JP3595553B2 - 特に材木やこれを素材としている工業材料を保護するための組成物 - Google Patents

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Description

この発明は、特に材木やこれを素材としている工業材料を、害となる生物、害虫、特に木食い虫による損傷又は破壊から保護するものであって、少なくとも、殺虫効果のある活性化合物を基礎としているものであり、これを、少なくとも一つの希釈剤及び/または溶剤に添加し、必要に応じて、少なくとも一つの有機物質の結合剤を、必要ならば、少なくとも一つの更に活性化合物と共に、また、必要ならば、反応助剤や添加剤と共に用いられるものである。この発明は、更に、特に材木やこれを素材としている工業材料を、害となる生物、害虫、特に木食い虫による損傷又は破壊から保護する方法と、この発明による組成物を材木保護に使用することに関するものである。
植物の保護では、ヒチン合成インヒビタ(含窒素多糖類合成抑止剤・・chitin synthesis inhabitors)と称する新しい化合物のグループが、時折、吸虫や噛喰虫の抑制に効果的であった。これらの化合物は、特に、N−アロイル−N'−フェニル−ユリア置換化合物を含む害虫駆除作用のあるベンゾイル尿素置換体化合物(substituted N−aroyl−N'−Phenyl−urea)である。
この種の化合物の挙動メカニズムの特徴は、ある虫の発育過程中の、特に幼虫の段階で、ヒチン合成インヒビタとしての上述したベンゾイル尿素置換体化合物が介在するところにある。この介在は、ある害虫類の幼虫の脱皮段階のみならず、さなぎの成長段階での変態及び/又は成虫の成長での形態上の変化の段階で死滅させるように影響を及ぼすのである。この挙動のメカニズムにおいては基本的に、ヒチン合成インヒビタは、一般的に成熟組織体には影響しないものである。
それがヒチン質体の構造の中に介在するので、この新しい活性化合物のグループは、例えば、コリーンエステラーゼ抑制剤又は虫の神経系統にダメージを与えるピレスロイズのような従来の殺虫剤とは、実質的に異なっている。問題のベンゾイル尿素置換体化合物は、それらが殆どといってよい位に毒学上許容できるものであって、高度に選択的な反応乃至作用をし、そして有益な生体組織には影響が少ないか全く悪影響がないかなので、これらの従来の殺虫剤に対しては決定的な利点を有している。
上記したベンゾイル尿素化合物は、圧倒的に経口胃腸系殺虫剤であり、つまりるところ、それらは虫の消化器系統から摂取されるものである。習慣的に行われている適用率が示すところによれば、接触して殺虫効果を生じることは、非常に少ない範囲でしか確認できず、単に殺虫剤に接触する益虫がこの活性化合物の摂取によりダメージを受けるのを大幅に除外できることが判明した。
この無害な益虫の特性と、実質的に、ヒチンを含む外殻を有する生体組織に生物学的に集中してヒチン合成インヒビタは作用するということとが、その新しい活性化合物グループの特筆すべき利点となっている。
特にこの高度に選択的な作用と温血生物に対する検出できるような毒性がないこととによって、ヒチン合成インヒビタは、既に、単に植物の保護を越えてその用途が拡張するように要請されている。例えば、効果的な適用率の観点や試験に供したベンゾイル尿素化合物の作用の範囲からして何ら満足できる結果は得られなかったものの、ベンゾイル尿素置換体化合物でなる化合物の類から活性化合物として、ディミリン(Dimilin)つまりジフルベンズロン(diflubenzuron)とアルシスチン(Alsystin)つまりトリフルムロン(triflumuron)とが選ばれて、既に木喰い虫に対する作用について試験がなされている。
更に、ヨーロッパ特許出願第0275132号には、殺虫ベンゾイル尿素化合物のフルフェノクスウロン(flufenoxuron)を、木喰い白蟻に対するヒチン合成インヒビタとして採用したことが教示されている。
しかしながら、公知のベンゾイル尿素化合物を基剤とし且つ広い用途のある材木保護用の組成物は、その公知文献には開示されていない。その理由は、とりわけ、次の点にある。すなわち、その材木保護組成物を塗布したり噴霧したり、また浸漬したりする方法では、その浸透深さが、常にたったの数ミリメートルにしか過ぎないのである。殺虫作用のある組成物は、それ故に、木の中の木喰い虫が居る範囲まで浸透してこれを殺すことができなければならない。従来用いられていたピレスロイズ(pyrethroids)のような殺虫剤は、材木の保護には度々採用されていてかなり効果的な即効性のある化合物であり、適量ならば確実な保護ができる。フルフェノクスロンのようなヒチン合成インヒビタは、遅効性の経口(胃)毒であり、完全に成虫になっていない間にだけ、しかもその害虫生体組織がその活性化合物の十分な量を摂取したという条件下においてだけ有効なのである。このようなヒチン合成インヒビタの性質は、現在まで、その材木への適用を不可能にしていたのである。脱皮又は変態をしないすなわち新たなヒチン表皮形成をするような成育段階にない生き物は、薄い保護域を殺されることなく木の中に何の障害もなく喰い進みダメージを与えていた。
