JP3592003B2 - 造粒装置の制御方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物等の投入材料を造粒成形する造粒装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特公平3−34977号公報記載のものに見られるように、ハウジング内に上下に貫通された複数の小孔を有するダイスが略水平に設けられるとともに、該ダイス上にローラが転動自在に配置され、このローラを駆動モータによりダイス上で転動させることで、ハウジング上部の投入口から投入した廃棄物等の投入材料をダイスの小孔を経て下方に押し出し、ダイスの下方に配置された切断装置で切断して造粒する造粒装置が提供されている。
【0003】
そして、このような造粒装置においては、造粒装置に廃棄物を供給する供給量と造粒装置の造粒能力とのバランスを取り、その運転をスムーズに行うために以下のような制御が行われていた。
▲1▼作業者がローラの駆動モータの電流値を監視しながら、その電流値の変化に合わせて定量供給装置の供給速度を変化させることにより廃棄物の供給量を制御する。
▲2▼汎用PID制御装置を用いて造粒装置の駆動モータの電流値から定量供給装置の供給速度を制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記▲1▼、▲2▼の制御については以下のような問題があった。
【0005】
まず、上記▲1▼の制御では、造粒装置を監視する作業者を常時数人配置しておく必要があり、ランニングコストが高くなるとともに、作業者の負担も大きい。
【0006】
上記▲2▼のPID制御では、現時点での造粒装置の駆動モータの電流値に対応して定量供給装置の供給速度を調整することになる。このため供給速度を変更させてから造粒装置の駆動モータの電流が変化するまでに時間がかかり、廃棄物の性状によっては、供給速度変化が間に合わず造粒装置が過負荷状態になり停止することが起こる。また、ダイス温度によって、造粒装置の負荷状態が変化するために、供給速度を変えないでよい時でも変更してしまうことが起こる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の造粒装置の制御方法は、定量供給装置により供給されてきた廃棄物等の投入材料をダイスとローラにより一定形状に造粒する造粒装置において、前記ローラを駆動させる駆動源の電流値とその変化割合とに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置の供給速度を制御するものである。
【0008】
本発明の請求項2記載の造粒装置の制御方法は、定量供給装置により供給されてきた廃棄物等の投入材料をダイスとローラにより一定形状に造粒する造粒装置において、前記ダイスの温度と、前記ローラを駆動させる駆動源の電流値と、当該電流値の変化割合とに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置の供給速度を制御するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
図4は、本発明に係る造粒装置の制御方法を実施する造粒装置の概略構成を示している。
【0011】
造粒装置1は、円筒状に形成されたハウジング2と、該ハウジング2内に設けられたダイス3と、ハウジング2内に設けられた上記ダイス3上を転動するローラ4と、ハウジング2内のダイス3の下方に設けられた切断装置5とを備えている。
【0012】
前記ハウジング2は、上部に投入材料を投入する投入口21が形成されるとともに、下部側方に排出口22が形成され、該排出口22に図示しない排出シュートが連設されている。
【0013】
前記ダイス3は、所定の厚みを有する円板状に形成されたもので、ハウジング2内の途中部に略水平な状態で配置されており、このダイス3によりハウジング2内は上部の造粒室2aと下部の切断室2bとに区画されている。
【0014】
また、ダイス3には、上下に貫通された複数個の小孔31が形成されている。
【0015】
前記ローラ4は、前記造粒室2a内に配置されており、駆動シャフト61にローラホルダー7を介して対象位置に4個取付けられている。
【0016】
このローラ4の外周面には、幅方向に複数の溝41が一定の間隔で形成されている。
【0017】
