JP3597718B2 - 内燃機関の気筒識別装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、クランク角センサの出力信号に基づいて気筒の識別を行う内燃機関の気筒識別装置に関し、特にクランク角センサの出力信号にノイズが載っているか否かを検出し得る気筒識別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の点火時期や燃料噴射等を制御するために機関の回転に同期した信号が用いられる。この信号発生器は通常機関のカム軸あるいはクランク軸の回転を検出する。このようなクランク角センサの一例が4図および5図に示されいる。これらの図において,1は機関(図示せず)と同期して回転する回転軸,2は回転軸1に取り付けられた回転円板で,所望の検出角度に対応する場所に窓3が設けられている。4は発光ダイオード,5は発光ダイオード4からの出力光を受光するフォトダイオード,6はフォトダイオード4と接続され,フォトダイオード4の出力信号を増幅する増幅回路,7は増幅回路6と接続され,オープンコレクタの出力トランジスタである。
【0003】
なお,特定気筒を識別するための窓3′が他気筒を識別するための窓3と非対称で,回転板2に設けられている。
【0004】
したがって,クランク角センサからは6図に示すような信号が出力される。この信号は,特定気筒#1気筒の立ち下がりが他気筒#2気筒,#3気筒,#4気筒より遅角側に10°オフセットATDC5°上死点先5°であり,信号の立ち上がりに関しては全気筒共同じBTDC75°である。
【0005】
次に,特定気筒識別動作を7図および8図を用いて説明する。7図で示されるクランク角センサ8の出力信号は,インターフェース回路9を経てマイクロコンピュータ10に入力される。マイクロコンピュータ10では,8図に示すフローチャートに従って気筒識別が行われる。まず,ステップS1で6図の信号波形の“ハイ”レベル出力期間tおよびその立ち上がり区間周期Tを計算する。次にステップS2に進み,比率t/Tを計算する。続いて,ステップS3でt1/T>α>t0/Tとなる平均のスレッショルド値αnを設け,下記の演算式を用いてαnを求める。
【0006】
αn=(1−k)αn−1+k(t/T)n
ここで,k=定数である。
【0007】
ステップS3で計算したαnと比率t/Tとを比較して(ステップS4),t/T−αn>0ならば、特定気筒と識別して識別フラグをセットし(ステップS5)、他方,ステップS4でt/T−αn<0ならば、他気筒と識別する。
【0008】
また、図9は、クランク角センサの他の従来例を概略的に示している。この図において、クランク角センサ18は、機関のクランク軸と同期して回転するカム軸等に取り付けられて、外周にクランク角検出用の複数の凸部と凹部とよりなる歯を備えた回転磁性体18aと、その回転磁性体18aの凸部に対向するように、回転磁性体18aに近接して配置され、凹凸部との距離による磁力の変化を検出して凹凸部の位置すなわちクランク角を検出する磁気検出体18bとからなり、磁気検出体18bの出力信号はマイクロコンピュータ10に入力される。
【0009】
図10の(a)は、図9のクランク角センサ18の出力信号及びマイクロコンピュータ10に内蔵される気筒識別カウンタのカウント値を表しており、図10の(b)は、マイクロコンピュータ10に内蔵されるタイマによる割り込み処理(燃料噴射や点火制御等の動作処理)のタイミングを示しており、(c)は、クランク角信号と同期して割り込みをかける割り込みタイミングを示している。
【0010】
図9及び図10の(a)から明らかなように、この例では、回転磁性体18aの歯(凸部)は、ほぼクランク角の10°CA毎に設けられているが、所々でクランク角で30°CAの間隔に設けられている。例えば、4気筒の内燃機関で第1及び第4気筒並びに第2及び第3気筒同時点火の場合には、第1及び第4気筒のB35(上死点前35°CA)とその直前の信号との間、第2及び第3気筒のB5(上死点前5°CA)とその直前の信号との間及び該直前の信号とそのまた直前の信号との間がクランク角で30°CAの間隔に設定されている。
【0011】
この信号を用いた気筒の識別方法も、上記した図4乃至8の従来例とほぼ同様である。
【0012】
