JP3949571B2

JP3949571B2 - Folding sheet

Info

Publication number: JP3949571B2
Application number: JP2002378821A
Authority: JP
Inventors: 和之金子; 真栗田
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 2002-12-27
Filing date: 2002-12-27
Publication date: 2007-07-25
Anticipated expiration: 2022-12-27
Also published as: JP2004210009A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、折り畳まれることで例えば乗員の乗降を容易とする折り畳みシートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
折り畳まれることで乗員の乗降用の空間（間口）を拡大し昇降を容易とする折り畳みシートに関して、シートクッションをシートバックに対し反対側を中心に回動可能とし、シートバックを前倒させると同時にシートクッションをシートバックに対し反対側を中心にシートバック側を跳ね上げるように回動させる技術が開示されている（例えば特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】
実開昭６３−１２１１４３号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにシートクッションをそのシートバックに対し反対側を中心に回動させるのでは、着席可能な状態にあるときのシートクッションのシートバックに対し反対の端部に近接してシートクッションの回動軸を配設する必要がある。その結果、シートバックとシートクッションの回動軸との距離が大きくなってしまうため、シートバックを前倒させシートクッションを回動させてもシート本体の全体としては十分にコンパクトにならない。よって、折り畳んでも乗員の乗降用の空間を十分に拡大することはできず、乗員の昇降を確実に容易にすることができないという問題があった。
【０００５】
したがって、本発明は、折り畳まれることで乗員の乗降用の空間を十分に拡大することができ、乗員の昇降を確実に容易にすることができる折り畳みシートの提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１に係る発明は、シートバック（例えば実施の形態におけるシートバック４３）と該シートバック側を中心に回動可能に設けられたシートクッション（例えば実施の形態におけるシートクッション４６）とをスライダ（例えば実施の形態におけるスライダ１３）上のベース（例えば実施の形態におけるベース４０）に備えたシート本体（例えば実施の形態におけるシート本体１５）と、該シート本体のスライドを規制するスライドロック手段（例えば実施の形態におけるスライドロック機構２０）と、前記シートクッションの前記回動を規制する回動ロック手段（例えば実施の形態における回動ロック機構６０）と、を備え、前記シートクッションを跳ね上げ方向に回動させる付勢手段（例えば実施の形態における跳上スプリング５６）と、前記シートバックを所定の角度以上前倒しさせることで、前記スライドロック手段による前記スライドの規制を解除するとともに前記回動ロック手段による前記回動の規制を解除する連動ロック切換手段（例えば実施の形態における連動ロック切換機構９３）とを設け、跳ね上げた前記シートクッションに前倒した前記シートバックを保持することを特徴としている。
【０００７】
これにより、シートバックを前倒させると、これに連動して連動ロック切換手段がスライドロック手段によるシート本体のスライドの規制を解除するとともに回動ロック手段によるシートクッションの回動の規制を解除しシートクッションを付勢手段の付勢力で跳ね上げ方向に回動させる。その結果、シート本体はシートバックが前倒しシートクッションがシートバック側を中心に回動することで全体としてコンパクトに折り畳まれるとともに、スライド可能となる。そして、全体としてコンパクトに折り畳まれたシート本体をシートクッション側にスライドさせると、シート本体の後側に昇降用の広い空間が形成されることになる。
【０００８】
請求項２に係る発明は、請求項１に係る発明において、前記シートバックの前記前倒により前記シートクッションが跳ね上げ方向に回動させられた状態において、前記シートバックを起こす起立動に連動して、前記連動ロック切換手段が前記回動ロック手段により前記回動を規制するとともに前記スライドロック手段により前記スライドを規制し、前記シートクッションを跳ね上げ姿勢にて保持することを特徴としている。
【０００９】
これにより、シートバックが前倒しシートクッションがシートバック側を中心に回動することで全体としてコンパクトに折り畳まれるとともにスライドさせられて昇降用の空間を拡大した状態のシート本体について、シートバックを起立動させると、これに連動して、連動ロック切換手段が回動ロック手段によりシートクッションの回動を規制するとともにスライドロック手段によりシート本体のスライドを規制することになる。その結果、シート本体はスライドが規制されシートクッションの戻りが規制される。
【００１０】
請求項３に係る発明は、請求項１または２記載の発明において、前記シートクッションの底面部（例えば実施の形態における底面部９９）側に、前記スライドロック手段による前記スライドの規制を解除するスライドロック解除レバー（例えば実施の形態におけるスライドロック解除レバー１００）と、前記回動ロック手段による前記回動の規制を解除する回動ロック解除レバー（例えば実施の形態における回動ロック解除レバー１０３）とを設けたことを特徴としている。
【００１１】
これにより、例えば、シートクッションがシートバック側を中心に回動して折り畳まれた状態で回動ロック手段により回動が規制されスライドロック手段によりスライドが規制された状態のシート本体に対し、跳ね上げられたシートクッションの底面部側にあって操作容易な位置にあるスライドロック解除レバーを操作すると、スライドロック手段によるシート本体のスライドの規制が解除される。
また、例えば、シートクッションがシートバック側を中心に回動して折り畳まれた状態で回動ロック手段により回動が規制されスライドロック手段によりスライドが規制された状態のシート本体に対し、跳ね上げられたシートクッションの底面部側にあって操作容易な位置にある回動ロック解除レバーを操作すると、回動ロック手段によるシートクッションの回動の規制が解除されてシートクッションを着席可能な状態に戻すことができる。
【００１６】
請求項４に係る発明は、請求項１乃至３のいずれか一項記載の発明において、前記連動ロック切換手段は、前記シートバックの前記前倒で該シートバックに押圧されて揺動し前記スライドロック手段による前記スライドの規制を解除するとともに前記回動ロック手段による前記回動の規制を解除する解除揺動部材（例えば実施の形態における切換レバー９４）を有することを特徴としている。
【００１７】
これにより、シートバックを前倒させると、連動ロック切換手段は、解除揺動部材がシートバックに押圧されて揺動してスライドロック手段によるスライドの規制を解除するとともに回動ロック手段による回動の規制を解除する。このようにシートバックの前倒で押圧されて揺動する解除揺動部材を用いるため、連動ロック切換手段を簡素にできる。
請求項５に係る発明は、請求項１乃至４のいずれか一項記載の発明において、前記シートバックに前倒し方向に付勢するバック付勢手段（例えば実施の形態における前倒スプリング８９）を設けたことを特徴としている。
【００１８】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態の折り畳みシートを図面を参照して以下に説明する。
【００１９】
本実施形態の折り畳みシート１０は、図１に示すように、車両の車室フロア１１上に車体前後方向（図における左右方向）に沿う状態で敷設されるスライドレール１２と、スライドレール１２で案内されて車体前後方向にスライドするスライダ１３と、このスライダ１３上に搭載される水平回転機構１４と、水平回転機構１４上に搭載されるシート本体１５とを有している。
【００２０】
スライドレール１２には、スライダ１３を固定するためのスライドロック穴１８が車体前後方向の所定の複数位置に形成されている（一カ所のみ図示）。
【００２１】
スライダ１３には、スライドロック穴１８に嵌合することによりスライダ１３の車体前後方向のスライドを規制する図１に示すスライドロック状態と、この規制を解除する図２に示すスライドロック解除状態とに切り換えられるスライドロック機構（スライドロック手段）２０が設けられている。
【００２２】
このスライドロック機構２０は、スライダ１３に昇降可能に設けられて下降時にスライドロック穴１８に嵌合するロック部材２１と、長さ方向を車体前後方向に沿わせた状態でその中間所定位置においてスライダ１３の支持軸２３に回転可能に支持されるとともに車体後方側の端部がロック部材２１の上端部の連結軸２４に回転可能に連結される揺動アーム２５と、この揺動アーム２５の車体前方側の端部の上側に配置された状態でスライダ１３の支持軸２７に回転可能に支持される作動レバー２８と、作動レバー２８を付勢する図示せぬスプリングとを有している。
【００２３】
作動レバー２８は、支持軸２７から車体後方側に延びる作動片部２９と、支持軸２７から上方に延びる入力片部３０と、入力片部３０から車体前方に延びる入力片部３１とを有しており、入力片部３０には、その車体後方側に一端側が配置されたスライドロック切換ワイヤ３２が連結されている。
【００２４】
この作動レバー２８は通常スプリングの付勢力によって作動片部２９による揺動アーム２５への入力を行わない状態となっており、この状態で揺動アーム２５はロック部材２１をスライドレール１２のスライドロック穴１８に嵌合させている。この状態でスライダ１３はスライドレール１２に沿った車体前後方向のスライドが規制され車体に対し固定される。この状態がスライドロック機構２０のスライドロック状態である。
【００２５】
一方、作動レバー２８は、スライドロック切換ワイヤ３２を介して入力片部３０が車体後方側に引かれると、支持軸２７を中心に揺動して作動片部２９を下方に移動させることになり、この作動片部２９が揺動アーム２５の車体前方側の端部に当接してこれを下方に押圧する。その結果、揺動アーム２５が支持軸２３を中心に揺動して車体後方側の端部を上昇させ、ここに連結されたロック部材２１を上昇させてスライドレール１２のスライドロック穴１８から引き抜く。この状態でスライダ１３はスライドレール１２に沿った車体前後方向のスライドが可能な状態となる。この状態がスライドロック機構２０のスライドロック解除状態である。
【００２６】
他方、このスライドロック解除状態から、スライドロック切換ワイヤ３２による作動レバー２８の引っ張りが解除されると、図示せぬスプリングの付勢力で作動レバー２８は、作動片部２９を上方に移動させるように支持軸２７を中心に揺動し、揺動アーム２５への押圧を解除することでロック部材２１を下降させてスライドロック穴１８に嵌合させる。つまり、スライドロック機構２０がスライドロック状態となる。
【００２７】
作動レバー２８の入力片部３１の下側には、車体前後方向に沿う状態で車体前方側の端部がスライダ１３の支持軸３５に回転可能に支持される第２作動レバー３６が設けられており、この第２作動レバー３６の車体後方側の端部には、その上側に一端側が配置された第２スライドロック切換ワイヤ３７が連結されている。
【００２８】
この第２作動レバー３６が、図５に示すように、第２スライドロック切換ワイヤ３７を介して上方に引かれると、作動レバー２８の入力片部３１に当接してこれを上方に押圧し、作動レバー２８が支持軸２７を中心に揺動し作動片部２９を下方に移動させることになり、この作動片部２９が揺動アーム２５の車体前方側の端部に当接してこれを下方に押圧する。その結果、スライドロック機構２０が上記と同様に作動してスライドロック解除状態となる。
【００２９】
他方、第２スライドロック切換ワイヤ３７による第２作動レバー３６の上方への引っ張りが解除されると、第２作動レバー３６による作動レバー２８への押圧が解除され、その結果、作動レバー２８は、図示せぬスプリングの付勢力で作動片部２９を上方に移動させるように支持軸２７を中心に揺動する。その結果、スライドロック機構２０が上記と同様に作動してスライドロック状態となる。
【００３０】
