JP3592309B2 - バルク貯槽内の清掃装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、LP(液化石油)ガスを貯留するバルク貯槽の内部に蓄積した不純物を除去清掃する清掃装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、LPガスをガスボンベによる供給から、LPガスを貯留する貯槽(バルク貯槽と称している)を設置して、バルクローリによって供給する形態が普及してきている。
【0003】
バルク貯槽は、図3に示すように、屋外に設けた基礎にアンカーボルトで設置されるベース2上に固設され、上部には直射日光を避けるための遮蔽板9を備え、外気温が高い場合には冷却するための散水管9aが付設されている。
そして、バルク貯槽1の一方の側の鏡板1aには、LPガスの取出口5と、LPガスを充填するときにバルクローリに接続される供給口4と、ガス接続口3が付設されている。このガス接続口3はLPガスの充填時にバルク貯槽1内のLPガス(気体)をバルクローリへ放出するためのものである。
【0004】
また、バルク貯槽1内のガスが高圧になったときにこれを放出するための安全弁7と液面計6が設けられている。なお、8は、上記取出口5などを保護するためのプロテクタである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
バルク貯槽は小型で、人が出入りできるマンホールも設けられていないので、バルクローリから供給されたLPガスに含まれた不純物はバルク貯槽内に残されたままとなっている。
【0006】
最近、LPガスの品質が問題視されることもあり、バルク貯槽内を定期的に清掃する必要性が出てきている。しかし、人が出入りできるマンホールを付設することは困難であり、また、既設の多数のバルク貯槽を清掃し易いように改造することも困難である。また、清掃設備を備えた工場へ搬送して清掃することも費用が嵩み実用上無理がある。
【0007】
そこで、本発明は、現地でバルク貯槽内を簡便に清掃できる清掃装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、次の手段を採った。即ち、LPガスを貯留するバルク貯槽内の清掃装置であって、直管の先端にスプレーノズルを備え後端をLPガス供給手段に接続された洗浄スプレーをバルク貯槽の軸心部にスライド可能に嵌通するとともに、冷媒を封入した断熱構造の容器にバルク貯槽へ配管接続される圧力容器を内装したガス回収容器をバルク貯槽へ配管接続したことを特徴としている。
【0009】
本発明は、バルク貯槽内に洗浄スプレーを挿入してLPガスを噴射させて清掃し、これを冷却されたガス回収容器で回収するもので、動力を使用せず現地で簡便に清掃できるようにしたものである。
冷却されたガス回収容器は圧力容器の周囲にドライアイスを封入したものでもよいが、液体窒素などの冷媒を封入した断熱構造の容器にバルク貯槽へ配管接続される圧力容器を内装したものとする。
ここで、バルク貯槽は一般家庭に設置されるもののほか、団地、マンション、学校などに設置されるものや工業用に使用される小型のLPガス貯槽も含まれる。洗浄スプレーに接続するLPガス供給手段は、LPG容器(通称ガスボンベ)が一般的であるが、バルクローリでもよい。
【0010】
洗浄スプレーは直管の先端にスプレーノズルを付設したもので、バルク貯槽の軸心部にスライド可能に挿通する。なお、スプレーノズルがLPガスの供給によって回転しながら噴射するものである場合には、洗浄スプレーはスライドのみでよいが、スプレーノズルが回転しないものの場合は洗浄スプレーを継手などを介して回転可能なものとする必要がある。
【0011】
バルク貯槽の軸心部への挿通は、通常、バルク貯槽の鏡板にはLPガス取出口のほか、安全弁や液面計を取り付けるための取付座が設けられているので、軸心部にある機器を外して取り付ければよい。なお、この軸心部は厳密な位置を意味するものでなく、多少ずれている場合も含まれる。
【0012】
洗浄スプレーをバルク貯槽へ取り付ける手段は特に限定しないが、請求項2に記載のように、バルク貯槽の鏡板の中心部(ほぼ軸心部)に設けられた機器を取り外し、その取付穴に軸受けとシール部材を内装したフランジを取り付け、該フランジに洗浄スプレーを嵌挿するのが簡便である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明のバルク貯槽の清掃装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
バルク貯槽1の清掃装置は図1に示すように、バルク貯槽1内に挿通される洗浄スプレー10と、洗浄スプレー10に接続されるLPガス供給手段であるLPG容器30と、バルク貯槽1に接続されたガス回収容器20とから構成されている。
【0015】
洗浄スプレー10は、図2に示すように、直管12の先端にスプレーノズル11を備え、バルク貯槽1の軸心部に挿通されている。そして、直管12の後端は開閉弁14を介して高圧ホース13でLPG容器30に接続されている。