この発明の目的は、木や材木を保護する組成物を提供することにあり、その組成物中で、上述した、ベンゾイル尿素置換体化合物、特に、N−アロイル−N'−フェニル−尿素化合物を、上述したような有効な作用を有する効果的な殺虫剤として用いることができるようにすることにある。而して、更に、木を損傷したり破壊したりする虫に対して新規な作用のある化合物の活性を改善するような組成が策定され、ヒチン合成インヒビタの適用率を可及的に小さくすることにある。
特に、木や材木のような工業材料を保護するための組成物が、いま判明したので上述した目的を達成することができた。この発明は、少なくとも一つのベンゾイル尿素化合物で一般式
Figure 0003595553
で表される殺虫作用のある化合物(成分I)で構成される組成物を提供する。
式中置換基は以下の通りである。すなわち、
R1はハロゲン又は水素原子であり、
R2はハロゲン原子であり、
Xは水素原子,ハロゲン原子,アルキルグループ,少なくとも一つのハロゲン原子で置換されたアルキルグループ,アルコキシグループ及び/又は少なくとも一つのハロゲンで置換されたアルコキシグループであり、ハロゲンは、それぞれの場合において、フッ素,塩素及び/又は臭素であり、
mは1,2又は3の値を有し、置換基Xは同じか異なる値を有し、
Yは水素原子,ハロゲン原子,アルキルグループ,少なくとも一つのハロゲン原子で置換されたアルキルグループ及び/又はアルコキシグループであり、その場合、ハロゲンは、フッ素,塩素及び/又は臭素であり、
nは1,2,3又は4の値を有し、置換基Yは同じか異なる値を有し、
R3はハロゲン原子又は少なくとも一つのハロゲン原子で置換されたアルキルグループであり、この場合、ハロゲン原子はフッ素,塩素及び/又は臭素であり、また、このR3は、一般式−ORで表されるアルキルグループであってそのRが少なくとも一つのハロゲン原子によって置換されて且つそのハロゲンがフッ素,塩素及び/又は臭素であるか、Rが一般式
Figure 0003595553
で表されるフェニルラジカルで置換されていて、その中のzが水素原子,ハロゲン原子,アルキル,ハロアルキル,ポリハロアルキル,アルコキシ,ハロアルコキシ及び/又はポリハロアロキシ[sic]グループであり、そして、pが1,2,3又は4の値を有し、置換体zがこれと同じか異なるものであってハロゲンがフッ素,塩素及び/又は臭素であり、R4ハロゲン原子又は少なくとも一つのハロゲン原子で置換されたアルキルグループであって、そのハロゲンがフッ素,塩素及び/又は臭素であり、QはCH基又は窒素原子であり、
この殺虫作用のある化合物(成分I)は、共働作用の効果を発揮できる程度の分量で少なくとも一つのトリアゾル殺菌剤(成分II)との混合物の状態で組成物の中に存在している。
成分Iとしては、一般式
Figure 0003595553
で表される少なくとも一つのベンゾイル尿素化合物を用いるのが好適であり、その式中置換基は以下の通りである。すなわち、
R1はフッ素,塩素又は臭素の各原子であり、
R2はフッ素原子又は臭素原子であり、
Xはmが値3である水素原子であり、
Yは水素原子,ハロゲン原子及び/又は塩素原子であり、
nは1,2,3又は4の値を有し、置換基Yは同じか異なる値を有し、
R3はフッ素原子又は塩素原子又は一般式−ORで表される基であってそのRが最大値6である炭素原子を有するアルキルグループでありそれが少なくとも一つのハロゲン原子で置換されており、またRが一般式
Figure 0003595553
で表されるフェニルラジカルで置換されていて、その中のzが水素原子,フッ素原子及び/又は塩素原子であり、P〔lacuna〕の値が1,2,3,又は4であり、置換体Zは同じか異なるものであり、R4は最大値が6の炭素原子を有するアルキルグループであって少なくとも一つのハロゲン原子によって置換されており、上記ハロゲン原子は、好ましくはフッ素及び/又は塩素であり、そしてQはCH基又は窒素原子である。
