JP3768428B2 - Vehicle seat - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
バン型RV(リクリエーショナル・ビークル)車として、十分な収容人員を確保しつつシートアレンジの自由度を保証するために、図17に示すようなシートを備えた車両がある。図に示すようにシートは3列設けられており,第2列目のシートは二人掛けと一人掛けのシートS3,S4で構成され、二人掛けシートS3は回転させて第3列目のシートと対座できるようになっている(図中鎖線で示す)。また一人掛けのシートS4は、その側方に位置する乗降口から第3列目のシートへ乗り込めるようにするために、シートバックを前倒したのちシート全体をシートS3側に跳ね上げて(図中鎖線で示す)、乗降口の後縁とシートS4との間に所定幅のスペースを確保できるようになっている。またシートS4は、シートS3を回転する際にシート3と干渉しないようにするために、上記跳ね上げのための回転軸がシートS3に対し乗降口側に離間しており、跳ね上げ状態(図中鎖線)でシートS3との間に所定幅のスペースを確保できるようにもなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記第2列目のシートでは、跳ね上げた状態のシートS4と乗降口との後縁との間および跳ね上げ状態のシートS4とシートS3との間の両方に所定幅のスペースを確保できるようにしているために、シートS4を跳ね上げたとしてもシートS4の左右両側のスペースともウォークスルーのための十分な幅を確保することは困難であり、第2列目のシートと第3列目のシートとの間で行き来するには一旦車から降りなければならず不便であるという問題があった。またシートS3を回転させるにはシートS4のシートバックを前倒してからシートS4全体を跳ね上げなければならないため作業が面倒であるという問題があった。
【0004】
そこで、本発明はこのような問題を解決するもので、必要時にはウォークスルーのための十分なスペースを確保できるとともにシートを回転させるための十分なスペースを確保することができる車両用シートを提供すること、またシートを回転させるためのスペースを容易に確保できる車両用シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本第1発明では、回転可能なメインシート部(1)と、当該メインシート部(1)の側方に位置するシート補助部(2)より構成される車両用シートにおいて、シート補助部(2)をメインシート部(1)側へ跳ね上げ収納可能とする跳ね上げ機構(52〜54)と、跳ね上げ収納された状態のシート補助部(2)を、メインシート部(1)の回転を許容する空間を確保すべくメインシート部(1)から離間する方向へ移動可能とする移動機構(51,71,75)とを具備している。上記シート補助部は例えばサブシート部(2)であり、当該サブシート部(2)は、そのシートバック(22)がシートクッション(21)上へ前倒した状態で上記跳ね上げ機構(52〜54)によりメインシート部(1)側へ跳ね上げ収納される。移動規制手段(55,56,91〜94)を設けることができ、これは、上記移動機構(51,71,75)による前記シート補助部の移動を規制する規制状態と、該規制を解除する規制解除状態とに転換可能で、メインシート部(1)の回転準備操作に連動して上記規制解除状態に転換するものである。ここで「回転準備操作」とは例えば回転ロック装置のロックを解除するための操作や、シートバック(12)の前傾に連動し回転ロック装置がロック解除するようになっていれば、このシートバック(12)の前傾操作が該当し、すなわちシートを回転させるために必要な操作をいう。上記移動機構は例えば、上記跳ね上げ機構(52〜54)を支持してメインシート部(1)から離間する方向へ垂直面内で傾動可能な脚体(51)で構成される。また、上記移動機構は例えば、ロアレール(711)と、上記跳ね上げ機構(52〜54)を支持してメインシート部(1)から離間する方向へ移動可能なアッパレール(712)とで構成される。さらに上記移動機構は例えば、上記跳ね上げ機構(52〜54)を支持してメインシート部(1)から離間する方向へ水平面内で旋回可能なリンク体(75)で構成される。なお、メインシート部およびサブシート部の着座可能人員は一人には限られない。また、シート補助部としてはサブシート部に限られず、テーブルであっても良い。
【0006】
本第1発明において、シート補助部は跳ね上げ機構によってメインシート部側へ跳ね上げ収納することができる。この時、メインシート部を回転させる際は、跳ね上げ収納されたシート補助部を、移動機構によってメインシート部から離間する方向へ移動させることにより、シート補助部とメインシート部との間にメインシート部の回転を許容する空間を確保すればよいから、シート補助部をメインシート部により近い位置、例えばメインシート部の端面に接する位置へ跳ね上げ収納することができる。これにより、本発明の車両用シートと近接して他のシートや壁等が位置しても、本発明の車両用シートとの間には十分な空間が生じ、これを通ってシート後方へウォークスルーすることができる。また、シート補助部を跳ね上げ収納しておけば、上記他のシートが回転シートであればその回転を、本発明の車両用シートとの干渉を生じることなくスムーズに行なうことができる。さらに、跳ね上げ収納されたシート補助部を移動機構によってメインシート部から離間する方向へ移動させて、メインシート部とシート補助部間に十分な空間を形成することにより、メインシート部をシート補助部と干渉することなくスムーズに回転させることができる。また、移動規制手段を設けると、メインシート部が回転ロックされて乗員が着座している状態では、シート補助部が確実に位置決めされる。
【0007】
本第2発明では、回転可能なメインシート部(1)と、当該メインシート部(1)の側方に位置するサブシート部(2)より構成される車両用シートであって、サブシート部(2)は互いに別体のシートバック(22)とシートクッション(21)を備え、シートクッション(21)はその前端を中心に前方へ跳ね上げ反転可能となっており、シートバック(22)を起立させたままでシートクッション(21)を跳ね上げ反転させることにより、シートバック(22)との間にメインシート部(1)の回転を許容する空間が確保されるようにしたものである。
【0008】
本第2発明においては、サブシート部のシートクッションを前方へ跳ね上げることにより、メインシート部の回転時にサブシート部のシートクッションと干渉することが避けられ、メインシート部のスムーズな回転が可能となる。この場合、従来のようにサブシート部のシートバックを前倒してからシート全体を跳ね上げるという面倒な作業が必要ないから、シート回転作業は容易である。
