JP3596076B2 - 高周波溶着同時溶断装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、熱可塑性樹脂のシート等を重ね合わせて直線状又はR状に溶着し、綴じたり、袋状物を製作したりするのに用いられる高周波溶着同時溶断装置に関し、特に、溶着と同時に直線状又はR状の接着縁に沿って切り離しを行う電極刃に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の技術としては、例えば実公平2−43711号公報に開示される技術が知られている。これは、加工物に電圧を加えるための電極と溶断を行うための刃とが一体成形されているものである。
【0003】
【発明が解決しよつとする課題】
ところで、電極は電気の良導体(例えば、銅、黄銅、銀、アルミニウム等)より構成されることが望ましいが、一方、加工物を切断する刃においては機械的強度の高い材質(例えば、鉄、鋼等)より構成されることが望ましい。しかしながら、上記した従来技術においては、電極と刃とが一体成形された電極刃を構成しているために、上記要件を満たすことができない。
【0004】
これにより、電極刃を電気の良導体より構成して溶断し易くすると、刃も機械的強度の低い銅や黄銅等から構成しなければならず、溶断を確実に行うべく刃先の内角度を小さくすることができない。それは、刃先の内角度を小さくした場合には、耐摩耗性が悪く、刃の交換頻度が増加してそのための工数が無駄となるためである。
【0005】
このようなことから、刃先の内角度を大きく設定している。このため、加工物がエラストマ系の弾性力のある材質からなるものの場合においては、加工物の刃に接触する部位に刃による凹みができる程度で、切り離し時に容易に不要部を切り離すことができなかった。
【0006】
一方、電極刃を機械的強度の高い材質より構成すると、電極刃の電気抵抗が大きく、エラストマ系の材質よりなるものの場合には、刃形が付くのみで切断にまで至らないといった問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、溶着及び溶断が確実にできると共に、耐久性のある高周波溶着同時溶断装置の提供を技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した技術的課題を解決するため本発明において講じた技術的手段は、電極の一方を構成する電極部と、電極部と一体的に固定された刃部とを有した電極刃を備え、他方の電極を構成するテーブル上に載置された加工物に電極刃を押しつけることにより溶着と同時に溶断を行う高周波溶着同時溶断装置において、少なくとも刃部の先端と電極部とを導通するように刃部の先端及びその近傍に、刃部よりも電気抵抗の小さい材質又は電極部と同じ電気抵抗の材質よりなるメッキを施したことである。
【0009】
【作用】
本発明においては、電極刃を加工物に押さえつけ、電極部とテーブルに高周波の電圧を印加することにより、加工物の電極部に接触している部位は加熱されて溶着される。それと同時に、刃部に当接する部位は、電気抵抗の低いメッキを介して電極と導通している刃先とテーブルとの間に掛かる高周波により溶かされながら溶断される。
【0010】
【実施例】
本発明に係る一実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は本実施例の高周波溶着同時溶断装置の外観斜視図、図2は電極刃及び加工物の断面図、図3は電極刃の拡大断面図である。
【0012】
図において、高周波溶着同時溶断装置10は、電極の一方を構成すると共に加工物11を載置するためのテーブル12と、電極刃20を図中上下動させるためのアーム13と、陽極電流値や溶着時間等の設定事項を表示するための設定表示部14と、溶着溶断装置10と電極とを導通させるためのリード線15とを有している。尚、加工物11は、熱可塑性樹脂のシート11a、11bを2枚重ね合わせたものである。
【0013】
電極刃20は、電極固定アーム21と、この電極固定アーム21にボルト22により固定され他方の電極を構成する電極部23と、電極部23に接触した状態で電極固定アーム21に固定されている刃部24と、電極固定アーム21と電極部23及び刃部24との間に介装されたスペーサ25とから構成されている。電極部23は、銅や銀系の電気の良導体より成形されている。一方、刃部24は、鋼やセラミックス等の機械的な強度の優れた材質より成形されていて、その先端は非常に鋭利に成形されている。この刃部24には、刃部24よりも電気抵抗の小さい材質又は電極部24と同じ電気抵抗の材質(本実施例では、銅や銀等)よりなるメッキ26が施されている。このメッキ26は、少なくとも刃部24の先端と電極部23とを導通するように刃部24の先端及びその近傍に施しておけばよい。そして、溶着溶断装置10より印加される電圧は、リード線15、電極固定アーム21、ボルト22を介して電極部23に、更にメッキ26を介して刃部24に導通される構成となっている。
【0014】
次に、本実施例の作用を図4を用いて説明する。
【0015】
加工物11を溶着すると同時に溶断するために、電極刃20を下降させて電極部23及び刃部24を加工物11aに押さえつけると同時に、テーブル12及び電極刃20に高周波の電圧を印加する。これにより、加工物11aの電極部23に接触している部位が熱溶着される。一方、溶着溶断装置10より印加される電圧は刃部24及びメッキにも印加されるために、加工物11a、11bの刃部24に接触している部位は、高周波により溶かされながら鋭利な刃部24の先端にて切断される。上記したように加工物11a、11bは、溶着と同時に溶断が成される。
【0016】
本実施例においては、刃部24を機械的強度の大きな材質より構成することができるために、刃先を鋭利に成形することができると共に、刃部24に施されたメッキ26が電極部23と導通しているため、加工物11aの刃先に当接している部位が高周波電圧により加熱されて、溶かされながら刃部24にて切断されるので確実な溶断が成される。更に、刃部24の耐久性を高くできるために、交換頻度が少なく交換作業の工数を低減できる。
【0017】
【発明の効果】
本発明においては、刃部を機械的強度の大きな材質より構成することができるために、刃先を鋭利に成形することができると共に、刃部に施されたメッキが電極部と導通しているため、加工物の刃先に当接している部位が高周波電圧により加熱されて、溶かされながら刃部にて切断されるので確実な溶断が成される。更に、刃部の耐久性を高くできるために、交換頻度が少なく交換作業の工数を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波溶着同時溶断装置の外観斜視図を示す。
【図2】本発明に係る電極刃及び加工物の断面図を示す。
【図3】本発明に係る電極刃の拡大断面図を示す。
【図4】本発明に係る電極刃が加工物を溶断している状態の断面図を示す。
【符号の説明】
10・・・高周波溶着同時溶断装置
11・・・加工物
12・・・テーブル(電極)
20・・・電極刃
23・・・電極部(電極)
24・・・刃部
26・・・メッキ
Claims (1)
- 電極の一方を構成する電極部と、該電極部と一体的に固定された刃部とを有した電極刃を備え、他方の電極を構成するテーブル上に載置された加工物に前記電極刃を押しつけることにより溶着と同時に溶断を行う高周波溶着同時溶断装置において、
少なくとも前記刃部の先端と前記電極部とを導通するように前記刃部の先端及びその近傍に、前記刃部よりも電気抵抗の小さい材質又は前記電極部と同じ電気抵抗の材質よりなるメッキを施したことを特徴とする高周波溶着同時溶断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7424495A JP3596076B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 高周波溶着同時溶断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7424495A JP3596076B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 高周波溶着同時溶断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08267587A JPH08267587A (ja) | 1996-10-15 |
JP3596076B2 true JP3596076B2 (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=13541564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7424495A Expired - Fee Related JP3596076B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 高周波溶着同時溶断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3596076B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1671785B1 (en) | 2003-10-03 | 2019-04-24 | Daicel-Evonik Ltd. | Composite formed body and method for producing same, and resin for bonding |
-
1995
- 1995-03-30 JP JP7424495A patent/JP3596076B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH08267587A (ja) | 1996-10-15 |
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