JP3598207B2 - ロール材巻取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状に巻回されたロール材を展開して巻き取るロール材巻取装置に関し、より詳しくは、ロール材の巻き取り終了時に自動的に電源を遮断するロール材巻取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
蚊などの害虫を殺虫する手段あるいは室内に心地好い香りを漂わす手段として、表面に殺虫剤あるいは芳香剤等の薬剤を塗布したロール材を巻取りドラムにて巻取りながら加熱ヒータにより加熱して、大気中に薬剤を連続的に揮散させるロール材巻取装置が従来より広く知られている。
【0003】
例えば、実公昭51−51884号公報、特公昭55−43727号公報、特開昭57−155935号公報、特公平4−34362号公報、実公平4−4538号公報、実公平4−4539号公報、実公平4−4540号公報に開示されているように、薬剤を含浸させた帯状体等のロール材を発熱体に接触させて、薬剤を加熱蒸散させるロール材巻取装置がある。
【0004】
中でも、特開昭57−155935号公報に開示されている殺虫剤の連続的揮散装置は、図5に示すように、ロール材としてのテープ100を引き出しながら発熱体101によって加熱する構成となっている。この装置では、一方のスプール102に巻き付けられたテープ100を、モータ103に接続された引出しローラ104にて引き出すと共に他方のスプール105で巻き取る。スプール102とスプール105との間には、ヒータ106によって加熱される発熱体101が設けられている。テープ100は、巻き取られている間に発熱体101の上面に摺接しながら通過し、発熱体101によって加熱される。これにより、テープ100に含浸された殺虫剤が大気中に揮散し、蚊などの害虫を殺虫することができる。また、この装置にはタイマー107が設けられており、所望の時間だけモータ103及びヒータ106に通電することができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ロール材の薬剤を加熱して大気中に揮散させる従来のロール材巻取装置では、例えば、スプール102にテープ100の終端が固着されている場合、スプール105にてテープ100を巻き終えた後はスプール102及びスプール105が回転不能となるため、テープ100が移動不可能となる。このときにモータ103が通電されているとモータ103に大きな負荷がかかり、モータ103に異常が発生する可能性がある。また、スプール105にてテープ100を巻き終えた後は、発熱体101に接しているテープ100が発熱体101上に静止した状態で加熱され続ける。このため、テープ100が異常に加熱されて溶断あるいは燃焼するといった危険性がある。
【0006】
これに対し、タイマー107によって、スプール105がテープ100を巻き終える時刻にモータ103あるいはヒータ106への通電を遮断することも考えられるが、スプール105がテープ100を巻き終える時刻を推定することは困難である。このことは、テープ100を完全に巻き終えることが困難であることを意味するので、テープ100を使い切ることができず、不経済であるといった問題点がある。
【0007】
一方、スプール102にテープ100の終端が固着されていない場合、テープ100はスプール105によって全て巻き取られるが、タイマー107が作動するまでヒータ106は発熱体101を加熱し続ける。従って、露出した発熱体101に人体が接触して火傷を起こしたり、異物が接触して炎上するといった危険性がある。
【0008】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、ロール材を巻き終えるとモータ及び加熱体等への通電を自動的に遮断する簡単かつ安価な構成のロール材巻取装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のロール材巻取装置は、上記課題を解決するために、終端が軸芯に固着され上記軸芯の回りに巻装されたロール材を始端側から巻き取る巻取りドラムと、上記巻取りドラムを回転駆動するモータとを備えるロール材巻取装置において、上記巻取りドラムが上記ロール材を巻き終わるときに、上記軸芯がロール材巻き取り中における初期位置から移動することにより、上記モータへの通電路が遮断されることを特徴としている。
