JP3606227B2

JP3606227B2 - Vehicle seat

Info

Publication number: JP3606227B2
Application number: JP2001141582A
Authority: JP
Inventors: 和久一色
Original assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Current assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date: 2001-05-11
Filing date: 2001-05-11
Publication date: 2005-01-05
Anticipated expiration: 2021-05-11
Also published as: JP2002331861A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用シートに関し、特に、シートクッションを前方へ跳ね上げ回動可能とし、跳ね上げにより生じた空間にシートバックを前倒させて、後部荷室フロアに連続する広い荷物積載空間を確保できるようにした車両用シートの構造改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】
この種の車両用シートとして発明者は先に、シートクッションを大きく前方へ転回させるためのリンクアームの形状を工夫して、リンクアームとシートバックの干渉を防止しつつ背の高いシートバックの前倒を可能としたものを提案した（特願２０００−２６６７０８）。これを図４に概略的に示す。図４において、シートクッションＳ１には前半部下面に凹所１１が形成されて、当該凹所１１内に、側面視でＬ字形に成形されたリンクアーム３がその屈曲部を上方に位置させて配設されている。リンクアーム３は平面視では略Ｕ字形に成形されて、左右の脚部を連結する連結部３４がシートクッションＳ１底面の前後方向中間位置に回動可能に連結されるとともに、脚部先端３２１（一方のみ示す）は左右のシートトラックＴの前端に回動可能に連結されている。なお、シートクッションＳ１の後方に位置するシートバックＳ２は図略のリクライニング機構を介してシートトラックＴの後端に結合されている。
【０００３】
このような車両用シートにおいてシートバックＳ２を前倒させて広い荷物積載空間を確保する場合には、図４（１）の矢印で示すように、シートクッションＳ１の前端を持ち上げて（図４（１）の鎖線）、リンクアーム３を上方の反時計方向へ回動させると同時にシートクッションＳ１をリンクアーム３に対して時計方向へ相対回動させて、シートクッションＳ１を前上方へ傾斜した姿勢とする（図４（２））。このようにシートクッションＳ１の前端を一旦持ち上げるのは、シートクッションＳ１の後端がシートバックＳ２の下方に位置しているからであり、このような操作によって、シートクッションＳ１の後端がシートバックＳ２の下方から抜き出される。その後、リンクアーム３を大きく前方へ回動させてシートクッションＳ１を直立姿勢へ跳ね上げ（図４（２）の鎖線）、この後、シートクッションＳ１の跳ね上げにより生じた空間内へシートバックＳ２を前倒させる（図４（３）の鎖線）。この状態で、リンクアーム３は脚部の一辺３２２がシートバックＳ２の下方で略水平姿勢に、他辺３２３がシートバックＳ２の頂部に沿う前方で略垂直姿勢となって、前倒したシートバックＳ２との干渉が避けられる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記提案の車両用シートは、リンクアームとシートバックの干渉を防止しつつ背の高いシートバックの前倒を可能とした点で優れた効果を発揮するものであるが、荷室空間を広げるために、上述したようにシートクッション前端の持ち上げを人力で行なう必要があるという問題があった。また、図４（１）〜図４（３）に示すように、シートクッション前端の持ち上げ、シートクッションの跳ね上げ、シートバックの前倒と３段階の操作が必要で、操作が煩雑であるという問題もあった。
【０００５】
