JP3604017B2 - 赤色の化学発光を生成する化学発光組成物およびこれを用いた化学発光体 - Google Patents

赤色の化学発光を生成する化学発光組成物およびこれを用いた化学発光体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤色の化学発光を生成する化学発光組成物およびこれを用いた化学発光体に関し、さらに詳細には、既存の赤色の化学発光を生成する化学発光体に比べて、発光の強さが大きく長時間発光できるようにすることによって、長時間安定した赤色の化学発光を要する製品に有用に使用され得る化学発光組成物およびこれを用いた化学発光体に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、赤色は、安全と救助のイメージとして使われていることから化学発光製品においても極めて重要な位置を占めているが、前記赤色を生成する化学発光製品はその中に含まれる発光染料によって発光の強さと残光特性が異なってくる。
【0003】
前記赤色を生成する発光染料としては制限された数種の化合物だけが公知されており、前記発光染料は通常、過酸化物によってシュウ酸エステル化合物と反応して化学発光を生成する。
【0004】
米国特許第3,557,233号では前記赤色を生成する発光染料としてナフタセン(naphthacene)やテトラセン(tetracene)などのような芳香族化合物にフェニルエチニル(phenylethynyl)基が置換された誘導体等を利用する技術を開示している。しかし、前記米国特許第3,557,233号で提示した染料は、使用者らを満足させるような発光強さと残光特性を持たなかった。
【0005】
そのため、最近ではジカルボキシイミドペリレン化合物をシュウ酸エステル化学発光製品に染料として使用する技術が知られている。
【0006】
特に、米国特許第4,845,223号では発光染料として下記一般式1で表されるジカルボキシイミドペリレン化合物を提供している。
【0007】
(一般式1)
【0008】
【化3】
Figure 0003604017
【0009】
式中、RとRはそれぞれ同一でも異なってもいいものであって、脂肪族、環脂肪族、芳香族、環芳香族ラジカルグループから選択され、X、YおよびZはそれぞれ塩素、臭素またはORであり、Rは置換基を有しても有しなくてもいいフェニル、ナフチルまたはアントリル(anthryl)である。
【0010】
しかし、前記一般式1で表されるジカルボキシイミドペリレン化合物を化学発光組成物に使用する上で最大の問題は、溶媒に対する溶解度である。つまり、一般的に化学発光組成物に使用される溶媒であるジブチルフタレートやジメチルフタレートに対する前記ジカルボキシイミドペリレン化合物の溶解度が低いため、初期発光の強さが小さく、残光時間が縮まる問題点がある。
【0011】
したがって、最近では化学発光の初期強さを増加させるために、前記溶媒に対するジカルボキシイミドペリレン染料の溶解度を増加させることを中心に技術開発が進んできた。
【0012】
前記技術の一環として、米国特許第5,122,306号では、前記一般式1においてRとRが互いに同一でありながら置換基を有しても有さなくてもいいCないしCのアルキルまたはフェニルラジカルであり、X、YおよびZはそれぞれORであり、Rは置換基を有しても有さなくてもいいフェニル基のペリレン化合物を化学発光を生成するための組成物に使用する技術を開示している。さらに詳細には、前記の構造を有するペリレン化合物と溶媒およびシュウ酸エステル化合物からなる化学発光組成物を提供し、これを過酸化物を含む溶液と混合して赤色の化学発光を得る技術を開示している。
【0013】
しかし、前記米国特許第5,122,306号の技術は、既存に使用されるペリレン化合物の溶媒に対する溶解度を大きく増進させて化学発光の強さと残光時間を大きく改善したものの、依然として初期化学発光の強さが小さいだけでなく、特に、24時間以上の発光を要求する製品には使用し難いという問題を抱えている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、前記の従来技術の問題点を解決するために案出されたものであり、溶媒に対するジカルボキシイミドペリレン化合物の溶解度を改善させて初期発光の強さが既存の化学発光組成物に比べて著しく高く、特に24時間以上の発光を要求する製品にも適用できる、赤色の化学発光を生成する化学発光組成物およびこれを用いた化学発光体を提供することにその目的がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、溶媒とシュウ酸エステル化合物およびペリレン化合物を含む化学発光組成物において、前記ペリレン化合物として下記の一般式2で表されるペリレン化合物が総組成物100重量部に対して0.1ないし0.5重量部含まれることを特徴とする赤色の化学発光を生成する化学発光組成物を提供する。
【0016】
(一般式2)
【0017】
【化4】
Figure 0003604017
【0018】
式中、RはC12ないしC20のアルキル基である。
【0019】
また、本発明は、前記化学発光組成物と過酸化物を含む溶液からなる化学発光体を提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0021】
