JP3600945B2 - 棟面戸形成方法並びに棟面戸 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は棟面戸形成方法と棟面戸に係り、特に熨斗瓦を使用しない乾式棟瓦葺工法による棟面戸形成方法と棟面戸に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の棟もしくは下り棟は、棟頂で突き合う棧瓦の上に詰装物(粘土)を塗り、その上に複数の熨斗瓦を重ね合わせ、その上に丸瓦を重ねて、下の熨斗瓦下面と棧瓦上面間の粘土表面に漆喰を塗って仕上げている。最近この熨斗瓦と詰装物を使用しない乾式棟瓦葺工法があり、これは棟頂に棟金具の支柱を複数固定し、該棟金具上に棟に沿う丸瓦支持材を横架して、該瓦支持材の上に丸瓦を載置する乾式棟瓦葺工法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記乾式棟瓦葺工法において、従来の熨斗瓦のあった部分は適当な部材(例えば漆喰)で塞ぐ必要があるが、使用する建物によって瓦の大きさが異なり、また下り棟では瓦を斜めに切ったその端面上の処理であるため、粘土を詰めて漆喰を塗る以外の方法はなかったが、それらは手間のかかる作業を要した。この発明はそれら実情に鑑みて、簡単な作業で丸瓦の下方の棟面戸の処理ができる棟面戸形成方法と棟面戸を提供することを目的として開発されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は前記課題を解決し、目的を達成するために次のような技術的な手段を講じた。
【0005】
すなわち、下り棟を含む棟瓦葺設において、棟上に配した複数の棟金具上に横架された丸瓦支持材の長手に沿って複数の面板吊具を配設する工程と、該各面板吊具に面板を吊設する工程と、各面板の下部とその下方の棧瓦間の間隙に詰装材を詰装する工程と、前記面板の表面に外装材層を形成する工程との結合から成る棟面戸形成方法、並びに丸瓦支持材に固定吊設するための吊ア−ムと、該吊ア−ムの先端部に付設された面板係止体と、該面板係止体に係合された面板とから構成された棟面戸、から成っている。
【0006】
【作用】
上記のように構成されたこの発明は、次のような作用を有している。面板吊具は吊ア−ム2と面板係止体3から構成されていて、吊ア−ム2を丸瓦支持材Dに固定すると、棟金具Cが動かない限り動くことがない。従って、面板係止体3に面板4を固定させると、面板4も該面板吊具によって丸瓦支持材Dに堅固に固定される。面板4の下端部と桟瓦6の間に詰装材7が詰装されることによって面板4は動くことはない。これによって、上に葺設する丸瓦9も安定した状態で固定される。面板4表面に外装材層を形成することによって美観と耐候性が強化される。
【0007】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図5において、符号Aは棟であり、Bは下り棟である。図1は図5における棟Aに対してはa矢視、下り棟Bに対してはb矢視を示す。図1において棟A(B)の頂上に棟金具Cが棟A(B)の長手に沿って一定の間隔置きに複数立設され、該棟金具C…の上に丸瓦支持材Dが横架されることは公知である。図1において棟面戸1は、前記丸瓦支持材Dに固定吊設する吊ア−ム2と該吊ア−ム2の先端部に付設された面板係止体3とから成る面板吊具の面板係止体3に係止された面板4とから構成されている。前記吊ア−ム2は面板係止体3と一体になったものでもよいが、取扱の上からは別体が好ましく、図においてはネジ3Aにより固定する態様がとられているが、図2に示すように、吊ア−ム2の先端部に略U字形の係合部2Bを形成して該係合部2Bに面板係止体3を係合させるようにすることができる。図1中符号2Aは釘孔であり、該釘孔2Aに釘をさし、面板支持材Dに固定する。前記面板係止体3は長さ約1メ−トル、幅は1〜2センチぐらいで、その長手方向に所定の間隔、例えば20センチ〜30センチ間隔に前記吊ア−ム2を配設する。前記面板4の材質は耐水性,耐候性,できれば耐火性が好ましく、硬質発泡合成樹脂板にモルタルもしくは漆喰の食い込みができる貫通孔4A…を無数に形成したもの、或いは網状金属板、不織繊維質シ−ト(樹脂で固形化したものなど)が利用される。この面板4の長さも、棟用では1メ−トル前後が扱いやすく、下り棟用では20センチ前後の短いものとすることもできる。その場合には面板4の下端面を端棧瓦の湾曲に近い湾曲状(図示せず)に形成することができる。また、面板4の下端縁部に複数の縦切り線(図示せず)を長手に沿って形成することができ、これは軟質の面板を棧瓦に押しつけたときに棧瓦と接触する長い部分が撓みやすくすることができるようにするためである。面板4の肉厚は材質にもよるが、1ミリないし20ミリぐらいのものである。図3は面板4の下端縁部が内側へ入らないように支承する固定具5である。主杆5Aの中央部に棟金具Cと係合する係合体5B,5Bが突設され、両係合体5B,5Bを棟金具Cに外嵌させて先端部をペンチ等でかしめる。主杆5Aの両端部には板受部5C,5Cが付設されている。従って、各棟金具Cに固定具5を装着し、面板4を板受部5Cに嵌装すると、それ以上、内側へ面板4は入らず固定される。而して、桟瓦6の上面は湾曲していることから面板4の下端面と桟瓦6上面間に隙間Eができるので、該隙間Eに適当な詰装材7(粘土,モルタル,樹脂系詰装材等)を詰装する。しかる後、前記面板4の表面に外装材層8を形成する。該外装材層8は漆喰,モルタル,或いは塗料等から選択される。しかる後、丸瓦支持材Dの上に丸瓦9を載置し固定する。
