信号が小さい場合には、
受信機自体が発生する雑音により、良好なビット誤り率
が得られない。このような場合に誤り訂正回路15から
出力されるビット誤り率に基づいて制御を行なうと、不
必要な減衰を可変減衰器5、6で与えてしまうことにな
るためである。
【0059】制御回路23は前述の他の制御と同様に、
ROMに書き込まれたテーブルにより実現することがで
きる。図4は本発明の第3の実施形態の構成示すブロッ
ク図である。尚、図4において、図1と同一部分には同
一符号を付して示し、ここでは重複する説明を省略す
る。
【0060】図4に示す第3の実施形態と図1に示した
第1の実施形態との差は、図1においてビット誤り率の
情報を誤り訂正回路15から得ていたのに対し、図4に
示す第3の実施形態では、QPSK判別器13とパター
ン発生回路24に接続された照合回路25からビット誤
り率の情報を得ている点にある。
【0061】パターン発生回路24は、同期信号や制御
情報の部分の一部であって受信側で既知の部分のデジタ
ル信号を発生する。照合回路25はこのパターン発生回
路24の出力の既知のデータ列と受信信号のデータ列が
得られるQPSK判別器13の出力とを比較し、不一致
の回数をを積算することにより、QPSK判別器13の
出力のビット誤り率を求める。この結果は第1の実施形
態と同様に可変減衰器5、6の制御に使用される。
【0062】図5は本発明の第4の実施形態の構成を示
すブロック図である。尚、図5において、図3と同一部
分には同一符号を付して示し、ここでは重複する説明を
省略する。
【0063】図5に示す第4の実施形態と図3に示した
第2の実施形態との差は、図5に示す第4の実施形態に
おいて、16QAM判別器14に接続された誤り訂正回
路16から出力される誤り訂正フラグに基づくビット誤
り率の情報が制御回路23に与えられている点にある。
【0064】例えば、受信波形が先に図2(C)に示し
た周波数選択性フェイジングを受けている場合には、映
像のベイシック信号と音声信号が伝送される周波数帯域
には谷を生じているが、映像の高精彩信号が伝送される
周波数帯域には大きな谷を生じていない。
【0065】この場合には、図5に示す第4の実施形態
において、映像のベイシック信号と音声信号とを処理す
る誤り訂正回路15のビット誤り率は高くなるが、映像
の高精彩信号を処理する誤り訂正回路16のビット誤り
率は低くなる。
【0066】前述の通り、高精彩信号のみでは映像の復
号ができないため、高精彩信号のビット誤り率のみが低
くても画像の伝送はできない。したがって、高精彩信号
のビット誤り率が低く、ベイシック信号と音声信号との
ビット誤り率が高い場合には、映像のベイシック信号と
音声信号が伝送される周波数帯域の波形の改善を行なえ
ば、映像のベイシック信号と音声信号による受信が可能
となる可能性が高い。
【0067】各誤り訂正回路15、16から出力される
ビット誤り率の情報は制御回路23に入力され、その大
小関係が判定される。この判定方法としては、例えば予
めROMに書き込まれたテーブルとの比較により、各誤
り訂正回路15、16から入力されるビット誤り率が規
定値を上回るか、下回るかをまず判定する。続いて、誤
り訂正回路15のビット誤り率が規定値を上回り、誤り
訂正回路16のビット誤り率が規定値を下回る場合に可
変減衰器5、6の制御をレベル検出器20、21並びに
比較回路22により得られる情報により先の実施形態と
同様に行なう。この場合、帯域通過フィルタ18、19
の通過周波数帯を映像のベイシック信号と音声信号が伝
送される周波数帯域とするとより効果が得られる。
【0068】上記の場合と逆に、映像のベイシック信号
と音声信号とが伝送される周波数帯域には谷を生じてお
らず、映像の高精彩信号が伝送される周波数帯域には大
きな谷を生じてる場合には、図5に示す第4の実施形態
において映像のベイシック信号と音声信号とを処理する
誤り訂正回路15のビット誤り率は低くなるが、映像の
高精彩信号を処理する誤り訂正回路16のビット誤り率
は高くなる。
【0069】しかし、誤り訂正回路15のビット誤り率
が非常に低い場合には、ダイバーシティ合成の合成比率
を変えることにより、映像の高精彩信号が伝送される周
