JP3593389B2 - 半導体論理回路 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は半導体論理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は第1の従来例を示し、従来からよく知られているドミノ回路を示している。このドミノ回路の動作については、例えば、“CMOS VLSI設計の原理”(富沢・松山監訳、丸善)の141頁ないし144頁に記載してある。ドミノ回路ではクロック信号φにより一定の周期毎にプリチャージを行う。
【0003】
すなわち本図でクロック信号φが低レベルの時、Pチャネル電界効果トランジスタMP1,MP2がオンし、それぞれのドレインがプリチャージされる。しかし、このようにクロック信号φを用いてプリチャージの制御を行うと、各回路毎にクロック信号φを入力する必要がある。従って回路の個数が多くなると、クロック信号φを発生する回路(クロック発生回路)が駆動しなければならない回路の数、すなわち、電界効果トランジスタの個数(ファンアウト数)が増加し、クロック発生回路の消費電力が増加する。
【0004】
この消費電力の増加を防止するために、例えば、本図の後段の回路を、一般に多用されているCMOS回路で構成する方法が考えられる。図3は第2の従来例を示す図であり、図2の後段の回路をCMOS回路で構成した例を示している。
【0005】
後段の回路をCMOS回路にすることにより、後段の回路にクロック信号φが不要になっている。しかし、後段の回路をCMOS回路にすると、後段の回路を構成する電界効果トランジスタの個数が増加(本例では5個から6個に増加)するだけでなく、前段の回路が駆動する電界効果トランジスタの個数(ファンアウト数)も増加(図2では1個(MN4)が、図3では2個(MN4,MP6)に増加)してしまう。従ってこの方法は、クロック発生回路の消費電力が増加するのを防止できるが、トランジスタ数の増加及び前段の回路のファンアウト数の増加を引き起こす。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図4は第3の従来例を示す回路図であり、クロック発生回路のファンアウト数が極めて大きい例を示している。すなわち、本図は、従来のドミノ回路で半導体メモリのデコード回路を構成した例を示している。本図でφはクロック信号、 A0ないしA3はアドレス信号、W0ないしW15はワード線である。また、 ABはアドレスバッファであり、アドレス信号の肯定及び否定信号を出力する。
【0007】
また、PDはプリデコード回路であり、アドレス信号の肯定及び否定信号を基にプリデコードを行う。また、WDはワード線駆動回路であり、プリデコード回路の出力信号を基にデコードを行い、その信号を基にワード線を駆動する。
【0008】
本例では、アドレスバッファAB,プリデコード回路PD,ワード線駆動回路WDの全てをドミノ回路で構成している。従って、各回路毎にクロック信号φを入力する必要があり、クロック発生回路が駆動しなければならない電界効果トランジスタの個数(ファンアウト数)は64個になっている。すなわち、AB回路1個あたりのファンアウト数は4個で、AB回路は全部で4個あるので、ファンアウト数の小計は16個。また、PD回路1個あたりのファンアウト数は2個で、PD回路は全部で8個あるので、ファンアウト数の小計は16個。また、WD回路1個あたりのファンアウト数は2個で、WD回路は全部で16個あるので、ファンアウト数の小計は32個。従ってファンアウト数の合計は64個。なお、本例では簡単なために、ワード線の本数が16本の例を示しているが、例えば、実際の256kビットのメモリではワード線の本数が512本にもなり、ファンアウト数の合計はほぼワード線駆動回路の個数(512個)で決まり、著しく大きくなる。このようにクロック発生回路のファンアウト数が増加すると、クロック発生回路が充電及び放電しなければならない電荷がファンアウト数に比例して増加するため、クロック発生回路の消費電力が著しく増加するという問題が発生する。
【0009】
