JPH08506113A - 特に材木やこれを素材としている工業材料を保護するための組成物 - Google Patents

特に材木やこれを素材としている工業材料を保護するための組成物

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JPH08506113A JP6517406A JP51740694A JPH08506113A JP H08506113 A JPH08506113 A JP H08506113A JP 6517406 A JP6517406 A JP 6517406A JP 51740694 A JP51740694 A JP 51740694A JP H08506113 A JPH08506113 A JP H08506113A
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Abstract

(57)【要約】 この発明は、特に木や材木のような工業材料を有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊から保護するために、少なくとも一つの希釈剤及び/又は溶剤と、必要ならば、少なくとも一つの有機的化学バインダとに加えた活性殺虫化合物を基剤としており、もし必要ならばこれらに加えて少なくとも更に一つの活性化合物と、また更に必要ならば反応助剤と添加剤とでなる、特に木や材木のような工業材料を有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊から保護するための組成物において、活性殺虫化合物(成分I)が、一般式(1)で示される少なくとも一つのベンゾイル尿素化合物で構成されており、少なくとも一つのトリアゾル殺菌剤(成分II)との混合物としてその組成物中に存在し、その量は相乗作用を生じる量としてある。また、この発明は、特に、木や材木のような工業材料を有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊から保護するためにこの発明の組成物を適用する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 特に材木やこれを素材としている工業材料を保護するための組成物 発明の詳細な説明 この発明は、特に材木やこれを素材としている工業材料を、害となる生物、害 虫、特に木食い虫による損傷又は破壊から保護するものであって、少なくとも、 殺虫効果のある活性化合物を基礎としているものであり、これを、少なくとも一 つの希釈剤及び/または溶剤に添加し、必要に応じて、少なくとも一つの有機物 質の結合剤を、必要ならば、少なくとも一つの更に活性化合物と共に、また、必 要ならば、反応助剤や添加剤と共に用いられるものである。この発明は、更に、 特に材木やこれを素材としている工業材料を、害となる生物、害虫、特に木食い 虫による損傷又は破壊から保護する方法と、この発明による組成物を材木保護に 使用することに関するものである。 植物の保護では、ヒチン合成インヒビタ(含窒素多糖類合成抑止剤・・chitin synthesis inhabitors)と称する新しい化合物のグループが、時折、吸虫や噛 喰虫の抑制に効果的であった。これらの化合物は、特に、N-アロイル-N'-フェニ ル-ユリア置換化合物を含む害虫駆除作用のあるベンゾイル尿素置換体化合物(s ubstituted N-aroyl-N'-phenyl-urea)である。 この種の化合物の挙動メカニズムの特徴は、ある虫の発育過程中の、特に幼虫 の段階で、ヒチン合成インヒビタとしての上述したベンゾイル尿素置換体化合物 が介在するところにある。この介在は、ある害虫類の幼虫の脱皮段階のみならず 、さなぎの成長段階での変態及び/又は成虫の成長での形態上の変化の段階で死 滅させるように影響を及ぼすのである。この挙動のメカニズムにおいては基本的 に、ヒチン合成インヒビタは、一般的に成熟組織体には影響しないものである。 それがヒチン質体の構造の中に介在するので、この新しい活性化合物のグルー プは、例えば、コリーンエステラーゼ抑制剤又は虫の神経系統にダメージを与え るピレスロイズのような従来の殺虫剤とは、実質的に異なっている。問題のベン ゾイル尿素置換体化合物は、それらが殆どといってよい位に毒学上許容できるも のであって、高度に選択的な反応乃至作用をし、そして有益な生体組織には影響 が少ないか全く悪影響がないかなので、これらの従来の殺虫剤に対しては決定的 な利点を有している。 上記したベンゾイル尿素化合物は、圧倒的に経口胃腸系殺虫剤であり、つまり るところ、それらは虫の消化器系統から摂取されるものである。習慣的に行われ ている適用率が示すところによれば、接触して殺虫効果を生じることは、非常に 少ない範囲でしか確認できず、単に殺虫剤に接触する益虫がこの活性化合物の摂 取によりダメージを受けるのを大幅に除外できることが判明した。 この無害な益虫の特性と、実質的に、ヒチンを含む外殻を有する生体組織に生 物学的に集中してヒチン合成インヒビタは作用するということとが、その新しい 活性化合物グループの特筆すベき利点となっている。 特にこの高度に選択的な作用と温血生物に対する検出できるような毒性がない こととによって、ヒチン合成インヒビタは、既に、単に植物の保護を越えてその 用途が拡張するように要請されている。例えば、効果的な適用率の観点や試験に 供したベンゾイル尿素化合物の作用の範囲からして何ら満足できる結果は得られ なかったものの、ベンゾイル尿素置換体化合物でなる化合物の類から活性化合物 として、ディミリン(Dimilin)つまりジフルベンズロン(diflubenzuron)とア ルシスチン(Alsystin)つまりトリフルムロン(triflumuron)とが選ばれて、 既に木喰い虫に対する作用について試験がなされている。 