なお、前記ローラホルダー7には、前記ローラ4の他に、ハウジング2の内周面に沿って移動するスクレパー(図示省略)が前記4個のローラ4の間且つ対象位置に4個設けられている。このスクレパーは、ハウジング2の内周面に付着した付着物を除去するとともに、そぎ落とした付着物をダイス3の中央側に導くガイドの役目も果たす。
【0018】
前記駆動シャフト61は、前記ダイス3の中心部を挿通してハウジング2内に上下方向に軸支されており、その下端が前記切断室2bを貫通して下方に延設され、図示しない減速機及び伝達機構を介して駆動源である駆動モータ6の出力軸に連結されている。
【0019】
よって、駆動モータ6の回転駆動により駆動シャフト61が回転され、この駆動シャフト61の回転によってローラ4が該駆動シャフト61を中心にしてダイス3上を転動する。
【0020】
前記ローラホルダー7は、駆動シャフト61に上下方向に摺動自在に、且つ駆動シャフト61の回転方向へは一体になって回転するように設けられている。
【0021】
前記切断装置5は、駆動シャフト61に一体に固定された取付部材51を介して該駆動シャフト61の対象位置に2個設けられた切断刃52を備えている。
【0022】
切断刃52は、ダイス3の小孔31が形成された位置と回転軌道が合致するよう配置され、ダイス3の小孔31から押し出されてくる半流動状物を所定の大きさに切断する。
【0023】
さらに、造粒装置1の投入口21には、定量供給装置8が連設されている。定量供給装置8は、スクリュー81の回転によりホッパ82に投入された廃棄物を順次排出口83から定量供給する。この定量供給装置8により供給される廃棄物は予め乾燥処理されている。
【0024】
次に、上述のように構成された造粒装置1により例えば廃棄物を造粒成形する動作について簡単に説明しておく。
【0025】
まず、適宜な乾燥手段により乾燥させた廃棄物を定量供給装置8により投入口21から造粒室2aに投入する。この投入された廃棄物は、造粒室2a内においてダイス3上を転動するローラ4によりダイス3との間で押圧されながらダイス3の小孔31へ圧入され、ごみ中のプラスチック類が加熱されたダイスの作用により溶融し、この溶融物がバインダーの役目を果たして廃棄物を半流動状にして小孔31から切断室2bに連続した状態で排出する。
【0026】
そして、これをダイス3の下方で回転する切断刃52により切断することで、所定の大きさに造粒し、排出口22から排出する。
【0027】
ここで、上述のようにして廃棄物等の投入材料を造粒する造粒装置は、請求項1記載の造粒装置の制御方法によって制御されている。
【0028】
この制御方法は、造粒装置1の駆動モータ6の電流値とその変化割合とに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置8の供給速度を制御するものである。
【0029】
上記駆動モータ6の電流値は、この駆動モータ6によりダイス3上を転動するローラ4の負荷とリンクしている。例えば、造粒室2a内に廃棄物が過剰に供給された場合には、廃棄物をダイスとの間で押圧するローラ4に作用する負荷が大きくなり、これに伴ってローラ4を駆動させる駆動モータ6の電流値も高くなるからである。
【0030】
以下、ファジー推論による造粒装置1の制御について詳細する。
【0031】
図1はルールを示し、図2はメンバーシップ関数を示している。
【0032】
上記ルールは、駆動モータの電流値MIとその変化割合ΔMIを2つの条件とし、定量供給装置の供給速度を結論としている。
【0033】
このルールは、一例を示せば、▲1▼「駆動モータの電流値MIが定格値よりも少し低く(NS)、且つその変化割合ΔMIが中くらい大きい(PM)ならば、定量供給装置8の供給速度を少し遅く(NS)する。」、また▲2▼「駆動モータの電流値MIが定格値よりも中くらい低く(NM)、且つその変化割合ΔMIがない(ZR)ならば、定量供給装置8の供給速度を少し速く(PS)する。」等である。
【0034】
また、ラベルは、PLが大変大きい、PMが中くらい大きい、PSが少し大きい、ZRがほぼゼロ、NSが少し小さい、NMが中くらい小さい、NLが大変小さい、ことを意味する。
【0035】
これらルール及びメンバーシップ関数は、経験則に基づいて作成される。
【0036】
そして、上記ルールに従って駆動モータの電流値MIとその変化割合ΔMIとのグレードのMINをとり、これから得られた各グレードに従って重心演算を行い、結論として定量供給装置8の供給速度を決定する。