本発明の目的は、一定の周期毎にプリチャージを行う回路に入力するクロック信号を不要とし、クロック発生回路の消費電力を低減することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明が採用した手段は、一定の周期毎にプリチャージを行い、このプリチャージ期間中に必ず低(高)レベルの信号を出力する第1の回路と、この第1の回路の出力を入力とする第2の回路とからなる半導体論理回路において、上記第2の回路は、ゲートが上記第1の回路の出力に接続され、ソースが第1の電源に接続されるP(N)チャネル電界効果トランジスタと、ゲートが上記第1の回路の出力に接続される第1のN(P)チャネル電界効果トランジスタと、第2ないし第m(mは2以上の整数)のN(P)チャネル電界効果トランジスタで構成されるN(P)形論理ブロックとからなり、上記第1のN(P)チャネル電界効果トランジスタと上記N(P)形論理ブロックは直列に接続され、上記P(N)チャネル電界効果トランジスタのドレインと第2の電源との間に挿入されており、上記P(N)チャネル電界効果トランジスタのドレインから信号を出力する手段である。
【0011】
【作用】
この手段を用いると、第1の回路がプリチャージ期間中に低(高)レベルの信号を出力するので、この時、第2の回路内のP(N)チャネル電界効果トランジスタがオンし、第1のN(P)チャネル電界効果トランジスタがオフし、P(N)チャネル電界効果トランジスタのドレインが高(低)レベルにプリチャージされる。すなわち、第2の回路は、クロック信号を使用せずにプリチャージ動作を行うことができる。従って、クロック発生回路のファンアウト数を低減でき、クロック発生回路の消費電力を低減することができる。
【0012】
【実施例】
図1は本発明の第1の実施例を示す回路図である。本例では、一定の周期毎にプリチャージを行い、このプリチャージ期間中に必ず低レベルの信号を出力する第1の回路PCLと、この第1の回路の出力を入力とする第2の回路とからなる半導体論理回路において、
第2の回路を、ゲートが第1の回路の出力に接続され、ソースが第1の電源 VDDに接続されるPチャネル電界効果トランジスタMP1と、ゲートが第1の回路の出力に接続される第1のNチャネル電界効果トランジスタMN1と、第2ないし第m(mは2以上の整数)のNチャネル電界効果トランジスタで構成されるN形論理ブロックNLBとで構成し、第1のNチャネル電界効果トランジスタMN1とN形論理ブロックNLBを直列に接続し、Pチャネル電界効果トランジスタMP1のドレインと第2の電源VSSとの間に挿入し、Pチャネル電界効果トランジスタMP1のドレインから信号OUTを出力するようにしている。
【0013】
半導体回路をこのように構成すると、PCLがプリチャージ期間中に低レベルの信号を出力するので、この時、第2の回路内のMP1がオンし、MN1がオフし、MP1のドレインが高レベルにプリチャージされる。すなわち、第2の回路は、クロック信号を使用せずにプリチャージ動作を行うことができる。従って、クロック発生回路のファンアウト数を低減でき、クロック発生回路の消費電力を低減することができる。
【0014】
図5は本発明の第2の実施例を示す回路図である。本例では、一定の周期毎にプリチャージを行い、このプリチャージ期間中に必ず高レベルの信号を出力する第1の回路PCHと、この第1の回路の出力を入力とする第2の回路とからなる半導体論理回路において、第2の回路を、ゲートが第1の回路の出力に接続され、ソースが第1の電源VSSに接続されるNチャネル電界効果トランジスタMN1と、ゲートが第1の回路の出力に接続される第1のPチャネル電界効果トランジスタMP1と、第2ないし第m(mは2以上の整数)のPチャネル電界効果トランジスタで構成されるP形論理ブロックPLBとで構成し、第1のPチャネル電界効果トランジスタMP1とP形論理ブロックPLBを直列に接続し、Nチャネル電界効果トランジスタMN1のドレインと第2の電源VDDとの間に挿入し、Nチャネル電界効果トランジスタMN1のドレインから信号OUTを出力するようにしている。
【0015】
半導体回路をこのように構成すると、PCHがプリチャージ期間中に高レベルの信号を出力するので、この時、第2の回路内のMN1がオンし、MP1がオフし、MN1のドレインが低レベルにプリチャージされる。すなわち、第2の回路は、クロック信号を使用せずにプリチャージ動作を行うことができる。従って、クロック発生回路のファンアウト数を低減でき、クロック発生回路の消費電力を低減することができる。
【0016】
図6は本発明の第3の実施例を示す回路図である。本例では、図1に示したプリチャージ期間中に必ず低レベルの信号を出力する第1の回路PCL及び第2ないし第m(mは2以上の整数)のNチャネル電界効果トランジスタで構成されるN形論理ブロックNLBの具体例として、図2及び図3と同じ論理機能を実現する例を示している。すなわち、PCLは従来のドミノ回路で構成した2入力の OR回路であり、クロック信号φが低レベルの時プリチャージ動作する。また、NLBは2入力のNOR回路である。
