JP3593804B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関し、更に詳細には、凸部状の層構造上に膜剥がれのない薄膜を備えた積層構造を有する半導体装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の微細化に伴い、MOSトランジスタにおけるゲート配線幅は縮小化し、拡散層はシャロー化している。そのため、ゲート配線の電気抵抗及びソース/ドレイン領域(以下、S/D領域と言う)のシート抵抗が増大し、素子の応答速度が遅くなるという問題が発生している。
ここで、ゲート遅延時間をτpdとすると、動作周波数fは、1/τpdの関数関係にあるので、ゲート遅延時間τpdが増大すると、動作周波数fの高周波数化が難しくなる。これは、マイクロプロセッサ、特に、高速動作が要求されるMPU等の性能向上を図る上で、極めて大きな障害となっている。
【0003】
そこで、従来は、配線抵抗を小さくするために、スパッタ法又はCVD法で形成した、抵抗の小さいWSi膜等のシリサイド膜をゲート配線として使用している。
現行のMOSトランジスタ形成プロセスでは、WSi等のシリサイド膜は、以下の工程を経て形成されている。
(1)素子分離領域をLOCOS膜等により形成し、ゲート酸化を施してゲート酸化膜を成膜し、ゲート配線のためのWSi膜/ポリSi膜を全面に成膜する工程
(2)オフセット酸化膜用のLP−TEOS膜を成膜する工程
(3)ゲートパターニングを行い、LDDインプランテーションを施す工程
(4)LDDサイドウォール用のLP−TEOS膜を成膜し、全面エッチバックを行って、LDDサイドウォールを形成し、次いでS/Dインプランテーション及び活性化熱処理を施す工程
(5)基板全面にTi膜を成膜し、2段階熱処理でS/D領域上にTiサリサイドを形成する工程。
以上の工程を経て形成されたMOSトランジスタは、ゲート電極上にはWポリサイド構造を及びソース/ドレイン領域上にはTiサリサイド構造をそれぞれ有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の工程を経てゲート電極等の凸部領域上に形成されたWSi膜には、剥がれが広い形成領域にわたりしばしば発生し、導通不良等の問題を発生させ、結果として、MOSFETの製品歩留りを著しく低下させる原因になっている。しかも、このWSi膜の剥がれ現象は、WSi膜形成領域内でランダムに発生する傾向があり、その剥がれメカニズムが、十分解明されていないので、その対策を講ずることができないのが、現状である。
【0005】
そこで、本発明の目的は、凸部状の層構造上に薄膜を成膜する際、その薄膜の剥がれ現象が生じない積層構造を備えた半導体装置及びその半導体装置の製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、微細MOSFETのゲート電極として形成されたWSi膜を例にして、その剥がれ発生メカニズムを研究し、以下の知見を得た。
先ず、第1の剥がれ発生メカニズムを説明する。ゲート電極上に形成するWSi膜は、1010pa以上の強いテンシルストレスを有している。そのため、WSi膜上に成膜したCVD絶縁膜は、WSi膜のストレスをWSi膜内に閉じこめた状態で形成される。このストレスの存在のために、WSi膜の剥がれが発生する。しかも、CVD絶縁膜の成膜時には、CVD絶縁膜に数百度の温度変化が発生して、WSi膜の熱ストレスも変化するので、この熱ストレス変化により、更なる力がCVD絶縁膜に対して加わるので、WSi膜の剥がれが助長される。
パターニングしたWSi膜の微少形成領域では、これらのストレスは、全体の体積に加わるストレスが比較的小さいので、WSi膜の剥がれは発生し難いものの、特に、比較的大面積部のWSi膜では、多大なストレスが蓄積されるので、WSi膜の剥がれ発生が著しい。
従って、このメカニズムによる剥がれを防止するためには、下地のWSi膜のストレスと反発しないようなストレス状態を選択して、WSi膜上に形成する絶縁膜を成膜することが重要になる。
【0007】
上記の第1のメカニズムでは、微少領域の剥がれは発生し難いが、現実には、微少領域でもWSi部で剥がれが発生している。そこで、微小領域で発生するWSi膜の剥がれメカニズムを次に説明する。
ここでは、WSi膜上に直接、オフセット酸化膜用のLP−TEOS膜が接している例を挙げて説明する。WSi膜上に直接LP−TEOS膜が成膜されている構造の場合、その構造は、その形成後に
