JP3604618B2 - 半導体素子の検査方法及び検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体素子の検査を行う方法および装置に関し、より詳しくは、チップと、リード部と、チップを封止している透明な封止体とを有する半導体素子に光を照射し、この半導体素子からの光を検出して、上記封止体の欠陥の有無を検査するための方法およ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8に示すように、チップ14表面に光学センサ(光電センサ)16が実装されている場合、この光学センサが外界の光信号を受光可能とするために、チップは一般にモールドと呼ばれる透明樹脂製封止体で封止される。従来、このようなモールドの表面欠陥および内部欠陥は、半導体素子全部について、専任の検査員が顕微鏡を用いて目視で個々に行っていた。具体的には、図11に示すように、単品位置決めジグ29に単品状態の被検査体をセットし、専任の検査員がモールド表面欠陥、モールド内部欠陥を顕微鏡28を用いて検査ステーション30にて1個ずつ検査し、欠陥が発見された場合は、検査員が自ら取り除いていた。
【0003】
光学センサ上面及び光学センサ付近に欠陥が存在すると、外界からの光信号を正常に受光することができなくなるため、このようなモールドの欠陥検査は必要不可欠な検査である。
【0004】
モールド表面の欠陥とは、モールド表面のキズやモールド表面に付着した異物等のことである。一方、モールド内部の欠陥とは、モールド内部の気泡・異物等のことである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の目視による半導体素子のモールド欠陥検査は主として次のような欠点がある。
【0006】
(1) 目視検査では見落としなどの検査ミスが生じる。
【0007】
(2) 検査基準がばらつき、品質が安定しない。
【0008】
(3) 人間の処理能力には限界がある。
【0009】
(4) 欠陥の大きさ・形状及び場所が不特定で有るため、目視検査が非常に困難。
【0010】
(5) 検査に長時間を要する。
【0011】
この発明は、上記のような欠点を解消するためになされたもので、半導体素子の透明樹脂からなるモールド(封止体)の検査を自動化して、検査の信頼性を向上することのできる検査方法および検査装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の検査方法は、チップと、リード部と、上記チップを封止している透明樹脂からなる封止体とを有する半導体素子に光を照射し、この半導体素子からの光を検出して、上記封止体の欠陥の有無を検査するための半導体素子の検査方法であって、
被検査体である半導体素子を、上記チップの上面が上記封止体を介して光検出手段に対向するように、該光検出手段の下方に設置し、
封止体に欠陥がない場合には半導体素子からの光が上記光検出手段に入射せず、かつ、封止体に欠陥がある場合にはその欠陥によって生じる散乱光が上記光検出手段に入射するような方向から、この半導体素子に光源からの光線を入射させ、
上記光検出手段による検出結果に基づいて、半導体素子の封止体の欠陥の有無を判定するようにしており、
また、上記半導体素子の検査には、上記封止体の表面欠陥の有無を検査する表面欠陥検査と上記封止体の内部欠陥の有無を検査する内部欠陥検査とがあり、
チップ表面と検出すべき封止体の欠陥とのコントラストが得られるように、上記表面欠陥検査では水平方向に対して10°〜30°の角度の下斜め方向から半導体素子に光源からの光線を入射させ、上記内部欠陥検査では水平方向に対して下方に0°〜20°の角度をなす方向から半導体素子に光源からの光線を入射させることを特徴としている。
【0013】
【0014】
この検査方法を実施するために、本発明の検査装置は、
被検査体である半導体素子を照射するための光源と、
被検査体である上記半導体素子のチップに上記封止体を介して対向する位置に配置され、上記光源によって照射されたこの半導体素子からの光を検出する光検出手段と、
上記光検出手段によって検出された光に基づいて、半導体素子の封止体の欠陥の有無を判定する判定手段とを備え、
上記光源から半導体素子へ光線を入射させる方向は、封止体に欠陥がない場合には半導体素子からの光が上記光検出手段に入射せず、かつ、封止体に欠陥がある場合にはその欠陥によって生じる散乱光が上記光検出手段に入射するように設定されており、
