JP3602585B2 - 紙ふぶきをまき散らす装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
この発明は、社会的および娯楽的行事に使用し、紙ふぶきをまき散らす装置に関するものである。
【０００２】
【従来技術の構成とその問題点】
結婚式またはバースディなどの社会的行事、またはカーニバルなどの娯楽的行事において、紙ふぶきを空中、床、テーブルおよび祝福される関係者にまき散らすものは知られている。たとえば、米国特許第８２５８４３号明細書に紙ふぶきおよび爆薬がチューブに収容された紙ふぶきキャノンが示されている。起爆ひもを引っ張ると、紙ふぶきが放出される。米国特許第１５６０３２６号に紙ふぶきガンが示され、これは外周に沿ってシールされた一対のシートで形成されたバッグを有する。紙ふぶきがバッグに収容される。排出チューブまたはネックがバッグにのびる。バッグを圧搾し、膨張させると、紙ふぶきが放出される。米国特許第４９３２９１５号明細書にバルーン外被が示され、それに紙ふぶきおよび他のアイテムが収容される。膨張後、バルーン外被がパンクし、これによって内容物が放出される。
【０００３】
【発明の目的】
この発明の目的は、特別の構成の紙ふぶきをまき散らす装置を新たに提供することにある。
【０００４】
【発明の構成】
この発明によれば、
（ａ）外周に沿って互いにシールされた一対のシートを備え、前記シートによって膨張するフレキシブル外被が形成され、前記外被は加圧ガスを前記外被の内部に入れるガス入口を有し、前記シートは前記外被の内部に押し返された裏返された部分を有し、その部分によって開口端をもつポケットが形成されており、さらに、
（ｂ）前記ポケットに収容された紙ふぶきを構成する多数の物体と、
（ｃ）前記開口端を横切ってのび、前記ポケットを閉鎖する閉鎖体とを備え、前記外被があらかじめ設定された力で圧縮されたとき、前記ガスによって前記裏返された部分が反転し、前記閉鎖体が破裂し、前記紙ふぶきが破裂音とともに爆発的に放出されるようにしたことを特徴とする紙ふぶきをまき散らす装置が提供される。
【０００５】
好ましい実施例では、シートは合成プラスチック材料で構成され、その外周に沿って熱シールされる。
【０００６】
ガス入口はワンウェイチェックバルブを含む。
【０００７】
物体は着色された紙およびリボンの小片からなる。
【０００８】
閉鎖体はポケットの開口端に接着された紙である。
【０００９】
閉鎖体は刻み目線をもつ接着閉鎖体であってもよい。
【００１０】
外被はボトル形状であってもよい。
【００１１】
【実施例の説明】
図１〜図３において、参照符号１０はこの発明にかかる紙ふぶき１２をまき散らす装置を示す。この装置１０では、一対のシート１４，１６がその外周に沿って互いにシールされ、シート１４，１６によってフレキシブル外被が形成されている。シート１４は上側フレキシブルシートであり、シート１６は下側フレキシブルシートである。シート１４，１６は紙、合成プラスチックフィルム材料またはマイラ（商標）にアルミニウムなどをコーティングしたラミネートであってもよい。シート１４，１６は合成プラスチック材料で構成され、その外周に沿って熱シールされていることが好ましい。
【００１２】
外被は加圧ガスを外被の内部１８に入れるガス入口２０を有する。図示されていないが、加圧ガス源、たとえば空気源に接続されたノズルがガス入口２０に挿入され、ノズルによって加圧ガスが入れられ、外被が膨張する。図４〜図６の実施例で説明するように、ガス入口２０はワンウェイバルブを含むものであってもよい。ノズルの取り外し後、その部分がシールされるようにしてもよい。
【００１３】
図１に示されているように、シート１４，１６は外被の内部１８に押し返された裏返された部分１４ａ，１４ｂを有する。そして、その部分１４ａ，１４ｂによって開口端２４をもつポケット２２が形成され、紙ふぶきを構成する多数の物体１２がポケット２２に収容される。物体１２は着色された紙およびリボンの小片からなる。物体１２に非着色の紙およびリボンの小片を含ませてもよい。物体１２に平坦なものを使用してもよく、三次元的なものを使用してもよい。物体１２に米、キャンディ、おもちゃなどの他のアイテムを含ませてもよい。要するに、紙ふぶきを構成するものであれば、物体１２はどのようなものであってもよいものである。
【００１４】
閉鎖体２６が開口端２４を横切ってのび、閉鎖体２６によってポケット２２が閉鎖される。閉鎖体２６はポケット２２の開口端２４に接着された紙である。その接着剤に感圧接着剤が使用されていることが好ましい。
【００１５】
紙ふぶき１２をまき散らすには、図３に示すように、使用者の指で膨張した外被を圧搾すればよい。外被があらかじめ設定された力で圧縮されたとき、ガスによって裏返された部分１４ａ，１４ｂが反転し、閉鎖体２６が破裂し、紙ふぶき１２が破裂音とともに爆発的に放出される。
【００１６】
図４〜図６は他の実施例の装置３０を示す。この装置３０では、一対のシート３４，３６がその外周に沿って互いにシールされ、シート３４，３６によって膨張するフレキシブル外被が形成されている。外被はシャンペンボトル形状であり、加圧ガスを外被の内部に入れるガス入口４０を有する。ガス入口４０はワンウエイチェックバルブ４１を含む。シート３４，３６は外被の内部に押し返された裏返された部分３４ａ，３６ａを有する。その部分３４ａ，３６ａによって開口端４４をもつポケット４２が形成され、紙ふぶきを構成する多数の物体３２がポケット４２に収容される。
【００１７】
閉鎖体４６が開口端４４を横切ってのび、閉鎖体４６によってポケット４２が閉鎖される。閉鎖体４６は刻み目線４８をもつ接着閉鎖体であり、接着テープである。
【００１８】
図６に示すように、使用者の指で膨張した外被を圧搾すると、外被があらかじめ設定された力で圧縮されたとき、ガスによって裏返された部分３４ａ，３６ａが反転し、閉鎖体４６が刻み目線４８で破裂し、紙ふぶき３２が破裂音とともに爆発的に放出される。
【００１９】
比較的平坦な底壁５０によって膨張した外被を直立させることができ、大晦日および結婚式などの社会的行事のとき、特に好ましい。
【００２０】
図７の実施例では、図１〜図３の実施例において、シールバルブ５２が外被の内部１８に配置されており、ノズルがガス入口に挿入されるのではなく、使用者の指で一対のマウスフラップ５４，５６が引き離され、口がマウスフラップ５４，５６に押し付けられ、空気がガス入口に吹き込まれる。シールバルブ５２は一対のシール５８，６０を有する。したがって、吹き込まれた空気によってシール５８，６０が押し離され、空気が外被の内部に入る。その後、外被の内部の空気圧力によってシール５８，６０が付勢され、閉鎖される。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施例の装置の製造工程を示す縦断面図である。
【図２】図１の装置に紙ふぶきが収容された状態を示す縦断面図である。
【図３】図２の装置を使用する状態を示す縦断面図である。
【図４】他の実施例の装置の斜視図である。
【図５】図４の５−５線拡大破断断面図である。
【図６】図４の装置を使用する状態を示す斜視図である。
【図７】他の実施例の装置の一部破断断面図である。
【符号の説明】
１０ 装置
１２，３２ 物体（紙ふぶき）
１４，１６，３４，３６ シート
１８ 内部
２０，４０ ガス入口
２２，４２ ポケット
２４，４４ 開口端
２６，４６ 閉鎖体