また、図10の(b)に示すように、マイクロコンピュータ10は、所定のクランク角(例えばB75やB35)で点火や燃料噴射等の動作処理を開始するように内燃機関を制御する。
【0013】
さらに、マイクロコンピュータ10に内蔵される気筒識別カウンタは、クランク角センサ18の出力信号(角度信号)に同期してカウントアップするように設定されており、例えば、図10の(c)に示すように、クランク角10°CA毎にカウントアップし、クランク軸が2回転すると、リセットされる。
【0014】
マイクロコンピュータ10は、正常(ノイズ無し)時のクランク角B35°CAを表すクランク角センサ18の出力信号(特定角度信号B35)に対応する気筒識別カウンタのカウント値33で、クランク角B75°CAとB65°CAとの間の間隔(角度)に対応するカウント値29と30との間の時間間隔とクランク角B65°CAとB35°CAの間の間隔(角度)に対応するカウント値30と33との間の時間間隔との比を算出し、この算出値が1:3付近(所定の誤差範囲内)であれば、クランク角センサ18の出力信号が正常(ノイズ無し)であると判断し(図10の(a)参照)、そうでなければ、異常(ノイズ有り)と判断する。すなわち、図11の(a)に示すように、クランク角センサ18の出力信号にノイズが入った場合には、ノイズのところで気筒識別カウンタがカウントアップされてしまうため、上記比率が1:3付近の所定の誤差範囲内に入らなくなる。そして、異常と判断した場合には、再び気筒識別をするようにしていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
図10及び図11の従来例では、気筒識別カウンタを基にして、特定角度信号B75°CA(クランク角)及びB65°CAとの間のクランク角10°CAの周期と、特定角度信号B65及びB35との間のクランク角30°CAの周期の比率により、ノイズを入力したか否かを判定していた。すなわち、これらの間の周期比率は10:30=1:3であり、周期比率がこの近辺である場合には、特定角度信号にノイズが入力されていないと判断し、また、この比率が1:3からずれた場合には、ノイズが入力されたと判断していた。
【0016】
従って、この場合、図11の(a)及び(b)に示すように、特定角度信号B75、B5、B115の割り込みで、内燃機関の点火処理や燃料噴射処理等の動作処理を行っているため、前回気筒のクランク角B35°CAから今回気筒のクランク角B75°CAの間にノイズ入力があった場合には、今回気筒のクランク角B75°CAの後でノイズ判断をしているため、ノイズ判定時には、間違った前回の気筒のクランク角B5°CA、今回の気筒のクランク角B115°CA、B75°CAで既に動作処理を行ってしまっていた。従って、ノイズ入力有りの判定が行われても、既に前回の動作処理が済んでおり、ノイズによる誤動作を有効に防止できなかった。
【0017】
また、機関回転数(クランク軸回転速度)の急変が予想される機関始動時にも、ノイズ判定を行っているので、クランク角センサの出力信号周期の急変によりノイズを誤判定する可能性があった。
【0018】
そこで、本発明は、上述した従来例の問題点を解決しようとするものであり、ノイズによる誤動作を未然に防止することができる内燃機関の気筒識別装置を提供することを目的とするものである。
【0019】
本発明の他の目的は、ノイズ判定による処理時間の増加を防止しうる内燃機関の気筒識別装置を提供することである。
【0020】
本発明の更に他の目的は、通常のクランク角信号の周期変動によるノイズ誤判定を防止しうる内燃機関の気筒識別装置を提供することである。
【0021】
本発明の外の目的は、クランク角信号の周期急変によるノイズ誤判定を防止しうる内燃機関の気筒識別装置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、複数の気筒を有する内燃機関のクランク軸の回転位置を検出するクランク角センサと、前記クランク角センサより出力される信号に基づいて各気筒を識別する気筒識別手段と、前記気筒識別手段による気筒の識別結果に基づいて、前記内燃機関の制御を行う機関制御手段と、クランク角センサの出力信号の発生に応じて発生回数をカウントするとともに発生時刻を記憶し、前記発生回数のカウント値が所定の回数と等しくなった場合に特定角度信号が入力されたと判断し、発生した出力信号毎に記憶されている前記発生時刻に基づいて、前回の特定角度信号から今回の特定角度信号までの全ての角度信号について一括してノイズ判定を行い、今回の特定角度信号による動作処理前に、該出力信号にノイズが入っていることを検出した場合には、その後の動作処理を行わないようにするノイズ判定手段とを備える内燃機関の気筒識別装置が提供される。