【0017】
本例でも図1で述べたように、PCLがプリチャージ期間中に低レベルの信号を出力するので、この時、第2の回路内のMP1がオンし、MN1がオフし、 MP1のドレインが高レベルにプリチャージされる。すなわち、第2の回路は、クロック信号を使用せずにプリチャージ動作を行うことができる。従って、クロック発生回路のファンアウト数を低減でき、クロック発生回路の消費電力を低減することができる。
【0018】
さらに、本例の後段の回路を構成する電界効果トランジスタの個数は4個であり、図2の5個及び図3の6個より少ない。
【0019】
なお本例では、直列接続したMN1とNLBをMP1とVSSとの間に挿入しているが、ここではMN1をMP1のドレインに接続している。このように接続すると、信号C及びDが低レベルでMN2及びMN3がオフしている場合に、プリチャージが終了し、MP1がオフ,MN1がオンした時、もし仮にMN2 (MN3)のドレインが低レベルVSSに放電されていたとすると、MN1のソースとドレイン間で電荷の再配分が起こり、高レベルにあるべき出力OUTが低下するという問題が発生する。
【0020】
図7は本発明の第4の実施例を示す回路図である。本例では図6で述べた問題点を解決するために、直列接続された第1のNチャネル電界効果トランジスタ MN1とN形論理ブロックNLBを、Pチャネル電界効果トランジスタMP1のドレインと第2の電源VSSとの間に、N形論理ブロックNLBがPチャネル電界効果トランジスタMP1のドレインに接続されるように挿入している。このようにすると、信号C及びDが低レベルでMN2及びMN3がオフしている場合、プリチャージ期間中にMN2(MN3)のドレインは必ず高レベルVDDに充電されるので、プリチャージが終了し、MP1がオフ,MN1がオンした時に電荷の再配分は起こらず、高レベルにあるべき出力OUTが低下するという問題は発生しない。
【0021】
また本例でも、図1で述べた議論が同様に成立し、クロック発生回路の消費電力を低減することができる。
【0022】
図8は本発明の第5の実施例を示す回路図である。本例では、図5に示したプリチャージ期間中に必ず高レベルの信号を出力する第1の回路PCH及び第2ないし第m(mは2以上の整数)のPチャネル電界効果トランジスタで構成されるP形論理ブロックPLBの具体例を示している。すなわち、PCHは従来のドミノ回路で構成した2入力のAND回路であり、クロック信号φが高レベルの時プリチャージ動作する。また、PLBは2入力のNAND回路である。
【0023】
本例でも図5で述べたように、PCHがプリチャージ期間中に高レベルの信号を出力するので、この時、第2の回路内のMN1がオンし、MP1がオフし、 MN1のドレインが低レベルにプリチャージされる。すなわち、第2の回路は、クロック信号を使用せずにプリチャージ動作を行うことができる。従って、クロック発生回路のファンアウト数を低減でき、クロック発生回路の消費電力を低減することができる。
【0024】
なお、本例でも、直列接続された第1のPチャネル電界効果トランジスタMP1とP形論理ブロックPLBを、Nチャネル電界効果トランジスタMN1のドレインと第2の電源VDDとの間に、P形論理ブロックPLBがNチャネル電界効果トランジスタMN1のドレインに接続されるように挿入している。このようにすると、信号C及びDが高レベルでMP2及びMP3がオフしている場合、プリチャージ期間中にMP2(MP3)のドレインは必ず高レベルVSSに放電されるので、プリチャージが終了し、MN1がオフ,MP1がオンした時に電荷の再配分は起こらず、低レベルにあるべき出力OUTが上昇するという問題は発生しない。
【0025】
図9は本発明の第6の実施例を示す回路図である。本例は図4に示したデコード回路内のワード線駆動回路WDに本発明に係る半導体論理回路を適用した例を示している。従って、本例ではワード線駆動回路WDにクロック信号φを入力する必要がなくなり、クロック発生回路が駆動しなければならない電界効果トランジスタの個数(ファンアウト数)は64個から32個と半分になる。なお、本例では簡単なために、ワード線の本数が16本の例を示しているが、例えば、実際の256kビットのメモリではワード線の本数が512本にもなるので、本発明の効果は極めて大きくなる。このようにクロック発生回路のファンアウト数を低減すると、クロック発生回路の消費電力を著しく低減できる。さらに、本例でも請求項2に従って回路を構成しているので、電荷の再配分は起こらず、高レベルにあるべき出力が低下するという問題は発生しない。
