JP3600351B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気共鳴イメージング装置(以下、MRI装置と略称することがある)に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、MRI装置のRFコイルとして、フェーズドアレイコイルが盛んに用いられている。この一例が、参考文献:P.Roemer,”The NMR Phased Array”,Magnetic Resonance in Medicine 16,192−225(1990) に記載されている。ここでは、複数のRFコイルを被検体近傍に配置し、被検体からのMR信号を該複数のRFコイルで同時に受信し、各々のRFコイルで受信したデータを合成して最終画像を得ている。
【0003】
単一のRFコイルのみで受信する場合に比べ、複数のRFコイルで受信する場合は、広範囲の撮影視野を得ることができるという利点がある。しかしながら、複数のRFコイルの各々において受信したデータを再構成して得られる画像(以下、素画像と称する)を単に加算合成するのみでは、合成して得られる最終画像の信号対雑音比(以下、SNR:Signal to Noise Ratio と称することがある)が低下するという反面がある。そこで、単なる加算合成ではなく、特別な重みづけ加算により単一のRFコイルと同等の信号対雑音比を得るとともに、複数のRFコイルの撮影領域の和からなる広い感度領域を達成することが一般的に行われている。すなわち、前記した参考文献による合成画像の生成は、例えばRFコイルの数を2つとすると、次のようにして行われる。RFコイル1、2から通常の画像再構成法で得た素画像を各々M1、M2とし、次式(1) に示す如く重みW1とW2とで重み付け加算し、合成画像Mを得る。
【0004】
M=W1・M1+W2・M2 …(1)
ここで、M、M1、M2、W1、W2は、いずれも画像マトリックス内のピクセル位置i,jの関数であり、本来i,jのサフィックスをつけるなどしてその旨表記すべきではあるが、本明細書ではこれを便宜的に省略する。
【0005】
重みW1、W2を定める方法としては、大別して2つの方法が知られている。先ずサム・オブ・スクエア(Sum of Squares)法と呼ばれる最も普通に用いられる方法について触れる。この方法では、M1、M2のみを用いて、式(2) 、(3) に示すようにW1、W2を定める。
【0006】
【数1】
Figure 0003600351
【0007】
【数2】
Figure 0003600351
【0008】
そして、式(2) 、式(3) を式(1) に代入して整理すると、式(4) に示すように、最終的にはMは、M1とM2の平方和となる。これが、本方法がサム・オブ・スクエア法と呼ばれる由縁である。
【0009】
【数3】
Figure 0003600351
【0010】
このサム・オブ・スクエア法は、以下に説明するような問題点を有している。
図9は、被検体からのMR信号を同時に収集するための複数(ここでは2つの)のRFコイルを模式的に示す図である。第1のRFコイルC1は、対象物Mを取り囲むように設けられ、その感度分布が比較的均一なボリュームコイルである。ボリュームコイルとしては、サドルコイルやバードケージコイルが公知であり、架台(図示しない)に埋め込まれる全身用のもの、対象物の体幹部に巻き付けるもの等がある。第2のRFコイルC2は、対象物Mの下部(真下)に設けられるサーフェスコイル(表面コイル)である。サーフェスコイルは、その近傍は高感度で高SNRであり、遠方に遠ざかるにつれ感度が低下し、SNRが低下するという特性がある。
【0011】
外観が円筒状をなす対象物Mは、磁気共鳴イメージングにより画像化した際に、均一な中間的強度の信号として見えるような円筒状の中間信号レベル物質m1と、m1中に充填された円筒状の無信号空洞部(例えば空気)m2と、同様に画像化した際に、高強度の信号として見えるような円筒状の高信号レベル物質m3とから構成されている。雑音の無い状態において、完全に均一のRFコイルで当該対象物Mのアキシャル断面を画像化すると、信号強度は理想的には図10のような分布になる。同図に示される三次元グラフの縦軸は画像信号レベルである。