【0010】
上記の発明では、モータへの通電開始と共に、軸芯の回りに巻装されている例えばテープ状あるいはひも状のロール材が巻取りドラムによって始端側から巻き取られ始める。巻取りドラムがロール材を巻き取っている間は、軸芯はロール材巻き取り開始時の初期位置にて回転している。ロール材の終端が軸芯に固着されていることにより、巻取りドラムがロール材を巻き終えるときに、ロール材の終端が軸芯を引っ張るので、軸芯の位置が移動する。移動した軸芯は、モータへの通電及び通電の遮断を切り換える、例えば、機械的、光学的または磁気的なスイッチに作用してモータへの通電路を遮断し、モータの回転を停止させる。
【0011】
これにより、ロール材を巻き終えるとモータへの通電を自動的に遮断する簡単かつ安価な構成のロール材巻取装置を提供することができる。
【0012】
請求項2に係る発明のロール材巻取装置は、上記課題を解決するために、請求項1に記載のロール材巻取装置において、上記ロール材は薬剤を保有しており、上記軸芯と上記巻取りドラムとの間には上記ロール材の巻き取りの途上で、上記ロール材を加熱する加熱体が設けられ、上記巻取りドラムが上記ロール材を巻き終わるときに、上記軸芯がロール材巻き取り中における初期位置から移動することにより上記加熱体への通電路が遮断されることを特徴としている。
【0013】
上記の発明によれば、例えばテープ状あるいはひも状のロール材は薬剤を保有しており、また、このロール材は、巻取りドラムがロール材を巻き取るに伴って、発熱体上を通過する。発熱体上を通過するロール材からは、ロール材中の薬剤が発熱体により加熱されて大気中に揮散される。これにより、例えば、薬剤が殺虫剤であれば蚊等の害虫を殺虫し、薬剤が芳香剤であれば室内に心地好い香りを漂わせる。
【0014】
この場合、請求項1の構成に基づいて上述したように、巻取りドラムがロール材を巻き終えることを利用して、モータへの通電路のみならず、加熱体への通電路をも遮断することができる。
【0015】
これにより、ロール材を巻き終えるとモータ及び加熱体等への通電を自動的に遮断する簡単かつ安価な構成のロール材巻取装置を提供することができる。
【0016】
請求項3に係る発明のロール材巻取装置は、上記課題を解決するために、請求項1または2に記載のロール材巻取装置において、上記ロール材を収納するカセットの壁面に、上記軸芯の上記移動を案内するガイド孔が形成されていることを特徴としている。
【0017】
上記の発明によれば、カセットの壁面に単にガイド孔を形成するだけで、ロール材の巻き取りの間、例えば、ガイド孔の一端部に軸芯を支持させ、初期位置に保持することができる。また、巻取りドラムがロール材を巻き終えるときに、ガイド孔に案内させながら軸芯を初期位置から移動させることができる。
【0018】
これにより、簡単な構造で、軸芯を上記スイッチに作用する位置に確実に案内し、モータ及び加熱体への通電を遮断させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明のロール材巻取装置の実施の一形態について図1ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0020】
図3に示すように、本実施の形態のロール材巻取装置1は、カセット2と、カセット2が着脱可能に装着されるヒータベース3とから構成される。カセット2には、ケース本体2a、ケースカバー2b、軸芯4、ロール材5、巻取りドラム6、ガイドローラ7…、及びガイド孔8が設けられている。また、ヒータベース3には、モータ9、巻取りドラム駆動軸10、発熱体11、ヒータ12、リミットスイッチ13、スイッチ軸14、及びガイド孔15が設けられている。カセット2をヒータベース3に装着する際、軸芯4がガイド孔15に遊嵌され、巻取りドラム6が巻取りドラム駆動軸10に歯合される。
【0021】
軸芯4、ロール材5、巻取りドラム6及びガイドローラ7…の各回転軸は互いに平行となっている。また、これら回転軸に平行な方向をカセット2の幅方向と定義する。
【0022】
上記カセット2は、ケース本体2aと、ケース本体2aに嵌合するケースカバー2bとによって、上記ロール材5を収納する箱状の中空室を形成する。ケースカバー2bは、ロール材5を適宜交換できるように、ケース本体2aに対して嵌脱自在となっている。ケース本体2aとケースカバー2bとが嵌合した状態においては、カセット2の幅がロール材5の幅に略等しくなっていると共に、カセット2の上部には凹状の切り欠き部が形成されている。