【0009】
本第3発明では、本第2発明において、シートクッション(21)上へシートバック(22)を前倒させた状態でサブシート部(2)をメインシート部(1)端面側へ跳ね上げ収納可能とするシート跳ね上げ機構(52〜54)を設ける。
【0010】
本第3発明においては、サブシート部はシートバックをシートクッション上へ前倒させて折り重ね、この状態で、シート跳ね上げ機構によってメインシート部側へ跳ね上げ収納することができる。このとき、メインシート部を回転させる際は、サブシート部を通常の使用状態としたのち、そのシートクッションを前方へ跳ね上げることにより、ザブシート部とメインシート部との間にメインシート部の回転を許容する空間を確保すればよいから、サブシート部をメインシート部により近い位置、例えばメインシート部の端面に接する位置へ跳ね上げ収納することができる。これにより、本発明の車両用シートと近接して他のシートや壁等が位置しても、本発明の車両用シートとの間には十分な空間が生じ、これを通ってシート後方へウォークスルーすることができる。また、上記他のシートが回転シートであればその回転も、本発明の車両用シートとの干渉を生じることなくスムーズに行なうことができる。
【0011】
本第4発明では、上記メインシート部(1)は、シートクッション(11)と、前傾可能なシートバック(12)とを備えており、メインシート部(1)の上記回転準備操作が、メインシート部(1)のシートバック(12)を前傾させる操作である。本第5発明では、上記メインシート部(1)の回転を前向きと後向きでロック可能な回転ロック装置(4571,4572,458)を備えており、メインシート部(1)の上記回転準備操作が、回転ロック装置(4571,4572,458)によるメインシート部(1)の回転ロックを解除する操作である。本第6発明では、メインシート部(1)の回転を前向きと後向きでロック可能な回転ロック装置(4571,4572,458)を備えており、メインシート部(1)のシートバック(12)を前傾させる操作に連動して、回転ロック装置(4571,4572,458)によるメインシート部(1)の回転ロックが解除される。本第7発明では、上記シートバック(12)の前傾に伴って変位する部材(474)を、連結手段(476,477)によって上記回転ロック装置(458)および上記移動規制手段(55,56,91〜94)と連結する。本第8発明では、上記移動規制手段は、一端が上記脚体(5)に回動可能に結合されたロック脚(55)と、ロック脚(55)の他端(551)を脚体(5)の傾動に伴い所定の軌跡で移動するように案内するガイド部材(93)と、メインシート部(1)の回転準備操作に連動してロック脚(55)の他端(551)の移動軌跡から退避し、脚体(5)がメインシート部(1)側に直立した位置にある時、ロック脚(55)の他端(551)に係合可能な係合部材(94)とを備える。本第9発明では、メインシート部(1)を回転可能に支持する回転盤(45)と、該回転盤(45)および移動機構(51,71,75)を介してメインシート部(1)およびシート補助部(2)を一体に前後方向にスライド可能に支持するスライドレール(42)とを備える。本第10発明では、メインシート部(1)、シート補助部(2)、跳ね上げ機構(52〜54)、および移動機構(51,71,75)を一体に支持する支持フレーム(43)と、該支持フレーム(43)をスライド可能に支持するスライドレール(42)とを備える。
【0012】
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1にはバン型車の第2列目に使用するシートの全体斜視図を示す。左席シートS2は一人掛けのシートで、そのシート本体S20は回転盤33により前向きと後向きに回転可能に支持されており、回転盤33は互いに平行に配設されたスライドレール32によりシート本体S20と一体に、車両前後方向にスライド可能となっている。スライドレール32はレッグ31を介して車両のフロアに固定されている。また、シート本体S20はシートクッションS21とシートバックS22を備えており、シートバックS22はレバー操作によって公知の構造で前倒ないし前傾可能であり、前倒ないし前傾時に連動して回転盤33に設けられた回転ロック装置のロックが解除しシート本体S20の回転が可能となる。
【0014】
右席シートS1は二人掛けのシートでそのシート本体S10は、左席シートS2のシート本体S20と略同形状のメインシート部1と、メインシート部1の内方端面に接してこれの側方に位置するサブシート部2とから構成されている。サブシート部2は乗り心地を向上させるためにその幅を十分確保してあり、左席シートS2との間の隙間は極く小さくなっている。このような右席シートS1のメインシート部1側の詳細を図2に、サブシート部2側の詳細を図3にそれぞれ示す。
【0015】
図2において、車両のフロアに一対のスライドレール42が互いに車両前後方向に沿って平行にレッグ41を介して固定されており、スライドレール42間には、これらスライドレール42のアッパレール421の前後端に立設されたボルト422に結合されて、左右方向へ延びる互いに平行な一対の支持フレーム43が載設されており、両支持フレーム43の先端部間は連結板44によって互いに連結されている。支持フレーム43の一端部上にはこれを貫通する上記ボルト422により回転盤45のロアプレート451が固定されている。回転盤45はこのロアプレート451とロアプレート451上に回転可能に支持されたアッパプレート452を備えており、そのアッパプレート452上にメインシート部1が結合固定されている。メインシート部1は、シートクッション11とシートバック12を備え、またシートクッション11はシートクッションパッド111とシートクッションフレーム46を備え、シートバック12はシートバックパッド121とシートバックフレーム49とリクライニング機構47、48を備えている。シートクッションフレーム46はアッパプレート452上に結合されており、リクライニング機構47,48はシートクッションフレーム46の後端の左右両側に設けられて、これらにシートバックフレーム49の両側下端が結合されている。一方、連結板44の直上には詳細を後述する支持脚5が設けられて、これにサブシート部2が支持されている。
【0016】
