JP3601658B2 - 文字列抽出装置及びパターン抽出装置 - Google Patents
文字列抽出装置及びパターン抽出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3601658B2 JP3601658B2 JP14619998A JP14619998A JP3601658B2 JP 3601658 B2 JP3601658 B2 JP 3601658B2 JP 14619998 A JP14619998 A JP 14619998A JP 14619998 A JP14619998 A JP 14619998A JP 3601658 B2 JP3601658 B2 JP 3601658B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- character
- group
- rectangle
- character string
- combination
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06V—IMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
- G06V30/00—Character recognition; Recognising digital ink; Document-oriented image-based pattern recognition
- G06V30/40—Document-oriented image-based pattern recognition
- G06V30/41—Analysis of document content
- G06V30/414—Extracting the geometrical structure, e.g. layout tree; Block segmentation, e.g. bounding boxes for graphics or text
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06V—IMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
- G06V10/00—Arrangements for image or video recognition or understanding
- G06V10/10—Image acquisition
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06V—IMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
- G06V30/00—Character recognition; Recognising digital ink; Document-oriented image-based pattern recognition
- G06V30/40—Document-oriented image-based pattern recognition
- G06V30/41—Analysis of document content
- G06V30/416—Extracting the logical structure, e.g. chapters, sections or page numbers; Identifying elements of the document, e.g. authors
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Artificial Intelligence (AREA)
- Computer Graphics (AREA)
- Geometry (AREA)
- Character Input (AREA)
- Image Analysis (AREA)
- Character Discrimination (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は文書や図面などを読み取る画像認識技術に関わり、特に、画像から見出しなどの文字列を抽出する場合に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
文書を電子的にファイリングする場合、キーワードを文書に付与しておくことが不可欠であるが、この作業は作業者にとって極めて煩わしいものであり、この作業を自動化することは、電子ファイリングの有用性を高める上で極めて重要な課題である。
【0003】
新聞や雑誌においては、見出し部分を自動的に抽出し、文字認識してキーワードとするのが最も効率的である。なぜなら、見出しは文書の内容の特徴を豊富に含み、かつ文書の中で特定し易いからである。
【0004】
このため、キーワードを抽出する時間を短縮し、キーワードを的確に抽出する技術(例えば特開平4−287168号 ファイリングの自動キーワード抽出方法)が考案されている。
【0005】
この方法は、図や写真や表の説明文が、図や写真や表の矩形部分の上部あるいは下部にあることに着目して、そこにある文字列あるいは文字列領域を抽出し、文字認識を行い、キーワードとして登録するというものである。
【0006】
また、画像から文字列を抽出する技術(例えば、特開平8−293003号 文字列抽出方法およびその方法を用いた文字列抽出装置、及びその装置を用いた文字列認識処理装置ならびに文字列認識処理システム)が考案されている。
【0007】
ここでは、画像内の全ての文字を抽出し、連続性を有する文字列毎にグループ分けし、各グループの特徴量と登録された文字列の特徴量のモデルと比較・判別し、文字列として抽出するものである。ここで、連続性とは文字列の並びのことであり、特徴量とは漢字や数字などの文字の種類と大きさのことである。
【0008】
このように、電子ファイリングの対象となる文書や図面が様々であり、画像認識技術も多様であるが、画像から抽出する文字列の例として、新聞でよく見られる背景模様のある見出しを対象とする次に示す方法が一般的によく知られている。
【0009】
まず、入力画像を縦書きか、横書きかを判定し、入力画像とその反転画像にラベリング処理を行い、同じ色の画素が連なる連結成分を求める。
次に、各連結成分の大きさ、太さ、及び相対的位置から文字候補を見つけ出す。
【0010】
ここで、入力画像の連結成分から得られる文字候補を黒文字候補、反転画像の連結成分から得られる文字候補を白文字候補と呼ぶ。この黒文字候補と白文字候補の個数から文字の色を決定し、文字色を黒とした場合は入力画像の連結成分のみをそれ以降の処理対象とし、文字色を白とした場合は反転画像の連結成分のみをそれ以降の処理対象にする。
【0011】
次に、処理対象の連結成分をマージして文字列領域を求め、この文字列領域に含まれる連結成分で、しきい値以上の太さの連結成分を文字成分として抽出する。このしきい値は、連結成分の太さの最大値に対する一定の割合の値である。最後に、文字成分として抽出した連結成分を画像として生成し、文字認識処理によって文字列とする。
【0012】
また、見出し部分を正確に抽出するため、同一文字列に属する黒画素領域の正確な統合技術が必要となる。
この技術に関する従来方法としては、次の方法がある。
【0013】
まず、傾き補正や枠線除去などの前処理をしてから、画像全体をラベリングし、得られた黒画素連結領域の重なりネスト統合を行う。次に、得られた黒画素連結領域から文書全体の本文文字サイズを判断し、その値をもとに各連結領域の属性判別を行う。そして、属性が文字と判断された矩形に対しては、縦または横の統合を繰り返し、文字列を確定する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術では、文字抽出処理の途中の段階で文字色を決定し、一律の標準文字線幅を用いており、また、文字列領域を設定するときは1行(あるいは1列)を前提にしていた。そのため、背景模様の白黒混在、複数種類のフォント混在、カラー文書、複数行、縦横混在、およびそれらの複合体で構成される複雑な画像から文字列を抽出することが困難になるという問題があった。
【0015】
また、黒文字候補と白文字候補の個数の関係は、文字色を決定するための判断基準として信頼性が高いとは言えず、また、文字抽出処理の途中の段階で文字色を決定しているが、ここで判断を誤ると、それ以降は修復不可能であり、最後に処理する文字認識が不可能になってしまうという問題があった。
【0016】
さらに、一律の標準文字線幅を用いることは比較的線幅の細い文字成分が消失しやすい傾向にあることを意味し、最後に処理する文字認識に影響を及ぼしてしまうという問題があった。
【0017】
また、従来手法では、黒画素連結領域の重なりネスト統合を行うために、本来統合されるべきでないところが次々と統合され、結局文書全体が統合されるという深刻な失敗に陥る可能性があった。
【0018】
例えば、文書全体の傾きが補正されない場合、また枠線が完全に除去されない場合、重なりネスト統合により、文書全体が統合されることがある。
図30は、従来の重なりネスト統合により、文書全体が統合される例を示す図である。
【0019】
図30(a)において、連結成分の外接矩形K61〜K65が入力画像から得られたものとする。この連結成分の外接矩形K61〜K65に対して、重なりネスト統合を行うと、外接矩形K61と外接矩形K62とが重なっているため、外接矩形K61と外接矩形K62とは統合され、図30(b)に示すように、外接矩形K61と外接矩形K62とを囲む外接矩形K66が生成される。外接矩形K66が生成されると、この外接矩形K66と外接矩形K63とが重なるため、外接矩形K66と外接矩形K63とが統合され、図30(c)に示すように、外接矩形K66と外接矩形K63とを囲む外接矩形K67が生成される。外接矩形K67が生成されると、この外接矩形K67と外接矩形K64とが重なるため、外接矩形K67と外接矩形K64とが統合される。同様にして、図30(a)の外接矩形K61〜K65の全てが統合され、図30(d)に示すように、外接矩形K61〜K65を囲む外接矩形K68が生成される。
【0020】
また、写真や図、テクスチャ付きの見出しがある場合には、重なりネスト統合処理の時間がかかり過ぎるという問題もある。
。
【0021】
そこで、本発明の第1の目的は、文書や図面などを読み取る画像認識技術に関わり、特に、複雑な画像から文字列を抽出することを可能とし、文字色を見誤ることがなく、かつ線幅が細い線分を見落とすことがない文字列抽出装置を提供することである。
【0022】
また、本発明の第2の目的は、部分的に重なりネスト統合を行うことが可能なパターン抽出装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明の文字列抽出装置は、画像から文字列を抽出する装置であって、入力した画像から画素の色に基づいて、画素の色が連なる連結成分を抽出する連結成分抽出手段と、連結成分の相対的位置、および、連結成分の全画素数に対する境界画素数の比に基づいて、連結成分を共通の文字列または文字列群を構成する可能性が高いグループに分けるグルーピング手段と、グループ毎に文字認識処理を行い、その結果の各文字の第1位認識候補の距離値の逆数の和をグループの文字認識度とする文字認識手段と、グループの文字認識度にグループが占める矩形領域の面積によって重み付けしたものをグループの評価値とし、全てのグループの組合せについてグループの評価値の和を組合せの評価値とする組合せ評価手段と、組合せの評価値が最も高いグループの組合せを文字列として抽出する文字列抽出手段と、を備えることを特徴とする。
【0024】
また、本発明の文字列抽出装置は、入力した画像が白黒2値画像の場合には、入力画像と、白黒2値を反転させた反転画像とについて、黒画素が連なる連結成分を抽出することを特徴とする。
【0025】
更に、本発明の文字列抽出装置は、グループが占める矩形領域に重なりがないグループのみを関連付け、グループが占める矩形領域に重なりがないグループの組合せを全て求めることを特徴とする。
【0026】
更にまた、本発明の記録媒体は、プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、コンピュータを、入力した画像から画素の色に基づいて、画素の色が連なる連結成分を抽出する連結成分抽出手段と、連結成分の相対的位置、および、連結成分の全画素数に対する境界画素数の比に基づいて、連結成分を共通の文字列または文字列群を構成する可能性が高いグループに分けるグルーピング手段と、グループ毎に文字認識処理を行い、その結果の各文字の第1位認識候補の距離値の逆数の和をグループの文字認識度とする文字認識手段と、グループの文字認識度にグループが占める矩形領域の面積によって重み付けしたものをグループの評価値とし、全てのグループの組合せについてグループの評価値の和を組合せの評価値とする組合せ評価手段と、組合せの評価値が最も高いグループの組合せを文字列として抽出する文字列抽出手段と、を備え、画像から文字列を抽出する文字列抽出装置として機能させることを特徴とする。
