JP3600270B2 - 混合機用供給装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
本願発明は、比重の異なる材料を混練する混合機へ材料の供給を行なう装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
比重の異なる材料を混練する場合、混合機の混合槽へ混練する材料を投入すると、比重の小さい材料は比重の大きい材料と分離して層状となって比重の大きい材料の上に堆積する。この為に混練時間が長くなるばかりでなく、均一な混合状態が得られにくいものであった。これは、混合槽への供給機が各材料を各々の供給口から別々に供給する構造であることから発生しているものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、従来の欠点を解決するものであって、比重の小さい材料が層状に分離するのを防止すると共に上方へ飛散するのを抑制する為に、比重の小さい材料を比重の大きい材料で覆い包んだ状態にして混合機へ同時に供給できる装置を提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本願発明の特徴とするところは、固定ハウジングと、該固定ハウジングの内側に設けた第１移送手段と、該第１移送手段の内側へ設けた第２移送手段と、前記第１移送手段および第２移送手段を駆動する動力手段とからなり、前記第２移送手段によって比重の小さい材料が比重の大きい材料を移送する第１移送手段の内側へ供給される構成になされていることにある。
【０００５】
【作用】
比重の異なる材料を混合機に供給するに際して、比重の小さい材料が飛散するのを防ぐために囲りを比重の大きい材料で覆いつつんで飛散しない状態で同時に混合機に供給できるものである。
【０００６】
すなわち、第２移送手段によって第１移送手段の内側を送られる比重の小さい材料が、投入口近傍において囲りに充填された比重の大きい材料と密着して比重の小さい材料に比重の大きい材料が付着することから、コア部は比重の小さい材料だけであるが外側に向うに従い比重の大きい材料の混合割合が多くなり、比重の小さい材料の周りに比重の大きい材料による殻ができる。従って混合機に投入されても比重の小さい材料が上方に飛散することなく安定した混練が可能となる。
【０００７】
【実施例】
図１・図２に基づいて実施例を説明する。
【０００８】
尚、実施例としては軽量コンクリートを混練する場合を例に取り上げて詳説することにする。ここで言う軽量コンクリートとは、発泡スチロール粒などの軽量骨材１と、セメント・砂・水などを混練したモルタル２又はセメント・水などを混練したセメントスラリ３を混合したものを言い、軽量骨材１が比重の小さい材料５に相当し、モルタル２又はセメントスラリ３が比重の大きい材料６に相当する。
【０００９】
図１は、供給機の縦断面図であり、図２は図１のＺ−Ｚ線による横断面図である。
【００１０】
ハウジング１０は、図示しない固定フレーム等に固着され混合機の投入口上方に配設される。ハウジング１０は円筒状になされ、下部には混合材料を混合機へ供給する投入部１１が先端を先細りになして設けられ、上部には比重の大きい材料を供給するホッパＡ１２が設けられている。
【００１１】
ハウジング１０の内側には円筒状の仕切部１３がハウジング１０と同芯に設けられ、仕切部１３の外周にはスクリューＡ１４が４条の螺旋になされて固着されている。仕切部１３とスクリューＡ１４で第１移送手段４０を構成し、第１移送手段４０は回転継手を介してハウジング１０に対して回転自在となされている。
【００１２】
さらに仕切部１３の内側へ仕切部と同芯に比重の小さい材料を送るスクリューＢ１５が軸１６の周りにもうけられ、スクリューＢ１５と軸１６で第２移送手段５０を構成し、第１移送手段４０に対して回転自在になされている。
【００１３】
ハウジング１０の上方には比重の小さい材料を供給するボッパＢ１７が仕切板１３に回転自在になして連設され、さらにホッパＢ１７の上方に軸１６が延長されて第２移送手段５０を駆動する動力源Ｂ１８が設けられている。
【００１４】
第２移送手段５０は、仕切板１３の上部に設けたスプロケット１９がチェーンを介してハウジング１０に架設した動力源Ａ２０により駆動される。
【００１５】
本実施例において、第１移送手段４０のスクリューＡ１４が４条になされていることから、軽量骨材１の囲り４ヶ所からモルタル２又はセメントスラリ３が軽量骨材の囲りを完全に包み込み投入部１１から混合機へ供給されるものであり、投入口１１の先端が先細りに形成されていることから、軽量骨材１とモルタル２又はセメントスラリ３が圧着され軽量骨材１の囲りに殻ができるものであり軽量骨材１の飛散が効率よく押さえられる。
【００１６】
また、第１移送手段４０と第２移送手段５０の回転する方向が同じ回転方向になされている場合には仕切部１３の摩耗量が少なく耐久性に優れたものが得られる。
【００１７】
さらにまた、軽量骨材１とモルタル２又はセメントスラリ３の混合割合を変える場合には、２つの動力源Ａ２０と動力源Ｂ１８の回転速度を換えることによってスクリューＡ１４とスクリューＢ１５の回転速度を換えて送り量の調整が出来るものである。