更に、ヨーロッパ特許出願第0275132号には、殺虫ベンゾイル尿素化合 物のフルフェノクスウロン(flufenoxuron)を、木喰い白蟻に対するヒチン合成 インヒビタとして採用したことが教示されている。 しかしなから、公知のベンゾイル尿素化合物を基剤とし且つ広い用途のある材 木保護用の組成物は、その公知文献には開示されていない。その理由は、とりわ け、次の点にある。すなわち、その材木保護組成物を塗布したり噴霧したり、ま た浸漬したりする方法では、その浸透深さが、常にたったの数ミリメートルにし か過ぎないのである。殺虫作用のある組成物は、それ故に、木の中の木喰い虫が 居る範囲まで浸透してこれを殺すことができなければならない。従来用いられて いたピレスロイズ(pyrethroids)のような殺虫剤は、材木の保護には度々採用 されていてかなり効果的な即効性のある化合物であり、適量ならば確実な保護が で きる。フルフェノクスロンのようなヒチン合成インヒビタは、遅効性の経口(胃 )毒であり、完全に成虫になっていない間にだけ、しかもその害虫生体組織がそ の活性化合物の十分な量を摂取したという条件下においてだけ有効なのである。 このようなヒチン合成インヒビタの性質は、現在まで、その材木への適用を不可 能にしていたのである。脱皮又は変態をしないすなわち新たなヒチン表皮形成を するような成育段階にない生き物は、薄い保護域を殺されることなく木の中に何 の障害もなく喰い進みダメージを与えていた。 この発明の目的は、木や材木を保護する組成物を提供することにあり、その組 成物中で、上述した、ベンゾイル尿素置換体化合物、特に、N-アロイル-N'-フェ ニル-尿素化合物を、上述したような有効な作用を有する効果的な殺虫剤として 用いることができるようにすることにある。而して、更に、木を損傷したり破壊 したりする虫に対して新規な作用のある化合物の活性を改善するような組成が策 定され、ヒチン合成インヒビタの適用率を可及的に小さくすることにある。 特に、木や材木のような工業材料を保護するための組成物が、いま判明したの で上述した目的を達成することができた。この発明は、少なくとも一つのベンゾ イル尿素化合物で一般式 で表される殺虫住用のある化合物(成分I)で構成される組成物を提供する。 式中置換基は以下の通りである。すなわち、 R1はハロゲン叉は水素原子であり、 R2はハロゲン原子であり、 Xは水素原子,ハロゲン原子,アルキルグループ,少なくとも一つのハロゲン 原子で置換されたアルキルグループ,アルコキシグループ及び/又は少なくとも 一つのハロゲン原子で置換されたアルコキシグループであり、ハロゲンは、それ ぞれの場合において、フッ素,塩素及び/又は臭素であ り、 mは1,2又は3の値を有し、置換基Xは同じか異なる値を有し、 Yは水素原子,ハロゲン原子,アルキルグループ,少なくとも一つのハロゲン 原子で置換されたアルキルグループ及び/又はアルコキシグループであり、その 場合、ハロゲンは、フッ素,塩素及び/又は臭素であり、 nは1,2,3又は4の値を有し、置換基Yは同じか異なる値を有し、 R3はハロゲン原子又は少なくとも一つのハロゲン原子で置換されたアルキルグ ループであり、この場合、ハロゲン原子はフッ素,塩素及び/又は臭素であり、 また、このR3は、一般式-ORで表されるアルキルグループであってそのRが少なく とも一つのハロゲン原子によって置換されて且つそのハロゲンがフッ素,塩素及 び/又は臭素であるか、Rが一般式 で表されるフェニルラジカルで置換されていて、その中のzが水素原子,ハロゲ ン原子,アルキル,ハロアルキル,ポリハロアルキル,アルコキシ,ハロアルコ キシ及び/又はポリハロアロキシ[sic]グループであり、そして、pが1,2, 3又は4の値を有し、置換体zがこれと同じか異なるものであってハロゲンがフ ッ素,塩素及び/又は臭素であり、R4ハロゲン原子又は少なくとも一つのハロゲ ン原子で置換されたアルキルグループであって、そのハロゲンがフッ素,塩素及 び/又は臭素であり、QはCH基又は窒素原子であり、 この殺虫作用のある化合物(成分I)は、共働作用の効果を発揮できる程度の 分量で少なくとも一つのトリアゾル殺菌剤(成分II)との混合物の状態で組成物 の中に存在している。 成分Iとしては、一般式 で表される少なくとも一つのベンゾイル尿素化合物を用いるのが好適であり、そ の式中置換基は以下の通りである。すなわち、 R1はフッ素,塩素又は臭素の各原子であり、 R2はフッ素原子又は臭素原子であり、 Xはmが値3である水素原子であり、 Yは水素原子,ハロゲン原子及び/又は塩素原子であり、 nは1,2,3又は4の値を有し、置換基Yは同じか異なる値を有し、 R3はフッ素原子又は塩素原子又は一般式-ORで表される基であってそのRが最大 値6である炭素原子を有するアルキルグループでありそれが少なくとも一つのハ ロゲン原子で置換されており、またRが一般式 で表されるフェニルラジカルで置換されていて、その中のzが水素原子,フッ素 原子及び/又は塩素原子であり、P〔lacuna〕の値が1,2,3,又は4であり 、置換体Zは同じか異なるものであり、R4は最大値が6の炭素原子を有するアル キルグループであって少なくとも一つのハロゲン原子によって置換されており、 上記ハロゲン原子は、好ましくはフッ素及び/又は塩素であり、そしてQはCH基 又は窒素原子である。 その結果、上記ベンゾイル尿素置換体化合物だけで木に木喰い虫退治の処置を 施すためには、少なくとも有効量として3g/m2の殺虫剤が必要であり、それ 故に、この発明においては、他方においてトリアゾル殺菌剤との共働的な組合せ により、作用を少なくとも100%増大することができ、この作用の強化増大は そこに用いられたトリアゾール殺菌剤の量、とりわけ、選択された殺菌用トリア ゾル化合物それ自体によるのである。木を破壊する虫の幼虫が内部を喰い進むこ とは、それによって効果的に防止できる。その共働効果の範囲は、アザコナゾー ル(azaconazole)の場合で、0.6から0.8重量%の濃度範囲が最もよいと される。 