(1)先ず、LDDサイドウォール用のLP−TEOS膜成膜時の700℃程度の温度、
(2)次いで、S/D領域形成のためのイオンインプランテーションの際、イオン・ドーセージのチャネリングを防止するために、イオンインプランテーションの前に実施する熱処理時の800℃程度の温度、
(3)次いで、S/D領域インプランテーションの活性化熱処理に伴う1000℃程度の温度
の3段階の熱履歴を経る。
【0008】
これらの熱履歴により、WSi膜上のLP−TEOS膜から、以下のようにして、脱ガスが発生する。
Figure 0003593804
この過程で、脱ガスしたガスとLP−TEOS膜の下のWSiとが反応して、例えば以下の反応が進行する。
aWSi+bHO → cWO+dSiO+・・・
特に、800℃程度では、WOが昇華する。
【0009】
その結果、WSi膜上のLP−TEOS膜及びWSi膜の剥がれが発生する。これは、WSi膜及びLP−TEOS膜自体の劣化のみならず、剥がれた膜は、多量のパーティクルとなって、MOSFET上に付着し、MOSFETの性能低下を招く原因になる。
このメカニズムによる剥がれは、特に、微細ゲートパターンで顕著に発生する。例えば、2μm幅の大パターンでは、パターン内のある一部分に、例えば0.2μmの膨らみが発生しても、LP−TEOS膜は下地WSiの他の部分で繋がっているので、剥がれ迄は至らない。しかし、例えば0.3μm幅の微細パターンでは、0.2μmの膨らみでも、LP−TEOS膜の剥がれが発生する。
このメカニズムによる剥がれ発生は、LP−TEOS膜からの脱ガスが原因であり、更には、脱ガス種が下地WSiと反応することが問題である。従って、このメカニズムによる剥がれを防止するには、LP−TEOS膜からの脱ガスを防止し、更に脱ガス種と下地WSiとの反応を防止することが必要である。
【0010】
以上の研究では、WSi膜及びLP−TEOS膜を例に挙げて薄膜の剥がれ発生メカニズムを説明したが、凸部状の層構造上の薄膜の剥がれのメカニズムは、WSi膜とLP−TEOS膜との組み合わせに限られることはなく、殆どの凸部状の層構造上の薄膜に適用できると考えられる。
【0011】
前記目的を達成するために、上記知見に基づいて、本発明に係る半導体装置は、凸部状の層構造上にガス拡散を阻止する層と、それに接して凸部状の層構造の力学的ストレスを緩和する方向のストレスを有するストレス緩和層を備えた積層構造を基板上に全面に亘って有することを特徴としている。
ストレス緩和層のストレスは、凸部状の層構造の力学的ストレスを緩和する方向のストレスであり、その大きさは、凸部状の層構造の力学的ストレスを緩和するできる大きさでよく、またストレス緩和層の膜厚が厚ければ、ストレスは大きく、薄ければ小さいので、従って、ストレス緩和層の膜厚は、凸部状の層構造の力学的ストレスを緩和できる程度の厚さとする。一般には、凸部状の層構造は引っ張り方向のストレスを有するので、ストレス緩和層は圧縮方向のストレスを有するようにする。
【0012】
好適には、熱履歴によりストレス緩和層からガスとして放出される成分の拡散を阻止するガス拡散阻止層を凸部状の層構造とストレス緩和層との間に形成する。
本発明に係る半導体装置の積層構造は、MOSFETのゲート部に好適に適用できる。更に好適には、ストレス緩和層は500℃以下の成膜温度でプラズマCVD法、又はスパッタ法により成膜されたSi窒化膜である。また、本発明を好適に適用できる半導体装置は、凸部状の層構造の最上層が、遷移金属系シリサイド層、又はW及びMoを含む高融点金属のシリサイド層である。特に、Wポリサイド、又はTiSi、CoSi等の遷移金属系シリサイド層である場合に好適である。
【0013】
本発明に係る半導体装置を製作するには、基板上に、一の膜を成膜し、次いで一の膜上にガス拡散阻止層を成膜し、次いで一の膜の力学的ストレスを緩和させるストレス緩和層を成膜し、好適には、ストレス緩和層をマスクパターンとして一の膜をパターニングする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。
図1は、半導体装置のストレス緩和層の成膜方法の例である。この例では、大面積部でのWSi膜の剥がれを発生させないようにするために、WSi膜の1010Pa程度のテンシルストレスを緩和するストレス緩和層として、p−SiN膜を使用している。