【0027】
また、本発明の一態様によれば、入力画像及び前記入力画像の白黒反転画像のそれぞれから得られるパターンの認識結果のうち、互いに領域が重複しない部分を組み合わせたものを、前記入力画像からのパターンの抽出結果とするようにしている。
【0028】
このことにより、新聞などの見出し文字の中に、黒画素で構成された文字と白抜き文字とが混在している場合においても、黒文字候補と白文字候補の個数から文字の色が決定されたために、文字色が黒とされた場合は入力画像の連結成分のみがそれ以降の処理対象とされ、黒文字は正確に認識できるが、白抜き文字は認識不能となったり、文字色が白とされた場合は白黒反転画像の連結成分のみが文字認識の処理対象とされ、白抜き文字は正確に認識できるが、黒文字は認識不能となったりすることを防止することが可能となり、背景模様の白黒混在、複数種類のフォント混在、カラー文書、複数行、縦横混在、及びそれらの複合体で構成される複雑な画像から文字列を精度よく抽出することが可能となる。
【0029】
また、本発明の一態様によれば、入力画像の連結成分を抽出する連結成分抽出手段と、前記連結成分の外接矩形を生成する外接矩形生成手段と、前記外接矩形が前記入力画像に存在する頻度を前記外接矩形の面積で重み付けたヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、前記ヒストグラムの最大値を示す外接矩形の大きさを前記入力画像の文字サイズと推定する文字サイズ推定手段とを備えている。
【0030】
このことにより、1つの文字が互いに分離した複数のストロークで構成され、重なりネスト統合処理を行わなかったために、各ストロークごとに生成される外接矩形がそのまま残ってしまう場合においても、1つの文字の一部から構成される外接矩形は、1つの文字全体からの構成される外接矩形よりも、サイズが小さくなることから、1つの文字の一部から構成される外接矩形の頻度の評価を低くすることが可能となり、文字サイズを推定する際に、文字の部分的な大きさが文字サイズの推定に影響することを小さくすることが可能となるため、重なりネスト統合処理を行わない場合においても、文字サイズを精度よく推定することが可能となる。
【0031】
また、本発明の一態様によれば、前記外接矩形生成手段で生成された外接矩形のグルーピングを行うグルーピング手段と、前記文字サイズ推定手段で推定された文字サイズを有する第1の外接矩形を所定の個数以上含む第2の外接矩形を抽出する枠矩形抽出手段と、前記第2の外接矩形を前記グルーピングの対象から除外する枠矩形除外手段とを備えている。
【0032】
このことにより、新聞などから見出し文字を抽出する場合において、見出し文字の近くに本文文字を囲む枠矩形が存在する場合においても、この枠矩形のみを抽出することが可能となり、見出し文字の外接矩形と区別することが可能となることから、見出し文字のみを精度良く抽出することが可能となる。
【0033】
また、本発明の一態様によれば、前記外接矩形に与えられた矩形番号を前記入力画像に設定された各座標に射影する射影手段を備え、前記枠矩形抽出手段は、前記各座標に含まれる矩形番号を前記第2の外接矩形の座標の範囲内で探索することにより、第1の外接矩形を抽出するようにしている。
【0034】
このことにより、外接矩形内に存在する他の外接矩形を容易に抽出することが可能となり、本文文字を囲む枠矩形と見出し文字とが混在している場合においても、枠矩形のみを高速に抽出することが可能となる。
【0035】
また、本発明の一態様によれば、入力画像の連結成分を抽出する連結成分抽出手段と、前記連結成分の外接矩形を生成する外接矩形生成手段と、前記外接矩形が互いに重なっている他の外接矩形の個数を算出する重なり度評価手段と、前記重なり度評価手段の算出結果に基づいて、重なりネスト統合処理を行う重なりネスト統合処理手段とを備えている。
【0036】
このことにより、重なり度の大きな外接矩形だけを対象に重なりネスト統合処理を行い、重なり度の小さな外接矩形の重なりネスト統合処理を行わないようにすることが可能となることから、外接矩形が画面全体で統合されて、見出し文字の外接矩形が消失することを防止することが可能となるとともに、重なり度の大きな図や写真の一部をより大きな矩形に吸収統合しておくことが可能となり、図や写真の一部の外接矩形がそのまま残り、見出し文字として誤って抽出されたり、見出し文字を構成するものとして誤って矩形統合されたりすることを防止することが可能となり、見出し文字と図や写真などが混在している場合においても、見出し文字の抽出を精度良く行うことが可能となる。
【0037】
また、本発明の一態様によれば、前記外接矩形に与えられた矩形番号を前記入力画像に設定された各座標に射影する射影手段と、前記各座標に含まれる矩形番号を所定の外接矩形の座標の範囲内で探索することにより、前記所定の外接矩形に重なっている他の外接矩形を抽出する重なり矩形抽出手段とを備えている。
【0038】
このことにより、互いに重なっている外接矩形を容易に抽出することが可能となり、外接矩形の重なり度を高速に算出することが可能となる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例に係わるパターン抽出装置について、図面を参照しながら説明する。
【0040】
図1は、本発明の第1実施例に係わるパターン抽出装置の構成を示すブロック図である。
図1において、反転画像生成手段1は、入力画像のラベルを反転した反転画像を生成する。認識手段2は、入力画像から抽出されたパターン及び反転画像生成手段1で生成された反転画像から抽出されたパターンの認識処理を行う。出力手段3は、認識手段2で認識された認識結果のうち、入力画像から抽出されたパターンの領域と反転画像生成手段1で生成された反転画像から抽出されたパターンの領域との重なりのない組み合わせを、整合性のある組み合わせとして出力する。
【0041】
このことにより、新聞などの見出し文字の中に、黒画素で構成された文字と白抜き文字とが混在している場合においても、黒画素で構成された文字と白抜き文字との両方について認識処理を行い、黒画素で構成された文字の認識結果及び白抜き文字の認識結果を組み合わせて出力することが可能となる。
【0042】
このため、黒文字候補と白文字候補の個数から文字の色が決定されて、文字色が黒とされた場合は入力画像の連結成分のみがそれ以降の処理対象とされ、黒文字は正確に認識できるが、白抜き文字は認識不能となったり、文字色が白とされた場合は白黒反転画像の連結成分のみが文字認識の処理対象とされ、白抜き文字は正確に認識できるが、黒文字は認識不能となったりすることを防止することが可能となり、背景模様の白黒混在、複数種類のフォント混在、カラー文書、複数行、縦横混在、及びそれらの複合体で構成される複雑な画像から文字列を精度よく抽出することが可能となる。
【0043】
図2は、本発明の第2実施例に係わるパターン抽出装置の構成を示すブロック図である。
図2において、連結成分抽出手段11は、入力画像のラベリングを行うことにより、入力画像の連結成分を抽出する。外接矩形生成手段12は、連結成分抽出手段11で抽出された連結成分の外接矩形を生成する。重なり度評価手段13は、外接矩形生成手段12で生成された外接矩形が互いに重なっている他の外接矩形の個数を算出する。重なりネスト統合処理手段14は、重なり度評価手段13の算出結果に基づいて、重なりネスト統合処理を行う。
【0044】
このことにより、重なりネスト統合を部分的に行うことが可能となり、重なり度の大きな外接矩形だけを対象に重なりネスト統合処理を行い、重なり度の小さな外接矩形の重なりネスト統合処理を行わないようにすることが可能となることから、外接矩形が画面全体で統合されて、見出し文字の外接矩形が消失することを防止することが可能となる。
【0045】
また、重なり度の大きな図や写真の一部をより大きな矩形に吸収統合しておくことが可能となり、図や写真の一部の外接矩形がそのまま残り、見出し文字として誤って抽出されたり、見出し文字を構成するものとして誤って矩形統合されたりすることを防止することが可能となり、見出し文字と図や写真などが混在している場合においても、見出し文字の抽出を精度良く行うことが可能となる。
【0046】
図3は、本発明の一実施例に係わる情報検索装置のシステム構成を示すブロック図である。
図3において、21は全体的な処理を行う中央演算処理ユニット(CPU)、22はリードオンリメモリ(ROM)、23はランダムアクセスメモリ(RAM)、24は通信インターフェイス、25は通信ネットワーク、26はバス、27は入出力インターフェイス、28は見出し文字などの認識結果などを表示するディスプレイ、29は見出し文字などの認識結果などを印刷するプリンタ、30はスキャナ31により読み取られたデータを一時的に格納するメモリ、31は入力画像などを読み取るスキャナ、32はキーボード、33は記憶媒体を駆動するドライバ、34はハードディスク、35はICメモリカード、36は磁気テープ、37はフロッピーディスク、38はCD−ROMやDVD−ROMなどの光ディスクである。
【0047】
パターン抽出処理を行うプログラムなどは、ハードディスク34、ICメモリカード35、磁気テープ36、フロッピーディスク37、光ディスク38などの記憶媒体に格納される。そして、パターン抽出処理を行うプログラムなどを、これらの記憶媒体からRAM23に読み出すことにより、新聞や雑誌などの文書画像から見出し文字などの抽出を行うことができる。また、パターン抽出処理を行うプログラムなどを、ROM22に格納しておくこともできる。
【0048】
さらに、パターン抽出処理を行うプログラムなどを、通信インターフェイス24を介して通信ネットワーク25から取り出すこともできる。通信インターフェイス24に接続される通信ネットワーク25として、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット、アナログ電話網、デジタル電話網(ISDN:Integral Service Digital Network)、PHS(パーソナルハンディシステム)や衛星通信などの無線通信網を用いることができる。
【0049】
CPU21は、パターン抽出処理を行うプログラムが起動されると、スキャナ31により読み取られた入力画像にラベリングを行い、同一ラベルが付された連結成分ごとに外接矩形を生成する。そして、各外接矩形の重なり度を調べ、重なり度の大きな外接矩形同士に対して、重なりネスト統合を行う。次に、重なりネスト統合が行われた外接矩形のグルーピングを行い、そのグルーピング結果の中から見出し文字を抽出し、その抽出結果をディスプレイ28やプリンタ29に出力する。
【0050】
図4は、本発明の第3実施例に係わる文字列抽出装置の動作を説明する図である。
図4(a)において、黒枠の中に「黒白反転」と2行に渡って書かれた黒画素文字と、「調査グ」と縦書きで書かれた白抜き文字が入力画像として入力されたものとし、この入力画像から、「黒白反転」という文字列と「調査グ」という文字列とを抽出するものとする。
【0051】
まず、入力した画像から画素の色に基づいて、画素の色が連なる連結成分を抽出する。
入力画像がカラー画像である場合は、各色について連結成分を抽出する。図4(a)の入力画像は白黒2値画像であるで、白黒2値を反転させた反転画像についても、黒画素および白画素が連なる連結成分を抽出する。反転画像は図4(a)に示すように、入力画像の背景領域の色と文字部分の色とが反転する。
【0052】
この連結成分の抽出処理により、入力画像の黒画素の各連結成分ごとに、異なるラベルが付されるととも、反転画像の黒画素の各連結成分ごとに、異なるラベルが付される。
【0053】
次に、入力画像と反転画像のそれぞれについて、連結成分と連結成分の位置関係および連結成分と連結成分の太さの類似性から、共通の文字列または文字列群を構成する可能性が高い連結成分をグループ分けする。
【0054】
ここで、連結成分の太さの類似性とは、連結成分の全画素数に対する境界画素数の比のことであり、共通の文字列または文字列群とは、意味的に共同して同一のことがらを表現する文字列の集合のことである。
【0055】