この発明で採用された活性化合物の混合体における共働効果を確認するために 行われた実験によれば、更に驚異的な効果が示された。すなわち、幼虫は、新し いヒチン外殻が形成される脱皮が未だ行われていない初期段階においてすらダメ ージを受けて死滅したのである。死んだりダメージを受けたりした虫の胃腸管路 を調べたところ、木の破片から腸壁を保護するために通常は材木を破壊する虫の 腸内物を囲んでいるヒチン網状組織体(栄養吸収膜・・peritrophic menbrane) に悪影響を与えることを示していた。この発明で用いられたトリアゾル殺菌剤の ベンゾイル尿素化合物との組合せによる共働効果によって、殺虫剤成分の作用が 大幅に増大し、それは、例えば、−フルフェノクスウロンだけを用いる場合とは 対照的に−幼虫初期の段階においてすら周囲の栄養吸収膜の形成が阻害され、而 して、脱皮のときでなくても消化器である胃腸管路から害虫に初期的なダメージ を与えることで、脱皮しつつある幼虫の木への侵入能力及び/又は喰い進み活動 が、その生活位相においても低減させることができる。 この作用面での有利な点の増大は、ある活性化合物の混合体によって醸しださ れるのであり、その混合体の中の成分Iの成分IIに対する重量比は、1:2から 1:20000である。クレームされたベンゾイル尿素置換体化合物のトリアゾ ル殺菌剤に対する重量比は、駆除される虫の種類と用いられる活性化合物の殺虫 濃度の経済的な配慮で変えることができる。更に、材木保護組成物中のある少量 の殺菌剤成分によって、木の変色,劣化,破壊をもたらす菌や茸類に対してその 組成物の効果を発揮させることができる。この種の作用は、上記重量比において は必ずしも存在しない。 特に、それを考慮するならば、成分Iの成分IIに対する重量比が、1:10か ら10:15000が好適であることが判った。 その作用での共働効果は、更に、この発明の有効な殺虫材木保護組成物で用い られている少量の成分Iによって、ベンゾイル尿素置換体化合物だけを用いる場 合に比して顕著なコスト節減ができるという利点が得られる。 しかしながら、この発明の組成物中では、成分Iの成分IIに対する重量比をよ り高くすることもまた可能である。その共働効果はそれによって失われるもので はないが、材木保護組成物中で二つの化合物をこのように組合せることは、今の ところ、この発明で用いられた殺虫用ベンゾイル尿素化合物が従来材木の保護に 用いられてきたトリアゾル尿素殺虫剤より実質的に高価なので、不経済なのであ る。 この発明によれば、新規な材木保護組成物は、成分Iとしての少なくとも一つ の化合物と成分IIとしての少なくとも一つの化合物とを含有している。しかしな がら、異なるベンゾイル尿素化合物の混合体及び/又は異なるトリアゾル殺菌剤 の混合体を用いることもできる。 特に、殺菌剤としての成分IIとして、アザコナゾル(azaconazole 1-[[2-( 2,4-ジクロロフェニル)-1,3-ジオキソラン-2-yl]-メチル]-1H-1,2,4-1トリア ゾル),テブコナゾル(tebuconazoleα-[2-(4-クロロフェニル)エチル]-α -[1,1-ジメチル-エチル]-1H-1,2,4-トリアゾル-1-エタノール)及び/又はプロ ピコナゾル(propiconazole 1-[[2-(2,4-ジクロロフェニル)-4-プロピル-1, 3-ジオキシラン-2-yl]-メチル]-1H-1,2,4-トリアゾル)から選択されるトリア ゾル殺菌剤を含有することによって効果的に目的を達成することができる。 更にまた、成分Iには、フルフェノクスウロン(flufenoxuron 1-[4-(2-ク ロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリロキシ)-2-フルオロフェニル]-3-(2,6 -ジフルオロベンゾイル)-ユリア),ヘキサフルムロン(hexaflumuron 1-(3,5 -ジクロロ-4-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)-フェニル]-3-(2,6-ジ-フ ルオロベンゾイル)-ユリア)及び/又はトリフルウロン(trifluron 1-(4-トリ フルオロメチロキシ-フェニル)-3-(2-クロローベンゾイル)-ユリア)が、こ の発明の組成物の中にヒチン合成インヒビタとして用いると好適であることが判 った。前述した活性の特徴では、この発明によって用いられている共働効果のあ る活性化合物の混合体は、ホロー及びヘミの代謝型(holo-and hemimetabolic) 木喰い虫の脱皮 成長段階、特に例えば、ヒロトルペスバジュラス(Hylotrupes bajulus),アノ ビウムバンクタトム(Anobium punctatum),パウダーポストビートル(powder- postbeetles Lyctidae),そしてクセストビウムルフォビロスム(Xestobium ru fovi-llosum)のようなコレオプテラ(coleoptera かぶと虫)の段階の大きさ、 又は、イソプテラ(Isoptera termites 白蟻)の段階の大きさから作用すること ができる。 この発明で用いられているベンゾイル尿素置換体化合物の類は、非常によい耐 光安定性(独 Lichtstabilitat)と耐洗浄安定性(独 Auswaschstabilitat)を 有しているので、処理された木材では持続性に全く問題がなかった。 植物の保護にすぐ適用できるように新規なヒチン合成インヒビタを従来の殺虫 剤や殺菌剤と組合せても、その作用を損なうようなことはないことが既に判明し ている。そこで、この発明の材木保護組成物中で共働効果のある活性化合物の混 合体は、更にその作用の範囲を広げるために、更に別な化合物、すなわち従来材 木の保護で用いられている殺菌剤や殺虫剤に添加して用いることができることが 判った。 