水平回転機構１４は、車体前後方向にのみスライドするスライダ１３上に搭載されてシート本体１５を鉛直軸回りに回転つまり水平回転させるもので、これによりシート本体１５は車体前後方向のスライドと水平回転とが可能となっている。なお、水平回転機構１４には、シート本体１５の水平回転を規制する水平回転ロック状態と、この規制を解除する水平回転ロック解除状態とに切り換えられる図示せぬ水平回転ロック機構が設けられている。
【００３１】
なお、この水平回転ロック機構は、少なくともシート本体１５が車体前方を向く通常状態とシート本体１５が車体後方を向く対座状態の二カ所で水平回転機構１４を水平回転ロック状態にすることが可能となっている。
【００３２】
シート本体１５は、水平回転機構１４に搭載されるベース４０と、このベース４０に支持されて着席する乗員の背中を支承面４２において支承するシートバック４３と、ベース４０に支持されて着席する乗員の臀部を着座面４５において支承するシートクッション４６とを有している。
【００３３】
シートバック４３は、支承面４２を車体前方に向けた状態でその下端部が車体左右方向に水平延在する支持軸４８を中心に回動可能となるようにベース４０に支持されており、シートクッション４６は、そのシートバック４３側が上記支持軸４８と平行な支持軸４９を中心に回動可能となるようにベース４０に支持されている。
【００３４】
ベース４０には、シートクッション４６の回動の中心軸である上記支持軸４９より下側においてシート本体１５の前後方向に沿うガイド溝５１が形成されている。このガイド溝５１は、シート本体１５の前後方向における後側部分がシート本体１５の前後方向にほぼ一致しており、前側部分は前側ほど上側に位置するように若干傾斜している。
【００３５】
シートクッション４６において支持軸４９より下側に設けられた連結軸５２には連結リンク５３の一側が回転可能に連結されており、この連結リンク５３の他端側はガイド溝５１に沿って移動するようにガイド溝５１に係合するスライド係合部５４とされている。
【００３６】
そして、連結リンク５３の他端側のスライド係合部５４とベース４０のガイド溝５１よりもシート本体１５の前後方向における前側に設けられた係合部５５との間には、スライド係合部５４をシート本体１５の前後方向における前側に付勢するコイル状の跳上スプリング（付勢手段）５６が介装されている。この跳上スプリング５６は、シート本体１５の前後方向に沿っている。
【００３７】
これにより、シートクッション４６は、図３に示すように、跳上スプリング５６の付勢力でスライド係合部５４がガイド溝５１に沿ってシート本体１５の前後方向における前側に移動すると、このスライド係合部５４とシートクッション４６の連結軸５２とを結んだ連結リンク５３によって押し上げられ、シートバック４３側の支持軸４９を中心に回動しシートバック４３に対し反対側が上昇するように跳ね上げられる。
【００３８】
シートクッション４６の支持軸４９およびベース４０には、シートクッション４６の支持軸４９を中心とした回動を規制する図１および図４に示す回動ロック状態と、この規制を解除する図２および図３に示す回動ロック解除状態とに切り換えられる回動ロック機構（回動ロック手段）６０が設けられている。
【００３９】
この回動ロック機構６０は、シートクッション４６に固定された上記支持軸４９にさらに固定されるとともに外周側の二カ所に支持軸４９側に凹むロック凹部６１，６２が形成されたギヤ部材６３と、このギヤ部材６３のシート本体１５の前後方向における前方側においてベース４０の支持軸６５に回転可能に支持されるとともにロック凹部６１，６２に嵌合可能なロック部６６が形成されさらに穴部６７が形成されたラッチ部材６８とを有している。
【００４０】
また、回動ロック機構６０は、このラッチ部材６８のシート本体１５の前後方向における前方においてベース４０の支持軸７０に回転可能に支持されるとともにそのラッチ部材６８側の作動片部７１がラッチ部材６８に形成された穴部６７に係合するチップアップレバー７２と、このチップアップレバー７２の作動片部７１に対し反対側の係止片部７３およびその下側に設けられたベース４０の係止部７５との間に介装されるコイル状のレバースプリング７６とを有している。チップアップレバー７２には、支持軸７０よりも作動片部７１側において、その下方側に一端側が配置された回動ロック切換ワイヤ７８が連結されている。
【００４１】
この回動ロック機構６０は、通常、図１に示すようにレバースプリング７６の付勢力でチップアップレバー７２をそのシート本体１５の前後方向における前側の係止片部７３が下方に位置するように支持軸７０を中心に揺動させている。この状態では、このチップアップレバー７２のシート本体１５の前後方向における後側の作動片部７１は上昇し穴部６７の上端縁部に当接してラッチ部材６８を上側に押圧しており、その結果、ラッチ部材６８を支持軸６５を中心に回転させ、ラッチ部材６８の穴部６７よりもシート本体１５の前後方向における後側のロック部６６をシート本体１５の前後方向における後側に位置させてギヤ部材６３のロック凹部６１，６２のうち位置の合うものに嵌合させている。この状態では、ギヤ部材６３に固定された支持軸４９にさらに固定されたシートクッション４６は、その支持軸４９を中心とする回動が規制される。この状態が回動ロック機構６０の回動ロック状態である。
【００４２】
一方、この回動ロック状態から、チップアップレバー７２が回動ロック切換ワイヤ７８を介して下方に引かれると、図２に示すように、支持軸７０を中心に揺動し作動片部７１を下方に移動させることになり、この作動片部７１がラッチ部材６８の穴部６７の下端縁部に当接してラッチ部材６８を下側に押圧し、ラッチ部材６８を支持軸６５を中心に回転させ、ラッチ部材６８の穴部６７よりもシート本体１５の前後方向における後側のロック部６６をシート本体１５の前後方向における前側に移動させてギヤ部材６３のロック凹部６１，６２のうち嵌合していたものから引き抜く。この状態では、シートクッション４６は、支持軸４９を中心とする回動の規制が解除された状態となる。この状態が回動ロック機構６０の回動ロック解除状態である。
【００４３】
他方、この回動ロック解除状態から、回動ロック切換ワイヤ７８によるチップアップレバー７２の引っ張りが解除されると、レバースプリング７６の付勢力でチップアップレバー７２は、作動片部７１を上方に移動させるように支持軸７０を中心に揺動し、ラッチ部材６８を回転させてそのロック部６６をシート本体１５の前後方向における後側に移動させてロック凹部６１，６２のうち位置の合うものに嵌合させる。つまり、回動ロック機構６０が回動ロック状態となる。
【００４４】
ここで、ギヤ部材６３の一方のロック凹部６１は、図１に示すようにシートクッション４６が乗員の着席を可能とする略水平配置された所定の着席可能状態にあるときに、ラッチ部材６８のロック部６６を嵌合させることができ、また他方のロック凹部６２は、図４に示すようにシートクッション４６が乗員の着席が不可に跳ね上げられた所定の跳上ロック可能状態にあるときに、ラッチ部材６８のロック部６６を嵌合させることができるように、それぞれの位置が設定されている。
【００４５】
チップアップレバー７２の上側には、シート本体１５の前後方向に沿う状態で第２チップアップレバー８０が設けられており、この第２チップアップレバー８０は中間所定位置がベース４０の作動片部７１よりもシート本体１５の前後方向における前側の支持軸８１に回転可能に支持されている。この第２チップアップレバー８０の支持軸８１よりもシート本体１５の前後方向における前側の端部には、その上側に一端側が配置された第２回動ロック切換ワイヤ８２が連結されている。
【００４６】
第２チップアップレバー８０が、図６に示すように、第２回動ロック切換ワイヤ８２を介して上方に引かれると、第２チップアップレバー８０の支持軸８１を介して第２回動ロック切換ワイヤ８２とは反対側に設けられた作動部８３が下降することになり、この作動部８３がチップアップレバー７２の作動片部７１に当接してこれを下方に押圧する。その結果、回動ロック機構６０が上記と同様に作動して回動ロック解除状態となる。
【００４７】
他方、第２回動ロック切換ワイヤ８２による第２チップアップレバー８０の上方への引っ張りが解除されると、第２チップアップレバー８０によるチップアップレバー７２への押圧が解除され、その結果、チップアップレバー７２は、レバースプリング７６の付勢力で作動片部７１を上方に移動させるように支持軸７０を中心に揺動する。その結果、回動ロック機構６０が上記と同様に作動して回動ロック状態となる。
【００４８】
シートバック４３は、その下端部が水平延在する支持軸４８を中心に揺動可能となるようにベース４０に支持されている。ここで、シートバック４３は、支承面４２を有するシートバック本体８５と、シートバック本体８５の側部に固定されたサイドブラケット８６と、サイドブラケット８６に固定された作動ブラケット８７とを有している。また、作動ブラケット８７には、支持軸４８と同軸に設けられたスパイラル状の前倒スプリング８９が係止されており、シートバック４３は、この前倒スプリング８９の付勢力で上部がシートクッション４６側に近接する前倒方向に支持軸４８を中心として回転するように付勢されている。
【００４９】
シートバック４３には、図示は略すが、乗員の着席を許容するように上部がシート本体１５の前後方向における後側に位置するように若干傾斜しつつ立設する立設状態においてその傾斜角度を複数段階に切換可能なリクライニング機構が設けられている。そして、このシートバック４３は、支承面４２に設けられた解除ストラップ９１が引かれるとリクライニング機構による立設状態での固定が解除されることになり、その結果、図２に示すように前倒スプリング８９の付勢力でシートクッション４６側に前倒し上部が前側に位置するように傾斜する前倒状態となる。また、ストラップ９１の代わりにリクライニング機構に直結するレバーを設けても良い。
【００５０】
そして、本実施形態においては、シートバック４３の前倒に連動してスライドロック機構２０によるシート本体１５に対するスライドの規制を解除しかつ回動ロック機構６０によるシートクッション４６の支持軸４９を中心とする回動の規制を解除してシートクッション４６を跳上スプリング５６の付勢力で跳ね上げ方向に回動させる連動ロック切換機構（連動ロック切換手段）９３が設けられている。なお、本実施形態の連動ロック切換機構９３は、シートバック４３の前倒に連動して水平回転ロック機構によるシート本体１５の鉛直軸回りの回転の規制をも解除するようになっている。
【００５１】
この連動ロック切換機構９３は、シートバック４３の支持軸４８に回転可能に支持される切換レバー（解除揺動部材）９４を有している。この切換レバー９４は、支持軸４８から斜め上方向に延出する入力片部９５と支持軸４８から斜め下方向に延出する作動片部９６とを有しており、この作動片部９６には、その下側に他端部が配置された上記したスライドロック切換ワイヤ３２および回動ロック切換ワイヤ７８が連結されている。さらに、この作動片部９６には、その下側に端部が配置された図示せぬ水平回転ロック機構用の水平回転ロック切換ワイヤ９７も連結されている。
【００５２】
これらスライドロック切換ワイヤ３２、回動ロック切換ワイヤ７８および水平回転ロック切換ワイヤ９７は、切換レバー９４とともに、連動ロック切換機構９３を構成している。
【００５３】
切換レバー９４は、図２に示すように、シートバック４３の支持軸４８を中心とした前倒でシートバック４３の一部を構成する作動ブラケット８７に入力片部９５が押圧されて支持軸４８を中心に入力片部９５を下側に移動させるように回動する。すると、切換レバー９４の支持軸４８を介して入力片部９５とは反対側の作動片部９６が上側に移動することになり、その結果、スライドロック切換ワイヤ３２、回動ロック切換ワイヤ７８および水平回転ロック切換ワイヤ９７が引かれることになって、スライドロック機構２０によるシート本体１５のスライドの規制を解除するとともに回動ロック機構６０によるシートクッション４６の支持軸４９を中心とした回動の規制を解除することになり、さらに、水平回転ロック機構によるシート本体１５の鉛直軸回りの回転の規制をも解除することになる。なお、切換レバー９４はその入力片部９５が立設状態にあるシートバック４３の作動ブラケット８７から所定距離離間する初期位置に位置するように図示せぬスプリングで付勢されている。
【００５４】
着席可能状態にあるときのシートクッション４６の下面側の底面部９９側には、シート本体１５の前後方向における前側に、図５に示すように、直接手動操作されることによって、スライドロック機構２０によるシート本体１５のスライドの規制を解除するスライドロック解除レバー１００が設けられている。このスライドロック解除レバー１００は、シートクッション４６が着席可能状態にあるときシート本体１５の前後方向における前側となる支持軸１０１に揺動可能に支持されており、これには上記した第２スライドロック切換ワイヤ３７の他端側が連結されている。そして、スライドロック解除レバー１００は、シートクッション４６の内側に収納された待機状態から手動操作されてシートクッション４６の底面部９９から起こされるように揺動すると、第２スライドロック切換ワイヤ３７を引っ張り、スライドロック機構２０をスライドロック解除状態とする。