【００１８】
一方、第１移送手段４０と第２移送手段５０の回転方向・回転速度を各々変える必要がない場合には動力源をひとつにして、仕切部１３と軸１６を互いに１体に連結すれば容易に可能となる。
【００１９】
【発明の効果】
叙上の構成になされていることから、比重の小さい材料あるいは微粉材料の飛散・舞い上り現象を防止でき、材料が多層状に供給できることから、混合比が正確に保たれしかも迅速な混練ができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例を示す縦断面図。
【図２】図１のＺ−Ｚ線による横断面図。
【符号の説明】
１０・・・・・・・ハウジング
【産業上の利用分野】
本願発明は、比重の異なる材料を混練する混合機へ材料の供給を行なう装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
比重の異なる材料を混練する場合、混合機の混合槽へ混練する材料を投入すると、比重の小さい材料は比重の大きい材料と分離して層状となって比重の大きい材料の上に堆積する。この為に混練時間が長くなるばかりでなく、均一な混合状態が得られにくいものであった。これは、混合槽への供給機が各材料を各々の供給口から別々に供給する構造であることから発生しているものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、従来の欠点を解決するものであって、比重の小さい材料が層状に分離するのを防止すると共に上方へ飛散するのを抑制する為に、比重の小さい材料を比重の大きい材料で覆い包んだ状態にして混合機へ同時に供給できる装置を提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本願発明の特徴とするところは、固定ハウジングと、該固定ハウジングの内側に設けた第１移送手段と、該第１移送手段の内側へ設けた第２移送手段と、前記第１移送手段および第２移送手段を駆動する動力手段とからなり、前記第２移送手段によって比重の小さい材料が比重の大きい材料を移送する第１移送手段の内側へ供給される構成になされていることにある。
【０００５】
【作用】
比重の異なる材料を混合機に供給するに際して、比重の小さい材料が飛散するのを防ぐために囲りを比重の大きい材料で覆いつつんで飛散しない状態で同時に混合機に供給できるものである。
【０００６】
すなわち、第２移送手段によって第１移送手段の内側を送られる比重の小さい材料が、投入口近傍において囲りに充填された比重の大きい材料と密着して比重の小さい材料に比重の大きい材料が付着することから、コア部は比重の小さい材料だけであるが外側に向うに従い比重の大きい材料の混合割合が多くなり、比重の小さい材料の周りに比重の大きい材料による殻ができる。従って混合機に投入されても比重の小さい材料が上方に飛散することなく安定した混練が可能となる。
【０００７】
【実施例】
図１・図２に基づいて実施例を説明する。
【０００８】
尚、実施例としては軽量コンクリートを混練する場合を例に取り上げて詳説することにする。ここで言う軽量コンクリートとは、発泡スチロール粒などの軽量骨材１と、セメント・砂・水などを混練したモルタル２又はセメント・水などを混練したセメントスラリ３を混合したものを言い、軽量骨材１が比重の小さい材料５に相当し、モルタル２又はセメントスラリ３が比重の大きい材料６に相当する。
【０００９】
図１は、供給機の縦断面図であり、図２は図１のＺ−Ｚ線による横断面図である。
【００１０】
ハウジング１０は、図示しない固定フレーム等に固着され混合機の投入口上方に配設される。ハウジング１０は円筒状になされ、下部には混合材料を混合機へ供給する投入部１１が先端を先細りになして設けられ、上部には比重の大きい材料を供給するホッパＡ１２が設けられている。
【００１１】
ハウジング１０の内側には円筒状の仕切部１３がハウジング１０と同芯に設けられ、仕切部１３の外周にはスクリューＡ１４が４条の螺旋になされて固着されている。仕切部１３とスクリューＡ１４で第１移送手段４０を構成し、第１移送手段４０は回転継手を介してハウジング１０に対して回転自在となされている。
【００１２】
さらに仕切部１３の内側へ仕切部と同芯に比重の小さい材料を送るスクリューＢ１５が軸１６の周りにもうけられ、スクリューＢ１５と軸１６で第２移送手段５０を構成し、第１移送手段４０に対して回転自在になされている。
【００１３】
ハウジング１０の上方には比重の小さい材料を供給するボッパＢ１７が仕切板１３に回転自在になして連設され、さらにホッパＢ１７の上方に軸１６が延長されて第２移送手段５０を駆動する動力源Ｂ１８が設けられている。
【００１４】
第２移送手段５０は、仕切板１３の上部に設けたスプロケット１９がチェーンを介してハウジング１０に架設した動力源Ａ２０により駆動される。
【００１５】