【0012】
さて、二つのRFコイル(第1のRFコイルC1及び第2のRFコイルC2)により、対象物MからのMR信号を同時並行的に受信し、二つのk空間データから、二つのRFコイルに対応する各々の素画像M1、M2を、通常の画像再構成により得て、これら素画像M1、M2をサム・オブ・スクエア法で合成すると、得られる合成画像の画像信号レベルは、図11のような分布になる。図11において、第2のRFコイルC2は同図三次元グラフの手前右側に設けられている。サム・オブ・スクエア法によれば、M1、M2の組み合わせで得られる最良のSNRにほぼ近いSNRが画像全域で得られる。しかしながら、第2のRFコイルC2に近い部分(同図三次元グラフの手前右側)においては、画像信号レベルが該コイルにより単独で得られる場合と同程度に極端に高く、該コイルから遠い部分(同図三次元グラフの奥左側)においては、画像信号レベルが第1のRFコイルC1により単独で得られる場合と同程度に低い。このような画像は、実用に際し極めて不便である。
【0013】
複数のRFコイルにより得た素画像を合成して得た合成画像の具体的使途としては、例えば腫瘍に近い部分に第2のRFコイルC2を設置し、例えば該腫瘍のリンパ節への転移が無いかを調べるなどの目的で、第2のRFコイルC2の周囲を、第1のRFコイル1により広範囲にサーベイするのであるが、同図から明らかなように、サム・オブ・スクエア法に基づいて得られる合成画像の画像信号レベルのダイナミックレンジは大となるので、画像観察時のウィンドウレベルを種々変えて調べないと、病変を見落としてしまう可能性が高くなるという問題点がある。またフィルムにハードコピーを撮る場合についても、多数のウインドウレベルを設定して出力する必要があり、一つの画像に対して沢山のフィルムが必要となるので不経済である。
【0014】
さらに、第2のRFコイルC2の近傍については、該コイル自体の感度均一性が悪いので、やはり見づらく、このことが、元来、SNRは良好ではあるがサーフェスコイル(ここでは、第2のRFコイルC2)があまり多用されない理由でもある。
【0015】
一方、サム・オブ・スクエア法とは異なり、重みW1、W2を定める他の方法として、2つのRFコイルの感度分布を事前情報として保有し、それを利用する方法(その詳細としてはさらに種々の方法に分類される)がある。本方法に関する詳細な説明は省略するが、本方法によれば、RFコイルの感度分布情報を元に最終合成画像の均一性の補正が相当程度に可能である。
【0016】
しかしながら、事前に得たRFコイルの感度分布情報を利用するにあたっては、画像化を行う領域に対して、複数のRFコイルのうちどのRFコイルがどちらの向きにどの程度の距離を隔てて設置されているかを、画像合成計算を実行するシステムが正確に把握していなければならない。これは極めて不便なことである。そこで、撮影領域に対しRFコイルを設置する場所と向きを限定すれば、感度分布情報の利用は容易となる。しかしながら、例えばサーフェスコイル(図9にて示される第2のRFコイルC2)は、病変部を診断するに最適と思われる場所に、最適と思われる向きで、状況に応じて設置されるものであるから、そのような限定は好ましくない。
【0017】
また、サーフェスコイルの場所や向きを正確に検出しようとしても、そのための装置は大がかりで高額なものとなり、具体化されたものが未だ提供されていない。さらに言えば、MRI装置の静磁場強度が高いと、感度分布パターンが対象物の影響で対象物毎に変化するものであり、このことも、事前に得たRFコイルの感度分布情報を利用する本方法を非実用的なものとしている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