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、その一の目的はシートクッションの跳ね上げの際に、シートクッションの前端を人力で持ち上げる必要がない車両用シートを提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、シートクッション跳ね上げの操作を簡略化した車両用シートを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本第１発明では、シートクッション（Ｓ１）と、該シートクッション（Ｓ１）を載置するフロア側部材（Ｔ）と、一端（３２１）がフロア側部材（Ｔ）に対し略垂直面に沿って前後方向に回動可能に連結されるとともに、他端（３４）がシートクッション（Ｓ１）に対し略垂直面に沿って前後方向に回動可能に連結され、シートクッション（Ｓ１）が着座位置にあるときは上記一端（３２１）が他端（３４）より前方に位置するリンクアーム（３）と、シートクッション（Ｓ１）が着座位置にあるときはシートクッション（Ｓ１）の後端の前方への移動は許容するが上方への移動は規制し、シートクッション（Ｓ１）の後端が着座位置から前方へ移動したときはシートクッション（Ｓ１）の後端の上方への移動を許容する移動規制手段（１３）とを備え、上記リンクアーム（３）の回動によりシートクッション（Ｓ１）を着座位置から前方へ移動可能かつ前方へ跳ね上げ可能とした車両用シートにおいて、上記シートクッション（Ｓ１）が上記着座位置にあるとき、シートクッション（Ｓ１）をその前端が上方へ浮き上がる方向に付勢する付勢手段（７）と、シートクッション（Ｓ１）の前端の浮き上がりを規制するロック手段（４，５）と、該規制を解除するロック解除手段（６）とを備え、上記ロック手段は、上記シートクッション（Ｓ１）に設けられリンクアーム（３）または車両フロア側部材（Ｔ）に係合する係合位置と該係合を解除する係合解除位置に移動可能な係合部材（４）を備え、上記ロック解除手段は、一端が係合部材（４）に連結されるとともに他端（６１）がシートクッション（Ｓ１）の後端に前方から操作可能に配置され、他端（６１）を上方へ引っ張ることにより係合部材（４）を係合解除位置に移動させることが可能な操作部材（６）を備え、上記付勢手段は、上記シートクッション（Ｓ１）とリンクアーム（３）の間に設けられ、シートクッション（Ｓ１）が着座位置にあるときリンクアーム（３）をその上記一端（３２１）がシートクッション（Ｓ１）に対し下方へ移動しようとする方向に付勢するバネ部材（７）を備えている。
【０００７】
本第１発明においては、ロック解除手段を操作してロック手段の規制状態を解除すると、付勢手段によってシートクッションの前端が浮き上がり方向へ移動させられせる。これに伴い、リンクアームが連結されたシートクッションはその後端が着座位置から前方へ移動して移動規制手段による規制が解除され上方への移動が許容される。この結果、フロア側部材に対してリンクアームを前方へ回動させることにより、シートクッションを跳ね上げることができる。本第１発明によれば、付勢手段を設けたことにより、シートクッションの跳ね上げに先立つシートクッション前端の浮き上がり移動を人力によることなく行なうことができる。また、操作部材の他端を上方へ引っ張ることによって係合部材が係合解除位置へ移動させられて、付勢手段によってシートクッションの前端が浮き上がり方向へ移動させられせる。上記他端をさらに上方へ引っ張ると、リンクアームが前方へ回動させられてシートクッションが跳ね上げられる。このようにして、操作部材の他端を上方へ引っ張る操作のみで、シートクッション前端の浮き上がりからシートクッションの前方回動までの一連の動作がなされるから、シートクッション跳ね上げの操作が簡略化される。さらに、付勢手段をコンパクトに設けることができる。
【００１１】
本第２発明では、上記シートクッション（Ｓ１）を前方へ跳ね上げて起立状態で保持可能とするとともに、リンクアーム（３）を側面視で略Ｌ字形に成形して、シートクッション（Ｓ１）が起立状態のとき、リンクアーム（３）の一辺（３２２）が略水平姿勢に、他辺（３２３）が上記一辺（３２２）の前端で略垂直姿勢に位置するようにする。本第２発明においては、シートクッションの跳ね上げにより生じた空間内へシートバックを前倒させた際に、リンクアームはその一辺がシートバックの下方で略水平姿勢に、他辺がシートバックの頂部に沿う前方で略垂直姿勢となって、前倒したシートバックとの干渉が避けられる。
【００１２】
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【００１３】
【発明の実施の形態】
