JP2003092543A - ダイバーシチ受信装置 - Google Patents

ダイバーシチ受信装置

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JP2003092543A
JP2003092543A JP2001281907A JP2001281907A JP2003092543A JP 2003092543 A JP2003092543 A JP 2003092543A JP 2001281907 A JP2001281907 A JP 2001281907A JP 2001281907 A JP2001281907 A JP 2001281907A JP 2003092543 A JP2003092543 A JP 2003092543A
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switch
branch
reception
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JP2001281907A
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Masayuki Ishizaki
雅之 石崎
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェージング環境下におけるエラーフロア発
生を軽減することができるダイバーシチ受信装置を提供
する。 【解決手段】 単一の受信用アンテナ110、受信信号
を周波数変換する周波数変換器120、周波数変換され
た信号を増幅器制御信号に基づいて増幅する増幅器13
1,132、増幅器131を介して増幅された周波数変
換された信号の包絡線レベルを検出し、検出した包絡線
レベルに基づいて増幅器制御信号を出力する包絡線レベ
ル検出器140、常時は閉成状態を維持するスイッチ1
50、増幅器131と増幅器132から出力される受信
信号を合成する合成器160、合成された受信信号を復
調する復調器170を備え、包絡線レベル検出器140
は、検出した包絡線レベルを予め設定された基準値と比
較し、検出した包絡線レベルが基準値以上の場合にはス
イッチ150にスイッチ開放制御信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つのアンテナか
ら受信した受信信号をメインブランチとサブブランチで
別々に増幅し、メインブランチで検出した包絡線レベル
と予め定められた包絡線レベル(基準値)との比較に基
づいてダイバーシチ合成を行うダイバーシチ受信装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】無線通信では、気象条件や地理的条件の
変化、または通信中に場所の移動が伴う場合は、伝搬特
性の変動が特に激しいものとなる。この現象はフェージ
ングと呼ばれ、フェージングは受信波に対して包絡線の
レベル変動を発生させる。この包絡線レベル変動は、時
間と共にランダムに発生し、熱雑音レベル近くまで頻繁
に落ちこむため、高品質伝送を実現する場合の障害とな
る。
【0003】フェージングには、空間的に2本のアンテ
ナを離すことにより、独立に変動するフェージング受信
波が得られるという性質がある。この性質は、一方のフ
ェージング波の包絡線レベルが落ち込んでいても、他方
のフェージング波の包絡線レベルが落ち込んでいない確
率が高いことを示している。
【0004】フェージングの影響を軽減させる技術とし
て、2つ以上の受信波を利用し、受信品質が劣化する確
率を減少させる合成ダイバーシチ受信方式がある。しか
し、移動通信において移動速度が速まるにつれ、フェー
ジングピッチが短くなり(受信レベルの落ち込み頻度が
増す)、利用している全ての受信波レベルが同時に落ち
込む確率も高くなる。その結果、平均受信入力レベルを
上げても正しく復調できない頻度がエラーフロアとして
現れ、問題となる。
【0005】図5は、従来のダイバーシチ受信装置の構
成を示すブロック図である。図示構成のダイバーシチ受
信装置は、2ブランチ合成の場合を示し、メインブラン
チ側に、受信用アンテナ211、周波数変換器221、
増幅器231、包絡線レベル検出器241を備えるのに
対し、サブブランチ側に、受信用アンテナ212、周波