【００５５】
シートクッション４６の底面部９９側には、シートクッション４６が着席可能状態にあるときシート本体１５の前後方向におけるスライドロック解除レバー１００の後側となる位置に、図６に示すように、直接手動操作されることによって、回動ロック機構６０によるシートクッション４６の支持軸４９を中心とする回動の規制を解除する回動ロック解除レバー１０３が設けられている。この回動ロック解除レバー１０３は、シートクッション４６が着席可能状態にあるときシート本体１５の前後方向における前側となる支持軸１０４において揺動可能に支持されており、これには上記した第２回動ロック切換ワイヤ８２の他端側が連結されている。そして、回動ロック解除レバー１０３は、シートクッション４６の内側に収納された待機状態から操作されてシートクッション４６の底面部９９から起こされるように揺動すると、第２回動ロック切換ワイヤ８２を引っ張り、回動ロック機構６０を回動ロック解除状態とする。
【００５６】
なお、上記スライドロック解除レバー１００はケーブルで直接入力片部３０を引くようにしても良く、回動ロック解除レバー１０３はケーブルで直接チップアップレバー７２を引くようにしても良い。
上記した折り畳みシート１０は、例えば、図７および図８に示すように、車体前側から順にフロントシート１１０、セカンドシート１１１およびサードシート１１２を有する三列シート構造の場合のセカンドシート１１１の左右方向一側に適用されることになる。具体的には、図示せぬ車体側部のスライドドアを介して乗員の昇降が主に行われる側であって、図８に示すように、左側通行の日本においては進行方向左側のものが折り畳みシート１０とされている。またシートバック４３の支承面４２における解除ストラップ９１の配設位置は、折り畳みシート１０が車体前方を向いている状態での乗員の昇降が主に行われる側であって、左側通行の日本においては左側とされている。左右両側にドアある車は、当然両側シートにも本発明を適用できる。
【００５７】
以上に述べた本実施形態の折り畳みシートの作動を説明する。
【００５８】
まず、図１、図７および図８に示すように、シート本体１５が車体前方を向いて乗員を着席させることが可能な状態にあるとき、シートバック４３は上部が若干後方に位置するように傾斜した立設状態にあり、シートクッション４６はほぼ水平に沿う着席可能状態にある。この状態で、回動ロック機構６０はギヤ部材６３の一方のロック凹部６１にラッチ部材６８のロック部６６を嵌合させた回動ロック状態にあり、スライドロック機構２０もロック部材２１をスライドレール１２のスライドロック穴１８に嵌合させたスライドロック状態にある。また、この状態で、図示せぬ水平回転ロック機構もシート本体１５を車体前方に向けた状態で水平回転ロック状態にある。さらに、この状態で、シート本体１５の前後方向におけるシートクッション４６の中間位置より後側にベース４０およびスライダ１３が位置することになる。
【００５９】
このような状態で、解除ストラップ９１が引かれ、図示せぬリクライニング機構によるシートバック４３の固定が解除されると、図２に示すように、シートバック４３は、支持軸４８を中心に前倒する。すると、シートバック４３の作動ブラケット８７が一体に回転し、連動ロック切換機構９３の切換レバー９４の入力片部９５に当接してこれを押圧し回転させる。これにより、切換レバー９４の作動片部９６が上側に回転することになり、その結果、スライドロック切換ワイヤ３２、回動ロック切換ワイヤ７８および水平回転ロック切換ワイヤ９７が同時に引かれることになる。
【００６０】
上記のようにスライドロック切換ワイヤ３２が引かれることにより、図２に示すように、スライドロック機構２０の作動レバー２８の入力片部３０が車体後方側に引かれることになる。すると、作動レバー２８は、支持軸２７を中心に揺動して作動片部２９を下方に移動させることになり、この作動片部２９が揺動アーム２５の車体前方側の端部に当接してこれを下方に押圧する。その結果、揺動アーム２５が支持軸２３を中心に揺動して車体後方側の端部を上昇させ、ここに連結されたロック部材２１を上昇させてスライドレール１２のスライドロック穴１８から引き抜くスライドロック解除状態となる。
【００６１】
また上記のように回動ロック切換ワイヤ７８が引かれることにより、図２に示すように、回動ロック機構６０のチップアップレバー７２が下方に引かれることになる。すると、チップアップレバー７２は、支持軸７０を中心に揺動し作動片部７１を下方に移動させることになり、この作動片部７１がラッチ部材６８の穴部６７の下端縁部に当接してラッチ部材６８を下側に押圧し、ラッチ部材６８を支持軸６５を中心に回転させロック部６６をシート本体１５の前後方向における前側に移動させてギヤ部材６３のロック凹部６１から引き抜く回動ロック解除状態となる。
【００６２】
このように回動ロック機構６０が回動ロック解除状態になると、シートクッション４６は回動可能な状態となる。このため、図３に示すように、跳上スプリング５６の付勢力でスライド係合部５４がガイド溝５１に沿ってシート本体１５の前後方向における前側に移動し、このスライド係合部５４とシートクッション４６の連結軸５２とを結んだ連結リンク５３によって、シートクッション４６が押し上げられて支持軸４９を中心に回動し、シートバック４３に対し反対側を上昇させるように跳ね上げられる。そして、前倒状態にあるシートバック４３に当接して互いに折り畳まれた折畳状態となって停止する。なお、この状態で、回動ロック機構６０のラッチ部材６８のロック部６６は、ギヤ部材６３のロック凹部６１，６２の間位置に対向することになり、言い換えれば、ロック凹部６１，６２のいずれとも嵌合不可な状態となっている。
【００６３】
さらに上記のように水平回転ロック切換ワイヤ９７が引かれることにより、図示せぬ水平回転ロック機構が水平回転ロック解除状態となる。つまり、シートバック４３の前倒に連動して連動ロック切換機構９３が水平回転ロック機構によるシート本体１５の水平回転の規制を解除する。
【００６４】
以上の状態では、スライドロック機構２０がスライドロック解除状態にあるため、シート本体１５は、スライドレール１２に沿った車体前後方向のスライドが可能となり、また、水平回転ロック機構が水平回転ロック解除状態にあるため、シート本体１５の鉛直軸回りの回転が可能となる。
【００６５】
つまり、例えば、サードシート１１２の乗員の昇降のために解除ストラップ９１が引かれると、シートバック４３の前倒に連動して連動ロック切換機構９３が、スライドロック機構２０によるシート本体１５のスライドの規制を解除するとともに、回動ロック機構６０によるシートクッション４６の支持軸４９を中心とした回動の規制を解除しシートクッション４６を跳上スプリング５６の付勢力で跳ね上げ方向に回動させ、さらに水平回転ロック機構による水平回転の規制を解除する。すると、セカンドシート１１１を構成する主たる昇降側の折り畳みシート１０は、シートバック４３が前倒しシートクッション４６がシートバック４３側を中心に回動し、シートクッション４６およびシートバック４３と、スライダ１３と、ベース４０とがシート本体１５の前後方向における位置が重なり合って略同じ幅内に収まることになり、全体として前後方向にコンパクトに折り畳まれるとともに、さらにスライド可能となることからフロントシート１１０側に押圧されてスライドさせられることで図９に示すように、全体としてフロントシート１１０に近接し、シート本体１５の後側つまりサードシート１１２の前側に広い空間１１５を形成する。
【００６６】
したがって、折り畳みシート１０はこのように折り畳まれることで乗員の乗降用の空間１１５を十分に拡大することができ、折り畳みシート１０と昇降用のドア開口とで構成される昇降間口１１９を広くできて、乗員の昇降を確実に容易にすることができる。しかも、シート本体１５はシートバック４３の前倒に連動してシートクッション４６が跳ね上げられしかもスライドも可能となるため、スムーズに短時間で昇降用の空間１１５を形成することができる。
【００６７】
次に、上記のようにシートバック４３の前倒によりシートクッション４６が跳ね上げ方向に回動させられた折畳状態において、図４に示すように、シートバック４３を立設状態側に手動で起こす起立動を行うと、シートバック４３が若干立設状態側に回転することで、シートバック４３の作動ブラケット８７に当接している連結ロック切換機構９３の切換レバー９４が図示せぬスプリングの付勢力で作動ブラケット８７に当接した状態を維持しながら回転することになり、またシートバック４３に当接していたシートクッション４６が跳上スプリング５６の付勢力でシートバック４３に当接する状態を維持しながら回転することになる。切換レバー９４の上記回転で作動片部９６が下側に回転することになり、スライドロック切換ワイヤ３２、回動ロック切換ワイヤ７８および水平回転ロック切換ワイヤ９７が同時に緩むことになる。
【００６８】
上記のようにスライドロック切換ワイヤ３２が緩むことにより、スライドロック機構２０の作動レバー２８が、支持軸２７を中心に揺動して作動片部２９を上方に移動させることになり、この作動片部２９が揺動アーム２５の車体前方側の端部の下方への押圧を解除する。その結果、揺動アーム２５が支持軸２３を中心に揺動して車体後方側の端部を下降させ、ここに連結されたロック部材２１を下降させてスライドレール１２のスライドロック穴１８に嵌合させるスライドロック状態となる。つまり、シートバック４３の起立動に連動して、連動ロック切換機構９３がスライドロック機構２０をスライドロック状態とし、シート本体１５のスライドを規制する。
【００６９】
また上記のように回動ロック切換ワイヤ７８が緩むことにより、図４に示すように、回動ロック機構６０のチップアップレバー７２がレバースプリング７６の付勢力で支持軸７０を中心に揺動し作動片部７１を上方に移動させることになり、この作動片部７１がラッチ部材６８の穴部６７の上端縁部に当接してラッチ部材６８を上側に押圧し、ラッチ部材６８を支持軸６５を中心に回転させ、ラッチ部材６８のロック部６６をシート本体１５の前後方向における後側に移動させる。これと同時に、シートバック４３に当接していたシートクッション４６が跳上スプリング５６の付勢力で回転することで、シートクッション４６に固定された支持軸４９に固定されたギヤ部材６３のロック凹部６２を上昇させて、ロック部６６と位置を合わせる。これらの同時進行で、ラッチ部材６８のロック部６６をギヤ部材６３のロック凹部６２に嵌合させる回動ロック解除状態となる。つまり、シートバック４３の起立動に連動して、連動ロック切換機構９３が回動ロック機構６０を回動ロック状態とし、シートクッション４６の回動を規制する。なお、図示せぬリクライニング機構により、シートバック４３はロック凹部６２にギヤ部材６３が嵌合した状態で停止させられるシートクッション４６から離間することがないように起立動により回転できる角度が設定されている。
【００７０】
さらに上記のように水平回転ロック切換ワイヤ９７が緩むことにより、図示せぬ水平回転ロック切換機構は水平回転ロック状態となる。
【００７１】
つまり、例えば、上記のようにシートバック４３の前倒によりシートクッション４６が跳ね上げ方向に回動させられた折畳状態において、シートバック４３を立設状態側に手動で起こす起立動を行うと、これに連動して、連動ロック切換機構９３が回動ロック機構６０によりシートクッション４６の支持軸４９を中心とした回動を規制しかつスライドロック機構２０によりシート本体１５のスライドを規制して、さらに水平回転ロック機構によりシート本体１５の水平回転を規制することになる。その結果、シート本体１５はスライドおよび水平回転が規制されるとともにシートクッション４６の戻りが規制される折畳ロック状態となる。
【００７２】
したがって、例えば、図１０に示すように、サードシート１１２を車室フロア１１の下に収納し、その上側の空間１１６に合わせて折り畳みシート１０の後ろに形成した空間１１５を荷室１１７として使用する場合に、走行中にシート本体１５が移動して荷室１１７の荷物１１８にぶつかってこれを破損させてしまうこと等がなくなる。勿論、サードシート１１２を車室フロア１１の下に収納せずに折り畳みシート１０の後ろかつサードシート１１２前に形成した空間１１５に荷物を置く場合も同様に荷物の破損を防止できる。
【００７３】