その結果、図4(ア)の入力画像からは、(ウ1)〜(ウ5)に示すグループa、b、c、d、eが得られる。「黒白反転」という文字は、太さが互いに同じで、それぞれ近接して配置されているので、グループ a にグルーピングされる。同様に、「査」の中に含まれる 3 個の連結成分もグループdにグルーピングされる。また、「調」に含まれる2個の連結成分と、入力画像の「黒白反転」という文字を囲む枠及び「調査グ」という白抜き文字の背景部分に対応する連結成分は、他の連結成分にグルーピングされることなく、それら自身だけからなるグループb、c、eとなる。
【0056】
また、図4(イ)の反転画像からは、(エ1)〜(エ6)に示すグループA、B、C、D、E、Fが得られる。「転」に含まれる4個の連結成分がグループBにグルーピングされ、「黒」に含まれる4個の連結成分がグループCにグルーピングされ、「白」に含まれる2個の連結成分がグループDにグルービングされ、さらに、「調査グ」を構成する連結成分がグループFにグルーピングされる。また、「反」に含まれる連結成分と「黒白反転」という白抜き文字の背景部分に対応する連結成分は、それら自身だけからなるグループA、Eとなる。
【0057】
ここで、グループaは背景領域が白で比較的小さい文字のグループであり、グループbは背景領域が黒で比較的大きめの白抜き文字であるが、この時点ではグループbは白抜き文字とは認識できていない。グループaには白を背景に文字があるらしいこと、グループbは全体が黒っぽいことが判る程度である。このため、グループbの黒画素で構成される背景領域についての文字認識処理を行っても、「調査グ」という文字を認識することはできない。
【0058】
また、グループa1は背景領域が黒で比較的小さめの白抜き文字であり、グループb1は背景領域が白で比較的大きい文字のグループであるが、この時点ではグループb1は白抜き文字とは認識できていない。グループa1は全体が黒っぽいこと、グループb1には白を背景に文字があるらしいことが判る程度である。このため、グループa1の黒画素で構成される背景領域についての文字認識処理を行っても、「黒白反転」という文字を認識することはできない。
【0059】
このようにグループ分けされると、グループ毎に文字認識処理を行う。その結果の各文字の第1位認識候補の距離値の逆数の和をグループの文字認識度とする。従って、グループの文字認識度の値が高ければ、抽出すべき文字列である可能性が高いことになる。グループの文字認識度にグループが占める矩形領域の面積によって重み付けしたものをグループの評価値とする。
【0060】
次に、全てのグループの組合せについて評価値を求め、組合せの評価値とする。グループを組合せる時こは、グループが占める矩形領域に重なりがないグループのみを関連付け、グループが占める矩形領域に重なりがないグループの組合せを全て求める。
【0061】
図4(オ)の連合グラフは、グループが占める矩形領域に重なりがないグループを組合せることを説明するための図である。図4(オ)に示すように、図4(ウ1)のグループaは、図4(ウ2)〜(ウ4)のグループb、c、d、及び、図4 (エ6)グループFが占める矩形領域と重ならないため、グループb、c、d、Fと組み合わされる可能性がある。よって、それらをパスで結ぶ。一方、図4(ウ5)のグループeと図4(エ1)〜(エ5)グループA〜Eとは、グループが占める矩形領域が重なるため、グループe及びA〜Eと組み合わされることがない。よって、それらをパスで結ばない。
【0062】
図4(カ1)〜(カ4)の連合グラフは、図4(オ)の連合グラフのクリークの一部である。連合グラフのクリークとは、連合グラフを構成しているノードのすべてが、自分以外の他のノードすべてとパスで結ばれている連合グラフのことを指す。連合グラフのすべてのクリークが、グループが占める矩形領域に重なりがないグループの組合せを全てに相当する。
【0063】
全クリークが示す全組合せについて評価値が計算される。その結果、組合せの評価値が最も高いグループの組合せを文字列として抽出する。
【0064】
図4(キ)は、抽出結果を示す。ここでは、図4(カ4)のクリークに相当するグループaとグループFの組合せが選択され、グループaから抽出されるパターンの文字認識を行った結果、「黒白反転」という文字列が出力され、グループFから抽出されるパターンの文字認識を行った結果、「調査グ」という文字列が出力される。
【0065】
ここで、もし、図4(カ1)のクリークに相当するグループa、b、c、dの組合せの文字認識を行った場合には、「黒白反転」という文字を正しく認識することができるが、「調査グ」という文字列を正しく認識することができない。
【0066】
このため、図4(ア)の入力画像から抽出されるパターンだけを用いて、認識処理を行うと、「黒白反転」という文字列は抽出できるが、「調査グ」という文字列は抽出できなくなる。
【0067】
一方、図4(カ2)のクリークに相当するグループE、Fの組合せの文字認識を行った場合には、「調査グ」という文字を正しく認識することができるが、「黒白反転」という文字列を正しく認識することができない。
【0068】
このため、図4(イ)の反転画像から抽出されるパターンだけを用いて、認識処理を行うと、「調査グ」という文字列は抽出できるが、「黒白反転」という文字列は抽出できなくなる。
【0069】
さらに、図4(カ3)のクリークに相当するグルーE、Fの組合せの文字認識を行った場合には、「調査グ」と「黒白反転」の両方の文字列を正しく認蔵することができない。
【0070】
図5は、本発明の第3実施例に係わる文字列抽出装置の構成を示すブロック図である。
図5において、文字列抽出装置41は、連結成分抽出手段42とグルーピング手段43と文字認識手段44と組合せ評価手段45と文字列抽出手段46を備えている。
【0071】
連結成分抽出手段42では、入力した画像から画素の色に基づいて画素の色が連なる連結成分を抽出する。入力画像がカラー画像である場合は各色について連結成分を抽出し、入力画像が白黒2値画像である場合は反転画像についても黒画素および白画素が連なる連結成分を抽出する。
【0072】
グルーピング手段43では、連結成分と連結成分の位置関係および連結成分と連結成分の太さの類似性から共通の文字列または文字列群を構成する可能性が高い連結成分をグループ分けする。
【0073】
文字認識手段44では、グループ毎に文字認識処理を行い、グループの文字認識度を求める。組合せ評価手段45では、グループの評価値を求め、更に組合せの評価値を求める。文字列抽出手段46では、組合せの評価値が最も高いグループの組合せを文字列として抽出する。
【0074】
このように、図5の文字列抽出装置41では、連結成分の類似性からグループ分けし、グループ毎に文字認識処理を実施し文字列らしさを付与し、整合性のある組合せのグループを抽出するので、黒白混在の背景模様、カラー文書などの複雑な画像から文字列を抽出することが可能になる。
【0075】
また、図5の文字列抽出装置41および記録媒体では、抽出処理の途中では色の決定を行わず、文字列領域の仮定も行わず、また、抽出処理の過程で一律に標準文字の線幅を決定しないので、文字列抽出の精度が向上する。
【0076】
以下、本発明の第3実施例に係わる文字列抽出装置41について図面を用いて詳細に説明する。この文字列抽出装置41の実施例として、新聞の見出しなどの白黒2値の画像から文字列を抽出する場合を例にとる。
【0077】
図6は、本発明の第3実施例に係わる文字列抽出装置の動作を示すフローチャートである。
図6において、まず、ステップS1において、画像が入力され、ステップS2に進む。ステップS2では、入力された画像に対し黒白反転の画像を生成する。続いて、入力画像と反転画像の処理を並行して行うが、入力画像の処理をする場合はステップS3へ、反転画像の処理をする場合はステップS6に進む。
【0078】
入力画像と反転画像が得られると、続いてそれぞれの連結成分を求めるためにラベリング処理を行う。ステップS3では、入力画像のラベリング処理を、ステップS6では、反転画像のラベリング処理を行う。
【0079】
入力画像と反転画像のラベリングに続いて、それぞれの連結成分をグルーピング(グループ分け)する。図6のステップS4では、入力画像のグルーピングを、ステップS7では、反転画像のグルーピングを行う。
【0080】
入力画像と反転画像のグルーピングに続いて、それぞれのグループの文字認識処理を行う。ステップS5では、入力画像のグループの文字認識処理を、ステップS8では、反転画像のグループの文字認識処理を行う。
【0081】
入力画像と反転画像のグループの文字認識処理に続いて、ステップS9に進む。ステップS9では、グループが占める矩形領域に重なりがあるグループをグループの組合せから除外し、整合性のある組合せを全て数え上げる。
【0082】
ステップS10では、候補に上がった組合せの各々について、評価値に基づいて評価する。各グループの評価値は、グループの文字認識度と各グループが占める矩形領域の面積との関数であり、組合せの評価値は、整合性のある組合せについてグループの評価値を組み合わせて求める。
【0083】
続いて、ステップS11に進み、ステップS10において、組合せの評価値が最高の組合せのグループに対応する文字列を抽出して処理を終了する。
図7は、本発明の一実施例に係わるラベリング処理を説明する図である。
図7において、白抜き文字の「祭」の1文字が1から4までの番号を付けた4つの連結成分R1〜R4から構成されていることが示される。このように、同じ色の画素(図4では白画素)が連なる連結成分を番号などによって識別してゆくことをラベリングという。
【0084】
図8は、本発明の一実施例に係わるグルーピング処理を示すフローチャートである。
図8において、まず、ステップS21において、文字成分候補を選択する。ステップS21では、対象連結成分の絞り込みを行う。ここでは、連結成分の外接矩形の大きさがある基準以下のものを除去し、明らかに文字成分候補となり得ないものを今後の処理の対象外にする。続いて、ステップS22に進む。
【0085】
ステップS22では、連結成分に対して近傍を設定する。近傍は、連結成分の外接矩形の周囲を一定の大きさで囲んだ時にできる領域とする。連結成分の近傍に一部が含まれる連結成分を近傍連結成分と呼ぶ。続いて、ステップS23に進む。
【0086】
ステップS23では、連結成分とその近傍連結成分とをリンクさせる。ここでリンクとは、連結成分および近傍連結成分のそれぞれが同じ文字列あるいは同じ文字列群に属するかを判断し、連結成分とその近傍連結成分とを関係付けることである。
【0087】
連結成分のリンクは、連結成分の相対的位置および太さの類似性に基づいて行われる。連結成分間の相対的位置と太さの類似性のことを連結成分の家族的類似性と呼ぶ。ステップS23では、全ての連結成分および全ての近傍連結成分との家族的類似性が判断され、ステップS24に進む。
【0088】
ステップS24では、リンクで結ばれた連結成分および近傍連結成分をグループとして抽出する。連結成分のリンクの仕方は様々であり、例えば、連結成分Aと連結成分Bと連結成分Cがリンクで結ばれているが、連結成分Aと連結成分Cは直接結ばれていない場合がある。また、連結成分Aから連結成分Bにリンクしているが、連結成分Bから連結成分Aにはリンクしていない場合もある。
【0089】
このようなリンクを形成する連結成分を弧状連結の連結成分と呼ぶ。ステップS24では、リンクで結ばれた弧状連結の連結成分の集合を取り出して一つのグループとする。
図9は、本発明の一実施例に係わる連結成分と外接矩形の例を示す図である。
【0090】
図9において、カタカナの「タ」という文字が一つの連結成分であり、その外接矩形のx方向の長さがdx、y方向の長さがdyである。
図10は、本発明の一実施例に係わる対象連結成分の絞り込み方法を示すフローチャートである。
【0091】
図10において、連結成分の外接矩形を表すx方向の長さdxのしきい値とy方向の長さdyのしきい値とを、それえぞth1乃至th2と予め決めておく。図10のステップS31において、x方向の長さdxとy方向の長さdyが入力されると、ステップS32において、y方向の長さdyがしきい値th2より小さいかどうかが判定される。
【0092】
ステップS32において、y方向の長さdyがしきい値th2より小さければ、ステップS33に進み、y方向の長さdyがしきい値th2より小さくなければ、ステップS36に進む。ステップS33において、x方向の長さdxがしきい値th1より大きく、しきい値th2より小さければ、ステップS35に進み、x方向の長さdxがしきい値th1以下であるか、しきい値th2以上であれば、ステップS34に進む。
【0093】
ステップS34において、y方向の長さdyがしきい値th1より大きければ、ステップS35に進み、y方向の長さdyがしきい値th1より大きくなければ、ステップS36に進む。
【0094】
ステップS35においては、当該の連結成分を文字成分候補となり得るものとし、ステップS36においては、当該の連結成分を今後の処理の対象外にして処理を終了する。
【0095】