数変換器222、増幅器232、包絡線レベル検出器2
42を備えている。250は遅延補正器、260は合成
器、270は復調器である。
【0006】次に動作について説明する。以下の説明で
は、受信用アンテナ211側のブランチをブランチA、
受信用アンテナ212側のブランチをブランチBとす
る。受信信号は、ブランチAの受信用アンテナ211、
ブランチBの受信用アンテナ212からそれぞれ取り込
まれ、ブランチAの周波数変換器221、ブランチBの
周波数変換器222でそれぞれ周波数変換される。周波
数変換された各受信信号は、ブランチAの増幅器23
1、ブランチBの増幅器232で増幅され、増幅された
受信信号は、ブランチAの包絡線レベル検出器241、
ブランチBの包絡線レベル検出器242でそれらの包絡
線レベルが検出される。
【0007】ブランチAの増幅器231、ブランチBの
増幅器232では、ブランチAの包絡線レベル検出器2
41、ブランチBの包絡線検出器242からの各増幅制
御信号に基づいて各ブランチで検出された包絡線レベル
に対応する受信信号の増幅を行うことでAGC(自動ゲ
イン制御)をする。ここで、包絡線レベル検出器24
1、242では、予め設定された基準値を保持し、受信
信号の包絡線レベルが基準値以上の時は受信信号を減衰
させ、受信信号の包絡線レベルが基準値より小さい時は
受信信号を増幅させる増幅制御信号を増幅器231、2
32に通知する。
【0008】さらに、遅延補正器250では、ブランチ
A,Bの遅延差をあらかじめ保持していて、ブランチB
の受信信号に補正する。合成器260では、ブランチ
A,Bの受信信号を合成し、合成された受信信号は、復
調器270により復調される。その復調信号を合成ダイ
バーシチ受信出力とする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のダイバ
ーシチ受信装置における合成法では、合成する前段で各
ブランチの包絡線レベルを検出し、各検出包絡線レベル
によって各ブランチの受信信号に対して、AGC(自動
ゲイン制御)をする。それから、各ブランチの受信信号
の遅延量を補正してから合成する。この方式では、各ブ
ランチの受信信号の同じデータ部分にフェージングの落
ち込みが生じた場合、正しく復調することが出来ない。
また、高速に移動することにより生じるピッチの短いフ
ェージングの落ち込みにまで追従できるようにAGCの
速度を速めると、ピッチの長いフェージング環境や静特
性において、感度劣化を引き起こしてしまう。
【0010】図6は、フェージング環境下の2ブランチ
の受信信号レベルに関し、独立したフェージング2波の
受信レベルの落ち込み頻度を示す図である。図6に示す
ように、ブランチ1,2とも各フェージングにより落ち
込んでいる部分X1,X2が存在する。Tは、移動速度
が早まるにつれ、各フェージング波が落ち込む周期が短
くなり、その結果として、2ブランチ受信レベルが同時
に落ち込む頻度が大きくなることを示す。このように、
独立したフェージング環境下のブランチ1,2の受信信
号でも受信レベルが同時に落ち込む瞬間は必ず存在し、
その時の信号は、合成しても、選択しても正しく復調す
ることができない。
【0011】このことから、複数ブランチの受信信号を
合成する従来の合成ダイバーシチ装置では、フェージン
グ環境の変化に対応できる最適なAGC追従速度を決定
するのは難しく、フェージング環境下においてエラーフ
ロアを発生させる問題があった。
【0012】本発明は上述した従来例に係る問題点を解
消するためになされたもので、フェージング環境下にお
けるエラーフロア発生を軽減することができるダイバー
シチ受信装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明に係るダイバーシチ受信装置は、受信信
号を受信する単一の受信用アンテナと、前記受信用アン
テナから受信した信号を周波数変換する周波数変換手段
と、前記周波数変換手段により周波数変換された信号を
増幅器制御信号に基づいて増幅する第1と第2の増幅手
段と、前記第1の増幅手段を介して増幅された周波数変
換された信号の包絡線レベルを検出し、検出した包絡線
レベルに基づいて前記第1と第2の増幅手段への増幅器
制御信号を出力する包絡線レベル検出手段と、常時は開
放状態を維持すると共に、スイッチ閉塞制御信号に基づ
