JP3600735B2 - 電子内視鏡接続システム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体撮像手段を備えたスコープと、このスコープの固体撮像手段で得られた画像信号を処理する画像信号処理ユニットとを着脱自在に接続させるべくその間に介在させられるコネクタ手段から成る電子内視鏡接続システムであって、該コネクタ手段の接続によりスコープ及び画像信号処理ユニットの双方の電源ライン、複数の信号ライン及び接地ラインがそれぞれ相互に接続されるようになった電子内視鏡接続システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、電子内視鏡は、可撓性導管からなるスコープと、このスコープの先端側に設けられた固体撮像手段と、この固体撮像手段によって得られた画素信号を処理してビデオ信号を生成すべく該スコープに接続された画像信号処理ユニットと、この画像処理ユニットからのビデオ信号に基づいて映像を再現するTVモニタ装置とから成る。
【0003】
上述したようなタイプの電子内視鏡にあっては、固体撮像手段は例えばCCD(charge coupled device)撮像素子から成る撮像センサとして構成され、この撮像センサは対物レンズ系と組み合わされる。また、かかるスコープ内には光ファイバー束からなる照明用光ガイドが挿通させられ、その遠位端の端面は照明用レンズと組み合わされる。
【0004】
画像信号処理ユニット内には照明用白色光源例えばハロゲンランプやキセノンランプが設けられ、スコープと画像信号処理ユニットとの接続時に照明用光ガイドの近位端は照明用白色光源に光学的に接続される。かくして、患者の体腔内へのスコープの挿入時、その遠位端の対物レンズ系の前方が該スコープの照明用光ガイドの先端部端面から射出させられる照明光で照明され、これにより光学的被写体は撮像センサの受光面に結像させられてそこで画素信号として光電変換される。撮像センサで得られた画素信号は画像信号処理ユニットに送られ、そこでビデオ信号がかかる画素信号に基づいて作成される。次いで、ビデオ信号は画像信号処理ユニットからTVモニタ装置に対して出力され、そこで光学的被写体像がTVモニタ装置上で再現される。
【0005】
ところで、スコープは現在200 種類以上のものが知られており、これらスコープに対して画像信号処理ユニットは共有される。このため各スコープは画像信号処理ユニットに対して着脱自在に接続されるようになっており、このため各スコープと画像信号処理ユニットとの間にコネクタ手段を介在させた電子内視鏡接続システムが採用される。即ち、各スコープと画像信号処理ユニットとの双方には撮像センサを駆動させるための電源ラインと、撮像センサの駆動により発生させられた画像信号を画像信号処理ユニット側に転送するための信号ライン等と、電源ライン及び信号ライン等に共通な接地ラインとが設けられ、これらラインを各スコープと画像信号処理ユニットとの間で接続するためにコネクタ手段が用いられる。
【0006】
以上のような電子内視鏡接続システムでは、コネクタ手段は各スコープ側の電源ライン、信号ライン及び接地ラインの端子として形成されたスコープ側コンタクトと、画像信号処理ユニット側の電源ライン、信号ライン及び接地ラインの端子として形成されたユニット側コンタクトとから成る。例えば、スコープ側コンタクトは差込みピンとして構成され、このときユニット側コンタクトは差込みピンを受け入れるソケットとして構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかるコネクタ手段の接続、即ち差込みピンとソケットの接続については手動操作によって行われ、このとき複数の差込みピンとそれらの対応ソケットとの間で電気的接続が同時に確立されるわけではない。例えば、電源ライン及び信号ラインの接続が接地ラインの接続よりも前に生じると、該信号ラインに不用意な電流が流れ、その結果として、そこに組み込まれた電子デバイスが破壊されたり、或いは電子内視鏡自体の誤動作が発生したりするという問題が発生する。そこで従来では、画像信号処理ユニットに対するスコープの接続時或いはスコープの交換時には、該画像信号処理ユニットの電源ON/OFFスイッチをオフすることが義務付けられているが、しかしそのような義務がユーザ側で常に守られるという保証はなく、電子内視鏡に故障や誤動作を引き起こす原因となっている。
【0008】
また、スコープと画像信号処理ユニットとの接続時、スコープ側の信号ラインと画像信号処理ユニット側の信号ラインとの間の電位差が生じている場合には信号ラインに静電気が急激に流れ、そこに組み込まれた電子デバイスが静電破壊を受けるということも問題となる。そこで従来では、例えば、画像信号処理ユニット側の個々の信号ラインにバイパスダイオードを組み込み、このバイパスダイオードを通して静電気の急激な流れを逃がし、これにより上述の電子デバイスを静電保護することが行われている。しかしながら、個々の信号ライン毎にバイパスダイオードを設けることは電子内視鏡接続システムのコストを増大させるという問題がある。
【0009】
従って、本発明の目的は、上述したようなタイプの電子内視鏡接続システムであって、画像信号処理ユニットの電源ON/OFFスイッチをオンした儘でのコネクタ手段の接続時に電源ラインへの給電が信号ライン及び接地ラインの導通後に確実に生じ得るようにすると共に静電保護対策を低コストで実現し得るように構成された電子内視鏡接続システムを提供することである。
【0010】
上述したように、画像信号処理ユニットの電源ON/OFFスイッチをオンした儘でコネクタ手段の接続を行う場合、該コネクタ手段の接続操作中、TVモニタ装置の映像再現画面は乱れた状態となり、このような乱れた映像再現画面は電子内視鏡の操作者等にとっては不快なものとなる。
【0011】
従って、本発明の別の目的は、上述したようなタイプの電子内視鏡接続システムであって、画像信号処理ユニットの電源ON/OFFスイッチをオンした儘でのコネクタ手段の接続時に電源ラインへの給電が信号ライン及び接地ラインの導通後に確実に生じ得るようにすると共にコネクタ手段の接続が適正に完了するまではTVモニタ装置での再現映像の表示を停止し得るように構成された電子内視鏡接続システムを提供することである。
【0012】
また、コネクタ手段の接続が適正に完了した場合であっても、スコープの置かれている条件次第では、TVモニタ装置の映像再現画面が乱れることがあり、このとき映像再現画面の乱れがコネクタの接続不良に起因すると勘違いされ得る。このような場合、コネクタ手段の接続が適正でないと判断されて、コネクタ手段の接続操作が幾度と無く繰り返されることになり、このときコネクタ手段は屡々大きな負荷を受けて損傷を受け易い。
【0013】
従って、本発明の更に別の目的は、上述したようなタイプの電子内視鏡接続システムであって、画像信号処理ユニットの電源ON/OFFスイッチをオンした儘でのコネクタ手段の接続時に電源ラインへの給電が信号ライン及び接地ラインの導通後に確実に生じ得るようにすると共にコネクタ手段の接続が適正に完了した際にそれを報知し得るように構成された電子内視鏡接続システムを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の局面による電子内視鏡接続システムは、固体撮像手段を備えたスコープと、このスコープの固体撮像手段で得られた画像信号を処理する画像信号処理ユニットとを着脱自在に接続させるべくその間に介在させられるコネクタ手段から成るものであって、該コネクタ手段の接続によりスコープ及び画像信号処理ユニットの双方の電源ライン、複数の信号ライン及び接地ラインがそれぞれ相互に接続されるようになっているものである。本発明の第1の局面による電子内視鏡接続システムおいては、画像信号処理ユニット側の電源ラインには電源ON/OFFスイッチ手段が設けられ、コネクタ手段の非接続状態では、電源ON/OFFスイッチ手段はオフ状態とされ、コネクタ手段の接続操作時に信号ライン及び接地ラインの接続完了後に電源ON/OFFスイッチ手段をオンさせて電源ラインに給電を行う給電制御手段が設けられ、この電制御手段がコネクタ手段に設けられた給電制御ラインから成り、コネクタ手段はその接続時に電源ライン、信号ライン及び前記接地ラインの導通後に給電制御ラインが導通するように構成され、その給電制御ラインの導通により電源ON/OFFスイッチ手段がオン状態とされ、信号ラインの各々には静電保護用トランジスタが組み込まれ、一方給電制御ラインには静電保護用ダイオードが組み込まれ、給電制御ラインの導通時に静電保護用トランジスタがオン状態からオフ状態に切り換えられることが特徴とされる。
【0015】
本発明の第2の局面による電子内視鏡接続システムは、固体撮像手段を備えたスコープと、このスコープの固体撮像手段で得られた画像信号を処理してビデオ信号を生成する画像信号処理ユニットとを着脱自在に接続させるべくその間に介在させられるコネクタ手段から成るものであって、該コネクタ手段の接続によりスコープ及び画像信号処理ユニットの双方の電源ライン、複数の信号ライン及び接地ラインがそれぞれ相互に接続されるようになっているものである。本発明の第2の局面による電子内視鏡接続システムにおいては、画像信号処理ユニット側の電源ラインには電源ON/OFFスイッチ手段が設けられ、コネクタ手段の非接続状態では、電源ON/OFFスイッチ手段はオフ状態とされ、コネクタ手段の接続操作時に信号ライン及び接地ラインの接続完了後に電源ON/OFFスイッチ手段をオンさせて電源ラインに給電を行う給電制御手段が設けられ、この給電制御手段がコネクタ手段に設けられた給電制御ラインから成り、コネクタ手段はその接続時に電源ライン、信号ライン及び接地ラインの導通後に給電制御ラインが導通するように構成され、その給電制御ラインの導通により電源ON/OFFスイッチ手段がオン状態とされ、画像信号処理ユニットからビデオ信号を外部に出力する出力ラインにビデオ信号出力ON/OFFスイッチ手段が設けられ、給電制御ラインの非導通時にビデオ信号出力ON/OFFスイッチ手段がオフ状態とし、給電制御ラインの導通時にビデオ信号出力ON/OFFスイッチ手段がオン状態とするビデオ信号出力制御手段が設けられることが特徴される。
【0016】
本発明の第3の局面による電子内視鏡接続システムは、固体撮像手段を備えたスコープと、このスコープの固体撮像手段で得られた画像信号を処理する画像信号処理ユニットとを着脱自在に接続させるべくその間に介在させられるコネクタ手段から成るものであって、該コネクタ手段の接続によりスコープ及び画像信号処理ユニットの双方の電源ライン、複数の信号ライン及び接地ラインがそれぞれ相互に接続されるようになったものである。本発明の第3の局面による電子内視鏡接続システムにおいては、画像信号処理ユニット側の電源ラインには電源ON/OFFスイッチ手段が設けられ、コネクタ手段の非接続状態では、電源ON/OFFスイッチ手段はオフ状態とされ、コネクタ手段の接続操作時に信号ライン及び接地ラインの接続完了後に電源ON/OFFスイッチ手段をオンさせて電源ラインに給電を行う給電制御手段が設けられ、この電制御手段がコネクタ手段に設けられた給電制御ラインから成り、コネクタ手段はその接続時に電源ライン、信号ライン及び接地ラインの導通後に給電制御ラインが導通するように構成され、その給電制御ラインの導通により電源ON/OFFスイッチ手段がオン状態とされ、給電制御ラインの通電時にコネクタ手段の接続が完了したことを報知する報知手段が設けられることが特徴とされる。
【0017】
本発明の第1、第2及び第3の局面による電子内視鏡接続システムにあっては、好ましくは、給電制御手段はコネクタ手段に設けられた給電制御ラインから成り、コネクタ手段はその接続時に電源ライン、信号ライン及び接地ラインの導通後に給電制御ラインが導通するように構成され、その給電制御ラインの導通により電源ON/OFFスイッチ手段がオン状態とされる。この場合、電源ON/OFFスイッチ手段についてはトランジスタとして構成することが可能であり、このとき給電制御ラインの導通により該トランジスタがオン状態とされる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による電子内視鏡接続システムの一実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0019】
図1を参照すると、本発明による電子内視鏡接続システムの一実施形態を組み込んだ電子内視鏡がブロック図として示される。電子内視鏡は可撓性導管からなるスコープ10を具備し、このスコープ10はプロセッサと呼ばれる画像信号処理ユニット12にコネクタ手段14によって着脱自在に接続されるようになっている。スコープ10の先端部即ち遠位端には固体撮像素子例えばCCD(charge−coupled device) 撮像素子から成る撮像センサ16が設けられ、この撮像センサ16は対物レンズ系(図示されない)と組み合わされ、この対物レンズ系によって撮られた被写体像が撮像センサ16の受光面に結像させられる。
【0020】
また、スコープ10内には光ファイバー束からなる光ガイド18が挿通させられ、この光ガイド18の遠位端はスコープ10の遠位端まで延びる。光ガイド18の近位端はコネクタ手段14による画像信号処理ユニット12へのスコープ10の接続時に該画像信号処理ユニット12内の光ガイド20の外側端に接続され、光ガイド18の内側端は画像信号処理ユニット12内のハロゲンランプ或いはキセノンランプ等の白色光源22に接続される。本実施形態では、電子内視鏡は面順次方式によるカラー映像を再現し得るように構成されるので、白色光源22と光ガイド20の内側端との間には回転式三原色カラーフィルタとして回転式RGBカラーフィルタ24が介在させられる。ハロゲンランプ22からの光は図示されない集光レンズによって光ガイド20の内側端面に集光させられる。
【0021】
なお、回転式RGBカラーフィルタ24は電子内視鏡で採用されるTV映像再現方式に応じて所定の回転周波数で回転させられる。例えば、PAL方式が採用されている場合には、回転式RGBカラーフィルタ24の回転周波数は25Hzであり、NTSC方式が採用されている場合には、その回転周波数は30Hzとなる。
【0022】
要するに、白色光源22からの白色光は回転式RGBカラーフィルタ24と光ガイド20及び18とを通してスコープ10の遠位端から射出させられ、これにより光学的被写体は赤色光、緑色光及び青色光でもって順次照明され、その各色の被写体像は撮像センサ16の受光面に順次結像される。撮像センサ16からのアナログ画素信号の読み出しはスコープ10側に設けられたCCDドライバ回路26によって行われる。
【0023】
画像信号処理ユニット12にはシステムコントローラ28が設けられ、このシステムコントローラはマイクロコンピュータから構成される。即ち、システムコントローラ28は中央処理ユニット(CPU)、種々のルーチンを実行するためのプログラム、換算テーブル及び常数等を格納する読出し専用メモリ(ROM)、データ等を一時的に格納する書込み/読出し自在なメモリ(RAM)及び入出力インターフェースから成り、電子内視鏡の作動全般を制御する。
【0024】
画像信号処理ユニット12にはCCDプロセス回路30が設けられ、このCCDプロセス回路30はコネクタ手段14による画像信号処理ユニット12へのスコープ10の接続時にインターフェース回路(I/F)32を介してCCDドライバ回路26に接続される。CCDドライバ回路26によって撮像センサ14から読み出された各色の一フレーム分のアナログ画素信号はI/F32を通して順次CCDプロセス回路30に送られ、そこで種々の画像処理例えばガンマ補正、ホワイトバランス処理、輪郭強調処理等を受ける。なお、CCDプロセス回路30の作動はシステムコントローラ28によって制御される。
【0025】
図1に示すように、画像信号処理ユニット12には更にアナログ/デジタル(A/D)変換器34、フレームメモリ36及びビデオプロセス回路38及びタイミングジェネレータ40が設けられる。タイミングジェネレータ40はシステムコントローラ28の制御下で作動させられ、A/D変換器34に対してはタイミングジェネレータ40からサンプリングクロックパルスが適宜出力され、またフレームメモリ36に対してはタイミングジェネレータ40から書込みクロックパルス及び読出しクロックパルスが出力される。
【0026】
詳述すると、CCDプロセス回路30で適宜画像処理を受けた各色の一フレーム分のアナログ画素信号はA/D変換器34に対して出力される。各色の一フレーム分のアナログ画素信号はA/D変換器34によって順次デジタル画素信号に変換された後、そのデジタル画素信号はタイミングジェネレータ40からのサンプリングクロックパルスに従ってA/D変換器34から出力される。A/D変換器34からの一フレーム分のデジタル画素信号はフレームメモリ36の所定領域に書き込まれ、この書込みはタイミングジェネレータ40からの書込みクロックパルスに従って行われる。即ち、フレームメモリ36には赤色の一フレーム分のデジタル画素信号を格納する赤色メモリ領域と、緑色の一フレーム分のデジタル画素信号を格納する緑色メモリ領域と、青色の一フレーム分のデジタル画素信号を格納する青色メモリ領域とが含まれ、それぞれのメモリ領域に該当色の一フレーム分のデジタル画素信号が格納される。
【0027】
上述したように、フレームメモリ36に対してはタイミングジェネレータ40から読出しクロックパルスも出力され、この読出しクロックパルスに基づいてフレームメモリ36の各色のメモリ領域からデジタル画素信号が読み出され、このとき水平同期信号及び垂直同期信号等がタイミングジェネレータ40から適宜出力されて読出しデジタル画素信号に付加される。即ち、フレームメモリ36の各色のメモリ領域からデジタル画素信号が読み出される際に該デジタル画素信号はデジタルビデオ信号として出力される。フレームメモリ36から出力される赤色デジタルビデオ信号(R)、緑色デジタルビデオ信号(G)及び青色デジタルビデオ信号(B)はビデオプロセス回路38に入力される。
【0028】
図2を参照すると、ビデオプロセス回路38の回路構成が詳細に図示され、プロセス回路38には3つの加算器42R、42G及び42Bが設けられ、これら加算器42R、42G及び42Bの入力端子はそれぞれフレームメモリ36の出力端子に接続され、該フレームメモリ36から赤色デジタルビデオ信号(R)、緑色デジタルビデオ信号(G)及び青色デジタルビデオ信号(B)を受け入れるようになっている。また、各加算器42R、42G、42Bのもう一方の入力端子はキャラクタ処理回路44に接続され、このキャラクタ処理回路44からは、各色のデジタル文字情報信号が各加算器42R、42G、42Bに対して出力され、そこで各色のデジタル文字情報信号は該当する色のデジタルビデオ信号(R、G、B)に付加させられる。
【0029】
キャラクタ処理回路44について説明すると、それ自体は周知のものである。キャラクタ処理回路44内にはビデオRAMと呼ばれるものが設けられ、システムコントローラ28のROMから読み出される固定文字情報コードデータが該ビデオRAMの所定アドレスに一旦書き込まれる。次いで、キャラクタ処理回路44では、それら文字コードデータに基づいて文字パターンデータが生成され、その文字パターンデータに基づいてデジタル文字情報信号が各加算器52R、52G、52Bに対して出力されるようになっている。
【0030】
加算器42R、42G及び42Bのそれぞれの出力端子側にはデジタル/アナログ(D/A)変換器46R、46G及び46Bが接続され、赤色デジタルビデオ信号(R)、緑色デジタルビデオ信号(G)及び青色デジタルビデオ信号(B)はそれぞれ赤色アナログビデオ信号、緑色アナログビデオ信号及び青色アナログビデオ信号に変換される。勿論、そのとき各色のデジタルビデオ信号に付加されているデジタル文字情報信号もアナログ文字情報信号に変換される。
【0031】
D/A変換器46R、46G及び46Bの出力端子のそれぞれにはローパスフィルタ(LPF)48R、48G及び48Bが接続され、各LPF48R、48G、48Bでは、該当色のアナログビデオ信号から高周波のノイズ成分が除去される。LPF48R、48G及び48Bから出力されるアナログビデオ信号は図1に示すようにスイッチ回路50を介してTVモニタ装置52に送られ、そこで三原色のアナログビデオ信号に基づく映像が再現される。
【0032】
図1に示すように、I/F回路32からはシステムコントローラ28に対して信号ラインが延び、この信号ラインを通して、I/F回路32からはコネクタ手段14の接続が適正に行われたか否か判別するコネクタ接続判別信号がシステムコントローラ38に対して出力される。本実施形態では、コネクタ手段14が非接続状態のとき、かかるコネクタ接続判別信号は低レベルとされ、コネクタ手段14が適正に接続されると、該コネクタ接続判別信号は低レベルから高レベルに変化する。
【0033】
コネクタ接続判別信号が低レベルから高レベルに変化すると、システムコントローラ28では、そのROMから所定の固定文字情報コードデータがキャラクタ処理回路44に対して出力されて、そのビデオRAMの所定アドレスに一旦書き込まれ、キャラクタ処理回路44では、その文字コードデータに基づいて、例えば「スコープ接続完了」というような文字パターンデータが生成され、その文字パターンデータに基づいてデジタル文字情報信号が各加算器52R、52G、52Bに対して出力される。
【0034】
また、スイッチ回路50のオン及びオフについても上述したコネクタ接続判別信号に基づいて制御される。即ち、コネクタ接続判別信号が低レベルのとき、スイッチ回路50はオフ状態に維持され、コネクタ接続判別信号が低レベルから高レベルに変化すると、スイッチ回路50はオン状態とされる。
【0035】
図1に示すように、画像信号処理ユニット12には電源回路54が設けられ、この電源回路54は画像信号処理ユニット12のメイン電源として機能し、画像信号処理ユニット12の種々の電子回路構成要素30、34、36、38、40等に対する給電については電源回路54によって行われる。一方、電源回路54から電源ラインがI/F回路32に対して延び、この電源ラインはコネクタ手段14の接続時に撮像センサ16及びCCDドライバ26等に対する給電のために用いられる。なお、画像信号処理ユニット12の筐体の外壁面の適当な箇所には操作パネル56が設けられ、この操作パネル56には電源回路54のオン/オフを切り換える電源ON/OFFスイッチやその他のスイッチ等が設けられる。
【0036】
図3及び図4を参照すると、本発明による電子内視鏡接続システムを構成するコネクタ手段14が詳細に示され、このコネクタ手段14はスコープ10の近位端に連結されたスコープ側コネクタ部分14Aと、画像信号処理ユニット12側に設けられたユニット側コネクタ部分14Bとを包含する。なお、図3では、コネクタ手段14は非接続状態で図示され、図4では、コネクタ手段14は接続状態で図示される。
【0037】
図3に示すように、スコープ側コネクタ部分14Aはボックス形状のケーシング58を具備し、このケーシング58自体は例えば適当な合成樹脂材料から形成される。ケーシング58内には撮像センサ16を駆動するためのCCDドライバ26が組み込まれ、このCCDドライバ26と撮像センサ16とは制御信号ライン及び画像信号ライン等の種々の信号ラインを介して接続され、これら信号ラインはスコープ10内に収容される。
【0038】
また、上述したように、スコープ10内には光ファイバー束から成る照明用光ガイド18も挿通させられ、この照明用光ガイド18の近位端は光ガイド接続ロッド60とされ、この光ガイド接続ロッド60は図3及び図4から明らかなようにケーシング58の背面から外部に突出させられる。更に、スコープ側コネクタ部分14Aはケーシング58の背面から突出した接続環62を具備し(図4)、この接続環62の周囲には接続操作環64が回動自在に設けられる。
【0039】
一方、画像信号処理ユニット12は参照符号65で示す筐体を具備し(図4)、この筐体65の一側壁の内側壁面に沿って矩形状支持板66が直立して取り付けられる。矩形状支持板66の上方側には円形開口が形成され、その円形開口には円筒形支持体68が装着されて固定される。図4から明らかなように、円筒形支持体68の前方部分68Aは筐体65の側壁を貫通させられて外部に突出させられる。前方部分68Aの周囲にはカム環70が装着され、その前方部分68A及びカム環70は後述するようにスコープ側コネクタ部分14Aの接続環62及び接続操作環64と協働する。
【0040】
また、矩形状支持板66の下方側にも円形開口が形成され、その円形開口には光ガイド接続ロッド60用の接続アダプタ72が装着されて固定される。図4から明らかなように、接続アダプタ72の前方部分72Aも筐体65の側壁を貫通させられて外部に突出させられる。なお、接続アダプタ72自体は適当な硬質合成樹脂から形成され得る。コネクタ手段14の接続時、接続アダプタ72にはスコープ側コネクタ部分14Aの光ガイド接続ロッド60が挿通させられ、このとき光ガイド接続ロッド60は画像信号処理ユニット12内の白色光源22に光学的に接続される。要するに、スコープ10の遠位端の前方側は光ガイド接続ロッド60及びそこから延びる照明用光ガイド18を通して白色光源22によって照明される。
【0041】
図3及び図4に示すように、ユニット側コネクタ部分14Bの円筒形支持体68内には絶縁材料例えば適当な合成樹脂材料から形成された円形体74が装入され、その外側端面には放射状の配列された複数のピンソケット76が設けられる(図3)。図5に詳しく図示するように、各ピンソケット76は鞘状導体コンタクトとして形成され、この鞘状導体コンタクト76は円形体76に形成された盲孔内に収容される。鞘状コンタクト76はそれぞれ円形体76の内側端面から突出させられた配線ライン78に導通させられ(図4)、これら配線ライン78は画像信号処理ユニット12の制御配線基板(図示されない)に接続される。
【0042】
一方、スコープ側コネクタ部分14Aの接続環62内にも円形体74と同様な合成樹脂材料から形成された円形体80が装入され、その外側端面からはピンソケット76と同様に配列されたピン形式のコンタクト即ちコネクタピン82が突出させられる。コネクタピン82はそれぞれ円形体80の内側端面から突出させられた配線ライン84に導通させられ(図4)、これら配線ライン84は上述したCCDドライバ26を介してスコープ10内の信号ラインに接続される。
【0043】
図3から明らかなように、ピンソケット78の総数は24であり、円形体80にはそれと同数のコネクタピン82が設けられる。また、各ピンソケット即ち鞘状導体コンタクト76自体は例えば銅シート材料から形成され、各コネクタピン82は例えば真鍮材料から形成される。図3に示すように、円形体74の外側端面の中心領域には4つのガイド孔86が設けられ、円形体80の外側端面の中心領域からはかかるガイド孔86に対応して4つのガイドピン88が突出させられる(図5)。なお、ガイドピン88はコネクタピン82よりも太くされ、このためガイドピン88にはコネクタピン82よりも大きな剛直性が与えられる。
【0044】
ここで注目すべき点は、24本のコネクタピン82のうちの1つが図5に最もよく図示するようにその他のコネクタピンよりも短くされ、それに対応するピンソケット76も短くされるということであり、この目的については後で詳しく説明する。なお、図5から明らかなように、短いコネクタピン82については副参照符号として82Sが与えられ、また短いピンソケット76についても副参照符号として76Sが与えられる。
【0045】
ピンソケット76へのコネクタピン82の接続のために、ユニット側コネクタ部分14Bの円筒形支持体68の前方部分68Aには図3及び図4に示すように位置決めスロット90が形成され、この位置決めスロット90は円筒形支持体68の中心軸線に対して平行に延在する。一方、スコープ側コネクタ部分14Aの接続環62の外周面の外側前方縁側には位置決め突起要素92が半径方向に突出して形成され(図4)、この位置決め突起要素92の外径は位置決めスロット90の幅よりも幾分小さくされる。位置決め突起要素92が位置決めスロット90に対して整列させられるように接続環62が円筒形支持体68に対して位置決めさせられたとき、複数のピンソケット76はそれぞれ対応するコネクタピン82に対して整合させられ、この状態でのみ接続環62を円筒形支持体68の前方部分68A内に挿入させることが可能である。
【0046】
また、ピンソケット76へのコネクタピン82の接続のために、円筒形支持体68の前方部分68Aの周囲に装着されたカム環70には図3に示すように一対のカム溝94が形成され(図3)、この一対のカム溝94はカム環70の直径方向に配置される。図6の展開図に示すように、各カム溝94はカム環70の外周端縁に形成された導入口部94Aと、この導入口部94Aからカム環70の周囲方向に沿って傾斜した傾斜部94Bと、この傾斜部94の先端からカム環70の周囲方向に沿って延びた終端部94Cとを含む。一方、スコープ側コネクタ部分14Aの接続操作環64の内側周囲には一対のフォロワピン要素96が設けられ(図4)、この一対のフォロワピン要素96は直径方向に配置させられる。
【0047】
ピンソケット76へのコネクタピン82の接続操作について説明すると、先ず、位置決め突起要素92が位置決めスロット90に対して上述したように整列させられ、次いで接続操作環64が接続環62の周囲に適宜回動させられて、一対のフォロワピン要素96が一対のカム溝94の導入口部94Aに対して整列させられる。続いて、スコープ側コネクタ部分14Aがユニット側コネクタ部分14Bに対して押し付けられると、図6に示すように、一対のフォロワピン要素96が一対のカム溝94の導入口部94Aに受け入れられると共に、短いコネクタピン82Sを除くその他のコネクタピン82の先端部が図7に示すようにそれぞれ対応するピンソケット76内に挿入される。
【0048】
次に、接続操作環64が図6の矢印Aで示す方向に回動させられると、一対のフォロワピン要素96は一対のカム溝94の傾斜部94Bに沿って移動させられ、このためスコープ側コネクタ部分14Aはユニット側コネクタ部分14B側に引き寄せられ、各コネクタピン82はその該当ピンソケット76内に引き込まれる。一対のフォロワピン要素96が一対のカム溝94の傾斜部94Bに沿って移動させられている間、短いコネクタピン82Sも短いピンソケット76S内に引き込まれる。一対のフォロワピン要素96が一対のカム溝94の終端部94Cの先端に到達するまで、接続操作環64が回動させられると、24本の全てのコネクタピン82が図5に示すようにそれぞれ対応するピンソケット76内に完全に差し込まれる。
【0049】
コネクタピン82がピンソケット76内に引き込まれるとき、ガイドピン88もガイド孔76に挿通させられ、しかもガイドピン88には上述したように大きな剛直性が与えられるので、たとえピンソケット76へのコネクタピン82の引込み中にスコープ側コネクタ部分14Aに大きな外力が加わったとしても、コネクタピン82を変形させることなくピンソケット76へのコネクタピン82の接続を確実に行うことができる。また、ピンソケット76へのコネクタピン82の接続時、接続アダプタ72への光ガイド接続ロッド60の挿通も行われることは勿論である。
【0050】
図8及び図9を参照すると、本発明による電子内視鏡接続システムの配線図が示され、この電子内視鏡接続システムにはインターフェース回路(I/F)32が含まれる。
【0051】
上述したように、スコープ10側のコネクタピン82のそれぞれには配線ライン84(図4)が導通させられるが、それら配線ライン84には電源ライン、種々の信号ライン及び接地ラインが含まれる。図8及び図9では、スコープ10の側の電源ラインは参照符号SPLで示され、スコープ10側の信号ラインの1つが参照符号SSLで代表的に示され、更にスコープ10側の接地ラインは参照符号SGLで示され、これら電源ラインSPL、信号ラインSSL及び接地ラインSGLのそれぞれにはコネクタピン82の各々が割り当てられる。本実施形態によれば、スコープ10側の配線ライン84には給電制御ラインも含まれ、この給電制御ラインは参照符号SCLで示され、この給電制御ラインSCLには短いコネクタピン82Sが割り当てられる。
【0052】
また、画像信号処理ユニット12側のピンソケット72のそれぞれにも配線ライン78が導通させられるが、それら配線ライン78にも電源ライン、種々の信号ライン及び接地ラインが含まれる。図8及び図9では、画像信号処理ユニット12側の電源ラインは参照符号UPLで示され、画像信号処理ユニット12側の信号ラインの1つが参照符号USLで代表的に示され、更に画像信号処理ユニット12側の接地ラインは参照符号UGLで示され、これら電源ラインSPL、信号ラインSSL及び接地ラインSGLのそれぞれにはピンソケット76の各々が割り当てられる。本実施形態によれば、スコープ10側の配線ライン78には給電制御ラインも含まれ、この給電制御ラインは参照符号UCLで示され、この給電制御ラインUCLには短いピンソケット76Sが割り当てられる。
【0053】
スコープ10側の電源ラインSPLはCCDドライバ26に接続され、また該CCDドライバ26からは電源ラインがスコープ10を通してその先端側の撮像センサ16まで延びる。一方、画像信号処理ユニット12側の電源ラインUSLはスイッチ素子例えばPNP型トランジスタTR1を介して画像信号処理ユニット12内の電源回路54に接続される。即ち、図8及び図9から明らかなように、電源回路54はトランジスタTR1のエミッタ電極に接続させられると共に抵抗R1を介して該トランジスタTR1のベース電極にも接続され、このときトランジスタTR1のコレクタ電極は該当ピンソケット76に接続される。また、トランジスタTR1のベース電極は抵抗R2を介して短いピンソケット76Sにも接続される。
【0054】
スコープ10側の信号ラインSSLはバファB1を介してCCDドライバ26に接続され、また該CCDドライバ32から延びる信号ラインはスコープ10を通してその先端のCCD撮像センサ16に接続される。一方、画像信号処理ユニット12側の信号ラインUSLはバファB2を介して画像信号処理ユニット12内の制御回路基板上のCCDプロセス回路30に接続される。なお、先にも述べたように、図8及び図9に示した信号ラインSSL及びUSLは複数の信号ラインの代表例として示すものであり、その他の信号ラインも同様な構成となる。
【0055】
スコープ10側の電源ラインSPLはバファB1を介して接地され、また画像信号処理ユニット12側の電源ラインUPLもバファB2を介して接地させられる。接地ラインSGL及び接地ラインUGLが互いに接続されたとき、スコープ10側のグランドと画像信号処理ユニット12側のグランドとが互いに導通させられる。
【0056】
以上のような電子内視鏡接続システムによれば、たとえ画像信号処理ユニット12の電源ON/OFFスイッチがオンされた状態でスコープ側コネクタ部分14A及びユニット側コネクタ部分14Bの接続が行われても、画像信号処理ユニット12側の電源ラインUPLからスコープ10側の電源ラインSPLへの給電が不用意に行われることはなく、このため電子内視鏡に故障や誤動作が確実に防止される。
【0057】
詳述すると、スコープ側コネクタ部分14Aとユニット側コネクタ部分14Bとの非接続状態で画像信号処理ユニット12の電源ON/OFFスイッチがオンされると、トランジスタTR1のエミッタ電極側には画像信号処理ユニット12内の電源回路54から所定の電圧が印加されるが、しかしこのときトランジスタTR1のベース電極にも抵抗R1の電圧降下に応じた所定の電圧が印加されるので、トランジスタTR1のエミッタ電極とそのコレクタ電極との間はオフ状態とされる。図8から明らかなように、スコープ側コネクタ部分14Aとユニット側コネクタ部分14Bの接続操作開始時、双方の電源ラインSPL及びUPLの導通、双方のすべての信号ラインSSL及びUSLの導通並びに双方の接地ラインSGL及びUGLの導通は得られるが、しかし給電制御ラインSCL及びUCLの導通は得られない。というのは、給電制御ラインSCL及びUCLの導通は短いピンソケット76Sと短いコネクタピン82Sの接続によって始めて得られるからである。
【0058】
図9に示すように、短いピンソケット86Sと短いコネクタピン82Sとが最後に接続されて、給電制御ラインSCL及びUCLが導通されると、トランジスタTR1のベース電極は抵抗R2を介して接地されて、そこに印加されていた電位は低レベルとされ、このためトランジスタTR1のエミッタ電極とそのコレクタ電極との間はオン状態となり、これによりスコープ10側の電源ラインSPLへの給電が開始される。要するに、双方の電源ラインSPL及びUPLの導通、双方のすべての信号ラインSSL及びUSLの導通並びに双方の接地ラインSGL及びUGLの導通が完了した後にスコープ10側の電源ラインSPLへの給電が開始されるので、画像信号処理ユニット12側の電源ラインUPLからスコープ10側の電源ラインSPLへの給電が不用意に行われることはない。
【0059】
図10を参照すると、従来の電子内視鏡接続システムの配線図が示され、図8及び図9に示した構成要素と同様な構成要素については同じ参照符号が用いられている。同図に示すように、画像信号処理ユニットの電源ON/OFFスイッチをオンした状態でスコープ側コネクタ部分とユニット側コネクタ部分とを接続させるとき、例えば、双方の電源ラインSPL及びUPLの導通と双方の或る信号ラインSSL及びUSLの導通とが得られた後に接地ラインSGL及びUGLが導通させられるとすると、かかる電源ラインと信号ラインとの間には図10に矢印で示すような不用意な電流が流れ、このため電子内視鏡の電子デバイス素子が破壊されたり、或いは電子内視鏡に誤動作が発生したりする。
【0060】
従って、図10に示すような従来の電子内視鏡接続システムにあっては、先に述べたように、画像信号処理ユニットの電源ON/OFFスイッチをオフした状態でスコープ側コネクタ部分と画像信号処理ユニット側コネクタ部分との接続を行うことが要求されることになる。
【0061】
再び図8及び図9を参照すると、画像信号処理ユニット12側の信号ラインUSLには静電気保護用NPN型トランジスタTR2が設けられる。即ち、トランジスタTR2のコレクタ電極が信号ラインUSLに接続され、そのエミッタ電極は接地される。また、トランジスタTR2のベース電極は抵抗R3を介してバファB3の出力端子側に接続され、またバファB3の入力端子側は抵抗R4を介して電源回路54に接続される。なお、図8及び図9に図示されないその他の信号ラインにも同様に配線されたNPN型トランジスタが設けられる。一方、画像信号処理ユニット12側の給電制御ラインUCLにはバイパスダイオード即ち静電気保護用ダイオードDIが設けられる。
【0062】
スコープ側コネクタ部分14Aとユニット側コネクタ部分14Bとの非接続状態で画像信号処理ユニット12の電源ON/OFFスイッチがオンされているとき、トランジスタTR2のベース電極にはバファB3の出力に応じた高レベルの電圧が印加され、このためトランジスタTR2のコレクタ電極とエミッタ電極との間はオン状態とされる。スコープ側コネクタ部分14Aとユニット側コネクタ部分14Bとの接続操作時、かかるオン状態は、双方の給電制御ラインSCL及びUCLが導通されて、トランジスタTR2のベース電極に印加されるバファB3の出力電圧が低レベルとなるまで維持される。従って、双方の信号ラインSSL及びUSLの導通時、その間に静電的な電位差があったとしても、その間に流れる電流はトランジスタTR2を通してグランドに逃がされる。一方、双方の給電制御ラインSCL及びUCLは最後に導通させられることになるが、その間に静電的な電位差があったとしても、その間に流れる電流は静電気保護用ダイオードDIを通して電源回路54に逃がされる。
【0063】
従来の場合には、全ての信号ラインに静電気保護用ダイオードを設ける必要があるのに対して、図8及び図9に示す実施形態にあっては、給電制御ラインUCLだけに静電気保護用ダイオードを設ければよく、静電気保護対策が低コストで得られる。なお、全ての信号ラインに対する静電気保護用トランジスタについては集積回路化して得ることができるので、そのコストは個々の信号ラインに静電気保護用ダイオードを設ける場合に比べて大巾に低くて済む。
【0064】
更に、本実施形態によれば、I/F回路32には、スコープ側コネクタ部分14Aとユニット側コネクタ部分14Bとの接続が適正に完了したことを報知する報知手段として発光ダイオードLEが設けられ、この発光ダイオードLEは例えば画像信号処理ユニット12の筐体65の外壁面の適当な箇所に設けられる。図8及び図9から明らかなように、発光ダイオードLEは抵抗R5及びNPN型トランジスタTR3と共に電源ラインUPLと接地ラインUGLとの間に設けられ、このときトランジスタTR3のコレクタ電極は発光ダイオードLE側に接続され、そのエミッタ電極は接地ラインUGLに接続される。また、トランジスタTR3のベース電極は抵抗R6を介してインバータINの出力端子側に接続され、そのインバータINの入力端子側はバファB3の出力端子側に接続される。
【0065】
スコープ側コネクタ部分14Aとユニット側コネクタ部分14Bとの非接続状態で画像信号処理ユニット12の電源ON/OFFスイッチがオンされているとき、バファB3からの出力電圧は高レベルとなっているが、しかしトランジスタTR3のベース電極に印加される電圧はインバータINの存在のために低レベルとされ、このためトランジスタTR3はオフ状態とされ、発光ダイオードLEは点灯されない。スコープ側コネクタ部分14Aとユニット側コネクタ部分14Bとの接続操作時、かかるオフ状態は双方の給電制御ラインSCL及びUCLが導通されて給電制御ラインUCLが接地されるまで維持される。即ち、給電制御ラインUCLが接地されると、インバータINの入力端子側は電位は高レベルから低レベルに変化し、このためインバータINの出力端子側の電位は逆に低レベルから高レベルに変化する。従って、トランジスタTR3のベース電極に印加される電圧は高レベルとなって、トランジスタTR3はオフ状態からオン状態に変わり、これにより発光ダイオードLEが点灯され、この発光ダイオードLEの点灯により、スコープ側コネクタ部分14Aとユニット側コネクタ部分14Bとの接続が適正に完了したことが報知される。
【0066】
更にまた、本実施形態では、インバータINの出力端子側がシステムコントローラ28に接続され、インバータINの出力端子側の電位レベルの変化が先に述べたようなコネクタ接続判別信号としてシステムコントローラ28に対して出力され、これによりスイッチ回路50のオン/オフ制御及びTVモニタ装置52上での所定の文字情報データの表示制御が行われる。即ち、スイッチ回路50のオン/オフ制御及びTVモニタ装置52上での所定の文字情報データの表示制御のために、システムコントローラ28では、その電源ON/OFFスイッチがオンされると、図11に示すようなスコープ接続監視ルーチンが実行される。なお、スコープ接続監視ルーチンは所定の時間間隔例えば20ms毎に繰り返し実行される時間割込みルーチンである。
【0067】
図11のスコープ接続監視ルーチンについて説明すると、先ず、ステップ1101では、コネクタ接続判別信号が高レベルであるか低レベルであるかが判断される。もしコネクタ接続判別信号が高レベルであるとき、即ちインバータINの出力端子側の電位レベルが高レベルであるときは、スコープ側コネクタ部分14Aとユニット側コネクタ部分14との接続が適正に行われたことになるので、ステップ1101からステップ1102に進み、そこでスイッチ回路50がオンされ、このためビデオプロセス回路38からTVモニタ装置52へのビデオ信号の送信が可能となる。
【0068】
次いで、ステップ1103では、システムコントローラ28のROMから所定の固定文字情報コードデータがキャラクタ処理回路44に対して出力されて、そのビデオRAMの所定アドレスに一旦書き込まれる。キャラクタ処理回路44では、その文字コードデータに基づいて、「スコープ接続完了」という文字パターンデータが生成され、その文字パターンデータに基づいてデジタル文字情報信号が各加算器52R、52G、52Bに対して出力される。かくして、TVモニタ装置52上には「スコープ接続完了」という文字情報が表示され、電子内視鏡の操作者はスコープ10が画像信号処理ユニット12に対して適正に接続されたことを正しく認識することができる。
【0069】
ステップ1101でもしコネクタ接続判別信号が低レベルであるとき、即ちインバータINの出力端子側の電位レベルが低レベルであるときは、スコープ側コネクタ部分14Aとユニット側コネクタ部分14との接続が適正に行われていないことになるので、ステップ1101からステップ1104に進み、そこでスイッチ回路50がオフされ、このためビデオプロセス回路38からTVモニタ装置52へのビデオ信号の送信が行えなくなる。
【0070】
次いで、ステップ1105では、加算器52R、52G及び52Bに対する「スコープ接続完了」という文字パターンデータに基づくデジタル文字情報信号の出力が停止され、このためTVモニタ装置52上には「スコープ接続完了」とう文字情報は表示されない。
【0071】
【発明の効果】
以上の記載から明らかなように、本発明による電子内視鏡接続システムにあっては、画像信号処理ユニットの電源ON/OFFスイッチをオンした儘でのコネクタ手段の接続時に電源ラインへの給電が信号ライン及び接地ラインの導通後に確実に生じ得るようにするだけでなく、静電保護対策を低コストで実現することが可能である。
【0072】
また、本発明による電子内視鏡接続システムにあっては、画像信号処理ユニットの電源ON/OFFスイッチをオンした儘でのコネクタ手段の接続時に電源ラインへの給電が信号ライン及び接地ラインの導通後に確実に生じ得るようにするだけでなく、コネクタ手段の接続が適正に完了するまではTVモニタ装置での再現映像の表示を停止し得るので、TVモニタ装置上での乱れた映像再現画面を排除することができる。
【0073】
更に、本発明による電子内視鏡接続システムにあっては、画像信号処理ユニットの電源ON/OFFスイッチをオンした儘でのコネクタ手段の接続時に電源ラインへの給電が信号ライン及び接地ラインの導通後に確実に生じ得るようにするだけでなく、コネクタ手段の接続が適正に完了した際にそれを直ちに報知し得るようになっているので、コネクタ手段の適正な接続を直ちに認識することが可能であり、コネクタ手段に対する無駄な接続操作を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子内視鏡接続システムの一実施形態を組み込んだ電子内視鏡のブロック図である。
【図2】図1に示したビデオプロセス回路の詳細ブロック図である。
【図3】本発明による電子内視鏡接続システムで用いるコネクタ手段を示す斜視図である。
【図4】図3のコネクタ手段を接続状態で示す部分断面図である。
【図5】図4の一部を拡大して示す拡大部分断面図である。
【図6】図3のコネクタ手段で用いるカム環を展開して示す部分展開図である。
【図7】図5と同様な拡大部分断面図であって、コネクタ手段の接続操作時の初期段階を示す図である。
【図8】本発明による電子内視鏡接続システムの配線図であって、コネクタ手段の部分的な接続状態を示す配線図である。
【図9】図8と同様な配線図であって、コネクタ手段の完全な接続状態を示す配線図である。
【図10】従来の電子内視鏡接続システムの配線図であって、コネクタ手段の部分的な接続状態を示す配線図である。
【図11】図1に示したシステムコントローラで実行されるスコープ接続監視ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 スコープ
12 画像信号処理ユニット
14 コネクタ手段
14A スコープ側コネクタ部分
14B ユニット側コネクタ部分
26 CCDドライバ
28 システムコントローラ
30 CCDプロセス回路
32 アナログ/デジタル変換器
36 フレームメモリ
38 ビデオプロセス回路
40 タイミングジェネレータ
50 スイッチ回路
52 TVモニタ装置
65 筐体
62 接続環
64 接続操作環
70 カム環
72 接続アダプタ
76 ピンソケット
78 配線ライン
82 コネクタピン
84 配線ライン
SPL・UPL 電源ライン
SSL・USL 信号ライン
SGL・UGL 接地ライン
SCL・UCL 給電制御ライン
TR1・TR2・TR3 トランジスタ
R1・R2・R3・R4・R5・R6 抵抗
B1・B2・B3 バファ
IN インバータ
DI ダイオード
LE 発光ダイオード

Claims (2)

  1. 固体撮像手段を備えたスコープと、このスコープの固体撮像手段で得られた画像信号を処理する画像信号処理ユニットとを着脱自在に接続させるべくその間に介在させられるコネクタ手段から成る電子内視鏡接続システムであって、前記コネクタ手段の接続により前記スコープ及び前記画像信号処理ユニットの双方の電源ライン、複数の信号ライン及び接地ラインがそれぞれ相互に接続される電子内視鏡接続システムにおいて、
    前記画像信号処理ユニット側の電源ラインには電源ON/OFFスイッチ手段が設けられ、前記コネクタ手段の非接続状態では、前記電源ON/OFFスイッチ手段はオフ状態とされ、前記コネクタ手段の接続操作時に前記信号ライン及び前記接地ラインの接続完了後に前記電源ON/OFFスイッチ手段をオンさせて前記電源ラインに給電を行う給電制御手段が設けられ、この給電制御手段が前記コネクタ手段に設けられた給電制御ラインから成り、前記コネクタ手段はその接続時に前記電源ライン、前記信号ライン及び前記接地ラインの導通後に前記給電制御ラインが導通するように構成され、その給電制御ラインの導通により前記電源ON/OFFスイッチ手段がオン状態とされ、
    前記信号ラインの各々には静電保護用トランジスタが組み込まれ、一方前記給電制御ラインには静電保護用ダイオードが組み込まれ、前記給電制御ラインの導通時に前記静電保護用トランジスタがオン状態からオフ状態に切り換えられることを特徴とする電子内視鏡接続システム。
  2. 請求項1に記載の電子内視鏡接続システムにおいて、前記電源ON/OFFスイッチ手段がトランジスタとして構成され、前記給電制御ラインの導通により前記トランジスタがオン状態とされることを特徴とする電子内視鏡接続システム。
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