JP3598744B2 - インクカートリッヂ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、インクジェットプリンタ等に装填してインクを供給しうるインクカートリッヂの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のインクカートリッヂにあっては、収容されたインクを有効に導出させて利用し、インク残量が極限にまで少なくなることが望ましいことは言うまでもないことである。
【0003】
前記のニーズに対して、例えば特開平6−40043号公報(公知例)の発明のように、インク収容手段内の負圧特性を制御して効果的にインクを供給させうるとするものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記の公知例のものにあっては、負圧特性の安定的な制御によりインク残量を減少させてインクを有効利用しようとする意図は認められるものの構造が複雑で、しかも積極的にインク残量の減を図るという点では必ずしも有効性は乏しいものであって尚改善の余地があった。
【0005】
この発明が解決しようとする第1の課題点は、インクが自重により円滑に排出されてインク収容部内に残留するインク量を大幅に低減できるインクカートリッヂを提供することである。
【0006】
この発明が解決しようとする第2の課題点は、インク残量が微少であって、使用済みのインクカートリッヂの交換の際に不用意にインクの漏洩が発生するおそれのないインクカートリッヂを提供することである。
【0007】
この発明が解決しようとする第3の課題点は、構造が極めて単純であって取扱いが容易なインクカートリッヂを提供することである。
【0008】
この発明が解決しようとする第4の課題点は、インク収容部内に収容されたインクの利用率が向上し、結果的に資源の有効利用を図ることができるばかりでなく、使用済みのインクカートリッヂの交換頻度を少なくしてその作業性の効率化を図りうるインクカートリッヂを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するための具体的手段は次の通りである。
【0010】
(1) インクジェットプリンタなどに装填してインクを供給しうるインクカートリッヂであって、開放可能な給気孔を開設した蓋体によって密封状とされたインク収容部の底部にインク供給部を配設し、前記インク収容部の底部に、前記インク供給部に向って次第に低くなるように形成した下向き円錐形状表面を有する漏斗状底枠を装着したインクカートリッヂ。
【0011】
(2) インクジェットプリンタなどに装填してインクを供給しうるインクカートリッヂであって、開放可能な給気孔を開設した蓋体によって密封状とされたインク収容部の底部にインク供給部を配設し、前記底部には上向きに突出する複数のリブを一体的に形成して並設したものであって、このリブの高さが前記インク供給部方向に向って次第に低くなるように形成し、インクを収容したインクバッグを前記リブによって担持しうるようにインク収容部内に配設したことを特徴するインクカートリッヂ。
【0014】
前記の各手段によれば、インク収容部内のインクは自動的にインク供給部方向に円滑に流動してインク残量が殆どみられない状態で使用済みのインクカートリッヂを交換しうるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に図面に基づいて説明するこの発明の各実施の形態に共通している特徴点は、インクカートリッヂのインク収容室内に、インクをインク供給部方向に誘導する手段を形成した点にある。
【0016】
(実施の形態1)
図1に示す実施の形態1のインクカートリッヂ100にあっては、インク収容部110の側壁111に続く底部112にインク供給部120を設けたものであって、インク収容部110の頂部113については蓋体130によって閉止しており、この蓋体130の一部には給気孔131を開設し、剥離シート140によってこの給気孔131を開放可能に封止させたものである。
【0017】
ところで、前記インク収容部110の底部112についてはその断面形状を摺鉢状となしており、その最底部114位置には、前記インク供給部120が配置された構成とされ、その最頂部115をインク収容部110の側壁111に連接させたものである。
【0018】
なお、このインク収容部110については、硬質プラスチック材料を成形加工することによって一体的に形成することが望ましいが、側壁111と底部112とを別体とし、液密容器状に形成しても前記の成形加工品と同様の成果を得ることができることは言うまでもないことである。
【0019】
次に、その使用状態について説明する。
【0020】
即ち、図1に示す初期液面レベル(L1 )までインクを収容させて給気孔131を剥離紙140によって閉止した状態では移送中にインクが漏出されるおそれはない。
【0021】
この状態で剥離紙140を剥脱させ、次で図示しないプリンタのヘッド部にインク供給部120を臨ませるようにこのインクカートリッヂ100を装填する。
【0022】
これによって給気孔131が開放されて、ここから供給された空気と等量のインクが自重によってインク供給部120よりヘッド部に供給されることとなる。
【0023】
更に、プリント処理の継続によりインクが少量液面レベル(L2 )まで消耗されると、インクは摺鉢状の傾斜面を加速されて矢印(イ),(ロ)方向に流下し、円滑にインク供給部120に到達することとなる。
【0024】
従ってインク収容部110内のインクはその表面張力によってインク収容部110の表面に付着して残留する僅少なインク以外は残留インクとならず有効に排出されてプリンタに供給されるものである。
【0025】
(実施の形態2)
図2に示す実施の形態2のインクカートリッヂ200が実施の形態1のインクカートリッヂ100と相違する主たる点は、インク収容部210内に漏斗状底枠250を装着した点にある。