【0037】
上述したファジー推論は、図3に示す制御装置9によって行われる。
【0038】
このように造粒装置1の駆動モータ6の電流値MIとその変化割合ΔMIとに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置8の供給速度を制御することで、ダイス3上を転動するローラ4に作用する負荷及びその負荷の変化割合から将来のローラ4に作用する負荷を予測しながら定量供給装置8の供給速度を調整して造粒装置1内への廃棄物等の投入材料の投入量を調整することができる。
【0039】
次に、請求項2記載の造粒装置の制御方法について説明する。
【0040】
この制御方法は、造粒装置1のダイス3の温度と、駆動モータ6の電流値と、当該電流値の変化割合とに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置8の供給速度を制御するものである。
【0041】
上記駆動モータ6の電流値は、この駆動モータ6によりダイス3上を転動するローラ4の負荷とリンクしている。例えば、造粒室2a内に廃棄物が過剰に供給された場合には、廃棄物をダイスとの間で押圧するローラ4に作用する負荷が大きくなり、これに伴ってローラ4を駆動させる駆動モータ6の電流値も高くなるからである。
【0042】
以下、ファジー推論による造粒装置1の制御について詳細する。
【0043】
図5はルール1を示し、図6はルール2を示し、図7はメンバーシップ関数を示している。
【0044】
上記ルール1、2は、ダイス3の温度と、駆動モータの電流値MIと、この電流値の変化割合ΔMIを3つの条件とし、定量供給装置8の供給速度を結論としている。
【0045】
このルール1、2は、一例を示せば、▲1▼「ダイス温度Tが中くらい低く、且つ駆動モータの電流値MIが定格値よりも少し低く(NS)、且つその変化割合ΔMIが中くらい大きい(PM)ならば、定量供給装置8の供給速度を少し遅く(NS)する。」、▲2▼「ダイス温度Tが中くらい低く、且つ駆動モータの電流値MIが定格値よりも中くらい低く(NM)、且つその変化割合ΔMIがない(ZR)ならば、定量供給装置8の供給速度を少し速く(PS)する。」、▲3▼「ダイス温度Tが中くらい高く、且つ駆動モータの電流値MIが定格値よりも少し低く(NS)、且つその変化割合ΔMIが中くらい大きい(PM)ならば、定量供給装置8の供給速度を変えない(ZR)。」等である。
【0046】
また、ラベルは、PLが大変大きい、PMが中くらい大きい、PSが少し大きい、ZRがほぼゼロ、NSが少し小さい、NMが中くらい小さい、NLが大変小さい、ことを意味する。
【0047】
これらルール及びメンバーシップ関数は、経験則に基づいて作成される。
【0048】
そして、上記ルール1、2に従って駆動モータの電流値MIとその変化割合ΔMIとのグレードのMINをとり、これから得られた各グレードに従って重心演算を行い、結論として定量供給装置8の供給速度を決定する。
【0049】
上述したファジー推論は、図8に示す制御装置9によって行われる。
【0050】
このように造粒装置1のダイス3の温度Tと、駆動モータ6の電流値MIと、当該電流値の変化割合ΔMIとに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置8の供給速度を制御することで、ダイス3の温度変化、ダイス3上を転動するローラ4に作用する負荷及びその負荷の変化割合から将来のローラ4に作用する負荷をさらに正確に予測しながら定量供給装置8の供給速度を調整して造粒装置1内への廃棄物等の投入材料の投入量を調整することができる
【0051】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の請求項1記載の造粒装置の制御方法によれば、ローラを駆動させる駆動源の電流値とその変化割合とに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置の供給速度を制御することで、ダイス上を転動するローラに作用する負荷及びその負荷の変化割合から将来のローラに作用する負荷を予測しながら定量供給装置の供給速度を調整して造粒装置内への廃棄物等の投入材料の投入量を調整することができるので、従来のように作業者が常時張り付いて監視する必要がなく、また、供給される投入材料の性状の変化に応じて的確に制御することができ、造粒装置を適正な状態で円滑に作動させることができる。