図11は、本発明の一実施例に係わる連結成分近傍を説明する図である。
図11において、近傍は連結成分の外接矩形の周囲を一定の大きさで囲んだ時にできる領域である。
【0096】
ここで、一定の大きさとは、図11に示すように、縦書きの場合は横方向の両側にそれぞれ横方向サイズ×(1/6)、縦方向の上下に縦方向サイズ×(3/4)の領域とする。横書きの場合も近傍の定義は同じである。
【0097】
図11では、「京」という文字に着目して、「京」の近傍を設定した場合、「京」の近傍には、「東」という文字と「に」という文字がかかっているので、「京」という文字の近傍連結成分が「東」という文字と「に」という文字であることが判る。図11の「東京に今秋」の背景領域の半分には大小の網点が配置されており、「京」の文字は○印を付けた部分で接触しているように見えるため、「京」の1文字が一つの連結成分と見なされる。
【0098】
なお、図11で「京」の文字が○印を付けた部分で接触していないとすると、「京」は「なべぶた」とそれ以外の2つの連結成分からなり、それぞれの連結成分の近傍について、それぞれのサイズについて近傍連結成分が調べられる。
【0099】
図12は、本発明の一実施例に係わる連結成分の家族的類似性を説明する図である。
図12において、連結成分の家族的類似性は連結成分間の相対的な位置関係と連結成分の平均的太さの差に依存して定まる。ここで、平均的太さは、連結成分の全画素数に対する境界画素数の比、すなわち(境界画素数/全画素数)で表される。
【0100】
図12に示す連結成分Aと連結成分Aの近傍連結成分Bの位置関係をdおよびnx、連結成分Aと近傍連結成分Bの平均的太さをそれぞれtaとtbとすると、連結成分Aに対する近傍連結成分Bの家族的類似性は、以下の式で表される。
【0101】
連結成分Aに対する近傍連結成分Bの家族的類似性
=d/nx+0.1×max(ta,tb)/min(ta,tb)
ここで、dは、近傍連結成分Bのx方向の成分nxが連結成分Aからはみ出た部分の長さを表す。
【0102】
図12に示す連結成分Aに対する近傍連結成分Bの家族的類似性も、連結成分Bに対する連結成分Cの家族的類似性も同程度に高いので、それぞれの連結成分A,B,Cは同じ文字列に属すると判断される。ここでは、連結成分Bに対する連結成分Cの家族的類似性は太さの成分についてのみ考慮される。
【0103】
図13は、本発明の一実施例に係わるグループの文字認識度の算出方法を説明する図である。
図13において、グループの文字認識度はグループごとに文字認識処理を行い、その結果の各文字の第1位認識候補の距離値の逆数の和で表される。文字の距離値が小さいことは文字の認識度が高いことを意味する。
【0104】
図13に示すように、例えば、「東京に今秋」という文字列をグループA、グループAの各文字「東」、「京」、「に」、「今」、「秋」の第1位認識候補の距離値をそれぞれd1,d2,d3,d4,d5とすると、グループAの文字認識度Raは、以下の式で表される。
【0105】
Ra=1/d1+1/d2+1/d3+1/d4+1/d5
なお、図13の「東京の今秋」という文字列の背景領域にある「網点模様」は完全に「点」であれば、対象連結成分の絞り込みで対象外とされる可能性が高いが、仮に、点と点が接続された「網目模様」であるとすると、グループBとして分類され、グループBも、「網目模様」の反転画像のグループも、文字認識度は0であることが予想される。また、このグループBの「網目模様」は、「東京の今秋」という文字列からなるグループAと重なっているため、グループBがグループAと組み合わされて出力されることはない。
【0106】
図14は、本発明の一実施例に係わる連合グラフとクリークを示す図である。図14において、グループが占める矩形領域に重なりがないグループのみを関連付け、グループが占める矩形領域に重なりがないグループの組合せを全て求めるために、連合グラフとクリークの概念を用いている。
【0107】
すなわち、整合性のある組合せを数え上げるために連合グラフを作成し、完全グラフであるクリークを全て求めることで、グループが占める矩形領域に重なりがあるグループをグループの組合せから除外することができる。
【0108】
図14の連合グラフは、グループをノードとして、グループが占める矩形領域が互いに重ならないグループに相当するノード同士を、パス(実線)で接続して作成したものである。連合グラフにおいて、矩形領域に重なりがあるグループに相当するノード同士はパスで接続されない。
【0109】
クリークは整合性あるノードの組合せを表す。クリークは連合グラフから複数作成され、それぞれのクリークは全てのノードがパスで結ばれる完全グラフである。連合グラフからクリークを求めることで整合性のあるグループの組合せを全て数え上げることができる。
【0110】
図13ところで仮に設定したグループBの「網目模様」とグループAの「東京に今秋」について、グループAとグループBとが個別に認識されても、グループAとグループBとの組合せとして成立しないのはこのためである。
【0111】
こうして整合性のあるグループについての組合せの評価値を求めることが可能になり、評価の結果、例えば、背景領域にある網目模様や、汚れなどが除外されることになる。
【0112】
例えば、図14において、ノードN1〜N8からなる連合グラフが作成されたものとすると、各ノードから他の全てのノードにパスがででいる完全グラフを求める。例えば、ノードN1は、ノードN1から他の全てのノードN2〜N8にパスがでているので、ノードN1は、クリークのノードとなり、ノードN2は、ノードN2からノードN8にパスがでていないので、ノードN2は、クリークのノードから除外され、ノードN3は、ノードN3から他の全てのノードN1、N2、N4〜N8にパスがでているので、ノードN3は、クリークのノードとなり、ノードN4は、ノードN4から他の全てのノードN12〜N3、N5〜N8にパスがでているので、ノードN4は、クリークのノードとなり、ノードN5は、ノードN5から他の全てのノードN1〜N4、N6〜N8にパスがでているので、ノードN5は、クリークのノードとなり、ノードN6は、ノードN6からノードN8にパスがでていないので、ノードN6は、クリークのノードから除外され、ノードN7は、ノードN7から他の全てのノードN1〜N6、N8にパスがでているので、ノードN7は、クリークのノードとなり、ノードN8は、ノードN8から他の全てのノードN1〜N7にパスがでているので、ノードN8は、クリークのノードとなる。
【0113】
この結果、ノードN1、N3、N4、N5、N7、N8からなるクリークを抽出することができる。連合グラフからクリークを抽出することにより、矩形領域が互いに重ならないグループのみを効率的に抽出することができる。
【0114】
図15は、本発明の一実施例に係わる連結成分の重なりのないグループの抽出方法を示すフローチャートである。
図15において、各グループについて、他の全てのグループに対し関連付けられるかどうかの判断を行い(ステップS41)、連合グラフを生成する(ステップS42)。次に、連合グラフからクリークを抽出し(ステップS43)、入力画像から抽出されるグループと反転画像から抽出されるグループの組み合わせのうち、整合性のある組み合わせを確定する(ステップS44)。
【0115】
図16は、本発明の一実施例に係わる連結成分同士のリンク付けの方法を説明する図である。
図16(a)において、「水道メーター」という背景が黒色の白抜き文字と「談合解明」という黒画素文字が入力されたものとし、「談」という文字の一部の連結成分R11とリンク付けられる連結成分を抽出するものとする。
【0116】
この場合、図16(b)に示すように、連結成分R11の外接矩形G1が生成され、この外接矩形G1の周囲に連結成分の近傍B1が設定される。連結成分の近傍B1が設定されると、図16(c)に示すように、連結成分の近傍B1にかかる近傍連結成分R12〜R20が抽出される。近傍連結成分R12〜R20が抽出されると、図16(d)に示すように、連結成分R11と近傍連結成分R12〜R20との家族的類似性が調べられる。ここで、近傍連結成分R12は連結成分R11と太さが大きく異なるので、近傍連結成分R12は連結成分R11とのリンク付けの対象から除外され、近傍連結成分R12を除いた近傍連結成分R13〜R20が連結成分R11とリンク付けられる。
【0117】
図17は、本発明の一実施例に係わるクリークとなるグループとクリークとならないグループの例を示す図である。図17(b)において、原画像の「水道メーター」を構成する連結成分は、「水」がグループ1に、「道」がグループ2に、そして、「メーター」がグループ3にグルーピングされる。また、原画像の「談合解明」という白抜き文字の背景部分に対応する連結成分は、グループ4にグルーピングされる。原画像からはさらに複数のグループが得られるが、説明を簡略化するために省略する。
【0118】
また、反転画像の「水道メーター」という白抜き文字の背景部分に対応する連結成分はグループaとなる。反転画像の「談合解明」という文字は、太さが互いに同じで、それぞれ近接して配置されているので、グループbにグルーピングされる。
【0119】
次に、図17(c1)に示すように、グループaとグループ1は、グループaが占める矩形領域とグループ一が占める矩形領域とが互いに重なり、グループ a とグループ1は整合性のない組み合わせとされる。同様に、グループaとグループ2、及び、グループaとグループ3は整合性のない組み合わせとされる。グループaとグループ4は、グループaが占める矩形額域とグループ4が占める矩形領域とが互いに重ならないため、グループaとグループ4は整合性のある組み合わせとされる。また、図17(c1)に示すように、グループbとグループ1は、グループ b が占める矩形領域とグループ1が占める矩形領域とが互いに重ならないため、グループbとグループ1は整合性のある組み合わせとされる。同様に、グループbとグループ2、及び、グループbとグループ3は整合性のある組み合わせとされる。以下同様にして、図17(c2)に示す連合グラフが作成される。
【0120】
図17(c2)の連合グラフから、図17(d)に示すクリークが得られる。このクリークに対応するのが、整合性のある組み合わせである。
【0121】
図18は、本発明の一実施例に係わる組合せの評価値の算出方法を示す図である。
図18において、組合せの評価値は、整合性のある組合せについて、グループの文字認識度と各グループが占める矩形領域の面積との関数であるグループの評価値を組み合わせて求める。
【0122】
例えば、図18の入力画像から整合性のあるグループの組合せとして、グループAとグループBの組合せを得たとする。グループAが占める矩形領域の面積をSa、グループの文字認識度をRa、グループBが占める矩形領域の面積をSb、グループの文字認識度をRbとすると、グループAとグループBの組合せの評価値は、以下の式で求められる。
【0123】
組み合わせ(A、B)の評価値=aSa×Ra×Ra+Sb×Rb×Rb
なお、本実施例では、黒白画像について説明したが、本実施例は黒白画像に限定されることなく、黒白画素を色の彩度、明度、濃度に置き換えることにより、広くカラー文字やカラーの背景に適用できることは勿論のことである。
【0124】
また、本実施例では、縦書き文字を例にして説明したが、縦書き文字にも縦横混在の文字列にも適用できることは勿論のことである。
次に、本発明の第4実施例に係わるパターン抽出装置について説明する。
【0125】
本発明の第4実施例では、連結成分の重なりネスト統合を省略することにより、画像全体が統合されることを防止するととも、見出し領域を抽出する際に悪影響のもとになる図や写真の一部は、より大きな矩形に吸収統合しておくようにして、その影響を軽減する。一般に、図や写真の一部からなる矩形は、互いに重なっていることが多く、これらを見分ける目安となる。そこで、見出し矩形の互いの重なり度を計算し、あるしきい値を越えるものを図や写真の一部からなる矩形と判断し、その矩形に限り重なりネスト統合を行う。
【0126】
また、重なりネスト統合を省略した時に、正確な本文文字サイズを推定するために、連結成分の外接矩形の大きさに関するヒストグラムで、頻度及び矩形の面積によって重みづけられたものを利用する。これにより、文字の一部分がそのままカウントされ、実際の本文文字サイズよりも小さい大きさの矩形の数が最大になっても、面積の重みづけがあるので、新しいヒストグラムでは最大にならない。よって、実際の本文文字サイズよりも小さい大きさの矩形が推定文字サイズにはならない。逆に、大きな連結成分があったとしても、面積は大きいものの頻度が小さいので、実際の本文文字サイズよりも大きい大きさの矩形も推定文字サイズにはならない。
【0127】
以下、本発明の第4実施例について、白黒2値の画像の場合を例にとって説明する。