【0026】
なお本例では、プリデコード回路PD0ないしPD7の出力を何の制約もなく、ワード線駆動回路WDに接続している。しかし、このようにすると、例えば、本図に示したように、PD0ないしPD3のファンアウト数がそれぞれ8個である(WD回路1個あたりのファンアウト数は2個で、それぞれWD回路を4個駆動している)のに対し、PD4ないしPD7のファンアウト数がそれぞれ4個 (WD回路1個あたりのファンアウト数は1個で、それぞれWD回路を4個駆動している)となり、ファンアウト数がアンバランスとなってしまう。従って、 PD0ないしPD3のスピードが遅くなるという問題が発生する。
【0027】
図10は本発明の第7の実施例を示す回路図である。本例では図9で述べた問題点を解決するために、p=2入力の回路XDがq=16個あり、これらをr=8個の回路PDで駆動する場合、r=8個の回路PDのそれぞれの出力を、q=16個の回路XDのp×q/r=4個の入力に接続しており、このうちq/r=2個は第1のNチャネル電界効果トランジスタのゲートに接続し、q×(p−1)/r=2個はN形論理ブロックに接続している。このようにすると、PD0ないしPD7のそれぞれのファンアウト数は全て6個となり、ファンアウト数がアンバランスになることはない。従って、図9のようにPD0ないしPD3のスピードが遅くなるという問題は発生しない。
【0028】
図11は本発明の第8の実施例を示す回路図である。本例は図4に示したデコード回路内のワード線駆動回路WD及びプリデコード回路PDに本発明の半導体論理回路を適用した例を示している。従って、本例ではワード線駆動回路WD及びプリデコード回路PDにクロック信号φを入力する必要がなくなり、クロック発生回路が駆動しなければならない電界効果トランジスタの個数(ファンアウト数)は64個から16個と1/4になる。このようにクロック発生回路のファンアウト数を低減すると、クロック発生回路の消費電力を著しく低減できる。さらに、本例でも請求項2に従って回路を構成しているので、電荷の再配分は起こらず、高レベルにあるべき出力が低下するという問題は発生しない。また、本例でも請求項4に従って回路を構成しているので、アドレスバッファAB及びプリデコード回路PDのファンアウト数がアンバランスになることはない。
【0029】
図12は本発明の第9の実施例を示す回路図である。本例は図4に示したデコード回路内のワード線駆動回路WD及びプリデコード回路PDに本発明の半導体論理回路を適用した例を示している。従って、本例ではワード線駆動回路WD及びプリデコード回路PDにクロック信号φを入力する必要がなくなり、クロック発生回路が駆動しなければならない電界効果トランジスタの個数(ファンアウト数)は64個から16個と1/4になる。このようにクロック発生回路のファンアウト数を低減すると、クロック発生回路の消費電力を著しく低減できる。さらに、電荷の再配分は起こらず、高レベルにあるべき出力が低下するという問題は発生しない。また、アドレスバッファAB及びプリデコード回路PDのファンアウト数がアンバランスになることはない。
【0030】
なお、本例では、第1の回路ABをN形論理ブロックを用いて構成し、第2の回路PDをP形論理ブロックで構成し、さらに第3の回路WDをN形論理ブロックを用いて構成している。このようにすると、図示したように、AB回路及び PD回路内のインバータが不要となるので、回路を簡単化できる。なお、図4の従来のドミノ回路でこのような構成にすると、PDに入力するクロック信号/φが必要となり、すなわち、クロック信号が2種類(φ及び/φ)必要となる。しかし、本例では、PDのクロック信号を不要にできるので、クロック信号が2種類必要とはならない。
【0031】