図3において、支持脚5は主脚51とリンク脚52〜54より構成されており、これらは一定幅の板体を屈曲させて形成されている。支持フレーム43の他端部はメインシート部1の側端部より側方へ突出しており、主脚51は平面視で略コ字形に成形されてその下端が各支持フレーム43の上記一端部に軸体511で左右方向に傾動可能に結合されており、主脚51の上下方向中間部には略U字形に屈曲成形されたロック脚55の両端が左右方向に回転可能に結合されている。リンク脚52は正面視で略L字形に成形されており、その一端が主脚51の上端に左右方向に回転可能に結合されている。リンク脚53は略平板状でその一端が主脚51の上端でリンク脚52よりメインシート部1に対しその側方へ離れ、かつ上方へずれた位置に回転可能に結合され、さらにリンク脚54は略平板状でその左右両端がそれぞれリンク脚52,53の他端両側に回転可能に結合されている。
【0017】
サブシート部2は上記リンク脚54上に支持されている。すなわち、サブシート部2はシートクッション21とシートバック22を備えており、シートクッション21はシートクッションパッド211とシートクッションフレーム61を備えて、シートクッションフレーム61の下面がリンク脚54に接合されている。シートバック22はシートバックパッド221とシートバックフレーム62を備えており、シートバックフレーム62はパイプを略逆U字状に曲げて形成したフレーム本体623と、フレーム本体623の左右両下端に固定されたブラケット板622と、左右の各ブラケット板622の下端にそれぞれ回転可能に連結されたブラケット板621とを備えている。そして、これらブラケット板621,622の下端はシートクッションフレーム61の一端両側に回転可能に結合されている。シートバックフレーム62のフレーム本体623に、メインシート部1のシートバック12と連係するための連係機構63が設けられており、この連係機構63により連係した状態では、シートバックフレーム62(すなわちシートバック22)はメインシート部1のシートバック12と一体に、ブラケット板621の、シートクッションフレーム61との連結点を中心に傾動作動させられる。一方、上記連係機構63はシートバック22の上端に露出させた操作紐64(図1)を引き上げることによってメインシート部1のシートバック12との連係を解消できるようになっており、この状態では、シートバックフレーム62はブラケット板621の、ブラケット板622との連結点を中心にメインシート部1とは無関係にシートクッション21上に前倒させられて、後述のように、メインシート部1の乗員がシートバック22の背面をテーブルとして使用することができる。
【0018】
上記支持脚5によって支持されたサブシート部2は、図6(A)に示すシート使用時にはシートクッション21が水平姿勢になっている。この状態でシートバック22上の操作紐64を図6(A)の矢印で示すように引き上げると、メインシート部1のシートバック12との連係が解消されて、図6(B)に示すようにシートバック22のみを単独でシートクッション21上へ前倒させて折り重ねることができる。この際、水平状態のシートバック22背面は、メインシート部1および左席シートS2(図1)からテーブルとして使用することができる。
【0019】
シートクッション21上にシートバック22を折り重ねた状態で、シートクッション21の側縁212を図4の白矢印で示すように引き上げるとリンク脚52,53が矢印で示すように旋回して、図5に示すようにリンク脚54が略水平姿勢から略垂直姿勢へ回動し、これに伴ってシートクッション21とこれに重なったシートバック22が略垂直姿勢に跳ね上げられて、図6(C)に示すようにメインシート部1の内方端面に接する位置へ収納される。この状態で、主脚51に設けた移動規制手段を構成するロック脚55の先端が図5に示すように連結板44(図3)上に設けたフック片56の凹所561に係合して、主脚51は直立姿勢に規制されている。これにより、図7に示すように、右席シートS1と左席シートS2の間には十分な空間Vが生じ、これを通って後方の第3列目のシートS5へ容易にウォークスルーすることができるとともに、左席シートS2の後方への回転(図7の矢印)も、右席シートS1と干渉することなくスムーズに行なうことができる。なお、サブシート部2は跳ね上げられた状態で必ずメインシート部1の端面に接している必要はなく、右席シートS1と左席シートS2との間をウォークスルーでき、または左席シートS2を干渉するすることなく回転させることができる程度の空間が生じるように、メインシート部1に近づいていればよい。
【0020】
右席シートS1のメインシート部1を後方へ水平方向に回転させる場合には、そのシートバック12を前傾させると、この前傾操作により引張られる図略の操作ワイヤを介して上記フック片56(図5)が上方へ旋回させられて(鎖線で示す)ロック脚55との係合が解消される。この結果、支持脚5を図5の鎖線で示すようにメインシート部1から離れる方向へ傾動させて、図6(D)に示すようにサブシート部2をメインシート部1から離間させ、これらの間に十分な空間を形成することができる。これにより、図6(D)の矢印で示すように、メインシート部1をサブシート部2と干渉することなくスムーズに後方へ回転させることができる。後方へ回転した状態でメインシート部1のシートバック12を使用位置まで起立させると、この起立操作により上記操作ワイヤが押されてフック片56は下方へ戻される。そこで支持脚5(すなわち折り畳まれたサブシート部2)を図5の実線で示す直立姿勢へ戻すと、ロック脚55の先端が再びフック片56を押し上げてその凹所561に係合する。
【0021】
(第2実施形態)
図8において、車両のフロアに一対のスライドレール42が互いに車両前後方向に沿って平行にレッグ41を介して固定されており、スライドレール42間には、これらスライドレール42のアッパレール421の前後端に立設されたボルト422に結合されて、左右方向へ延びる互いに平行な一対の支持フレーム43が載設されており、両支持フレーム43の先端部間は連結板44によって互いに連結されている。支持フレーム43の一端部上にはこれを貫通する上記ボルト422により回転盤45のロアプレート451が固定されている。回転盤45はこのロアプレート451とロアプレート451上に回転可能に支持されたアッパプレート452を備えており、そのアッパプレート452上にメインシート部1が結合固定されている。メインシート部1は、シートクッション11とシートバック12を備えており、これの構造は既に説明した第1実施形態と同様である(図2参照)。
【0022】