図19は、本発明の第4実施例に係わるパターン抽出装置の動作を示すフローチャートである。
【0128】
図19において、まず、入力された画像に対し、ラベリング処理を施す(ステップS51)。このラベリング処理により、各連結成分の外接矩形の座標情報が得られる。
【0129】
次に、本文文字サイズの推定を行う(ステップS52)。この本文文字サイズの推定では、まず、連結成分の外接矩形の大きさに関するヒストグラムを作成する。ただし、このヒストグラムは、頻度及び矩形の面積によって重みづけられたものとする。具体的には、まず、ある連結成分の横幅をdx、縦幅をdyとしたとき、その大きい方のヒトスグラムをとる。さらに、得られたヒストグラムの各値H(i)に対し、
H′(i)=H(i)×H(i)×i×i
(ただし、iは矩形の大きさを表す。)
という変換を施して、新しいヒストグラムH′を作成する。この新しいヒストグラムH′に関し、ヒストグラム値の最大を与えるところを本文文字サイズとする。
【0130】
図20は、本発明の一実施例に係わる外接矩形の大きさを求めるためのヒストグラムの一例を示す図である。
図20(a)において、重なりネスト統合を行わないで、外接矩形の大きさの頻度Hを表すヒストグラムを生成すると、本文文字の大きさに対応するピークP2が発生するとともに、統合される前の文字の一部の外接矩形の大きさに対応するピークP1が発生する場合がある。
【0131】
このため、このヒストグラムを用いて本文文字サイズを推定すると、ピークP1に対応する外接矩形の大きさが本文文字サイズと推定され、本文文字サイズの大きさが誤って推定される場合がある。
【0132】
一方、図20(b)において、図20(a)のヒストグラムを外接矩形の大きさで重み付けすると、外接矩形の大きさの大きいピークP2のヒストグラム値Hに比べて、外接矩形の大きさの小さいピークP1のヒストグラム値Hは小さくなる。この結果、図20(b)のヒストグラムでは、統合される前の文字の一部の外接矩形の大きさに対応するピークP1’の値に比べて、本文文字の大きさに対応するピークP2’の値を大きく評価することが可能となり、ピークP1’に対応する外接矩形の大きさが本文文字サイズと誤って推定されることを防止して、本文文字サイズの大きさを正しく推定することが可能となる。
【0133】
次に、本文文字矩形候補の射影テーブルの作成を行う(ステップS53)。
この射影テーブルの作成では、まず、すべての矩形の中から本文文字矩形候補を選出する。具体的には、連結成分の横幅をdx、縦幅をdy、本文文字サイズをc、しきい値をαとすると、
|max(dx,dy)−c|<α
を満たす矩形を本文文字矩形候補とする。
【0134】
次に、全画像のx座標軸、及びy座標軸に関し、本文文字矩形候補の射影をとる。すなわち、ある本文文字矩形候補の番号をn、その矩形の左上点の座標を(x1,y1)、右下点の座標を(x2,y2)とした時、x座標軸上でx1〜x2までのところに、また、y座標軸上でy1〜y2までのところに、番号nを記録する。このようにして、本文文字矩形候補の射影テーブルを作成する。
【0135】
図21は、本発明の一実施例に係わる矩形番号の射影方法の一例を示す図である。
図21において、矩形番号1〜6の外接矩形が生成されたものとすると、各矩形番号1〜6をxy座標軸に射影する。例えば、x座標が4〜6の点には、矩形番号1、6の外接矩形がかかっているので、x座標が4〜6の点には矩形番号1、6が射影される。また、x座標が7、8、10の点には、矩形番号6の外接矩形がかかっているので、x座標が7、8、10の点には矩形番号6が射影される。また、x座標が9の点には、矩形番号2、4、6の外接矩形がかかっているので、x座標が9の点には矩形番号2、4、6が射影される。また、x座標が11の点には、矩形番号3、5の外接矩形がかかっているので、x座標が11の点には矩形番号3、5が射影される。y座標についても同様である。
【0136】
次に、見出し矩形候補の選択を行う(ステップS54)。この見出し矩形候補の選択では、見出し及び見出しを構成する文字を選択する。基本的には、本文文字のある一定倍の大きさ以上のものを、見出し矩形候補とする。
【0137】
図22は、本発明の一実施例に係わる見出し矩形候補の選択方法を示すフローチャートである。
図22において、まず、矩形の左上点の座標を(x1,y1)、矩形の右下点の座標を(x2,y2)、矩形の右下点のx座標x2と矩形の左上点のx座標x1との差をdx、矩形の右下点のy座標y2と矩形の左上点のy座標y1との差をdy、本文文字サイズをmojiとする(ステップS71)。
【0138】
次に、以下の条件を満たすかどうかを判断し(ステップS72)、この条件を満たさない場合は、見出し矩形候補でないとして処理を終了し、この条件を満たす場合は、ステップS73に進む。
【0139】
(dx<moji×16またはdy>moji×2)
かつ
(dx>moji×2またはdy<moji×16)
次に、以下の条件を満たすかどうかを判断し(ステップS73)、この条件を満たさない場合は、見出し矩形候補でないとして処理を終了し、この条件を満たす場合は、見出し矩形候補として登録する(ステップS74)。
【0140】
(dx>moji×3/2またはdy>moji×3/2)
かつ
(dx>moji/3またはdy>moji/3)
次に、枠矩形のチェックを行う(ステップS55)。
【0141】
枠の全体、あるいはその一部からなる連結成分の外接矩形を枠矩形と呼ぶことにすると、枠矩形は、見出しにはなり得ないものの、大きさ及び形状からでは、枠矩形と見出し矩形との判別ができない。そこで、予め矩形全体から枠矩形を除外しなくてはならない。一般に、枠の中には本文文字が数多く含まれ、見出し矩形の中には本文文字がほとんど含まれていないため、矩形の中の本文文字矩形候補の数を調べ、枠矩形かどうかの判断をする。すなわち、注目する領域の外接矩形内に含まれる本文文字矩形候補の数を数え、ある一定の数よりも多いとき、枠、あるいは枠の一部で囲まれた領域であると判断する。ここで、本文文字矩形候補とは、外接矩形が本文文字サイズである連結黒画素領域のことを指す。なお、枠の中の本文文字の数は、文字矩形候補の射影テーブルを用いて、効率的に計算することができる。
【0142】
図23は、本発明の一実施例に係わる枠矩形のチェック方法を説明する図である。
図23において、外接矩形K1〜K6が抽出され、外接矩形K1〜K5が見出し文字の矩形候補として選択されたものとする。ここで、外接矩形K1〜K4は見出し文字の外接矩形であり、外接矩形K5は、本文文字を囲む枠の外接矩形であるものとする。この場合、外接矩形K1〜K5が同一のグループにグルーピングされると、見出し文字の外接矩形のグループの中に見出し文字以外の外接矩形が属するため、見出し文字の抽出が正確にできなくなるので、外接矩形K5を見出し文字の矩形候補から除去する必要がある。
【0143】
そこで、本文文字を囲む枠の中には、本文文字が多数含まれているということに着目し、見出し文字の矩形候補として選択された外接矩形K1〜K5の中に含まれる本文文字サイズの外接矩形K6の個数を数える。
【0144】
この結果、外接矩形K5の中には、本文文字サイズの外接矩形K6が多数含まれており、外接矩形K1〜K4の中には、本文文字サイズの外接矩形が含まれていないので、本文文字サイズの外接矩形K6が多数含まれている外接矩形K5を見出し文字の矩形候補から除去することにより、見出し文字の矩形候補として外接矩形K1〜K4だけを正しく選択することが可能となる。
【0145】
次に、部分的重なりネスト統合を行う(ステップS56)
見出し矩形候補の中には、図や写真の一部からなる連結成分の外接矩形が含まれていることがあり、これらの外接矩形は他の正しい見出し矩形と統合されるなどして、悪影響のもとになる。そこで、これらの図や写真の一部からなる外接矩形は、より大きな矩形に吸収統合しておくことで、見出し矩形の抽出への悪影響を軽減しなければならない。一般に、図や写真の一部からなる矩形は、互いに重なっていることが多く、これらを見分ける目安となる。そこで、外接矩形の互いの重なり度を計算し、あるしきい値を越えるものを図や写真の一部から得られた外接矩形と判断し、その矩形に限り重なりネスト統合を行う。ここで、外接矩形の重なり度とは、外接矩形が他の外接矩形と何重に重なっているかを示す数である。
【0146】
図24は、本発明の一実施例に係わる重なりネスト統合を説明する図である。図24において、「画」という文字の連結成分を抽出した結果、2つの連結成分R1、R2が抽出され、連結成分R1の外接矩形K11及び連結成分R2の外接矩形K12が生成されたものとする。この外接矩形K11、K12に重なりネスト統合を行うと、外接矩形K11、K12を囲む外接矩形K13が生成される。
【0147】
この結果、複数のストロークから構成される文字について、各ストロークごとに異なるラベルが付与された場合においても、1つの文字を構成する各ストロークを1つにまとめることができる。
【0148】
図25は、本発明の一実施例に係わる部分的重なりネスト統合を説明する図である。
図25(a)において、外接矩形K21〜K26が生成されたものとする。ここで、例えば、外接矩形K22については、外接矩形K22は外接矩形K21及び外接矩形K23の2つの外接矩形と重なっているので、重なり度が2となる。また、外接矩形K23については、外接矩形K23は外接矩形K22、外接矩形K24〜K26の4つの外接矩形と重なっているので、重なり度が4となる。
【0149】
ここで、例えば、重なり度が4以上の外接矩形だけについて、重なりネスト統合を行うものとすると、図25(b)に示すように、外接矩形K22〜K26を含む外接矩形K27が生成され、外接矩形K21と外接矩形K27は統合されない。
【0150】
ここで、例えば、外接矩形K21は見出し文字の外接矩形であり、外接矩形K22〜K26は背景の絵柄の外接矩形であるものとし、重なり度を考慮しないで重なりネスト統合を行うと、外接矩形K21〜K26は全て統合され、見出し文字の外接矩形が消失し、見出し文字の領域を抽出できなくなる。
【0151】
一方、重なりネスト統合を全く行わないようにすると、外接矩形K21〜K26はそれぞれ別個に存在し、見出し文字の背景の絵柄の外接矩形K22〜K26が見出し矩形候補として選択される場合が発生し、見出し文字の背景の絵柄の外接矩形K22〜K26が見出し矩形候補として選択される場合には、見出し文字の正確な抽出ができなくなる。
【0152】
そこで、重なりネスト統合の対象となる外接矩形K21〜K26を重なり度を用いて選別し、外接矩形K22〜K26のみを対象として重なりネスト統合を行うことにより、見出し文字の背景の絵柄の外接矩形K22〜K26を外接矩形K27に吸収して、外接矩形K22〜K26が見出し矩形候補として選択されることを防止することが可能となるとともに、見出し文字の外接矩形K21をそのまま残しておくことが可能となり、見出し文字の抽出精度を向上させることが可能となる。
【0153】
重なり度の具体的な計算は、以下のようにして行うことができる。
まず、図21に示した方法により、見出し矩形候補の射影テーブルを作成する。次に、見出し矩形候補について、1画素ずつ、x座標軸の射影テーブルとy座標軸の射影テーブルとから見出し矩形の番号を参照することにより、重なり度を計算する。
【0154】
次に、矩形統合を行う(ステップS57)。
この矩形統合では、見出し矩形同士の統合が行われる。まず、注目する見出し矩形について近傍領域をとり、他の見出し矩形の中で一部がその近傍領域に含まれる見出し矩形を調べ上げる。そして、注目している見出し矩形が、その近傍領域内の見出し矩形と統合できるかどうかを判断する。この際、近傍領域の取り方及び統合条件は、縦書き用と横書き用の2つのケースに即した取り方及び条件で行う。
【0155】
図26は、本発明の一実施例に係わる近傍矩形の例を示す図である。
図26において、外接矩形K31〜K36が生成されているものとし、外接矩形K31を注目矩形として、近傍領域を設定するものとすると、外接矩形K31の周囲の所定の範囲内に近傍領域H1が設定される。外接矩形K31と矩形統合される外接矩形の候補として、近傍領域H1にかかる外接矩形K32〜K34が選択され、外接矩形K35、K36は、外接矩形K31と矩形統合される外接矩形の候補から除かれる。
【0156】
図27は、本発明の一実施例に係わる近傍統合処理を示すフローチャートである。
図27において、まず、矩形集合を入力し(ステップS81)、矩形間のリンク張りを行う(ステップS82)。矩形間のリンク張りでは、まず、注目矩形の近傍を設定し(ステップS91)、注目矩形の近傍にかかる外接矩形を抽出することにより、注目矩形の近傍矩形を決定し(ステップS92)、注目矩形と近傍矩形との位置関係、文字線太さ、または各矩形内の黒画素密度などを考慮することにより、注目矩形と近傍矩形との統合可否の決定を行う。そして、注目矩形と近傍矩形とが統合可とされたものについて、リンクを張る。