その結果、上記ベンゾイル尿素置換体化合物だけで木に木喰い虫退治の処置を施すためには、少なくとも有効量として3g/m2の殺虫剤が必要であり、それ故に、この発明においては、他方においてトリアゾル殺菌剤との共働的な組合せにより、作用を少なくとも100%増大することができ、この作用の強化増大はそこに用いられたトリアゾール殺菌剤の量、とりわけ、選択された殺菌用トリアゾル化合物それ自体によるのである。木を破壊する虫の幼虫が内部を喰い進むことは、それによって効果的に防止できる。その共働効果の範囲は、アザコナゾール(azaconazole)の場合で、0.6から0.8重量%の濃度範囲が最もよいとされる。
この発明で採用された活性化合物の混合体における共働効果を確認するために行われた実験によれば、更に驚異的な効果が示された。すなわち、幼虫は、新しいヒチン外殻が形成される脱皮が未だ行われていない初期段階においてすらダメージを受けて死滅したのである。死んだりダメージを受けたりした虫の胃腸管路を調べたところ、木の破片から腸壁を保護するために通常は材木を破壊する虫の腸内物を囲んでいるヒチン網状組織体(栄養吸収膜・・peritrophic menbrane)に悪影響を与えることを示していた。この発明で用いられたトリアゾル殺菌剤のベンゾイル尿素化合物との組合せによる共働効果によって、殺虫剤組成物の作用が大幅に増大し、それは、例えば、−フルフェノクスウロンだけを用いる場合とは対照的に−幼虫初期の段階においてすら周囲の栄養吸収膜の形成が阻害され、而して脱皮のときでなくても消化器である胃腸管路から害虫に初期的なダメージを与えることで、脱皮しつつある幼虫の木への侵入能力及び/又は喰い進み活動が、その生活位相においても低減させることができる。
この作用面での有利な点の増大は、ある活性化合物の混合体によって醸しだされるのであり、その混合体の中の成分Iの成分IIに対する重量比は、1:2から1:20000である。クレームされたベンゾイル尿素置換体化合物のトリアゾル殺菌剤に対する重量比は、駆除される虫の種類と用いられる活性化合物の殺虫濃度の経済的な配慮で変えることができる。更に、材木保護組成物中のある少量の殺菌剤成分によって、木の変色,劣化,破壊をもたらす菌や茸類に対してその組成物の効果を発揮させることができる。この種の作用は、上記重量比においては必ずしも存在しない。
特に、それらを考慮するならば、成分Iの成分IIに対する重量比が、1:10から10:15000が好適であることが判った。
その作用での共働効果は、更に、この発明の有効な殺虫材木保護組成物で用いられている少量の成分Iによって、ベンゾイル尿素置換体化合物だけを用いる場合に比して顕著なコスト節減ができるという利点が得られる。
しかしながら、この発明の組成物中では、成分Iの成分IIに対する重量比をより高くすることもまた可能である。その共働効果はそれによって失われるものではないが、材木保護組成物中で二つの化合物をこのように組合せることは、今のところ、この発明で用いられた殺虫用ベンゾイル尿素化合物が従来材木の保護に用いられてきたトリアゾル尿素殺虫剤より実質的に高価なので、不経済なのである。
この発明によれば、新規な材木保護組成物は、成分Iとしての少なくとも一つの化合物と成分IIとしての少なくとも一つの化合物とを含有している。しかしながら、異なるベンゾイル尿素化合物の混合体及び/又は異なるトリアゾル殺菌剤の混合体を用いることもできる。
特に、殺菌剤としての成分IIとして、アザコナゾル(azaconazole 1−[[2−(2,4−ジクロロフェニル)−1,3−ジオキソラン−2−yl]−メチル]−1H−1,2,4−トリアゾル),テブコナゾル(tebuconazole α−[2−(4−クロロフェニル)エチル]−α−[1,1−ジメチル−エチル]−1H−1,2,4−トリアゾル−1−エタノール)及び/又はプロピコナゾル(propiconazole 1−[[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−プロピル−1,3−ジオキシラン−2−yl]−メチル]−1H−1,2,4−トリアゾル)から選択されるトリアゾル殺菌剤を含有することによって効果的に目的を達成することができる。
更にまた、成分Iには、フルフェノクスウロン(flufenoxuron 1−[4−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリロキシ)−2−フルオロフェニル]−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−ユリア),ヘキサフルムロン(hexaflumuron 1−(3,5−ジクロロ−4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトイキシ)−フェニル]−3−(2,6−ジ−フルオロベンゾイル)−ユリア)及び/又はトリフルウロン(trifluron 1−(4−トリフルオロメチロキシ−フェニル)−3−(2−クロロ−ベンゾイル)−ユリア)が、この発明の組成物の中にヒチン合成インヒビタとして用いると好適であることが判った。