平行に延びる支持フレーム43の他端部はメインシート部1の側端部より側方に突出しており、この支持フレーム43の他端部上にはこれらに沿ってそれぞれスライドレール71が設置されている。すなわち、スライドレール71のロアレール711を各支持フレーム43にそれぞれ固定するとともに、ロアレール711に沿って移動可能なアッパレール712間に支持脚5を架設してこれにサブシート部2のシートクッション21を支持させている。サブシート部はシートクッションとシートバックを備えており、これの構造は既に説明した第1実施形態と同様である(図3参照)。支持脚5は主脚51の下端がアッパレール712間に固定されている以外は第1実施形態と同様の構造でシートクッション21の下面を支持している。ロアレール711に対するアッパレール712の位置決めはそれぞれに設けられた図略のロック機構によって行なわれ、これらロック機構の操作は、回転操作される操作レバー72により操作ワイヤ73を介して行なわれる。
【0023】
このような構造において、サブシート部2はシートバック22をシートクッション21上へ前倒させて折り重ね、この状態で、支持脚5のリンク脚52〜54によってメインシート部1の内方端面に接する位置へ跳ね上げ収納される。メインシート部1を回転させる場合には、これに先立って操作レバー72によってロック機構を解除操作して、スライドレール71に沿って支持脚5、すなわちサブシート部2をメインシート部1から離間する方向へ移動させる。このようにして、第1実施形態と同様に、サブシート部2の跳ね上げによって後方シートへのウォークスルーが可能になるとともに、サブシート部2の離間移動によってこれと干渉することなくメインシート部1のスムーズな回転が可能となる。
【0024】
(第3実施形態)
本実施形態においては、図9に示すように、左右のレッグ41上に設けたスライドレール42のアッパレール421間に支持板74を架設し、支持板74上にロアプレート451とアッパプレート452からなる回転盤45を載置して、アッパプレート452上にメインシート部1を支持させる。一方、支持板74の側縁にはこれに一端を回転自在に結合して水平面内で回動可能な平行リンク75を設け、平行リンク75の各先端を第1実施形態と同様の構造の、支持脚5の主脚51下端に回転可能に結合して支持脚5を垂直姿勢に支持する。そして、支持脚5のリンク脚52〜54によってサブシート部2のシートクッション21下面を支持させる。なお、メインシート部1およびサブシート部2はそれぞれシートクッション11,21とシートバック12,22を備え、その構造は第1実施形態で説明したのと同様である(図2、図3参照)。
【0025】
このような構造において、サブシート部2はシートバック22をシートクッション21上へ前倒させて折り重ね、この状態で、支持脚5のリンク脚52〜54によってメインシート部1の内方端面に接する位置へ跳ね上げ収納される。メインシート部1を回転させる場合には、これに先立って図10の矢印で示すように、平行リンク75を後方傾斜位置から鎖線で示すようなメインシート部1と略直交する位置へ旋回させて、支持脚5、すなわちサブシート部2を斜め前方の、メインシート部1から離間する方向へ移動させる。このようにして、第1実施形態と同様に、サブシート部2の跳ね上げによって後方シートへのウォークスルーが可能になるとともに、サブシート部2の離間移動によってこれと干渉することなくメインシート部1のスムーズな回転が可能となる。
【0026】
(第4実施形態)
図11において、車両のフロアに一対のスライドレール42が互いに車両前後方向に沿って平行にレッグ41を介して固定されており、スライドレール42間には、これらスライドレール42のアッパレール421の前後端に立設されたボルト422に結合されて、左右方向へ延びる互いに平行な一対の支持フレーム43が載設されており、両支持フレーム43の先端部間は連結板44によって互いに連結されている。支持フレーム43の一端部上にはこれを貫通する上記ボルト422により回転盤45のロアプレート451が固定されている。回転盤45はこのロアプレート451とロアプレート451上に回転可能に支持されたアッパプレート452を備えており、そのアッパプレート452上にメインシート部1が結合固定されている。メインシート部1は、シートクッション11とシートバック12を備えており、これの構造は既に説明した第1実施形態と同様である(図2参照)。
【0027】
連結板44の直上には支持脚5が設けられて、これにサブシート部2が支持されている。サブシート部2は、シートクッション21とシートバック22を備えており、これの構造は既に説明した第1実施形態と同様である(図3参照)。支持脚5は第1実施形態と同様の構造で、そのリンク脚54が、U字形をなすベースフレーム81の開放端間を連結する連結板82の下面に接合されている。ベースフレーム81の前端と後端の左右両側にそれぞれ軸受片83,84が設けられて、軸受片84間にシートバック22のブラケット板621(図3参照)の下端がピン841によって回転可能に結合されるとともに、軸受片83間にはシートクッション21のシートクッションフレーム61(図3参照)の前端がピン831によって回転可能に結合されている。
【0028】
このような構造において、サブシート部2はシートバック22をシートクッション21上へ前倒させて折り重ね、この状態で、支持脚5のリンク脚52〜54によってメインシート部1の内方端面に接する位置へ跳ね上げて収納される。メインシート部1を回転させる場合には、図12に示すように、シートバック22は起立させたままで、シートクッション21を、その前端を中心に前方へ跳ね上げ反転させる。これにより、図の鎖線から実線で示すようにメインシート部1を後方へ回転させる際に、メインシート部1のシートクッション11がサブシート部2のシートクッション21と干渉することがなく、メインシート部1のスムーズな回転が可能となる。
【0029】
(第5実施形態)
第1実施形態の移動規制手段を構成するフック片56に代えて、移動規制手段を図13に示す構造とすることができる。移動規制手段は、連結板44(図3参照)に固定されたベース板91、軸受け部材92、ガイド部材93、および係合部材94を備えている。軸受け部材92は紙面手前側と向こう側に、立ち上がった側壁921(手前側のみ示す)を有し、これら側壁921は両端が、一定幅の底壁922によって互いに連結されるとともに、底壁922にてベース板91にボルト固定されている。各側壁921は図示するように側面視が略逆U字形をなし、これら側壁921の両端部間にそれぞれ軸部材923,924が架設されている。ガイド部材93は樹脂製で、紙面手前側と向こう側に側壁931(手前側のみ示す)が形成された略U字断面をなし、上記軸受け部材92の両側壁921中間部に下方から装着されて、側壁931の、下方へ突出する両端部932,933がスクリュー934によって軸受け部材92の側壁921に固定されている。
【0030】