本発明では、前記一般式2で表されるペリレン化合物と溶媒およびシュウ酸エステル化合物からなる赤色の化学発光を生成する化学発光組成物を提供する。前記化学発光組成物は過酸化物によって赤色の化学発光を生成する。
【0022】
このとき、前記一般式2で表されるペリレン化合物においてRはC12ないしC20のアルキル基である。特に、アルキル基のなかでも線形のアルキル基が好ましい。このように炭素数の大きい線形アルキル基の場合、従来のペリレン化合物に比べて初期発光が極めて大きく、溶解度が増進されるため長時間発光を要求する製品に使用されることができる。
【0023】
特に、ペリレン化合物として前記一般式2で表されるペリレン化合物のなかでも、RがC12であるドデシル基のN,N’−ジドデシル−1,6,7,12−テトラキス(4−t−ブチルフェノキシ)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミド、RがC16であるヘキサデシル基のN,N’−ジヘキサデシル−1,6,7,12−テトラキス(4−t−ブチルフェノキシ)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミド、またはRがC18であるオクタデシル基のN,N’−ジオクタデシル−1,6,7,12−テトラキス(4−t−ブチルフェノキシ)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミドから選択されるのがさらに好ましい。
【0024】
前記一般式2で表されるペリレン化合物は通常の製造方法によって製造されたものが使用できる。
【0025】
例えば、前記一般式2で表されるペリレン化合物は、下記の一般式3のペリレン3,4,9,10−テトラカルボキシ酸無水物と一般式4で表されるアミン、酢酸および1−メチル−2−ピロリドンを窒素下で混合した後、前記反応液を90℃まで加熱して6時間攪拌し、常温に冷却して1時間攪拌した後減圧ろ過して固体を得た後、前記得られた固体を10% KOH水溶液に入れて70℃まで加熱して30分間攪拌した後、常温に冷却して再び減圧ろ過し、得られた固体を過量の水とメタノールで洗って乾燥して下記一般式5で表される化合物を得た後、得られた一般式5の化合物をクロロホルム溶媒下でCl2ガスを注入しながら8時間還流させた後、反応溶液を常温に冷却した後24時間空気を吹き入れながら攪拌し、反応溶液を飽和KCO水溶液で二回洗った後、減圧蒸留して溶媒を除去し、これを1,2−ジクロロエタンで再結晶して下記一般式6で表されるオレンジ色の固体を得た後、得られた一般式6の化合物と4−t−ブチルフェノル、無水KCOおよび1−メチル−2−ピロリジノンを窒素大気下で120℃で8時間攪拌し、反応物を常温に冷却し1時間攪拌した後、これをろ過して得た固体を蒸留水に入れて常温で2時間攪拌した後、再び減圧ろ過し、蒸留水とメタノールでそれぞれ洗ってこれを乾燥すると容易に得られる。
【0026】
(一般式3)
【0027】
【化5】
Figure 0003604017
【0028】
(一般式4)
【0029】
【化6】
Figure 0003604017
【0030】
式中、RはC12ないしC20のアルキル基である。
【0031】
(一般式5)
【0032】
【化7】
Figure 0003604017
【0033】
式中、RはC12ないしC20のアルキル基である。
【0034】
(一般式6)
【0035】
【化8】
Figure 0003604017
【0036】
式中、RはC12ないしC20のアルキル基である。
【0037】
このとき、前記一般式2で表されるペリレン化合物は、総組成物100重量部に対して0.05ないし0.5重量部含まれるのが好ましい。前記ペリレン化合物が総組成物100重量部に対して0.05重量部未満であれば、発生する光の感度と持続性が低下する問題点があり、0.5重量部を超えると、前記ペリレン化合物が固体として析出される問題があるので、前記範囲内でペリレン化合物を含ませるのが好ましい。
【0038】
前記一般式2で表されるペリレン化合物を含有する化学発光組成物は溶媒を含み、このとき溶媒としては通常のものを選んで使用できる。本発明では第3級アルコール、ジブチルフタレートまたはジブチル安息香酸から選択されたいずれかを単独または混合して使用した。
【0039】
また、本発明による化学発光組成物は、シュウ酸エステル化合物を含み、前記シュウ酸エステル化合物としてビス(2,4,5−トリクロロ−6−カルボペントキシフェニル)シュウ酸エステルを使用する。
【0040】
このとき本発明では前記シュウ酸エステル化合物が、総組成物100重量部に対して5ないし18重量部含まれるようにした。前記シュウ酸エステル化合物が総組成物100重量部に対して5.0重量部未満であれば、発生する光の強さが極めて弱く、18.0重量部を超えると、シュウ酸エステルが固体として析出される問題があるので、前記範囲内でシュウ酸エステル化合物を含ませるのが好ましい。
【0041】
前記の化学発光組成物は、過酸化物によって赤色の化学発光を示すことになり、したがって、本発明では前記化学発光組成物と過酸化物を含む溶液からなる化学発光体を提供する。このとき前記過酸化物を含む溶液は通常的に使用されるものを適用することができる。