波数帯域のビット誤り率を低下させることができる可能
性がある。このビット誤り率の改善も図5に示す実施形
態のブロック図の構成により実現できる。
【0070】但し、この場合には、誤り訂正回路15の
ビット誤り率の良否の判断に使用するテーブルに書き込
む規定値を充分に低くする必要がある。これは、ダイバ
ーシティ合成の合成比率を変えることにより、映像のベ
イシック信号と音声信号とが伝送される帯域の波形が変
わってしまい、誤り訂正回路15のビット誤り率が劣化
し、ベイシック信号と音声信号とを受信できなくなるこ
とを回避するためである。また、この場合、帯域通過フ
ィルタ18、19の通過周波数帯を映像の高精彩信号が
伝送される周波数帯域とすれば、より大きな効果が得ら
れる。
【0071】ところで、以上の実施形態は複数の空中線
を使用してダイバーシティ受信を行なう空間ダイバーシ
ティ、偏波ダイバーシティ、ルートダイバーシティを実
施する場合の例であるが、各高周波信号処理部3、4の
受信周波数帯を異なった周波数帯とすることにより、周
波数ダイバーシティとすることもできる。当然ながら、
この場合には高周波信号処理部3、4の出力の周波数帯
域を合わせることが必要になる。
【0072】また、周波数ダイバーシティと空間ダイバ
ーシティ、偏波ダイバーシティ、ルートダイバーシティ
とを組合せることも可能である。一方、周波数ダイバー
シティのみを実施する場合には、一つの空中線のみを用
い、その出力を高周波信号処理部3、4に分配すること
により装置を構成することも可能である。
【0073】さらに、以上の実施形態は二者を合成する
場合を示したが、三者以上の信号を合成する場合にも実
現可能なことは明らかである。尚、上記説明中のビット
誤り率の規定値は、正常な受信に必要なビット誤り率の
最大値よりも小さな値とすることにより、画像の復号に
瞬断を生ずる前にビット誤り率の改善を図ることができ
る。
【0074】また、二信号に与えるレベル差は、回線設
計上平均的に許容されるリップルの谷の深さ、つまり回
線設計上の平均受信C/Nと受信機の所要最小C/Nと
の差から求められる受信マージンとから決定される。し
かしながら、平均受信C/Nが連続的に得られるもので
はなく、これを下回ることもあるので、受信マージンよ
りも小さなリップルの谷の深さとなるようにレベル差を
定めるとよい。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、階層符号
化とOFDM方式とを併用して伝送される信号を受信す
る合成方式のダイバーシティ受信機において、階層符号
化により生成されたベイシック信号のビット誤り率の改
善を図ることができる。
【0076】また、階層符号化とOFDM方式とを併用
して伝送される信号を受信する合成方式のダイバーシテ
ィ受信機において、階層符号化により生成されたベイシ
ック信号が良好に受信できる場合に、階層符号化により
生成された高精彩信号のビット誤り率の改善を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダイバーシティ受信機の第1の実
施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態において、ダイバーシティ受信機が
受信する周波数分割多重方式の信号の周波数配置図並び
にその伝送波形の例を示す波形図である。
【図3】本発明に係るダイバーシティ受信機の第2の実
施形態の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係るダイバーシティ受信機の第3の実
施形態の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係るダイバーシティ受信機の第4の実
