JP3596731B2 - 電子ズーム回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオカメラ装置において、カメラ部から出力される映像信号又はビデオ部から出力される映像信号を電子的に拡大処理する電子ズーム回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビデオカメラ装置におけるCCDから1フィールド期間内に複数回信号の読み出しを行い、スロー再生時には、1フィールド期間内に複数枚存在するこれらの信号を全て用いて、これまでのスロー再生よりも滑らかなスロー再生映像を得ようとする高速撮像機能を備えたビデオカメラが開発されつつある。
【0003】
図8は、この高速撮像機能の概略を説明するための図である。
同図は、CCDから1フィールド期間内に2回信号の読み出しを行った場合を示しており、同図(a)のCCD画素領域におけるハッチングを付した領域の信号のみが1フィールド期間内に2回読み出され、それ以外の領域における信号は高速読み出しがなされた後に信号が捨てられる。
【0004】
即ち、この高速撮像機能では、CCD画素領域におけるハッチングを付していない領域のCCD画素に蓄えられた画素情報は強制的に高速排出され、ハッチングを付した領域のCCD画素に蓄えられた画素情報のみが通常速度で複数回読み出される。
【0005】
同図(b)は、このようにして読み出された信号を画面表示させた状態を示しており、1画面内の上下に並ぶハッチングを付した部分がCCDから連続して出力された2枚の画像を示している。そして、同図(b)における2枚の画像の間には無信号部分が存在する。この無信号部分は、高速読み出しにより信号が排出された期間に相当しており、CCDからの信号の代わりにマスキングされた映像信号が出力されている。
【0006】
なお、同図(a)において、CCD画素領域の更に小さい領域のみを信号読み出し領域として3回読み出した場合には、当然の如く1画面内の上方部、中央部、下方部に3つの連続した画像が並ぶ。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図9に示す如く1画面内に画像a及び画像bの2枚の画像が存在する映像信号に対して従来の電子ズーム処理を施した場合、画面の中心部を中心として電子ズーム処理を施せば、画像aは上方向、画像bは下方向に向けてズームされることになり、画像aの上部及び画像bの下部の殆どが画面表示されなくなってしまう。
【0008】
一方、画像aの多くが画面内に収まるよう画面上方部を中心として電子ズーム処理を施した場合でも、画像bの画面上に表示される割合が減少してしまう。このように、電子ズームの中心を画面上の一点にしか設けない場合は、2枚の画像の両方を適切にズーム処理することは不可能である。
【0009】
なお、以上のようなズーム処理を行うために、実際はCCDからの画素情報を1フィールドあるいは1フレーム分メモリに書き込み、読み出し時のアドレスの初期値と読み出し範囲を調整することによりズームの中心とズーム倍率とを定めている。ところが、最近では、このズーム処理と併用して手ブレ補正処理を施すビデオカメラが殆どである。
【0010】
そして、この手ブレ補正処理を行う時は、CCD画素領域における画像の動きを示す動きベクトルを検出し、この動きベクトルを基に手ブレ補正量を演算してメモリから画素情報を読み出す際の読み出しアドレスの初期値をこの手ブレ補正量に応じて更に調整したうえで画素情報の読み出しを行う。
【0011】
ところが、この手ブレ補正のための情報に関しても画像a及び画像bに対して別々に演算していないため、画像a及び画像bに対して別々の補正を行うことができなかった。従って、ズーム処理された映像がブレてしまうという問題が発生した。
【0012】
更に、このようなズーム処理が施された映像信号を記録し、再生時に1画面の上下に存在する画像a及び画像b、そしてこれに続く画面における上下の画像を順次再生することにより滑らかなスロー再生映像を得ようとしても、1画面内の2つの画像はそれぞれの画像上の異なる部分が拡大された後に記録されているため、連続的に表示させてもスロー再生映像とはならない。
【0013】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、本発明に係る電子ズーム回路は、
1フィールド期間内にn枚(nは2以上の整数)の画像を含む映像信号と、前記映像信号における垂直同期信号のn倍の周波数よりなる同期パルスとが入力され、前記映像信号におけるn枚の画像に対してn箇所の画面位置を中心として拡大する電子ズーム回路であり、