図13は本発明の第10の実施例を示す回路図である。本例は図4に示したデコード回路内のワード線駆動回路WD及びプリデコード回路PDの一部に本発明の半導体論理回路を適用した例を示している。なお本例では、N形論理ブロックを構成するNチャネル電界効果トランジスタ(例えばWD内のMNAまたはPD0内のMNB)のゲートを、プリチャージ動作を行わない回路、すなわち、本例では通常のCMOS回路(PD4ないしPD7またはAB1)の出力に接続している。このようにすると、クロック信号φが必要な回路をアドレスバッファAB0のみにできる。従って、クロック発生回路が駆動しなければならない電界効果トランジスタの個数(ファンアウト数)は64個から4個と1/16になる。このようにクロック発生回路のファンアウト数を低減すると、クロック発生回路の消費電力を著しく低減できる。さらに、本例でも請求項2に従って回路を構成しているので、電荷の再配分は起こらず、高レベルにあるべき出力が低下するという問題は発生しない。
【0032】
図14は本発明の第11の実施例を示す回路図である。本例は図4に示したデコード回路内のワード線駆動回路WD及びプリデコード回路PDの一部に本発明の半導体論理回路を適用した例を示している。なお本例では、さらに請求項6に従い、N形論理ブロックを構成するNチャネル電界効果トランジスタ(例えば WD内のMNA)のゲート及びP形論理ブロックを構成するPチャネル電界効果トランジスタ(例えばPD0内のMPB)のゲートを、プリチャージ動作を行わない回路、すなわち、本例では通常のCMOS回路PD4〜PD7またはAB1の出力に接続している。このようにすると、クロック信号φが必要な回路をアドレスバッファAB0のみにできる。従って、クロック発生回路が駆動しなければならない電界効果トランジスタの個数(ファンアウト数)は64個から4個と1/16になる。このようにクロック発生回路のファンアウト数を低減すると、クロック発生回路の消費電力を著しく低減できる。さらに、本例でも請求項2に従って回路を構成しているので、電荷の再配分は起こらず、高レベルにあるべき出力が低下するという問題は発生しない。
【0033】
なお本例ではさらに、第1の回路AB0をN形論理ブロックを用いて構成し、第2の回路PD0〜PD3をP形論理ブロックで構成し、さらに第3の回路WDをN形論理ブロックを用いて構成している。このようにすると、図示したように、AB回路及びPD回路内のインバータが不要となるので、回路を簡単化できる。
【0034】
図15は本発明の第12の実施例を示す図である。本例ではPチャネル電界効果トランジスタMP2を追加した点のみが図1と異なる。従って、本例でも図1で述べた議論が同様に成立し、クロック発生回路の消費電力を低減することができる。なお、本例のようにMP2を追加すると、NLB,MN1のリークの影響を打ち消すことができる。なお、MP2はリーク補償用のトランジスタなので、そのサイズは十分小さくてよい。
【0035】
また、図5において、MN1と並列にNチャネル電界効果トランジスタを設けても同様の効果が得られることは明らかである。さらに、以下の実施例でも、本例と同様の追加を行うと、同様の効果が得られることは明らかである。
【0036】
図16は本発明の第13の実施例を示す図である。本例ではPチャネル電界効果トランジスタMP2とインバータINVを追加した点のみが図1と異なる。従って、本例でも図1で述べた議論が同様に成立し、クロック発生回路の消費電力を低減することができる。なお、本例のようにMP2とINVを追加すると、図15と同様NLB,MN1のリークの影響を打ち消すことができる。なお、MP2はリーク補償用のトランジスタなので、そのサイズは十分小さくてよい。
【0037】
また、図5でも、MN1と並列にNチャネル電界効果トランジスタを設け、さらにINVを追加すると、同様の効果が得られることは明らかである。さらに、以下の実施例においても、本例と同様の追加を行うと、同様の効果が得られることは明らかである。
【0038】
図17は本発明の第14の実施例を示す図であり、図1に示した回路2個分の機能を実現した例を示している。すなわち、本例では図1に示した回路のN形論理ブロックNLBとNチャネル電界効果トランジスタMN1の接続関係を逆にした回路を2個設け、さらにそれぞれのNLBを共通にして1個にしている。このようにNLBを共通にすると、その分回路を簡単化でき、回路の占有面積を低減できる。
【0039】
ただし本例では、図6の回路と同様に電荷の再配分が起こり、高レベルにあるべき出力OUTが低下するという問題が発生する。
【0040】
図18は本発明の第15の実施例を示す図である。本例では図17で述べた問題点を解決するために、Pチャネル電界効果トランジスタMP3を追加している。このようにすると、プリチャージ期間中にMN1及びMN2のソースは必ず高レベルVDDに充電されるので、プリチャージが終了した時に電荷の再配分は起こらず、高レベルにあるべき出力OUTが低下するという問題は発生しない。なお、MP3はプリチャージ用のトランジスタなので、そのサイズは十分小さくてよい。