前述した活性の特徴では、この発明によって用いられている共働効果のある活性化合物の混合体は、ホロ−及びヘミの代謝型(holo−and hemimetabolic)木喰い虫の脱皮成長段階、特に例えば、ヒロトルペスバジュラス(Hylotrupes bajulus),アノビウムバンクタトム(Anobium punctatum),パウダーポストビートル(powder−post beetles Lyctidae),そしてクセストビウムルフォビロスム(Xestobium rufovillosum)のようなコレオプテラ(coleopteraかぶと虫)の段階の大きさ、又は、イソプテラ(Isoptera termites白蟻)の段階の大きさから作用することができる。
この発明で用いられているベンゾイル尿素置換体化合物の類は、非常によい耐光安定性(独Lichtstabilitat)と耐洗浄安定性(独Auswaschstabilitat)を有しているので、処理された木材では持続性に全く問題がなかった。
植物の保護にすぐ適用できるように新規なヒチン合成インヒビタを従来の殺虫剤や殺菌剤と組合せても、その作用を損なうようなことはないことが既に判明している。そこで、この発明の材木保護組成物中で共働効果のある活性化合物の混合体は、更にその作用の範囲を広げるために、更に別な化合物、すなわち従来材木の保護で用いられている殺菌剤や殺虫剤に添加して用いることができることが判った。
更に、この発明の材木保護組成物は、少なくとも一つの希釈剤及び/又は溶剤を含有しており、もし必要であれば、少なくとも一つの有機結合剤や更に別の反応助剤や添加剤を含有することもある。
この組成物は、少なくとも一つの希釈剤及び/又は溶剤及び/又は少なくとも一つの乳化剤及び/又は湿潤剤でなる混合体を99.94995重量%まで含有することができる。
その希釈剤及び/又は溶剤は、好ましくは、有機溶剤又は混合溶剤、好ましくは、油状又は油類似の有機溶剤、又は低揮発性の混合溶剤、又は水及び/又は少なくとも一つの有機溶剤の混合体、好ましくは、少なくとも一つの油状又は油類似の有機溶剤又は低揮発性の混合溶剤、及び/又は少なくとも一つの乳化剤及び/又は湿潤剤、又は希釈剤及び/又はこれらの成分の一つ又はそれ以上でなる溶剤でなる。
ここで用いられている溶剤は、極性又は非極性の有機溶剤又は混合溶剤又は極性と非極性の有機溶剤の混合体又は水と有機溶剤の混合体であり、好ましくは、極性の有機溶剤又は混合溶剤や、少なくとも一つの乳化剤及び/又は溶解化剤である。
極性の有機溶剤又は混合溶剤としては、ヒドロキシル及び/又はエーテル基及び/又はケト基及び/又はエステル基を含んでいる溶剤又は混合溶剤を用いることが好ましい。これらの好ましい成分は、アルコール類、グリコール類、グリコールエーテル類、ジアセトンアルコール、水溶性−ポリオール類、それらのエステル類を用いるのが好適である。
非極性の溶剤又は混合溶剤としては、樹脂族又は芳香族炭化水素又は芳香族と脂肪族の炭化水素を用いることができる。
しかしながら、また、特に、蒸発度が35より高く引火点30℃好ましくは45℃より高い低揮発性で油状又は油類似の溶剤を用いることができる。この種の非水溶性でしかも低揮発性の油状又は油類似溶剤として用いられた化合物は、概して、鉱油又はそれらの芳香留分又は鉱油含有混合溶剤、好ましくは、ホワイトスピリット(White spirit),スピンドルオイル,石油,テレピオンオイル,テレピオン系の炭化水素類,非芳香族石油留分及び/又はアルキルベンゼン類等である。
この発明の基本として用いられる有機バインダは、合成樹脂及び/又はそれ自体は公知であるバインディング乾性油(binding drying oils)であり、そして、水に希釈でき及び/又は可溶性又は用いられた有機溶媒中に分散及び/又は乳化可能であり、とりわけ、アクリル樹脂,例えばポリビニルアセテートのようなビニル樹脂,ポリエステル樹脂,ポリマー樹脂縮合体及び/又は付加重合体,アルキド樹脂,シリコン樹脂,乾性植物油及び/又は乾性油及び/又は天然及び/又は合成樹脂を基本としている天然乾性バインダ(独Physikalisch trock−nende Bindemittel)である。
バインダとしては、特に、エマルジョン,分散液,又は溶解液状の合成樹脂、好ましくはアルキド樹脂及び/又は変成アルキド樹脂又はフェノリック樹脂及び/又は炭化水素樹脂,好ましくはインデン−コウマロン樹脂(indene−coumaron resins)を用いる。そして、またそのバインダとしては、最大10重量%の天然炭化水素(歴青炭化水素・・bitumen)又は歴青物質を用いることも可能である。
