JP3599456B2 - 光スイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の光ファイバの中から一心以上の光ファイバを選択して切り換え接続を行う光スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、光通信回線や、光回路の複数の光ファイバ心線(光線路)の光伝送異常を点検検査するに際し、配線や回路側の各心の光線路に対して検査装置側の光線路(光ファイバ)を切り換え接続して、各心の検査や点検が行われており、光線路の切り換え接続には光スイッチが用いられている。
【0003】
光スイッチとしては、例えば、レンズ、プリズム等によって光路を切り換えるタイプのものや、複数の光コネクタを配設した光コネクタ群と、移動ステージ上の光コネクタを対向させ、移動ステージ上の光コネクタを移動させて前記光コネクタ群のうちの任意の光コネクタと切り換え接続を行うタイプのもの等、機械式の光スイッチが一般的であるが、最近では、マスター光ファイバ(移動側の光ファイバ)を移動ステージに直接固定し、このマスター光ファイバを、複数の配列固定した固定側の光ファイバに対して移動させる、いわゆる光ファイバ直接移動型の光スイッチが提案されている。
【0004】
この種の光スイッチは、例えば、図3に示すように、複数のV溝5を並設して成る光ファイバ配列部材1に、受け側の光ファイバ3をその接続端面15側を各V溝5の長手方向に没入させて配列固定し、この受け側の光ファイバ3の接続端面15側にマスター光ファイバ4を移動して、マスター光ファイバ4の接続端面16側を光ファイバ配列部材1のいずれかのV溝5に選択的に挿入するものである。
【0005】
マスター光ファイバ4は、例えば図のX方向およびY方向に移動自在の移動ステージ14に固定した状態で移動が行われ、マスター光ファイバ4がV溝5aに挿入されているときには、このマスター光ファイバ4の接続端面16と受け側の光ファイバ3aの接続端面15とが対向されて、マスター光ファイバ4と受け側の光ファイバ3aとが光接続される。そして、マスター光ファイバ4を移動ステージ14によって移動して、図の鎖線に示すように、V溝5bに挿入すると、このとき、マスター光ファイバ4の接続端面16と受け側の光ファイバ3bの接続端面15とが対向して、マスター光ファイバ4と受け側の光ファイバ3bとが接続される。
【0006】
以上のように、この種の光スイッチにおいては、光ファイバ配列部材1にV溝5を多数形成し、マスター光ファイバ4をV溝5に選択的に挿入することによって、受け側の光ファイバ3とマスター光ファイバ4とを切り換え自在に接続することにより、光コネクタ等を移動させる機械式の光スイッチに比べて、大幅な装置の小型化を達成でき、切り換え可能な光ファイバの実装密度を向上することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記図3に示したような光スイッチを用いて受け側の光ファイバ3とマスター光ファイバ4とを接続する際には、マスター光ファイバ4を移動させて光接続の切り換えを行うが、このとき、マスター光ファイバ4が例えば障害物等に何ら邪魔されることなくスムーズに移動できることが要求される。それというのは、マスター光ファイバ4等の光ファイバは、一般に、ガラス等により形成されていて破損し易いために、仮にマスター光ファイバ4を押えつけるような力が加わった状態でマスター光ファイバ4を移動させたりすると、マスター光ファイバ4が破損してしまい、光スイッチが壊れてしまうと考えられるからである。
【0008】
また、この種の光スイッチにおいて、受け側の光ファイバ3とマスター光ファイバ4とを精度良く確実に切り換え接続するためには、マスター光ファイバ4を、選択されたV溝5に確実に挿入嵌合することが要求される。しかしながら、図3に示した光スイッチにおいては、マスター光ファイバ4をV溝に確実に挿入嵌合するための特別の手段や、マスター光ファイバ4がV溝に確実に挿入嵌合されたか否かを検出するための手段等は設けられていなかった。
【0009】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の受け側の光ファイバと移動側のマスター光ファイバとを確実に切り換え自在に接続することが可能であり、しかも、マスター光ファイバが移動時に破損したりすることのない信頼性の高い光スイッチを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成により課題を解決するための手段としている。