施形態の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、2…空中線 3、4…高周波信号処理部 5、6…可変減衰器 7…合成器 8…分配器 9、10…直交復調器 11、12…FFT 13…QPSK判別器 14…16QAM判別器 15、16…誤り訂正回路 17…階層復号機 18、19…帯域通過フィルタ 20、21…レベル検出器 23…制御回路 24…パターン発生回路 25…照合回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−75236(JP,A) 特開 平6−232793(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04J 11/00 H04B 7/08

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号を階層符号化装置によりベイシッ
    ク信号と高精彩信号とのデジタルテレビジョン信号に変
    換し、該ベイシック信号と該高精彩信号とを周波数分割
    多重方式により多重し、OFDM方式により無線伝送す
    る放送システムまたは通信システムに供されるダイバー
    シティ受信機であって、該無線伝送信号を複数の受信手
    段により受信し、これらの受信信号を合成するダイバー
    シティ受信方式を採用したダイバーシティ受信機におい
    て、 前記複数の受信手段により受信された各信号を合成前に
    減衰させる減衰手段と、 合成後の信号を復調して得られる前記ベイシック信号の
    ビット誤り率を検出するビット誤り率検出手段と、 このビット誤り率検出手段で検出されるベイシック信号
    のビット誤り率が規定値を上回る場合に、前記減衰手段
    を通じて、前記複数の受信手段により受信された信号の
    内、最も信号レベルの高い信号を除いた信号に対して減
    衰を与えた後にこれらの受信された信号を合成させる制
    御手段とを具備することを特徴とするダイバーシティ受
    信機。
  2. 【請求項2】映像信号を階層符号化装置によりベイシッ
    ク信号と高精彩信号とのデジタルテレビジョン信号に変
    換し、該ベイシック信号と該高精彩信号とを周波数分割
    多重方式により多重し、OFDM方式により無線伝送す
    る放送システムまたは通信システムに供されるダイバー
    シティ受信機であって、該無線伝送信号を複数の受信手
    段により受信し、これらの信号を合成するダイバーシテ
    ィ受信方式を採用したダイバーシティ受信機において、 前記複数の受信手段により受信された各信号を合成前に
    減衰させる減衰手段と、 合成後の信号を復調して得られる前記ベイシック信号及
    び高精彩信号のビット誤り率を検出するビット誤り率検
    出手段と、 このビット誤り率検出手段で検出されるベイシック信号
    のビット誤り率が規定値を上回り、かつ高精彩信号のビ
    ット誤り率が規定値を下回る場合に、前記減衰手段を通
    じて、前記複数の受信手段により受信された信号の内、
    最も信号レベルの高い信号を除いた信号に対して減衰を
    与えた後にこれらの受信された信号を合成させる制御手
    段とを具備したことを特徴とするダイバーシティ受信
    機。
  3. 【請求項3】映像信号を階層符号化装置によりベイシッ
    ク信号と高精彩信号とのデジタルテレビジョン信号に変
    換し、該ベイシック信号と該高精彩信号とを周波数分割
    多重方式により多重し、OFDM方式により無線伝送す
    る放送システムまたは通信システムに供されるダイバー
    シティ受信機であって、該無線伝送信号を複数の受信手
    段により受信し、これらの信号を合成するダイバーシテ
    ィ受信方式を採用したダイバーシティ受信機において、 前記複数の受信手段により受信された各信号を合成前に
    減衰させる減衰手段と、 合成後の信号を復調して得られる前記ベイシック信号及
    び高精彩信号のビット誤り率を検出するビット誤り率検
    出手段と、 このビット誤り率検出手段で検出されるベイシック信号
    のビット誤り率が規定値を下回り、かつ高精彩信号のビ
    ット誤り率が規定値を上回る場合に、前記減衰手段を通
    じて、前記複数の受信手段により受信された信号の内、
    最も信号レベルの高い信号を除いた信号に対して減衰を