p−SiN膜は、プラズマCVD法により成膜されたSiN膜であって、成膜の際のCVD電力を制御することにより、コンプレッシブストレスを有する膜として成膜されている。p−SiN膜のストレスの大きさは、膜厚を調整することにより、制御できる。また、p−SiN膜は、微少領域での剥がれも防止させるために、Wを酸化させる物質、例えばHO等の含有量の少ない膜であり、また絶縁膜としても機能する。
【0015】
以下に、図1の半導体装置の製造方法を説明する。
(1)先ず、図1(a)に示すように、シリコン基板12上にLOCOS膜14による素子分離領域を形成し、更にゲート酸化処理を施して素子形成領域にゲート酸化膜16を形成する。更に、ゲート配線のためにポリSi膜及びWSi膜を全面に成膜し、パターニングして、ポリSi膜18及びWSi膜20からなるゲート電極を形成する。次いで、イオンインプランテーションによりLDD不純物領域を形成した後、LDDサイドウォール22を形成し、次いでイオンインプランテーションによりS/D不純物領域24を形成する。
これにより、図1(a)に示すMOSFETを形成することができる。
(2)次いで、図1(b)に示すように、基板全面上にプラズマCVD法により成膜するSiN膜(以下、簡単にp−SiN膜と言う)26を以下の条件で成膜する。
成膜条件
ガス :SiH/NH/N=265/100/4000sccm
圧力 :565Pa
温度 :350℃
膜厚 :50nm
成膜したp−SiN膜は、下地WSi膜のストレスを緩和できる方向(圧縮方向)に約1010Paのストレスを有する。従って、WSi膜の引っ張り方向の1010Pa程度のテンシルストレスを相殺し、また本SiN膜はHOを含まない緻密な膜である。
【0016】
(3)次に、図1(c)に示すように、p−SiN膜26上全面にLP−TEOSによるSiO膜28を以下の条件でCVD法により成膜する。
成膜条件
ガス :TEOS=300sccm
圧力 :93Pa
温度 :700℃
膜厚 :200nm
(4)更に、LP−TEOSによるSiO膜28上にSiO層間膜30を以下の条件でCVD法により成膜する。
成膜条件
ガス :TEOS=50sccm
圧力 :40Pa
温度 :720℃
膜厚 :600nm
(5)レジストパターニングを施し、以下の条件でドライエッチングして、図1(c)に示すように、接続孔32を形成する。
ドライエッチ条件
ガス :C=50sccm
RFパワー:1200W
圧力 :2Pa
【0017】
(6)配線層を形成するために、図1(d)に示すように、それぞれ以下の条件で、W密着TiN/Ti層34を成膜し、次いで、接続孔内の埋め込みのためにブランケットWを成膜する。
Ti膜の成膜条件
パワー:8kW
成膜温度:150℃
ガス :Ar=100sccm
膜厚 :10nm
圧力 :0.47Pa
TiN膜の成膜条件
パワー:5kW
ガス :Ar/N=40/20sccm
圧力 :0.47Pa
膜厚 :70nm
Wブランケット膜の成膜条件
ガス :Ar/N/H/WF=2200/300/500/75sccm
温度 :450℃
圧力 :10640Pa
膜厚 :400nm
【0018】
(7)Wブランケット膜を以下の条件でエッチバックして、Wプラグ電極36を形成する。
エッチバック条件
ガス :SF=50sccm
RFパワー:150W
圧力 :1.33Pa
(8)Al/Ti配線を形成するために、それぞれ以下の条件で、Ti膜38を成膜し、次いでSiを含むAl合金からなるAl膜40をスパッタリングにより成膜する。
Ti成膜条件
ガス :Ar=100sccm
パワー:4kW
成膜温度:150℃
圧力 :0.47Pa
膜厚 :30nm
Al成膜条件
ガス :Ar=50sccm
パワー:22.5kW
成膜温度:150℃
圧力 :0.47Pa
膜厚 :0.5μm
【0019】
(9)その後、レジストパターニング及びドライエッチでAl/Ti配線層38/40を形成する。
ドライエッチング条件
ガス :BCl/Cl=60/90sccm
マイクロ波パワー:1000W
RFパワー:50W
圧力 :0.016Pa
【0020】
上記(2)工程に代えてSiN膜をスパッタリングにより成膜する方法がある上記(2)工程を除いた他の工程は、図1の場合と同様である。
スパッタ条件
ガス :Ar=50sccm
圧力 :0.4Pa
RF電力:400W
基板温度:300℃
膜厚 :50nm
【0021】
図2は、上記ストレス緩和層の成膜方法において、WSiパターニング前にp−SiN膜を成膜する例である。