すなわち、本発明は、複数のV溝を並設して成る光ファイバ配列部材に受け側の光ファイバをその接続端面側を前記各V溝の長手方向に没入させて配列固定し、該受け側の光ファイバの接続端面側にマスター光ファイバを移動して該マスター光ファイバの接続端面側を前記光ファイバ配列部材のいずれかのV溝に選択的に挿入することによって、該マスター光ファイバの接続端面と前記受け側の光ファイバの接続端面とを対向させて該受け側の光ファイバとマスター光ファイバとを切り換え自在に接続する光スイッチであって、マスター光ファイバは前記受け側の光ファイバに対して相対移動自在の移動ステージに固定されており、該移動ステージによって移動したマスター光ファイバを前記光ファイバ配列部材のV溝に落とし込んで押える押え部材が該V溝から予め定められた間隔を介した初期設定位置から前記マスター光ファイバのV溝側への押え方向へ押え移動自在に設けられており、該押え部材の近傍位置には該押え部材が前記初期設定位置にあるか前記押え方向への移動位置にあるかを区別検出する押え部材位置検出センサが設けられ、前記受け側の光ファイバが配列固定された光ファイバ配列部材と、マスター光ファイバと、押え部材と、移動ステージと、押え部材位置検出センサとはハウジング内に配設され、該ハウジング内は屈折率整合剤が充填されて密閉されていることを特徴として構成されている。
【0011】
また、前記押え部材位置検出センサによって押え部材が初期設定位置にないことを検出したときには移動ステージによるマスター光ファイバの移動を阻止するマスター移動阻止部が設けられていることも本発明の特徴的な構成とされている。
【0012】
上記構成の本発明において、受け側のファイバを複数配列固定している光ファイバ配列部材のV溝側に、移動ステージによってマスター光ファイバが移動させられる。このV溝側には、V溝から予め定められた間隔を介した初期設定位置とマスター光ファイバのV溝側への押え方向へ押え移動自在の押え部材が設けられているために、前記移動させられたマスター光ファイバは、押え部材の前記初期設定位置からV溝側への押え方向の押え移動によって、V溝に落とし込まれて押えられる。そして、この押え部材が前記初期設定位置にあるか押え方向への移動位置にあるかが、押え部材位置検出センサによって区別検出される。
【0013】
この押え部材位置検出センサの検出信号を利用することによって、例えば、押え部材が前記初期設定位置にあることが検出されたときには、マスター光ファイバは押え部材によって押えられていない状態であり、移動ステージによる移動可能と判断され、その逆に、押え部材位置検出センサによって押え部材が初期設定位置にないことが検出されたときには、押え部材が前記押え方向への移動位置にあり、マスター光ファイバを押えてV溝に挿入嵌合している状態であると判断することが可能となる。そのため、この押え部材位置検出センサによって押え部材が初期設定位置にないことが検出されたときには、移動ステージによるマスター光ファイバの移動を阻止することにより、マスター光ファイバの破損を防止することが可能となる。
【0014】
また、移動ステージによる移動後は、前記押え部材によってマスター光ファイバを押えてV溝に確実に挿入嵌合し、この確認を押え部材位置検出センサによって行うことにより、マスター光ファイバと受け側の光ファイバとの切り換え自在の光接続が確実なものとなり、上記課題が解決される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明において、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。図1には、本発明に係る光スイッチの一実施形態例の要部構成が示されている。同図に示すように、本実施形態例では、光スイッチの要部構成要素はアクチュエータ8を除いてハウジング11内に配設されており、ハウジング11内には屈折率整合剤が充填されて密閉された状態となっている。なお、アクチュエータ8にはアクチュエータ出力軸9が設けられており、このアクチュエータ出力軸9はシーリング構造が施されてハウジング11内に挿入され、アクチュエータ出力軸支持部材10によって支持されている。
【0016】
光ファイバ配列部材1の上部側には、移動ステージ14に固定された2本のマスター光ファイバ4が配設されており、移動ステージ14にはステージ駆動部21が接続されている。移動ステージ14は、ステージ駆動部21の駆動により、少なくとも受け側の光ファイバ3の光軸Zに直交するX方向およびY方向に移動自在に形成されており、それにより、移動ステージ14はマスター光ファイバ4を受け側の光ファイバ3に対して相対移動自在となっている。
【0017】
マスター光ファイバ4の上部側には、スイングアーム6が設けられている。スイングアーム6は断面がL字形状のブロック状に形成されており、前記アクチュエータ8を駆動させてアクチュエータ出力軸9を回転させることによって、アクチュエータ出力軸9と一体的に、図のA′およびB′方向に傾動自在に設けられている。スイングアーム6は、移動ステージ14によって移動したマスター光ファイバ4を、光ファイバ配列部材1のV溝5に落とし込んで押える押え部材として機能するものであり、図2の(a)に示すように、V溝5から予め定められた間隔Hを介した初期設定位置から、同図の(b)に示すような、マスター光ファイバ4のV溝5側への押え方向へ押え移動自在に設けられている。