いて閉塞状態となるスイッチと、前記第1の増幅手段か
ら出力される受信信号と前記スイッチを介して前記第2
の増幅手段から出力される受信信号とを合成する合成手
段と、前記合成手段により合成された受信信号を復調す
る復調手段とを備え、前記包絡線レベル検出手段は、検
出した包絡線レベルを予め設定された基準値と比較し、
検出した包絡線レベルが基準値以下の場合には前記スイ
ッチにスイッチ閉塞制御信号を出力することを特徴とす
るものである。
【0014】このような構成によれば、1つのアンテナ
から受信した受信信号をメインブランチとサブブランチ
で別々に増幅し、メインブランチで検出した包絡線レベ
ルと予め定められた基準値を比較して、メインブランチ
の包絡線レベルが基準値より低い場合は、サブブランチ
と合成するので、フェージングに追従できている時は、
メインブランチのみの受信信号を復調し、AGCが追従
できないぐらいフェージングによって受信信号のレベル
が落ち込んだ時は、メインブランチより大きく増幅して
いるサブブランチの受信信号をメインブランチの受信信
号に合成して復調することになり、フェージングの落ち
込みによっても、受信信号がノイズレベルに埋もれるこ
とが無くなり、AGC追従速度を過度に速くすることに
よって生じる感度劣化も抑えられ、フェージング環境下
におけるエラーフロア発生を軽減することができる。
【0015】また、他の発明に係るダイバーシチ受信装
置は、受信信号を受信する単一の受信用アンテナと、前
記受信用アンテナから受信した信号を周波数変換する周
波数変換手段と、前記周波数変換手段により周波数変換
された信号を増幅器制御信号に基づいて増幅する第1と
第2の増幅手段と、前記第1の増幅手段を介して増幅さ
れた周波数変換された信号の包絡線レベルを検出し、検
出した包絡線レベルに基づいて前記第1と第2の増幅手
段への増幅器制御信号を出力する包絡線レベル検出手段
と、常時は前記第1の増幅手段から出力される受信信号
を選択すると共に、スイッチ切替制御信号に基づいて前
記第2の増幅手段から出力される受信信号を選択するス
イッチと、前記スイッチを介して前記第1または第2の
増幅手段のいずれかから出力される受信信号を復調する
復調手段とを備え、前記包絡線レベル検出手段は、検出
した包絡線レベルを予め設定された基準値と比較し、検
出した包絡線レベルが基準値以上の場合には前記スイッ
チを前記第1の増幅手段から出力される受信信号を選択
する側に切り替え、検出した包絡線レベルが基準値より
低い場合には前記スイッチを前記第2の増幅手段から出
力される受信信号を選択する側に切り替えることを特徴
とするものである。
【0016】このような構成によれば、1つのアンテナ
から受信した受信信号をメインブランチとサブブランチ
で別々に増幅し、メインブランチで検出した包絡線レベ
ルと予め定められた基準値を比較して、メインブランチ
の包絡線レベルが基準値より低い場合は、サブブランチ
に切り替えるので、フェージングに追従できている時
は、メインブランチのみの受信信号を復調し、AGCが
追従できないぐらいフェージングによって受信信号のレ
ベルが落ち込んだ時は、メインブランチより大きく増幅
しているサブブランチの受信信号に切り替えて復調する
ことになり、フェージングの落ち込みによっても、受信
信号がノイズレベルに埋もれることが無くなり、AGC
追従速度を過度に速くすることによって生じる感度劣化
も抑えられ、フェージング環境下におけるエラーフロア
発生を軽減することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1、本発明の実
施の形態1に係るダイバーシチ受信装置の構成を示すブ
ロック図である。図示構成のダイバーシチ受信装置は、
受信信号を受信する単一の受信用アンテナ110と、前
記受信用アンテナ110から受信した信号を周波数変換
する周波数変換器120と、前記周波数変換器120に
より周波数変換された信号を増幅器制御信号に基づいて
増幅する第1の増幅器131及び第2の増幅器132
と、第1の増幅器131を介して増幅された受信信号の
包絡線レベルを検出し、検出した包絡線レベルに基づい
て第1と第2の増幅器131、132への増幅器制御信
号を出力する包絡線レベル検出器140と、常時は開放
状態を維持すると共に、スイッチ閉塞制御信号に基づい