【0157】
次に、リンクでつながる極大矩形集合の抽出を行い(ステップS83)、極大矩形集合に属する矩形を、ステップS81で入力された矩形の集合から削除し、極大矩形集合の外接矩形を矩形集合に追加する(ステップS84)。
【0158】
次に、重複矩形除去を行う(ステップS58)。
この重複矩形除去では、統合された見出し矩形の中で重複をさけるため、同一の矩形の一方を棄却する。
【0159】
図28は、本発明の一実施例に係わる重複矩形の一例を示す図である。
図28において、外接矩形K41、K42が抽出され、外接矩形K41を注目矩形として縦統合を行う場合、外接矩形K41の周囲に近傍領域H11が設定される。そして、近傍領域H11にかかる外接矩形K42が抽出され、外接矩形K41と外接矩形K42との統合が可能であると判定されると、外接矩形K41、K42を含む外接矩形K43が生成される。
【0160】
一方、外接矩形K41を注目矩形として横統合を行う場合、外接矩形K41の周囲に近傍領域H12が設定される。そして、近傍領域H12にかかる外接矩形K42が抽出され、外接矩形K41と外接矩形K42との統合が可能であると判定されると、外接矩形K41、K42を含む外接矩形K43が生成される。
【0161】
この結果、全く同一の外接矩形K43が重複して生成されるため、一方の外接矩形K43を棄却する。
次に、枠矩形のチェックを行う(ステップS59)。
【0162】
この枠矩形のチェックでは、得られた見出し矩形について、再び、それが枠矩形かどうかの判断を射影テーブルを用いて行い、見出し矩形の中から枠矩形を除外する。
【0163】
次に、見出し矩形の得点づけを行う(ステップS60)。この見出し矩形の得点づけでは、得られた見出し矩形について、その大きさ及び形状から得点を付与する。
【0164】
図29は、本発明の一実施例に係わる見出し矩形の得点付け方法を説明する図である。
図29において、外接矩形K51が生成され、その外接矩形K51の横方向の長さをdx、縦方向の長さをdyとすると、この外接矩形K51についての得点は、以下の式で与えられる。
【0165】
得点=(1+α×ratio)×(dx×dy)
ratio=max(dx、dy)/min(dx、dy)
ここで、αはパラメータである。
【0166】
この得点を算出することにより、見出し文字から構成されるタイトルが、1つの文書画像から複数得られた場合、それらのタイトルに優先順位を付けて出力することができる。
【0167】
【発明の効果】
以上の説明したように、本発明によれば、連結成分の家族的類似性からグループ分けし、グループ毎に文字認識処理を実施し文字列らしさを付与し、整合性のある組合せのグループを抽出するので、白黒混在の背景模様、複数のフォント混在、カラー文書、複数行、縦横混在、およびそれらの複合体で構成される複雑な画像から文字列を抽出することが可能になるという効果がある。
【0168】
また、本発明の一態様によれば、抽出処理の途中では、色の決定や文字列領域の仮定を行わず、また、抽出処理の過程で一律に標準文字の線幅を決めてしまうことがないので、文字色を見誤ることがなく、かつ比較的細い線分を見落とすことがなくなり、文字列抽出の精度が向上するという効果がある。
【0169】
また、本発明の一態様によれば、入力画像及び前記入力画像の白黒反転画像のそれぞれから得られるパターンの認識結果のうち、互いに領域が重複しない部分を組み合わせたものを、前記入力画像からのパターンの抽出結果とすることにより、新聞などの見出し文字の中に、黒画素で構成された文字と白抜き文字とが混在している場合においても、黒文字候補と白文字候補の個数から文字の色を決定されて、文字色が黒とされた場合は入力画像の連結成分のみがそれ以降の処理対象とされ、黒文字は正確に認識できるが、白抜き文字は認識不能となったり、文字色が白とされた場合は白黒反転画像の連結成分のみが文字認識の処理対象とされ、白抜き文字は正確に認識できるが、黒文字は認識不能となったりすることを防止することが可能となり、背景模様の白黒混在、複数種類のフォント混在、カラー文書、複数行、縦横混在、及びそれらの複合体で構成される複雑な画像から文字列を精度よく抽出することが可能となる。
【0170】
また、本発明の一態様によれば、外接矩形の頻度をその外接矩形の面積で重み付けることにより、1つの文字が互いに分離した複数のストロークで構成され、重なりネスト処理を行わなかったために、各ストロークごとに生成される外接矩形がそのまま残ってしまう場合においても、1つの文字の一部から構成される外接矩形は、1つの文字全体からの構成される外接矩形よりも、サイズが小さくなることから、1つの文字の一部から構成される外接矩形の頻度を小さくすることが可能となり、文字サイズを推定する際に、文字の部分的な大きさが文字サイズの推定に影響することを小さくすることが可能となり、重なりネスト処理を行わない場合においても、文字サイズを精度よく推定することが可能となる。
【0171】
また、本発明の一態様によれば、枠の中に含まれている本文文字の個数を数えることにより、新聞などから見出し文字を抽出する場合において、見出し文字の近くに本文文字を囲む枠矩形が存在する場合においても、この枠矩形のみを抽出することが可能となり、見出し文字の外接矩形と区別することが可能となることから、見出し文字のみを精度良く抽出することが可能となる。
【0172】
また、本発明の一態様によれば、外接矩形に与えられた矩形番号を入力画像に設定された各座標に射影することにより、外接矩形内に存在する他の外接矩形を容易に抽出することが可能となり、本文文字を囲む枠矩形と見出し文字とが混在している場合においても、枠矩形のみを高速に抽出することが可能となる。
【0173】
また、本発明の一態様によれば、重なりネスト統合を部分的に行うことにより、重なり度の大きな外接矩形だけを対象に重なりネスト処理を行い、重なり度の小さな外接矩形の重なりネスト統合処理を行わないようにすることが可能となることから、外接矩形が画面全体で統合されて、見出し文字の外接矩形が消失することを防止することが可能となるとともに、重なり度の大きな図や写真の一部をより大きな矩形に吸収統合しておくことが可能となり、図や写真の一部の外接矩形がそのまま残り、見出し文字として誤って抽出されたり、見出し文字を構成するものとして誤って矩形統合されたりすることを防止することが可能となり、見出し文字と図や写真などが混在している場合においても、見出し文字の抽出を精度良く行うことが可能となる。
【0174】
また、本発明の一態様によれば、外接矩形に与えられた矩形番号を入力画像に設定された各座標に射影することにより、互いに重なっている外接矩形を容易に抽出することが可能となり、外接矩形の重なり度を高速に算出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わるパターン抽出装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施例に係わるパターン抽出装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係わるパターン抽出装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3実施例に係わる文字列抽出装置の動作を説明する図である。
【図5】本発明の第3実施例に係わる文字列抽出装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3実施例に係わる文字列抽出装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施例に係わるラベリング処理を説明する図である。
【図8】本発明の一実施例に係わるグルーピング処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施例に係わる連結成分と外接矩形の例を示す図である。
【図10】本発明の一実施例に係わる対象連結成分の絞り込み方法を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施例に係わる連結成分近傍を説明する図である。
【図12】本発明の一実施例に係わる連結成分の家族的類似性を説明する図である。
【図13】本発明の一実施例に係わるグループの文字認識度の算出方法を説明する図である。
【図14】本発明の一実施例に係わる連合グラフとクリークを示す図である。
【図15】本発明の一実施例に係わる連結成分の重なりのないグループの抽出方法を示すフローチャートである。
【図16】本発明の一実施例に係わる連結成分同士のリンク付けの方法を説明する図である。
【図17】本発明の一実施例に係わるクリークとなるグループとクリークとならないグループの例を示す図である。
【図18】本発明の一実施例に係わる組合せの評価値の算出方法を示す図である。
【図19】本発明の第4実施例に係わるパターン抽出装置の動作を示すフローチャートである。
【図20】本発明の一実施例に係わる外接矩形の大きさを求めるためのヒストグラムの一例を示す図である。
【図21】本発明の一実施例に係わる矩形番号の射影テーブルの一例を示す図である。
【図22】本発明の一実施例に係わる見出し矩形候補の選択方法を示すフローチャートである。
【図23】本発明の一実施例に係わる枠矩形のチェック方法を説明する図である。
【図24】本発明の一実施例に係わる重なりネスト統合を説明する図である。
【図25】本発明の一実施例に係わる部分的重なりネスト統合を説明する図である。
【図26】本発明の一実施例に係わる近傍矩形の例を示す図である。
【図27】本発明の一実施例に係わる近傍統合処理を示すフローチャートである。
【図28】本発明の一実施例に係わる重複矩形の一例を示す図である。
【図29】本発明の一実施例に係わる見出し矩形の得点付け方法を説明する図である。
【図30】従来の重なりネスト統合により文書全体の矩形が統合される例を示す図である。
【符号の説明】
1 反転画像生成手段
2 認識手段
3 出力手段
11 連結成分抽出手段
12 外接矩形生成手段
13 重なり度評価手段
14 重なりネスト処理手段
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 通信インターフェース
25 通信ネットワーク
26 バス
27 入出力インターフェース
28 ディスプレイ
29 プリンタ
30 メモリ
31 スキャナ
32 キーボード
33 ドライバ
34 ハードディスク
35 ICメモリカード
36 磁気テープ
37 フロッピーディスク
38 光ディスク
41 文字列抽出装置
42 連結成分抽出手段
43 グルーピング手段
44 文字認識手段
45 組合せ評価手段
46 文字列抽出手段
Claims (6)
- 画像から文字列を抽出する文字列抽出装置であって、
入力した画像から画素の色に基づいて、画素の色が連なる連結成分を抽出する連結成分抽出手段と、
連結成分の相対的位置、および、連結成分の太さに基づいて、連結成分を共通の文字列または文字列群を構成する可能性が高いグループに分けるグルーピング手段と、
グループ毎に文字認識処理を行い、その結果の各文字の第1位認識候補の距離値に基づいてグループの文字認識度を決める文字認識手段と、
グループの文字認識度にグループが占める矩形領域の面積によって重み付けしたものをグループの評価値とし、全てのグループの組合せについてグループの評価値の和を組合せの評価値とする組合せ評価手段と、
組合せの評価値が最も高いグループの組合せを文字列として抽出する文字列抽出手段と、
を備えることを特徴とする文字列抽出装置。 - 前記連結成分の太さは、前記連結成分の全画素数に対する境界画素数の比であることを特徴とする請求項1に記載の文字列抽出装置。
- 入力した画像が白黒2値画像の場合には、入力画像と、白黒2値を反転させた反転画像とについて、黒画素が連なる連結成分を抽出することを特徴とする請求項1または2に記載の文字列抽出装置。
- グループが占める矩形領域に重なりがないグループのみを関連付け、グループが占める矩形領域に重なりがないグループの組合せを全て求めることを特徴とする請求項1または2に記載の文字列抽出装置。
- 入力画像のラベルを反転した反転画像を生成する反転画像生成手段と、
入力画像及び前記反転画像生成手段により生成された反転画像の各々において、連結成分の相対位置、および、連結成分の太さに基づいて、連結成分を共通の文字列または文字列を構成する可能性が高いグループに分けるグルーピング手段と、
前記グルーピング手段により分けられたグループ毎に文字認識処理を行い、その結果を各文字の第1認識候補の距離値に基づいてグループの文字認識度を決める文字認識手段と、