更に、この発明の材木保護組成物は、少なくとも一つの希釈剤及び/又は溶剤 を含有しており、もし必要であれば、少なくとも一つの有機結合剤や更に別の反 応助剤や添加剤を含有することもある。 この組成物は、少なくとも一つの希釈剤及び/又は溶剤及び/又は少なくとも 一つの乳化剤及び/又は湿潤剤でなる混合体を99.94995重量%まで含有 することができる。 その希釈剤及び/又は溶剤は、好ましくは、有機溶剤又は混合溶剤、好ましく は、油状又は油類似の有機溶剤、又は低揮発性の混合溶剤、又は水及び/又は少 なくとも一つの有機溶剤の混合体、好ましくは、少なくとも一つの油状又は油類 似の有機溶剤又は低揮発性の混合溶剤、及び/又は少なくとも一つの乳化剤及び /又は湿潤剤、又は希釈剤及び/又はこれらの成分の一つ又はそれ以上でなる溶 剤でなる。 ここで用いられている溶剤は、極性又は非極性の有機溶剤又は混合溶剤又は極 性と非極性の有機溶剤の混合体又は水と有機溶剤の混合体であり、好ましくは、 極性の有機溶剤又は混合溶剤や、少なくとも一つの乳化剤及び/又は溶解化剤で ある。 極性の有機溶剤又は混合溶剤としては、ヒドロキシル及び/又はエーテル基及 び/又はケト基及び/又はエステル基を含んでいる溶剤又は混合溶剤を用いるこ とが好ましい。これらの好ましい成分は、アルコール類、グリコール類、グリコ ールエーテル類、ジアセトンアルコール、水溶性−ポリオール類、それらのエス テル類を用いるのが好適である。 非極性の溶剤又は混合溶剤としては、脂肪族又は芳香族炭化水素又は芳香族と 脂肪族の炭化水素を用いることができる。 しかしながら、また、特に、蒸発度が35より高く引火点30°C好ましくは 45°Cより高い低揮発性で油状又は油類似の溶剤を用いることができる。この 種の非水溶性でしかも低揮発性の油状又は油類似溶剤として用いられた化合物は 、概して、鉱油又はそれらの芳香留分又は鉱油含有混合溶剤、好ましくは、ホワ イトスピリット(White spirit),スピンドルオイル,石油,テレピンオイル, テレピン系の炭化水素類,非芳香族石油留分及び/又はアルキルベンゼン類等で ある。 この発明の基本として用いられている有機バインダは、合成樹脂及び/又はそ れ自体は公知であるバインディング乾性油(binding drylng oils)であり、そ して、水に希釈でき及び/又は可溶性又は用いられた有機溶媒中に分散及び/又 は乳化可能であり、とりわけ、アクリル樹脂,例えばポリビニルアセテートのよ うなビニル樹脂,ポリエステル樹脂,ポリマー樹脂縮合体及び/又は付加重合体 ,アルキド樹脂,シリコン樹脂,乾性植物油及び/又は乾性油及び/又は天然及 び/又は合成樹脂を基本としている天然乾性バインダ(独 Physikalisch trock- nende Bindemittel)である。 バインダとしては、特に、エマルジョン,分散液,又は溶解液状の合成樹脂、 好ましくはアルキド樹脂及び/又は変成アルキド樹脂又はフェノリック樹脂及び /又は炭化水素樹脂,好ましくはインデン−コウマロン樹脂(indene-coumaron resins)を用いる。そして、またそのバインダとしては、最大10重量%の天然 炭化水素(歴青炭化水素・・bitumen)又は歴青物質を用いることも可能である 。 この有機バインダ又はバインダの混合体は、全部又は一部を少なくとも一つの 保留剤(fixing agent)及び/又は少なくとも一つの可塑剤と置換することがで きる。 乳化剤としては、この発明の材木保護組成物には、陰イオン又は陽イオン乳化 剤又は混合乳化剤を用い得る。その陰イオン乳化剤の例としては、アルキル-, アリル-及び/又はアルキルアリルスルホネート又はフォスホン酸の部分エステ ル(独 Phosphorsaurepartialester)が挙げられる。陽イオン乳化剤としては、 第四アンモニウム化合物を用いることが可能である。 例えば、アルキルポリグリコールエーテル又はエステル及び/又はアルキルア リルポリグリコールエーテル又はエステル,アルキルフェノールポリグリコール エーテル,ポリオキシエチレンの誘導体,ポリエチレングリコールカルボキシレ ート,アルキロールアミド,好ましくは、エトキシ化ノニルフェノール及び/又 はエトキシ化脂肪酸,ポリハイドロキシ化合物の脂肪酸エステル,特にグリセロ ールのモノ−及びジ脂肪酸エステル,ポリグリセロール又はグリセロールポリエ チレン又はポリプロピレングリコールエーテル等の側鎖を含むエトキシ化フェノ ールのような非イオン乳化剤又は混合乳化剤を用いるのが好ましい。 この乳化剤は、また湿潤剤、例えば有機リン酸アミド化合物を基礎とした湿潤 剤と組合せることができる。 乳化剤の濃縮物又は水を含有する材木保護組成物を作るのには、特に、有機溶 剤が、好ましくは溶解剤又はヒドロキシル又はエーテル基を含む溶剤と混ぜられ る。 極性の有機溶剤としては、ヒドロキシル基及び/又はエーテル基及び/又はケ ト基を含む有機溶剤が用いられる。 このヒドロキシル基及び/又はエーテル基及び/又はケト基を含む極性の有機 溶剤としては、エチレングリコール(2-ヒドロキシエタノール),ジエチレング リコール(2,2-ジヒドロキシ-ジエチルエーテル),エチルグリコール(2-ヒド ロキシ-ジエチルエーテル),ブチルグリコール(1-ヒドロキシ-2-n-ブトキシ- エタン)及び/又はエチルジグリコール(2-ヒドロキシ-2-エトキシ-ジエチルエ ーテル)及び/又はジアセトンアルコールを用いるのが好適である。 溶解剤としては、陰イオン又は陽イオンのしかしながら好適には非イオンの界 面活性剤を用い、それは、活性化合物を溶解し水に安定したエマルジョンを形成 する。 陰イオン界面活性剤の例としては、アルキル-,アリル-及び/又はアルキルア リルスルフォン酸塩(独 AlKylarylsulfonate)が挙げられ、また、陽イオン界 面活性剤としては、第四アンモニウム化合物を包含している。