複数のRFコイルにより得られた画像を上述したような従来の手法により合成する磁気共鳴イメージング装置においては、(1) サム・オブ・スクエア法による場合は、複数のRFコイルのそれぞれにより得た画像の合成で得ることが可能な最良のSNRを有する画像を合成可能であるという利点を有する一方、個々のRFコイルの感度分布、特に感度分布が不均一なRFコイルの影響により、合成画像の画像信号レベルの分布が不均一となってしまうという問題点がある。
【0019】
また、(2) 個々のRFコイルの感度分布情報を事前に取得し該分布情報に基づいて合成を行うためには、RFコイルの設置場所や方向等に関する情報をシステムが把握する必要があり、これは実用的でないという問題点がある。
【0020】
本発明は、このような事情に対処すべくなされたもので、感度分布特性、及びSNR特性が異なる複数のRFコイルのそれぞれにより得た画像から、感度分布の均一性が良い方のRFコイルと同等の均一性を有し、かつ複数のRFコイルのそれぞれにより得た画像の合成で得ることが可能な最良のSNRを有する画像を、事前に得たRFコイルの感度分布情報を利用することなく合成可能な磁気共鳴イメージング装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置は、被検体に磁気共鳴現象を生じさせ磁気共鳴信号を発生させる手段と、前記被検体から発生された磁気共鳴信号を受信する複数のRFコイルと、前記複数のRFコイルにより受信した前記磁気共鳴信号に基づき、複数の素画像を作成する素画像作成手段と、前記それぞれの素画像からそれぞれの大局的分布を算出する大局的分布算出手段と、最終画像の大局的分布を、前記いずれの素画像の大局的分布にどの程度近づけるかを選択する手段と、前記選択の結果及び前記複数の素画像とに基づき、重み付け量を算出する重み付け算出手段と、前記重み付け量に基づいて前記複数の素画像に対して重み付け加算処理を行うことにより前記最終画像を生成する合成手段とを具備することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明による磁気共鳴イメージング装置の一実施形態を説明する。図1はこの実施形態の概略構成を示すブロック図である。ガントリ20内には静磁場磁石1、X軸・Y軸・Z軸傾斜磁場コイル2、及び二つのRFコイルからなる送受信コイル3が設けられる。
【0026】
静磁場発生装置としての静磁場磁石1は例えば超電導コイル、または常伝導コイルを用いて構成される。X軸・Y軸・Z軸傾斜磁場コイル2はX軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy、Z軸傾斜磁場Gzを発生するためのコイルである。送受信コイル3はスライスを選択するための選択励起パルスとしての高周波(RF)パルスを発生し、かつ磁気共鳴により発生した磁気共鳴信号(MR信号)を検出するために使用される。寝台13の天板上に載置された対象物Mはガントリ20内のイメージング可能領域(イメージング用磁場が形成される球状の領域であり、この領域内でのみ診断が可能となる)に挿入される。
【0027】
静磁場磁石1は静磁場制御装置4により駆動される。送受信コイル3は磁気共鳴の励起時には送信器5により駆動され、かつ磁気共鳴信号の検出時には受信器6に結合される。X軸・Y軸・Z軸傾斜磁場コイル2はX軸傾斜磁場電源7、Y軸傾斜磁場電源8、Z軸傾斜磁場電源9により駆動される。
【0028】
X軸傾斜磁場電源7、Y軸傾斜磁場電源8、Z軸傾斜磁場電源9、送信器5はシーケンサ10により所定のシーケンスに従って駆動され、X軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy、Z軸傾斜磁場Gz、高周波(RF)パルスを、所定のパルスシーケンスで発生する。この場合、X軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy,Z軸傾斜磁場Gzは主として、例えば位相エンコード用傾斜磁場Ge、読出し用傾斜磁場Gr、スライス用傾斜磁場Gsとしてそれぞれ使用される。コンピュータシステム11はシーケンサ10を駆動制御するとともに、受信器6で受信される磁気共鳴信号を取り込んで所定の信号処理を施すことにより、対象物の断層像を生成し、表示部12で表示する。