本実施例において、第１移送手段４０のスクリューＡ１４が４条になされていることから、軽量骨材１の囲り４ヶ所からモルタル２又はセメントスラリ３が軽量骨材の囲りを完全に包み込み投入部１１から混合機へ供給されるものであり、投入口１１の先端が先細りに形成されていることから、軽量骨材１とモルタル２又はセメントスラリ３が圧着され軽量骨材１の囲りに殻ができるものであり軽量骨材１の飛散が効率よく押さえられる。
【００１６】
また、第１移送手段４０と第２移送手段５０の回転する方向が同じ回転方向になされている場合には仕切部１３の摩耗量が少なく耐久性に優れたものが得られる。
【００１７】
さらにまた、軽量骨材１とモルタル２又はセメントスラリ３の混合割合を変える場合には、２つの動力源Ａ２０と動力源Ｂ１８の回転速度を換えることによってスクリューＡ１４とスクリューＢ１５の回転速度を換えて送り量の調整が出来るものである。
【００１８】
一方、第１移送手段４０と第２移送手段５０の回転方向・回転速度を各々変える必要がない場合には動力源をひとつにして、仕切部１３と軸１６を互いに１体に連結すれば容易に可能となる。
【００１９】
【発明の効果】
叙上の構成になされていることから、比重の小さい材料あるいは微粉材料の飛散・舞い上り現象を防止でき、材料が多層状に供給できることから、混合比が正確に保たれしかも迅速な混練ができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例を示す縦断面図。
【図２】図１のＺ−Ｚ線による横断面図。
【符号の説明】
１０・・・・・・・ハウジング
Claims (4)
- 比重の異なる材料を混合機に供給する混合機用供給装置であって、固定ハウジングと、該固定ハウジングの内側に設けた第１移送手段と、該第１移送手段の内側へ設けた第２移送手段と、前記第１移送手段および第２移送手段を駆動する動力手段とからなり、前記第２移送手段によって比重の小さい材料が比重の大きい材料を移送する第１移送手段の内側へ供給される構成になされていることを特徴とする混合機用供給装置。
- 前記第１移送手段のスクリューが複数条の螺旋になされていることを特徴とする請求項１記載の混合機用供給装置。
- 前記第１移送手段と前記第２移送手段の回転する方向が同じ回転方向になされていることを特徴とする請求項１，２記載の混合機用供給装置。
- 前記第１移送手段と前記第２移送手段の回転速度が異なる回転速度になされていることを特徴とする請求項１〜３記載の混合機用供給装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13354494A JP3600270B2 (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 混合機用供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13354494A JP3600270B2 (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 混合機用供給装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07299345A JPH07299345A (ja) | 1995-11-14 |
| JP3600270B2 true JP3600270B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=15107300
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13354494A Expired - Fee Related JP3600270B2 (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 混合機用供給装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3600270B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6904737B2 (en) * | 2002-08-01 | 2005-06-14 | General Mills, Inc. | Dispensing apparatus and method of dispensing |
| JP2006241354A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 廃棄物ガス化装置 |
| BRPI1003166B1 (pt) | 2010-08-04 | 2020-04-28 | Kraft Foods Global Brands Llc | aparelho e método para encaminhamento de uma mistura seca |
-
1994
- 1994-05-10 JP JP13354494A patent/JP3600270B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07299345A (ja) | 1995-11-14 |
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