て閉塞状態となるスイッチ150と、第1の増幅器13
1から出力される受信信号とスイッチ150を介して第
2の増幅器132から出力される受信信号とを合成する
合成器160と、合成器160により合成された受信信
号を復調する復調器170とを備えている。
【0018】ここで、包絡線レベル検出器140は、検
出した包絡線レベルを予め設定された基準値と比較し、
検出した包絡線レベルが基準値以上の場合にはスイッチ
150にスイッチ開放制御信号を出力して、第2の増幅
器132の合成器160への出力を停止する。基準値よ
り低い場合は、合成器160より第1の増幅器131と
第2の増幅器132の出力合成が行われるようにすい
る。
【0019】次に動作について説明する。以下の説明で
は、増幅器131側のブランチをメインブランチ、増幅
器132側のブランチをサブブランチとする。受信信号
は、受信用アンテナ110から取り込まれ、周波数変換
器120で周波数変換される。周波数変換された受信信
号は、メインブランチ、サブブランチに分配され、増幅
器131,132よりそれぞれ増幅される。包絡線レベ
ル検出器140では、増幅器131から出力されるメイ
ンブランチの受信信号の包絡線レベルを検出し、検出し
た包絡線レベルに対応する増幅器制御信号を、メインブ
ランチの増幅器131、サブブランチの増幅器132に
通知する。
【0020】メインブランチの増幅器131とサブブラ
ンチの増幅器132は、それぞれ通知される増幅器制御
信号によって、受信信号を増幅させる。ここで、サブブ
ランチの増幅値は、メインブランチの+30dBオフセ
ットを掛け、メインブランチより30dB大きく増幅さ
せるようにしている。また、包絡線レベル検出器140
では、メインブランチの包絡線レベルとあらかじめ設定
され保持してある基準値(AGC安定レベルの−10d
B)とを比較し、検出包絡線レベルが基準値以上の場合
は、スイッチ開放制御信号を出力してスイッチ150の
接続を切り、基準値より低い場合は、スイッチ150を
閉成し、合成器160により、メインブランチとサブブ
ランチの受信信号を合成する。復調器170では、合成
受信信号を復調する。
【0021】図2は、検出包絡線レベルとブランチ合成
タイミング、メインブランチ及びサブブランチのA/D
入力レベルについて詳細に示す図である。図2に示すよ
うに、フェージングによってAGCが追従できなくサブ
ブランチの信号を合成する場合に、AGC安定点より+
30dB大きい信号が−10dB減衰しているので、A
GC安定点レベルより、+20dB大きいサブブランチ
の信号をメインブランチの信号に合成することになる
が、AGC安定点レベルがA/DのMSBに対して、−
40dB小さいレベルに設定することによって、合成時
の飽和を回避することができる。
【0022】従って、実施の形態1によれば、1つのア
ンテナから受信した受信信号をメインブランチとサブブ
ランチで別々に増幅し、メインブランチで検出した包絡
線レベルと予め定められた基準値を比較して、メインブ
ランチの包絡線レベルが基準値より低い場合は、サブブ
ランチと合成するので、フェージングに追従できている
時は、メインブランチのみの受信信号を復調し、AGC
が追従できないぐらいフェージングによって受信信号の
レベルが落ち込んだ時は、メインブランチより大きく増
幅しているサブブランチの受信信号をメインブランチの
受信信号に合成して復調することになり、フェージング
の落ち込みによっても、受信信号がノイズレベルに埋も
れることが無くなり、AGC追従速度を過度に速くする
ことによって生じる感度劣化も抑えられ、フェージング
環境下におけるエラーフロア発生を軽減することができ
る。
【0023】実施の形態2.図3は、本発明の実施の形
態2に係るダイバーシチ受信装置の構成を示すブロック
図である。図示構成のダイバーシチ受信装置は、受信信
号を受信する単一の受信用アンテナ310と、受信用ア
ンテナ310から受信した信号を周波数変換する周波数
変換器320と、周波数変換器320により周波数変換
された信号を増幅器制御信号に基づいて増幅する第1の
増幅器331及び第2の増幅器332と、第1の増幅器
331を介して増幅された周波数変換された信号の包絡
線レベルを検出し、検出した包絡線レベルに基づいて増
幅器制御信号を出力する包絡線レベル検出器340と、
常時は第1の増幅器331から出力される受信信号を選