【0018】
図1および図2に示すように、スイングアーム6の先端側の上部側近傍位置には、スイングアーム6が前記初期設定位置にあるのか、それとも前記押え方向への移動位置にあるのかを常に区別検出する、押え部材位置検出センサとしての位置検出センサ13が設けられている。本実施形態例では、この位置検出センサ13は、例えば磁気センサ等によって構成されており、屈折率整合剤が充填されたハウジング11内においても、スイングアーム6の先端側の位置を精度良く検出できるようになっている。
【0019】
本実施形態例では位置検出センサ13には、マスター移動阻止部20、ステージ駆動部21が順に接続されており、位置検出センサ13は、スイングアーム6が前記初期設定位置にあることを検出したときには、アーム検出信号をマスター移動阻止部20に加え、スイングアーム6が初期設定位置にないことを検出したときにはアーム非検出信号をマスター移動阻止部20に加える。
【0020】
マスター移動阻止部20は、位置検出センサ13によってスイングアーム6が初期設定位置にないことを検出したときには移動ステージ14によるマスター光ファイバ4の移動を阻止するものであり、位置検出センサ13からアーム非検出信号が加えられたときには、ステージ移動停止信号をステージ駆動部21に加える。また、マスター移動阻止部20は、位置検出センサ13から加えられる信号を受けて、アーム検出信号が加えられたときには、前記ステージ移動停止信号の解除信号をステージ駆動部21に加える。
【0021】
ステージ駆動部21は、マスター移動阻止部20から加えられる信号を受けて、ステージ移動停止信号が加えられたときには、移動ステージ14の駆動を停止し、マスター移動阻止部20からステージ移動停止信号の解除信号が加えられるまでは移動ステージ14の駆動を停止させる。
【0022】
本実施形態例は以上のように構成されており、本実施形態例においても、従来例と同様に、移動ステージ14によってマスター光ファイバ4が受け側の光ファイバ3に対して相対移動され、マスター光ファイバ4の接続端面16側が光ファイバ配列部材1のいずれかのV溝5に選択的に挿入されて、受け側の光ファイバ3とマスター光ファイバ4との接続切り換えが行われるが、本実施形態例では、マスター光ファイバ4が、移動ステージ14によって、選択されたV溝5の上部側に移動されたときに、アクチチュータ8がアクチュエータ出力軸9をA方向に回転させる。
【0023】
そうすると、図2の(a)に示すように、V溝5から間隔Hを介した初期設定位置に配設されているスイングアーム6が、アクチュエータ出力軸9を支点として、アクチュエータ出力軸9と一体的に、図のA′方向に傾動し、同図の(b)に示すように、スイングアーム6によってマスター光ファイバ4がV溝5に落とし込まれて押えられる。
【0024】
このような動作が行われている間、本実施形態例では、位置検出センサ13によって、スイングアーム6が初期設定位置にあるのか、マスター光ファイバ4の押え方向への移動位置にあるのかが区別検出される。そして、同図の(a)に示したように、スイングアーム6が初期設定位置にあるときには、位置検出センサ13は、アーム検出信号をマスター移動阻止部20に加え、同図の(b)に示したように、スイングアーム6が初期設定位置からマスター光ファイバ4の押え方向への移動位置に移動したときには、アーム非検出信号をマスター移動阻止部20に加える。
【0025】
そうすると、マスター移動阻止部20によって、ステージ駆動部21にステージ移動停止信号が加えられ、移動ステージ14によるマスター光ファイバ4の移動を阻止される。そのため、この状態でマスター光ファイバ4が移動ステージ14によって移動させられることはない。
【0026】
また、図2の(b)に示した状態で、アクチュエータ出力軸9を前記A方向とは逆のB方向に回転させると、スイングアーム6が図1,2のB′方向に傾動して、マスター光ファイバ4を押える力が除かれ、スイングアーム6は再び初期設定位置に戻る。そうすると、位置検出センサ13によって、スイングアーム6が初期設定位置にあることが検出され、アーム検出信号がマスター移動阻止部20に加えられる。そして、マスター移動阻止部20からステージ駆動部21にステージ移動停止信号の解除信号が加えられ、それにより、移動ステージ14の移動停止が解除されるために、移動ステージ14によるマスター光ファイバ4の移動が可能となる。
【0027】
そして、この状態で、移動ステージ14によってマスター光ファイバ4を別のV溝5の上部側に移動させ、再びアクチュエータ出力軸9を前記A方向に回転させることにより、マスター光ファイバ4と受け側の光ファイバ3との接続が切り換えられる。
【0028】