【0041】
ただし本例では、プリチャージ期間中にNLBがオンしていると、MP3及びNLBを介してVDDからVSSに貫通電流が流れ、消費電力が増加するという問題が発生する。
【0042】
図19は本発明の第16の実施例を示す図である。本例では図18で述べた問題点を解決するために、N形論理ブロックNLB内のNチャネル電界効果トランジスタMN3のゲートをPチャネル電界効果トランジスタMP3のゲートに接続している。このようにすると、プリチャージ期間中にNLBが必ずオフするので、貫通電流が流れ消費電力が増加するという問題は発生しない。
【0043】
図20は本発明の第17の実施例を示す図である。本例はデコード回路に請求項7,8,9に記載の半導体論理回路を適用した例を示している。すなわち、本例では、例えば、プリデコード回路PD0及びPD1のN形論理ブロックを共通にし、これをアドレスバッファAB1内に移動している(MNA)。また、電荷の再配分を防止するためにMPAを設け、さらに貫通電流を防止するためにMNAとMPAのゲートを接続している。また、例えばワード線駆動回路WD0,WD1,WD2,WD3のN形論理ブロックを共通にし、これをプリデコード回路PD4内に移動している(MNB)。また、電荷の再配分を防止するためにMPBを設け、さらに貫通電流を防止するためにMNBとMPBのゲートを接続している。また、例えばプリデコード回路PD4及びPD6のP形論理ブロックを共通にし、これをアドレスバッファAB2内に移動している(MPC)。また、電荷の再配分を防止するためにMNCを設け、さらに貫通電流を防止するためにMNCと MPCのゲートを接続している。このようにNまたはP形論理ブロックを共通にすると、その分デコード回路を簡単化でき、回路の占有面積を低減できる。
【0044】
図21は本発明の第18の実施例を示す図である。本例は、図20のアドレスバッファAB1及びAB3内の出力段の回路構成をド・モルガンの法則(/(/φ・A)=φ+/A)に基づき変更し、逆相のクロック信号/φを不要にしている点のみが図20と異なる。
【0045】
図22は本発明の第19の実施例を示す図である。本例は、図20の全てのアドレスバッファAB及びプリデコード回路PDの回路構成をド・モルガンの法則(/(/A・B)=A+/B)に基づき変更し、回路を構成するトランジスタの個数を低減している点のみが図20と異なる。
【0046】
図23は本発明の第20の実施例を示す図である。本例は、図22のアドレスバッファAB0及びAB2内の出力段の回路構成をド・モルガンの法則(/(/φ・A)=φ+/A)に基づき変更し、逆相のクロック信号/φを不要にしている点のみが図22と異なる。
【0047】
このように、本発明の回路はド・モルガンの法則に従って如何様にも変形できる。しかし、図22及び図23のように本法則を使用してトランジスタの総数を低減していくと、逆に直列に接続されるトランジスタの個数が増加し(例えば、図22のWD内の入力段のNチャネル電界効果トランジスタとPD4内のNチャネル電界効果トランジスタとAB3内の2個のNチャネル電界効果トランジスタ、すなわち、合計4個のトランジスタは直列接続されている)、回路の速度が遅くなってしまう。
【0048】
図24は本発明の第21の実施例を示す図である。本例では図23で述べた問題点を解決するために、アドレスバッファAB及びプリデコード回路PDの回路構成をド・モルガンの法則(/(/A・B)=A+/B)に基づき変更し、直列に接続されるトランジスタの個数が2を超えないようにしている。このようにすると、回路の速度が遅くなるという問題は発生しない。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、クロック信号を使用せずに半導体論理回路のプリチャージ動作を行うことができる。従って、クロック発生回路のファンアウト数を低減でき、クロック発生回路の消費電力を低減することができる。
【0050】
また、プリチャージが終了した時に電荷の再配分が起こらず、高(低)レベルにあるべき出力OUTが低下(上昇)するという問題が発生しない。
【0051】
また、例えばワード線の本数が16本のデコード回路では、クロック発生回路が駆動しなければならないデコード回路内の電界効果トランジスタの個数(ファンアウト数)を半分(64個から32個)、または、1/4(64個から16個)にできる。