記映像信号におけるn枚の画像の画面位置に対応した手ブレ検出手段を設け、前記n枚の画像に対して夫々異なる手ブレ補正処理を行うようにしたことを特徴とし、
更に、前記n枚の画像は、固体撮像素子にて1フィールド期間内にn回連続撮像された時系列的に連続する画像であり、前記n枚の画像を同一倍率にて拡大するようにしたことを特徴とし、
更に、前記n枚の画像は、固体撮像素子にて1フィールド期間内にn回連続撮像された時系列的に連続する画像であり、前記n枚の画像に対して夫々の画像内の中心を基準として拡大するようにしたことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係る電子ズーム回路は、1つの画面内に複数の画像が存在する場合であっても、夫々の画像に対して適切なズーム処理を施すことができる電子ズーム回路を提供することを目的とする。
【0015】
図1は、本発明に係る電子ズーム回路を搭載したビデオカメラ装置を説明するためのブロック図である。
同図において、101は図示しない撮像レンズを介して導かれる被写体像をCCD信号に変換して出力する撮像素子(CCD)、102は撮像素子101が出力するCCD信号からノイズ成分を除去すると共に所定の信号レベルに自動調整するCDS/AGC、103は所定のレベルに調整されたCCD信号をディジタルの信号形態に変換して出力するA/D変換器、104はA/D変換器からのCCD信号をテレビジョン信号に変換する信号処理回路である。
【0016】
また、105は信号処理回路104から出力されるテレビジョン信号を使用者の指示に基づき拡大処理する電子ズーム回路であり、信号処理回路104からのテレビジョン信号は電子ズーム回路105を介してメモリ106に取り込まれる。
【0017】
一方、107は信号処理回路104からのテレビジョン信号におけるフィールド毎の動き検出を行う動き検出部であり、動き検出部107から出力される動き検出結果に基づきマイコン108が手ブレ補正を行うための手ブレ補正信号を出力する。
【0018】
図2は動き検出部107で行われる動き検出処理を説明するための図であり、信号処理回路104から出力されるテレビジョン信号をここではフィールド毎にA乃至Pよりなる16の領域に分割して動き検出を行っている例を示している。動き検出部107はまず各領域A乃至P内での動き検出を行い、夫々の領域における動き検出結果をマイコン108に出力する。
【0019】
そして、マイコン108は、入力されている映像信号に画像a及び画像bの2枚の画像が存在する場合は動き検出部107から出力された領域A乃至Hでの動き検出結果に基づき画像aに対する手ブレ補正信号を演算し、領域I乃至Pでの動き検出結果に基づき画像bに対する手ブレ補正信号を演算して出力する。
【0020】
なお、ここでは上記の如く領域A乃至Hでの動き検出結果に基づき画像aに対する手ブレ補正信号を演算し、領域I乃至Pでの動き検出結果に基づき画像bに対する手ブレ補正信号を演算する例を示したが、画像a及び画像bが同一の固体撮像素子により撮像された映像であることを利用して、画像bに対する手ブレ補正信号に関しては、画像aに対する手ブレ補正信号に基づき予測させ、領域I乃至Pでの動き検出結果を用いないよう構成しても構わない。
【0021】
そして、電子ズーム回路105はマイコン108から出力された手ブレ補正信号及びズーム倍率情報を基にして定められる読み出しアドレスにより、メモリ106から画素情報を読み出す。そして、電子ズーム回路105はメモリ106から読み出した画素情報に基づき画素補間処理を施すことにより拡大した映像信号を得る。
【0022】
図3は、電子ズーム回路105で施されるズーム処理の概略を説明するための図である。同図において、(a)で示すVDは信号処理回路104から出力されるテレビジョン信号に含まれる垂直同期信号、(b)で示すVD2はこの垂直同期信号の2倍の周波数を有する垂直同期信号、また(c)はズーム処理を施す前の入力画像を示している。このように、画像a及び画像bは画面の有効範囲に2枚連続して入力される。
【0023】
そして、電子ズーム回路105では、図3(c)に示す如く1フィールドの映像信号に2枚の画像が入力される時には(b)で示す垂直同期信号VD2を基に、ズーム処理の中心を2箇所設けて、同図(d)に示す如くそれぞれの画像を異なるズームの中心により拡大する。また、同図(e)に示す如く、2枚の画像が画面の中心に近づくように拡大させるモードを選択した時には、画像a及び画像bの垂直方向の全てを画面内に収めることも可能となる。
【0024】
次に図4を用いて、電子ズーム回路105の主な構成について説明する。