また、上記半導体素子の検査には、上記封止体の表面欠陥の有無を検査する表面欠陥検査と上記封止体の内部欠陥の有無を検査する内部欠陥検査とがあり、
チップ表面と検出すべき封止体の欠陥とのコントラストが得られるように、上記表面欠陥検査では水平方向に対して10°〜30°の角度の下斜め方向から半導体素子に光源からの光線を入射させ、上記内部欠陥検査では水平方向に対して下方に0°〜20°の角度をなす方向から半導体素子に光源からの光線を入射させるようになっていることを特徴とする。
【0015】
上記検査装置を用いた上記検査方法では、封止体に欠陥がない場合には、光源から半導体素子の封止体に入射した光は、封止体の上面とこれに対向するチップ表面によって全反射を繰り返しながら前進した後、封止体の外にでる。この光は光検出手段には入射しない。一方、封止体の表面あるいは内部に欠陥がある場合には、光源から半導体素子に入射した光はこの欠陥によって乱反射し、封止体の上面から散乱光が出て、光検出手段に入射する。つまり、光検出手段が封止体からの光を検出したか否かによって、封止体に欠陥があるかないかを判定できる。よって、この発明の検査方法を用いれば、封止体の欠陥検査を自動化できる。
上記封止体の表面欠陥の有無を検査する場合に、水平方向に対して10°〜30°の角度の下斜め方向から半導体素子に光源からの光線を入射させるのは、水平方向に対して下10°〜30°の角度が、チップ表面と表面欠陥とのコントラストを最も良好に得られる角度であるからである。角度が10°より小さいと、封止体に入射した光源からの光線はチップ表面で乱反射し、また、角度が30°より大きいと、光線が封止体を突き抜けて光検出手段に入射してしまう。したがって、いずれの場合も、チップ表面と欠陥とのコントラストがなくなり欠陥を検出できない。
【0016】
上記封止体の内部欠陥の有無を検査する場合に、水平方向に対して下方に0°〜20°の角度をなす方向から半導体素子に光源からの光線を入射させるのは、水平方向に対して下0°〜20°の角度が、チップ表面と内部欠陥とのコントラストを最も良好に得られる角度であるからである。角度が0°より小さいと、封止体に入射した光源からの光線はチップ表面で乱反射し、また、角度が20°より大きいと、光線が封止体を突き抜けて光検出手段に入射してしまう。したがって、いずれの場合も、チップ表面と欠陥とのコントラストがなくなり欠陥を検出できない。
【0017】
上述した角度で光源から光線を半導体素子に入射させるために、上記検査装置は、上記光源からの光線が水平方向に対して下側に0°〜30°の角度をなして半導体素子に入射できるように、光源の光線の出射方向を調整可能としてもよい。0°〜30°の範囲で調整可能であれば、封止体の表面欠陥を検査するときに使用する角度(10°〜30°)にも、封止体の内部欠陥を検査するときに使用する角度(0°〜20°)にも対応できる。
【0018】
一実施形態では、高い検出精度を確保するために、上記光源として600nm〜670nmの波長を有するLED光源が用いられる。
【0019】
一実施形態において、上記検査装置における光検出手段は、半導体素子から来る光を取り込んで半導体素子の画像を形成する撮像手段からなる。この場合、検査装置は撮像手段によって得られた画像を処理して所定の検査領域内の画像データを得る画像処理手段をさらに備え、上記判定手段は上記画像処理手段によって得られた画像データを欠陥判定基準と比較して封止体の欠陥の有無を判定する。
【0020】
一実施形態では、上記撮像手段はテレセントリックレンズとCCDカメラを備えている。テレセントリックレンズは特定方向の光成分のみを取り込むことができるので、欠陥に起因する散乱光のみを取り込んで撮像することができる。
【0021】
より高精度の欠陥検出を行うために、外部からの光線が上記光検出手段によって検出されないよう、外部からの光線を遮断する遮光板を設けてもよい。
【0022】
封止体の表面欠陥を検査する場合と、封止体の内部欠陥を検査する場合とで、被検査体における検査領域と欠陥判定基準を変えることにより、高精度に欠陥を検査することができる。
【0023】