前記文字認識手段により決められた各グループの文字認識度に、グループが占める矩形領域の面積によって重み付けしたものをグループの評価値とするとともに、他のグループと座標の重なり部分がないグループの組み合わせを全て抽出し、抽出した組み合わせの要素となるグループの評価値の和を該組み合わせの評価値とする組み合わせ評価手段と、
前記組み合わせ評価手段による組み合わせの評価値が最も高いグループの組み合わせを文字列として抽出する文字列抽出手段と
を有することを特徴とする文字列抽出装置。 - コンピュータを
入力した画像から画素の色に基づいて、画素の色が連なる連結成分を抽出する連結成分抽出手段と、
連結成分の相対的位置、および、連結成分の太さに基づいて、連結成分を共通の文字列または文字列群を構成する可能性が高いグループに分けるグルーピング手段と、
グループ毎に文字認識処理を行い、その結果の各文字の第1位認識候補の距離値に基づいてグループの文字認識度を決める文字認識手段と、
グループの文字認識度にグループが占める矩形領域の面積によって重み付けしたものをグループの評価値とし、全てのグループの組合せについてグループの評価値の和を組合せの評価値とする組合せ評価手段と、
組合せの評価値が最も高いグループの組合せを文字列として抽出する文字列抽出手段と、
を備え、
画像から文字列を抽出する文字列抽出装置として機能させることを特徴とするプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (12)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14619998A JP3601658B2 (ja) | 1997-12-19 | 1998-05-27 | 文字列抽出装置及びパターン抽出装置 |
US09/198,460 US6563949B1 (en) | 1997-12-19 | 1998-11-24 | Character string extraction apparatus and pattern extraction apparatus |
DE1998627048 DE69827048D1 (de) | 1997-12-19 | 1998-11-26 | Gerät und Verfahren zur Musterextraktion |
EP98309724A EP0924639B1 (en) | 1997-12-19 | 1998-11-26 | Character string extraction apparatus and pattern extraction apparatus |
DE69821595T DE69821595D1 (de) | 1997-12-19 | 1998-11-26 | Gerät zur Zeichenkettenermittlung und Gerät zur Musterermittlung |
EP02019041A EP1265189B1 (en) | 1997-12-19 | 1998-11-26 | Pattern extraction apparatus and method |
EP02019040A EP1265188B1 (en) | 1997-12-19 | 1998-11-26 | Pattern extraction apparatus and method |
DE69822237T DE69822237D1 (de) | 1997-12-19 | 1998-11-26 | Gerät und Verfahren zum Extrahieren von Mustern |
EP02019039A EP1265187B1 (en) | 1997-12-19 | 1998-11-26 | Pattern extraction apparatus and method |
KR1019980053284A KR100325384B1 (ko) | 1997-12-19 | 1998-12-05 | 문자열추출장치및패턴추출장치 |
CN98125365A CN1119767C (zh) | 1997-12-19 | 1998-12-18 | 字符提取设备及方法,模式提取设备及方法和模式识别设备 |
KR10-2001-0061753A KR100383372B1 (ko) | 1997-12-19 | 2001-10-08 | 패턴 추출 장치, 패턴 추출 방법, 및 기억 매체 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-351353 | 1997-12-19 | ||
JP35135397 | 1997-12-19 | ||
JP14619998A JP3601658B2 (ja) | 1997-12-19 | 1998-05-27 | 文字列抽出装置及びパターン抽出装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003353012A Division JP2004030696A (ja) | 1997-12-19 | 2003-10-10 | 文字列抽出装置及びパターン抽出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11238098A JPH11238098A (ja) | 1999-08-31 |
JP3601658B2 true JP3601658B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=26477082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14619998A Expired - Fee Related JP3601658B2 (ja) | 1997-12-19 | 1998-05-27 | 文字列抽出装置及びパターン抽出装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6563949B1 (ja) |
EP (4) | EP1265188B1 (ja) |
JP (1) | JP3601658B2 (ja) |
KR (2) | KR100325384B1 (ja) |
CN (1) | CN1119767C (ja) |
DE (3) | DE69822237D1 (ja) |
Families Citing this family (31)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001060247A (ja) * | 1999-06-14 | 2001-03-06 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像処理装置および画像処理方法 |
JP2001052116A (ja) * | 1999-08-06 | 2001-02-23 | Toshiba Corp | パターン列マッチング装置とパターン列マッチング方法と文字列マッチング装置と文字列マッチング方法 |
JP3604993B2 (ja) * | 2000-03-16 | 2004-12-22 | シャープ株式会社 | 画像符号化装置、画像符号化方法、画像復号装置、および画像復号方法 |
JP4047090B2 (ja) * | 2002-07-31 | 2008-02-13 | キヤノン株式会社 | 画像処理方法及び画像処理装置 |
JP2004348706A (ja) * | 2003-04-30 | 2004-12-09 | Canon Inc | 情報処理装置及び情報処理方法ならびに記憶媒体、プログラム |
US7092552B2 (en) * | 2003-07-30 | 2006-08-15 | Xerox Corporation | System and method for measuring and quantizing document quality |
US7171618B2 (en) * | 2003-07-30 | 2007-01-30 | Xerox Corporation | Multi-versioned documents and method for creation and use thereof |
US7483570B1 (en) * | 2004-02-11 | 2009-01-27 | Knight Andrew F | Software and method for creating a dynamic handwriting font |
JP4774200B2 (ja) * | 2004-04-21 | 2011-09-14 | オムロン株式会社 | 文字列領域抽出装置 |
US20050254546A1 (en) * | 2004-05-12 | 2005-11-17 | General Electric Company | System and method for segmenting crowded environments into individual objects |
EP1785847B1 (en) * | 2005-10-27 | 2015-11-18 | Accenture Global Services Limited | Display apparatus for automatically visualizing an application landscape |
US7561722B2 (en) * | 2005-12-14 | 2009-07-14 | Xerox Corporation | System and method for interactive document layout |
JP4807618B2 (ja) * | 2006-03-06 | 2011-11-02 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理装置及び画像処理プログラム |
JP4907382B2 (ja) * | 2007-02-23 | 2012-03-28 | ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー | 超音波画像表示方法および超音波診断装置 |
US8068684B2 (en) | 2007-05-04 | 2011-11-29 | I.R.I.S. | Compression of digital images of scanned documents |
US8094202B2 (en) * | 2007-05-17 | 2012-01-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Moving image capture apparatus and moving image capture method |
US20110043869A1 (en) * | 2007-12-21 | 2011-02-24 | Nec Corporation | Information processing system, its method and program |
US8131758B2 (en) | 2007-12-26 | 2012-03-06 | Novell, Inc. | Techniques for recognizing multiple patterns within a string |
CN101551859B (zh) * | 2008-03-31 | 2012-01-04 | 夏普株式会社 | 图像辨别装置及图像检索装置 |
US8134194B2 (en) * | 2008-05-22 | 2012-03-13 | Micron Technology, Inc. | Memory cells, memory cell constructions, and memory cell programming methods |
US8037410B2 (en) * | 2008-10-27 | 2011-10-11 | Yahoo! Inc. | Method and apparatus for estimating the size of rendered text |
US8824785B2 (en) * | 2010-01-27 | 2014-09-02 | Dst Technologies, Inc. | Segregation of handwritten information from typographic information on a document |
JP5673033B2 (ja) * | 2010-11-30 | 2015-02-18 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理装置及び画像処理プログラム |