この有機バインダ又はバインダの混合体は、全部又は一部を少なくとも一つの保留剤(fixing agent)及び/又は少なくとも一つの可塑剤と置換することができる。
乳化剤としては、この発明の材木保護組成物には、陰イオン又は陽イオン乳化剤又は混合乳化剤を用い得る。その陰イオン乳化剤の例としては、アルキル−,アリル−及び/又はアルキルアリルスルホネート又はフォスホン酸の部分エステル(独Phosphorsaurepartialester)が挙げられる。陽イオン乳化剤としては、第四アンモニウム化合物を用いることが可能である。
例えば、アルキルポリグリコールエーテル又はエステル及び/又はアルキルアリルポリグリコールエーテル又はエステル,アルキルフェノールポリグリコールエーテル,ポリオキシエチレンの誘導体,ポリエチレングリコールカルボキシレート,アルキロールアミド,好ましくは、エトキシ化ノニルフェノール及び/又はエトキシ化脂肪酸,ポリハイドロキシ化合物の脂肪酸エステル,特にグリセロールのモノ−及びジ脂肪酸エステル,ポリグリセロール又はグリセロールポリエチレン又はポリプロピレングリコールエーテル等の側鎖を含むエトキシ化フェノールのような非イオン乳化剤又は混合乳化剤を用いるのが好ましい。
この乳化剤は、また湿潤剤、例えば有機リン酸アミド化合物を基礎とした湿潤剤と組合せることができる。
乳化剤の濃縮物又は水を含有する材木保護組成物を作るのには、特に、有機溶剤が、好ましくは溶解剤又はヒドロキシル又はエーテル基を含む溶剤と混ぜられる。
極性の有機溶剤としては、ヒドロキシル基及び/又はエーテル基及び/又はケト基を含む有機溶剤が用いられる。
このヒドロキシル基及び/又はエーテル基及び/又はケト基を含む極性の有機溶剤としては、エチレングリコール(2−ヒドロキシエタノール),ジエチレングリコール(2,2−ジヒドロキシ−ジエチルエーテル),エチルグリコール(2−ヒドロキシ−ジエチルエーテル),ブチルグリコール(1−ヒドロキシ−2−n−ブトキシ−エタン)及び/又はエチルジグリコール(2−ヒドロキシ−2−エトキシ−ジエチルエーテル)及び/又はジアセトンアルコールを用いるのが好適である。
溶解剤としては、陰イオン又は陽イオンのしかしながら好適には非イオンの界面活性剤を用い、それは、活性化合物を溶解し水に安定したエマルジョンを形成する。
陰イオン界面活性剤の例としては、アルキル−,アリル−及び/又はアルキルアリルスルフォン酸塩(独Alkylarylsulfonate)が挙げられ、また、陽イオン界面活性剤としては、第四アンモニウム化合物を包含している。非イオン界面活性剤の例としては、アルキルポリグリコールエーテル又はエステル及び/又はアルキルアリルポリグリコールエーテル又はエステル,ポリオキシエチレンの誘導体,エトキシ化ノニルフェノール,特にグリセロールのモノ−及びジ脂肪酸エステルのようなポリヒドロキシ化合物の脂肪酸エステル,ポリグリセロール又はグリセロールポリタチレン又はポリプロピレングリコールのエーテルが挙げられる。
この発明の組成物は、更に、染料,顔料,疎水性,集香剤(独Geruchskorrigentien),除香剤(独Geruchsinhibitoren)及び/又はそれら自体は公知の防食剤の類を含むことができる。この発明の組成物の中に入れてよい更に別な添加剤は、ペーハー値を調節するためのアミノアルコール及び/又は共乳化剤(独Co−Emulgatur)好ましくはモノエタノールアミンである。
特殊な組成としては、シリコン抑泡剤(独Silikonentschaumer)又はアルキルフォスフェート、好ましくはn−ブチルフォスフェートのような発泡抑止剤を添加することが推奨される。
更に、例えば、耐紫外線安定剤,凝集剤(独Verdickungmittel),乾燥剤のような他の添加剤を加えることができる。よく植物油を基剤としたバインダと合わせて用いられるのであるが、乾燥剤(ドライヤ)としては、好ましくはコバルト,亜鉛,セリウム及び/又はマンガンオクトエート(独Manganoctoat)及び/又はナフテネート(独Naphthenat)が用いられる。
濃縮液から使用できる組成物を得るための再希釈剤としては、上記した希釈剤又は混合希釈剤が用いられ、もし必要ならば、添加剤,反応助剤,染料,着色顔料,耐紫外線安定剤,防食剤又はそのようなものと合わせて用いることができるのである。
更にまた、この発明の材木保護組成物は、アリル,アルキル又はアリルアルキル基を持つ少なくとも一つのフェノールや、ビスフェノール又はビスフェノール誘導体や、ビスポリオキシポリフェニールアルカン及び/又は少なくとも一つのフォスファタイドを基剤とする安定剤又は混合安定剤を含むこともある。
安定剤又は混合安定剤を用いると、脂肪族炭化水素の比率が非常に高くても、活性化合物は、材木保護組成物の中で化学的にもあるいは物理的にも安定する。