係合部材94は湾曲する逆U字形の板状係合部941を有し、その基端は軸部材923に回動自在に結合されている。係合部941のU字空間内には第1実施形態で説明したサブシート部2(図3)の支持脚5から延びるロック脚55の先端551が位置して係合部941とガイド部材93の一端部932との間で挟持され位置決めされている。係合部材94は、軸部材923の周囲に配設された図略のバネ部材によってロック脚先端551と係合する方向へ回動付勢されている。サブシート部2の上記支持脚5は下端が軸部材924に回動可能に結合されており、軸部材924の周囲に配設された図略のバネ部材によって傾動方向へ付勢されている。ロック脚先端551が係合部材94の係合部941と係合した図13に示す状態では、支持脚5はその傾動が規制されて直立姿勢に保持されている。
【0031】
係合部材94の基端には上方へ突出するケーブルガイド部942が形成されて、ここに、リクライニング機構47(図2参照)から延びたインナワイヤ476の先端が挿通されている。この場合のリクライニング機構47の詳細を図14に示す。リクライニング機構47は、シートクッションフレーム46(図2)に結合されるブラケット461に下端部を結合したセットプレート471と、セットプレート471の円形部中心に貫設された軸部材473回りに回動可能に結合されたラチェットプレート472を備えており、ラチェットプレート472の上端部はシートバックフレーム49(図2)に結合されている。軸部材473に中央を回転自在に結合されて操作アーム474が設けてあり、操作アーム474の上端4741はラチェットプレート472の上端部上に延びて、当該上端部に設けられた突起475に対向している。操作アーム474の下端4742には、リクライニング機構47から至る上記インナワイヤ476の一端が結合されるとともに、後述する回転ロック装置へ至るインナワイヤ477の一端が結合されている。
【0032】
回転ロック装置を設けた回転盤45(図2参照)の部分断面平面図と垂直断面図をそれぞれ図15、図16に示す。回転盤45は第1実施形態で説明したように、ロアプレート451と当該ロアプレート451上に回転可能に支持されたアッパプレート452を備えている。すなわち、ロアプレート451は図16に示すように外周部から中間部、内周部へと段階的に高くなり、中間部には板面全周に上方へ開放する円弧断面の案内溝4511が形成されている。アッパプレート2は外周部から内周部へ段付きに低くなって、内周部がロアプレート451の中間部に近接した上方に位置し、その板面には上記案内溝4511に対応した直上位置に全周にわたって、下方へ開放する案内溝4521が形成されている。そして、これら案内溝4511,4521間に、保持器455によって回転自在に保持された金属製ボール454が位置している。ロアプレート451の内周部にはセットプレート453の内周部がカシメピン456(図15)により結合され、セットプレート453の板面はアッパプレート452の内周部上方へ延びている。セットプレート453の外周部の板面全周と、これの直下の、アッパプレート452の内周部の板面全周にはそれぞれ下方ないし上方へ開放する円弧断面の案内溝4531,4522が形成され、これら案内溝4531,4522間に保持器455によって回転自在に保持された金属製ボール454が位置している。このようにして、アッパプレート452はその内周部がボール454を介して上下からセットプレート453とロアプレート451で抱持されて、円滑に回転させられる。
【0033】
セットプレート453の外周端は上方へ屈曲してフランジ部457となっており、このフランジ部457には前後(図15の上下)の径方向対称位置にそれぞれ回転ロック装置を構成する係止穴4571,4572が設けられている。アッパプレート452には回転ロック装置を構成するロックプレート458が設けられており、ロックプレート458はその中間位置が、アッパプレート452上に立設された軸部材4521に回転可能に結合されて、水平回動自在となっている。ロックプレート458の先端4581はアッパプレート452の回転中心方向へ屈曲し、図15に示すようにロックプレート458の先端4581を係止穴4571内に進入させると、アッパプレート452の回転が規制されて、アッパプレート452上のメインシート部1(図2)は車両前方を向いた前向き状態で位置決めされる。上記リクライニング機構47の操作アーム474(図14)から延びるインナワイヤ477の一端はロックプレート458の基端に結合されている。なお、ロックプレート458は図略のバネ部材によって、先端4581が係止穴4571内に進入する方向へ付勢されている。
【0034】
上記構造において、リクライニング機構47の操作レバー478(図14)を上方へ引き上げると、公知の構造によってセットプレート471に対するラチェットプレート472の相対回動が可能となり、バネ力によってラチェットプレート472が図14の鎖線で示すように回動する。これにより、ラチェットプレート472と一体の、メインシート部1のシートバックフレーム49が前傾する回転準備操作がなされる。ラチェットプレート472が回動すると、その突起475が操作アーム474の上端4741に当接してこれを図14の鎖線で示すようにラチェットプレート472と同方向へ回動させる。この回動により、インナワイヤ476,477が引かれる。
【0035】
インナワイヤ476が引かれると、その先端に取着された球体4761(図13)がケーブルガイド部942に当接し、これを介して係合部材94を上方の鎖線で示すA位置へ引き上げる。これにより、ロック脚先端551との係合が外れて当該先端551が移動可能となり、ロック脚先端551がガイド部材93に案内されてその下方空間を一端部932から他端部933へ直線的に移動すると(図13の鎖線)、これに伴って、傾動方向へ付勢されているサブシート部2の支持脚5はメインシート部1から離れるように傾動する。ロック脚先端551が上記他端部933に当接すると支持脚5の傾動は停止する。
【0036】
この時、同時にインナワイヤ477が引かれているから、これによりロックプレート458(図15)がバネ力に抗して回動させられてその先端4581が係止穴4571から脱出し、メインシート部1を後方回転させることができる。支持脚5は既に説明したようにメインシート部1から離れる方向へ傾動させられており、これによってサブシート部2がメインシート部1から離間して、これらの間に十分な空間が形成されているから、サブシート部2と干渉することなくメインシート部1をスムーズに後方へ回転させることができる。
【0037】