図１には本発明の一実施形態における、車両用シートのシートクッション部の断面図を示し、図２にはシートクッションパネルの斜視図を示す。図１に示す着座位置にあるシートクッションＳ１はシートクッションパネル１とシートクッションパッド２より構成されている。シートクッションパネル１はシートクッションパッド２の下面に沿って配設されており、その前半の左右方向中間部は上方へ屈曲突出して、その下方に山形断面の凹所１１（図１）が形成されている。上記凹所１１内には平面視でＵ字形（図２）に成形されたリンクアーム３が配設してあり、リンクアーム３は左右の脚部３１，３２の先端３１１，３２１がそれぞれ、互いに平行に配設された一対の車両フロア側部材たるシートトラックＴ（図１に一方のみ図示）の前端に軸部材３３によって回動自在に連結されるとともに、脚部３１，３２を連結する連結部３４（図２）がブラケット３５によって上記凹所１１の後縁に回動自在に連結されている。このようなリンクアーム３は、脚部先端３２１がシートトラックＴに対し略垂直面に沿って前後方向に回動可能に連結されるとともに、連結部３４がシートクッションＳ１に対し略垂直面に沿って前後方向に回動可能に連結されている。
【００１４】
上記リンクアーム３の脚部３１，３２は側面視で略Ｌ字形に成形され、その屈曲部を上方に位置させて凹所１１内に配設されている。シートクッションパネル１の凹所１１には開口１２が形成され、この開口１２に対応してシートクッションパッド２（図２）に凹陥部２１が形成されて、当該凹陥部２１内にロック手段が配設されている。ロック手段は以下に説明するフック部材４とストライカ部材５を備えている。フック部材４は板体で、上端部が軸部材４１（図１）によって回動自在に支持されており、軸部材４１はシートクッションパネル１に設けられた図略のブラケットに架設されている。フック部材４は開口１２を経て下方へ延び、その下端には側方へ逆Ｌ字形に屈曲する（図２）ストラップ連結片４２が結合されている。
【００１５】
ストライカ部材５はリンクアーム３の脚部３２の屈曲部に近い上面に設けてある。ストライカ部材５は棒材をＵ字形に湾曲させたもので、その両端がリンクアーム脚部３２に溶接固定されている。フック部材４には側縁の中間位置に切欠き４３が形成されて、この切欠き４３内に上記ストライカ部材５の一方の脚部が進入して両者が係合している。フック部材４の上端とシートクッションパネル１の開口１２縁との間にはコイルバネ４４が配設されて、コイルバネ４４のバネ力によってフック部材４は上記ストライカ部材５と係合する図１の時計方向へ回動付勢されている。なお、フック部材４の、切欠き４３より下の側縁は後下方へ傾斜する傾斜面４５となっている。
【００１６】
ロック解除手段はストラップ６を備えており、ストラップ６の一端はストラップ連結片４２の下端にカシメ固定され、ストラップ６の他端はシートクッションパネル１の後端下面からシートクッションパッド２の後端面に沿って上方へ延びて、シートバックＳ２の下端部とシートクッションパッド２の後端部との間から車両用シートの前方へ露出している。ストラップ６の他端はリング状に成形されて掴み部６１となっている。シートクッションパネル１の後端部上面には付勢手段としてのトーションバー７の一端７１が固定されており（図２）、トーションバー７は途中でシートクッションパネル１を貫通して、その下面に沿ってリンクアーム３の連結部３４と平行にパネル１の幅方向へ屈曲し、さらに前上方へ屈曲した後、リンクアーム３の脚部３２上へ延びて他端７２が脚部３２の上面に当接している。
【００１７】
このようなトーションバー７のバネ力により、シートクッションパネル１はリンクアーム３の連結部３４を中心として図１の時計方向へ回動付勢されており、これにより、リンクアーム３の脚部先端３２１はシートクッションＳ１に対して下方へ移動する方向へ付勢されている。図１に示すシート使用状態では、既述のようにフック部材４がストライカ部材５に係合していることにより、シートクッションパネル１の上記時計方向への回動は規制されている。シートクッションパネル１の後端中央には移動規制手段たる移動規制片１３が設けられている。移動規制片１３は板体を後方へ開くＵ字形に成形したもので、その上縁はシートクッションパネル１の後縁フランジ上へ折り曲げられてここに接合固定されている。シートクッションＳ１が図１に示す使用位置にある時には、上記移動規制片１３が、左右のシートトラック間を結ぶクロスメンバ（図示略）に水平前方へ向けて突設された突起部材Ｔ１と嵌合して、シートクッションＳ１が上下方向で位置決めされている。なお、上記シートバックＳ２はその下端が図略のリクライニング機構を介してシートトラックＴの後端に結合されている。
【００１８】