    与えた後にこれらの受信された信号を合成させる制御手
    段とを具備することを特徴とするダイバーシティ受信
    機。
  4. 【請求項4】ダイバーシティ受信方式として、空間ダイ
    バーシティ、偏波ダイバーシティ、ルートダイバーシテ
    ィのいずれかを採用することを特徴とする請求項1、
    2、3のいずれかに記載のダイバーシティ受信機。
  5. 【請求項5】ダイバーシティ受信方式として複数の周波
    数帯域を受信する周波数ダイバーシティを採用すると
    き、 前記複数の受信手段は、それぞれ前記無線伝送信号を複
    数の周波数帯域において受信し、 前記減衰手段は、前記複数の周波数帯域により受信され
    た各信号を合成前に減衰することを特徴とする請求項
    1、2、3のいずれかに記載のダイバーシティ受信機。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、 それぞれ前記複数の受信手段で得られた受信信号が供給
    され、前記ベイシック信号が割り当てられた周波数帯域
    を通過させる複数の帯域通過フィルタと、 前記複数の帯域通過フィルタの各出力のレベルを検出す
    る複数のレベル検出器と、 前記複数のレベル検出器の各出力を比較する比較回路と
    を備え、 前記比較回路の比較結果に基づいて前記複数の減衰手段
    のいずれかを選択的に制御することを特徴とする請求項
    1、2のいずれかに記載のダイバーシティ受信機。
  7. 【請求項7】前記制御手段は、 それぞれ前記複数の受信手段で得られた受信信号が供給
    され、前記高品位信号が割り当てられた周波数帯域を阻
    止する帯域阻止フィルタと、 前記複数の帯域阻止フィルタの各出力のレベルを検出す
    る複数のレベル検出器と、 前記複数のレベル検出器の各出力を比較する比較回路と
    を備え、 前記比較回路の比較結果に基づいて前記複数の減衰手段
    のいずれかを選択的に制御することを特徴とする請求項
    1、2のいずれかに記載のダイバーシティ受信機。
  8. 【請求項8】前記制御手段は、 それぞれ前記複数の受信手段で得られた受信信号が供給
    され、前記高精彩信号が割り当てられた周波数帯域を通
    過させる複数の帯域通過フィルタと、 前記複数の帯域通過フィルタの各出力のレベルを検出す
    る複数のレベル検出器と、 前記複数のレベル検出器の各出力を比較する比較回路と
    を備え、 前記比較回路の比較結果に基づいて前記複数の減衰手段
    のいずれかを選択的に制御することを特徴とする請求項
    3に記載のダイバーシティ受信機。
  9. 【請求項9】前記制御手段は、 それぞれ前記複数の受信手段で得られた受信信号が供給
    され、前記ベイシック信号が割り当てられた周波数帯域
    を阻止する帯域阻止フィルタと、 前記複数の帯域阻止フィルタの各出力のレベルを検出す
    る複数のレベル検出器と、 前記複数のレベル検出器の各出力を比較する比較回路と
    を備え、 前記比較回路の比較結果に基づいて前記複数の減衰手段
    のいずれかを選択的に制御することを特徴とする請求項
    3に記載のダイバーシティ受信機。
  10. 【請求項10】前記ビット誤り率検出手段は、誤り訂正
    信号の誤り訂正フラグを使用することを特徴とする請求
    項1、2、3のいずれかに記載のダイバーシティ受信
    機。
  11. 【請求項11】前記ビット誤り率検出手段は、既知のビ
    ット列に生ずる誤りの発生回数の積算を行なうことを特
    徴とする請求項1、2、3のいずれかに記載のダイバー
    シティ受信機。
  12. 【請求項12】前記制御手段は、前記複数の受信手段に
    より受信された信号の内、最も信号レベルの高い信号の
    レベルが規定値を下回る場合には、他の信号に対して減
    衰を与えないように前記減衰手段を制御することを特徴
    とする請求項1、2、3のいずれかに記載のダイバーシ
    ティ受信機。
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