【0052】
請求項2記載の造粒装置の制御方法によれば、ダイスの温度と、ローラを駆動させる駆動源の電流値と、当該電流値の変化割合とに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置の供給速度を制御することで、ダイスの温度変化、ダイス上を転動するローラに作用する負荷及びその負荷の変化割合から将来のローラに作用する負荷をさらに正確に予測しながら定量供給装置の供給速度を調整して造粒装置内への廃棄物等の投入材料の投入量を調整することができるので、従来のように作業者が常時張り付いて監視する必要がなく、また、供給される投入材料の性状の変化に応じてより的確に制御することができ、造粒装置を適正な状態で円滑に作動させることができる。これにより造粒装置の完全自動化運転も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファジー推論におけるルールの一例を示す図である。
【図2】ファジー推論におけるメンバーシップ関数の一例を示す図である。
【図3】制御装置を示す図である。
【図4】造粒装置の構成を示す一部断面の側面図である。
【図5】ファジー推論におけるルールの一例を示す図である。
【図6】ファジー推論におけるルールの一例を示す図である。
【図7】ファジー推論におけるメンバーシップ関数の一例を示す図である。
【図8】制御装置を示す図である。
【符号の説明】
1 造粒装置
3 ダイス
4 ローラ
6 駆動モータ(駆動源)
7 定量供給装置
MI 駆動モータの電流値
ΔMI 駆動モータの電流値の変化割合
T ダイスの温度
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物等の投入材料を造粒成形する造粒装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特公平3−34977号公報記載のものに見られるように、ハウジング内に上下に貫通された複数の小孔を有するダイスが略水平に設けられるとともに、該ダイス上にローラが転動自在に配置され、このローラを駆動モータによりダイス上で転動させることで、ハウジング上部の投入口から投入した廃棄物等の投入材料をダイスの小孔を経て下方に押し出し、ダイスの下方に配置された切断装置で切断して造粒する造粒装置が提供されている。
【0003】
そして、このような造粒装置においては、造粒装置に廃棄物を供給する供給量と造粒装置の造粒能力とのバランスを取り、その運転をスムーズに行うために以下のような制御が行われていた。
▲1▼作業者がローラの駆動モータの電流値を監視しながら、その電流値の変化に合わせて定量供給装置の供給速度を変化させることにより廃棄物の供給量を制御する。
▲2▼汎用PID制御装置を用いて造粒装置の駆動モータの電流値から定量供給装置の供給速度を制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記▲1▼、▲2▼の制御については以下のような問題があった。
【0005】
まず、上記▲1▼の制御では、造粒装置を監視する作業者を常時数人配置しておく必要があり、ランニングコストが高くなるとともに、作業者の負担も大きい。
【0006】
上記▲2▼のPID制御では、現時点での造粒装置の駆動モータの電流値に対応して定量供給装置の供給速度を調整することになる。このため供給速度を変更させてから造粒装置の駆動モータの電流が変化するまでに時間がかかり、廃棄物の性状によっては、供給速度変化が間に合わず造粒装置が過負荷状態になり停止することが起こる。また、ダイス温度によって、造粒装置の負荷状態が変化するために、供給速度を変えないでよい時でも変更してしまうことが起こる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の造粒装置の制御方法は、定量供給装置により供給されてきた廃棄物等の投入材料をダイスとローラにより一定形状に造粒する造粒装置において、前記ローラを駆動させる駆動源の電流値とその変化割合とに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置の供給速度を制御するものである。
【0008】
本発明の請求項2記載の造粒装置の制御方法は、定量供給装置により供給されてきた廃棄物等の投入材料をダイスとローラにより一定形状に造粒する造粒装置において、前記ダイスの温度と、前記ローラを駆動させる駆動源の電流値と、当該電流値の変化割合とに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置の供給速度を制御するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
図4は、本発明に係る造粒装置の制御方法を実施する造粒装置の概略構成を示している。
【0011】
造粒装置1は、円筒状に形成されたハウジング2と、該ハウジング2内に設けられたダイス3と、ハウジング2内に設けられた上記ダイス3上を転動するローラ4と、ハウジング2内のダイス3の下方に設けられた切断装置5とを備えている。
【0012】
前記ハウジング2は、上部に投入材料を投入する投入口21が形成されるとともに、下部側方に排出口22が形成され、該排出口22に図示しない排出シュートが連設されている。
【0013】
前記ダイス3は、所定の厚みを有する円板状に形成されたもので、ハウジング2内の途中部に略水平な状態で配置されており、このダイス3によりハウジング2内は上部の造粒室2aと下部の切断室2bとに区画されている。
【0014】
また、ダイス3には、上下に貫通された複数個の小孔31が形成されている。
【0015】
前記ローラ4は、前記造粒室2a内に配置されており、駆動シャフト61にローラホルダー7を介して対象位置に4個取付けられている。
【0016】
このローラ4の外周面には、幅方向に複数の溝41が一定の間隔で形成されている。
【0017】
なお、前記ローラホルダー7には、前記ローラ4の他に、ハウジング2の内周面に沿って移動するスクレパー(図示省略)が前記4個のローラ4の間且つ対象位置に4個設けられている。このスクレパーは、ハウジング2の内周面に付着した付着物を除去するとともに、そぎ落とした付着物をダイス3の中央側に導くガイドの役目も果たす。
【0018】
前記駆動シャフト61は、前記ダイス3の中心部を挿通してハウジング2内に上下方向に軸支されており、その下端が前記切断室2bを貫通して下方に延設され、図示しない減速機及び伝達機構を介して駆動源である駆動モータ6の出力軸に連結されている。
【0019】
よって、駆動モータ6の回転駆動により駆動シャフト61が回転され、この駆動シャフト61の回転によってローラ4が該駆動シャフト61を中心にしてダイス3上を転動する。
【0020】
前記ローラホルダー7は、駆動シャフト61に上下方向に摺動自在に、且つ駆動シャフト61の回転方向へは一体になって回転するように設けられている。
【0021】
前記切断装置5は、駆動シャフト61に一体に固定された取付部材51を介して該駆動シャフト61の対象位置に2個設けられた切断刃52を備えている。
【0022】
切断刃52は、ダイス3の小孔31が形成された位置と回転軌道が合致するよう配置され、ダイス3の小孔31から押し出されてくる半流動状物を所定の大きさに切断する。
【0023】
さらに、造粒装置1の投入口21には、定量供給装置8が連設されている。定量供給装置8は、スクリュー81の回転によりホッパ82に投入された廃棄物を順次排出口83から定量供給する。この定量供給装置8により供給される廃棄物は予め乾燥処理されている。
【0024】
次に、上述のように構成された造粒装置1により例えば廃棄物を造粒成形する動作について簡単に説明しておく。
【0025】
まず、適宜な乾燥手段により乾燥させた廃棄物を定量供給装置8により投入口21から造粒室2aに投入する。この投入された廃棄物は、造粒室2a内においてダイス3上を転動するローラ4によりダイス3との間で押圧されながらダイス3の小孔31へ圧入され、ごみ中のプラスチック類が加熱されたダイスの作用により溶融し、この溶融物がバインダーの役目を果たして廃棄物を半流動状にして小孔31から切断室2bに連続した状態で排出する。
【0026】
そして、これをダイス3の下方で回転する切断刃52により切断することで、所定の大きさに造粒し、排出口22から排出する。
【0027】
ここで、上述のようにして廃棄物等の投入材料を造粒する造粒装置は、請求項1記載の造粒装置の制御方法によって制御されている。
【0028】