【0024】
前記ノイズ判定手段は、ノイズ判定を行う際に、常に今回の角度信号周期を正常な前回の角度信号周期と比較するものである。
【0025】
前記クランク角センサの出力信号の急変が予測される機関の始動時には、ノイズ判定禁止手段により、前記ノイズ判定手段によるノイズ判定を禁止するものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1の(a)は本発明による気筒識別装置を備えた内燃機関の概略構成図である。この図において、101は内燃機関の吸気管に設けられ、機関に吸入される吸気量を計測するエアフローセンサ、102は吸気管内に設けられたスロットル弁の開度を検出するスロットルセンサ、103は吸気管の先端のエアクリーナに取り付けられ、吸気温度を検出する吸気温センサ、104は機関本体に取り付けられ、冷却水の温度を検出する温度センサ、105は機関のクランク軸に同期して回転するカム軸等の回転を検出することによりクランク軸の回転角を検出するクランク角センサ、106は排気管内の酸素流量を計測することにより燃焼状態を検出するための酸素センサ、107は図示しない車両の運転室に設けられた始動スイッチ、108は機関の作動状態等に応じて排気の一部を吸気管内に環流させる排気環流(EGR)バルブ、109は点火栓(図示せず)に火花点火を生じさせて機関本体内の燃焼室内の空気燃料の混合気に着火させるための点火コイル、110はデリバリパイプ110aを介して燃料タンク(図示せず)に接続されると共に、先端を吸気管内に臨ませるように吸気管に取り付けられて吸気管内に燃料を噴射するインジェクタ、111は車両の各種機器に給電するバッテリ、113は各種センサや、始動スイッチ7等からの出力信号を入力して排気環流バルブ108、点火コイル109、インジェクタ110等を制御することにより機関を制御する電子制御ユニットであり、電子制御ユニット113はそこに内蔵される制御プログラムを実行することにより機関の制御を行なう。尚、電子制御ユニット113はバッテリ111から入力される電圧によりバッテリ電圧を検出する。
【0027】
図1の(b)は電子制御ユニット113の機能ブロック図である。電子制御ユニット113は、図1の(b)に示すように、クランク角センサ105より出力される信号に基づいて気筒を識別する気筒識別手段113aと、その識別結果に基づいて、点火制御や燃料噴射制御等の内燃機関の制御を行う機関制御手段113bと、クランク角センサ105の出力信号のうちの特定角度信号による点火制御や燃料噴射制御等の動作処理前に、該出力信号にノイズが入っているか否かの判定を行って、ノイズが検出された場合には、その後の動作処理を行わないようにするノイズ判定手段113cとを備える。
【0028】
気筒識別手段113aは、上述した図8の従来例の気筒識別動作を示すフローチャートに従って、気筒識別を行ってもよいし、或いはまた、当業者には公知の他の原理に基づいて気筒識別を行うようにしてもよい。
【0029】
また、ノイズ判定手段113cは、今回の特定角度信号の入力時に、前回の特定角度信号から今回の特定角度信号までの全ての角度信号について一括してノイズ判定を行うものであり、ノイズ判定を行う際に、常に今回の角度信号周期を正常な前回の角度信号周期(基準信号周期)と比較する。
【0030】
さらに、前記クランク角センサ105の出力信号の急変が予測される機関の始動時には、ノイズ判定手段113cによるノイズ判定を禁止するノイズ判定禁止手段113dを備える。ノイズ判定禁止手段113dは、クランク角センサの出力信号より求められる機関回転数が所定値(例えば500rpm)以下のとき、或いは、気筒識別が完了する前を、機関始動時と判定する。
【0031】
電子制御ユニット113は、気筒識別カウンタの値と気筒確定状態に応じて、インジェクタ110及び点火コイル109を制御して燃料制御及び点火制御を行う。
【0032】