本実施形態例によれば、上記動作により、マスター光ファイバ4は、スイングアーム6の傾動移動によって確実にV溝5に落とし込まれて押えられ、しかも、スイングアーム6が初期設定位置にあるか押え方向への移動位置にあるかを位置検出センサ13によって区別検出して、スイングアーム6の傾動動作の確認を行うこともできることから、マスター光ファイバ4と受け側の光ファイバ3との接続を迅速、かつ、確実に行うことができる。
【0029】
また、本実施形態例によれば、上記動作により、位置検出センサ13の検出信号を利用して、スイングアーム6が初期設定位置にないことが検出されたときには、マスター移動阻止部20によって、移動ステージ14によるマスター光ファイバ4の移動を阻止するために、スイングアーム6によって、マスター光ファイバ4をV溝5側に落とし込むときやV溝5側に押えている状態で、マスター光ファイバ4の移動が行われることを防止することが可能となり、スイングアーム6がマスター光ファイバ4に接触している状態でマスター光ファイバ4を移動させることによるマスター光ファイバ4の破損等を確実に防止することができる。そのため、本実施形態例の光スイッチは、非常に信頼性の高い光スイッチとすることができる。
【0030】
さらに、本実施形態例によれば、マスター光ファイバ4と受け側の光ファイバ3との接続に際し、光ファイバ配列部材1の配設領域が屈折率整合剤によって充填されているために、マスター光ファイバ4および受け側の光ファイバ3の各接続端面16,15における反射減衰量が抑制され、マスター光ファイバ4と受け側の光ファイバ3との接続損失を小さくすることができる。
【0031】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記実施形態例では、移動ステージ14によって移動したマスター光ファイバ4を光ファイバ配列部材1のV溝5に落とし込んで押える押え部材として、断面形状がL字形状のブロック状のスイングアーム6を設けたが、押え部材の形状等は特に限定されるものではなく、適宜設定されるものである。
【0032】
また、上記実施形態例では、スイングアーム6と、アクチュエータ8、アクチュエータ出力軸9、アクチュエータ出力軸支持部材10を設けてマスター光ファイバ4のスイングアーム6による押え機構を構成したが、マスター光ファイバ4を落とし込んで押える押え機構の構成は特に限定されるものではなく、適宜設定されるものである。
【0034】
さらに、上記実施形態例では、位置検出センサ13は、磁気センサにより構成したが、位置検出センサは必ずしも磁気センサとするとは限らず、他のセンサとしてもよい。
【0035】
さらに、上記実施形態例では、位置検出センサ13は、スイングアーム6の先端側上部近傍位置に設けたが、位置検出センサ13はスイングアーム6のような押え部材の近傍位置に適宜に配設されるものであり、例えば、図2の(b)の鎖線13aに示すように、スイングアーム6の上端側と同じ高さの位置に設けてもよい。
【0036】
さらに、上記実施形態例では、位置検出センサ13は、スイングアーム6が初期設定位置にあるか否かを常に区別検出するようにしたが、位置検出センサ13は、例えば、移動ステージ14によるマスター光ファイバ4の移動開始時と、スイングアーム6の移動時にのみスイングアーム6の位置を検出し、スイングアーム6が初期設定位置にないときには移動ステージによるマスター光ファイバ4の移動を阻止するようにしてもよい。
【0037】
さらに、本発明の光スイッチは位置検出センサ13の検出信号を利用して、必ずしも上記実施形態例と同様の制御動作を行うとは限らず、様々な制御動作を行えるものである。例えば、位置検出センサ13によってスイングアーム6のような押え部材が初期設定位置にないことが検出されたにもかかわらず、マスター光ファイバ4の移動が行われたときには、警報等を鳴らしたりしてもよいし、アクチュエータ8等の押え部材の駆動装置を駆動しても、位置検出センサ13によって押え部材が初期設定位置にあることが検出されたときには、押え部材の駆動動作のやり直し信号を出力し、マスター光ファイバ4のV溝5への落とし込み動作および押え動作のやり直しをするようにしてもよい。
【0038】
さらに、上記実施形態例では、マスター光ファイバ4を2本としたが、このマスター光ファイバ4は1本でもよく、3本以上の複数本であってもよい。マスター光ファイバ4を複数本とすると、マスター光ファイバ4に接続されている複数本の光線路を一括切り換え接続できることとなり、この光スイッチを例えば光線路の点検検査システムに用いたときに、光線路の点検検査を短時間で効率的に行うことが可能となる。
【0039】