【0042】
このとき、前記過酸化物を含む溶液は、総溶液100重量部に対して過酸化物0.5ないし5重量部を含むようにするのが好ましい。前記過酸化物を含む溶液において過酸化物の含量が総溶液100重量部に対して0.5重量部未満であれば、初期発光がうまくできない問題が起こり、5重量部を超えると、初期発光の強さが大きくなって発光時間が短くなる問題が起こる。したがって、前記範囲内で過酸化物が含まれるようにするのが好ましい。前記過酸化物としては過酸化水素と過酸化カルボキシ酸などを使用できるが、反応性面から過酸化水素を使用するのがより好ましい。
【0043】
また、前記過酸化物を含む溶液は溶媒を含み、本発明では溶媒として第3級アルコール、ジメチルフタレート、ジブチルフタレートまたはジブチル安息香酸から選択されたいずれかを単独または混合して使用した。
【0044】
また、前記過酸化物を含む溶液は触媒を含み、本発明では触媒としてサリシル酸塩を含ませた。このとき前記触媒は、総溶液100重量部に対して0.001ないし0.05重量部含まれるのが好ましい。
【0045】
前記発光性組成物と過酸化物を含む溶液は1:1ないし1:1の比率に混合されるのが好ましい。発光性組成物と過酸化物を含む溶液の比率が1:1未満であれば、発光時間が短くなる問題点が生じ、発光性組成物と過酸化物を含む溶液の比率が5:1を超えると、初期発光がよくできない問題点が生じるので、前記範囲内で発光性組成物と過酸化物を含む溶液を混合するのが好ましい。
【0046】
このように組成された過酸化物を含む溶液と本発明による発光性組成物を前述の比率に混合する場合、赤色の発光が48時間以上保持され、残光は60時間以上保持される。
【0047】
前記の化学的発光の光は通常の応用分野に使用されることができ、周知の如く、信号、飾り用、ゲーム用、狩用、漁具用および軍事目的に使用されることができる。また、他の色の発光染料または一般染料と混合して様々な色の発光を得ることもできる。例えば、青色蛍光染料と混合してピンク色の発光が得られる。
【0048】
以下、本発明を下記の実施例に上げてさらに詳細に説明するが、これは本発明の理解を助けるためのものであって、本発明がこれに限定されるのではない。
【0049】
<実施例1>
容器にビス(2,4,5−トリクロロ−6−カルボペントキシフェニル)シュウ酸エステル13.5gとジブチルフタル酸エステル86.4gを添加した後、窒素大気下で攪拌しながら120℃まで加熱し、N,N’−ジドデシル−1,6,7,12−テトラキス(4−t−ブチルフェノキシ)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミド0.100gを入れて十分に攪拌した後、常温に冷却して化学発光組成物を製造した。
【0050】
<実施例2>
実施例1のN,N’−ジドデシル−1,6,7,12−テトラキス(4−t−ブチルフェノキシ)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミドに代わって同量のモル数だけのN,N’−ジヘキサデシル−1,6,7,12−テトラキス(4−t−ブチルフェノキシ)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミド0.108gを入れ、実施例1と同様に施して化学発光組成物を製造した。
【0051】
<実施例3>
実施例1のN,N’−ジドデシル−1,6,7,12−テトラキス(4−t−ブチルフェノキシ)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミドに代わって同量のモル数だけのN,N’−ジオクタデシル−1,6,7,12−テトラキス(4−t−ブチルフェノキシ)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミド0.113gを入れ、実施例1と同様に施して化学発光組成物を製造した。
【0052】
<比較例1>
実施例1のN,N’−ジドデシル−1,6,7,12−テトラキス(4−t−ブチルフェノキシ)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミドに代わって同量のモル数だけのN,N’−ジブチル−1,6,7,12−テトラキス(4−t−ブチルフェノキシ)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミド0.083gを入れ、実施例1と同様に施して化学発光組成物を製造した。
【0053】
<実験例1>
60%過酸化水素4.0gにジメチルフタル酸エステルとt−ブタノールを4:1の比率に混合した溶液を入れて体積を100gに作った後、サリシル酸塩0.018gを添加して過酸化物を含む溶液を製造し、この溶液と前記実施例1ないし3および比較例1で製造した化学発光組成物をそれぞれ1:3の比率に混合した後、28cm×25cm×13cmの箱で光を遮断し、発生する光の強さをパワーメータ(Coherent社のパワーメータ(モデルNo.: FM))で時間別に測定し、その結果を下記の表1に表した。
【0054】
【表1】
Figure 0003604017
【0055】
<実験例2>
