JP3601960B2 - ダイナミック型半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、1トランジスタ/1キャパシタ構造のメモリセルを用いたダイナミック型半導体記憶装置(DRAM)に関する。
【0002】
【従来の技術】
DRAMのメモリセルは、図8に示すように、ワード線WLにより駆動される一つのMOSトランジスタQと一つのキャパシタCにより構成される。MOSトランジスタQの一端はビット線BLに接続され、他端がキャパシタCの一方の電極である記憶ノードNに接続される。記憶ノードNは、メモリセル毎に設けられるが、この記憶ノードにキャパシタ絶縁膜を介して対向するプレート電極PLが複数のキャパシタCの共通電極として配設される。プレート電極PLはプレート電位発生回路により例えば、VCC/2に設定される。
【0003】
この様なDRAMにおいて、センス/ライト動作時、選択されたメモリセルではキャパシタCの電荷の充放電が行われる。このとき、記憶ノードNの電位変動は、プレート電極PLの電位変動をもたらし、プレート電極PLにノイズがのる。具体的に例えば、“1”データ(=VCC)が書かれているメモリセルに“0”データを書き込む場合のプレート電位変動の様子を示すと、図9のようになる。図9では、ビット線BLの振幅がVCC(例えば、3.3V)とVSS(例えば0V)の間、ビット線のプリチャージ電位及びプレート電位がVCC/2であり、ワード線WLが昇圧電位Vpp(例えば、4.5V)で駆動される場合の、各部の電位変動を示している。ワード線WLが立ち上がり、MOSトランジスタがオンになると、キャパシタが放電モードになるから、記憶ノードNは電位低下し、これとの容量結合によりプレート電極PLは僅かに電位低下し、ビット線BLは充電により電位上昇する。センスアンプが動作開始すると、ビット線の電位変動を増幅して、ビット線BL及び記憶ノードNはVCCに電位上昇し、これに伴ってプレート電位も僅かに上昇する。ライト動作が開始すると書き込みデータ“0”がビット線に転送されて、ビット線BL及び記憶ノードNはVSSまで引き下げられ、これに応じてプレート電位も僅かに低下する。その後プレート電位は徐々にVCC/2まで回復する。
【0004】
この様に、メモリセルの動作に応じてプレート電位が変動するが、このとき、プレート電位変動ΔVPLは、記憶ノードNの電位変動ΔVSNを用いて、下記数1で表される。
【0005】
【数1】
ΔVPL=ΔVSN×(CS /CPL)
但し、CS はキャパシタの容量であり、CPLはプレート電極PLの容量である。
【0006】
キャパシタの容量CS は、プレート電極の容量CPLに比べて小さいため、一つの記憶ノードNの電位変動がプレート電位に及ぼす影響は小さいが、一つのプレート電極に対向する複数の記憶ノードが同時に同じ方向に変動すると、プレート電位の変動は無視できなくなる。図9においては、プレート電位はワード線選択の1サイクル(ロウ・サイクル)で殆ど回復しているが、プレート電極自身の抵抗やプレート電位発生回路とプレート電極までの配線の抵抗、プレート電位発生回路の性能等により、サイクル内でプレート電位が回復できない場合が生じる。特にDRAMの高集積化が進むと、一つのプレート電極に対向するメモリセルキャパシタの数が増え、また配線が細く且つ長くなり、プレート電位発生回路とプレート電極までの配線抵抗が増大するから、ロウ・サイクル内でのプレート電位の回復がますます困難になる。
【0007】
更に、リークの多いキャパシタが存在すると、記憶ノードとプレート電極の間がショートしたことになる。この様なメモリセルは、冗長回路により置き換えられるとしても、ビット線から切り離されることはないため、センス/ライト時にビット線の電位変動が直接的にプレート電極に電位変動をもたらす。
【0008】
プレート電位変動の具体的な影響について説明すると、次の通りである。まず、プレート電位変動がない状況でビット線に読み出される電圧Vsense は、下記数2で表される。
【0009】
【数2】
Vsense =(Vcell−VBL)×{CS /(Cb +CS )}
ここで、Vcellはワード線が立ち上がる直前の記憶ノードの電位、VBLはビット線のプリチャージ電位、CS はキャパシタの容量、Cb はビット線の容量である。
プレート電位がΔVPLだけ変動したとすると、そのときビット線の読み出し電圧Vsense は、下記数3となる。