【0008】
なおこの発明は前記実施例に限定されるものではなく適宜設計変更をすることができる。例えば図4に示すように面板4の下端部に板受具10を装着し、該板受具10の下部に下向きに突出させた係合突体10Aを固定具5の板受部5Cに係合させることができる。
【0009】
【発明の効果】
上記のように構成されたこの発明は次のようなすぐれた効果を有している。
【0010】
1.面板を吊ア−ムによって丸瓦支持材に固定し、面板表面に外装材層を形成するものなので、面板の取付工程が簡単で作業性にすぐれている効果がある。
【0011】
2.棟上に粘土や熨斗瓦を使用しないので、作業性にすぐれて、屋根全体の重量を軽くすることができる効果がある。
【0012】
3.従来の棟瓦は地震,風,自動車等による震動等によって崩れることがあるが、この棟瓦は面板が使用され、かつ棟金具に面板が固定されるため、崩れが生じにくい効果がある。
【0013】
4.熨斗瓦を使用し粘土等の詰装物を用いる従来方式に比して手間が掛らず部材も安いのでコストダウンをすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】棟(下り棟を含む)の正面図である。
【図2】面戸の吊ア−ムと面板吊具の第2実施例を示す正面図である。
【図3】面板の下部を支承する固定具の平面図である。
【図4】固定具の第2実施例を示す正面図である。
【図5】屋根の平面図である。
【符号の説明】
1 棟面戸
2 吊ア−ム
2A 釘孔
3 面板係止体
3A ネジ
4 面板
4A 貫通孔
5 固定具
5A 主杆
5B 係合体
5C 板受部
6 棧瓦
7 詰装材
8 外装材層
9 丸瓦
10 板受具
10A 係合突体
A 棟
B 下り棟
C 棟金具
D 丸瓦受材
E 間隙
Claims (3)
- 棟瓦(含む下り棟)葺設において、棟上に配した複数の棟金具上に横架された丸瓦支持材の長手に沿って、複数の面板吊具を配設する工程と、該各面板吊具に面板を吊設する工程と、各面板の下端部とその下方の棧瓦間の間隙に詰装材を詰装する工程と、前記面板の表面に外装材層を形成する工程との結合から成ることを特徴とする棟面戸形成方法。
- 丸瓦支持材に固定吊設する吊ア−ムと、該吊ア−ムの先端部に付設された面板係止体と、該面板係止体に係合された面板とから構成されて成ることを特徴とする棟面戸。
- 前記面板は発泡合成樹脂材の成形体からなることを特徴とする請求項2記載の棟面戸。
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JP20640896A JP3600945B2 (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 棟面戸形成方法並びに棟面戸 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP20640896A JP3600945B2 (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 棟面戸形成方法並びに棟面戸 |
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JPH1030308A JPH1030308A (ja) | 1998-02-03 |
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Family Applications (1)
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JP20640896A Expired - Fee Related JP3600945B2 (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 棟面戸形成方法並びに棟面戸 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3600945B2 (ja) |
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1996
- 1996-07-18 JP JP20640896A patent/JP3600945B2/ja not_active Expired - Fee Related
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