【0029】
本実施形態は概略以上のように構成されている。ところで送受信コイル3は前掲した図9と同様に、二つのRFコイル、即ち第1のRFコイルC1を第2のRFコイルC2とから構成されている。ここでは、第1のRFコイルC1を送信と受信とに用い、第2のRFコイルC2は、受信時にのみ用いるとする。即ち、送信時にはC1が用いられ、受信時には、C1とC2とが用いられる。なおC1、C2以外に送信専用のRFコイルがあってそれを送信に供し、受信にはC1、C2を用いるとしても本発明の趣旨は変わらない。また、変形例で説明するように、受信用に第3、第4等のコイルがあってもよい。なお、送信の高周波パルスの強度分布が不均一でも良いような使途には、C2をも送信に供してもよく、その場合でも本発明の趣旨は変わらない。
【0030】
第1のRFコイルC1により、図9の対象物を実際に画像化すると図2のようになる。画像信号レベルは均一ではあるが、各々の信号に重畳した雑音の影響が顕著である。第2のRFコイルC2で画像化すると図3のようになる。第2のRFコイルC2の近傍(同図三次元グラフの手前右側、S19〜S25の領域)は高感度であるため、第1のRFコイルC1と同程度の雑音が重畳していてもSNRは高い。しかしながら、第2のRFコイルC2から、より遠方に遠ざかる(同図三次元グラフの奥左側、S1〜S7の領域)につれ、SNRは劣る。
【0031】
さて、これら二つのRFコイルで、同時並行的に対象物MからのMR信号を受信し、二つのk空間データから通常の画像再構成で各々の素画像M1、M2を得る。素画像M1、M2、及びこれらを本実施形態のように合成処理して得られるMは、いわゆる絶対値画像(マグニチュード画像)である。また、本実施形態では、M1、M2が各々同程度の雑音標準偏差を有するとみなす。二つの素画像M1、M2を組み合わせて最良のSNRの画像を得るために、本実施形態では、重みW1、W2を、式(5)に示すように定める。M1、M2の雑音に相関がある場合の重みW1、W2は、正確には式(5)と異なるが、一般的には式(5)が成立すると見なせる。
【0032】
【数4】
Figure 0003600351
【0033】
<M1>、<M2>は各々、画像撮影を多数回繰り返したときのM1、M2の平均である。なお前述したサム・オブ・スクエア法はこの関係を満たしている。W2とW1の比については、上式の制約があるが、W2とW1の大きさについてはまだ自由度が残っている。このW1とW2の大きさをかえることにより、合成画像の信号強度分布をいずれかのRFコイルのそれに近づけることができる。本実施形態では、RFコイルC1の有する均一な信号強度分布に近づけることを目的とする。
ここで、<M2>と<M1>の比を、式(6)に示すようにKと置く(この“K”は、k空間の“k”とは異なるものである)。
【0034】
【数5】
Figure 0003600351
そうすると、前述の式(1)及び式(6)により式(7)が得られる。
【0035】
【数6】
Figure 0003600351
【0036】
ここで、e1、e2は、雑音によるM1とM2のふらつき分であり、<M1>と<M2>を中心にふらつくのでその平均値はゼロである。画像撮影と合成とを多数回撮影を繰り返したときのMの平均値<M>は、式(8)のようになる。
【0037】
【数7】
Figure 0003600351
【0038】
ところで、<M>は、Mからノイズ成分を除去した画像信号レベルの分布パターン(以下、信号分布パターンと称することがある)に等しく、これをKの所望の関数f(K)と、<M1>とで次式(9)のように表す。
【0039】
<M>=f(K)<M1> …(9)
そうすると、式(8)、(9)を共に満たすW1とW2とが、次式(10)、(11)に示すように求まる。
【0040】
【数8】
Figure 0003600351
【0041】
【数9】
Figure 0003600351
【0042】