(1)図2(a)に示すように、シリコン基板12上にLOCOS膜14による素子分離領域を形成し、次いでゲート酸化処理を施してゲート酸化膜16を成膜し、ゲート配線のためにポリSi膜18及びWSi膜20を全面に成膜する。
(2)次いで、図2(b)に示すように、以下の条件でプラズマCVD法よりp−SiN膜26を成膜する。
成膜条件
ガス :SiH/NH/N=265/100/4000sccm
圧力 :565Pa
温度 :350℃
膜厚 :50nm
(3)次に、基板全面にLP−TEOSによるSiO膜28を以下の条件で成膜する。
形成条件
ガス :TEOS=300sccm
圧力 :93Pa
温度 :700℃
膜厚 :200nm
【0022】
(4)次いで、図2(c)に示すように、ゲート電極を形成する。
i)先ず、以下の条件でエッチングしてSiN26及びSiO膜28をパターニングする。
エッチング条件
ガス :CHF/O=45/5sccm
RFパワー:1000W
圧力 :2.7Pa
ii) 次に、ゲートのドライエッチングを施す。
エッチング条件
ガス :Cl/O=75/2sccm
圧力 :0.4Pa
マイクロ波パワー:750W
RFバイアス:80W
オーバーエッチング条件
ガス :HBr/O=120/4sccm
圧力 :1.3Pa
マイクロ波パワー:750W
RFバイアス:30W
【0023】
(5)次いで、LDDインプランテーションを施す。
イオン注入条件
n−チャネル
イオン種:As
エネルギー:35keV
ドーズ量:3×1013/cm
p−チャネル
イオン種:B
エネルギー:30KeV
ドーズ量:3×1013/cm
(6)基板全面にLDDサイドウォール用のLP−TEOSによるSiO膜を形成する。
成膜条件
ガス :TEOS=300sccm
圧力 :93Pa
温度 :700℃
膜厚 :300nm
【0024】
(7)以下のドライエッチング条件によりエッチバックを行って、LDDサイドウォール22を形成する。
ドライエッチ条件
ガス :CHF/O=45/5sccm
RFパワー:1000W
圧力 :2.7Pa
(8)更に、S/Dイオンインプランテーションを行ってS/D領域24を形成し、次いで、1000℃の温度で10秒の活性化熱処理を行う。
n−チャネル
イオン種:As
エネルギー:30keV
ドーズ量:3×1015/cm
p−チャネル
イオン種:BF
エネルギー:30KeV
ドーズ量:3×1015/cm
(9)以下、図1の工程(4)から(9)を同様にして実施する。
【0025】
本実施例では、以上の工程を経ることにより、図1の方法に比べて、カバレージ不足に起因するストレスの微妙な変化が生じない。
【0026】
実施例
以下に、図3を参照して、本発明の半導体装置の製造方法を説明する。
(1)1と同様にして、図3(a)に示すように、シリコン基板12上にLOCOS膜14により素子分離領域を形成し、更にゲート酸化処理を施して素子形成領域にゲート酸化膜16を形成する。更に、ゲート配線のためにポリSi膜及びWSi膜を全面に成膜し、パターニングして、ポリSi膜18及びWSi膜20からなるゲート電極を形成する。次いで、イオンインプランテーションによりLDD不純物領域を形成し後、LDDサイドウォール22を形成し、次いでイオンインプランテーションによりS/D不純物領域24を形成する。
【0027】
(2)次いで、以下の条件で基板全面にLP−SiN膜42を水素バリア層として成膜する。
成膜条件
ガス :SiHCl/NH/N=90/600/1000sccm
圧力 :53Pa
温度 :700℃
膜厚 :10nm
(3)更に、図3(b)に示すように、以下の条件でLP−SiN膜42上にp−SiN膜44をプラズマCVD法により成膜する。
成膜条件
ガス :SiH/NH/N=265/100/4000sccm
圧力 :565Pa
温度 :350℃
膜厚 :50nm
(4)以下、の方法の工程(3)から(9)を同様にして実施する。
【0028】
図1の例では、p−SiN膜が直接MOSFET上に形成されているので、水素の影響で準位が発生し、MOSFETの信頼性を悪化させる要因になることもある。そこで、本実施例では、下地シリサイドのストレスに影響を及ぼさない程度の非常に薄いLP−SiNを水素バリア層として形成し、その上にp−SiN膜を形成しているいる。これにより、本実施例は、図1の例に比べてより信頼性の高い半導体装置を製造することができる。
【0029】
実施例は、本発明装置及び方法を理解するための一つの例示であって、本発明の目的が達成されるのであるなら、他の方法を用いてもかまわない。特に、ゲート材料としてWポリサイドを有する構造に適用したが、その他のシリサイドを有する構造、例えば、Tiシリサイド、Coシリサイド、Niシリサイド等の遷移金属系シリサイドにも適用できる。