上記のように折畳ロック状態にあるシート本体１５に対し、跳ね上げられることにより前方に向くシートクッション４６の底面部９９にあって操作容易なスライドロック解除レバー１００が、図５に示すように揺動操作されると、スライドロック解除レバー１００は、第２スライドロック切換ワイヤ３７を引っ張り、スライドロック機構２０のロック部材２１をスライドレール１２のスライドロック穴１８から引き抜くスライドロック解除状態とする。
【００７４】
これにより、折畳ロック状態にあったシート本体１５が車体前後方向のスライドの規制が解除されてこのスライドのみが可能な状態となるため、シート本体１５を手動でスライドレール１２に沿って移動させると、シートクッション４６およびシートバック４３の折畳状態を維持したまま、図１１に示すように、シート本体１５を所望の位置までスライドさせることができる。そして、この状態でスライドロック解除レバー１００の揺動操作が解除されると、スライドロック解除レバー１００は図示せぬスプリングの付勢力で底面部９９の内側に収納される状態となり、スライドロック機構２０のロック部材２１をスライドレール１２のスライドロック穴１８に嵌合させてスライドロック状態とする。これにより、シート本体１５はスライドも規制された折畳ロック状態となる。
【００７５】
したがって、折畳ロック状態にあるシート本体１５をスライドだけさせて所望の位置で再び折畳ロック状態とすることができ、シート本体１５の前の空間１２０および後ろの空間１２１をそれぞれ荷室として使用する場合等にそれぞれの大きさを容易に調整することができる。
【００７６】
そして、上記のスライドロック解除レバー１００の揺動操作によってフロントシート１１０から離間するように後方に移動させられて折畳ロック状態にあるシート本体１５に対し、前方に向くシートクッション４６の底面部９９にあって操作容易な回動ロック解除レバー１０３が、図６に示すように揺動操作されると、回動ロック解除レバー１０３は、第２回動ロック切換ワイヤ８２を引っ張り、回動ロック機構６０のロック部６６をロック凹部６２から引き抜く回動ロック解除状態とする。
【００７７】
これにより、シートクッション４６は支持軸４９を中心とした回動が可能な状態となるため、手動でシートクッション４６を着席可能状態に戻すことができ、この状態で回動ロック解除レバー１０３の揺動操作が解除されると、回動ロック解除レバー１０３は図示せぬスプリングの付勢力で底面部９９の内側に収納される状態となり、回動ロック機構６０はそのロック部６６を着席可能状態にあるシートクッション４６のロック凹部６１に嵌合させてシートクッション４６の回動を規制する回動ロック状態となる。
【００７８】
したがって、シートクッション４６を着席可能状態に容易に戻すことができる。
【００７９】
そして、解除ストラップ９１が引かれシートバック４３が立設状態に戻された後、解除ストラップ９１の引っ張りが解除されることで図示せぬリクライニング機構がシートバック４３を固定する。これにより、図１および図７に示すように、シート本体１５が着席可能な状態になる。
【００８０】
なお、例えば、折り畳みシート１０においてシート本体１５を反転させ、図１２に示すようなサードシート１１２と対座する対座状態に変更する場合にも、解除ストラップ９１が引かれることで、シートバック４３が前倒し、これに連動して連動ロック切換機構９３が、スライドロック機構２０によるシート本体１５のスライドの規制を解除するとともに、回動ロック機構６０によるシートクッション４６の回動の規制を解除してシートクッション４６を跳ね上げさせ、さらに水平回転ロック機構による水平回転の規制を解除する。すると、シート本体１５は、シートバック４３が前倒しシートクッション４６がシートバック４３側を中心に回動して全体として前後方向にコンパクトに折り畳まれるとともに、さらに水平回転可能かつスライド可能となることから、車体後方を向くように回転させられた後、フロントシート１１０側に押圧されてスライドさせられることで全体としてフロントシート１１０に近接し、サードシート１１２との間に広い空間を形成して対座状態となる。
【００８１】
このとき、水平回転するシート本体１５は、シートバック４３が前倒しシートクッション４６が跳ね上げられた折畳状態にあるため、左右方向に隣接するシートとの距離が小さくても干渉せずに水平回転できる。
【００８２】
そして、その後は、上記と同様にして、シートバック４３が起立動させられてシート本体１５が折畳ロック状態となり、必要によりスライドロック解除レバー１００が操作されてシート本体１５が前後にスライドさせられてその位置が調整され、回動ロック解除レバー１０３が操作されてシートクッション４６が着席可能状態に戻され、解除ストラップ９１が操作されてシートバック４３が立設状態に戻される。
【００８３】
なお、シートクッション４６が着席可能状態に戻されシートバック４３が立設状態に戻されてシート本体１５が乗員の着席が可能な状態にあるときも、スライドロック解除レバー１００の手動操作でシート本体１５を車体前後方向にスライドさせて位置調整を行うことができる。
【００８４】
ここで、上記実施形態では、連結リンク５３のスライド係合部５４を案内するガイド溝５１は、シートクッション４６の回動の中心軸である支持軸４９より下側でシート本体１５の前後方向に沿って延在することになり、跳上スプリング５６も連結リンク５３の他側をシート本体１５の前後方向における前側に付勢すれば良いことから、ガイド溝５１に上下方向に重なり合って前後方向に沿って延在することになる。その結果、これらの高さの拡大を抑えることができる。したがって、シートクッション４６の位置を低くでき、例えば車高の低い車の頭上高を稼ぐことができる。図８に示すように、跳上スプリング５６とシートクッション４６とは上下に重ねられる（シート本体１５における前後方向および左右方向に位置が重なり合う）のでシートクッション４６の幅を広くできる。
【００８５】
加えて、連動ロック切換機構９３は、シートバック４３の前倒で押圧されて揺動する切換レバー９４を用いるため、連動ロック切換機構９３を簡素にできる。したがって、コストを低減することができる。
【００８６】
上記実施形態のスライドロック切換ワイヤ３２、第２スライドロック切換ワイヤ３７，回動ロック切換ワイヤ７８、第２回動ロック切換ワイヤ８２および水平回転ロック切換ワイヤ９７のうちの少なくともいずれか一つをリンク機構に変更することも勿論可能である。
【００８７】
また、上記実施形態の連結リンク５３および跳上スプリング５６に換えてオープンステーダンパ等のダンパを用いてシートクッション４６を跳ね上げるようにすることも可能である。オープンステーダンパを用いればシートクッション４６を跳ね上げの動きをゆっくりにでき、その結果、更に高級感を高めることができる。
【００８８】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項１に係る発明によれば、シートバックを前倒させると、これに連動して連動ロック切換手段がスライドロック手段によるシート本体のスライドの規制を解除するとともに回動ロック手段によるシートクッションの回動の規制を解除しシートクッションを付勢手段の付勢力で跳ね上げ方向に回動させる。その結果、シート本体はシートバックが前倒しシートクッションがシートバック側を中心に回動することで全体としてコンパクトに折り畳まれるとともに、スライド可能となる。そして、全体としてコンパクトに折り畳まれたシート本体をシートクッション側にスライドさせると、シート本体の後側に昇降用の広い空間が形成されることになる。したがって、折り畳まれることで乗員の乗降用の空間を十分に拡大することができ、乗員の昇降を確実に容易にすることができる。しかも、シート本体はシートバックの前倒に連動してシートクッションが跳ね上げられしかもスライドも可能となるため、スムーズに短時間で昇降用の空間を形成することができる。
【００８９】
請求項２に係る発明によれば、シートバックが前倒しシートクッションがシートバック側を中心に回動することで全体としてコンパクトに折り畳まれるとともにスライドさせられて昇降用の空間を拡大した状態のシート本体について、シートバックを起立動させると、これに連動して、連動ロック切換手段が回動ロック手段によりシートクッションの回動を規制するとともにスライドロック手段によりシート本体のスライドを規制することになる。その結果、シート本体はスライドが規制されシートクッションの戻りが規制される。したがって、例えば、形成した空間を荷室として使用する場合に、走行中にシート本体が移動して荷室の荷物に衝突すること等がなくなる。
【００９０】
請求項３に係る発明によれば、例えば、シートクッションがシートバック側を中心に回動して折り畳まれた状態で回動ロック手段により回動が規制されスライドロック手段によりスライドが規制された状態のシート本体に対し、跳ね上げられたシートクッションの底面部側にあって操作容易な位置にあるスライドロック解除レバーを操作すると、スライドロック手段によるシート本体のスライドの規制が解除される。したがって、シート本体をスライドさせることができ、シート本体の前後の空間を荷室として使用する場合等にそれぞれの大きさを容易に調整することができる。
【００９１】
また、例えば、シートクッションがシートバック側を中心に回動して折り畳まれた状態で回動ロック手段により回動が規制されスライドロック手段によりスライドが規制された状態のシート本体に対し、跳ね上げられたシートクッションの底面部側にあって操作容易な位置にある回動ロック解除レバーを操作すると、回動ロック手段によるシートクッションの回動の規制が解除されてシートクッションを着席可能な状態に戻すことができる。したがって、シートクッションを着席可能な状態に容易に戻すことができる。
【００９３】
請求項４に係る発明によれば、シートバックを前倒させると、連動ロック切換手段は、解除揺動部材がシートバックに押圧されて揺動してスライドロック手段によるスライドの規制を解除するとともに回動ロック手段による回動の規制を解除する。このようにシートバックの前倒で押圧されて揺動する解除揺動部材を用いるため、連動ロック切換手段を簡素にできる。したがって、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態の折り畳みシートを示す側面図であって乗員の前方を向いた着席が可能な状態を示すものである。
【図２】本発明の一実施形態の折り畳みシートを示す側面図であって、図１に示す状態からシートバックが前倒させられた状態を示すものである。
【図３】本発明の一実施形態の折り畳みシートを示す側面図であって、図２に示す状態からシートクッションが跳ね上げられた状態を示すものである。
【図４】本発明の一実施形態の折り畳みシートを示す側面図であって、図３に示す状態からシートバックが起立動させられた状態を示すものである。
【図５】本発明の一実施形態の折り畳みシートを示す側面図であって、図４に示す状態からスライドロック解除レバーが操作された状態を示すものである。
【図６】本発明の一実施形態の折り畳みシートを示す側面図であって、図５に示す状態から回動ロック解除レバーが操作された状態を示すものである。
【図７】本発明の一実施形態の折り畳みシートが乗員の前方を向いた着席を可能とする状態を示すシートレイアウトの側面図である。
【図８】本発明の一実施形態の折り畳みシートが乗員の前方を向いた着席を可能とする状態を示すシートレイアウトの平面図である。
【図９】本発明の一実施形態の折り畳みシートのシート本体が折畳状態で前方にスライドさせられた状態を示すシートレイアウトの側面図である。
【図１０】本発明の一実施形態の折り畳みシートのシート本体が図９のあと折畳ロック状態とされ、さらにサードシートが床下収納された状態を示すシートレイアウトの側面図である。
【図１１】本発明の一実施形態の折り畳みシートのシート本体が図１０のあと後方にスライドさせられた状態を示すシートレイアウトの側面図である。
【図１２】本発明の一実施形態の折り畳みシートのシート本体が対座状態にあるシートレイアウトの側面図である。
【符号の説明】
１３スライダ
１５シート本体
２０スライドロック機構（スライドロック手段）
４０ベース
４３シートバック
４６シートクッション
４９支持軸（中心軸）
５１ガイド溝
５３連結リンク
５６跳上スプリング（付勢手段）
６０回動ロック機構（回動ロック手段）
９３連動ロック切換機構（連動ロック切換手段）
９４切換レバー（解除揺動部材）
９９底面部
１００スライドロック解除レバー
１０３回動ロック解除レバー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a folding sheet that is easily folded, for example, so that passengers can easily get on and off.