この発明の材木保護組成物は、例えば、ワニス状の特に染料状の塗布用組成物として、又は含浸用組成物として、濃縮液状態にでも、また直ちに使用できる状態にでも作ることができ、直ちに使用できる状態の組成物には希釈剤が適当量含まれており、更にもし必要ならば、反応助剤と添加剤を含ませることができる。
この発明の好適な実施例によれば、この発明の組成物は、直ちに使用できる組成物としては、
成分Iが
0.00005から0.5重量%好ましくは0.0001から0.2重量%であり、
成分IIが、
0.05から2重量%好ましくは0.25から1.5重量%
であり、
少なくとも一つの有機バインダ及び/又は可塑剤及び/又は保留剤が、
0.9から40重量%好ましくは3から33重量%
であり、
少なくとも一つの水溶性及び/又は非水溶性の染料,着色顔料及び/又は防食剤,乾燥剤及び/又は安定剤が、
0から8重量%好ましくは0.1から4重量%
であり、
有機溶剤又は混合溶剤又は水と少なくとも一つの乳化剤及び/又は湿潤剤でなる希釈剤が、
44から99重量%好ましくは58から95重量%
であるように構成した。
この発明の他の好適な実施例としては、濃縮型の組成物としては、
成分Iが、
0.002から5重量%好ましくは0.003から2重量%
であり、
成分IIが、
0.01から20重量%好ましくは1から8重量%
であり、
少なくとも一つの有機バインダ及び/又は可塑剤及び/又は保留剤並びに残りの成分として、有機溶剤又は混合溶剤又は水と少なくとも一つの有機溶剤との混合剤と少なくとも一つの乳化剤及び/又は湿潤剤と、そして必要ならば、染料,着色顔料,防食剤,乾燥剤及び/又は安定剤が、
2から85重量%好ましくは8から60重量%
であるように構成した。
この発明は、更に工業材料、特に木や材木が害虫や生物(微生物)特に木喰い虫によって損傷されたり破壊されることから保護するための方法に関するものであり、これによれば、木や材木がこの発明の組成物の有効な量によって処理されるものである。
その木の保護処理は、例えば、塗布したり、噴霧したり、注射したり又は浸漬や圧力,負圧又はダブル−バキューム法等の公知の方法で木に適用するものである。
木や材木は、好ましくは、共働作用のある化合物の組合せたものを、材木等1m3あたり0.5から2000gによって処理される。
この発明の組成物は、工業材料としての木、特に既に害虫等にたかられた材木に、ダメージを与えたり破壊したりする虫の幼虫の段階でこれを駆除するために用いられるのである。
しかしながら、これは、工業材料、特に材木や木でできている材料に木にダメージや破壊をもたらす虫がたかるのを防止するのにも適用できるものである。
更にまた、この発明の組成物は、加えて殺菌作用をも有しており、而して、好適には、例えば、セルプララクリマンス(Serpula lacrimans),グロエオフィリウム類(Gloeophyllum spec.,),ポリヤ類(Poria spec.,),レンティナス類(Lentinus spec.,),ドンキオポリヤエクスパンサ(Donkioporia expansa),特にコニオフォラプテアーナ(Coniophora puteana),グロエオフィリウムトラビウム(Gloeophyllum trabeum)そして斑コリオラス(Coriolus versicolor)のような木−破壊バシディオミセト(Basidiomycetes)のような木の変色や木にダメージを与えたりまた木を破壊したりする菌類を抑止又は制止する作用があり、例えば、オウレオバシディウム類(Aureobasidium spec.,),スクレロフォーマ類(Sclerophoma spec.,),セラトシスティス類(Ceratocystis spec.,),クラドスポリウム類(Cladosporium spec.,)のようなその他の木を破壊したりあるいは木を変色させたりダメージを与えたりする青黴菌類に対して、例えば、アスペルギラス類(Aspergillus spec.,),ペニシリンファニコロシウム(Penicillium funicolosum)そしてトレコデルマビリデ(Trichoderma viride)のような黴菌や、例えばシャエトミウムグロボスム(Chaetomium globosum),グレノスポラグラフィー(Glenospora graphii),ヒューニコラグリセア(Humicola grisea),ペトリエラセティフェラ(Petriella setifera),フィアロフォラミュータビリス(Phialophora mutabilis),トリチュラススピラリス(Trichurus spiralis)のような軟化腐敗菌(Soft rot fungi)に対して予防抑制作用がある。