図2は、本発明に係る内燃機関の気筒識別装置の動作を説明するための図であり、(a)はクランク角信号の出力タイミング及び気筒識別カウンタのカウント値を示す図、(b)はタイマの割り込みによる動作処理を示す図、(c)はクランク角信号と同期して割り込みをかけるタイマの割り込みタイミング及びノイズ判定を行うためのクランク角信号の信号間周期を示す図、(d)は各基準角度信号周期とノイズ判定対象周期とを対比して示したノイズ判定の具体例を示す説明図である。
【0033】
図3は、本発明に係る内燃機関の気筒識別装置の動作を示すフローチャートである。
【0034】
次に、図2及び図3により、本発明による気筒識別装置のノイズ判定動作について説明する。
先ず、図3に示すように、ステップST1において、クランク角センサの出力信号(角度信号)が入力されると、クランク角センサ105の出力信号より求められる機関回転数等から機関始動時か否かを判定する。すなわち、ステップST21で、気筒識別が完了したか否かを判定し、”YES”であれば、次いでステップST22で機関回転数が所定値(例えば500rpm)以上か否かを判定し、”YES”であればステップST3へ進む。ステップST21で、”NO”であれば、機関始動時であると判断してステップST23で気筒識別を行って、角度信号入力時の時刻をメモリに記憶して(ステップST5)処理を終了する。また、ステップST22で”NO”の場合にも、ステップST5へ進んで処理を終了する。
【0035】
ステップST21,22において「YES」の場合には、機関始動時以外であるので、気筒識別カウンタをカウントアップする(ステップST3)。次いで、入力された角度信号が特定のクランク角度を表す特定角度信号(例えばB115,B75,B5等)であるか否かを判定し(ステップST4)、”NO”であれば、ステップST5へ進んで、処理を終了する。
【0036】
ステップST4で、”YES”であれば、角度信号の入力時にメモリに記憶されている時刻から各角度信号間の周期を求め(ステップST6)、次いで、各角度信号間の周期と基準角度信号周期(ノイズ判定対象周期の信号間周期)とを比較する(ステップST7)。今回の角度信号が特定角度信号の場合、処理の開始時点では、基準角度信号周期は、特定角度信号B75とその直後の角度信号との間の周期であるが、後述するように、この基準角度信号周期は逐次更新される。また、この比較は、図2の(d)に示すように、基準角度信号周期をノイズ判定対象周期と等しくなるように調整してから、両者の比をとることにより行われる。
【0037】
そして、各角度信号間の周期の中に基準角度信号周期の1/2以下のものがあるか否かを判定する(ステップST8)。”NO”であれば、ステップST9に進んで、各角度信号間の周期の内の最後の1つを次の基準角度信号周期として、点火制御や燃料噴射制御等の機関制御の処理動作を行ってから、ノイズ判定処理を終了する。
【0038】
ステップST8において、判定結果が”YES”であれば、基準角度信号周期の1/2以下と判定したパルス数分だけ、機関制御動作等の動作処理の開始を遅らせ(ステップST10)、気筒識別カウンタのカウント値を異常分(異常と判断した回数)だけ戻し(ステップST11)、処理を終了する。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、以下のような優れた作用効果を奏するものである。
本発明による内燃機関の気筒識別装置は、複数の気筒を有する内燃機関のクランク軸の回転位置を検出するクランク角センサと、前記クランク角センサより出力される信号に基づいて各気筒を識別する気筒識別手段と、前記気筒識別手段による気筒の識別結果に基づいて、前記内燃機関の制御を行う機関制御手段と、前記クランク角センサの出力信号の特定角度信号による動作処理前に、該出力信号にノイズが入っているか否かの判定を行って、ノイズが検出された場合には、その後の動作処理を行わないようにするノイズ判定手段とを備えるので、インジェクタによる誤った燃料噴射や点火栓による誤点火等の誤った動作処理を防止することができる。
【0040】
また、ノイズ判定手段は、今回の特定角度信号の入力時に、前回の特定角度信号から今回の特定角度信号までの全ての角度信号について一括してノイズ判定を行うので、各角度信号の入力時にノイズ判定を逐次行う場合に比べて、ノイズ判定に要する時間を減少させることができ、従って、機関の高速回転時にもノイズ判定処理が破綻しないようにすることができる。