【0023】
軸芯4の一端は、ケースカバー2bのヒータベース3に対向する第1の側面に設けられた長円形状のガイド孔8内において、ヒータベース3側に突出するように遊嵌されており、このガイド孔8内において上下方向に移動可能となっている。軸芯4の他端は、ケース本体2aのヒータベース3に対して反対側の第2の側面に設けられたU字形状の隆起枠によって支持されると共に、この隆起枠内で上下方向に移動可能となっている。
【0024】
ロール材5は、終端が軸芯4に固着されると共に軸芯4の回りに巻装され、表面に殺虫剤等の薬剤が含浸されたテープである。このロール材5は、ヒータベース3へのカセット2の装着時及び巻き取り中に、ガイド孔8及びU字形状の隆起枠の下端に支持された軸芯4によって、回転中心が定位置に保たれる。
【0025】
巻取りドラム6は円筒形状をなしており、後述する巻取りドラム駆動軸10が嵌入する円筒状の中空孔を有している。図1にも示すように、この中空孔の内面には後述するモータ9の巻取りドラム駆動軸10と歯合する波形の凹凸が設けられている。巻取りドラム6の巻取りドラム駆動軸10と歯合する側と反対側の端部は、上記第2の側面に設けられたベアリングに遊嵌されており、このベアリングと共に回転可能となっている。
【0026】
カセット2の上面付近には、ロール材5が架け渡されて摺接すると共に、ロール材5の移動に伴い回転自在な5本のガイドローラ7…が設けられている。軸芯4に巻装されたロール材5を巻取りドラム6にて巻き取る際、これらのガイドローラ7…により、展開中のロール材5が緊張状態を保つようになっている。特に、カセット2の凹状の切り欠き部の上部では、ロール材5がカセット2の上面と平行に張られた状態となる。
【0027】
ガイド孔8は、上述した第1の側面に設けられ、長円形状をなしている。その横幅は、ロール材5の巻き取り中に軸芯4が横方向へ移動するのを規制するために、軸芯4の直径に略等しくなっている。また、このガイド孔8は、ロール材5の巻き取り終了時に、軸芯4がロール材5の終端の張力によって上方に移動することができるように上下方向に延びている。ロール材5の巻き取り開始時及び巻き取り中は、ガイド孔8の下端部が軸芯4の初期位置となり、ロール材5の巻き取り終了時は、ガイド孔8の上部が軸芯4の移動先の位置となる。なお、ガイド孔8の長手方向は、上下方向に限定されるものではなく、ロール材5の終端の張力の成分によって軸芯4が初期位置から移動できる方向であればよい。
【0028】
次に、ヒータベース3の各部材について説明する。ヒータベース3の下部には、カセット2が装着される際、カセット2が載置される台座3aが設けられている。カセット2の幅方向の長さである縦幅及び縦幅に垂直な横幅に関して着目すると、カセット2とヒータベース3とが一体化されやすいように、カセット2及びヒータベース3の縦幅及び横幅は互いにそれぞれ略等しくなっている。
【0029】
カセット2がヒータベース3に装着される際に巻取りドラム6に対向するヒータベース3の部位の裏側に、巻取りドラム6を回転駆動する超減速のモータ9が設けられている。モータ9には、波形の凹凸を有する巻取りドラム駆動軸10が取り付けられており、上述したように、巻取りドラム6の内面に歯合される。
【0030】
ヒータベース3の上部には、カセット2の凹状の切り欠き部の上部に張られたロール材5の下面に接する、あるいは僅かな間隙を形成するように、加熱体としての発熱体11が設けられている。発熱体11の下部には発熱体11に当接するように加熱体としてのヒータ12が設けられている。
【0031】
カセット2がヒータベース3に装着される際にガイド孔8がヒータベース3に当接する部位には、ガイド孔8と同形状のガイド孔15が設けられている。カセット2がヒータベース3に装着される際に、ガイド孔8とガイド孔15とは重なり合うようになっている。軸芯4は、ガイド孔8を貫通してガイド孔15にも遊嵌されると共に、ガイド孔15内において上下方向に移動可能となっている。ガイド孔8とガイド孔15とが同形状で、かつ重なり合うことから、軸芯4とガイド孔15との位置関係は、軸芯4とガイド孔8との位置関係と同じになる。すなわち、ロール材5の巻き取り開始時及び巻き取り中は、ガイド孔15の下端部が軸芯4の初期位置となり、ロール材5の巻き取り終了時は、ガイド孔15の上部が軸芯4の移動先の位置となる。
【0032】