[0002]
[Prior art]
Folding seats that fold up and occupy passengers' entrance / exit space (frontage) and make it easy to move up and down can be turned around the opposite side of the seat back and the seat back can be moved forward A technique is disclosed in which the seat cushion is rotated so that the seat back side is flipped up around the opposite side of the seat back (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 63-121143
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, if the seat cushion is rotated around the opposite side to the seat back as described above, the seat cushion close to the opposite end to the seat back of the seat cushion when in a seatable state. It is necessary to arrange a rotating shaft. As a result, since the distance between the seat back and the pivot shaft of the seat cushion becomes large, the seat body as a whole is not sufficiently compact even if the seat back is moved forward and the seat cushion is rotated. Therefore, even if it is folded, the space for passengers to get on and off cannot be sufficiently expanded, and there is a problem that the passengers cannot be easily lifted and lowered.
[0005]
Therefore, an object of the present invention is to provide a folding seat that can sufficiently expand a passenger's boarding / alighting space by being folded, and can easily lift and lower the passenger.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
  In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 is directed to a seat back (for example, the seat back 43 in the embodiment) and a seat cushion (for example, the embodiment) provided to be rotatable around the seat back side. A seat body (for example, the seat body 15 in the embodiment) provided on a base (for example, the base 40 in the embodiment) on a slider (for example, the slider 13 in the embodiment), and the seat body of the seat body A slide lock means for restricting the slide (for example, the slide lock mechanism 20 in the embodiment), a rotation lock means for restricting the rotation of the seat cushion (for example, the rotation lock mechanism 60 in the embodiment),Urging means (for example, a jump spring 56 in the embodiment) for rotating the seat cushion in the flip-up direction,Seat backBy moving forward over a predetermined angle,Release the restriction of the slide by the slide lock means and release the restriction of the rotation by the rotation lock means.DoInterlocking lock switching means (for example, interlocking lock switching mechanism 93 in the embodiment)The seat back that has been moved forward is held by the seat cushion that is provided and flipped up.It is characterized by that.
[0007]
As a result, when the seat back is moved forward, the interlock lock switching means cancels the restriction of the seat body slide by the slide lock means and the restriction of the rotation of the seat cushion by the rotation lock means. The seat cushion is rotated in the flip-up direction by the urging force of the urging means. As a result, the seat body can be folded compactly and slidable as a whole when the seat back is moved forward and the seat cushion is pivoted about the seat back side. When the seat body folded compactly as a whole is slid to the seat cushion side, a wide space for raising and lowering is formed on the rear side of the seat body.
[0008]
  A second aspect of the invention relates to the first aspect of the invention according to the first aspect of the invention, in the state where the seat cushion is rotated in the flip-up direction by the forward movement of the seat back, and interlocks with a standing motion that raises the seat back. The interlock lock switching means restricts the rotation by the rotation lock means and restricts the slide by the slide lock means.And hold the seat cushion in a flip-up positionIt is characterized by doing.
[0009]
As a result, the seat back is moved upright and the seat cushion is folded compactly as a whole by rotating the seat cushion around the seat back side and is slid to expand the lifting space. Accordingly, in conjunction with this, the interlock lock switching means restricts the rotation of the seat cushion by the rotation lock means and restricts the sliding of the seat body by the slide lock means. As a result, the seat body is restricted from sliding and the seat cushion is restricted from returning.
[0010]
  According to a third aspect of the present invention, in the first or second aspect of the present invention, the slide that releases the restriction of the slide by the slide lock means on the bottom surface portion (for example, the bottom surface portion 99 in the embodiment) side of the seat cushion. Lock release lever (for example, slide lock release lever 100 in the embodiment)And a rotation lock release lever (for example, the rotation lock release lever 103 in the embodiment) for releasing the restriction of the rotation by the rotation lock means.It is characterized by that.
[0011]
  Thereby, for example, in a state where the seat cushion is rotated about the seat back side and folded, the rotation is restricted by the rotation lock means and the sliding is restricted by the slide lock means. When the slide lock release lever located on the bottom surface side of the raised seat cushion and in an easily operable position is operated, the restriction of the slide of the seat body by the slide lock means is released.
  Also, for example, when the seat cushion is pivoted about the seat back side and folded, the seat cushion is flipped up with respect to the seat body in which the rotation is restricted by the rotation lock means and the slide is restricted by the slide lock means. When the rotation lock release lever on the bottom side of the seat cushion that is easily operated is operated, the restriction of the rotation of the seat cushion by the rotation lock means is released and the seat cushion can be seated. Can be returned.
[0016]
  Claim 4The invention according toClaims 1 to 3In the invention according to any one of the above, the interlocking lock switching means is swayed by being pushed by the seat back by the forward movement of the seat back to release the restriction of the slide by the slide lock means and the rotation. A release rocking member (for example, the switching lever 94 in the embodiment) for releasing the restriction of the rotation by the dynamic lock means is provided.
[0017]
  As a result, when the seat back is moved forward, the interlocking lock switching means releases the regulation of the slide by the slide lock means while the release swing member is pressed by the seat back and swings, and is rotated by the rotation lock means. To remove the restrictions. As described above, since the release rocking member that is swung by being pushed forward by the seat back is used, the interlock lock switching means can be simplified.
  According to a fifth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to fourth aspects, back biasing means (for example, a forward spring 89 in the embodiment) for biasing the seat back in a forward tilt direction is provided. TheIt is characterized by that.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A folding sheet according to an embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0019]
As shown in FIG. 1, the folding seat 10 of the present embodiment is guided by a slide rail 12 laid on a vehicle compartment floor 11 in a state along the vehicle body front-rear direction (left-right direction in the figure), and the slide rail 12. The slider 13 slides in the longitudinal direction of the vehicle body, has a horizontal rotation mechanism 14 mounted on the slider 13, and a seat body 15 mounted on the horizontal rotation mechanism 14.
[0020]
In the slide rail 12, slide lock holes 18 for fixing the slider 13 are formed at a plurality of predetermined positions in the longitudinal direction of the vehicle body (only one is shown).
[0021]
The slider 13 is inserted into the slide lock hole 18 to restrict the sliding of the slider 13 in the longitudinal direction of the vehicle body, and to the slide lock released state shown in FIG. A switchable slide lock mechanism (slide lock means) 20 is provided.
[0022]
The slide lock mechanism 20 includes a lock member 21 that is provided on the slider 13 so as to be movable up and down and engages with the slide lock hole 18 when the slider 13 is lowered. A swing arm 25 that is rotatably supported by the support shaft 23 and whose end on the rear side of the vehicle body is rotatably connected to a connecting shaft 24 at the upper end of the lock member 21, and the vehicle body of the swing arm 25 An operating lever 28 is rotatably supported on the support shaft 27 of the slider 13 in a state of being disposed above the front end portion, and a spring (not shown) that biases the operating lever 28.
[0023]
The operating lever 28 has an operating piece portion 29 extending from the support shaft 27 toward the rear of the vehicle body, an input piece portion 30 extending upward from the support shaft 27, and an input piece portion 31 extending from the input piece portion 30 forward of the vehicle body. The slide piece switching wire 32 having one end arranged on the rear side of the vehicle body is connected to the input piece 30.
[0024]
The operating lever 28 is normally in a state in which no input to the swing arm 25 by the operating piece portion 29 is performed by the biasing force of the spring. In this state, the swing arm 25 locks the lock member 21 to the slide lock of the slide rail 12. It is fitted in the hole 18. In this state, the slider 13 is restricted from sliding in the longitudinal direction of the vehicle body along the slide rail 12 and is fixed to the vehicle body. This state is the slide lock state of the slide lock mechanism 20.
[0025]
On the other hand, when the input piece 30 is pulled toward the rear of the vehicle body via the slide lock switching wire 32, the operating lever 28 swings around the support shaft 27 and moves the operating piece 29 downward. The operating piece 29 comes into contact with the end of the swing arm 25 on the front side of the vehicle body and presses it downward. As a result, the swing arm 25 swings around the support shaft 23 to raise the rear end of the vehicle body, and the lock member 21 connected thereto is lifted and pulled out from the slide lock hole 18 of the slide rail 12. . In this state, the slider 13 can slide in the longitudinal direction of the vehicle body along the slide rail 12. This state is the slide lock release state of the slide lock mechanism 20.
[0026]
On the other hand, when the pull of the operation lever 28 by the slide lock switching wire 32 is released from the slide lock release state, the operation lever 28 moves the operation piece 29 upward by the biasing force of a spring (not shown). The lock member 21 is lowered and fitted into the slide lock hole 18 by swinging around the support shaft 27 and releasing the pressure on the swing arm 25. That is, the slide lock mechanism 20 is in the slide lock state.
[0027]
Below the input piece portion 31 of the operating lever 28 is provided a second operating lever 36 whose end on the front side of the vehicle body is rotatably supported by the support shaft 35 of the slider 13 along the longitudinal direction of the vehicle body. A second slide lock switching wire 37 having one end disposed on the upper side thereof is connected to the end of the second operating lever 36 on the vehicle body rear side.
[0028]
As shown in FIG. 5, when the second operating lever 36 is pulled upward via the second slide lock switching wire 37, the second operating lever 36 contacts the input piece 31 of the operating lever 28 and presses it upward. The actuating lever 28 swings about the support shaft 27 and moves the actuating piece 29 downward. The actuating piece 29 comes into contact with the end of the swing arm 25 on the front side of the vehicle body and moves downward. Press on. As a result, the slide lock mechanism 20 operates in the same manner as described above to enter the slide lock release state.
[0029]
On the other hand, when the upward pulling of the second operating lever 36 by the second slide lock switching wire 37 is released, the pressing of the operating lever 28 by the second operating lever 36 is released. As a result, the operating lever 28 is It swings around the support shaft 27 so that the operating piece 29 is moved upward by the biasing force of a spring (not shown). As a result, the slide lock mechanism 20 operates in the same manner as described above to enter the slide lock state.
[0030]
The horizontal rotation mechanism 14 is mounted on a slider 13 that slides only in the longitudinal direction of the vehicle body, and rotates the seat body 15 around the vertical axis, that is, horizontally rotates. As a result, the seat body 15 slides horizontally in the longitudinal direction of the vehicle body. Is possible. The horizontal rotation mechanism 14 is provided with a horizontal rotation lock mechanism (not shown) that can be switched between a horizontal rotation lock state that restricts horizontal rotation of the seat body 15 and a horizontal rotation lock release state that releases this restriction. .
[0031]
The horizontal rotation lock mechanism can set the horizontal rotation mechanism 14 in the horizontal rotation lock state at least in a normal state where the seat body 15 faces the front of the vehicle body and a facing state where the seat body 15 faces the rear of the vehicle body. It has become.
[0032]
The seat body 15 includes a base 40 mounted on the horizontal rotation mechanism 14, a seat back 43 that supports the back of the occupant seated by the base 40 on the support surface 42, and an occupant seated by the base 40. The seat cushion 46 supports the buttocks on the seating surface 45.
[0033]
The seat back 43 is supported by the base 40 so that the lower end portion of the seat back 43 can turn around a support shaft 48 that extends horizontally in the left-right direction of the vehicle body with the bearing surface 42 facing the front of the vehicle body. The cushion 46 is supported by the base 40 so that the seat back 43 side can turn around a support shaft 49 parallel to the support shaft 48.
[0034]
A guide groove 51 is formed in the base 40 along the front-rear direction of the seat body 15 below the support shaft 49 that is the central axis of rotation of the seat cushion 46. The guide groove 51 is slightly inclined so that the rear side portion in the front-rear direction of the seat body 15 substantially coincides with the front-rear direction of the seat body 15, and the front side portion is located on the upper side as the front side.