この場合においてこの発明の組成物は、好ましい組成態様としては、殺菌剤成分IIに対して0.25重量%となる。
初期塗布用組成物,含浸塗布用組成物あるいは着色用組成物としては、この発明の組成物は、好ましくは、材木の表面1m2あたり共働作用のある化合物の組合せで0.002から1gの比率で適用するように用いる。
浸漬又は含浸用組成物としては、好ましくは、材木1m3あたり共働作用のある化合物の組合わせで30から150gの量を用いる。
図面に関連しての説明
図1は、
活性化合物であるフルフェノクスウロンと、フルフェノクスウロンとプロピコナゾール,テブコナゾール又はアザコナゾールとの活性化合物の組合せについて4週間放置した後の死滅率であり、そこで用いられている文字は、次のことを意味する。
A=フルフェノクスウロン(3g/m3
B=フルフェノクスウロンとプロピコナゾール
C=フルフェノクスウロンとテブコナゾール
D=フルフェノクスウロンとアザコナゾール
(試験に用いられた組成物の全量におけるそれぞれの殺菌剤量は、0.6重量%,0.8重量%,1.0重量%である。)
実施例
1. 材木の防除用保護処理用組成物
フルフェノクスウロン 0.03重量%
テブコナゾール 0.7 重量%
保留剤(ポリグリコール類) 3.0 重量%
溶剤(ホワイトスピリット・・白酒精) 96.27重量%
2. 初期的効果を有する材木の保護処理用組成物
フルフェノクスウロン 0.05重量%
テブコナゾール 0.9 重量%
ジクロフルアニド 0.6 重量%
アルキド樹脂(固形) 12.0 重量%
溶剤(ホワイトスピリット・・白酒精) 86.45重量%
3. 材木の着色用タイプの保護処理用組成物
フルフェノクスウロン 0.05重量%
テブコナゾール 0.9 重量%
ジクロフルアニド 0.6 重量%
顔料 3.0 重量%
助剤(湿潤剤,乾燥剤等) 3.0 重量%
アルキド樹脂(固形) 23.0 重量%
溶剤(ホワイトスピリット・・白酒精) 69.45重量%
4. 活性化合物の組合せの共働作用
添付した図1には、フルフェノクスウロンとプロピコナゾール,フルフェノススウロンとテブコナゾール,フルフェノクスウロンとアザコナゾールの、各組合せにおける共働効果(経口胃腸内毒性;板に対する喰い進み試験)が示されているが、この発明のクレームされた好適な成分Iの成分IIに対する重量比の範囲、すなわち、1:10から1:15000で木喰い虫であるヒロトルプスバジュラス(長つの家かぶと虫・・独Hausbockkafer)や(比較例として)上記木喰い虫に対してフルフェノクスウロンだけの殺虫効果が、ダイヤグラムの形で示してある。
この試験では、成分Iであるフルフェノクスウロンは、非常に大量の対応トリアゾール殺菌剤と組合せられたのであり、全組成物の重量に対する殺菌剤である成分IIの(重量%)比率が示されている。
そして、明細書中の表は、また表の形で、フルフェノクスウロンと、プロピコナゾール,フルフェノクスウロンとテブコナゾール,フルフェノクスウロンとアザコナゾールの、各組合せにおける共働効果(経口胃腸内毒性;板に対する喰い進み試験)が示されているが、この発明のクレームされた好適な成分Iの成分IIに対する重量比の範囲、すなわち、1:10から1:15000で木喰い虫であるヒロトルプスバジュラス(長つの家かぶと虫・・独Hausbockkafer)や(比較例として)上記木喰い虫に対してフルフェノクスウロンだけの殺虫効果が示されている。
この試験では、成分Iであるフルフェノクスウロンは、同様に非常に大量の対応トリアゾール殺菌剤と組合せらたのであり、全組成物の重量に対する殺菌剤である成分IIの(重量%)比率が示されている。表の寸法なしの数値は、虫が死んだ率を百分率で示している。特に印をした共働作用の増大は、殺虫用ベンゾイル尿素化合物の活性が、フルフェノクスウロン(0.00063重量%)をアザコナゾールの0.6重量%及び0.8重量%と各組合せた場合と、フルフェノクスウロン(0.00063重量%)をテブコナゾール1.0重量%と組合せた場合を、表に図2を再現して対応する虫の死滅率を示してある。
フルフェノクスウロン(0.00063重量%)を、更に、アゾコナゾール1.0重量%と組合せると、もはや共働効果は低減することが判る。
Figure 0003595553

Claims (15)

  1. や材木のような工業材料を有害生物による損傷又は破壊から保護するための組成物であって
    少なくとも一つの希釈剤及び/又は溶剤、必要ならば、少なくとも一つの有機バインダと、もし必要ならばこれらに加えて、少なくとも更に一つの活性化合物と、また更に必要ならば反応助剤および添加剤とに添加され た、少なくとも一つの活性殺虫化合物を基剤としてなり、