尚、f(K)の選択は任意である。特に、最終画像Mの信号分布パターンを<M1>と同様にしたければ、f(K)=1とすればよい。また、Kを定めるにあたっては、多数回の撮影を繰り返して得た<M1>、<M2>から求めるとしたが、実際に多数回の撮影を繰り返すことは非現実的である。そこで、一回の撮影で得たM1、M2を各々平滑化して得たものを<M1>、<M2>として用いる。空間的な雑音分布も時間的な雑音分布も同等である(エルゴード性がある)と期待されることから、この代替は妥当である。
【0043】
第1のRFコイルC1のデータとして得られるM1を平滑化して得た<M1>を図4に示し、第2のRFコイルC2のデータとして得られるM2を平滑化して得た<M2>を図5に示す。尚、ここでは、M1、M2のそれぞれを同一の平滑化関数にて平滑化する。
【0044】
図4、図5にて示した<M1>、<M2>に基づき、両者を除算し(<M2>/<M1>)て得たKを図6に示す。<M1>の値がほぼゼロとなる無信号領域では、たとえ平滑化して除算してもKの値は同図に示すようにばたつくが、これはさしつかえない。なおここでは、Kを求めるに当たり、前述した式(5)ではなく、次式(12)を用いる。
【0045】
【数10】
Figure 0003600351
【0046】
上式において、Cは正の小さな定数であり、信号を出す被写体が存在しない領域では、除算の分母がゼロとなったり、除算結果が異常な高い価を示すことがあるのを避けるために付加するものである。信号源が存在しない領域の画像は考慮する必要がなく当該領域についてはCの値を、信号が存在する領域の<M1>よりも小さい値とすることが好ましいが、それ以上の考慮を払う必要はなく、比較的任意としてよい。
【0047】
Kとf(K)=1とから、式(10)、(11)によって得たW1、W2を式1に適用して得た最終合成画像の信号強度分布パターンを図7に示す。同図に示すように、本実施形態によれば、図2に示した第1のRFコイルC1と同様に均一な信号強度分布パターンを有し、かつ図11に示したサム・オブ・スクエア法と同様のSNRの分布を有する最終合成画像を生成することができる。
【0048】
ここで、本実施形態における種々の変形例を述べる。
(a)<M1>、<M2>は、k空間データから通常の画像再構成により得たM1、M2を、平滑化して求めることとしたが、M1,M2はM=W1・M1+W2・M2に供するために必要だからそれはそれで行うものとし、W1,W2を定める<M1>,<M2>を求めるために、M1,M2を平滑化するのではなく、k空間データのうち、位相エンコード量と周波数エンコード量が共に小である中央近傍の小領域のk空間データのみを再構成して得た低空間解像力の画像をそれぞれ<M1>、<M2>としてもよい。本発明における平滑化とはこの方法をも含むものとする。
(b)一のRFコイル(第1のRFコイルC1)の感度分布が高均一な場合について説明したが、感度分布が高均一なRFコイルを必然的に具備する必要はない。すなわち、複数のRFコイルのうちいずれかのRFコイルの感度分布パターンに近い最終画像(合成画像)を得たいとき、そのRFコイルの感度パターンが均一でなくても、本方法は適用できる。
(c)f(K)=1とすることにより、高均一な第1のRFコイルC1と同様の大局的信号強度分布を有する画像を最終画像として得るものについて説明したが、f(K)の選択には任意性がある。例えば次式(13)のようにf(K)を選べば、最終画像合成結果は、前述したサム・オブ・スクエア法とほぼ同様になる。
【0049】
【数11】
Figure 0003600351
【0050】
ところで、程々の均一性を有し、かつ画像上の何処に高SNRのサーフェスコイル(ここでは第2のRFコイルC2)を置いているかを容易に把握できる最終画像を得たい場合がある。この場合は、例えば次式(14)のようにf(K)を定めれば、程々の均一性を有し、かつ第2のRFコイルC2に近い部分が、ほどほどに他の部分よりも高信号の画像が得られる。
【0051】
【数12】
Figure 0003600351
【0052】
その他、f(K)の選択は任意であるから、最終画像合成結果の感度分布パターンをどちらのRFコイルの感度分布パターンにどの程度近づけるかは、任意である。
(d)二つのRFコイルから最終画像を得る場合について説明したが、RFコイルが3つ以上の場合への拡張は次のようになる。すなわち、第1のRFコイルと第2のRFコイルとの間でKを定め、所望のf(K)を決定し、同様にして第1のRFコイルと第3のRFコイルとの間でK′を定め、所望のg(K′)を決定する。なお、g(K′)はf(K)と同じ形である必要はない。
【0053】
例えば、M=W1M1+W2M2+W3M3において、
<M>=f(K)g(K´)<M1>のようにしたいのであれば次式(15)〜(17)のようなW1、W2、W3を定める。
【0054】
【数13】
Figure 0003600351
【0055】
【数14】
Figure 0003600351
【0056】
【数15】
Figure 0003600351
(e)殆ど雑音のみが占める対象物の無信号領域についても、有信号領域と同等の計算処理手順とする場合について説明したが、信号レベルのスレッシュホールド処理(しきい値処理)等により、無信号領域を抽出し別の処理手順として構成しても良い。無信号領域の別の処理手順としては、例えば該領域の信号値をゼロとする、あるいはサム・オブ・スクエア法により合成する、あるいは該領域のKとして、有信号領域のKを補間した値とするように構成してもよい。
(f)第1のRFコイルC1が均一な感度分布を有し、最終合成画像を該第1のRFコイルC1と同様な感度分布にする場合について説明したが、第1のRFコイルC1の感度分布が不均一であっても、該第1のRFコイルC1の感度分布S(サフィックスi,jは省略)を取得する手段を講じ、画像を再構成するシステムが該手段が取得した感度分布Sを知り得るならば(事前に登録しておいても良い)、M1の代わりに次式(18)のM1′によって、式(1)、(10)、(11)を適用し、f(K)=1とすることにより、やはり均一な感度分布パターンの再構成画像を得ることができる。
【0057】
M′=M1/S1 …(18)
すなわち、同時使用する複数のRFコイルのうち、いずれか一のRFコイルの感度分布情報がスキャンによるデータとは別に知り得る場合は、そのRFコイルから得られる素画像の感度分布パターンを、均一なRFコイルから得られる素画像の感度分布パターンと同様にできる。しかる後は、修正後の素画像を、均一なRFコイルにより得られた素画像として扱うことができ、さらに、f(K)を任意所望の関数とすることにより任意所望の感度分布パターンを有する最終画像を得ることができる。
(g)本実施形態では、磁気共鳴イメージング装置で一般的に用いられる絶対値画像(マグニチュード画像)を想定して説明した。しかし、基本的にはM,M1,M2がリアル画像やイマジナリ画像である場合にも、本発明は適用できる。リアル画像やイマジナリ画像に適用する場合は、無信号部あるいは信号が微弱な領域では、<M1>、<M2>が、ゼロになりやすいということを考慮する必要がある。たとえ大きなCの値を用いても、M1、M2は符号を有するので、適切なMを得ることはできない。そこで(e)で述べたように、低信号領域を抽出し、当該領域については、特別の処置をすることが望ましい。例えば、高信号領域のKから低信号領域のKを補間する。
(h)また、本実施形態では、M1,M2,…が各々同程度の雑音標準偏差を有することを想定して説明した。しかしながら、各RFコイルに接続される前置増幅器の利得の違いその他により、雑音標準偏差は各RFコイルで必ずしも同程度とはならない。その場合は、例えばRFコイルが二つの場合、M1、M2の各々の雑音標準偏差σ1、σ2、あるいはその比α(σ2=σ1・α)を取得し、M2の代わりに、M2/αを用いれば良い。
(i)尚、サム・オブ・スクエア法においても、各々のRFコイルが同程度の雑音標準偏差を有することを前提としている。雑音標準偏差のばらつきに対処するためにサム・オブ・スクエア法においても、(h)と同様に、M2の代わりにM2/αを用いればよい。