このよう構造の車両用シートにおいて、後部荷室フロアに連続する広い荷物積載空間を確保しようとする場合にはストラップ６の掴み部６１を掴んで、図３（１）の白矢印で示すように、斜め前上方へ引く。ストラップ６が引かれると、フック部材４が図１の反時計方向へ回動させられてストライカ部材５との係合を解消し、トーションバー７のバネ力によってリンクアームの脚部先端３２１がシートクッションＳ１に対して下方へ移動しようとする方向へ付勢されて、シートクッションパネル１（すなわちシートクッションＳ１）がリンクアーム３の連結部３４回りに時計方向へ回動させられる。これに伴い、シートクッションＳ１はやや前方へ移動しつつ前端が図３（１）の黒矢印で示すように上方へ浮き上がり（図３（１）の鎖線）、これに伴って、シートクッションパネル１後端の移動規制片１３（図１）が突起部材Ｔ１から脱して、シートクッションＳ１の後端がシートバックＳ２の下方から抜け出る。この時、リンクアーム３は脚部３１，３２の先端３１１，３２１（図１）を中心に図１の反時計方向へ所定角度まで回動して図３（１）の鎖線で示すように立ち上がり、シートクッションＳ１は前端が上昇した傾斜姿勢となる。
【００１９】
さらにストラップ６の掴み部６１を引くと、前端が上昇した傾斜姿勢のシートクッションＳ１に前上方への力が作用するから（図３（２）の白矢印）、シートクッションＳ１はリンクアーム３との相対回動位置を維持しつつリンクアーム３の反時計方向回動に伴って大きく前方へ跳ね上げられて起立姿勢になる（図３（２）の破線）。この後、シートクッションＳ１の跳ね上げにより生じた空間内へシートバックＳ２を前倒させる（図３（３））。この状態で、リンクアーム３の脚部３２は一辺３２２がシートバックＳ２の下方で略水平姿勢に、他辺３２３がシートバックＳ２の頂部に沿う前方で略垂直姿勢となって、前倒したシートバックＳ２との干渉が避けられる。このようにして、ストラップ６の掴み部６１を前上方へ引く一動作のみによって、シートバックＳ２の下方からのシートクッションＳ１の引き出しと、起立位置へのシートクッションＳ１の跳ね上げがなされるから、続くシートバックＳ２の前倒と併せて２段階の簡略な操作によって荷室を拡大することができる。
【００２０】
再びシートを使用する場合には、シートバックＳ２を起立姿勢へ戻した後、直立したシートクッションＳ１を後方へ倒して水平姿勢へ戻すと、この過程でストライカ部材５に傾斜面４５が当接してフック部材４が図１の反時計方向へ回動させられ、その切欠き４３にストライカ部材５が進入係合して図１に示す初期状態に戻される。
【００２１】
なお、本発明の適用対象は必ずしも上記実施形態に示すようなシートバックが前倒させられる構造のシートである必要はない。また、リンクアームはＬ字形である必要はなく、シートクッションが着座位置にあるときに一端が他端より前方に位置する直線状のリンクアームとしても良い。また、リンクアームとシートクッションの間に設けられるトーションバーに代えてコイルバネ等を使用して、このコイルバネを、シートクッション前端を直接浮き上がり方向へ付勢するように配置した構造としても良い。
【００２２】
【発明の効果】
以上のように、本発明の車両用シートによれば、シートクッションの跳ね上げの際に、シートクッションの前端を人力で持ち上げる必要がないとともに、シートクッション跳ね上げの操作も簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示す、シートクッション部の断面図である。
【図２】シートクッションパネルの斜視図である。
【図３】荷室拡大のためのシート折り畳み過程を示す概略側面図である。
【図４】従来例における、荷室拡大のためのシート折り畳み過程を示す概略側面図である。
【符号の説明】
Ｓ１…シートクッション、Ｔ…シートトラック、１…シートクッションパネル、１３…移動規制片、３…リンクアーム、３４…連結部、３２１…脚部先端、３２２…一辺、３２３…他辺、４…フック部材、５…ストライカ、６…ストラップ、６１…掴み部、７…トーションバー。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle seat, and in particular, allows a seat cushion to be flipped up and turned forward, and a seat back is moved forward in a space generated by the flipping up to secure a large luggage loading space continuous with a rear cargo room floor. The present invention relates to a structure improvement of a vehicle seat that can be performed.
[0002]
[Prior art]
The inventor first devised the shape of the link arm for largely turning the seat cushion forward so as to prevent the interference between the link arm and the seat back, while preventing the interference between the link arm and the seat back. A proposal was made that made it possible to defeat (Japanese Patent Application 2000-266708). This is shown schematically in FIG. In FIG. 4, the seat cushion S1 has a recess 11 formed in the lower surface of the front half, and a link arm 3 formed in an L shape in a side view in the recess 11 has its bent portion positioned upward. It is arranged. The link arm 3 is formed in a substantially U shape in a plan view, and a connecting portion 34 that connects the left and right leg portions is rotatably connected to a middle position in the front-rear direction of the bottom surface of the seat cushion S1, and a leg tip 321 ( (Only one is shown) is rotatably connected to the front ends of the left and right seat tracks T. The seat back S2 positioned behind the seat cushion S1 is coupled to the rear end of the seat track T via a reclining mechanism (not shown).
[0003]
In such a vehicle seat, when the seat back S2 is moved forward to secure a large luggage loading space, the front end of the seat cushion S1 is lifted as shown by the arrow in FIG. 1), the link arm 3 is rotated counterclockwise upward, and at the same time, the seat cushion S1 is rotated relative to the link arm 3 clockwise to tilt the seat cushion S1 forward and upward. (Fig. 4 (2)). The reason why the front end of the seat cushion S1 is once lifted is that the rear end of the seat cushion S1 is located below the seat back S2, and the rear end of the seat cushion S1 is thus lowered by the operation. Extracted from below S2. Thereafter, the link arm 3 is pivoted largely forward to jump the seat cushion S1 to an upright posture (chain line in FIG. 4 (2)), and thereafter the seat back S2 into the space generated by the seat cushion S1 being flipped up. Is moved forward (dashed line in FIG. 4 (3)). In this state, the link arm 3 has one leg 322 in a substantially horizontal posture below the seat back S2, and the other side 323 in a substantially vertical posture in front of the top of the seat back S2, so that the seat back S2 is moved forward. Interference with can be avoided.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The proposed vehicle seat is excellent in that it enables the front seat of a tall seat back to be moved forward while preventing interference between the link arm and the seat back. In addition, as described above, there is a problem that the front end of the seat cushion needs to be lifted manually. Also, as shown in FIGS. 4 (1) to 4 (3), it is necessary to lift the front end of the seat cushion, to raise the seat cushion, to push the seat back forward, and to perform three steps of operations, and the operation is complicated. There was also a problem.
[0005]
Therefore, the present invention solves such a problem, and an object of the present invention is to provide a vehicle seat that does not require manual lifting of the front end of the seat cushion when the seat cushion is flipped up. To do. Another object of the present invention is to provide a vehicle seat in which the operation of raising the seat cushion is simplified.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the first invention, a seat cushion (S1), a floor side member (T) on which the seat cushion (S1) is placed, and one end (321) is a floor side member (T). The other end (34) is connected to the seat cushion (S1) so as to be able to rotate in the front-rear direction along the substantially vertical plane. When the cushion (S1) is in the seating position, the link arm (3) with the one end (321) positioned in front of the other end (34) and when the seat cushion (S1) is in the seating position (S1 ) Allows the rear end to move forward, but restricts the upward movement. When the rear end of the seat cushion (S1) moves forward from the seating position, it moves above the rear end of the seat cushion (S1). Move A vehicle seat that includes a movement restricting means (13) that allows the seat cushion (S1) to move forward from the seating position and to be flipped forward by rotation of the link arm (3). When the cushion (S1) is in the seating position, the urging means (7) for urging the seat cushion (S1) in a direction in which the front end of the seat cushion (S1) is lifted upward, and a lock for regulating the lifting of the front end of the seat cushion (S1) Means (4, 5) and unlocking means (6) for releasing the restriction, and the locking means is provided on the seat cushion (S1) and is provided with a link arm (3) or a vehicle floor side member (T). And an engagement member (4) movable to an engagement release position for releasing the engagement, and one end of the lock release means is connected to the engagement member (4). The other end (61) is disposed at the rear end of the seat cushion (S1) so as to be operable from the front, and the other end (61) is pulled upward to move the engagement member (4) to the disengagement position. And the urging means is provided between the seat cushion (S1) and the link arm (3). When the seat cushion (S1) is in the seating position, the link arm ( 3) is provided with a spring member (7) that urges the one end (321) in a direction to move downward with respect to the seat cushion (S1) .
[0007]
In the first aspect of the invention, when the lock release means is operated to release the restriction state of the lock means, the front end of the seat cushion is moved in the lifted direction by the biasing means. Accordingly, the rear end of the seat cushion to which the link arm is connected is moved forward from the seating position, the restriction by the movement restricting means is released, and the upward movement is allowed. As a result, the seat cushion can be flipped up by rotating the link arm forward with respect to the floor side member. According to the first aspect of the present invention, by providing the urging means, the seat cushion front end can be lifted and moved without human power before the seat cushion is flipped up. Further, by pulling the other end of the operation member upward, the engagement member is moved to the disengagement position, and the front end of the seat cushion is moved in the lifting direction by the urging means. When the other end is pulled further upward, the link arm is rotated forward and the seat cushion is flipped up. In this way, a series of operations from the lifting of the front end of the seat cushion to the forward rotation of the seat cushion is performed only by pulling the other end of the operating member upward, so that the operation of raising the seat cushion is simplified. The Furthermore, the urging means can be provided in a compact manner.
[0011]
In the second aspect of the invention, the seat cushion (S1) can be flipped forward to be held in an upright state, and the link arm (3) is formed in a substantially L shape in a side view so that the seat cushion (S1) is formed. In the standing state, one side (322) of the link arm (3) is positioned in a substantially horizontal posture, and the other side (323) is positioned in a substantially vertical posture at the front end of the one side (322). In the second aspect of the invention, when the seat back is tilted forward into the space generated by the seat cushion being flipped up, one side of the link arm is in a substantially horizontal position below the seat back and the other side is the seat back. It becomes a substantially vertical posture in front of the top, and interference with a forward-turned seat back is avoided.
[0012]
In addition, the code | symbol in the said parenthesis shows the correspondence with the specific means as described in embodiment mentioned later.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a sectional view of a seat cushion portion of a vehicle seat according to an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a perspective view of a seat cushion panel. The seat cushion S1 in the seating position shown in FIG. 1 includes a seat cushion panel 1 and a seat cushion pad 2. The seat cushion panel 1 is disposed along the lower surface of the seat cushion pad 2, and an intermediate portion in the left-right direction of the front half is bent upward and protruded, and a recess 11 (FIG. 1) having a chevron-shaped cross section is formed below the seat cushion panel 1. ing. A link arm 3 formed in a U-shape (FIG. 2) in a plan view is disposed in the recess 11, and the link arm 3 has distal ends 311, 321 of left and right legs 31, 32, respectively. A connecting portion that is pivotally connected to a front end of a seat track T (only one shown in FIG. 1) as a pair of vehicle floor side members disposed in parallel by a shaft member 33 and connects the leg portions 31 and 32. 34 (FIG. 2) is pivotally connected to the rear edge of the recess 11 by a bracket 35. In such a link arm 3, the leg end 321 is connected to the seat track T so as to be pivotable in the front-rear direction along a substantially vertical plane, and the connecting portion 34 is connected to the seat cushion S1 along a substantially vertical plane. Are connected to be pivotable in the front-rear direction.
[0014]
The leg portions 31 and 32 of the link arm 3 are formed in a substantially L shape in a side view, and are disposed in the recess 11 with the bent portion positioned upward. An opening 12 is formed in the recess 11 of the seat cushion panel 1, and a recessed portion 21 is formed in the seat cushion pad 2 (FIG. 2) corresponding to the opening 12, and locking means is arranged in the recessed portion 21. It is installed. The locking means includes a hook member 4 and a striker member 5 described below. The hook member 4 is a plate body, and an upper end portion thereof is rotatably supported by a shaft member 41 (FIG. 1). The shaft member 41 is installed on a bracket (not shown) provided on the seat cushion panel 1. The hook member 4 extends downward through the opening 12, and a strap connecting piece 42 is coupled to the lower end of the hook member 4 so as to be bent in an inverted L shape to the side (FIG. 2).
[0015]
The striker member 5 is provided on the upper surface near the bent portion of the leg portion 32 of the link arm 3. The striker member 5 is formed by bending a bar material into a U shape, and both ends thereof are fixed to the link arm leg portion 32 by welding. The hook member 4 is formed with a notch 43 at an intermediate position between the side edges, and one leg portion of the striker member 5 enters the notch 43 and is engaged therewith. A coil spring 44 is disposed between the upper end of the hook member 4 and the opening 12 edge of the seat cushion panel 1, and the hook member 4 is engaged with the striker member 5 by the spring force of the coil spring 44 in the clockwise direction of FIG. Is biased to rotate. In addition, the side edge below the notch 43 of the hook member 4 is an inclined surface 45 that is inclined rearward and downward.
[0016]
The unlocking means includes a strap 6, and one end of the strap 6 is fixed by caulking to the lower end of the strap connecting piece 42, and the other end of the strap 6 extends from the lower surface of the rear end of the seat cushion panel 1 to the rear end surface of the seat cushion pad 2. The upper portion of the seat back S2 is exposed to the front of the vehicle seat from between the lower end portion of the seat back S2 and the rear end portion of the seat cushion pad 2. The other end of the strap 6 is formed in a ring shape to form a grip portion 61. One end 71 of a torsion bar 7 as an urging means is fixed to the upper surface of the rear end portion of the seat cushion panel 1 (FIG. 2), and the torsion bar 7 penetrates the seat cushion panel 1 on the way to the lower surface thereof. The link arm 3 is bent in the width direction of the panel 1 in parallel with the connecting portion 34 of the link arm 3, further bent forward and upward, and then extends onto the leg portion 32 of the link arm 3, with the other end 72 on the upper surface of the leg portion 32. It is in contact.
[0017]
Due to the spring force of the torsion bar 7, the seat cushion panel 1 is urged to rotate in the clockwise direction in FIG. 1 about the connecting portion 34 of the link arm 3. 321 is urged in a direction to move downward with respect to the seat cushion S1. In the seat use state shown in FIG. 1, the hook member 4 is engaged with the striker member 5 as described above, whereby the clockwise rotation of the seat cushion panel 1 is restricted. A movement restricting piece 13 serving as a movement restricting means is provided at the center of the rear end of the seat cushion panel 1. The movement restricting piece 13 is formed in a U shape that opens the plate body rearward, and its upper edge is bent onto the rear edge flange of the seat cushion panel 1 and joined and fixed thereto. When the seat cushion S1 is in the use position shown in FIG. 1, the movement restricting piece 13 is fitted with a projecting member T1 projecting horizontally forward from a cross member (not shown) connecting the left and right seat tracks. The seat cushion S1 is positioned in the vertical direction. Note that the lower end of the seat back S2 is coupled to the rear end of the seat track T via a reclining mechanism (not shown).
[0018]
In the vehicular seat having such a structure, when it is intended to secure a large luggage loading space continuous with the rear cargo compartment floor, the grip portion 61 of the strap 6 is grasped, as shown by the white arrow in FIG. Pull diagonally forward and upward. When the strap 6 is pulled, the hook member 4 is rotated counterclockwise in FIG. 1 to release the engagement with the striker member 5, and the leg end 321 of the link arm is moved to the seat by the spring force of the torsion bar 7. The seat cushion panel 1 (that is, the seat cushion S1) is urged in a direction to move downward with respect to the cushion S1, and is rotated clockwise around the connecting portion 34 of the link arm 3. Along with this, the seat cushion S1 moves slightly forward while the front end is lifted upward as indicated by the black arrow in FIG. 3 (1) (the chain line in FIG. 3 (1)). The rear-end movement restricting piece 13 (FIG. 1) is released from the protruding member T1, and the rear end of the seat cushion S1 comes out from below the seat back S2. At this time, the link arm 3 pivots counterclockwise in FIG. 1 to a predetermined angle around the tips 311 and 321 (FIG. 1) of the leg portions 31 and 32, and rises as shown by the chain line in FIG. The seat cushion S1 has an inclined posture with the front end raised.
[0019]
When the grip 61 of the strap 6 is further pulled, a forward and upward force acts on the seat cushion S1 in the inclined posture with the front end raised (white arrow in FIG. 3 (2)). As the link arm 3 rotates counterclockwise while maintaining its relative rotational position, the link arm 3 is largely flipped forward to a standing posture (broken line in FIG. 3 (2)). Thereafter, the seat back S2 is moved forward into the space generated by the raising of the seat cushion S1 (FIG. 3 (3)). In this state, the leg portion 32 of the link arm 3 has one side 322 in a substantially horizontal posture below the seat back S2, and the other side 323 in a substantially vertical posture in front of the top of the seat back S2, so Interference with S2 is avoided. In this way, the seat cushion S1 is pulled out from below the seat back S2 and the seat cushion S1 is flipped up to the standing position by only one operation of pulling the grip portion 61 of the strap 6 forward and upward. The cargo space can be enlarged by a simple two-step operation in conjunction with the subsequent advance of the seat back S2.
[0020]
When the seat is used again, after the seat back S2 is returned to the standing posture, the upright seat cushion S1 is tilted backward and returned to the horizontal posture, and the inclined surface 45 comes into contact with the striker member 5 in this process. The hook member 4 is rotated counterclockwise in FIG. 1, and the striker member 5 enters and engages with the notch 43 to return to the initial state shown in FIG.
[0021]
The application target of the present invention does not necessarily need to be a seat having a structure in which the seat back as shown in the above-described embodiment can be moved forward. Further, the link arm need not be L-shaped, and may be a linear link arm having one end positioned forward of the other end when the seat cushion is in the seating position. In addition, a coil spring or the like may be used instead of the torsion bar provided between the link arm and the seat cushion, and the coil spring may be arranged so as to directly urge the front end of the seat cushion in the lifting direction.
[0022]
【The invention's effect】
As described above, according to the vehicle seat of the present invention, it is not necessary to manually lift the front end of the seat cushion when the seat cushion is flipped up, and the operation of lifting the seat cushion is simplified.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a seat cushion portion showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of a seat cushion panel.
FIG. 3 is a schematic side view showing a sheet folding process for enlarging a luggage compartment.
FIG. 4 is a schematic side view showing a sheet folding process for expanding a luggage compartment in a conventional example.
[Explanation of symbols]
S1 ... Seat cushion, T ... Seat track, 1 ... Seat cushion panel, 13 ... Movement restriction piece, 3 ... Link arm, 34 ... Connection part, 321 ... Leg tip, 322 ... One side, 323 ... Other side, 4 ... Hook Member, 5 ... striker, 6 ... strap, 61 ... grip part, 7 ... torsion bar.

Claims

A seat cushion, a floor side member on which the seat cushion is placed, one end of the seat cushion is connected to the floor side member so as to be pivotable in a front-rear direction along a substantially vertical plane, and the other end is connected to the seat cushion. When the seat cushion is in the seating position, the link arm is positioned forward of the other end, and the seat cushion is in the seating position. Allows the forward movement of the rear end of the seat cushion but restricts the upward movement. When the rear end of the seat cushion moves forward from the seating position, the rear end of the seat cushion moves upward. And a movement restricting means that allows the seat cushion to move forward from the seating position and to be flipped forward by rotation of the link arm. In the vehicle seat, when the seat cushion is in the seating position, an urging means for urging the seat cushion in a direction in which a front end of the seat cushion is lifted upward, and a lock means for restricting lifting of the front end of the seat cushion; Unlocking means for releasing the restriction, and the locking means is provided at an engagement position that is provided on the seat cushion and engages with the link arm or the vehicle floor side member and an engagement release position that releases the engagement. A movable engagement member is provided, and one end of the lock release means is connected to the engagement member, and the other end is disposed at the rear end of the seat cushion so as to be operable from the front, and the other end is pulled upward. An operation member capable of moving the engagement member to an engagement release position, and the biasing means includes the seat cushion and the It provided between the Nkuamu, a vehicle seat provided with a spring member to said link arm when said seat cushion is in the seating position the one end biases to be moved downward relative to the seat cushion.

The seat cushion can be flipped forward and held in an upright state, and the link arm is formed in a substantially L shape in a side view, and when the seat cushion is in the upright state, one side of the link arm is substantially horizontal. The vehicle seat according to claim 1 or 2, wherein the other side of the posture is positioned in a substantially vertical posture at a front end of the one side.