JP3588778B1 - 中埋めブロック擁壁及びこれを使用した盛土工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鉄筋コンクリートからなり、ずれ止め部材を有しているプレキャスト擁壁20と、廃発泡体から製造された高分子発泡体及び高分子発泡体の粒状物を混合した軽量土の少なくとも一方を含んで形成されている中埋め材30とを予め一体化させてある中埋めブロック擁壁1を、所定の数だけ一体化させて高架橋端部に接続させることにより、基礎地盤への負荷の少ない軽量盛土による高架橋への取付道路を短期間で構築することが可能となる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、擁壁と裏込め材とをあらかじめ一体化してなる中埋めブロック擁壁及びこれを使用した盛土工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用地的な制限があるために、安定勾配による盛土法面の用地が確保できず、且つ、基礎地盤が軟弱であるため、構造物の構築により不等沈下がおこる可能性のある地域において盛土の施工を行う場合、擁壁を使用して法面の斜度をたてることにより、施工に必要な用地を最小限に抑え、さらに、これらの擁壁の裏込め材として、発泡廃ガラス材を使用するいわゆる軽量盛土により地盤に加わる負荷を軽減しようとする軽量盛土工法が開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−193071号公報([0020]、図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした盛土工法の中には、既存の交通路上に構築する高架橋へ取り付ける取付道路等、早期の道路開通が求められる場合があり、上述の軽量盛土工法は、下記に示すような問題点を有している。
(1)擁壁の構築、発泡廃ガラス材の30〜50cmの薄層厚による巻き出し及び転圧、そして舗装の各段階を踏む必要があり、早期施工は困難である。
(2)発泡廃ガラス材の巻き出し及び転圧時に、狭い作業スペース内に運搬機械や転圧機械が錯綜し、作業能率が落ちる。
(3)転圧による品質のばらつきがあるために路面の不等沈下が起こる恐れがある。
【0005】
本発明は、前述の問題点を解決することを目的とするものであり、短期間で、作業性に優れ、安定した品質による軽量盛土施工が可能な、中埋めブロック擁壁及びこれを使用した盛土工法を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために、請求項1に係る発明は、鉄筋コンクリートからなり、竪壁部とフーチング部とからなるプレキャスト擁壁と、擁壁の裏込め材である中埋め材とを予め一体化させてある中埋めブロック擁壁であって、前記中埋め材の天端が道路縦断勾配に合わせて傾斜を持たせて構築されており、且つ前記竪壁部の上部が前記中埋め材の天端から所定の高さだけ突出するように形成されていることを特徴とする中埋めブロック擁壁である。
【0007】
かかる中埋めブロック擁壁は、盛土材である中埋め材とプレキャスト擁壁とを、予め一体化させてあるため、施工時には、クレーンにより中埋めブロック擁壁を所定の位置に設置することで、裏込め材を巻き出し、転圧する作業を要せず盛土工事が完了する。そのため、短期間による施工が可能となり、供用中の道路上での施工のためにごく短期間しか工期が確保できないような工事においても施工が可能となる。また、中埋めブロック擁壁は工場または施工箇所とは別のヤード等にて製造するため、品質のばらつきが少ない製品が製造可能で、安定した施工が可能となる。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の中埋めブロック擁壁であって、前記プレキャスト擁壁が、前記中埋め材が分離することを防止するためのずれ止め部材を有していることを特徴とする。
【0009】
かかる中埋めブロック擁壁は、プレキャスト擁壁と中埋め材とを一体化した中埋めブロック擁壁を、トレーラーなどにより輸送する場合において、運搬時の破損防止のために、ずれ止めを設けてある。したがって、運搬時や設置時の多少の衝撃により中埋めブロック擁壁と中埋め材とが分離したりずれたりすることがないため、中埋めブロック擁壁の破損の補修や交換などの不意な費用の支出や時間を要することを防止することが可能となる。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の中埋めブロック擁壁であって、前記中埋め材が高分子発泡体及び高分子発泡体の粒状物を混合した軽量土の少なくとも一方を含んで形成されていることを特徴とする。
ここで、高分子発泡体は、気泡を多量に含み、断熱性、軽量性、緩衝性等に優れた、主にプラスチックからなる材質のものである。
【0011】
かかる中埋めブロック擁壁は、中埋め材として高分子発泡体、高分子発泡体の粒状物を混合した軽量土、又は高分子発泡体と高分子発泡体の粒状物を混合した軽量土との複層構造とすることで、中埋めブロック擁壁が軽量なため地盤沈下を防ぐことが可能であるとともに、中埋め材自体は固化体のため圧縮による路面の沈下を防ぐことが可能となる。ここで、これらの高分子発泡体の原料に、廃発泡体を使用することで環境負荷を低減させることが好ましい。
【0012】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の中埋めブロック擁壁を所定の位置に設置する中埋めブロック擁壁設置工程と、所定の位置に設置した複数の前記中埋めブロック擁壁を一体化させる中埋めブロック擁壁一体化工程と、を含むことを特徴とする盛土工法である。
【0013】
かかる盛土工法は、工場または別のヤード等にて予め擁壁と擁壁の裏込め材である中埋め材とを一体化させた中埋めブロック擁壁を使用することで、安定した品質を有する中埋めブロック擁壁を、所定の位置に設置し、一体化するのみで盛土構築物が完了するため、施工技術者の技術力に左右されることなく、品質のばらつきが少ない盛土工を短期間で行うことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
【0015】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態を示した図であり、中埋めブロック擁壁を高架橋の取付道路に使用した場合における斜視図(a)と断面図(b)である。
本発明の中埋めブロック擁壁1は、L型擁壁20と、廃発泡体を使用した高分子発泡体の粒状物を混合した軽量土からなる中埋め材30とが予め一体化されたものである。
【0016】
図1(b)に示すように、中埋めブロック擁壁1に使用するL型擁壁20は、鉄筋コンクリートによるプレキャスト製で、竪壁部21とフーチング部22により略L字の断面を示している。図1(a)に示すように各L型擁壁20の天端は道路縦断勾配に合せて斜切りされており、竪壁部21は台形形状に形成されている。竪壁部21とフーチング部22の各内面側の端縁部には所定の間隔で角形の突片であるずれ止め23が突出するように形成されており、また、通常のプレキャスト擁壁と同様に、所定の間隔で継手部24が竪壁部21とフーチング部22にそれぞれ設置されている。
【0017】
このL型擁壁20を製造した工場にて、図示しない型枠をL型擁壁20の竪壁部21以外の3側面にそれぞれ設置して中埋め材30を流し込み、養生する。ここで、中埋め材30は、略直方体に形成され、その一面がL型擁壁20の竪壁部21の内面に接し、その天端はL型擁壁20の竪壁部21の天端と同様に道路縦断勾配に合せて傾斜を持たせて構築する。また、中埋めブロック擁壁1を設置した際、隣り合う各中埋めブロック擁壁1の間に所定の隙間31が形成されるように、中埋め材30の幅、長さ共にフーチング部22の幅、長さよりも所定長だけ短くし、さらに、L型擁壁20の竪壁部21の上端が、中埋め材30の上端より所定の高さだけ突出する高さとなるように中埋め材30を構築する。そして、中埋め材30が固化した後に、型枠を取り外し、中埋めブロック擁壁1が完成する(図2(a)参照)。なお、隣接する中埋めブロック擁壁1の竪壁部21と中埋め材30は、天端が連結するように形成されている。
【0018】
取付道路は、図1(b)に示す一対の中埋めブロック擁壁1を互いのL型擁壁20のフーチング端部において図示しないボルトにて道路横断方向に接合させてなるブロック体10を、所定の数(本実施の形態では3組)だけ道路縦断方向に配置して高架橋端部に接続させて構築する。この際、縦断方向の各ブロック体10同士の接合及び高架橋端部との接続も図示しない治具を介してボルト接合するものとする。
【0019】
次に、中埋めブロック擁壁1による取付道路の施工手順について説明する。
図2は、中埋めブロック擁壁1による取付道路の各施工手順を示した斜視図であり、(a)は中埋めブロック擁壁配置工程、(b)は中埋めブロック擁壁設置工程、(c)は中埋めブロック擁壁一体化工程、(d)は取付道路舗装工程を示す。
【0020】
(1)中埋めブロック擁壁設置工程
中埋めブロック擁壁1を施工箇所に搬入し、図示しないクレーンなどを利用して所定の位置に配置する(図2(a)参照)。次に、この中埋めブロック擁壁1と、接合するもう一方の中埋めブロック擁壁1とを、互いが向き合う形で配置する。この際、互いのフーチング部22の先端が接するように配置して、フーチング部22の継手部24を介して図示しない治具にてボルト接合する(図2(b)参照)。
【0021】
(2)中埋めブロック擁壁一体化工程
次に、隣り合う各中埋めブロック擁壁1,1の間に形成された隙間31に、モルタル、セメントミルクなどからなる充填材32を充填して一対の中埋めブロック擁壁1,1を一体化させてブロック体10とする(図2(c)参照)。
【0022】
ブロック体10の一体化が完了したら、前記と同様の手順で道路縦断方向に次のブロック体10を構築する。この際、縦断方向の接合に関しても、横断方向と同様に継手部24を介してボルト接合するものとし、また、縦断方向に形成される各隙間31にも充填材32を充填し一体化させる。
【0023】
(3)取付道路舗装工程
そして、3組のブロック体10の一体化が完了したら、中埋め材30上面に所定の層厚の路盤工及び舗装工による舗装40を行い、取付道路が完成する(図2(d)参照)。
【0024】
このように、本発明によれば、工場にて製造した中埋めブロック擁壁1を搬入し、設置、充填、舗装のみで取付道路が完成するため、従来の施工方法による擁壁の構築、数回繰り返し行う盛土材の薄層厚による巻き出し及び転圧、そして舗装する工法に比べ、大幅な工期の短縮が可能となり、また、必要とする人員の削減及び施工機械の削減による経費の削減が可能となる。つまり、施工箇所が、既存の交通路上の場合でも、取付道路施工に要する交通規制が、短期間で済み、早期開通により道路利用者や、近隣住民等への負担を最小限にすることが可能となる。
また、L型擁壁20には、ずれ止め23が形成されていることから、中埋めブロック擁壁1の運搬時の衝撃により、L型擁壁20と中埋め材30とが分離するなどの破損を防止することが可能となる。
【0025】
また、中埋め材30として、廃発泡体を使用した高分子発泡体の粒状物を混合した軽量土を使用することで、沈下が危惧される軟弱地盤への採用に際し、通常の良質発生土等を使用する盛土工に比べ2割から6割の軽量化を図れるため、基礎地盤への負荷を軽減し、地盤沈下を防ぐことが可能となる。また、中埋め材30は固化体であるため、圧縮による路面の沈下を防ぐことが可能となる。さらに、使用済みのEPSなどの廃発泡体を使用しているため、中埋め材30が、新規に高分子発泡体の粒状物を製造して使用する従来の軽量土に比べ、約2分の1程度の費用で済むのとともに、廃棄物の削減など、環境負荷を低減することが可能となる。
【0026】
なおここで、本実施の形態では、中埋め材30として、図3(a)に示すように、廃発泡体を使用した高分子発泡体の粒状物を混合した軽量土30aを使用したが、図3(b)に示すように廃発泡体を使用した高分子発泡体30bや、図3(c)に示すように、中央のコアに高分子発泡体30bを配置してその周囲を門型に形成した軽量土30aで覆うように形成するなど、高分子発泡体30bと軽量土30aとの複層構造によるものとしてもよい。
【0027】
また、中埋めブロック擁壁1は、L型擁壁20の竪壁部21の上部が、中埋め材30の天端より突出した形で形成されているため、この突出部を、道路の防護柵として利用できるため、新たな防護柵の設置が不要となり、施工時間の短縮が可能となる。
また、中埋めブロック擁壁1は、工場による生産のため、品質のばらつきが少なく、現地での施工時の微調整などを必要とせず、安定した構造物の構築が可能となる。
【0028】
(第2の実施の形態)
図4は、第2の実施の形態を示す断面図であり、山間部などの斜面上に道路を構築する際に、中埋めブロック擁壁による盛土を行い、盛土道路を構築するものである。
【0029】
本実施の形態による盛土道路は、斜面上に安定勾配にて切土を行い、平場50を形成し、そこに中埋めブロック擁壁1を図示しないクレーンにて設置することで、切土及び盛土を最小限に抑えつつ必要な道路幅を確保して構築するものである。
【0030】
平場50に設置された中埋めブロック擁壁1の山側に形成された隙間には、軽量土30aにて中埋めブロック擁壁1の中埋め材30の天端と平になるように裏込め51を行い中埋めブロック擁壁1と一体化させ、これらの中埋め材30と裏込め51の上部に舗装40を行うことで道路が完成する。ここで、中埋めブロック擁壁1の製造方法及び接合方法は、第1の実施の形態に係る中埋めブロック擁壁1の製造方法及び接合方法と同様であるため、詳細な説明は省略する。また、裏込め51に軽量土30aを使用したが、軽量で必要な強度を発現し、中埋めブロック擁壁1との一体化が可能なものであれば、その材質は限定されない。
【0031】
この方法により、盛土を行うことで地すべりが起こる恐れのある軟弱な斜面に対しても、地山に負荷をかけない程度に軽量な中埋めブロック擁壁1と軽量土30aによる盛土を行うため、盛土による斜面の安定度の低下を最小限にとどめ、安定した道路の構築が可能となる。また、中埋めブロック擁壁1の設置とその背面の隙間に裏込め51を行うのみの施工であるため、施工性に優れ、工期の短縮も可能となる。
ここで、必要に応じて図示しないアンカーなどにより中埋めブロック擁壁1を固定するものとしてもよい。
【0032】
(第3の実施の形態)
図5は、第3の実施の形態を示す断面図であり、既存堤防の増築に伴う盛土として中埋めブロック擁壁を使用した場合を示している。