同図において、11はメモリ106から順に読み出される複数ライン分の画素情報のうち、所定ライン分の画素情報をその内部に保持し、各ラインにおける水平方向の一部の画素情報のみ順に所定ライン分同時に出力するラインメモリ、12はラインメモリ11から出力された複数ライン分の画素情報に基づき垂直方向の画素補間を行う垂直補間回路、13は垂直補間回路12から出力される画素情報に基づき水平方向の画素補間を行う水平補間回路である。
【0025】
また、14は垂直同期信号VDの2倍の周波数を有する垂直同期信号VD2、信号処理回路104から出力されるテレビジョン信号に含まれる水平同期信号HD、マイコン108から出力される手ブレ補正信号及びズーム倍率情報が入力され、メモリ106から画素情報を読み出す際の垂直読み出しアドレスVRAd、ラインメモリ11から画素情報を読み出す際の水平読み出しアドレスHRAd、垂直補間回路12で垂直補間処理を行う際に必要となる垂直補間情報VSI、水平補間回路13で水平補間処理を行う際に必要となる水平補間情報HSIをそれぞれ出力する制御手段である。
【0026】
なお、ここでは、垂直同期信号VDの2倍の周波数を周する垂直同期信号VD2がズーム処理回路105の外部で生成されて入力される例を示しているが、ズーム処理回路105には垂直同期信号VDのみが入力され、ズーム処理回路105の内部で垂直同期信号VD2を生成するよう構成しても構わない。
【0027】
また、ここでは図示しないが、メモリ106、ラインメモリ11、垂直補間回路12、水平補間回路13にはそれぞれ制御手段14からクロック信号が出力され、このクロック信号のタイミングで画素情報の書き込み及び読み出し処理、そして補間処理が行われる。
【0028】
次に電子ズーム回路105の動作について説明する。なお、ここではまず、図3(d)に示す如く、それぞれの画像の中心をズームの中心とした場合の動作について説明する。また、ここではラインメモリ11として1ライン分のラインバッファを4つ直列に接続し、各ラインバッファから出力される4ライン分の画素情報を用いて垂直補間回路12で垂直補間処理をものとする。
【0029】
信号処理回路104から出力される1フィールドに画像a及び画像bが存在するテレビジョン信号は、まずメモリ106に順次書き込まれ、メモリ106内では図5に示す如く配列となる。
【0030】
そして、制御手段14は、入力される垂直同期信号VD2に基づきメモリ106の読み出しクロックを生成し、更に、マイコン108からのズーム倍率情報及び画像aに対する手ブレ補正信号に基づき、垂直読み出しアドレスVRAdを生成する。
【0031】
なお、この時の垂直読み出しアドレスVRAdの初期値は、図3(d)に示す如く入力された画像aの中心をズームの中心として拡大処理がなさせるよう設定された値をそのまま用いるのではなく、画像aに対する手ブレ補正信号にてこの値を補正した値が用いられる。
【0032】
ここで、メモリ106には画像aをなす全てのラインの画素情報が書き込まれるが、メモリ106からは画像aをなす一部のラインの画素情報のみが各ライン毎に読み出される。このように、メモリ106からは画像aにおける全てのラインの画素情報が読み出されないが、制御手段14からの垂直読み出しアドレスVRAdに基づき複数回読み出されるラインもあるため、メモリ106に書き込まれた画像aをなすライン数とメモリ106から読み出される画像aをなすライン数とは一致する。
【0033】
そして、画像aをなすラインの画素情報の読み出しが完了すると、次に画像bをなすラインの画素情報の読み出しが開始される。この時、制御手段14はマイコン108から出力されるズーム倍率情報及び画像bに対する手ブレ補正信号に基づき垂直読み出しアドレスVRAdを生成し、画像bに関しても画像aと同様に、メモリ106からは画像bをなす一部のラインの情報のみが読み出されるようにする。
【0034】
なお、この時の垂直読み出しアドレスVRAdの初期値は、図3(d)に示す如く入力された画像bの中心をズームの中心として拡大処理がなされるよう設定された値をそのまま用いるのではなく、画像bに対する手ブレ補正信号にてこの値を補正した値が用いられる。
【0035】
また、メモリ106からは画像bにおける全てのラインの画素情報が読み出されないが、画像aの時と同様に、制御手段14からの垂直読み出しアドレスVRAdに基づき複数回読み出されるラインがあるため、メモリ106に書き込まれた画像bをなすライン数とメモリ106から読み出される画像bをなすライン数とは一致する。
【0036】