(j)(h)および(i)における、個々のRFコイルの雑音標準偏差の比αを求める手段としては、別途測定して得たαをシステムに登録してもよいが、そうではなく、次のようにすると便利である。すなわち、図8に示すk空間のコーナー部S1〜S4(位相エンコード量も周波数エンコード量も大きい場所)でのk空間データの振幅は、対象物からのMR信号よりも雑音で支配される傾向がある。そこで、第1のRFコイルC1のk空間データのうち、コーナー部のk空間データの絶対値の標準偏差を、M1の雑音標準偏差σ1に比例する量とする。
【0058】
同様にk空間データのうち、コーナー部のk空間データの絶対値の標準偏差を、M2の雑音標準偏差σ2に比例する量として求め、これらの比(σ2/σ1)をαとする。
【0059】
尚、仮に素画像M1、M2のコーナー部分には対象物が存在しない(信号源が無い)ことが別途何らかの手段でわかっている場合は、当該コーナー部の値の標準偏差の比をもってαとしてもよい。素画像のコーナー部の雑音標準偏差の比でαを求める代わりに、絶対値画像であれば素画像のコーナー部(無信号部)の平均値と雑音標準偏差とは一定の関係があることが知られているので、コーナー部(無信号部)の平均値の比をもってαとしても同じことである。
(k)以上の説明においては、最終画像の合成は、いったん素画像M1、M2を求め、該M1、M2を合成することとして説明した。他の合成方法として、例えば次のように、k空間上で合成を行ってもよい。すなわち、先ずはk空間データから、粗い画像マトリックスでM1、M2を再構成する。次に、再構成したM1、M2から信号強度比の大局的分布Kを算出し、算出したKと該Kの任意の関数f(K)により表される重みW1、W2を算出する。そして、このW1、W2をフーリエ逆変換して得た関数F[W1],F[W2]を第1、第2のRFコイルのk空間データに対して各々コンボリューション計算を行い、該計算により得た新たなk空間データを加算することにより新たな一のk空間データを得る。このk空間データをフーリエ変換すれば、最終合成画像を得ることができる。
【0060】
なお、第1、第2のRFコイルの感度分布パターンが別途手段により既知の場合は、その比がKに等しいので、いったんM1、M2を粗い画像マトリックスで再構成する必要はない。
(l)Kを求めるにあたっては、素画像M1、M2を平滑化した後に求める場合を説明したが、要はKから雑音の影響を除去すればよいのであるから、M1、M2を平滑化しないままKを求め、それを平滑化したものを最終的なKとしてもよい。
(m)本実施形態は、第1のRFコイルC1の大局的感度分布パターンに合成画像の大局的感度分布パターンを合わせることを画像合成処理の中に織り込むものであるが、通常の画像再構成で素画像M1、M2を得て、その後通常のサム・オブ・スクエア法のような方法によりいったん合成画像Mを得た後、該合成画像Mを補正するように構成してもよい。即ち、M1と例えばサム・オブ・スクエア法により得たMとを同じ特性の平滑化関数で平滑化し、<M1>と<M>を得る。そして<M>/<M1>を得る。Mを<M>/<M1>で割った結果をM″とすれば、M″は大局的感度分布パターンは<M1>と同様になる。
(n)複数の素画像を平滑化するにあたり、共通の平滑化関数を用いるとして説明した。しかし、異なった平滑化関数を用いても、原理的には本発明は適用できる。ただし、この場合、被写体内の信号レベルが急変するエッジ部分では歪みが生じるので、Kや変形例(m)の<M>/<M1>の、エッジ部分については、エッジ部分以外から補間するのが適当である。
本発明は上述した実施形態に限定されず、種々変形して実施可能である。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下のような効果が得られる磁気共鳴イメージング装置を提供できる。
(1)RFコイルの設置位置と向きに制限を加えたり、これを検出する手段を講じなくても、高度に均一な画像を最良のSNRで合成することができ、装置の取り扱い、画像の観察が容易である。また、高画質の画像を容易に診断可能となり患者スループットが向上し、運転コストが低減する。