【0041】
さらに、ノイズ判定手段は、ノイズ判定を行う際に、常に今回の角度信号周期を正常な前回の角度信号周期と比較するようにしたので、機関の吸気、圧縮、爆発、排気の各行程或いは加減速時等により、クランク角センサから出力される角度信号周期が変動するような場合でも、ノイズの誤判定を防止することができる。
【0042】
さらにまた、機関の回転速度の変動が大きくクランク角センサの出力信号の急変が予測される機関の始動時には、ノイズ判定禁止手段によりノイズ判定手段のノイズ判定を禁止するようにしたので、機関始動時に、ノイズを誤判定することを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明による電子制御装置を搭載した内燃機関の概略構成を示す図、(b)はその電子制御ユニットの機能ブロック図である。
【図2】(a)はクランク角センサの出力信号と気筒識別カウンタのカウント値を表す図、(b)特定角度信号によるタイマの割り込み処理(動作処理)のタイミングを示す図、(c)はクランク角信号と同期して割り込みをかけるタイマの割り込みタイミング及びノイズ判定を行うためのクランク角信号の信号間周期を示す図、(d)は各基準角度信号周期とノイズ判定対象周期とを対比して示したノイズ判定の具体例を示す説明図である。
【図3】本発明による電子制御装置の動作を表すフローチャートである。
【図4】従来の回転信号発生器の構造図である。
【図5】従来の回転信号発生器の信号処理回路図である。
【図6】従来の回転信号発生器の信号波形図である。
【図7】従来の内燃機関の気筒識別装置の概略ブロック図である。
【図8】従来の気筒識別ルーチンのフローチャートである。
【図9】他の従来例の内燃機関の気筒識別装置の概略ブロック図である。
【図10】(a)は他の従来例の正常時のクランク角センサの出力信号と気筒識別カウンタのカウント値を表す図、(b)正常時の特定角度信号による割り込み処理(動作処理)のタイミングを示す図、(c)はクランク角信号と同期して割り込みをかけるタイマの割り込みタイミングを示す図である。
【図11】(a)は他の従来例の異常時(ノイズ有り)のクランク角センサの出力信号と気筒識別カウンタのカウント値を表す図、(b)異常時の特定角度信号による割り込み処理(動作処理)のタイミングを示す図、(c)は異常時のクランク角信号と同期して割り込みをかけるタイマの割り込みタイミングを示す図である。
【符号の説明】
105 クランク角センサ、113 電子制御ユニット、113a 気筒識別手段、113b 機関制御手段、113c ノイズ判定手段、113d ノイズ判定禁止手段。
Claims (3)
- 複数の気筒を有する内燃機関のクランク軸の回転位置を検出するクランク角センサと、
前記クランク角センサより出力される信号に基づいて各気筒を識別する気筒識別手段と、
前記気筒識別手段による気筒の識別結果に基づいて、前記内燃機関の制御を行う機関制御手段と、
クランク角センサの出力信号の発生に応じて発生回数をカウントするとともに発生時刻を記憶し、前記発生回数のカウント値が所定の回数と等しくなった場合に特定角度信号が入力されたと判断し、発生した出力信号毎に記憶されている前記発生時刻に基づいて、前回の特定角度信号から今回の特定角度信号までの全ての角度信号について一括してノイズ判定を行い、今回の特定角度信号による動作処理前に、該出力信号にノイズが入っていることを検出した場合には、その後の動作処理を行わないようにするノイズ判定手段と
を備えることを特徴とする内燃機関の気筒識別装置。 - 前記ノイズ判定手段は、ノイズ判定を行う際に、常に今回の角度信号周期を正常な前回の角度信号周期と比較することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の気筒識別装置。
- 前記クランク角センサの出力信号の急変が予測される機関の始動時には、前記ノイズ判定手段によるノイズ判定を禁止するノイズ判定禁止手段を備えることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の気筒識別装置。
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