一実施形態において、上記光源、光検出手段、判定手段はそれぞれ、封止体の表面欠陥を検査するための第1の光源、第1の光検出部、第1の判定部と、封止体の内部欠陥を検査するための第2の光源、第2の光検出部、第2の判定部とを備えており、上記第1の光源からの光線の出射方向は、この光線が水平方向に対して下側に10°〜30°の角度をなして半導体素子に入射できるように調整可能であり、上記第2の光源からの光線の出射方向は、この光線が水平方向に対して下側に0°〜20°の角度をなして半導体素子に入射できるように調整可能である。そして、第1の判定部と第2の判定部は互いに異なる欠陥判定基準を用いて欠陥の判定を行う。この実施形態では、第1の光源、第1の光検出部、第1の判定部によって一半導体素子の封止体表面の欠陥が検査されている間に、第2の光源、第2の光検出部、第2の判定部によって別の半導体素子の封止体内部の欠陥が検査される。よって、封止体表面と封止体内部の欠陥を共通の光源、共通の光検出部、共通の判定部によって検査する場合に比べて、検査時間が短くなる。
【0024】
一実施形態では、リード部がフレームに接続された状態(つまり、複数のチップがリードフレームに搭載された状態で、以下、この状態をフレーム状態とも言う。)で半導体素子の検査が行なわれる。この場合、検査装置は、リード部がフレームに接続された状態で複数の半導体素子を順次上記光検出手段の方へ送る供給手段と、上記供給手段によって送られてきた半導体素子を上記光検出手段下方の所定箇所に位置決めする位置決め手段とをさらに備える。フレーム状態にある半導体素子は、自動ピッチ送り等の供給手段によって、自動的に所定距離づつ光検出手段の方へと送ることができる。したがって、フレームがリード部が切り離された単品状態の被検査体を所定箇所に位置決めする場合に比べて、被検査体の位置決めが容易である。また、フレーム状態の被検査体には光源からの光線が、遮られることなく上述した方向から半導体素子に入射できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の半導体素子の検査装置の一実施形態の機構図である。この図に示すように、検査装置は、光源2、遮光板4、テレセントリックレンズ5、CCDカメラ6、画像メモリ7、画像処理部8、画像判定部9、そして装置駆動部22を有する。
【0026】
光源2は、被検査体である半導体素子1を取り巻くように配置されており、この光源2からの光線3によって半導体素子1を照明する。半導体素子1は、例えば図8に示すように、チップ14と、ワイヤー13と、チップ14表面に搭載された光電センサ16と、リード部20と、透明樹脂からなる封止体(以下、モールドという)21とからなる。テレセントリックレンズ5とCCDカメラ6は半導体素子1の上方に位置するよう設置されて、半導体素子1を撮像する。テレセントリックレンズ5とCCDカメラ6は撮像手段であり光検出手段である。CCDカメラ6からの画像信号は画像メモリ7に格納される。そして、画像処理部8は画像メモリ7から読み出された画像信号を処理して所定の検査領域内の画像データを得る。画像データは画像判定部9に送られる。画像判定部9は、画像データと欠陥判定基準を比較して、半導体素子の良否、より詳しくは、モールド(封止体)の欠陥の有無を判定し、判定結果信号10を出力する。装置駆動部22はこの判定結果信号10を受け、判定結果に応じて半導体素子1を分類収納するように、そのための装置を駆動する。なお、画像処理や画像判定は公知の手法を利用して行うことができる。
【0027】
被検査体である半導体素子1に対して外乱光が入ると、半導体素子1の上面つまりモールド21の上面からの外乱光によって、チップ14表面が乱反射を起こし、その結果、チップ14表面と欠陥とのコントラストがなくなり、検査ができなくなる。このような事態を回避するために、遮光板4が、光源2および被検査体1を覆うようにテレセントリックレンズ5の回りに設けられている。
【0028】
光源2には単一ピーク波長のLED光源を用いる。この理由は、複数のピーク波長を含んだ光源では、チップ表面で乱反射を起こして、チップ表面と欠陥とのコントラストがなくなり、検査ができなくなるからである。また、テレセントリックレンズ5を用いることによって、特定方向のみの光成分を取り込むことができ、欠陥で乱反射した散乱光のみを撮像することができる。
【0029】
LED光源としては、600nm〜670nmのピーク波長を有するInGaAlP系の黄色LED及びGaAlAs系の赤色LEDが望ましい。GaN系の青色LED、緑色LED、InGaAlP系の黄色LED、GaAlAs系の赤色LEDについて検討したが、ピーク波長600nm〜670nmのInGaAlP系及びGaAlAs系LEDが特に検出精度がよかった。
【0030】
また、この実施形態では、光源2はモールド表面欠陥検査とモールド内部欠陥検査の両方に共通に使用されるため、水平方向に対して下側に0°〜30°の角度をなして光線3が半導体素子1に入射できるように、光線の出射方向を調整可能にしている。ただし、モールド表面欠陥検査時には、図2に示すように、水平方向に対して下側に10°〜30°の角度θをなして光線3が半導体素子1に入射できるように出射方向が調整され、モールド内部欠陥検査時には、図3に示すように、水平方向に対して下側に0°〜20°の角度θをなして光線3が半導体素子1に入射できるように出射方向が調整される。図2、3において、11はモールド表面の欠陥を表し、12はモールド内部の欠陥を表している。また、15はこれらの欠陥によって生じる散乱光を表している。
【0031】
図6はモールド表面欠陥検査時の光源配置角度比較図である。この図に示すように、モールド表面欠陥検査では、半導体素子1に対する光源2の配置角度(つまり、半導体素子1に対する光線3の出射方向)として、水平方向に対して下側の角度θ=10°〜30°が最もチップ表面と欠陥とのコントラストを得られる角度であり、この範囲の角度で光線3を半導体素子1に入射させれば、(b)に示すように、光源2からの入射光3が欠陥で乱反射して、半導体素子1の上面つまりモールド21の上面に散乱光15として現われ、この光15を良好に検出することができる。この角度では、モールド21に欠陥がない場合には、(a)に示すように、入射光3はモールド上面とチップ14表面との間を全反射しながら前進して、モールド21の外に出た光はエキセントリックレンズ5に取り込まれない。一方、(c)に示すように、角度θが10°より小さいとチップ14表面で乱反射し、また、(d)に示すように、角度θが30°より大きいと光線3がモールド21を突き抜けて直接CCDカメラ6に入るため、いずれの場合も欠陥とのコントラストがなくなり欠陥を検出できない。
【0032】
図7はモールド内部欠陥検査時の光源配置角度比較図である。この図に示すように、モールド内部欠陥検査では、半導体素子1に対する光源2の配置角度(つまり、半導体素子1に対する光線3の出射方向)として、水平方向に対して下側の角度θ=0°〜20°が最もチップ表面と欠陥とのコントラストを得られる角度であり、この範囲の角度で光線3を半導体素子1に入射させれば、(b)に示すように、光源2からの入射光3が欠陥で乱反射して、半導体素子1の上面つまりモールド21の上面に散乱光15として現われ、この光15を良好に検出することができる。この角度では、モールド21に欠陥がない場合には、(a)に示すように、入射光3はモールド上面とチップ14表面との間を全反射しながら前進して、モールド21の外に出た光はエキセントリックレンズ5に取り込まれない。一方、(c)に示すように、角度θが0°より小さいとチップ14表面で乱反射し、また、(d)に示すように、角度θが20°より大きいと光線3がモールド21を突き抜けて直接CCDカメラ6に入るため、いずれの場合も欠陥とのコントラストがなくなり欠陥を検出できない。
【0033】
図4はモールド表面欠陥検査およびモールド内部欠陥検査でそれぞれ得られる半導体素子1(図8参照)の画像の一例である。11は表面欠陥、12は内部欠陥である。
【0034】
画像処理部8では、画像メモリ7から画像を読み出して画像処理を行い、モールド表面欠陥検査とモールド内部欠陥検査それぞれに応じて、設定された検査領域の画像データを抽出する。そして、画像判定部9では、この画像データと検査に応じた検査判定基準とを比較して欠陥の有無の判定を行い、その結果を判定結果信号10として出力する。出力された結果信号10は装置駆動部22に伝えられる。
【0035】
図5は、被検査体1をフレーム状態17で位置決めピン18にて位置決めを行う場合を示している。光源2はフレームサポート19の下方に配置されている。このようにフレーム状態で被検査体を送って位置決めする場合には、単品状態で位置決めする場合に比べて位置決めが容易になる。また、単品状態で位置決めする場合には、位置決め機構の構造によっては、下方からの光線3は遮断されることがあるが、図5に示した位置決め機構は、その下方に配置された光源2からの光線3を、遮ることなく被検査体に入射させることができる。
【0036】
図9は本発明の別の実施形態による検査装置のブロック図である。この実施形態でも被検査体をフレーム状態で供給するため、フレーム供給部23を有する。このフレーム供給部23から供給されたフレーム17を、図10に示すように、自動ピッチ送りにて1ピッチずつ送り、位置決めピン18で位置決めを行って、検査ステーション30にて被検査体を1つずつ検査する。
【0037】
また、図1に示した検査装置がモールド表面欠陥検査とモールド内部欠陥検査とを1つの検査ステーションで行うのに対して、図9の検査装置は、モールド表面欠陥検査とモールド内部欠陥検査とをそれぞれ別の検査ステーション30で行うようにしたものである。そのため、モールド表面欠陥検査部24とモールド内部欠陥検査部25を別々に備えると共に、それぞれに対する画像判定部9を別々に備える。モールド表面欠陥検査部24とモールド内部欠陥検査部25の各々は、図1に示した構成部材2,4,5,6,7,8と同様の構成を備えている。この検査装置は、さらに、半導体素子のリード部20をフレームから切り離して単品状態にする単品カット部26と、分類収納部27と、装置駆動部22を有する。
【0038】
この検査装置では、モールド表面検査とモールド内部検査を同時に行い、フレーム状態の被検査体を単品カット部26にて単品にカットして、画像判定部9,9で判定されたモールド表面検査・モールド内部検査の2つの検査結果を装置駆動部22にメモリし、その結果を基に、分類収納部27にて、自動的に良品・不良品の分類収納を行う。モールド表面検査とモールド内部検査はそれぞれ同時に別々の被検査体に対して行い、検査装置の処理時間の短縮を図っている。
【0039】
【発明の効果】
以上のことから、本発明の検査方法および検査装置を用いれば、透明樹脂で封止された半導体素子の外観検査を精度良く行うことができる。また、信頼性の向上及び検査の自動化が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体素子の検査装置の一実施形態の機構図。
【図2】本発明のモールド表面の欠陥を検査する方法を説明する図。
【図3】本発明のモールド内部の欠陥を検査する方法を説明する図。
【図4】同検査装置のモールド表面欠陥検査用およびモールド内部欠陥検査用の光源を点灯したときにそれぞれ得られる画像の一例を示した図。
【図5】本発明における光源配置図。
【図6】モールド表面欠陥検査光源配置角度比較図。
【図7】モールド内部欠陥検査光源配置角度比較図。
【図8】被検査体である半導体素子の一例を示す平面図で、チップ表面に実装されている光電センサの一例を示している。
【図9】本発明の半導体素子の検査装置の別の実施形態の機構図。
【図10】本発明の検査方法の一例を示した図。
【図11】従来技術の目視検査方法の一例を示した図。
【符号の説明】
1 半導体素子
2 光源
3 光線
4 遮光板
5 テレセントリックレンズ
6 CCDカメラ
7 画像メモリ
8 画像処理部
9 画像判定部
10 判定結果信号
11 表面欠陥
12 内部欠陥
13 ワイヤー
14 チップ
15 散乱光
16 光電センサ
17 半導体素子(フレーム状態)
18 位置決めピン
19 フレームサポート
20 リード部
21 透明樹脂からなる封止体(モールド)
22 装置駆動部
23 フレーム供給部
24 モールド表面欠陥検査部
25 モールド内部欠陥検査部
26 単品カット部
27 分類収納部
28 顕微鏡
29 単品位置決めジグ
30 検査ステーション
Claims (13)
- チップと、リード部と、上記チップを封止している透明樹脂からなる封止体とを有する半導体素子に光を照射し、この半導体素子からの光を検出して、上記封止体の欠陥の有無を検査するための半導体素子の検査方法であって、
被検査体である半導体素子を、上記チップの上面が上記封止体を介して光検出手段に対向するように、該光検出手段の下方に設置し、
封止体に欠陥がない場合には半導体素子からの光が上記光検出手段に入射せず、かつ、封止体に欠陥がある場合にはその欠陥によって生じる散乱光が上記光検出手段に入射するような方向から、この半導体素子に光源からの光線を入射させ、
上記光検出手段による検出結果に基づいて、半導体素子の封止体の欠陥の有無を判定するようにしており、
また、上記半導体素子の検査には、上記封止体の表面欠陥の有無を検査する表面欠陥検査と上記封止体の内部欠陥の有無を検査する内部欠陥検査とがあり、
チップ表面と検出すべき封止体の欠陥とのコントラストが得られるように、上記表面欠陥検査では水平方向に対して10°〜30°の角度の下斜め方向から半導体素子に光源からの光線を入射させ、上記内部欠陥検査では水平方向に対して下方に0°〜20°の角度をなす方向から半導体素子に光源からの光線を入射させることを特徴とする半導体素子の検査方法。 - 請求項1の検査方法において、
上記光源として600nm〜670nmの波長を有するLED光源を用いることを特徴とする検査方法。 - 請求項1または2の検査方法において、