後方へ水平方向に回転した状態でメインシート部1のシートバック12を使用位置まで起立させると、突起475との当接状態が解消されて操作アーム474が原位置へ戻り回動可能となる。これにより、インナワイヤ476,477を戻り方向へ移動させつつ、ロックプレート458の先端4571が係止穴4572内に進入して、メインシート部1が後向き状態で位置決めされる。同時に、係合部材94が下方へ戻り回動させられて、その先端がロック脚55の先端551上面に当接した図13の鎖線で示すB位置に至る。この状態で、支持脚5をサブシート部2がメインシート部1に接する直立姿勢へ戻すと、ロック脚55の先端551はガイド部材93の下方空間を他端部933から一端部932へ戻り、原位置へ戻り回動させられた係合部材94のU字空間内で再び位置決めされて、支持脚5が直立姿勢に保持される。なお、本実施形態において、回転ロック装置と移動規制手段のみを連動させ、あるいはリクライニング機構と移動規制手段のみを連動させる構造としても良い。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、本発明の車両用シートによれば、必要時にはウォークスルーのための十分なスペースを確保できるとともにシートを回転させるための十分なスペースを確保することができ、またシートを回転させるためのスペースを容易に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示す、車両第2列シートの斜視図である。
【図2】メインシート部側の分解斜視図である。
【図3】サブシート部側の分解斜視図である。
【図4】サブシート部の正面図である。
【図5】跳ね上げ時のサブシート部の正面図である。
【図6】右席シートの斜視図である。
【図7】バン型車両のシート配置を示す平面図である。
【図8】本発明の第2実施形態を示す、右席シートの分解斜視図である。
【図9】本発明の第3実施形態を示す、右席シートの分解斜視図である。
【図10】右席シートの平面図である。
【図11】本発明の第4実施形態を示す、右席シートの分解斜視図である。
【図12】右席シートの斜視図である。
【図13】本発明の第5実施形態を示す、移動規制手段の部分断面側面図である。
【図14】リクライニング機構の概略側面図である。
【図15】回転盤の部分断面平面図である。
【図16】図15のXVI−XVI線に沿った垂直断面図である。
【図17】従来のバン型車両のシート配置を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1…メインシート部、11…シートクッション、12…シートバック、2…サブシート部、21…シートクッション22…シートバック、4571、4572…係止穴、458…ロックプレート、474…操作アーム、476、477…インナワイヤ、5…支持脚、51…主脚、52,53,54…リンク脚、55…ロック脚、56…フック片、71…スライドレール、75…平行リンク、83…軸受片、91…ベース板、92…軸受け部材、93…ガイド部材、94…係合部材。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle seat.
[0002]
[Prior art]
As a van-type RV (recreational vehicle) vehicle, there is a vehicle having a seat as shown in FIG. 17 in order to guarantee a degree of freedom of seat arrangement while securing sufficient capacity. As shown in the figure, three rows of seats are provided, the second row of seats is composed of two seats and one seat S3, S4, and the two seats S3 is rotated to rotate the third row. The seat can be seated (indicated by a chain line in the figure). Further, the seat S4 for one person is pushed up to the seat S3 after the seat back is moved forward so that the seat S4 can be put into the third row of seats from the entrance / exit located on the side (see FIG. A space having a predetermined width can be secured between the rear edge of the entrance / exit and the sheet S4. Further, in order to prevent the sheet S4 from interfering with the
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the second row of sheets, a space having a predetermined width can be secured both between the sheet S4 in the flipped state and the trailing edge of the entrance / exit and between the sheet S4 and the sheet S3 in the flipped state. For this reason, even if the sheet S4 is flipped up, it is difficult to secure a sufficient width for the walk-through in both the left and right sides of the sheet S4. There was a problem that it was inconvenient to get out of the car in order to go to and from the eye seat. Further, in order to rotate the sheet S3, there is a problem that the operation is troublesome because the entire sheet S4 must be flipped up after the seat back of the sheet S4 is moved forward.