また、ガイド孔15に隣接してリミットスイッチ13が設けられている。リミットスイッチ13には、リミットスイッチ13側を支点として回転可能なスイッチ軸14が、ガイド孔15を横断するように設けられている。ロール材5の巻き取り開始時及び巻き取り中は、スイッチ軸14が自重によって、あるいはバネ等に付勢されて下方に回転し、ガイド孔15内において初期位置にある軸芯4の上部に接する状態にあり、リミットスイッチ13をON状態に保つ。一方、ロール材5の巻き取り終了時は、軸芯4がロール材5の終端の張力により、ガイド孔15内において上方に移動し、スイッチ軸14を上方へ回転させるため、リミットスイッチ13をOFF状態にする。
【0033】
なお、ケース本体2a、ケースカバー2b、及びヒータベース3の材質は、プラスチック等、軽量性、耐候性、成形の容易さ等を考慮して選択すればよい。
【0034】
一方、モータ9、ヒータ12、これらを駆動する図示しない電源、及びリミットスイッチ13の配線は図4に示されるようになっている。モータ9とヒータ12とは電源に対して並列に接続されており、配線抵抗Rが電源に対して直列に接続されている。ここで、リミットスイッチ13は、モータ9とヒータ12とが電源に対して同時に通電あるいは遮断状態になるように接続されている。
【0035】
次に、上記の構成のロール材巻取装置1の動作について説明する。カセット2をヒータベース3に装着した後、モータ9及びヒータ12を駆動する電源を投入する。すると、モータ9が回転して巻取りドラム6がロール材5を巻き取り始めると共に、ヒータ12によって発熱体11は、例えば200〜230℃に加熱される。モータ9の回転と共に、ロール材5は1〜10cm/時といった超低速で走行する。発熱体11上に接しながら、あるいは僅かな間隙を置いて走行するロール材からは、含浸された殺虫剤等の薬剤が発熱体11の発熱によって揮散する。
【0036】
ロール材5の展開中は、図2に示すように、軸芯4はその回りに巻装されたロール材5の重みによって、初期位置としてのガイド孔15の最下部にある。巻取りドラム6がロール材5を巻き終えると、図1に示すように、軸芯4には、軸芯4に固着されたロール材5の終端部の張力が直接かかるため、ロール材5の終端部は軸芯4を上方へ引っ張る。これにより、軸芯4はガイド孔8及びガイド孔15内において上方へ移動する。このとき、軸芯4は、スイッチ軸14を押し上げるため、リミットスイッチ13がOFF状態になり、モータ9及びヒータ12への通電が遮断される。
【0037】
このように、ロール材巻取装置1は、簡単かつ安価な構成で、巻取りドラム6がロール材5を巻き終えるとモータ9及びヒータ12への通電を自動的に遮断させることができる。
【0038】
なお、本実施の形態においては、モータ9及びヒータ12への通電及び通電の遮断にリミットスイッチ13を使用したが、これに限らず、例えば、フォトインタラプタあるいは近接スイッチ等を使用してもよい。フォトインタラプタの場合は、軸芯4が初期位置にあるときには、発光部からの光が受光部にて受光されて、モータ9及びヒータ12へ通電される。巻取りドラム6がロール材5を巻き終えるときには、軸芯4が移動して発光部と受光部との間を遮ることによりモータ9及びヒータ12への通電が遮断される。近接スイッチの場合は、軸芯4が初期位置にあるときには、磁気スイッチがON状態にあり、モータ9及びヒータ12へ通電される。巻取りドラム6がロール材5を巻き終えるときには、軸芯4が移動して近接スイッチに接近することにより、磁気スイッチがOFF状態となり、モータ9及びヒータ12への通電が遮断される。
【0039】
また、ロール材5はテープ状のものとしたが、これに限らず、ひも状、ベルト状または網状のもの等、巻き取り可能な形態であれば、その形状や素材に限定されることなく本発明を適用することができる。
【0040】
さらに、ロール材5には殺虫剤を塗布したが、これに限らず、芳香剤など、加熱によって揮散する薬剤であれば何を塗布してもよい。このときは、発熱体11はそれぞれの薬剤を揮散させるのに適した温度に加熱される。
【0041】
さらに、本実施の形態におけるロール材巻取装置1は、ロール材5の薬剤を発熱体11の発熱によって揮散させるものとしたが、ロール材5が加熱を要しない場合、発熱体11及びヒータ12を設ける必要はない。このような場合でも、ロール材5の巻き終わりと同時にモータ9への通電を遮断することで、モータ9に余分な負荷をかけなくて済む。