封止体の表面欠陥を検査する場合と、封止体の内部欠陥を検査する場合とで、被検査体における検査領域と欠陥判定基準を変えることを特徴とする検査方法。 - 請求項1乃至3のいずれか1つの検査方法において、
リード部がフレームから切り離されていない状態で半導体素子の検査を行うことを特徴とする検査方法。 - チップと、リード部と、上記チップを封止している透明樹脂からなる封止体とを有する半導体素子に光を照射し、この半導体素子からの光を検出して、上記封止体の欠陥の有無を検査するための半導体素子の検査装置であって、
被検査体である半導体素子を照射するための光源と、
被検査体である上記半導体素子のチップに上記封止体を介して対向する位置に配置され、上記光源によって照射されたこの半導体素子からの光を検出する光検出手段と、
上記光検出手段によって検出された光に基づいて、半導体素子の封止体の欠陥の有無を判定する判定手段とを備え、
上記光源から半導体素子へ光線を入射させる方向は、封止体に欠陥がない場合には半導体素子からの光が上記光検出手段に入射せず、かつ、封止体に欠陥がある場合にはその欠陥によって生じる散乱光が上記光検出手段に入射するように設定されており、
また、上記半導体素子の検査には、上記封止体の表面欠陥の有無を検査する表面欠陥検査と上記封止体の内部欠陥の有無を検査する内部欠陥検査とがあり、
チップ表面と検出すべき封止体の欠陥とのコントラストが得られるように、上記表面欠陥検査では水平方向に対して10°〜30°の角度の下斜め方向から半導体素子に光源からの光線を入射させ、上記内部欠陥検査では水平方向に対して下方に0°〜20°の角度をなす方向から半導体素子に光源からの光線を入射させるようになっていることを特徴とする半導体素子の検査装置。 - 請求項5の検査装置において、
上記光源からの光線が水平方向に対して下側に0°〜30°の角度をなして半導体素子に入射できるように、光源の光線の出射方向を調整可能としたことを特徴とする検査装置。 - 請求項5または6の検査装置において、
上記光検出手段は、半導体素子から来る光を取り込んで半導体素子の画像を形成する撮像手段からなり、
撮像手段によって得られた画像を処理して所定の検査領域内の画像データを得る画像処理手段をさらに備え、
上記判定手段は上記画像処理手段によって得られた画像データを欠陥判定基準と比較して封止体の欠陥の有無を判定することを特徴とする検査装置。 - 請求項7の検査装置において、
上記撮像手段はテレセントリックレンズとCCDカメラを備えていることを特徴とする検査装置。 - 請求項5乃至8のいずれか1つの検査装置において、
上記光源はLED光源であることを特徴とする検査装置。 - 請求項9の検査装置において、
上記LED光源の波長領域が600〜670nmであることを特徴とする検査装置。 - 請求項5乃至10のいずれか1つの検査装置において、
リード部がフレームに接続された状態で複数の半導体素子を順次上記光検出手段の方へ送る供給手段と、
上記供給手段によって送られてきた半導体素子を上記光検出手段下方の所定箇所に位置決めする位置決め手段とをさらに備えたことを特徴とする検査装置。 - 請求項5乃至11のいずれか1つの検査装置において、
外部からの光線が上記光検出手段によって検出されないよう、外部からの光線を遮断する遮光板をさらに備えたことを特徴とする検査装置。 - 請求項5乃至12のいずれか1つの検査装置において、
上記光源、光検出手段、判定手段はそれぞれ、封止体の表面欠陥を検査するための第1の光源、第1の光検出部、第1の判定部と、封止体の内部欠陥を検査するための第2の光源、第2の光検出部、第2の判定部とを備えており、
上記第1の光源からの光線の出射方向は、この光線が水平方向に対して下側に10°〜30°の角度をなして半導体素子に入射できるように調整可能であり、 上記第2の光源からの光線の出射方向は、この光線が水平方向に対して下側に0°〜20°の角度をなして半導体素子に入射できるように調整可能であり、
上記第1の判定部と第2の判定部は異なる欠陥判定基準を用いて封止体の欠陥の判定を行うことを特徴とする検査装置。
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---|---|---|---|
JP2000215808A JP3604618B2 (ja) | 2000-07-17 | 2000-07-17 | 半導体素子の検査方法及び検査装置 |
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