    前記活性殺虫化合物(成分I)は、相乗作用の効果を発揮できる程度の分量で少なくとも一つのトリアゾル殺菌剤(成分II)との混合物の状態で、組成物の中に存在しており、
    成分Iは、フルフェノクスウロン,ヘキサフルムロン及 び/又はトリフルムロンであり、
    成分IIは、アザコナゾール,テブコナゾール及び/又は プロピコナゾールであ組成物。
  2. 特許請求の範囲第1項に記載の、木や材木のような工業材料を有害生物による損傷又は破壊から保護するための組成物において、成分Iの成分IIに対する 重量比が、1:2から1:20000である組成物。
  3. 特許請求の範囲1又は2に記載の、木や材木のような工業材料を有害生物による損傷又は破壊から保護するための組成物において、前記組成物が、少なく とも一つの有機化学バインダと少なくとも一つの希釈剤 及び/又は一つの乳化剤及び/又は湿潤剤でなる混合物 を、最大99.94995重量%含有している組成物。
  4. 特許請求の範囲第1から3の一に記載の や材木のような工業材料を有害生物による損傷又は破壊から保護するための組成物において、希釈剤及び/又 は溶剤が、有機化学溶剤又は混合溶剤でなる組成物。
  5. 特許請求の範囲第1から4の一に記載の や材木のような工業材料を有害生物による損傷又は破壊から保護するための組成物において、有機化学バイン ダは、全部又はその一部が、少なくとも一つの保留剤及 び/又は少なくとも一つの可塑剤で代替されている組成物。
  6. 特許請求の範囲第1から5の一に記載の や材木のような工業材料を有害生物による損傷又は破壊から保護するための組成物において、
    直ちに使用できる組成物として、成分Iが0.00005から 0.5重量%重量%であり、成分IIが0.05から2重量%で あり、少なくとも一つの有機化学バインダ及び/又は可 塑剤及び/又は保留剤が、0.9から40重量%であり、少 なくとも一つの水溶性及び/又は非水溶性の染料,着色 顔料及び又は防食剤,乾燥剤及び/又は安定剤が、0か ら8重量%であり、有機溶剤又は混合溶剤、又は水と少 なくとも一つの乳化剤及び/又は湿潤剤の混合体でなる 希釈剤が、44から99重量%であるように構成した組成物。
  7. 特許請求の範囲第1から6の一に記載の や材木のような工業材料を有害生物による損傷又は破壊から保護するための組成物において、
    濃縮型の組成物として、成分Iが0.002から5重量%で あり、成分IIが0.01から20重量%であり、少なくとも一 つの有機化学バインダ及び/又は可塑剤及び/又は保留 剤並びに残りの成分として、有機溶剤又は混合溶剤、又 は水と少なくとも一つの有機溶剤と少なくとも一つの乳 化剤及び/又は湿潤剤と、そして必要ならば、染料,着 色顔料,防食剤,乾燥剤及び/又は安定剤の混合体が、 2から85重量%であるように構成した組成物。
  8. や材木のような工業材料を有害生物による損傷又は破壊から保護するための方法において、
    前記工業材料を特許請求の範囲第1から7の一に記載さ れた組成物の有効量で処理することを特徴とする方法。
  9. 特許請求の範囲第8に記載の方法におい て、相乗作用のある化合物を組合せた組成物を、木1m 3 当り0.5から2000gを用いて処理することを特徴とする方 法。
  10. 特許請求の範囲第1からの一に記載 れた組成物を使用して、木や材木のような工業材料中に 棲息している、木に損傷及び/又は破壊を与える虫を、 幼虫段階で制御する方法
  11. 特許請求の範囲第1から7の一に記載さ れた組成物を使用して、木に損傷及び/又は破壊を与え る虫の幼虫段階までに、木や材木のような工業材料を予 防的に保護する方法。
  12. 特許請求の範囲第10又は11に記載の方法 において、
    前記組成物が更に殺菌作用を有しており、この組成物 を、木を褪色させる,木に損傷及び/又は破壊を与える 菌類に対して使用する方法。
  13. 特許請求の範囲第12に記載の方法におい て、
    前記組成物が、殺菌作用を有する成分IIを0.25重量%よ り多く含有している方法。
  14. 特許請求の範囲1からの一に記載された組成物を、相乗作用のある化合物の組み合わせで、 少なくとも木の表面1m 2 当り0.002から1gの適用比率で、 初期塗布用組成物,含浸塗布用組成物、又は着色剤とし て使用する方法。
  15. 特許請求の範囲から7の一に記載さ れた組成物を、相乗作用のある化合物の組み合わせで、 少なくとも木1m 3 当り30から150gの適用量で、浸漬又は 含浸用組成物として使用する方法。
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