[0035]
One side of the connection link 53 is rotatably connected to a connection shaft 52 provided below the support shaft 49 in the seat cushion 46, and the other end side of the connection link 53 moves along the guide groove 51. Thus, the slide engaging portion 54 is engaged with the guide groove 51.
[0036]
Between the slide engaging portion 54 on the other end side of the connecting link 53 and the engaging portion 55 provided on the front side in the front-rear direction of the seat body 15 with respect to the guide groove 51 of the base 40, the slide engaging portion is provided. A coiled spring (biasing means) 56 for biasing 54 to the front side of the seat body 15 in the front-rear direction is interposed. The jump spring 56 is along the front-rear direction of the seat body 15.
[0037]
As a result, as shown in FIG. 3, when the slide engaging portion 54 moves to the front side in the front-rear direction of the seat body 15 along the guide groove 51 by the urging force of the jump spring 56, as shown in FIG. It is pushed up by a connecting link 53 that connects the joint portion 54 and the connecting shaft 52 of the seat cushion 46, and is pivoted around a support shaft 49 on the seat back 43 side so that the opposite side rises with respect to the seat back 43. .
[0038]
The support shaft 49 and the base 40 of the seat cushion 46 include a rotation lock state shown in FIGS. 1 and 4 that restricts rotation about the support shaft 49 of the seat cushion 46, and FIG. 2 and FIG. A rotation lock mechanism (rotation lock means) 60 that can be switched to the rotation lock release state shown in FIG. 3 is provided.
[0039]
The rotation lock mechanism 60 is further fixed to the support shaft 49 fixed to the seat cushion 46, and has a gear member 63 in which lock recesses 61 and 62 are formed to be recessed on the support shaft 49 side at two locations on the outer peripheral side. A lock portion 66 is formed on the front side of the gear member 63 in the front-rear direction of the seat body 15 so as to be rotatably supported by the support shaft 65 of the base 40 and fit into the lock recesses 61 and 62. And a latch member 68 formed.
[0040]
The rotation lock mechanism 60 is rotatably supported by the support shaft 70 of the base 40 in front of the latch body 68 in the front-rear direction of the seat body 15, and the operating piece 71 on the latch member 68 side is a latch member. The tip-up lever 72 that engages with the hole 67 formed in 68, the engagement piece 73 on the opposite side to the operating piece 71 of the tip-up lever 72, and the base 40 provided on the lower side thereof A coiled lever spring 76 interposed between the stopper 75 and the stopper 75 is provided. The tip-up lever 72 is connected to a rotation lock switching wire 78 having one end disposed on the lower side of the operating piece 71 from the support shaft 70.
[0041]
As shown in FIG. 1, the rotation lock mechanism 60 normally has the tip-up lever 72 urged by the lever spring 76 so that the front locking piece 73 in the front-rear direction of the seat body 15 is positioned downward. It is swung around the support shaft 70. In this state, the operating piece 71 on the rear side in the front-rear direction of the seat body 15 of the tip-up lever 72 rises and abuts against the upper edge of the hole 67 to press the latch member 68 upward. As a result, the latch member 68 is rotated about the support shaft 65, and the rear lock portion 66 in the front-rear direction of the seat body 15 is positioned behind the hole 67 of the latch member 68 in the rearward direction of the seat body 15. The locking recesses 61 and 62 of the gear member 63 are fitted into the matching ones. In this state, the seat cushion 46 further fixed to the support shaft 49 fixed to the gear member 63 is restricted from rotating about the support shaft 49. This state is the rotation lock state of the rotation lock mechanism 60.
[0042]
On the other hand, when the tip-up lever 72 is pulled downward from the rotation lock state via the rotation lock switching wire 78, as shown in FIG. The operating piece 71 contacts the lower end edge of the hole 67 of the latch member 68 to press the latch member 68 downward, and the latch member 68 is rotated around the support shaft 65. Then, the locking portion 66 on the rear side in the front-rear direction of the seat body 15 is moved to the front side in the front-rear direction of the seat body 15 with respect to the hole 67 of the latch member 68 to fit the lock recesses 61, 62 of the gear member 63. Pull out what you were doing. In this state, the seat cushion 46 is in a state in which the restriction of rotation about the support shaft 49 is released. This state is the rotation lock release state of the rotation lock mechanism 60.
[0043]
On the other hand, when the tip-up lever 72 is pulled by the rotation lock switching wire 78 from the unlocked state, the tip-up lever 72 moves the operating piece 71 upward by the urging force of the lever spring 76. The latch member 68 is rotated to move the lock portion 66 to the rear side in the front-rear direction of the seat body 15 so that the lock recesses 61 and 62 are aligned with each other. Fit. That is, the rotation lock mechanism 60 is in the rotation lock state.
[0044]
Here, one lock recess 61 of the gear member 63 is formed when the seat cushion 46 is in a predetermined seating-possible state in which the seat cushion 46 is arranged substantially horizontally so that the passenger can sit, as shown in FIG. The lock portion 66 can be fitted, and the other lock concave portion 62 is provided when the seat cushion 46 is in a predetermined jump lockable state in which the seat cushion 46 is flipped up so as not to be seated by the occupant as shown in FIG. Each position is set so that the lock portion 66 of the latch member 68 can be fitted.
[0045]
A second tip up lever 80 is provided above the tip up lever 72 in a state along the front-rear direction of the seat body 15, and the second tip up lever 80 has an intermediate predetermined position at the operating piece 71 of the base 40. Further, the seat body 15 is rotatably supported by the front support shaft 81 in the front-rear direction of the seat body 15. The second tip-up lever 80 is connected to a front end portion in the front-rear direction of the seat body 15 with respect to the support shaft 81, and a second rotation lock switching wire 82 having one end side disposed on the upper side.
[0046]
As shown in FIG. 6, when the second tip up lever 80 is pulled upward via the second rotation lock switching wire 82, the second rotation lock is provided via the support shaft 81 of the second tip up lever 80. The operating portion 83 provided on the side opposite to the switching wire 82 is lowered, and this operating portion 83 contacts the operating piece portion 71 of the tip up lever 72 and presses it downward. As a result, the rotation lock mechanism 60 operates in the same manner as described above to enter the rotation lock release state.
[0047]
On the other hand, when the upward pulling of the second tip up lever 80 by the second rotation lock switching wire 82 is released, the pressure on the tip up lever 72 by the second tip up lever 80 is released, and as a result, the tip The up lever 72 swings around the support shaft 70 so as to move the operating piece 71 upward by the biasing force of the lever spring 76. As a result, the rotation lock mechanism 60 operates in the same manner as described above to enter the rotation lock state.
[0048]
The seat back 43 is supported by the base 40 so that the lower end of the seat back 43 can swing around a support shaft 48 extending horizontally. Here, the seat back 43 includes a seat back main body 85 having a support surface 42, a side bracket 86 fixed to a side portion of the seat back main body 85, and an operation bracket 87 fixed to the side bracket 86. Yes. In addition, a spiral forward spring 89 provided coaxially with the support shaft 48 is locked to the operation bracket 87, and the seat back 43 is configured such that the upper portion of the seat back 43 is seat cushion 46 by the urging force of the forward spring 89. It is urged to rotate about the support shaft 48 in the forward direction close to the side.
[0049]
Although not shown in the drawings, the seat back 43 has an inclination angle in a standing state in which the upper portion is slightly inclined so as to be positioned at the rear side in the front-rear direction of the seat body 15 so as to allow a passenger to sit down. A reclining mechanism that can be switched in a plurality of stages is provided. Then, when the release strap 91 provided on the support surface 42 is pulled, the seat back 43 is released from being fixed in the standing state by the reclining mechanism. As a result, as shown in FIG. The spring 89 is brought forward to the seat cushion 46 side by the urging force of the spring 89, and the front part is tilted so that the upper part is located on the front side. Further, instead of the strap 91, a lever that is directly connected to the reclining mechanism may be provided.
[0050]
In the present embodiment, in conjunction with the forward movement of the seat back 43, the slide lock mechanism 20 releases the restriction of the slide with respect to the seat main body 15, and the rotation lock mechanism 60 centers the support shaft 49 of the seat cushion 46. An interlocking lock switching mechanism (interlocking lock switching means) 93 that releases the restriction of the rotation and rotates the seat cushion 46 in the flip-up direction by the urging force of the jump spring 56 is provided. The interlock lock switching mechanism 93 according to the present embodiment is configured to cancel the restriction on the rotation of the seat body 15 around the vertical axis by the horizontal rotation lock mechanism in conjunction with the forward movement of the seat back 43.
[0051]
The interlock lock switching mechanism 93 includes a switching lever (release rocking member) 94 that is rotatably supported by the support shaft 48 of the seat back 43. The switching lever 94 has an input piece portion 95 extending obliquely upward from the support shaft 48 and an operation piece portion 96 extending obliquely downward from the support shaft 48. The slide lock switching wire 32 and the rotation lock switching wire 78 having the other end arranged on the lower side thereof are connected to each other. Further, a horizontal rotation lock switching wire 97 for a horizontal rotation lock mechanism (not shown) having an end portion disposed on the lower side thereof is connected to the operating piece 96.
[0052]
The slide lock switching wire 32, the rotation lock switching wire 78 and the horizontal rotation lock switching wire 97 together with the switching lever 94 constitute an interlocking lock switching mechanism 93.
[0053]
As shown in FIG. 2, the switching lever 94 has the input piece 95 pressed against the operation bracket 87 that constitutes a part of the seat back 43 with the support shaft 48 centering on the support shaft 48 of the seat back 43. Is rotated so that the input piece 95 is moved downward. Then, the operating piece 96 opposite to the input piece 95 moves upward via the support shaft 48 of the switching lever 94. As a result, the slide lock switching wire 32, the rotation lock switching wire 78, and The horizontal rotation lock switching wire 97 is pulled, so that the restriction of the slide of the seat body 15 by the slide lock mechanism 20 is released and the rotation lock mechanism 60 rotates around the support shaft 49 of the seat cushion 46. The restriction is released, and further, the restriction on the rotation of the seat body 15 around the vertical axis by the horizontal rotation lock mechanism is also released. The switching lever 94 is urged by a spring (not shown) so that the input piece 95 is positioned at an initial position separated from the operating bracket 87 of the seat back 43 in the standing state.
[0054]
As shown in FIG. 5, the slide lock mechanism 20 is manually operated on the bottom surface 99 side of the lower surface side of the seat cushion 46 in the seatable state, as shown in FIG. Is provided with a slide lock release lever 100 for releasing the restriction of the slide of the seat body 15. The slide lock release lever 100 is swingably supported by the support shaft 101 which is the front side in the front-rear direction of the seat body 15 when the seat cushion 46 is in a seatable state, and includes the second slide lock described above. The other end side of the switching wire 37 is connected. When the slide lock release lever 100 is manually operated from the standby state stored inside the seat cushion 46 and swings so as to be raised from the bottom surface portion 99 of the seat cushion 46, the slide lock release lever 100 pulls the second slide lock switching wire 37. Then, the slide lock mechanism 20 is set to the slide lock release state.
[0055]
As shown in FIG. 6, the bottom surface 99 side of the seat cushion 46 is directly placed on the rear side of the slide lock release lever 100 in the front-rear direction of the seat body 15 when the seat cushion 46 is in a seatable state. A rotation lock release lever 103 that releases the restriction of rotation about the support shaft 49 of the seat cushion 46 by the rotation lock mechanism 60 when operated is provided. When the seat cushion 46 is in a seatable state, the rotation lock release lever 103 is supported so as to be swingable by a support shaft 104 that is the front side of the seat body 15 in the front-rear direction. The other end side of the dynamic lock switching wire 82 is connected. When the rotation lock release lever 103 is operated from a standby state stored inside the seat cushion 46 and swings so as to be raised from the bottom surface portion 99 of the seat cushion 46, the second rotation lock switching wire 82 is moved. By pulling, the rotation lock mechanism 60 is brought into the rotation lock release state.
[0056]
The slide lock release lever 100 may pull the input piece 30 directly with a cable, and the rotation lock release lever 103 may pull the tip-up lever 72 directly with a cable.
For example, as shown in FIGS. 7 and 8, the above-described folding sheet 10 has the same left-right direction of the second seat 111 in the case of a three-row seat structure having a front seat 110, a second seat 111 and a third seat 112 in order from the front side of the vehicle body. Will be applied to the side. Specifically, it is the side on which the occupant is mainly lifted and lowered via a slide door on the side of the vehicle body (not shown). As shown in FIG. The sheet 10 is used. In addition, the disposition position of the release strap 91 on the support surface 42 of the seat back 43 is the side on which the occupant mainly moves up and down with the folding seat 10 facing the front of the vehicle body. It is on the left side. Of course, the present invention can also be applied to a vehicle having doors on both the left and right sides, and both side seats.
[0057]
The operation of the folding sheet of the present embodiment described above will be described.
[0058]
First, as shown in FIGS. 1, 7, and 8, when the seat main body 15 faces the front of the vehicle body and the occupant can be seated, the upper portion of the seat back 43 is positioned slightly rearward. In an inclined standing state, the seat cushion 46 is in a seatable state substantially along the horizontal. In this state, the rotation lock mechanism 60 is in a rotation lock state in which the lock portion 66 of the latch member 68 is fitted in one lock recess 61 of the gear member 63, and the slide lock mechanism 20 also moves the lock member 21 to the slide rail. The slide lock is fitted into the 12 slide lock holes 18. In this state, the horizontal rotation lock mechanism (not shown) is also in the horizontal rotation lock state with the seat body 15 facing the front of the vehicle body. Further, in this state, the base 40 and the slider 13 are located on the rear side from the intermediate position of the seat cushion 46 in the front-rear direction of the seat body 15.
[0059]
In this state, when the release strap 91 is pulled and the fixing of the seat back 43 by the reclining mechanism (not shown) is released, the seat back 43 moves forward about the support shaft 48 as shown in FIG. To do. Then, the operation bracket 87 of the seat back 43 rotates integrally, and abuts against the input piece 95 of the switching lever 94 of the interlocking lock switching mechanism 93 to press and rotate it. As a result, the operating piece 96 of the switching lever 94 rotates upward, and as a result, the slide lock switching wire 32, the rotation lock switching wire 78, and the horizontal rotation lock switching wire 97 are pulled simultaneously.
[0060]
By pulling the slide lock switching wire 32 as described above, the input piece 30 of the operating lever 28 of the slide lock mechanism 20 is pulled to the rear side of the vehicle body as shown in FIG. Then, the operating lever 28 swings around the support shaft 27 and moves the operating piece portion 29 downward. The operating piece portion 29 comes into contact with the end of the swing arm 25 on the front side of the vehicle body. And press it down. As a result, the swing arm 25 swings around the support shaft 23 to raise the rear end of the vehicle body, and the lock member 21 connected thereto is lifted and pulled out from the slide lock hole 18 of the slide rail 12. The slide lock is released.
[0061]
Further, when the rotation lock switching wire 78 is pulled as described above, the tip-up lever 72 of the rotation lock mechanism 60 is pulled downward as shown in FIG. Then, the tip-up lever 72 swings around the support shaft 70 and moves the operating piece 71 downward, and this operating piece 71 comes into contact with the lower end edge of the hole 67 of the latch member 68. The latch member 68 is pressed downward, the latch member 68 is rotated about the support shaft 65, the lock portion 66 is moved to the front side in the front-rear direction of the seat body 15, and the gear member 63 is pulled out from the lock recess 61. The lock is released.
[0062]
Thus, when the rotation lock mechanism 60 is in the rotation lock release state, the seat cushion 46 is in a rotatable state. For this reason, as shown in FIG. 3, the slide engaging portion 54 moves to the front side in the front-rear direction of the seat body 15 along the guide groove 51 by the biasing force of the jump spring 56, and the slide engaging portion 54 and the seat By the connecting link 53 connecting the connecting shaft 52 of the cushion 46, the seat cushion 46 is pushed up and rotated around the support shaft 49, and is flipped up so as to raise the opposite side with respect to the seat back 43. Then, it comes into contact with the seat back 43 in the forward-turned state and is folded into a folded state and stops. In this state, the lock portion 66 of the latch member 68 of the rotation lock mechanism 60 faces the position between the lock recesses 61 and 62 of the gear member 63, in other words, any of the lock recesses 61 and 62. Both cannot be fitted.
[0063]
Further, when the horizontal rotation lock switching wire 97 is pulled as described above, the horizontal rotation lock mechanism (not shown) enters the horizontal rotation lock release state. That is, in conjunction with the forward movement of the seat back 43, the interlock lock switching mechanism 93 releases the restriction on the horizontal rotation of the seat body 15 by the horizontal rotation lock mechanism.
[0064]
In the above state, since the slide lock mechanism 20 is in the slide lock release state, the seat body 15 can slide in the longitudinal direction of the vehicle body along the slide rail 12, and the horizontal rotation lock mechanism is in the horizontal rotation lock release state. Therefore, the seat body 15 can be rotated about the vertical axis.
[0065]
That is, for example, when the release strap 91 is pulled for raising and lowering the occupant of the third seat 112, the interlock lock switching mechanism 93 is interlocked with the seatback 43 forward and the slide lock mechanism 20 slides the seat body 15. The restriction is released, the restriction of the rotation around the support shaft 49 of the seat cushion 46 by the rotation lock mechanism 60 is released, and the seat cushion 46 is rotated in the flip-up direction by the urging force of the jump spring 56, Further, the restriction of horizontal rotation by the horizontal rotation lock mechanism is released. Then, the folding seat 10 on the main lifting side constituting the second seat 111 is such that the seat back 43 is tilted forward and the seat cushion 46 is rotated around the seat back 43 side, and the seat cushion 46, the seat back 43, the slider 13, The base 40 and the position of the seat body 15 in the front-rear direction overlap each other and fall within substantially the same width, and are folded in the front-rear direction as a whole and further slidable. As shown in FIG. 9, the wide space 115 is formed on the rear side of the seat body 15, that is, on the front side of the third seat 112.
[0066]
Therefore, the folding seat 10 can be folded in this way, so that the space 115 for passengers to get on and off can be sufficiently expanded, and the elevator door 119 composed of the folding seat 10 and the elevator door opening can be widened. The occupant can be easily lifted and lowered. Moreover, since the seat cushion 46 is flipped up in conjunction with the forward movement of the seat back 43 and can be slid, the seat body 15 can smoothly form the lifting / lowering space 115 in a short time.
[0067]
Next, in the folded state in which the seat cushion 46 is rotated in the flip-up direction by the forward movement of the seat back 43 as described above, the seat back 43 is manually moved to the standing state side as shown in FIG. When the raising operation is performed, the seat back 43 is slightly rotated to the standing state, so that the switching lever 94 of the connection lock switching mechanism 93 that is in contact with the operating bracket 87 of the seat back 43 is attached with a spring (not shown). The seat cushion 46 that has been in contact with the seat back 43 is kept in contact with the seat back 43 by the urging force of the jump spring 56 while maintaining the state in contact with the operating bracket 87 by force. Will rotate while. The operation piece 96 is rotated downward by the rotation of the switching lever 94, and the slide lock switching wire 32, the rotation lock switching wire 78, and the horizontal rotation lock switching wire 97 are simultaneously loosened.
[0068]
When the slide lock switching wire 32 is loosened as described above, the operation lever 28 of the slide lock mechanism 20 swings about the support shaft 27 and moves the operation piece portion 29 upward. The part 29 releases the downward pressing of the end of the swing arm 25 on the vehicle body front side. As a result, the swing arm 25 swings about the support shaft 23 to lower the end of the rear side of the vehicle body, and the lock member 21 connected thereto is lowered to fit into the slide lock hole 18 of the slide rail 12. The slide lock state is established. That is, in conjunction with the standing motion of the seat back 43, the interlock lock switching mechanism 93 places the slide lock mechanism 20 in the slide lock state and restricts the slide of the seat body 15.
[0069]
Further, as the rotation lock switching wire 78 is loosened as described above, the tip-up lever 72 of the rotation lock mechanism 60 is swung around the support shaft 70 by the biasing force of the lever spring 76 as shown in FIG. The actuating piece 71 is moved upward, the actuating piece 71 comes into contact with the upper edge of the hole 67 of the latch member 68 to press the latch member 68 upward, and the latch member 68 is supported by the support shaft 65. And the lock portion 66 of the latch member 68 is moved to the rear side in the front-rear direction of the seat body 15. At the same time, the seat cushion 46 that has been in contact with the seat back 43 is rotated by the urging force of the jump spring 56, so that the lock recess 62 of the gear member 63 fixed to the support shaft 49 fixed to the seat cushion 46. Is raised and aligned with the lock 66. At the same time, the lock member 66 of the latch member 68 is engaged with the lock recess 62 of the gear member 63 to be in the unlocked state. That is, in conjunction with the standing motion of the seat back 43, the interlock lock switching mechanism 93 places the rotation lock mechanism 60 in the rotation lock state and restricts the rotation of the seat cushion 46. The reclining mechanism (not shown) sets an angle at which the seat back 43 can be rotated by a standing motion so that the seat back 43 is not separated from the seat cushion 46 that is stopped when the gear member 63 is fitted in the lock recess 62. Yes.
[0070]
Further, as the horizontal rotation lock switching wire 97 is loosened as described above, the horizontal rotation lock switching mechanism (not shown) is in the horizontal rotation lock state.
[0071]
That is, for example, in the folded state in which the seat cushion 46 is rotated in the flip-up direction by the forward movement of the seat back 43 as described above, when the seat back 43 is manually raised to the standing state side, In conjunction with this, the interlock lock switching mechanism 93 restricts the rotation of the seat cushion 46 around the support shaft 49 by the rotation lock mechanism 60 and restricts the slide of the seat body 15 by the slide lock mechanism 20. Further, the horizontal rotation of the seat body 15 is restricted by the horizontal rotation lock mechanism. As a result, the seat body 15 is in a fold lock state in which sliding and horizontal rotation are restricted and the return of the seat cushion 46 is restricted.
[0072]
Therefore, for example, as shown in FIG. 10, the third seat 112 is accommodated under the passenger compartment floor 11, and a space 115 formed behind the folding seat 10 in accordance with the space 116 on the upper side is used as the luggage compartment 117. In this case, the seat main body 15 does not move during the traveling and hits the luggage 118 in the luggage compartment 117 to break it. Of course, even when the luggage is placed in the space 115 formed behind the folding seat 10 and in front of the third seat 112 without storing the third seat 112 under the passenger compartment floor 11, damage to the luggage can be prevented.
[0073]
As shown in FIG. 5, the slide lock release lever 100 which is easy to operate on the bottom surface portion 99 of the seat cushion 46 facing forward by being flipped up with respect to the seat body 15 in the folding lock state as described above. When the rocking operation is performed, the slide lock release lever 100 pulls the second slide lock switching wire 37 to bring the lock member 21 of the slide lock mechanism 20 into the slide lock release state where the lock member 21 is pulled out from the slide lock hole 18 of the slide rail 12.
[0074]
As a result, the seat main body 15 that has been in the folding lock state is released from the restriction of sliding in the longitudinal direction of the vehicle body, and only the sliding is possible, so the seat main body 15 is manually moved along the slide rail 12. As shown in FIG. 11, the seat body 15 can be slid to a desired position while maintaining the folded state of the seat cushion 46 and the seat back 43. When the swing operation of the slide lock release lever 100 is released in this state, the slide lock release lever 100 is housed inside the bottom surface 99 by the biasing force of a spring (not shown), and the slide lock mechanism 20 The lock member 21 is fitted into the slide lock hole 18 of the slide rail 12 to be in the slide lock state. As a result, the seat body 15 is in a folding lock state in which sliding is also restricted.
[0075]
Therefore, the seat main body 15 in the fold lock state can be slid only to be brought into the fold lock state again at a desired position, and the front space 120 and the rear space 121 of the seat main body 15 are respectively used as a luggage compartment. For example, the size of each can be easily adjusted.
[0076]
Then, the bottom portion 99 of the seat cushion 46 facing forward with respect to the seat main body 15 that is moved backward so as to be separated from the front seat 110 by the swing operation of the slide lock release lever 100 and is in the folding lock state. When the rotation lock release lever 103 that is easy to operate is swung as shown in FIG. 6, the rotation lock release lever 103 pulls the second rotation lock switching wire 82 to turn the rotation lock mechanism. The lock portion 66 of 60 is pulled out from the lock recess 62 to be in a rotation lock release state.
[0077]
As a result, the seat cushion 46 can be rotated about the support shaft 49, so that the seat cushion 46 can be manually returned to the seatable state. In this state, the swing lock release lever 103 can be swung. When the movement operation is released, the rotation lock release lever 103 is housed inside the bottom surface portion 99 by a biasing force of a spring (not shown), and the rotation lock mechanism 60 puts the lock portion 66 into a seatable state. A rotation lock state in which the rotation of the seat cushion 46 is restricted by being fitted in the lock recess 61 of a certain seat cushion 46.
[0078]
Therefore, the seat cushion 46 can be easily returned to the seatable state.
[0079]
Then, after the release strap 91 is pulled and the seat back 43 is returned to the standing state, the pull of the release strap 91 is released, so that a reclining mechanism (not shown) fixes the seat back 43. As a result, as shown in FIGS. 1 and 7, the seat body 15 can be seated.
[0080]
Note that, for example, when the seat body 15 is reversed in the folding sheet 10 and is changed to the facing state facing the third seat 112 as shown in FIG. 12, the release strap 91 is pulled, so that the seat back 43 is moved forward. In conjunction with this, the interlock lock switching mechanism 93 releases the restriction of the slide of the seat body 15 by the slide lock mechanism 20 and releases the restriction of the rotation of the seat cushion 46 by the rotation lock mechanism 60. 46 is lifted up and the restriction of horizontal rotation by the horizontal rotation lock mechanism is released. Then, the seat body 15 is configured such that the seat back 43 is moved forward and the seat cushion 46 is pivoted around the seat back 43 side to be compactly folded in the front-rear direction as a whole, and further horizontally rotatable and slidable. After being rotated to face the rear of the vehicle body, it is pressed and slid toward the front seat 110 so as to be close to the front seat 110 as a whole, forming a wide space between the third seat 112 and the facing state. Become.
[0081]
At this time, since the seat body 15 that rotates horizontally is in a folded state in which the seat back 43 is tilted forward and the seat cushion 46 is flipped up, it does not interfere even if the distance to the adjacent seat in the left-right direction is small. it can.
[0082]
Thereafter, in the same manner as described above, the seat back 43 is raised and the seat main body 15 is brought into the folding lock state, and the slide lock release lever 100 is operated as necessary to slide the seat main body 15 back and forth. The position is adjusted, the rotation lock release lever 103 is operated, the seat cushion 46 is returned to the seatable state, the release strap 91 is operated, and the seat back 43 is returned to the standing state.
[0083]
Even when the seat cushion 46 is returned to the seatable state and the seat back 43 is returned to the standing state and the seat body 15 is in a state where the occupant can sit, the seat body can be manually operated by the slide lock release lever 100. The position can be adjusted by sliding 15 in the longitudinal direction of the vehicle body.
[0084]
Here, in the above-described embodiment, the guide groove 51 that guides the slide engagement portion 54 of the connection link 53 is below the support shaft 49 that is the central axis of rotation of the seat cushion 46 and in the front-rear direction of the seat body 15. Since the jump spring 56 only has to urge the other side of the connecting link 53 to the front side in the front-rear direction of the seat body 15, the guide spring 51 overlaps the guide groove 51 in the front-rear direction. Will extend along. As a result, expansion of these heights can be suppressed. Therefore, the position of the seat cushion 46 can be lowered, and for example, the overhead height of a vehicle having a low vehicle height can be earned. As shown in FIG. 8, the jump spring 56 and the seat cushion 46 are overlapped vertically (positions overlap in the front-rear direction and the left-right direction in the seat body 15), so that the width of the seat cushion 46 can be increased.
[0085]
In addition, since the interlocking lock switching mechanism 93 uses the switching lever 94 that is pressed and swayed when the seat back 43 is moved forward, the interlocking lock switching mechanism 93 can be simplified. Therefore, cost can be reduced.
[0086]
Link at least one of the slide lock switching wire 32, the second slide lock switching wire 37, the rotation lock switching wire 78, the second rotation lock switching wire 82, and the horizontal rotation lock switching wire 97 of the above embodiment. Of course, it is possible to change to a mechanism.
[0087]
Further, the seat cushion 46 can be flipped up using a damper such as an open stay damper instead of the connecting link 53 and the jump spring 56 of the above embodiment. If the open stay damper is used, the seat cushion 46 can be slowly moved up, and as a result, the sense of quality can be further enhanced.
[0088]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the first aspect of the present invention, when the seat back is moved forward, the interlock lock switching means releases the restriction of the slide of the seat body by the slide lock means in conjunction with this, and the rotation is performed. The restriction of the rotation of the seat cushion by the dynamic lock means is released, and the seat cushion is rotated in the flip-up direction by the urging force of the urging means. As a result, the seat body can be folded compactly and slidable as a whole when the seat back is moved forward and the seat cushion is pivoted about the seat back side. When the seat body folded compactly as a whole is slid to the seat cushion side, a wide space for raising and lowering is formed on the rear side of the seat body. Therefore, by folding, the space for passengers to get on and off can be sufficiently expanded, and the passengers can be easily lifted and lowered. Moreover, since the seat cushion is flipped up in conjunction with the forward movement of the seat back and can be slid, the seat body can smoothly form an ascending / descending space in a short time.
[0089]
According to the invention of claim 2, the seat main body in a state in which the seat back is folded forward and the seat cushion is folded compactly as a whole by rotating around the seat back side and is slid to expand the space for raising and lowering. When the seat back is raised, the interlock lock switching means restricts the rotation of the seat cushion by the rotation lock means and the slide of the seat body by the slide lock means. As a result, the seat body is restricted from sliding and the seat cushion is restricted from returning. Therefore, for example, when the formed space is used as a luggage compartment, the seat body does not move and collide with the luggage in the luggage compartment during traveling.
[0090]
According to the third aspect of the invention, for example, in a state in which the seat cushion is rotated around the seat back side and folded, the rotation is restricted by the rotation lock means and the slide is restricted by the slide lock means. When the slide lock release lever located on the bottom surface side of the seat cushion that is flipped up and located at an easy-to-operate position is operated, the restriction of the slide of the seat body by the slide lock means is released. Therefore, the seat body can be slid, and the size of each can be easily adjusted when the space before and after the seat body is used as a luggage compartment.
[0091]
  Also,For example, the seat cushion is flipped up with respect to the seat body in a state in which the rotation is restricted by the rotation lock means and the slide is restricted by the slide lock means in a state where the seat cushion is rotated and folded around the seat back side. When the rotation lock release lever on the bottom side of the seat cushion, which is in an easily operable position, is operated, the restriction of the rotation of the seat cushion by the rotation lock means is released and the seat cushion is returned to a seatable state. Can do. Therefore, the seat cushion can be easily returned to the seatable state.
[0093]
  Claim 4According to the invention, when the seat back is moved forward, the interlock lock switching means is released by the release rocking member being pressed against the seat back and rocking to release the restriction of the slide by the slide lock means and the rotation lock. The restriction of rotation by means is released. As described above, since the release rocking member that is swung by being pushed forward by the seat back is used, the interlock lock switching means can be simplified. Therefore, cost can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a folding seat according to an embodiment of the present invention, and shows a state in which a passenger can be seated facing forward.
FIG. 2 is a side view showing a folding sheet according to an embodiment of the present invention, and shows a state in which the seat back is moved forward from the state shown in FIG.
FIG. 3 is a side view showing a folding seat according to an embodiment of the present invention, and shows a state in which a seat cushion is flipped up from the state shown in FIG. 2;
4 is a side view showing a folding seat according to an embodiment of the present invention, and shows a state in which the seat back is raised from the state shown in FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is a side view showing a folding sheet according to an embodiment of the present invention, and shows a state where a slide lock release lever is operated from the state shown in FIG. 4;
6 is a side view showing a folding sheet according to an embodiment of the present invention, and shows a state in which a rotation lock release lever is operated from the state shown in FIG. 5. FIG.
FIG. 7 is a side view of a seat layout showing a state in which a folding seat according to an embodiment of the present invention enables seating facing the front of an occupant.
FIG. 8 is a plan view of a seat layout showing a state in which the folding seat according to the embodiment of the present invention can be seated facing the front of the passenger.
FIG. 9 is a side view of a sheet layout showing a state in which a sheet body of a folding sheet according to an embodiment of the present invention is slid forward in a folded state.
10 is a side view of a sheet layout showing a state in which the sheet main body of the folding sheet according to the embodiment of the present invention is in the folding lock state after FIG. 9 and the third sheet is stored under the floor. FIG.
11 is a side view of the sheet layout showing a state in which the sheet body of the folding sheet according to the embodiment of the present invention is slid rearward from FIG. 10;
FIG. 12 is a side view of a sheet layout in which a sheet body of a folding sheet according to an embodiment of the present invention is in a facing state.
[Explanation of symbols]
13 Slider
15 Seat body
20 Slide lock mechanism (slide lock means)
40 base
43 Seat back
46 Seat cushion
49 Support shaft (center axis)
51 Guide groove
53 Link
56 Jumping spring (biasing means)
60 Rotation lock mechanism (rotation lock means)
93 Linkage lock switching mechanism (linkage lock switching means)
94 Switching lever (release rocking member)
99 Bottom part
100 Slide lock release lever
103 Rotation lock release lever

Claims

A seat main body provided with a seat back and a seat cushion provided so as to be rotatable about the seat back side at a base on a slider, slide lock means for restricting sliding of the seat main body, and the seat cushion Rotation lock means for restricting rotation , and
Urging means for rotating the seat cushion in the flip-up direction;
An interlocking lock switching means for releasing the restriction of the slide by the slide lock means and releasing the restriction of the rotation by the rotation lock means by moving the seat back forward by a predetermined angle or more ;
The folding seat characterized by holding the seat back which is brought forward to the seat cushion which is flipped up .

In a state where the seat cushion is rotated in the flip-up direction by the forward movement of the seat back, the interlock lock switching means is rotated by the rotation lock means in conjunction with the rising motion that raises the seat back. 2. The folding seat according to claim 1, wherein the folding seat restricts movement and restricts the slide by the slide lock means to hold the seat cushion in a flip-up posture .

Provided on the bottom surface side of the seat cushion are a slide lock release lever for releasing the restriction of the slide by the slide lock means and a rotation lock release lever for releasing the restriction of the rotation by the rotation lock means. The folding sheet according to claim 1 or 2, characterized in that.

The interlock lock switching means is pressed against the seat back by the forward movement of the seat back and swings to release the restriction of the slide by the slide lock means and to restrict the rotation by the rotation lock means. The folding sheet according to any one of claims 1 to 3, further comprising a release rocking member for releasing .

The folding sheet according to any one of claims 1 to 4, wherein back urging means for urging the seat back in a forward direction is provided .