また、シリサイドと直接接している絶縁膜の材料として、SiN膜や熱酸化膜を用いているが、本材料以外で熱履歴の際の脱ガス量が少なく、かつストレス制御が容易に行える材料であれば、適応できる。例えば、オキシナイトライド等の絶縁膜でも良い。
また、実施例では、MOSFETを例にしたが、バイポーラ・トランジスタ、CCD等のデバイス等で、凸部状の層構造上の薄膜の剥がれが生じる可能性の有するデバイスにも、本発明は適用できる。
【0030】
【発明の効果】
本発明に係る半導体装置及びその製造方法によれば、凸部状の層構造上の薄膜の剥がれが生じない積層構造を備えた半導体装置を製造できる。例えば、狭い形成領域、広い形成領域にかかわず、安定してWポリサイドを形成できる。従って、トランジスタルールの縮小に対応して、剥がれ等の欠陥の無い薄膜Wポリサイド・ゲートを形成できるので、高集積度、高動作周波数、低電圧、低消費電力のLSI半導体装置、特にMPU等のデバイスを高い製品歩留りで製作することができる。
また、本発明方法は、従来のプロセスの延長線上で実施でき、特別な装置を必要としないので、半導体装置の製作コストが上昇しない。
更には、WSi膜等の薄膜剥がれが半導体装置の製造中に発生しないので、パーティクルが発生せず、半導体装置の製造歩留りが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)から(d)は、従来のストレス緩和層の成膜方法の工程毎の層構造を示す基板断面図である。
【図2】図2(a)から(c)は、従来のストレス緩和層の成膜方法の工程毎の層構造を示す基板断面図である。
【図3】図3(a)及び(b)は、本発明方法の実施例の工程毎の層構造を示す基板断面図である。

Claims (7)

  1. MOSFETの基板上に、凸部状の層構造に形成されたゲート部のストレスを有するシリサイド膜の上に、
    前記シリサイド膜力学的ストレスを緩和する方向のストレスを有するSi窒化膜のストレス緩和層を基板全面に亘って形成し、
    前記ストレス緩和層と前記シリサイド膜の間には、
    熱履歴によりストレス緩和層から放出されるガスの拡散を阻止するとともに、ストレス緩和層による前記シリサイド膜の力学的ストレスの緩和を妨げないほぼ10nmの膜厚のLP−SiN膜からなるガス拡散阻止層を、
    前記ストレス緩和層に接して基板前面に亘って形成したことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記基板はSi基板であり、Si窒化膜が、500℃以下の成膜温度でプラズマCVD法、又はスパッタ法により成膜されており、前記ストレス緩和層からガスとして放出される成分は水素であり、ガス拡散阻止層は減圧CVD法により形成させたSiN膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記凸部状の層構造の最上層が、遷移金属系シリサイド層又はW及びMoを含む高融点金属のシリサイド層であることを特徴とする請求項項に記載の半導体装置。
  4. 凸部状の層構造を有し、その表面にストレスを有するシリサイド膜を有する基板上に、
    全面に亘ってLP−SiN膜のガス拡散阻止層をほぼ10nmの膜厚で成膜し、
    次いで前記ガス拡散阻止層に接し、且つ基板全面を覆うように、前記シリサイド膜の力学的ストレスを緩和させるストレス緩和層を成膜することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記ストレス緩和層をマスクパターンとして前記層構造をパターニングすることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記層構造がオフセット膜として形成されていることを特徴とする請求項又はに記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記ストレス緩和層として、プラズマCVD法、又はス
    パッタ法により500℃以下の成膜温度でSi窒化膜を成膜することを特徴とする請求項からのうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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