【0062】
(2)複数RFコイルを同時使用し、複数回に分けて撮影しなくて済むので、撮影の速度を速くできる。また、SNRは高いが、感度均一性が悪いRFコイルを用いても、そのSNRを確保しつつ均一性の良い画像を撮ることができ、SNRが高い分、加算平均の回数を減らせるため、撮影時間を短縮できる。
【0063】
(3)SNRが向上した分、ピクセルを小さくしてもある程度のSNRが維持され、画像の分解能を向上できる。
(4)ウィンドウを頻繁に変化させて画像を観察する必要がなく、またそのためのハードコピーの数も減少することができ、同じウィンドウで広範な領域を一度に観察可能でありので、オペレータの負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気共鳴イメージング装置の一実施形態の概略構成を示す図。
【図2】上記実施形態に係り、第1のRFコイルC1により得られる画像の信号強度分布を三次元的に示すグラフ。
【図3】上記実施形態に係り、第2のRFコイルC2により得られる画像の信号強度分布を三次元的に示すグラフ。
【図4】上記実施形態に係り、第1のRFコイルC1のデータを平滑化した後に得られる画像の信号強度分布を三次元的に示すグラフ。
【図5】上記実施形態に係り、第2のRFコイルC2のデータを平滑化した後に得られる画像の信号強度分布を三次元的に示すグラフ。
【図6】上記実施形態に係り、信号強度比の大局的分布Kを三次元的に示すグラフ。
【図7】上記実施形態に係り、最終合成画像の信号強度分布を三次元的に示すグラフ。
【図8】上記実施形態に係り、k空間のコーナ部を示す図。
【図9】上記実施形態に係り、対象物からのMR信号を同時に収集する複数のRFコイルを模式的に示す図。
【図10】雑音の無い状態において、完全に均一のRFコイルにより対象物Mのアキシャル断面を画像化した場合に得られる画像の信号強度分布を三次元的に示すグラフ。
【図11】従来の画像合成法であるサム・オブ・スクエア法により得られた画像の信号強度分布を三次元的に示すグラフ。
【符号の説明】
1…静磁場磁石、
2…X軸・Y軸・Z軸傾斜磁場コイル、
3…送受信コイル、
4…静磁場制御装置、
5…送信器、
6…受信器、
7…X軸傾斜磁場電源、
8…Y軸傾斜磁場電源、
9…Z軸傾斜磁場電源、
10…シーケンサ、
11…コンピュータシステム、
12…表示部、
20…ガントリ。

Claims (3)

  1. 被検体に磁気共鳴現象を生じさせ磁気共鳴信号を発生させる手段と、
    前記被検体から発生された磁気共鳴信号を受信する複数のRFコイルと、
    前記複数のRFコイルにより受信した前記磁気共鳴信号に基づき、複数の素画像を作成する素画像作成手段と、
    前記それぞれの素画像からそれぞれの大局的分布を算出する大局的分布算出手段と、
    最終画像の大局的分布を、前記いずれの素画像の大局的分布にどの程度近づけるかを選択する手段と、
    前記選択の結果及び前記複数の素画像とに基づき、重み付け量を算出する重み付け算出手段と、
    前記重み付け量に基づいて前記複数の素画像に対して重み付け加算処理を行うことにより前記最終画像を生成する合成手段と、
    を具備することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記複数のRFコイルは、大局的に均一な感度分布を持つボリュームコイルを含み、前記最終画像の信号強度の大局的分布を該ボリュームコイルに近づけることを特徴とする請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記大局的分布算出手段は、前記素画像を平滑化する素画像平滑化手段を備えることを特徴とする請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
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