【0042】
【発明の効果】
請求項1に係る発明のロール材巻取装置は、以上のように、終端が軸芯に固着され上記軸芯の回りに巻装されたロール材を始端側から巻き取る巻取りドラムと、上記巻取りドラムを回転駆動するモータとを備えるロール材巻取装置において、上記巻取りドラムが上記ロール材を巻き終わるときに、上記軸芯がロール材巻き取り中における初期位置から移動することにより、上記モータへの通電路が遮断される構成である。
【0043】
それゆえ、巻取りドラムがロール材を巻き終えると自動的にモータが停止するため、ロール材の巻取りが終了した時点において巻取りドラムが回転不能になることでモータに大きな負荷がかかるのを防止することができる。
【0044】
この結果、ロール材を巻き終えるとモータへの通電を自動的に遮断する簡単かつ安価な構成のロール材巻取装置を提供することができるという効果を奏する。
【0045】
また、上記の効果は、ロール材を巻取りドラムによって巻き取る装置一般において得ることができる。
【0046】
請求項2に係る発明のロール材巻取装置は、以上のように、請求項1に記載のロール材巻取装置において、上記ロール材は薬剤を保有しており、上記軸芯と上記巻取りドラムとの間には上記ロール材の巻き取りの途上で、上記ロール材を加熱する加熱体が設けられ、上記巻取りドラムが上記ロール材を巻き終わるときに、上記軸芯がロール材巻き取り中における初期位置から移動することにより上記加熱体への通電路が遮断される構成である。
【0047】
それゆえ、巻取りドラムがロール材を巻き終えると自動的にモータ及び加熱体への通電が停止され、請求項1に係る発明の効果に加えて、ロール材の巻取りが終了した時点において加熱体上のロール材が移動不可能となることで加熱体上のロール材が異常に加熱され、ロール材が溶断あるいは燃焼するといった危険性を回避することができる。
【0048】
この結果、ロール材を巻き終えるとモータ及び加熱体等への通電を自動的に遮断する簡単かつ安価な構成のロール材巻取装置を提供することができるという効果を奏する。
【0049】
請求項3に係る発明のロール材巻取装置は、以上のように、請求項1または2に記載のロール材巻取装置において、上記ロール材を収納するカセットの壁面に、上記軸芯の上記移動を案内するガイド孔が形成されている構成である。
【0050】
これにより、簡単な構造で、軸芯を、モータ及び加熱体等への通電及び通電の遮断を行うスイッチに作用する位置へ確実に案内することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態におけるロール材巻取装置のロール材展開終了時のヒータベース正面図である。
【図2】上記ロール材巻取装置のロール材展開中のヒータベース正面図である。
【図3】上記ロール材巻取装置の構成を示す分解斜視図である。
【図4】上記ロール材巻取装置のモータ、加熱体及びリミットスイッチの配線を示す配線図である。
【図5】従来のロール材巻取装置の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ロール材巻取装置
4 軸芯
5 ロール材
6 巻取りドラム
8 ガイド孔
9 モータ
11 発熱体(加熱体)
12 ヒータ(加熱体)
Claims (3)
- 終端が軸芯に固着され上記軸芯の回りに巻装されたロール材を始端側から巻き取る巻取りドラムと、上記巻取りドラムを回転駆動するモータとを備えるロール材巻取装置において、
上記巻取りドラムが上記ロール材を巻き終わるときに、上記軸芯がロール材巻き取り中における初期位置から移動することにより、上記モータへの通電路が遮断されることを特徴とするロール材巻取装置。 - 上記ロール材は薬剤を保有しており、上記軸芯と上記巻取りドラムとの間には上記ロール材の巻き取りの途上で、上記ロール材を加熱する加熱体が設けられ、上記巻取りドラムが上記ロール材を巻き終わるときに、上記軸芯がロール材巻き取り中における初期位置から移動することにより上記加熱体への通電路が遮断されることを特徴とする請求項1に記載のロール材巻取装置。
- 上記ロール材を収納するカセットの壁面に、上記軸芯の上記移動を案内するガイド孔が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のロール材巻取装置。
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