このようにしてメモリ106からライン毎に出力される画素情報は、ラインメモリ11に入力され、図6に示す如く4ライン分の画素情報が保持される。そして、制御手段14は、入力される水平同期信号HDに基づきラインメモリ11の読み出しクロックを生成し、更に、マイコン108からのズーム倍率情報及び手ブレ補正信号に基づき、水平読み出しアドレスHRAdを生成する。
【0037】
そして、マイコン108からの水平読み出しアドレスHRAdに基づき、ラインメモリ11における各ラインバッファは、垂直方向に隣接する4つの画素の画素情報を同時に出力する。ここで、ラインメモリ11には各ラインにおける1ライン分の画素情報が全て書き込まれるが、ラインメモリ11からは1ライン分の画素情報における水平方向の一部の画素情報のみが読み出される。
【0038】
このように、ラインメモリ11からは1ライン分の画素情報が全て読み出されないが、制御手段14からの水平読み出しアドレスHRAdに基づき複数回繰り返して読み出される画素情報もあるため、ラインメモリ11に書き込まれた各ラインの画素数とラインメモリ11から読み出された各ラインの画素数とは一致する。
【0039】
そして、ラインメモリ11から出力された画素情報は、垂直補間回路12にて垂直方向の補間処理が行われる。垂直補間回路12の動作についてはここでは詳述しないが、制御手段14から出力されるズーム倍率に応じた垂直補間情報VSIとラインメモリ11から出力された画素情報に基づき、CCD画素領域の各ライン間における本来は存在しないライン上の仮想的なCCD画素の画素情報が垂直方向に隣接する複数のCCD画素の画素情報に基づき演算されて補間出力される。
【0040】
また、垂直補間回路12にて垂直方向の補間処理を終えた画素情報は水平補間回路13に入力され、水平方向の補間処理が行われる。水平方向の補間処理についても、基本的に垂直方向の補間処理と原理は同じで、制御手段14から出力されるズーム倍率に応じた水平補間情報HSIと垂直補間回路12から出力された画素情報に基づき、水平方向に並ぶCCD画素間における本来は存在しない仮想的なCCD画素における画素情報が水平方向に隣接する複数のCCD画素の画素情報に基づき演算されて補間出力される。
【0041】
このような垂直方向及び水平方向の画素補間処理により、画像a及び画像bがそれぞれ別々のズームの中心により拡大され、図3(d)に示す如く、入力された画像a及び画像bの垂直方向の一部分のみが1画面に収まるようズーム処理される。
【0042】
次に、図3(e)に示す如く、画像a及び画像bを画面の中心に近づけるようにしてズーム処理した場合の電子ズーム回路105の動作について説明する。
このような画像a及び画像bを画面の中心に近づけるようにしてズーム処理した画像を得る場合は、メモリ106に書き込まれた画像a及び画像bを読み出す際の垂直読み出しアドレスVRAdを変更すれば良い。即ち、制御手段14がメモリ106に出力する垂直読み出しアドレスVRAdが異なるだけで、ラインメモリ11、垂直補間回路12、水平補間回路13での動作はこれまでと同様である。
【0043】
図7は、2枚の画像が画面の中心に近づくよう拡大させるモードを選択した場合にメモリ106から読み出される各ラインの画素情報を説明するための図である。
制御手段14は、これまでと同様に、入力される垂直同期信号VD2に基づきメモリ106の読み出しクロックを生成し、更に、マイコン108からのズーム倍率情報及び画像aに対する手ブレ補正信号に基づき、垂直読み出しアドレスVRAdを生成するが、この時の読み出しアドレスVRAdの初期値は、図7に示すメモリ106の左上部分のアドレス値を画像aに対する手ブレ補正信号にて補正した値が用いられる。
【0044】
そして、メモリ106からはメモリ106に書き込まれた画像aをなす全てのラインの画素情報が読み出されるが、制御手段14からの垂直読み出しアドレスVRAdに基づき複数回読み出されるラインもあるため、メモリ106から読み出される画像aをなすライン数は、メモリ106に書き込まれた画像aをなすライン数よりも多くなる。
【0045】
そして、画像aをなすラインの画素情報の読み出しが完了すると、次に画像bをなすラインの画素情報の読み出しが開始される。
この時、制御手段14はマイコン108から出力されるズーム倍率情報及び画像bに対する手ブレ補正信号に基づき垂直読み出しアドレスVRAdを生成する。
【0046】
なお、この時の読み出しアドレスVRAdの初期値は、画像bの最下部が1フィールド内に収まるように設定されるアドレス値を画像bに対する手ブレ補正信号にて補正した値が用いられる。また、この時、制御手段14からの垂直読み出しアドレスVRAdに基づき複数回読み出されるラインもあるため、メモリ106から読み出される画像aをなすライン数は、メモリ106に書き込まれた画像aをなすライン数よりも多くなる。