この制御方法は、造粒装置1の駆動モータ6の電流値とその変化割合とに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置8の供給速度を制御するものである。
【0029】
上記駆動モータ6の電流値は、この駆動モータ6によりダイス3上を転動するローラ4の負荷とリンクしている。例えば、造粒室2a内に廃棄物が過剰に供給された場合には、廃棄物をダイスとの間で押圧するローラ4に作用する負荷が大きくなり、これに伴ってローラ4を駆動させる駆動モータ6の電流値も高くなるからである。
【0030】
以下、ファジー推論による造粒装置1の制御について詳細する。
【0031】
図1はルールを示し、図2はメンバーシップ関数を示している。
【0032】
上記ルールは、駆動モータの電流値MIとその変化割合ΔMIを2つの条件とし、定量供給装置の供給速度を結論としている。
【0033】
このルールは、一例を示せば、▲1▼「駆動モータの電流値MIが定格値よりも少し低く(NS)、且つその変化割合ΔMIが中くらい大きい(PM)ならば、定量供給装置8の供給速度を少し遅く(NS)する。」、また▲2▼「駆動モータの電流値MIが定格値よりも中くらい低く(NM)、且つその変化割合ΔMIがない(ZR)ならば、定量供給装置8の供給速度を少し速く(PS)する。」等である。
【0034】
また、ラベルは、PLが大変大きい、PMが中くらい大きい、PSが少し大きい、ZRがほぼゼロ、NSが少し小さい、NMが中くらい小さい、NLが大変小さい、ことを意味する。
【0035】
これらルール及びメンバーシップ関数は、経験則に基づいて作成される。
【0036】
そして、上記ルールに従って駆動モータの電流値MIとその変化割合ΔMIとのグレードのMINをとり、これから得られた各グレードに従って重心演算を行い、結論として定量供給装置8の供給速度を決定する。
【0037】
上述したファジー推論は、図3に示す制御装置9によって行われる。
【0038】
このように造粒装置1の駆動モータ6の電流値MIとその変化割合ΔMIとに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置8の供給速度を制御することで、ダイス3上を転動するローラ4に作用する負荷及びその負荷の変化割合から将来のローラ4に作用する負荷を予測しながら定量供給装置8の供給速度を調整して造粒装置1内への廃棄物等の投入材料の投入量を調整することができる。
【0039】
次に、請求項2記載の造粒装置の制御方法について説明する。
【0040】
この制御方法は、造粒装置1のダイス3の温度と、駆動モータ6の電流値と、当該電流値の変化割合とに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置8の供給速度を制御するものである。
【0041】
上記駆動モータ6の電流値は、この駆動モータ6によりダイス3上を転動するローラ4の負荷とリンクしている。例えば、造粒室2a内に廃棄物が過剰に供給された場合には、廃棄物をダイスとの間で押圧するローラ4に作用する負荷が大きくなり、これに伴ってローラ4を駆動させる駆動モータ6の電流値も高くなるからである。
【0042】
以下、ファジー推論による造粒装置1の制御について詳細する。
【0043】
図5はルール1を示し、図6はルール2を示し、図7はメンバーシップ関数を示している。
【0044】
上記ルール1、2は、ダイス3の温度と、駆動モータの電流値MIと、この電流値の変化割合ΔMIを3つの条件とし、定量供給装置8の供給速度を結論としている。
【0045】
このルール1、2は、一例を示せば、▲1▼「ダイス温度Tが中くらい低く、且つ駆動モータの電流値MIが定格値よりも少し低く(NS)、且つその変化割合ΔMIが中くらい大きい(PM)ならば、定量供給装置8の供給速度を少し遅く(NS)する。」、▲2▼「ダイス温度Tが中くらい低く、且つ駆動モータの電流値MIが定格値よりも中くらい低く(NM)、且つその変化割合ΔMIがない(ZR)ならば、定量供給装置8の供給速度を少し速く(PS)する。」、▲3▼「ダイス温度Tが中くらい高く、且つ駆動モータの電流値MIが定格値よりも少し低く(NS)、且つその変化割合ΔMIが中くらい大きい(PM)ならば、定量供給装置8の供給速度を変えない(ZR)。」等である。
【0046】
また、ラベルは、PLが大変大きい、PMが中くらい大きい、PSが少し大きい、ZRがほぼゼロ、NSが少し小さい、NMが中くらい小さい、NLが大変小さい、ことを意味する。