60%過酸化水素4.0gにジメチルフタル酸エステルとt−ブタノールを4:1の比率に混合した溶液を入れて体積を100gにした後、サリシル酸塩0.018gを添加して過酸化物を含む溶液を製造し、この溶液と前記実施例1ないし3および比較例1で製造した化学発光組成物をそれぞれ1.6:2.4の比率に混合した後28cm×25cm×13cmの箱で光を遮断し、発生する光の強さをパワーメータ(Coherent社のパワーメータ(モデルNo.: FM))で時間別に測定し、その結果を下記の表2に表した。
【0056】
【表2】
Figure 0003604017
【0057】
<実験例3>
60%過酸化水素4.0gにジメチルフタル酸エステルとt−ブタノールを4:1の比率に混合した溶液を入れて体積を100gにした後、サリシル酸塩0.018gを添加して過酸化物を含む溶液を製造し、この溶液と前記実施例1ないし3および比較例1で製造した化学発光組成物をそれぞれ1.7:2.6の比率に混合した後28cm×25cm×13cmの箱で光を遮断し、発生する光の強さをパワーメータ(Coherent社のパワーメータ(モデルNo.: FM))で時間別に測定し、その結果を下記表3に表した。
【0058】
【表3】
Figure 0003604017
【0059】
前記表1ないし3に表すように、過酸化物を含む溶液と化学発光組成物を種々の比率に混合して発光性を確認した結果、本発明によって製造された発光性組成物である実施例1ないし3が、従来発光性組成物に比べて初期発光強さと残光特性に極めて優れていることがわかる。
【0060】
【発明の効果】
以上の如く、本発明は、従来赤色を生成する発光染料とは異なり、安定性に優れているので初期発光の強さが大きいのみならず、長時間にわたって化学発光を保持できる、赤色の化学発光を生成する化学発光組成物およびこれを用いた化学発光体を提供する有用な発明である。

Claims (13)

  1. 溶媒とシュウ酸エステル化合物およびペリレン化合物を含む化学発光組成物において、
    前記ペリレン化合物として下記の一般式2で表されるペリレン化合物が総組成物100重量部に対して0.1ないし0.5重量部含まれることを特徴とする赤色の化学発光を生成する化学発光組成物。
    (一般式2)
    Figure 0003604017
    式中、RはC12ないしC20のアルキル基である。
  2. 前記一般式2で表されるペリレン化合物がN,N’−ジドデシル−1,6,7,12−テトラキス(4−t−ブチルフェノキシ)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミド、N,N’−ジヘキサデシル−1,6,7,12−テトラキス(4−t−ブチルフェノキシ)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミド、またはN,N’−ジオクタデシル−1,6,7,12−テトラキス(4−t−ブチルフェノキシ)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミドから選択されることを特徴とする請求項1記載の赤色の化学発光を生成する化学発光組成物。
  3. 前記シュウ酸エステル化合物がビス(2,4,5−トリクロロ−6−カルボペントキシフェニル)シュウ酸エステルであることを特徴とする請求項1記載の赤色の化学発光を生成する化学発光組成物。
  4. 前記シュウ酸エステル化合物が総組成物100重量部に対して5ないし18重量部含まれることを特徴とする請求項1記載の赤色の化学発光を生成する化学発光組成物。
  5. 前記溶媒がジブチルフタレート、ジブチル安息香酸またはその混合物から選択されることを特徴とする請求項1記載の赤色の化学発光を生成する化学発光組成物。
  6. 溶媒とシュウ酸エステル化合物とペリレン化合物及び過酸化物を含む化学発光体において、
    前記ペリレン化合物として下記の一般式2で表されるペリレン化合物が総組成物100重量部に対して0.1ないし0.5重量部含まれることを特徴とする赤色の化学発光を生成する化学発光体。
    (一般式2)
    Figure 0003604017
    式中、RはC12ないしC20のアルキル基である。
  7. 前記過酸化物が化学発光組成物の溶液に含まれることを特徴とする請求項6記載の化学発光体。
  8. 前記過酸化物を含む溶液が総溶液100重量部に対して過酸化物 1ないし5重量部を含むことを特徴とする請求項7記載の化学発光体。
  9. 前記過酸化物を含む溶液が溶媒を含むことを特徴とする請求項7記載の化学発光体。
  10. 前記溶媒がジブチルフタレート、ジメチルフタレート、ジブチル安息香酸または前記の少なくともいずれか一つの混合物から選択されることを特徴とする請求項9記載の化学発光体。
  11. 前記過酸化物を含む溶液が触媒を含むことを特徴とする請求項7記載の化学発光体。
  12. 前記触媒がサリシル酸塩であることを特徴とする請求項11記載の化学発光体。
  13. 前記触媒が総溶液100重量部に対して0.001ないし0.05重量部含まれることを特徴とする請求項11記載の化学発光体。
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