本実施の形態では、既存の堤防の川裏側に、中埋めブロック擁壁1を天端が所定の高さになるように設置し、さらに堤防が所定の形状になるように軽量土30aにより盛土を行うものである。ここで、中埋めブロック擁壁1の製造方法及び接合方法は、第1の実施の形態に係る中埋めブロック擁壁1の製造方法及び接合方法と同様であるため、詳細な説明は省略する。また、盛土材は、高分子発泡体の粒状物による軽量土30aに限定されるものではなく、軽量で止水性に優れ、任意の形状に形成が可能なものであれば、その材質は限定されない。
【0033】
この方法により中埋めブロック擁壁1の設置と軽量土30aによるわずかな盛土により堤防の構築が可能となるため、工期の大幅な短縮が可能となり、また、軽量盛土による施工であるため、軟弱地盤における施工でも地盤改良などを要することなく、地盤沈下を引き起こすことのない安定した堤防を構築することが可能となる。また、本実施の形態による堤防は、高分子発泡体の粒状物による軽量土30aを使用しているため、止水性にも優れている。
【0034】
以上、本発明について、好適な実施形態について説明したが、本発明は当該実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、前述の各実施の形態において、それぞれ、高架橋への取付道路、斜面上の盛土道路、堤防の増築について、本発明による中埋めブロック擁壁を使用するものとしたが、早期施工による軽量盛土の必要な工事であれば採用することが可能であることはいうまでもなく、その工種は限定されない。
【0035】
また、中埋めブロック擁壁を工場生産によるものとしたが、これに限定されず、設置位置とは別のヤード等で製造するものとしてもよい。
また、使用部材として、L型擁壁を使用するものとしたが、逆T型擁壁やU型擁壁等を使用してもよく、プレキャスト擁壁の形式は限定されない。
また、各中埋めブロック擁壁の接合を、治具を介したボルト接合としたが、それぞれの固定が可能であれば、その形式は限定されない。
また、L型擁壁に形成されたずれ止めも、L型擁壁と中埋め材との一体化に有効であれば、その形状は限定されない。
【0036】
【発明の効果】
本発明の中埋めブロック擁壁によれば、早期施工により、耐久性に優れ、軽量のため基礎地盤への負荷が少ない、安定した品質の盛土工が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による中埋めブロック擁壁を使用した盛土工法の第1の実施の形態を示した図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図2】図2は、中埋めブロック擁壁による取付道路の各施工手順を示した斜視図であり、(a)は中埋めブロック擁壁配置状況、(b)は中埋めブロック擁壁設置状況、(c)は中埋めブロック擁壁一体化状況、(d)は取付道路舗装状況を示す。
【図3】図3は、中埋め材の種類を示した断面図であり、(a)は、廃発泡体を使用した高分子発泡体の粒状物を混合した軽量土の場合、(b)廃発泡体を使用した高分子発泡体の場合、(c)は、高分子発泡体と軽量土との複層構造の場合である。
【図4】図4は、本発明による中埋めブロック擁壁を使用した盛土工法の第2の実施の形態を示す断面図である。
【図5】図5は、本発明による中埋めブロック擁壁を使用した盛土工法の第3の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 中埋めブロック擁壁
20 L型擁壁
21 竪壁部
22 フーチング部
23 ずれ止め
24 継手部
30 中埋め材
30a 軽量土
30b 発泡体
31 隙間
32 充填材
40 舗装
50 平場
Claims (4)
- 鉄筋コンクリートからなり、竪壁部とフーチング部とからなるプレキャスト擁壁と、擁壁の裏込め材である中埋め材と、を予め一体化させてある中埋めブロック擁壁であって、
前記中埋め材の天端が道路縦断勾配に合わせて傾斜を持たせて構築されており、且つ前記竪壁部の上部が前記中埋め材の天端から所定の高さだけ突出するように形成されていることを特徴とする中埋めブロック擁壁。 - 前記プレキャスト擁壁が、前記中埋め材が分離することを防止するためのずれ止め部材を有していることを特徴とする請求項1に記載の中埋めブロック擁壁。
- 前記中埋め材が高分子発泡体及び高分子発泡体の粒状物を混合した軽量土の少なくとも一方を含んで形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の中埋めブロック擁壁。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の中埋めブロック擁壁を所定の位置に設置する中埋めブロック擁壁設置工程と、
所定の位置に設置した複数の前記中埋めブロック擁壁を一体化させる中埋めブロック擁壁一体化工程と、
を含むことを特徴とする盛土工法。
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