非イオン界面活性 剤の例としては、アルキルポリグリコールエーテル又はエステル及び/又はアル キルアリルポリグリコールエーテル又はエステル,ポリオキシエチレンの誘導体 ,エトキシ化ノニルフェノール,特にグリセロールのモノ−及びジ脂肪酸エステ ルのようなポリヒドロキシ化合物の脂肪酸エステル,ポリグリセロール又はグリ セロールポリタチレン又はポリプロピレングリコールのエーテルが挙げられる。 この発明の組成物は、更に、染料,顔料,疎水剤,集香剤(独 Geruchskorrig entien),除香剤(独 Geruchsinhibitoren)及び/又はそれら自体は公知の防 食剤の類を含むことができる。この発明の組成物の中に入れてよい更に別な添加 剤は、ペーハー値を調節するためのアミノアルコール及び/又は共乳化剤(独Co -Emulgatur)好ましくはモノエタノールアミンである。 特殊な組成としては、シリコン抑泡剤(独 Silikonentschaumer)又はアルキ ルフォスフェート、好ましくはn-ブチルフォスフェートのような発泡抑止剤を添 加することが推奨される。 更に、例えば、耐紫外線安定剤,凝集剤(独 Verdickungmittel),乾燥剤の ような他の添加剤を加えることができる。よく植物油を基剤としたバインダと合 わせて用いられるのであるが、乾燥剤(ドライヤ)としては、好ましくはコバル ト,亜鉛,セリウム及び/又はマンガンオクトエート(独 Manganoctoat)及び /又はナフテネート(独 Naphthenat)が用いられる。 濃縮液から使用できる組成物を得るための再希釈剤としては、上記した希釈剤 又は混合希釈剤が用いられ、もし必要ならば、添加剤,反応助剤,染料,着色顔 料,耐紫外線安定剤,防食剤又はそのようなものと合わせて用いることができる のである。 更にまた、この発明の材木保護組成物は、アリル,アルキル又はアリルアルキ ル基を持つ少なくとも一つのフェノールや、ビスフェノール又はビスフェノール 誘導体や、ビスポリオキシポリフェニールアルカン及び/又は少なくとも一つの フォスファタイドを基剤とする安定剤又は混合安定剤を含むこともある。 安定剤又は混合安定剤を用いると、脂肪族炭化水素の比率が非常に高くても、 活性化合物は、材木保護組成物の中で化学的にもあるいは物理的にも安定する。 この発明の材木保護組成物は、例えば、ワニス状の特に染料状の塗布用組成物 として、又は含浸用組成物として、濃縮液状態にでも、また直ちに使用できる状 態にでも作ることができ、直ちに使用できる状態の組成物には希釈剤が適当量含 まれており、更にもし必要ならば、反応助剤と添加剤を含ませることができる。 この発明の好適な実施例によれば、この発明の組成物は、直ちに使用できる組 成物としては、 成分Iが 0.00005から0.5重量%好ましくは0.0001から0.2重量% であり、 成分IIが、 0.05から2重量%好ましくは0.25から1.5重量% であり、 少なくとも一つの有機バインダ及び/又は可塑剤及び/又は保留剤が、 0.9から40重量%好ましくは3から33重量% であり、 少なくとも一つの水溶性及び/又は非水溶性の染料,着色顔料及び/又は防食 剤,乾燥剤及び/又は安定剤が、 0から8重量%好ましくは0.1から4重量% であり、 有機溶剤又は混合溶剤又は水と少なくとも一つの乳化剤及び/又は湿潤剤でな る希釈剤が、 44から99重量%好ましくは58から95重量% であるように構成した。 この発明の他の好適な実施例としては、濃縮型の組成物としては、 成分Iが、 0.002から5重量%好ましくは0.003から2重量% であり、 成分IIが、 0.01から20重量%好ましくは1から8重量% であり、 少なくとも一つの有機バインダ及び/又は可塑剤及び/又は保留剤並びに残り の成分として、有機溶剤又は混合溶剤又は水と少なくとも一つの有機溶剤との混 合剤と少なくとも一つの乳化剤及び/又は湿潤剤と、そして必要ならば、染料, 着色顔料,防食剤,乾燥剤及び/又は安定剤が、 2から85重量%好ましくは8から60重量% であるように構成した。 この発明は、更に工業材料、特に木や材木が害虫や生物(微生物)特に木喰い 虫によって損傷されたり破壊されることから保護するための方法に関するもので あり、これによれば、木や材木がこの発明の組成物の有効な量によって処理され るものである。 その木の保護処理は、例えば、塗布したり、噴霧したり、注射したり又は浸漬 や圧力,負圧又はダブル−バキューム法等の公知の方法で木に適用するものであ る。 木や材木は、好ましくは、共働作用のある化合物の組合せたものを、材木等1 m3あたり0.5から2000gによって処理される。 この発明の組成物は、工業材料としての木、特に既に害虫等にたかられた材木 に、ダメージを与えたり破壊したりする虫の幼虫の段階でこれを駆除するために 用いられるのである。 しかしながら、これは、工業材料、特に材木や木でできている材料に木にダメ ージや破壊をもたらす虫がたかるのを防止するのにも適用できるものである。 更にまた、この発明の組成物は、加えて殺菌作用をも有しており、而して、好 適には、例えば、セルプララクリマンス(Serpula Iacrimans),グロエオフィ リウム類(Gloeophyllum spec.,),ポリヤ類(Poria spec.,),レンティナス 類(Lentinus spec.,),ドンキオポリヤエクスパンサ(Donkioporia expansa) ,特にコニオフ ォラプテアーナ(Coniophora puteana),グロエオフィリウムトラビウム(Gloe ophyllum trabeum)そして斑コリオラス(Coriolus versicolor)のような木− 破壊バシディオミセト(Basidiomycetes)のような木の変色や木にダメージを与 えたりまた木を破壊したりする菌類を抑止又は制止する作用があり、例えば、オ ウレオバシデイウム類(Aureobasidium spec.,),スクレロフオーマ類(Sclero phoma spec.,),セラトシスティス類(Ceratocystis spec.,),クラドスポリウ ム類(Cladosporiumspec.,)のようなその他の木を破壊したりあるいは木を変色 させたりダメージを与えたりする青黴菌類に対して、例えば、アスペルギラス類 (Aspergillus spec.,),ペニシリンファニコロシウム(Penicillium funicolo sum)そしてトレコデルマビリデ(Trichoderma viride)のような黴菌や、例え ばシャエトミウムグロボスム(Chaetomium globosum),グレノスポラグラフィ ー(Glenospora graphii),ヒューニコラグリセア(Humicola grisea),ペト リエラセティフェラ(Petriella setifera),フィアロフォラミュータビリス( Phialophora mutabilis),トリチュラススピラリス(Trichurus splralis)の ような軟化腐敗菌(Soft rot fungi)に対して予防抑制作用がある。 この場合においてこの発明の組成物は、好ましい組成態様としては、殺菌剤成 分IIに対して0.25重量%となる。 初期塗布用組成物,含浸塗布用組成物あるいは着色用組成物としては、この発 明の組成物は、好ましくは、材木の表面1m2あたり共働作用のある化合物の組 合せで0.002から1gの比率で適用するように用いる。 浸漬又は含浸用組成物としては、好ましくは、材木1m3あたり共働作用のあ る化合物の組合せで30から150gの量を用いる。 図面に関連しての説明 図1は、 活性化合物であるフルフェノクスウロンと、フルフェノクスウロンとプロピコ ナゾール,テブコナゾール又はアザコナゾールとの活性化合物の組合せについて 4週間放置した後の死滅率であり、そこで用いられている文字は、次のことを意 味する。 A=フルフェノクスウロン(3g/m3) B=フルフェノクスウロンとプロピコナゾール C=フルフェノクスウロンとテブコナゾール D=フルフェノクスウロンとアザコナゾール (試験に用いられた組成物の全量におけるそれぞれの殺菌剤量は、0.6重量 %,0.8重量%,1.0重量%である。) 実施例 1.材木の防除用保護処理用組成物 フルフェノクスウロン 0.03 重量% テブコナゾール 0.7 重量% 保留剤(ポリグリコール類) 3.0 重量% 溶剤(ホワイトスピリット・・白酒精) 96.27 重量% 2.初期的効果を有する材木の保護処理用組成物 フルフェノクスウロン 0.05 重量% テブコナゾール 0.9 重量% ジクロフルアニド 0.6 重量% アルキド樹脂(固形) 12.0 重量% 溶剤(ホワイトスピリット・・白酒精) 86.45 重量% 3.材木の着色用タイプの保護処理用組成物 フルフェノクスウロン 0.05 重量% テブコナゾール 0.9 重量% ジクロフルアニド 0.6 重量% 顔料 3.0 重量% 助剤(湿潤剤,乾燥剤等) 3.0 重量% アルキド樹脂(固形) 23.0 重量% 溶剤(ホワイトスピリット・・白酒精) 69.45 重量% 4.活性化合物の組合せの共働作用 添付した図1には、フルフェノクスウロンとプロピコナゾール,フルフェノス スウロンとテブコナゾール,フルフェノクスウロンとアザコナゾールの、各組合 せにおける共働効果(経口胃腸内毒性;板に対する喰い進み試験)が示されてい るが、この発明のクレームされた好適な成分Iの成分IIに対する重量比の範囲、 すなわち、1:10から1:15000で木喰い虫であるヒロトルプスバジュラ ス(長つの家かぶと虫・・独 Halsbockkafer)や(比較例として)上記木喰い虫 に対してフルフェノクスウロンだけの殺虫効果が、ダイヤグラムの形で示してあ る。 この試験では、成分Iであるフルフェノクスウロンは、非常に大量の対応トリ アゾール殺菌剤と組合せらたのであり、全組成物の重量に対する殺菌剤である成 分IIの(重量%)比率が示されている。 そして、明細書中の表は、また表の形で、フルフェノクスウロンと、プロピコ ナゾール,フルフェノクスウロンとテブコナゾール,フルフェノクスウロンとア ザコナゾールの、各組合せにおける共働効果(経口胃腸内毒性;板に対する喰い 進み試験)が示されているが、この発明のクレームされた好適な成分Iの成分II に対する重量比の範囲、すなわち、1:10から1:15000で木喰い虫であ るヒロトルプスバジュラス(長つの家かぶと虫・・独 Hausbockkafer)や(比較 例として)上記木喰い虫に対してフルフェノクスウロンだけの殺虫効果が示され ている。 この試験では、成分Iであるフルフェノクスウロンは、同様に非常に大量の対 応トリアゾール殺菌剤と組合せらたのであり、全組成物の重量に対する殺菌剤で ある成分IIの(重量%)比率が示されている。表の寸法なしの数値は、虫が死ん だ率を百分率で示している。特に印をした共働作用の増大は、殺虫用ベンゾイル 尿素化合物の活性が、フルフェノクスウロン(0.00063重量%)をアザコ ナゾールの0.6重量%及び0.8重量%と各組合せた場合と、フルフェノクス ウロン(0.00063重量%)をテブコナゾール1.0重量%と組合せた場合 を、表に図2を再現して対応する虫の死滅率を示してある。 フルフェノクスウロン(0.00063重量%)を、更に、アゾコナゾール 1.0重量%と組合せると、もはや共働効果は低減することが判る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シモニン ジャン ブラス フランス,パリ F―75017,リューカル ダン 31 (72)発明者 スティーフボルド モーリス フランス,バサーサリ F―64200 ルー ト ダアラーク,ビル アディクスキンド カン(番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.