【0047】
これらルール及びメンバーシップ関数は、経験則に基づいて作成される。
【0048】
そして、上記ルール1、2に従って駆動モータの電流値MIとその変化割合ΔMIとのグレードのMINをとり、これから得られた各グレードに従って重心演算を行い、結論として定量供給装置8の供給速度を決定する。
【0049】
上述したファジー推論は、図8に示す制御装置9によって行われる。
【0050】
このように造粒装置1のダイス3の温度Tと、駆動モータ6の電流値MIと、当該電流値の変化割合ΔMIとに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置8の供給速度を制御することで、ダイス3の温度変化、ダイス3上を転動するローラ4に作用する負荷及びその負荷の変化割合から将来のローラ4に作用する負荷をさらに正確に予測しながら定量供給装置8の供給速度を調整して造粒装置1内への廃棄物等の投入材料の投入量を調整することができる
【0051】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の請求項1記載の造粒装置の制御方法によれば、ローラを駆動させる駆動源の電流値とその変化割合とに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置の供給速度を制御することで、ダイス上を転動するローラに作用する負荷及びその負荷の変化割合から将来のローラに作用する負荷を予測しながら定量供給装置の供給速度を調整して造粒装置内への廃棄物等の投入材料の投入量を調整することができるので、従来のように作業者が常時張り付いて監視する必要がなく、また、供給される投入材料の性状の変化に応じて的確に制御することができ、造粒装置を適正な状態で円滑に作動させることができる。
【0052】
請求項2記載の造粒装置の制御方法によれば、ダイスの温度と、ローラを駆動させる駆動源の電流値と、当該電流値の変化割合とに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置の供給速度を制御することで、ダイスの温度変化、ダイス上を転動するローラに作用する負荷及びその負荷の変化割合から将来のローラに作用する負荷をさらに正確に予測しながら定量供給装置の供給速度を調整して造粒装置内への廃棄物等の投入材料の投入量を調整することができるので、従来のように作業者が常時張り付いて監視する必要がなく、また、供給される投入材料の性状の変化に応じてより的確に制御することができ、造粒装置を適正な状態で円滑に作動させることができる。これにより造粒装置の完全自動化運転も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファジー推論におけるルールの一例を示す図である。
【図2】ファジー推論におけるメンバーシップ関数の一例を示す図である。
【図3】制御装置を示す図である。
【図4】造粒装置の構成を示す一部断面の側面図である。
【図5】ファジー推論におけるルールの一例を示す図である。
【図6】ファジー推論におけるルールの一例を示す図である。
【図7】ファジー推論におけるメンバーシップ関数の一例を示す図である。
【図8】制御装置を示す図である。
【符号の説明】
1 造粒装置
3 ダイス
4 ローラ
6 駆動モータ(駆動源)
7 定量供給装置
MI 駆動モータの電流値
ΔMI 駆動モータの電流値の変化割合
T ダイスの温度
Claims (2)
- 定量供給装置により供給されてきた廃棄物等の投入材料をダイスとローラにより一定形状に造粒する造粒装置において、
前記ローラを駆動させる駆動源の電流値とその変化割合とに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置の供給速度を制御することを特徴とする造粒装置の制御方法。 - 定量供給装置により供給されてきた廃棄物等の投入材料をダイスとローラにより一定形状に造粒する造粒装置において、
前記ダイスの温度と、前記ローラを駆動させる駆動源の電流値と、当該電流値の変化割合とに基づき、ファジー推論を用いて前記定量供給装置の供給速度を制御することを特徴とする造粒装置の制御方法。
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