【0010】
【数3】
Vsense =(Vcell+ΔVPL−VBL)×{CS /(Cb +CS )}
例えば、プレート電位が低下する方向(ΔVPL<0)に変動すると、センス動作において、“0”データ(Vcell=VSS)の読み出し電位は低下し、読み出し電圧(電位差)は増加する方向になるが、“1”データ読み出し電位も同様に低下するため、“1”データの読み出しマージンが低下する。逆に、プレート電位が上昇する方向(ΔVPL>0)に変動すると、センス動作時“0”データ読み出しのマージンが低下することになる。
【0011】
従って、ワード線を次々に選択して高速にロウアクセスを行おうとすると、センスアンプが頻繁に動作するため、プレート電極のノイズ量が増大し、マージン低下による動作不良を引き起こしやすくなる。これはDRAMの高速動作を妨げる原因となっていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように従来のDRAMでは、プレート電極の電位変動がセンス動作時のマージン低下をもたらし、特に高速ロウアクセスを行おうとするとマージン性の動作不良を引き起こすため、高速化が妨げられるという問題があった。
【0013】
この発明は、上記事情を考慮してなされたもので、プレート電極の電位変動を抑制し、またプレート電極の電位変動があったとしても読み出し動作マージン低下を来すことなく高速アクセスを可能としたDRAMを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るDRAMは、複数本のビット線と、このビット線と交差して配設された複数本のワード線と、前記ビット線とワード線の交差部に配置されて、キャパシタの一端が共通電位端子に接続された1トランジスタ/1キャパシタ構成のダイナミック型メモリセルと、前記ビット線に接続されてビット線を予備充電するための、前記基準電位端子をプリチャージ電源として用いたビット線プリチャージ回路とを備えたことを特徴とする。
【0015】
具体的にこの発明において、前記複数本のビット線は二本ずつでビット線対を構成し、前記ビット線プリチャージ回路は各ビット線対毎に設けられる。この場合前記ビット線プリチャージ回路は、ソースが共通に前記基準電位端子に接続され、ドレインがそれぞれ対をなすビット線に接続され、ゲートが共通にプリチャージ信号線により駆動される二つのプリチャージ用MOSトランジスタと、対をなすビット線間に接続されて前記プリチャージ信号線により駆動されるイコライズ用MOSトランジスタとから構成される。
【0016】
この発明に係るDRAMはまた、半導体基板と、この半導体基板に形成された、複数本ずつの互いに交差するビット線とワード線、及びこれらのビット線とワード線の各交差部に配置されたトランジスタとキャパシタからなるメモリセルを有するメモリセルアレイと、前記半導体基板に形成された前記各ビット線を予備充電するためのビット線プリチャージ回路と、前記半導体基板に前記キャパシタの共通電極として配設されて前記ビット線プリチャージ回路のプリチャージ電源として用いられるプレート電極と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
この発明において、前記プレート電極は、好ましくはコンタクト孔を介して前記ビット線プリチャージ回路の電源端子に接続される。
この発明においてはまた、前記キャパシタが、前記メモリセルのトランジスタ及びビット線プリチャージ回路を覆う層間絶縁膜上に配設されてこの層間絶縁膜を貫通して前記メモリセルのトランジスタの拡散層に接続される記憶ノードと、この記憶ノード上にキャパシタ絶縁膜を介して配設された前記プレート電極とを備えて構成され、前記プレート電極が、前記キャパシタ絶縁膜及び層間絶縁膜を貫通して開けられたコンタクト孔を介して前記ビット線プリチャージ回路の電源端子拡散層に接続されていることを特徴とする。
【0018】
この発明においては更に、前記キャパシタが、前記メモリセルのトランジスタに隣接して形成されたトレンチと、このトレンチの側壁に沿って形成されて前記トランジスタの拡散層と連続する拡散層からなる記憶ノードと、前記トレンチ内にキャパシタ絶縁膜を介して埋め込まれた前記プレート電極とを備えて構成され、前記プレート電極に電位を与える配線層が、前記メモリセルのトランジスタ及びキャパシタを覆う層間絶縁膜上に配設されてこの層間絶縁膜に開けられたコンタクト孔を介して前記トレンチ内に埋め込まれた前記プレート電極及び前記ビット線プリチャージ回路の電源端子拡散層に接続されていることを特徴とする。