特に木や材木のような工業材料を有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊 から保護するために、少なくとも一つの希釈剤及び/又は溶剤と、必要ならば、 少なくとも一つの有機バインダとでなり、もし必要ならばこれらに加えて少なく とも更に一つの活性化合物と、また更に必要ならば反応助剤と添加剤とに添加し た少なくとも一つの活性殺虫化合物を基剤としてなる、特に木や材木のような工 業材料を有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊から保護するための組成物に おいて、 前記活性殺虫化合物が(成分I)が少なくとも一つのベンゾイル尿素化合物で 一般式 で表される殺虫作用のある化合物であり、式中置換基は以下の通りであり、 R1はハロゲン又は水素原子 R2はハロゲン原子 Xは水素原子,ハロゲン原子,アルキルグループ,少なくとも一つのハロゲン原 子で置換されたアルキルグループ,アルコキシグループ及び/又は少なくとも一 つのハロゲン原子で置換されたアルコキシグループ ハロゲンは、それぞれの場合において、フッ素,塩素及び/又は臭素、 mは1,2又は3の値を有し、置換基Xは同じか異なる値を有し、 Yは水素原子,ハロゲン原子,アルキルグループ,少なくとも一つのハロゲン原 子で置換されたアルキルグループ及び/又はアルコキシグループであり、その場 合、ハロゲンは、フッ素,塩素及び/又は臭素、 nは1,2,3又は4の値を有し、置換基Yは同じか異なる値を有し、 R3はハロゲン原子又は少なくとも一つのハロゲン原子で置換されたアルキル グループであり、この場合、ハロゲン原子はフッ素,塩素及び/又は臭素であり 、また、このR3は、一般式-ORで表されるアルキルグループであってそのRが少な くとも一つのハロゲン原子によって置換された且つそのハロゲンがフッ素,塩素 及び/又は臭素であるか、Rが一般式 で表されるフェニルラジカルで置換されていて、その中のzが水素原子,ハロゲ ン原子,アルキル,ハロアルキル,ポリハロアルキル,アルコキシ,ハロアルコ キシ及び/又はポリハロアロキシ[sic]グループであり、そして、pが1,2, 3又は4の値を有し、置換体zはこれと同じか異なるものであってハロゲンがフ ッ素,塩素及び/又は臭素であり、R4ハロゲン原子又は少なくとも一つのハロゲ ン原子で置換されたアルキルグループであって、そのハロゲンかフッ素,塩素及 び/又は臭素であり、QはCH基又は窒素原子であり、この殺虫作用のある化合物( 成分I)は、相乗作用の効果を発揮できる程度の分量で少なくとも一つのトリア ゾル殺菌剤(成分II)との混合物の状態で組成物の中に存在している、特に木や 材木のような工業材料を有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊から保護する ための組成物。 2.特許請求の範囲1に記載の、特に木や材木のような工業材料を有害生物特に 木喰い虫による損傷又は破壊から保護するための組成物において、トリアゾール 殺菌剤は、アザコナゾール,テブコナゾール及び/又はプロピコナゾールである 、特に木や材木のような工業材料を有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊か ら保護するための組成物。 3.特許請求の範囲1又は2に記載の、特に木や材木のような工業材料を有害生 物特に木喰い虫による損傷又は破壊から保護するための組成物において、成分I が一般式 で表される少なくとも一つのベンゾイル尿素化合物[sic]であり、その式中置 換基は以下の通りであり、 R1はフッ素,塩素又は臭素の各原子 R2はフッ素原子又は臭素原子 Xはmが値3である水素原子 Yは水素原子,ハロゲン原子及び/又は塩素原子 nは1,2,3又は4の値を有し、置換基Yは同じか異なる値を有し、 R3はフッ素原子又は塩素原子又は一般式-ORで表される基であってそのRが最大値 6である炭素原子を有するアルキルグループでありそれが少なくとも一つのハロ ゲン原子で置換されており、またRが一般式 で表されるフェニルラジカルで置換されていて、その中のzが水素原子,フッ素 原子及び/又は塩素原子であり、P[lacuna]の値が1,2,3,又は4であり 、置換体Zは同じか異なるものであり、R4は最大値が6の炭素原子を有するアル キルグループであって少なくとも一つのハロゲン原子によって置換されており、 上記ハロゲン原子は、好ましくはフッ素及び/又は塩素であり、そして QはCH基又は窒素原子である、特に木や材木のような工業材料を有害生物特に木 喰い虫による損傷又は破壊から保護するための組成物。 4.特許請求の範囲第1から3の一に記載の、特に木や材木のような工業材料を 有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊から保護するための組成物において、 成分Iが、フルフェノクスウロン,ヘキサフルムロン及び/又はトリフルオロン 〔sic]である、特に木や材木のような工業材料を有害生物特に木喰い虫による 損傷又は破壊から保護するための組成物。 5.特許請求の範囲第1から4の一に記載の、特に木や材木のような工業材料を 有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊から保護するための組成物において、 成分Iの成分IIに対する重量比が、 1:2から1:20000好ましくは1:10から1:15000である、特に 木や材木のような工業材料を有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊から保護 するための組成物。 6.特許請求の範囲第1から5の一に記載の、特に木や材木のような工業材料を 有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊から保護するための組成物において、 前記組成物が、 少なくとも一つの化学的バインダと少なくとも一つの希釈剤及び/又は一つの乳 化剤及び/又は湿潤剤でなる混合物を、最大99.94995重量%含有してい る、特に木や材木のような工業材料を有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊 から保護するための組成物。 