[0004]
Therefore, the present invention solves such a problem, and provides a vehicle seat that can secure a sufficient space for a walk-through and a sufficient space for rotating the seat when necessary. It is another object of the present invention to provide a vehicle seat that can easily secure a space for rotating the seat.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, for a vehicle constituted by a rotatable main seat portion (1) and a seat auxiliary portion (2) located on the side of the main seat portion (1). In the seat, the flip-up mechanism (52 to 54) that allows the seat auxiliary portion (2) to be flipped up and stored toward the main seat portion (1) side, and the seat auxiliary portion (2) in the state of being flipped up and stored are main. And a moving mechanism (51, 71, 75) that is movable in a direction away from the main seat portion (1) so as to secure a space allowing rotation of the seat portion (1). The seat auxiliary portion is, for example, a sub-seat portion (2), and the sub-seat portion (2) is configured to move the lifting mechanism (52 to 54) in a state where the seat back (22) is tilted forward onto the seat cushion (21). ) To the main seat (1) side. Movement restricting means (55, 56, 91 to 94) can be provided, which is a restriction state for restricting movement of the sheet auxiliary portion by the movement mechanism (51, 71, 75) and cancels the restriction. The state can be changed to the restriction release state, and the state is changed to the restriction release state in conjunction with the rotation preparation operation of the main seat portion (1). Here, the “rotation preparation operation” means, for example, an operation for unlocking the rotation lock device, or if the rotation lock device unlocks in conjunction with the forward tilt of the seat back (12), this seat. This corresponds to the forward tilting operation of the back (12), that is, an operation necessary for rotating the seat. The moving mechanism includes, for example, a leg (51) that supports the flip-up mechanism (52 to 54) and can be tilted in a vertical plane in a direction away from the main seat portion (1). Further, the moving mechanism includes, for example, a lower rail (711) and an upper rail (712) that supports the flip-up mechanism (52 to 54) and is movable in a direction away from the main seat portion (1). . Furthermore, the said moving mechanism is comprised by the link body (75) which can turn in a horizontal surface in the direction separated from the main seat part (1), for example, supporting the said raising mechanism (52-54). The number of seatable persons in the main seat portion and the sub seat portion is not limited to one. Further, the seat auxiliary portion is not limited to the sub seat portion, and may be a table.
[0006]
In the first aspect of the invention, the seat auxiliary portion can be flipped up and stored toward the main seat portion by the flip-up mechanism. At this time, when rotating the main seat portion, the seat auxiliary portion that is flipped up and stored is moved in a direction away from the main seat portion by the moving mechanism, so that the main seat portion is moved between the main seat portion and the main seat portion. Since it is sufficient to secure a space that allows rotation of the seat portion, the seat auxiliary portion can be flipped up and stored at a position closer to the main seat portion, for example, a position in contact with the end surface of the main seat portion. As a result, even if other seats or walls are located in close proximity to the vehicle seat of the present invention, a sufficient space is created between the vehicle seat of the present invention and walks backward through the seat. Can be through. Further, if the seat auxiliary portion is flipped up and stored, if the other seat is a rotating seat, the rotation can be smoothly performed without causing interference with the vehicle seat of the present invention. Further, the seat auxiliary part that has been flipped up and moved is moved in a direction away from the main seat part by the moving mechanism, thereby forming a sufficient space between the main sheet part and the sheet auxiliary part, thereby assisting the main seat part in the seat assistance. It can be smoothly rotated without interfering with the part. Further, when the movement restricting means is provided, the seat auxiliary portion is reliably positioned in a state where the main seat portion is rotationally locked and the occupant is seated.
[0007]
In the second aspect of the present invention, a vehicle seat comprising a rotatable main seat portion (1) and a sub seat portion (2) located on the side of the main seat portion (1). The sub-seat portion (2) includes a separate seat back (22) and a seat cushion (21), and the seat cushion (21) can be flipped forward about its front end to be reversed. By flipping the seat cushion (21) upside down while the seat back (22) is standing upright, the seat back (22) is A space allowing the rotation of the main seat (1) is secured. It is intended to be .
[0008]
In the second aspect of the invention, the seat cushion of the sub seat portion is flipped forward, so that it can be prevented from interfering with the seat cushion of the sub seat portion when the main seat portion rotates, and the main seat portion can be smoothly rotated. It becomes. In this case, since the troublesome work of flipping up the entire seat after the seat back of the sub-seat portion is moved forward as in the prior art is not necessary, the seat rotating operation is easy.
[0009]
In the third aspect of the invention, in the second aspect of the invention, the sub-seat portion (2) is flipped up and stored to the end surface side of the main seat portion (1) in a state where the seat back (22) is tilted forward onto the seat cushion (21). A sheet flip-up mechanism (52 to 54) is provided.
[0010]
In the third aspect of the present invention, the sub-seat portion can be folded up with the seat back forwardly folded onto the seat cushion, and in this state, the sub-seat portion can be flipped up and stored toward the main seat portion by the seat flip-up mechanism. At this time, when the main seat portion is rotated, the sub seat portion is brought into a normal use state, and then the seat cushion is flipped forward to rotate the main seat portion between the zub seat portion and the main seat portion. Therefore, the sub-seat portion can be flipped up and stored at a position closer to the main seat portion, for example, a position in contact with the end surface of the main seat portion. As a result, even if other seats or walls are located in close proximity to the vehicle seat of the present invention, a sufficient space is created between the vehicle seat of the present invention and walks backward through the seat. Can be through. If the other seat is a rotating seat, the rotation can be smoothly performed without causing interference with the vehicle seat of the present invention.