Claims (7)

1. （ａ）外周に沿って互いにシールされた一対のシートを備え、前記シートによって膨張するフレキシブル外被が形成され、前記外被は加圧ガスを前記外被の内部に入れるガス入口を有し、前記シートは前記外被の内部に押し返された裏返された部分を有し、その部分によって開口端をもつポケットが形成されており、さらに、
   （ｂ）前記ポケットに収容された紙ふぶきを構成する多数の物体と、
   （ｃ）前記開口端を横切ってのび、前記ポケットを閉鎖する閉鎖体とを備え、前記外被があらかじめ設定された力で圧縮されたとき、前記ガスによって前記裏返された部分が反転し、前記閉鎖体が破裂し、前記紙ふぶきが破裂音とともに爆発的に放出されるようにしたことを特徴とする紙ふぶきをまき散らす装置。
2. 前記シートは合成プラスチック材料で構成され、その外周に沿って熱シールされていることを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. 前記ガス入口はワンウェイチェックバルブを含むことを特徴とする請求項１に記載の装置。
4. 前記物体は着色された紙およびリボンの小片からなることを特徴とする請求項１に記載の装置。
5. 前記閉鎖体は前記ポケットの開口端に接着された紙であることを特徴とする請求項１に記載の装置。
6. 前記閉鎖体は刻み目線をもつ接着閉鎖体であることを特徴とする請求項１に記載の装置。
7. 前記外被はボトル形状であることを特徴とする請求項１に記載の装置。

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