7.特許請求の範囲第1から6の一に記載の、特に木や材木のような工業材料を 有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊から保護するための組成物において、 希釈剤及び/又は溶剤が、有機化学溶剤又は混合溶剤、好ましくは、油状又は油 類似の有機溶剤、又は低揮発性の混合溶剤、又は水及び/又は少なくとも一つの 有機溶剤、好ましくは、少なくとも一つの油状又は油類似の有機溶剤又は低揮発 性の溶剤、及び/又は少なくとも一つの乳化剤及び/又は湿潤剤の混合体でなる 、特に木や材木のような工業材料を有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊か ら保護するための組成物。 8.特許請求の範囲第1から7の一に記載の、特に木や材木のような工業材料を 有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊から保護するための組成物において、 有機的化学バインダは、全部又はその一部が、少なくとも一つの保留剤及び/又 は少なくとも一つの可塑剤で代替されている、特に木や材木のような工業材料を 有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊から保護するための組成物。 9.特許請求の範囲第1から7の一に記載の、特に木や材木のような工業材料を 有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊から保護するための組成物において、 直ちに使用できる組成物として、 成分Iが 0.00005から0.5重量%好ましくは0.0001から0.2重量% であり、 成分IIが、 0.05から2重量%好ましくは0.25から1.5重量% であり、 少なくとも一つの有機的化学バインダ及び/又は可塑剤及び/又は保留剤が、 0.9から40重量%好ましくは3から33重量% であり、 少なくとも一つの水溶性及び/又は非水溶性の染料,着色顔料及び/又は防食 剤,乾燥剤及び/又は安定剤が、 0から8重量%好ましくは0.1から4重量% であり、 有機溶剤又は混合溶剤、又は水と少なくとも一つの乳化剤及び/又は湿潤剤の 混合体でなる希釈剤が、 44から99重量%好ましくは58から95重量% であるように構成した、特に木や材木のような工業材料を有害生物特に木喰い虫 による損傷又は破壊から保護するための組成物。 10.特許請求の範囲第1から8の一に記載の、特に木や材木のような工業材料 を有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊から保護するための組成物において 、濃縮型の組成物として、 成分Iが、 0.002から5重量%好ましくは0.003から2重量% であり、 成分IIが、 0.01から20重量%好ましくは1から8重量% であり、 少なくとも一つの有機的化学バインダ及び/又は可塑剤及び/又は保留剤並び に残りの成分として、有機溶剤又は混合溶剤、又は水と少なくとも一つの有機溶 剤と少なくとも一つの乳化剤及び/又は湿潤剤と、そして必要ならば、染料,着 色顔料,防食剤,乾燥剤及び/又は安定剤の混合体が、 2から85重量%好ましくは8から60重量% であるように構成した、特に木や材木のような工業材料を有害生物特に木喰い虫 による損傷又は破壊から保護するための組成物。 11.特に木や材木のような工業材料を有害生物特に木喰い虫による損傷又は破 壊から保護するため方法において、 木又は材木は特許請求の範囲1から10の一に記載された組成物の有効量で処理 することを特徴とする、特に木や材木のような工業材料を有害生物特に木喰い虫 による損傷又は破壊から保護するため方法。 12.特許請求の範囲11に記載の、特に木や材木のような工業材料を有害生物 特に木喰い虫による損傷又は破壊から保護するため方法において、木や材木のよ うな工業材料を1m3あたり相乗作用のある化合物の組合せた組成物の0.5か ら2000gを用いて処理することを特徴とする、特に木や材木のような工業材 料を有害生物特に木喰い虫による損傷又は破壊から保護するため方法。 13.特許請求の範囲1から10に記載された組成物を、特に木や材木等の工業 材料の中に棲息している木にダメージ及び/又は損壊を与える虫を幼虫段階の制 御に用いる方法。 14.特許請求の範囲1から10の一に記載された組成物を、特に木や材木等の 工業材料にダメージ及び/又は損壊を与える虫の幼虫段階を制御する用途に適用 して、特に木や材木等の工業材料をそのダメージ及び/又は損壊から予防して保 護する方法。 15.特許請求の範囲13又は14に記載の組成物が、更に殺菌作用を有してお り、木を褪色,ダメージ及び/又は損壊する菌類に対して適用される用途でなる 特に木や材木等の工業材料にダメージ及び/又は損壊を与える虫から保護する方 法。 16.特許請求の範囲15に記載の、特に木や材木等の工業材料にダメージ及び /又は損壊を与える虫から保護する方法に用いられている組成物が、殺菌作用を 有する成分IIを0.25重量%より多く含有している、特に木や材木等の工業材 料にダメージ及び/又は損壊を与える虫から保護する方法。 17.特許請求の範囲1から10の一に記載された組成物が、少なくとも木の表 面の1m3あたり相乗作用のある化合物を基剤として0.002から1gの適用 比率で、初期塗布用,含浸塗布用、又は着色剤の用途として適用されるものであ る方法。 18.特許請求の範囲1から10の一に記載された組成物が、少なくとも木の1 m3あたり相乗作用のある化合物を、30から150gの適用量で、浸漬又は含 浸用の用途として適用されるものである方法。
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