【0026】
即ち、硬質紙もしくはプラスチックシートからなる漏斗状底枠250の最頂部251をインク収容部210の側壁211に連着すると共に、その最底部252には円筒部253を延設し、この円筒部253をインク収容部210の底部212の透孔213に挿通させ、その内部にインク供給部220を配設したものである。
【0027】
この実施の形態2のインクカートリッヂ200の使用上の機能については実施の形態1のインクカートリッヂ100と概ね共通しているがインクカートリッヂ200の底部212はいわば揚げ底状であるため大幅な軽量化、並びに原材料コストの低減を図ることができるものである。
【0028】
尚図2中のその他の符号は、図1と共通する部分を200番台とすることによって表示している。
【0029】
なお、前記の各実施の形態1,2のインクカートリッヂ100,200にあってはいずれもフォームを装填していないタイプのものであるが、フォームをインク収容部110,210内に装填したタイプのインクカートリッヂにあってもインクは傾斜状底面上を加速されてインク供給部120方向に自動的に移送される結果の点では格別に変りはないものであって、この点は同様の成果が期待できる設計変更にかかるものであると言える。
【0030】
(実施の形態3)
図3に示す実施の形態3のインクカートリッヂ300の構成は次の通りである。
【0031】
即ち、インク収容部310の底部312にはインク供給部320を装着すると共に、その上面360には複数の上向き突出状のリブ370を略等間隔状に突設したものであって、しかもこのリブ370の高さはインク収容部310の側壁311に最も接近したリブ370の高さを最高とし、前記インク供給部320方向に次第に低くなるようにし、最もインク供給部320に接近した位置でのリブ370の高さが最も低くなるように形成しており、各リブ370の頂部の接線が略インク供給部320方向を指向するように傾斜状に配列させたものである。
【0032】
又、インクを収容するインクバッグ380のインク導出部381をインク供給部320に臨ませると共に、このインクバッグ380の下面を前記リブ370によって傾斜状に担持させたものである。
【0033】
次に、このインクカートリッヂ300の使用に当っては、図示しない針杆などを給気孔331から侵入させてインクバッグ380に通気孔を開設する一方で、プリンタ等に装填した際にヘッド部によってインク導出部381に透通孔を開設することによってインクバッグ380内のインクは円滑にインク供給部方向に導出されうるものである。
【0034】
このインクカートリッヂ300にあっては、頂部同志が互いに傾斜状をなすように配列されたリブ370によって担持されたインクバッグ380内のインクは自重によって円滑にインク供給部320方向に移動され残留インクが極めて少ない状態でインクを供給できるものである点は、他の実施の形態のものと共通している。
【0035】
なお、蓋体330を着脱自在に構成すればインクバッグ380のみの交換によって再利用できることとなり、実用性が高められると言える。
【0036】
尚、図3中のその他の符号は、図1と共通する部分を300番台とすることによって表示している。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したこの発明の効果は次の通りである。
【0038】
▲1▼インクカートリッヂの底部の表面がインク供給部方向に低くなるよう傾斜状に形成されているので、インク残量が殆どない状態でインクカートリッヂを使用できる。(請求項1〜4)
【0039】
▲2▼漏斗状底枠を設けたのでインクカートリッヂが軽量化される。(請求項3)
【0040】
▲3▼インクカートリッヂ交換の際のインク漏洩を未然防止できる。(請求項1〜4)
【0041】
▲4▼インクの利用率が向上し、資源の有効利用ができるばかりでなく、インクカートリッヂの交換頻度が低減できる。(請求項1〜4)
【0042】
▲5▼構造が単純でハンドリングが容易である。(請求項1,2)
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のインクカートリッヂの縦断面図。
【図2】実施の形態2のインクカートリッヂの縦断面図。
【図3】実施の形態3のインクカートリッヂの縦断面図。
【符号の説明】
100,200,300 インクカートリッヂ
110,210 インク収容部
112 底部
120,220 インク供給部
250 漏斗状底枠
370 リブ
380 インクバッグ
Claims (2)
- インクジェットプリンタなどに装填してインクを供給しうるインクカートリッヂであって、開放可能な給気孔を開設した蓋体によって密封状とされたインク収容部の底部にインク供給部を配設し、前記インク収容部の底部に、前記インク供給部に向って次第に低くなるように形成した下向き円錐形状表面を有する漏斗状底枠を装着したインクカートリッヂ。
- インクジェットプリンタなどに装填してインクを供給しうるインクカートリッヂであって、開放可能な給気孔を開設した蓋体によって密封状とされたインク収容部の底部にインク供給部を配設し、前記底部には上向きに突出する複数のリブを一体的に形成して並設したものであって、このリブの高さが前記インク供給部方向に向って次第に低くなるように形成し、インクを収容したインクバッグを前記リブによって担持しうるようにインク収容部内に配設したことを特徴するインクカートリッヂ。
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JP17276397A Expired - Fee Related JP3598744B2 (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | インクカートリッヂ |
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