JP5672059B2 (ja) * | 2011-02-24 | 2015-02-18 | 富士通株式会社 | 文字認識処理装置および方法並びに文字認識処理プログラム |
JP5691817B2 (ja) * | 2011-05-12 | 2015-04-01 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置及び情報処理プログラム |
JP5831420B2 (ja) * | 2012-09-28 | 2015-12-09 | オムロン株式会社 | 画像処理装置および画像処理方法 |
JP6003705B2 (ja) * | 2013-02-14 | 2016-10-05 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置及び情報処理プログラム |
JP2015040908A (ja) * | 2013-08-20 | 2015-03-02 | 株式会社リコー | 情報処理装置、情報更新プログラム及び情報更新方法 |
JP6303671B2 (ja) * | 2014-03-20 | 2018-04-04 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理装置及び画像処理プログラム |
CN106157250B (zh) * | 2015-03-26 | 2019-03-01 | 富士通株式会社 | 去除文档图像中的印记的方法和设备 |
JP6529686B2 (ja) | 2017-04-11 | 2019-06-12 | 楽天株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH591726A5 (ja) * | 1973-07-30 | 1977-09-30 | Nederlanden Staat | |
EP0381773B1 (en) * | 1988-07-20 | 1998-06-10 | Fujitsu Limited | Character recognition apparatus |
US5048109A (en) | 1989-12-08 | 1991-09-10 | Xerox Corporation | Detection of highlighted regions |
JPH0528317A (ja) * | 1991-07-23 | 1993-02-05 | Canon Inc | 画像処理方法及び装置 |
JP3278471B2 (ja) | 1991-11-29 | 2002-04-30 | 株式会社リコー | 領域分割方法 |
US5680479A (en) * | 1992-04-24 | 1997-10-21 | Canon Kabushiki Kaisha | Method and apparatus for character recognition |
US5991435A (en) * | 1992-06-30 | 1999-11-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Inspecting apparatus of mounting state of component or printing state of cream solder in mounting line of electronic component |
JP2933801B2 (ja) * | 1993-06-11 | 1999-08-16 | 富士通株式会社 | 文字の切り出し方法及びその装置 |
JPH08123901A (ja) | 1994-10-26 | 1996-05-17 | Nec Corp | 文字抽出装置及び該装置を用いた文字認識装置 |
JPH08194780A (ja) | 1994-11-18 | 1996-07-30 | Ricoh Co Ltd | 特徴抽出方法 |
JP3400151B2 (ja) * | 1994-12-08 | 2003-04-28 | 株式会社東芝 | 文字列領域抽出装置および方法 |
US5931784A (en) * | 1996-03-18 | 1999-08-03 | Furuno Electric Co., Ltd. | Ultrasonic diagnostic apparatus |
US5892843A (en) * | 1997-01-21 | 1999-04-06 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Title, caption and photo extraction from scanned document images |
-
1998
- 1998-05-27 JP JP14619998A patent/JP3601658B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1998-11-24 US US09/198,460 patent/US6563949B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-11-26 DE DE69822237T patent/DE69822237D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1998-11-26 DE DE69821595T patent/DE69821595D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1998-11-26 DE DE1998627048 patent/DE69827048D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1998-11-26 EP EP02019040A patent/EP1265188B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-11-26 EP EP02019039A patent/EP1265187B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-11-26 EP EP02019041A patent/EP1265189B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-11-26 EP EP98309724A patent/EP0924639B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-12-05 KR KR1019980053284A patent/KR100325384B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1998-12-18 CN CN98125365A patent/CN1119767C/zh not_active Expired - Fee Related
-
2001
- 2001-10-08 KR KR10-2001-0061753A patent/KR100383372B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1265189B1 (en) | 2005-01-26 |
EP1265188A1 (en) | 2002-12-11 |
KR20010110369A (ko) | 2001-12-13 |
KR100383372B1 (ko) | 2003-05-12 |
EP0924639A2 (en) | 1999-06-23 |
EP1265187B1 (en) | 2004-03-03 |
EP1265189A1 (en) | 2002-12-11 |
US6563949B1 (en) | 2003-05-13 |
DE69822237D1 (de) | 2004-04-08 |
EP0924639B1 (en) | 2004-02-11 |
KR100325384B1 (ko) | 2002-04-17 |
JPH11238098A (ja) | 1999-08-31 |
EP1265188B1 (en) | 2004-10-13 |
DE69827048D1 (de) | 2004-11-18 |
EP1265187A1 (en) | 2002-12-11 |
EP0924639A3 (en) | 2001-11-28 |
KR19990062829A (ko) | 1999-07-26 |
CN1220434A (zh) | 1999-06-23 |
CN1119767C (zh) | 2003-08-27 |
DE69821595D1 (de) | 2004-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3601658B2 (ja) | 文字列抽出装置及びパターン抽出装置 | |
CN111507251B (zh) | 试题图像中作答区域的定位方法、装置、电子设备及计算机存储介质 | |
JP3748172B2 (ja) | 画像処理装置 | |
US8442319B2 (en) | System and method for classifying connected groups of foreground pixels in scanned document images according to the type of marking | |
JP3748164B2 (ja) | パターン抽出装置 | |
US7376272B2 (en) | Method for image segmentation to identify regions with constant foreground color | |
JP2001283152A (ja) | 帳票類判別装置、帳票類判別方法、およびこれらの方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
US10423851B2 (en) | Method, apparatus, and computer-readable medium for processing an image with horizontal and vertical text | |
JP3913985B2 (ja) | 文書画像中の基本成分に基づく文字列抽出装置および方法 | |
JP3851742B2 (ja) | 帳票処理方法及び装置 | |
JP4149464B2 (ja) | 画像処理装置 | |
US10586125B2 (en) | Line removal method, apparatus, and computer-readable medium | |
JP4275866B2 (ja) | カラー画像から文字列パターンを抽出する装置および方法 | |
JP4211941B2 (ja) | パターン抽出装置 | |
JP2004030696A (ja) | 文字列抽出装置及びパターン抽出装置 | |
CN111611986B (zh) | 一种基于手指交互的焦点文本提取和识别方法及系统 | |
JP4271428B2 (ja) | 文字認識方法および文字認識装置 | |
JP5107100B2 (ja) | 文字認識方法、文字認識装置及び文字認識プログラム | |
KR100317653B1 (ko) | 대용량인쇄체문자인식을위한특징추출방법 | |
JP2993533B2 (ja) | 情報処理装置及び文字認識装置 | |
JP2002015323A (ja) | 文書画像レイアウト識別方法および装置 | |
CN113052161A (zh) | 一种银行票据文本的识别方法、装置及设备 | |
CN117275000A (zh) | 单字检测方法及装置 | |
JP2001143076A (ja) | 画像処理装置 | |
JPH05189607A (ja) | 紙文書画像処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040330 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040531 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040914 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040915 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071001 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |