JP3590775B2 - 錠剤切断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、錠剤切断装置、特に、子供用等のために錠剤を半分に切断する機能を備えた錠剤切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、患者が子供等である場合、1回の服用量を1錠としたのでは、量が多いため、その錠剤を半分に切断して処方するようにしている。この場合、錠剤を手で分割するのが一般的であるが、錠剤分割機によって分割できるようにしたものも提案されている(例えば、特公平6―7715号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、手で切断していたのでは、作業性が非常に悪く、正確に半錠とすることは困難である。
【0004】
また、前記錠剤分割機を使用したとしても、表面に割線を形成されていない錠剤であれば、正確に半錠とすることは困難である。その上、錠剤の分割と、その後の包装とを別々に行わなければならないため、作業が面倒で効率が悪いという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、錠剤を自動的に半錠に切断できるようにした錠剤切断装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、錠剤を2つに切断する錠剤切断装置において、
錠剤を搬送する搬送部と、
該搬送部によって搬送された錠剤を所定位置に位置決めする錠剤位置決め部と、
該錠剤位置決め部によって位置決めされた錠剤に、前記搬送部による搬送方向に沿って上方より切れ目を入れるカッターと、
該カッターによって入れられた切れ目の両側で、前記搬送部との間に錠剤を挟持して2分割する分割ローラとを備えた構成としたものである。
【0007】
また、前記錠剤位置決め部は、錠剤の搬送方向に直交する両側から錠剤に接離する押え片を備え、
該押え片は、互いに接近して錠剤に当接することにより、錠剤を中央部に位置決めすると共に下方の搬送部に押し付ける傾斜面を有するように構成するのが好ましい。
【0012】
前記錠剤位置決め部は、錠剤の搬送方向に直交する両側から錠剤に当接して下方に押し付ける傾斜面を有するように構成するのが好ましい。
【0013】
この構成により、傾斜面が状態に対して両側から均等に接近する。したがって、錠剤が中央からずれて供給されていても、いずれか一方の傾斜面に当接して確実に所望の切断位置に移動される。また、錠剤は、傾斜面によって下方に押し付けられるので、切断時に切断位置から位置ズレすることはない。
【0016】
各錠剤の種別に応じた切込み条件を記憶する記憶手段と、
供給される錠剤の種別に応じて記憶手段に記憶した切込み条件を呼び出し、該切込み条件に従って分割ローラによる錠剤の分割を確実に行えるように、前記搬送部、及び、前記カッターを駆動制御する制御手段とを備えるようにするのが好ましい。
【0017】
この構成により、制御手段は、供給される錠剤の種別が読み込まれると、記憶手段から該当する切込み条件を呼び出し、搬送部及びカッターを駆動制御する。これにより、カッターは、適切な回転速度、移動速度、移動量等で、錠剤に分割を容易とする切れ目を形成する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。
【0019】
図1に示す錠剤包装装置は、大略、錠剤供給部1、本発明に係る錠剤切断部2、錠剤貯留部3、錠剤包装部4及び制御部5から構成されている。
【0020】
錠剤供給部1は、図2に示すように、略箱体形状の供給部本体6に引出可能に複数の引出体7を並設したものである。
【0021】
各引出体7は、上下方向に2列で複数の錠剤フィーダ8を並設し、両者の間に錠剤排出路(図示せず)をそれぞれ形成したものである。各錠剤フィーダ8は、図3及び図4に示すように、モータベース9に着脱可能にカートリッジ容器10を装着した構成である。
【0022】
モータベース9には、図示しないモータが内蔵され、その駆動力が上面に露出するギア9aに伝達されるようになっている。また、ギア9aの近傍には、錠剤排出用の排出通路11が形成され、その内面には通過する錠剤を検出するための錠剤検出センサ12が設けられている。また、モータベース9には、カートリッジ容器10をガイドするレールの側面に、当該モータベース9に装着されるカートリッジ容器10内の錠剤の種別を認識するための種別認識センサ13が設けられている。
【0023】
一方、カートリッジ容器10には、前記ギア9aと噛合するギア10a,11aが設けられ、これらのギア9a,10a,11aを介して錠剤整列盤14が回転し、カートリッジ容器10内に収容した錠剤が1錠ずつ排出されてモータベース9の錠剤排出路11に排出されるようになっている。また、カートリッジ容器10には、モータベース9に装着した際、前記種別認識センサ13によって検出される標識部15が設けられている。この標識部15は、錠剤名を示すもので、マークとスペースとにより2進コード化されている。
【0024】
前記引出体7の下方には、図2に示すように、各錠剤フィーダ8の錠剤排出路9を介して落下する錠剤を受け入れるためのホッパー16が形成されている。ホッパー16は中央孔16aに向かって徐々に下方に傾斜する略角錐状で、中央孔16aの下方には図1に示すように中間シャッター17が設けられている。そして、中間シャッター17の回動位置を変更することにより、各錠剤排出路9を介して落下した錠剤が、錠剤通路18a,18bを介して錠剤切断部2又は錠剤包装部4のいずれか一方に供給できるようになっている。
【0025】
錠剤切断部2は、図5及び図6に示すように、錠剤通路18a及び案内ホッパー19を介して供給される錠剤を搬送するためのベルトコンベアー20を備えている。前記案内ホッパー19の下端開口部には、シャッター19aが回動自在に設けられている。このシャッター19aは、案内ホッパーを介してベルトコンベアー20上に供給された錠剤(1錠)を一旦停止させる。
【0026】
また、前記ベルトコンベアー20による搬送経路には、錠剤押え装置21、フライスカッター22、分割ローラ23、クリーナー装置24及び貯留容器ホッパー25がそれぞれ配設されている。
【0027】
前記錠剤押え装置21は、図7に示すように、一対の錠剤押え部26とカッター受台27とから構成されている。
【0028】
前記錠剤押え部26は、先端に傾斜面28aを有する押え片28と、一方の側面にラックギア29aを有する駆動片29とを、平面視略L字形、断面略コ字形に接続したものである。前記押え片28の傾斜面28aは、先端に向かうに従って徐々に上方に傾斜するように形成されている。また、図8に示すように、前記各駆動片29のラックギア29aには回転自在に配設したギア30が噛合し、その反対側の側面には案内ベアリング31が回転自在に当接している。また、一方の押え片28には、モータ32の駆動により回動する開閉カム33が当接している。そして、一方の錠剤押え部26の押え片28の先端と、他方の錠剤押え部26の駆動片29の先端とはスプリング34によって連結されている。前記各押え片28には、ソレノイド28bが内蔵され、その中心に配設したピン28cが傾斜面28aから出没するようになっている。このピン28cは、ベルトコンベアー20上を搬送される錠剤を搬送方向の所定位置に位置決めする。
【0029】
一方、前記カッター受台27は、ベルトコンベアー20の上方側のベルト下面に位置している。なお、カッター受台27は、図示しない錠剤切断部本体からの延設部分に固定されている。また、ベルトコンベアー20によって錠剤がカッター受台27の上方まで搬送されたことを検出するための錠剤搬送位置検出センサ27aが設けられている。
【0030】
前記フライスカッター22は、ベルトコンベアー20の側方に立設させた支持板35から延びる略L字形のアーム36の先端にモータ37によって回転可能に設けられている。支持板35は上下方向に往復移動可能に設けられている。また、アーム36は、前記支持板35に形成した矩形孔35a内をベルトコンベアー20の搬送方向に沿って往復移動可能に設けられている。
【0031】
前記分割ローラ23は、図9に示すように、外周面中央部に全周に亘って逃がし溝23aが形成されている。そして、この分割ローラ23は、略L字形の旋回アーム38の先端に回転自在に設けられ、前記フライスカッター22と共にベルトコンベアー20の搬送方向に沿って往復移動するようになっている。但し、分割ローラ23は、フライスカッター22とは別個独立して往復移動可能に構成してもよい。また、前記分割ローラ23は、旋回アーム38が旋回することにより、上下方向にも移動可能となっている。なお、分割ローラ23が下方位置に移動した際、錠剤を挟持できるように、ベルトコンベアー20の上方側のベルトの下面に割受台39が設けられている。この割受台39は、上面が膨出するように湾曲した蒲鉾形状に形成され、ベルトを介して錠剤を分割ローラ23との間に挟持した際、分割を容易に行えるようになっている。また、分割ローラ23の下流側には、分割された錠剤を貯留容器ホッパー25に案内するために分離案内板40が配設されている。
【0032】
前記クリーナー装置24は、図6及び図7に示すように、フライスカッター22及び分割ローラ23を上方から覆うフード41を備えている。フライスカッター22側には高電圧イオン発生装置42が設けられ、フライスカッター22に付着した粉体を浮き上がらせて吸引容易としている。また、分割ローラ23側にはブラシ43が設けられ、分割ローラ23の表面に付着した粉体を掻き落として吸引容易としている。また、ベルトコンベアー20の下方にも、下方側のベルト下面を部分的に覆うようにフード44が設けられている。このフード44内にはブラシ45が設けられ、ベルトコンベアー20に付着した粉体を掻き落として吸引容易としている。但し、前記クリーナー装置24には、このような構造のものに限らず、従来周知のいずれの構造をも採用可能である(例えば、フライスカッターを高周波振動させるもの等)。
【0033】
前記貯留容器ホッパー25は、前記分割ローラ23によって分割された錠剤を一時的に貯留するためのもので、ベルトコンベアー20の両側に配設されている。この貯留容器ホッパー25の下端開口部には、貯留半錠検出センサ25aと、開閉可能なシャッター46とがそれぞれ設けられている。
【0034】
錠剤貯留部3は、図5に示すように、半錠ストック装置47と半錠保管装置48とから構成されている。
【0035】
前記半錠ストック装置47は、円盤状で、内外周に周方向に沿って所定間隔で仕切られることにより複数の錠剤ストック室49を形成した構造である。各錠剤ストック室49の下端開口部には、ストック半錠検出センサ49aと、開閉可能なシャッター49bとがそれぞれ設けられている。そして、この半錠ストック装置47は、回転軸47aを中心として周方向に所定ピッチで回転するようになっている。
【0036】
一方、前記半錠保管装置48も、前記半錠ストック装置47と同様な構成で、下端開口部に保管半錠検出センサ50aと、開閉可能なシャッター50bとを備えた複数の錠剤保管室50を有し、周方向に所定ピッチで回転するようになっている。
【0037】
錠剤包装部4は、前記錠剤供給部1又は錠剤貯留部3から供給される錠剤又は半錠を1包ずつ包装するものである。
【0038】
制御部5は、図1に示すように、貯留半錠検出センサ25a、ストック半錠検出センサ49a、保管半錠検出センサ50a等の各種センサ及びホストコンピュータ51からの信号を受け、各シャッター17,19a,46,49b,50b、錠剤供給部1、錠剤切断部2、錠剤貯留部3、錠剤包装部4等を駆動制御する。
【0039】
次に、前記構成の錠剤切断装置の動作について図10ないし図19のフローチャートに従って説明する。
【0040】
まず、ホストコンピュータ51から処方箋データの入力があれば(ステップS1)、そのデータ中に半錠指示データ(錠剤を切断して半錠で包装する旨のデータ)が含まれているか否かを判断する(ステップS2)。半錠指示データが含まれていなければ、シャッター17を錠剤通路18b側に切り替え、錠剤フィーダ8からの錠剤をそのまま錠剤包装部4に供給して通常の包装処理を行う(ステップS3)。
【0041】
一方、半錠指示データがあれば、中間シャッター17を錠剤通路18a側に切り替え、錠剤供給部1の錠剤排出路9を、錠剤切断部2の案内ホッパー19に連通させる(ステップS4)。そして、処方する半錠の数量nを計算する(ステップS5)。また、この計算結果に基づいて半錠の余りが発生するか否かを判断し(ステップS6)、余り有りのフラッグ(F1=1)又は無しのフラッグ(F1=0)を立てる(ステップS7,S8)。例えば、処方箋データに、1回に半錠、1日3回7日間服用するという内容が含まれていれば、必要な半錠の数量は21個の奇数となり、余り有りのフラッグが立てられる。
【0042】
続いて、半錠保管装置48に該当する半錠が保管されているか否かを判断し(ステップS9)、保管有りのフラッグ(F2=1)又は無しのフラッグ(F2=0)を立てる(ステップS10,S11)。
【0043】
そして、いずれのフラッグが立っているのかを判断する(ステップS12,S13,S14)。余り有り、保管有りのフラッグが立っている場合、錠剤供給部1から供給する錠剤数を(n−1)/2個に設定する(ステップS15)。余り有りフラッグが立っており、保管有りのフラッグが立っていない場合、(n+1)/2個に設定する(ステップS16)。余り有りのフラッグが立っておらず、保管有りのフラッグが立っている場合、n/2個に設定する(ステップS17)。いずれのフラッグも立っていない場合、n/2個に設定する(ステップS18)。そして、設定された錠剤数に応じて切断・ストック処理をそれぞれ行う(ステップS19〜S22)。
【0044】
切断・ストック処理では、設定された各錠剤数に応じて順次、該当する錠剤が収容された錠剤フィーダ8の錠剤整列盤15を回転させ、錠剤供給部1から錠剤切断部2に1錠ずつ錠剤を供給し(ステップS23)、後述する切断処理を行う(ステップS24)。これらの処理は、前述のように決定した錠剤数の全てが切断されてストックされるまで行う(ステップS25)。
【0045】
このようにして半錠ストック装置47に全ての切断された全ての半錠がストックされれば、以下の処理を行う。
【0046】
すなわち、両フラッグが立っている場合(F1=1,F2=1)、すなわち、半錠余り、半錠保管装置48に半錠保管されている場合、半錠ストック装置47には半錠不足してストックされている。そこで、図13に示すように、半錠ストック装置47から順次半錠を供給して包装し(ステップS26)、全て包装し終わった時点で(ステップS27)、半錠保管装置48から該当する半錠を錠剤包装部4に供給して包装する(ステップS28)。
【0047】
余り有りのフラッグのみが立っている場合(F1=1,F2=0)、すなわち、半錠余り、半錠保管装置48に該当する半錠が保管されていない場合、半錠ストック装置47には半錠余分にストックされている。そこで、図14に示すように、半錠ストック装置47から順次半錠を供給して包装し(ステップS26)、最後の半錠が残った時点で(ステップS30)、半錠保管装置48に保管場所が有るか否かを判断し(ステップS31)、あればこの半錠を半錠保管装置48の錠剤保管室50に収容し(ステップS32)、無ければ破棄して(ステップS33)、次回の包装に備える。
【0048】
保管有りのフラッグのみが立っている場合(F1=0,F2=1)、すなわち、半錠ストック装置47にストックされた半錠の数量が包装数と一致し、半錠保管装置48に半錠保管されている場合、半錠ストック装置47に収容された半錠だけで包装可能であるが、それでは半錠保管装置48に保管された古い半錠は残ったままとなる。そこで、図15に示すように、半錠ストック装置47から順次半錠を供給して包装し(ステップS34)、最後の半錠が残った時点で(ステップS35)、半錠保管装置48に保管した半錠を包装し(ステップS36)、半錠ストック装置47に残った最後の半錠を半錠保管装置48の錠剤保管室50に収容して保管する(ステップS37)。
【0049】
いずれのフラッグも立っていない場合(F1=0,F2=0)、すなわち、半錠ストック装置47にストックされた半錠の数量が包装数と一致し、半錠保管装置48に該当する半錠が保管されていない場合、半錠ストック装置47に収容された半錠だけで包装可能である。そこで、図16に示すように、半錠ストック装置47にストックされた半錠を全て包装する(ステップS38,S39)。
【0050】
なお、前記包装処理では、1包につき、半錠のみを包装するものに限らず、1.5錠あるいは他の種類の錠剤と組み合わせて包装するようにしてもよい。この場合、錠剤供給部1から供給する錠剤の種類に応じて中間シャッター17を切り替えればよい。
【0051】
次に、前記切断処理について説明する。この切断処理では、図17に示すように、まず、切断処理データを読み込む(ステップS41)。切断処理データには、錠剤供給部1から供給される錠剤の種類や数、錠剤名、さらには切断条件が含まれる。切断条件は、錠剤の種類に応じて次表のように設定されている。
【0052】
【表1】
Figure 0003590775
【0053】
例えば、錠剤の厚みが大きい場合、その後破砕することなく分割できるように、切込み深さを大きくし、錠剤の硬度が高い場合、送り速度を大きくした。但し、前記切断条件は、その後の分割ローラ23で確実かつ正確に分割でき、最も早く切込み作業が終了できるような切込み深さ及び送り速度が得られるように、送り距離、回転速度を設定してある。
【0054】
そして、ベルトコンベアー20の駆動を開始し(ステップS42)。錠剤が錠剤押え部26のピン28cによって移動を阻止されることにより錠剤位置検出センサ27aで検出されれば(ステップS43)、ベルトコンベアー20を停止する(ステップS44)。そこで、モータ32の駆動により開閉カム33を回動させ、錠剤押え部26の押え片28を対向方向に移動させる(ステップS45)。各錠剤押え部26の駆動片29のラックギア29aは共にギア30に噛合し、しかも錠剤押え部26同士はスプリング34によって連結されているため、押え片28の傾斜面28aを常に中央の所定位置に移動させることができる。これにより、錠剤を確実に中央に位置決めすることができる。その上、位置決め状態では、傾斜面28aによってベルトコンベアー20すなわちカッター受台27に押し付けられることになるので、位置ずれすることはない。
【0055】
次に、前記錠剤の種類に応じた切断条件に従って所定の切込み深さが得られるようにフライスカッター22を昇降する(ステップS46)。そして、モータ37を駆動してフライスカッター22を回転させ(ステップS47)、所定の送り速度で移動させる(ステップS48)。このとき、前記錠剤押え部26のピン28cを傾斜面28aから退避させておく。その後、フライスカッター22が所定の送り距離だけ移動すれば(ステップS49)、その回転を停止すると共に元の位置に復帰させ(ステップS50)、前記錠剤押え部26による保持状態を解除する(ステップS51)。
【0056】
このようにして錠剤に切れ目が入れば、貯留半錠検出センサ25aにより貯留容器ホッパー25内に既に切断された錠剤(半錠)が待機状態であるか否かを判断する(ステップS52)。待機していなければ、分割ローラ23を錠剤の厚みに応じた所定位置に移動させ(ステップS53)、再度ベルトコンベアー20を駆動し(ステップS54)、この錠剤をさらに下流側に移動させる。これにより、搬送される錠剤は、順次分割ローラ23と(ベルトコンベアー20を介して)割受台39との間に挟持されて分割される。そして、分離案内板40によって貯留容器ホッパー25に導かれる。ここで、一旦ベルトコンベアー20を停止し(ステップS55)、貯留半錠検出センサ25aにより貯留容器ホッパー25内に半錠(1個)が供給されたか否かを確認する(ステップS56)。供給されていれば、次のステップに移行し、供給されていなければ、例えば、ブザーやランプ等で異常状態である旨を報知する(ステップS57)。
【0057】
その後、前記貯留容器ホッパー25内の半錠を錠剤ストック装置47にストック可能か否かを判断する(ステップS58)。貯留容器ホッパー25内に位置する錠剤ストック室49内に既に半錠が収容されていれば、錠剤ストック装置47を駆動し(ステップS59)、投入可能な錠剤ストック室49を位置させる。こうして投入可能な状態となれば、両貯留容器ホッパー25のシャッター46を開閉し、収容した半錠を半錠ストック装置47の錠剤ストック室49に落下させる(ステップS60)。
【0058】
なお、前記実施形態では、錠剤供給部1に引出式タイプのものを使用したが、ドラム式等の他のタイプのものを使用してもよく、要は錠剤を種類別に収容でき、所定数量ずつ供給可能な構成であればよい。
【0059】
例えば、図20に、前記錠剤供給部1にドラム式タイプのものを適用した場合を示す。このタイプの錠剤供給部1は、錠剤フィーダ8はドーナツ状に配設され、周方向に回転するようになっている。そして、内周側の錠剤フィーダ8と外周側の錠剤フィーダ8との間には錠剤排出路9が形成されている。
【0060】
このようなドラム式タイプのものでは、1錠のままで錠剤包装部4に供給する場合、下方に配設したホッパー16にて回収する一方、半錠に切断する場合、前記ホッパー16の上方に、このホッパー16とは別個に設けた案内ホッパー19にて回収し、錠剤切断部2に供給することができる。したがって、1錠のままの場合と、半錠に切断する場合とで錠剤フィーダ8から別個(同時)に錠剤の供給できるので、作業効率がよい。
【0061】
また、前記実施形態では、余った半錠を半錠保管装置48で保管するようにしたが、図21に示すように、保管することなく破棄ボックス52に破棄するようにすれば、半錠保管装置48は不要である。
【0062】
また、前記実施形態では、錠剤収容部1から錠剤切断部2に1錠ずつ錠剤を供給するようにしたが、図22に示すようなパーツフィーダ53を設けるようにすれば、最初に所定数の錠剤を錠剤収容部1からパーツフィーダ53に供給し、その後、1錠ずつ錠剤切断部2に供給することができる。なお、図22では、フライスカッター22及び分割ローラ23によって切断された半錠は回収ボックス54で1箇所に回収するようにしている。
【0063】
また、前記実施形態では、錠剤を1包ずつ袋に包装する装置について説明したが、バイアルに収容(包装)する構成としても構わない。
【0064】
また、錠剤貯留部3の半錠ストック装置47及び半錠保管装置48を円盤状としたが、例えば、錠剤を収容する凹部を直線上に並設した構成等、他の形態としてもよい。
【0065】
また、前記実施形態では、半錠ストック装置を設けるようにしたが、この装置は必ずしも必要ではない。この場合、錠剤切断部2で切断された半錠を貯留容器ホッパー25から直接錠剤包装部4に供給するようにすればよい。
【0066】
また、半錠の包装数に拘わらず、必ず半錠を半錠保管装置48に保管するように処理してもよい。
【0067】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る錠剤切断装置によれば、錠剤切断部を備えた構成としたので、錠剤を自動的に分割及び包装処理することができる。したがって、手作業等が不要となり、効率的な包装処理が可能となる。
【0068】
また、通路切替手段を設けるようにしたので、半錠とする錠剤を自動的に選別することができる。
【0069】
また、錠剤切断部を、搬送部と錠剤位置決め部とを備えた構成としたので、所望の位置で切断することができ、レイアウトに自由度が出る。
【0070】
特に、前記錠剤位置決め部に、錠剤の搬送方向に直交する両側から錠剤に当接して下方に押し付ける傾斜面を形成するようにしたので、錠剤を確実に切断位置に位置決めすることができ、正確に2分割することが可能である。
【0071】
さらに、前記錠剤切断部を、錠剤に切れ目を入れるカッターと、2分割する分割ローラとを備えた構成としたので、錠剤を無理なく、正確に2分割することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る錠剤切断装置の概略図である。
【図2】図1の錠剤供給部の一例を示す部分破断斜視図である。
【図3】図2の錠剤フィーダの分解斜視図である。
【図4】図3の組立断面図である。
【図5】図1の錠剤切断部の斜視図である。
【図6】図5の部分正面図である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】図6の錠剤押え部の平面図である。
【図9】図6の分割ローラの正面図である。
【図10】包装制御を示すフローチャートである。
【図11】包装制御を示すフローチャートである。
【図12】図11の切断・ストック処理を示すフローチャートである。
【図13】包装制御を示すフローチャートである。
【図14】包装制御を示すフローチャートである。
【図15】包装制御を示すフローチャートである。
【図16】包装制御を示すフローチャートである。
【図17】図12の切断処理を示すフローチャートである。
【図18】包装制御を示すフローチャートである。
【図19】包装制御を示すフローチャートである。
【図20】他の錠剤供給部の例を示す斜視図である。
【図21】錠剤ストック装置に適用する他の例を示す部分斜視図である。
【図22】錠剤切断部に適用する他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 錠剤供給部
2 錠剤切断部
3 錠剤貯留部
4 錠剤包装部

Claims (3)

  1. 錠剤を2つに切断する錠剤切断装置において、
    錠剤を搬送する搬送部と、
    該搬送部によって搬送された錠剤を所定位置に位置決めする錠剤位置決め部と、
    該錠剤位置決め部によって位置決めされた錠剤に、前記搬送部による搬送方向に沿って上方より切れ目を入れるカッターと、
    該カッターによって入れられた切れ目の両側で、前記搬送部との間に錠剤を挟持して2分割する分割ローラとを備えたことを特徴とする錠剤切断装置。
  2. 前記錠剤位置決め部は、錠剤の搬送方向に直交する両側から錠剤に接離する押え片を備え、
    該押え片は、互いに接近して錠剤に当接することにより、錠剤を中央部に位置決めすると共に下方の搬送部に押し付ける傾斜面を有することを特徴とする請求項1に記載の錠剤切断装置。
  3. 各錠剤の種別に応じた切込み条件を記憶する記憶手段と、
    供給される錠剤の種別に応じて記憶手段に記憶した切込み条件を呼び出し、該切込み条件に従って分割ローラによる錠剤の分割を確実に行えるように、前記搬送部、及び、前記カッターを駆動制御する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の錠剤切断装置。
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