この直管12には軸受け16とシール部材17が内装されたフランジ15が外嵌されている。また、フランジ15の後方側には雌ネジ15aが形成されており、シール押え18がねじ込まれている。そして、シール押え18にはハンドル18aが付設されており、直管12回りに回転させることによって、シール部材17を軸受け16方向へ押し込むことができる。
【0016】
洗浄スプレー10をバルク貯槽1へ取り付けるときは、バルク貯槽1の鏡板1aの中心部に取り付けられている液面計6を外し、この液面計6の取付座1bの取付穴1cに洗浄スプレー10を先端から挿通し、フランジ15を取付穴1cに嵌挿して取付ボルト19で締結する。これにより、洗浄スプレー10は、バルク貯槽1内にスライド可能で、回転も可能である。
【0017】
ガス回収容器20は、断熱構造の容器21内にステンレス製の圧力容器22が設けられ、容器21内には液体窒素が充填されている。また、容器21の上面には液体窒素を供給するための供給口23と蒸発した窒素を大気へ放出するための放出口24が設けられ、さらに、圧力容器22に連通された接続口22aのほか、圧力計25と安全弁26が設けられている。そして、接続口22aはバルク貯槽1に付設されているガス取出口5とホース27によって接続されている。
【0018】
次に、このように構成された清掃装置でのバルク貯槽内の清掃について説明する。なお、バルク貯槽1内の清掃はバルク貯槽1が空の状態の時に行う。
まず、バルク貯槽1の軸心部の取付座1bに取り付けられている液面計6と、LPガスの取出口5に接続されている配管を外す。
【0019】
次に、洗浄スプレー10にフランジ15を外嵌させるとともに高圧ホース13をLPG容器30に接続し、液面計6の取付穴1cに挿通する。そして、フランジ15を取付穴1cに嵌合させて取付ボルト19で固定する。また、必要によりハンドル18aを回動させてシール部材18を締め込む。
【0020】
一方、容器21内に液体窒素を充填したガス回収装置20の接続口22aとバルク貯槽1の取出口5をホース27で接続する。
以上の準備ができたら、洗浄スプレー10を手動でバルク貯槽1の奥まで押込み、開閉弁14を開放する。これにより、スプレーノズル11が回転しながらLPガスを噴射し、バルク貯槽1の内壁面を清掃する。そして、洗浄スプレー10を手動でスライドさせて順次引き込めば、バルク貯槽1の内壁面の全体が清掃される。
【0021】
洗浄スプレー10から噴射されたLPガスは、ガス回収装置20の圧力容器22に吸引される。すなわち、圧力容器22は液体窒素で冷却されているので、負圧の状態になっており、LPガスはバルク貯槽1内との圧力差によって吸引される。そして、吸引されたLPガスは冷却され液化する。したがって、圧力容器22内の圧力は上昇しない。
【0022】
また、バルク貯槽1内のLPガスが圧力容器22に吸引されると、バルク貯槽1内の圧力が低下するので、洗浄スプレー10のスプレーノズル11からはLPガスが勢いよく噴射され、清掃能力が高められる。
なお、LPガスが圧力容器22に吸引されると液体窒素は蒸発してガス化するが、放出口24から放出されるので、圧力容器22が加圧されることはない。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のバルク貯槽の清掃装置は、直管の先端にスプレーノズルを備え後端をLPガス供給手段に接続された洗浄スプレーをバルク貯槽の軸心部にスライド可能に嵌挿するとともに、冷却保持したガス回収容器をバルク貯槽へ配管接続したので、清掃のための動力を必要とせずに、現地で簡便にバルク貯槽内の清掃が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバルク貯槽の清掃装置の実施の形態としての全体構成を示す説明図である。
【図2】同 洗浄スプレーの取付状態の詳細を示す側面図である。
【図3】(a)はバルク貯槽の全体を示す側面図、(b)は正面図である。
【符号の説明】
1…バルク貯槽 1a…鏡板
1b…取付座 1c…取付穴
2…ベース 3…ガス接続口
4…供給口 5…取出口
6…液面計 7…安全弁
8…プロテクタ 9…遮蔽板
9a…散水管 10…洗浄スプレー
11…スプレーノズル 12…直管
13…高圧ホース 14…開閉バルブ
15…取付フランジ 15a…雌ネジ
16…軸受け 17…シール部材
18…シール押え 18a…ハンドル
19…取付ボルト 20…ガス回収容器
21…容器 22…圧力容器
22a…接続口 23…供給口
24…放出口 25…圧力計
26…安全弁 27…ホース
30…LPG容器
Claims (2)
- LPガスを貯留するバルク貯槽内の清掃装置であって、直管の先端にスプレーノズルを備え後端をLPガス供給手段に接続された洗浄スプレーをバルク貯槽の軸心部にスライド可能に嵌通するとともに、冷媒を封入した断熱構造の容器にバルク貯槽へ配管接続される圧力容器を内装したガス回収容器をバルク貯槽へ配管接続したことを特徴とするバルク貯槽内の清掃装置。
- バルク貯槽の鏡板の中心部に設けられた取付穴に軸受けとシール部材を内装したフランジを取り付け、該フランジに前記洗浄スプレーを嵌挿したことを特徴とする請求項1記載のバルク貯槽内の清掃装置。
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