【0047】
このようにして、メモリ106から読み出された画素情報は、ラインメモリ11に入力されて1ライン分の画素情報における水平方向の一部の画素情報のみが読み出された後に、垂直補間回路12にて垂直方向の画素補間処理、水平補間回路13にて水平方向の画素補間処理がそれぞれ施される。そして、画像a及び画像bが別々のズームの中心により拡大され、且つ入力された画像a及び画像bの垂直方向の全てを画面内に収めることも可能となる。
【0048】
そして、以上のようなズーム処理が施されたテレビジョン信号を記録した場合、再生時には上下に並ぶ画像a及び画像bを共に表示させることも、また、いずれか一方の画像をマスキング処理することにより、画面内の画像を選択的に表示させることも可能となる。
【0049】
また、画像aと画像bとは、それぞれの画像上の同一部分が拡大され、更にそれぞれの画像に対して手ブレ補正処理が施されて記録されているため、画像aと画像b、そしてこれに続く画面における上下の画像を順次再生することにより滑らかなスロー再生映像を得ることが可能である。
【0050】
また、本発明に係る電子ズーム回路では、1つの画面内に存在する複数の画像に対してそれぞれ別々にズーム処理が可能なため、例えば画像a及び画像bのいずれか一方のみをズーム処理し、1画面内に広角画像と望遠画像との2つの画像を並べた映像信号を記録させることも可能となる。
【0051】
なお、以上の実施例は、本発明に係る電子ズーム回路をビデオカメラ装置における記録系で使用した例を示したが、これに限らずビデオカメラ装置の再生系で使用しても構わない。
その際には、各画像におけるズームの中心を垂直方向及び水平方向の任意の場所に変更することで、各画像における任意の領域がズームアップ可能となる。
【0052】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、映像信号におけるn枚の画像に対してn箇所の画面位置を中心としてズーム処理を行い、更に、n枚の画像に対して夫々異なる手ブレ補正処理を行うようにしたため、夫々の画像に対して適切なズーム処理を行うことができると同時に夫々の画像がブレて表示されることがない。
【0054】
また、請求項2及び3の発明によれば、n枚の画像を同一倍率にて拡大し、また、n枚の画像に対して夫々の画像内の中心を基準として拡大するようにしたため、これらの画像を時系列的に連続させて表示させる際に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子ズーム回路を搭載したビデオカメラ装置を説明するための図である。
【図2】動き検出処理を説明するための図である。
【図3】本発明に係る電子ズーム回路でのズーム処理の概略を説明するための図である。
【図4】本発明に係る電子ズーム回路の主な構成を説明するための図である。
【図5】メモリ内からの画素情報の読み出しを説明するための図である。
【図6】ラインメモリからの画素情報の読み出しを説明するための図である。
【図7】メモリ内からの画素情報を読み出す際の他の例を説明するための図である。
【図8】高速撮像機能の概略を説明するための図である。
【図9】従来の電子ズーム処理を示す図である。
【符号の説明】
11…ラインメモリ
12…垂直補間回路
13…水平補間回路
14…制御手段
101…固体撮像素子(CCD)
102…CDS/AGC
103…A/D変換器
104…信号処理回路
105…電子ズーム回路
106…メモリ
107…動き検出回路
108…マイコン

Claims (3)

  1. 1フィールド期間内にn枚(nは2以上の整数)の画像を含む映像信号と、前記映像信号における垂直同期信号のn倍の周波数よりなる同期パルスとが入力され、前記映像信号におけるn枚の画像に対してn箇所の画面位置を中心として拡大する電子ズーム回路であり、
    前記映像信号におけるn枚の画像の画面位置に対応した手ブレ検出手段を設け、前記n枚の画像に対して夫々異なる手ブレ補正処理を行うようにしたことを特徴とする電子ズーム回路。
  2. 前記n枚の画像は、固体撮像素子にて1フィールド期間内にn回連続撮像された時系列的に連続する画像であり、前記n枚の画像を同一倍率にて拡大するようにしたことを特徴とする請求項1記載の電子ズーム回路。
  3. 前記n枚の画像は、固体撮像素子にて1フィールド期間内にn回連続撮像された時系列的に連続する画像であり、前記n枚の画像に対して夫々の画像内の中心を基準として拡大するようにしたことを特徴とする請求項記載の電子ズーム回路。
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