択すると共に、スイッチ切替制御信号に基づいて第2の
増幅器332から出力される受信信号を選択するスイッ
チ350と、スイッチ350を介して第1の増幅器33
1または第2の増幅器332のいずれかから出力される
受信信号を復調する復調器360とを備えている。
【0024】ここで、包絡線レベル検出器340は、検
出した包絡線レベルを予め設定された基準値と比較し、
検出した包絡線レベルが基準値以上の場合にはスイッチ
350を第1の増幅器331から出力される受信信号を
選択する側に切り替え、検出した包絡線レベルが基準値
より低い場合にはスイッチ350を第2の増幅器332
から出力される受信信号を選択する側に切り替えるスイ
ッチ切替制御信号をスイッチ350に出力する。
【0025】次に動作について説明する。ここでは、実
施の形態1と異なる部分のみ説明する。包絡線レベル検
出器340では、メインブランチの包絡線レベルとあら
かじめ保持してある基準値とを比較し、その基準値より
検出包絡線レベルが低い場合は、スイッチ350を切替
え、復調器360によりサブブランチの受信信号を復調
するように制御する。また、該検出包絡線レベルが基準
値以上の場含は、スイッチ350を切替え、復調器36
0によりメインブランチの受信信号を復調するように制
御する。
【0026】従って、実施の形態2によれば、1つのア
ンテナから受信した受信信号をメインブランチとサブブ
ランチで別々に増幅し、メインブランチで検出した包絡
線レベルと予め定められた基準値を比較して、メインブ
ランチの包絡線レベルが基準値より低い場合は、サブブ
ランチに切り替えるので、フェージングに追従できてい
る時は、メインブランチのみの受信信号を復調し、AG
Cが追従できないぐらいフェージングによって受信信号
のレベルが落ち込んだ時は、メインブランチより大きく
増幅しているサブブランチの受信信号に切り替えて復調
することになり、フェージングの落ち込みによっても、
受信信号がノイズレベルに埋もれることが無くなり、A
GC追従速度を過度に速くすることによって生じる感度
劣化も抑えられ、フェージング環境下におけるエラーフ
ロア発生を軽減することができる。
【0027】通常のダイバーシチ受信では、両ブランチ
に独立したフェージング波が得られている場合でも、両
ブランチの受信信号が同時に、フェージングによってノ
イズレベルまで落ち込む瞬間が必ず存在し、フェージン
グピッチが短ければ、その頻度は増し、エラーフロア発
生の原因になっていたが、本発明によれば、フェージン
グに追従できている時は、メインブランチのみの受信信
号を復調し、AGCが追従できないぐらいフェージング
によって受信信号のレベルが落ち込んだ時は、メインブ
ランチの通常のAGC制御より+30dB大きく増幅し
ているサブブランチの受信信号をメインブランチの受信
信号に合成して復調することになる。
【0028】すなわち、フェージングの落ち込みによっ
ても、受信信号がノイズレベルに埋もれることが無くな
り、AGC追従速度を過度に速くすることによって生じ
る感度劣化も抑えられるため、本発明の合成ダイバーシ
チ受信方式の効果は非常に大きい。
【0029】図4は、上述した本発明の実施の形態1及
び2に係るもので、ブランチ合成後の見かけ上の受信レ
ベルを示す図である。本発明では、メインブランチとサ
ブブランチの合成または切り替えを行っているが、どち
らの方法を利用した場合にも、図4に示すように、フェ
ージングの落ち込みによっても、受信信号がノイズレベ
ルに埋もれることが無くなり、AGC追従速度を過度に
速くすることによって生じる感度劣化も抑えられ、安定
した受信レベルを得ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、1つの
アンテナから受信した受信信号をメインブランチとサブ
ブランチで別々に増幅し、メインブランチで検出した包
絡線レベルと予め定められた基準値を比較して、メイン
ブランチの包絡線レベルが基準値より低い場合は、サブ
ブランチと合成またはサブブランチに切り替えるので、
フェージングに追従できている時は、メインブランチの
みの受信信号を復調し、AGCが追従できないぐらいフ
ェージングによって受信信号のレベルが落ち込んだ時
は、メインブランチより大きく増幅しているサブブラン
チの受信信号に切り替えて復調することになり、フェー