【0052】
また、ファンアウト数がアンバランスになり、回路のスピードが遅くなるという問題が発生しなくなる。
【0053】
また、従来必要であった回路内のインバータが不要となるので、回路を簡単化できる。またこの時、従来回路のようにクロック信号が2種類必要とはならなくなる。
【0054】
また、クロック発生回路が駆動しなければならない電界効果トランジスタの個数(ファンアウト数)を1/16(64個から4個)にでき、クロック発生回路の消費電力を著しく低減できる。
【0055】
また、N(P)形論理ブロックを共通にできるので、その分回路を簡単化でき、回路の占有面積を低減できる。
【0056】
また、プリチャージが終了した時に電荷の再配分が起こらず、高(低)レベルにあるべき出力OUTが低下(上昇)するという問題が発生しない。
【0057】
また、プリチャージ期間中にVDDからVSSに貫通電流が流れ、消費電力が増加するという問題が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す回路図。
【図2】第1の従来例を示す回路図。
【図3】第2の従来例を示す回路図。
【図4】第3の従来例を示す回路図。
【図5】本発明の第2の実施例を示す回路図。
【図6】本発明の第3の実施例を示す回路図。
【図7】本発明の第4の実施例を示す回路図。
【図8】本発明の第5の実施例を示す回路図。
【図9】本発明の第6の実施例を示す回路図。
【図10】本発明の第7の実施例を示す回路図。
【図11】本発明の第8の実施例を示す回路図。
【図12】本発明の第9の実施例を示す回路図。
【図13】本発明の第10の実施例を示す回路図。
【図14】本発明の第11の実施例を示す回路図。
【図15】本発明の第12の実施例を示す図。
【図16】本発明の第13の実施例を示す図。
【図17】本発明の第14の実施例を示す図。
【図18】本発明の第15の実施例を示す図。
【図19】本発明の第16の実施例を示す図。
【図20】本発明の第17の実施例を示す図。
【図21】本発明の第18の実施例を示す図。
【図22】本発明の第19の実施例を示す図。
【図23】本発明の第20の実施例を示す図。
【図24】本発明の第21の実施例を示す図。
【符号の説明】
MN1…Nチャネル電界効果トランジスタ、MP1…Pチャネル電界効果トランジスタ、NLB…N形論理ブロック、PCL…低レベルの信号を出力する回路、VSS…電源電圧、OUT…出力。

Claims (3)

  1. それぞれ供給されるクロック信号に基づき一定の周期毎にプリチャージを行い、上記プリチャージの期間中に必ず低(高)レベルの信号を出力する複数の第1の回路と、上記第1の回路の出力を入力とする第2の回路とからなる半導体論理回路において、
    上記第2の回路は、それぞれのゲートが上記第1の回路の出力に接続され、ソースが第1の電源に接続される第1の回路と同数のP(N)チャネル電界効果トランジスタと、それぞれのゲートが上記第1の回路の出力に個別に接続され、それぞれのドレインが上記P(N)チャネル電界効果トランジスタのドレインに個別に接続される第1の回路と同数の第1のN(P)チャネル電界効果トランジスタと、一端が上記第1のN(P)チャネル電界効果トランジスタのソースに共通に接続され、他端が第2の電源に接続される論理ブロックであって、複数個のN(P)チャネル電界効果トランジスタで構成されるN(P)形論理ブロックとからなり、
    上記P(N)チャネル電界効果トランジスタのドレインからそれぞれ信号を出力するようにしたことを特徴とする半導体論理回路。
  2. ドレインが上記第1のN(P)チャネル電界効果トランジスタのソースに共通に接続され、ソースが第1の電源に接続され、ゲートが供給されるクロック信号に基づき前記一定の周期毎にプリチャージを行いこのプリチャージ期間中に必ず低(高)レベルの信号を出力する第3の回路に接続されたP(N)チャネル電界効果トランジスタを更に有することを特徴とする請求項1に記載の半導体論理回路。
  3. 上記N(P)形論理ブロック内の少なくとも1個のN(P)チャネル電界効果トランジスタのゲートが請求項2に記載のP(N)チャネル電界効果トランジスタのゲートに接続されている半導体論理回路。
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