【0019】
この発明においては更に、前記キャパシタが、前記メモリセルのトランジスタに隣接して形成されたトレンチと、このトレンチ内にキャパシタ絶縁膜を介して埋め込み形成されて前記トランジスタの拡散層と接続される記憶ノードとを備えて構成され、前記プレート電極が、前記キャパシタのトレンチに接するように前記半導体基板内部に形成された埋め込み拡散層により構成されて、前記ビット線プリチャージ回路の電源端子拡散層に拡散層を介して接続されていることを特徴とする。
【0020】
この発明によると、DRAMメモリセルのキャパシタの共通電極であるプレート電極をビット線プリチャージ回路の電源として用いることにより、プレート電極の電位変動が抑制され、プレート電位変動があったとしても、これに応じてビット線のプリチャージ電位が変動し、これらの変動分がメモリセルの読み出し電圧において互いの相殺する方向に作用する。この結果、読み出し動作マージンの低下がなく、従って、高速アクセス可能なDRAMが得られる。
【0021】
プレート電極は電流供給能力が小さいが、ビット線プリチャージ回路の電源は基本的にビット線のプリチャージ電位のずれ分を補正するだけであるから、プレート電極を電源として用いて十分その補正を行うことができる。
【0022】
またこの発明によると、プレート電極をビット線プリチャージ回路の電源端子層にコンタクト孔等を介して直接接続すればよいので、ビット線プリチャージ回路の電源配線を引き回す必要がなくなり、チップ面積の有効利用が可能になる。更に、プレート電極の電位安定性が必要なくなるので、プレート電位発生回路の性能は低いものでよく、プレート電位発生回路の配置やプレート電位発生回路とプレート電極間の配線抵抗も考慮する必要がないので、レイアウトの自由度が増す。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施例を説明する。
図1はこの発明の一実施例によるDRAMの要部等価回路を示す。メモリセルアレイ1は、互いに交差する複数のビット線対BL,bBLと複数本のワード線WL、それらの各交差部に配置されたダイナミック型メモリセル2を有する。メモリセル2は、ドレインがビット線BL,bBLに接続され、ゲートがワード線WLに接続されたMOSトランジスタQM と、このMOSトランジスタQM のソースに接続されたキャパシタCにより構成されている。
【0024】
各ビット線対BL,bBLには、ビット線プリチャージ回路3が設けられている。ビット線プリチャージ回路3は、プリチャージ信号線PCにより駆動されてビット線対BL,bBLをそれぞれ予備充電するためのプリチャージ用MOSトランジスタQ2,Q3と、同じくプリチャージ信号線PCにより駆動されてビット線対BL,bBLの間を短絡するイコライズ用MOSトランジスタQ1とから構成されている。
【0025】
ビット線プリチャージ回路3の電源端子となるプリチャージ用MOSトランジスタQ2,Q3のソースには、複数のキャパシタCに共通の基準電位端子であるプレート電極3がプリチャージ電源として接続されている。プレート電極PLに与えられる基準電位は、プレート電位発生回路4により、この実施例の場合VCC/2に設定される。
【0026】
図2は、ビット線プリチャージ回路3の部分のレイアウトを示し、図3はビット線プリチャージ回路3のプリチャージ用MOSトランジスタQ2の部分の断面構造(図2のA−A′位置の断面)と、メモリセル2の部分の断面構造を示している。
【0027】
この実施例のメモリセル2は、スタックト・キャパシタ構造を有する。即ち図3に示すように、メモリセル2のMOSトランジスタQM は、p型シリコン基板(又はp型ウェル)11に、ワード線となるゲート電極14、ドレイン,ソースとなるn+型拡散層12,13が形成されて構成されている。MOSトランジスタQM は層間絶縁膜15で覆われて、この上にビット線16が配設されている。ビット線16の上は更に層間絶縁膜17で覆われ、この層間絶縁膜17上にキャパシタCの記憶ノード18が形成され、この上にキャパシタ絶縁膜19を介して複数のキャパシタの共通電極となるプレート電極20が配設されている。
【0028】
ビット線プリチャージ回路3は、図2に示すように、プリチャージ信号線PCとなるゲート電極23に沿って、3つのMOSトランジスタQ1〜Q3を配置して構成されている。即ちゲート電極23を一部横に突出させたパターンとして、ゲート電極23を挟む3つのn+型拡散層21,22,25が形成され、拡散層21,22の間で一方のプリチャージ用MOSトランジスタQ2、拡散層25,22の間で他方のプリチャージ用MOSトランジスタQ3、拡散層21,25の間でイコライズ用MOSトランジスタQ1がそれぞれ構成される。MOSトランジスタQ2,Q3のドレインとなる拡散層21,25にはそれぞれBL,bBLとして対をなすビット線16が接続される。
【0029】
そして、メモリセルアレイ領域からビット線プリチャージ回路領域にまたがって形成されるプレート電極20が、プリチャージ用MOSトランジスタQ2,Q3の電源端子層であるソース拡散層22に対して、キャパシタ絶縁膜19及び層間絶縁膜17,15を貫通するコンタクト孔24を介して直接接続されて、プリチャージ電源として用いられている。
【0030】
この実施例による作用効果を具体的に説明する。ビット線対BL,bBLは、センス動作後は一方がVCC、他方がVSSになる。プリチャージ時はこれらのビット線対BL,bBLをイコライズ用MOSトランジスタQ1で短絡することにより、基本的にVCC/2のプリチャージ電位になる。しかし実際には、ビット線対BL,bBLの容量の不均衡、拡散層からの接合リーク等があり、VCC/2からずれることがある。ビット線プリチャージ用電源は、基本的にこのずれ分を補正するものであるから、大きな電流供給能力は要求されない。従ってこの実施例のように、電流供給能力の低いプレート電極(PL)20をプリチャージ電源として用いることができることになる。
【0031】
また、プレート電極20は複数のメモリセルのキャパシタに共通に配設されるので、容量は大きく、この実施例のようにプレート電極20をビット線プリチャージ用電源として用いても、これによるプレート電位の変動は殆どない。更に重要なことは、プレート電位の変動があったとしても、この実施例の場合にはビット線プリチャージ電位がこのプレート電位に連動する結果、センスマージンの低下を引き起こさない。その理由は次の通りである。
【0032】
プレート電極20の電位がΔVPLだけ変動した時、この実施例ではプレート電極20がビット線プリチャージ用電源として用いられているから、ビット線プリチャージ電位VBLもΔVPLだけ変動する。このとき、数1のビット線読み出し電圧は、下記数4のように書き替えられる。
【0033】
【数4】
Figure 0003601960
Figure 0003601960
即ち、ビット線読み出し電圧においては、プレート電位の変動は、ビット線プリチャージ電位が同時に変動する結果、その影響が相殺されることになる。従って、プレート電位変動があったとしても、読み出し動作のマージン低下を抑えることが可能になる。
【0034】
また、プレート電極20の抵抗が比較的高い場合、同一プレート電極20内でも局所的に電位変動が生じる場合がある。更に、高集積化が進むと、一つのプレート電極20に接続されるメモリセル数が増大し、プレート電位発生回路4から離れた部分では特にプレート電位が局所的に変動しやすくなる。しかしそのような場合でも、ビット線の長さは256セル/BL程度であり、アクセスされるメモリセルとビット線プリチャージ回路は比較的近くにあるため、局所的なプレート電位変動に対しても、ビット線プリチャージ電位をアクセスされるメモリセルの近傍のプレート電位とほぼ同じにすることができる。
【0035】
またこの実施例によると、ビット線プリチャージ用の電源配線を引き回す必要がないため、DRAMチップ面積を小さいものとすることができる。
一般にビット線対の間でプリチャージ電位に差があると、ビット線対の間でセンスアンプの起動タイミングにずれが生じ、センス速度にバラツキが生じる。この実施例においては、プレート電位の変動に対して全てのビット線対が同じだけ電位変動してプリチャージされるから、ビット線対間でプリチャージ電位に差はなく、従ってセンス速度のバラツキも生じない。
【0036】
更にこの実施例によると、プレート電極の電位変動があっても上述のようにセンス動作マージンが低下しないから、プレート電極の電位の安定性が必要でなくなる。従って、プレート電位発生回路4は性能が低いものであってもよい。またプレート電極20とプレート電位発生回路4の間の抵抗分が高くてもよく、従ってプレート電位発生回路4とプレート電極20を離して配置することができ、レイアウトの自由度が増す。また、プレート電極とプレート電位発生回路の間の配線は、抵抗が大きくてもよいから、細くすることができ、更にトランジスタのゲート配線や拡散層配線等の配線材料を用いることも可能となる。
【0037】
なお、図3に示すコンタクト孔24に埋め込む材料は、プレート電極20の材料そのものでもよいし、プレート電極20とは別の適当な導電材料を予め埋め込んでもよい。また、プレート電極20から直接基板11までコンタクトを落とすと、コンタクト長が長いため、コンタクト孔24の形成やその埋め込みが困難になる可能性もある。
【0038】
この問題を解決する実施例の構造を、図3に対応させて図4に示す。図3と対応する部分には、図3と同じ符号を付して詳細な説明は省略する。図4に示すように、第1層の層間絶縁膜15にコンタクト孔24aを開けてn+型拡散層22に接続された中継電極26を形成し、第2層の層間絶縁膜17にはこの中継電極26に対するコンタクト孔24bを開けて、プレート電極20を中継電極26にコンタクトさせる。この様にすれば、確実なコンタクトが可能になる。中継電極26には、ビット線16と同じ材料を用いれば、格別の工程の追加は必要がない。また、中継電極26として、ビット線16以外の他の適当な中間配線層材料を用いることもできる。
【0039】
図5は、図3の構造を変形した実施例の構造を、図3に対応させて示している。この実施例も、メモリセル2がスタックト・キャパシタ構造ではあるが、記憶ノード18及びプレート電極20が第1層の層間絶縁膜15の上に形成され、この上に形成された第2層の層間絶縁膜17上にビット線16が配設された構造としている。この場合、プレート電極20のコンタクト孔24は、キャパシタ絶縁膜19と第1層の層間絶縁膜15を貫通させればよい。従って、図3或いは図4の構造に比べて、プレート電極20のビット線プリチャージ回路の電源端子層へのコンタクト形成は容易になる。
【0040】
図6は、この発明をトレンチ・キャパシタ構造のメモリセルを持つDRAMに適用した実施例の構造を、図3に対応させて示している。MOSトランジスタQM に隣接して基板11にトレンチ31が形成され、このトレンチ31の側壁に沿って記憶ノードとなるn+型拡散層32が、MOSトランジスタQM の拡散層13と連続するように形成される。このトレンチ31の側壁にキャパシタ絶縁膜33が形成され、内部にプレート電極20を埋め込むことにより、キャパシタCが作られている。ビット線プリチャージ回路3の部分の構造は、図3と変わらない。
【0041】
そして、最上層に形成された、プレート電極20に電位を与えるための配線層34を、トレンチキャパシタのプレート電極20にコンタクトさせると同時に、図3と同様に、ビット線プリチャージ回路3の電源端子層である拡散層22にコンタクトさせる。
【0042】
この実施例によっても、先の実施例と同様の効果が得られる。
図7は、トレンチ・キャパシタ構造のメモリセルを持つDRAMに適用した他の実施例の構造を、図6に対応させて示している。この実施例では、トレンチ31の埋め込み導電層35が、図6とは逆に記憶ノードとして用いられている。そしてプレート電極PLは、基板11の内部にメモリセルアレイ領域全体にわたって形成されたn+型埋め込み拡散層41により構成され、トレンチ31に沿って形成されたn+型拡散層32はこの埋め込み拡散層41に接続されている。ビット線プリチャージ回路3の電源端子層であるn+型拡散層22と埋め込み拡散層41の間はn+型拡散層42により接続されている。
【0043】
メモリセルアレイ領域とビット線プリチャージ回路領域とは通常、MOSトランジスタの特性最適化のために別々のバックゲートバイアスを与える必要があり、別々のp型ウェルに形成されることが多い。この場合、各p型ウェル間を分離するために表面まで露出するn+型拡散層が用いられる。図7に示す埋め込み拡散層41とMOSトランジスタQ2の拡散層22を接続するn+型拡散層42としては、上述のウェル分離用n+型拡散層をそのまま用いることができる。言い換えれば、MOSトランジスタQ2のn+型拡散層22を、ウェル分離用n+型拡散層に重ねて形成すれば、n+型拡散層22が埋め込み拡散層41と接続されることになる。但し、n+型拡散層41をウェル分離用拡散層とは別に形成することは差し支えないし、或いはウェル分離用拡散層から離れた位置にn+型拡散層22が形成される場合には、これらを別の配線層で接続するようにしても良い。
【0044】
この実施例の場合、埋め込み拡散層41をプレート電極PLとすることにより、プレート電極PLをビット線プリチャージ回路3の電源端子層に接続するために、先の各実施例のようなコンタクト長の長いコンタクト形成が必要なくなるという利点が得られる。
【0045】
なお実施例では、メモリセルトランジスタ及びビット線プリチャージ回路のトランジスタを全てNMOSトランジスタとしたが、PMOSトランジスタを用いた場合にもこの発明は有効である。また実施例では、(VCC/2)プリチャージ方式の場合を説明したが、VCCプリチャージ方式のDRAMにも同様にこの発明を適用することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、プレート電極をビット線プリチャージ回路の電源として用いることにより、ビット線プリチャージ用電源配線を不要にすると共に、プレート電極にのるノイズの影響を低減し、高速にワード線切り替えを行うロウ・アクセスを行った場合にも読み出し動作のマージン低下を来さないDRAMを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるDRAMの要部等価回路を示す。
【図2】同実施例のビット線プリチャージ回路部のレイアウトを示す。
【図3】同実施例のメモリセル部及びビット線プリチャージ回路部の断面構造を示す。
【図4】他の実施例のメモリセル部及びビット線プリチャージ回路部の断面構造を示す。
【図5】他の実施例のメモリセル部及びビット線プリチャージ回路部の断面構造を示す。
【図6】他の実施例のメモリセル部及びビット線プリチャージ回路部の断面構造を示す。
【図7】他の実施例のメモリセル部及びビット線プリチャージ回路部の断面構造を示す。
【図8】DRAMメモリセルの基本構成を示す。
【図9】従来のDRAMでのライト動作の各部電位変動を示す。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ、2…メモリセル、3…ビット線プリチャージ回路、4…プレート電位発生回路、BL,bBL…ビット線、WL…ワード線、11…p型シリコン基板、12,13,21,22…n+型拡散層、14,23…ゲート電極、15,17…層間絶縁膜、16…ビット線、19…キャパシタ絶縁膜、20…プレート電極、24…コンタクト孔。

Claims (4)

  1. 半導体基板と、
    この半導体基板に形成された、複数本ずつの互いに交差するビット線とワード線及びこれらのビット線とワード線の各交差部に配置されたトランジスタとキャパシタからなるメモリセルを有し、前記キャパシタが前記トランジスタに隣接して前記半導体基板に形成されたトレンチと、このトレンチの側壁に沿って形成された埋め込み拡散層からなるプレート電極と、前記トレンチ内にキャパシタ絶縁膜を介して埋め込まれて前記トランジスタの拡散層と接続される記憶ノードとを備えて構成されたメモリセルアレイと、
    前記半導体基板に形成された、前記各ビット線をプリチャージするためのビット線プリチャージ回路とを備え、
    前記プレート電極としての埋め込み拡散層が前記ビット線プリチャージ回路の領域まで延在して前記ビット線プリチャージ回路の電源端子拡散層と接続されている
    ことを特徴とするダイナミック型半導体記憶装置。
  2. 前記複数本のビット線は二本ずつでビット線対を構成し、
    前記ビット線プリチャージ回路は各ビット線対毎に設けられている
    ことを特徴とする請求項記載のダイナミック型半導体記憶装置。
  3. 前記ビット線プリチャージ回路は、
    ソースが共通に前記ビット線プリチャージ回路の電源端子に接続され、ドレインがそれぞれ対をなすビット線に接続され、ゲートが共通にプリチャージ信号線により駆動される二つのプリチャージ用MOSトランジスタと、
    対をなすビット線間に接続されて前記プリチャージ信号線に接続されたイコライズ用MOSトランジスタとから構成されている
    ことを特徴とする請求項記載のダイナミック型半導体記憶装置。
  4. 前記ビット線プリチャージ回路の電源端子にプレート電位を供給するためのプレート電位発生回路を有する
    ことを特徴とする請求項記載のダイナミック型半導体記憶装置。
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