ジングの落ち込みによっても、受信信号がノイズレベル
に埋もれることが無くなり、AGC追従速度を過度に速
くすることによって生じる感度劣化も抑えられ、フェー
ジング環境下におけるエラーフロア発生を軽減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るダイバーシチ受信
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】検出包絡線レベルとブランチ合成タイミング、
メインブランチ及びサブブランチのA/D入力レベルに
ついて詳細に示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係るダイバーシチ受信
装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1及び2に係るもので、ブ
ランチ合成後の見かけ上の受信レベルを示す図である。
【図5】従来のダイバーシチ受信装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】フェージング環境下の2ブランチの受信信号レ
ベルに関し、独立したフェージング2波の受信レベルの
落ち込み頻度を示す図である。
【符号の説明】
110、310 受信用アンテナ、120、320 周
波数変換器、131、331 第1の増幅器、132、
332 第2の増幅器、140、340 包絡線レベル
検出器、150、350 スイッチ、160、360
合成器、170復調器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を受信する単一の受信用アンテ
    ナと、 前記受信用アンテナから受信した信号を周波数変換する
    周波数変換手段と、 前記周波数変換手段により周波数変換された信号を増幅
    器制御信号に基づいて増幅する第1と第2の増幅手段
    と、 前記第1の増幅手段を介して増幅された周波数変換され
    た信号の包絡線レベルを検出し、検出した包絡線レベル
    に基づいて前記第1と第2の増幅手段への増幅器制御信
    号を出力する包絡線レベル検出手段と、 常時は開放状態を維持すると共に、スイッチ閉塞制御信
    号に基づいて閉塞状態となるスイッチと、 前記第1の増幅手段から出力される受信信号と前記スイ
    ッチを介して前記第2の増幅手段から出力される受信信
    号とを合成する合成手段と、 前記合成手段により合成された受信信号を復調する復調
    手段とを備え、 前記包絡線レベル検出手段は、検出した包絡線レベルを
    予め設定された基準値と比較し、検出した包絡線レベル
    が基準値以下の場合には前記スイッチにスイッチ閉塞制
    御信号を出力することを特徴とするダイバーシチ受信装
    置。
  2. 【請求項2】 受信信号を受信する単一の受信用アンテ
    ナと、 前記受信用アンテナから受信した信号を周波数変換する
    周波数変換手段と、 前記周波数変換手段により周波数変換された信号を増幅
    器制御信号に基づいて増幅する第1と第2の増幅手段
    と、 前記第1の増幅手段を介して増幅された周波数変換され
    た信号の包絡線レベルを検出し、検出した包絡線レベル
    に基づいて前記第1と第2の増幅手段への増幅器制御信
    号を出力する包絡線レベル検出手段と、 常時は前記第1の増幅手段から出力される受信信号を選
    択すると共に、スイッチ切替制御信号に基づいて前記第
    2の増幅手段から出力される受信信号を選択するスイッ
    チと、 前記スイッチを介して前記第1または第2の増幅手段の
    いずれかから出力される受信信号を復調する復調手段と
    を備え、 前記包絡線レベル検出手段は、検出した包絡線レベルを
    予め設定された基準値と比較し、検出した包絡線レベル
    が基準値以上の場合には前記スイッチを前記第1の増幅
    手段から出力される受信信号を選択する側に切り替え、
    検出した包絡線レベルが基準値より低い場合には前記ス
    イッチを前記第2の増幅手段から出力される受信信号を
    選択する側に切り替えることを特徴とするダイバーシチ
    受信装置。
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