さらに、上記実施形態例では、1対の移動ステージ14と光ファイバ配列部材1とを設けて光スイッチを構成したが、例えば、光ファイバ配列部材1を複数個設けて多段に配設し、各段の光ファイバ配列部材1のV溝5に選択的にマスター光ファイバ4を挿入することもできる。このようにした場合には、多段に配設された非常に多くの心数(本数)の受け側の光ファイバ3とマスター光ファイバ4との光接続を切り換え自在に行うことが可能となり、光スイッチの実装密度をより一層向上させることができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、移動ステージによって移動したマスター光ファイバを受け側の光ファイバが配設された光ファイバ配列部材のV溝に落とし込んで押える押え部材を、V溝から予め定められた間隔を介した初期設定位置からマスター光ファイバのV溝側への押え方向へ押え移動自在に設けたものであるから、押え部材の押え方向への移動によってマスター光ファイバを光ファイバ配列部材のV溝に確実に落とし込んで押えることが可能となる。しかも、本発明は、この押え部材の近傍に設けた押え部材位置検出センサによって、押え部材の前記初期設定位置と前記押え方向への移動位置とを区別検出するようにしたものであるから、この光ファイバ落とし込み押え動作が確実に行われたことを押え部材位置検出センサによって確認できるために、マスター光ファイバと受け側の光ファイバとの接続を確実に行うことができる。
【0041】
また、前記押え部材位置検出センサによって押え部材が初期設定位置にないことを検出したときには移動ステージによるマスター光ファイバの移動を阻止するマスター移動阻止部が設けられている本発明によれば、押え部材が初期設定位置にないときにはマスター光ファイバの移動が行われないために、押え部材の押え方向への移動動作やマスター光ファイバの押え動作が行われてマスター光ファイバに押え部材が接触している状態であるにもかかわらず、マスター光ファイバの移動を行うことを防ぐことが可能となり、それにより、マスター光ファイバの破損等を防止することができる。
【0042】
以上のように、本発明によれば、マスター光ファイバを移動時に破損することはなく、スムーズに移動を行うことが可能であり、しかも、押え部材によって、マスター光ファイバの接続端面側を受け側の光ファイバが配列された光ファイバ配列部材のV溝に確実に落とし込んで挿入嵌合し、マスター光ファイバと移動側の光ファイバとを切り換え自在に確実に光接続することが可能な、信頼性の高い光スイッチとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光スイッチの一実施形態例を示す要部構成図である。
【図2】上記実施形態例の動作を示す断面説明図である。
【図3】従来の光スイッチの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ配列部材
3,3a,3b 受け側の光ファイバ
4 マスター光ファイバ
5 V溝
6 スイングアーム
13 位置検出センサ
14 移動ステージ
20 マスター移動阻止部
Claims (2)
- 複数のV溝を並設して成る光ファイバ配列部材に受け側の光ファイバをその接続端面側を前記各V溝の長手方向に没入させて配列固定し、該受け側の光ファイバの接続端面側にマスター光ファイバを移動して該マスター光ファイバの接続端面側を前記光ファイバ配列部材のいずれかのV溝に選択的に挿入することによって、該マスター光ファイバの接続端面と前記受け側の光ファイバの接続端面とを対向させて該受け側の光ファイバとマスター光ファイバとを切り換え自在に接続する光スイッチであって、マスター光ファイバは前記受け側の光ファイバに対して相対移動自在の移動ステージに固定されており、該移動ステージによって移動したマスター光ファイバを前記光ファイバ配列部材のV溝に落とし込んで押える押え部材が該V溝から予め定められた間隔を介した初期設定位置から前記マスター光ファイバのV溝側への押え方向へ押え移動自在に設けられており、該押え部材の近傍位置には該押え部材が前記初期設定位置にあるか前記押え方向への移動位置にあるかを区別検出する押え部材位置検出センサが設けられ、前記受け側の光ファイバが配列固定された光ファイバ配列部材と、マスター光ファイバと、押え部材と、移動ステージと、押え部材位置検出センサとはハウジング内に配設され、該ハウジング内は屈折率整合剤が充填されて密閉されていることを特徴とする光スイッチ。
- 押え部材位置検出センサによって押え部材が初期設定位置にないことを検出したときには移動ステージによるマスター光ファイバの移動を阻止するマスター移動阻止部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の光スイッチ。
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- 1995-11-09 JP JP31597195A patent/JP3599456B2/ja not_active Expired - Lifetime
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