[0011]
In the fourth invention, the main seat portion (1) includes a seat cushion (11) and a seat back (12) that can be tilted forward, and the rotation preparation operation of the main seat portion (1) This is an operation of tilting the seat back (12) of the main seat (1) forward. According to the fifth aspect of the invention, the rotation locking device (4571, 4572, 458) capable of locking the rotation of the main seat portion (1) forward and backward is provided, and the rotation preparation operation of the main seat portion (1) is performed. The operation of releasing the rotation lock of the main seat portion (1) by the rotation lock device (4571, 4572, 458). In the sixth aspect of the invention, a rotation lock device (4571, 4572, 458) that can lock the rotation of the main seat portion (1) forward and backward is provided, and the seat back (12) of the main seat portion (1) is provided. In conjunction with the forward tilting operation, the rotation lock of the main seat portion (1) by the rotation lock device (4571, 4572, 458) is released. In the seventh aspect of the present invention, the member (474) displaced with the forward tilt of the seat back (12) is connected to the rotation lock device (458) and the movement restricting means (55, 56) by the connecting means (476, 477). , 91-94). In the eighth invention, the movement restricting means includes a lock leg (55) having one end rotatably connected to the leg (5) and the other end (551) of the lock leg (55) as a leg ( 5) and the other end (551) of the lock leg (55) in conjunction with the rotation preparation operation of the main seat (1). An engagement member (94) that can be engaged with the other end (551) of the lock leg (55) when retracted from the locus and the leg (5) is in an upright position on the main seat (1) side. Prepare. In the ninth aspect of the invention, the main seat portion (1) is supported via the rotating disc (45) that rotatably supports the main seat portion (1), and the rotating disc (45) and the moving mechanism (51, 71, 75). And a slide rail (42) for integrally supporting the seat auxiliary portion (2) so as to be slidable in the front-rear direction. In the tenth aspect of the invention, the support frame (43) that integrally supports the main seat portion (1), the seat auxiliary portion (2), the flip-up mechanism (52 to 54), and the moving mechanism (51, 71, 75); And a slide rail (42) for slidably supporting the support frame (43).
[0012]
In addition, the code | symbol in the said parenthesis shows the correspondence with the specific means as described in embodiment mentioned later.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
FIG. 1 is an overall perspective view of a seat used in the second row of the van type vehicle. The left seat S2 is a single seat, and its seat body S20 is supported by a
[0014]
The right seat S1 is a two-seat seat, and the seat body S10 is in contact with the
[0015]
In FIG. 2, a pair of slide rails 42 are fixed to each other on the floor of the vehicle via
[0016]
In FIG. 3, the
[0017]
The
[0018]
In the
[0019]
When the
[0020]
When the
[0021]
(Second Embodiment)
In FIG. 8, a pair of slide rails 42 are fixed to each other on a vehicle floor via
[0022]
The other end portion of the
[0023]
In such a structure, the
[0024]
(Third embodiment)
In the present embodiment, as shown in FIG. 9, a
[0025]
In such a structure, the
[0026]
(Fourth embodiment)
In FIG. 11, a pair of slide rails 42 are fixed to each other on the floor of the vehicle via
[0027]
A
[0028]
In such a structure, the
[0029]
(Fifth embodiment)
Instead of the
[0030]
The engaging
[0031]
A
[0032]
A partial cross-sectional plan view and a vertical cross-sectional view of a turntable 45 (see FIG. 2) provided with a rotation lock device are shown in FIGS. 15 and 16, respectively. As described in the first embodiment, the
[0033]
The outer peripheral end of the
[0034]
In the above structure, when the operation lever 478 (FIG. 14) of the
[0035]
When the
[0036]
At this time, since the
[0037]
When the seat back 12 of the
[0038]
【The invention's effect】
As described above, according to the vehicle seat of the present invention, a sufficient space for the walk-through can be secured when necessary, and a sufficient space for rotating the seat can be secured, and the seat is rotated. Therefore, it is possible to easily secure a space.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a vehicle second row seat showing a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view of the main seat portion side.
FIG. 3 is an exploded perspective view of a sub-sheet portion side.
FIG. 4 is a front view of a sub sheet portion.
FIG. 5 is a front view of a sub-sheet portion at the time of flipping up.
FIG. 6 is a perspective view of a right seat.
FIG. 7 is a plan view showing a seat arrangement of a van type vehicle.
FIG. 8 is an exploded perspective view of a right seat, showing a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is an exploded perspective view of a right seat, showing a third embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a plan view of a right seat.
FIG. 11 is an exploded perspective view of a right seat, showing a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a perspective view of a right seat.
FIG. 13 is a partial cross-sectional side view of movement restricting means, showing a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a schematic side view of a reclining mechanism.
FIG. 15 is a partial cross-sectional plan view of a rotating disk.
16 is a vertical sectional view taken along line XVI-XVI in FIG.
FIG. 17 is a schematic plan view showing a seat arrangement of a conventional van type vehicle.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (15)
可能な回転ロック装置を備えており、前記メインシート部の回転準備操作が、前記回転ロック装置による前記メインシート部の回転ロックを解除する操作である請求項3または9に記載の車両用シート。A rotation lock device capable of locking the rotation of the main seat portion forward and backward is provided, and the rotation preparation operation of the main seat portion is an operation of releasing the rotation lock of the main seat portion by the rotation lock device. The vehicle seat according to claim 3 or 9.
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