JP3587013B2 - 分岐水栓 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給水装置用の分岐水栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より給水装置への給水は、既設の水道配管に設けられた止水栓に、分岐水栓を接続して給水する方法が一般的であり、その代表例を図に基づいて説明する。
【0003】
図10は一般家庭のトイレ等に配設している代表的な止水栓の構造断面を示している。
【0004】
1aは水道に連なる一次ポートであり、1bはトイレのロータンクへ給水するための給水管2を接続する二次ポートである。1cは前記二次ポート1bの外周にG1/2(管用平行ねじ)が切られた二次ポート接続部であり、前記二次ポート1bに嵌挿した前記給水管2をパッキン50を介して袋ナット51で締結することによって水密接続可能な構成となっている。
【0005】
7は前記一次ポート1aから二次ポート1bに流れる水の開閉および流量調節をするための弁こまであり、止水栓1のスピンドルポート16の内部に設けられた台形ねじによって進退する第一スピンドル15の一端に嵌挿されている。
【0006】
5はスピンドルキャップ(袋ナット)であり、スピンドルパッキン8およびパッキン保持用の平座金9を介して締結することによってスピンドルポート16の端部と前記スピンドル15とを水密可能な構成となっている。そして使用者が前記第一スピンドル15の他端に設けたマイナス溝15bをマイナスドライバー等の工具で回動することにより前記第一スピンドル15の一端に嵌挿された弁こま7が進退し、前記一次ポート1aから二次ポート1bに流れる水の開閉および流量調節ができるようになっている。
【0007】
次に、分岐水栓について図12を基に説明をする。12は前記止水栓1から分岐し、洗浄装置本体へ給水するための分岐水栓であり、この分岐水栓12は、前記スピンドルポート16に接続する接続ポート12aと、洗浄装置本体へ連通するアウトポート12bと、前記止水栓1の第一スピンドル15を回動操作可能な第二のスピンドル回動手段37を有している。
【0008】
前記第二のスピンドル回動手段37は、第二のスピンドルIN17と、第二のスピンドルOUT38と、コイルスプリング31と、スピンドルストッパー39からなり、前記第二のスピンドルIN17と前記コイルスプリング31は、前記第二のスピンドルOUT38に内挿し、第二のスピンドルIN17は前記コイルスプリング31によって軸方向に伸縮するようになっている。また、前記第二のスピンドルOUT38を回転させると第二のスピンドルIN17へ回転トルクが伝わるようにするために、第二のスピンドルIN17の外周の一面には、平面部を設け、それに対応する第二のスピンドルOUT38の外周の一面にも平面部を設けている。
【0009】
なお前記スピンドルストッパー39は前記第二のスピンドルIN17が前記第二のスピンドルOUT38から抜けないようにするためのものである。そして第二のスピンドルOUT38の一端は分岐水栓本体12cの外部から操作可能な操作部38aを有し、第二のスピンドルIN17の他端17aは第一スピンドル15の端部15bへ回転トルクを伝達するための接続アダプタ30に嵌挿している。
【0010】
また、前記止水栓1の第一スピンドル15の一端に設けてあるマイナス溝15b以外にセレーション15cがあり、このセレーション15cに取り付ける場合接続アダプタ30を外してセレーションアダプタ30aに交換し、セレーション15cへ嵌挿する必要がある。
【0011】
32は、第二のスピンドルOUT38と分岐水栓本体12cとをシールするためのOリングである。35は前記止水栓1のスピンドルポート16と分岐水栓12の接続ポート12aとをパッキン36を介して水密接続するための接続ナットである。
【0012】
次に図11および図13を基に前記止水栓1と前記分岐水栓12との接続(施工)について説明する。まず、既設の止水栓1の第一スピンドル15を回転して止水栓1を閉栓し、その状態でスピンドルキャップ5、スピンドルパッキン8、パッキン保持用の平座金9を取り外す(図11参照)。
【0013】
次に、第一スピンドル15の端部形状がマイナス溝15b又はセレーション15cに応じた回転トルク伝達手段である接続アダプタ30又はセレーションアダプタ30aを選択し装着する。次に分岐水栓12の接続ポート12aを止水栓1のスピンドルポート16に当接し、接続ナット35を回してパッキン36を介して水密接続する。
【0014】
そして、使用時は前記分岐水栓12の操作部38aを開栓方向に回すと第二のスピンドル回動手段37の回転は回転トルク伝達手段である接続アダプタ30又はセレーションアダプタ30aを介して第一スピンドル15に伝達され、第一スピンドル15および弁こま7が後退し、止水栓1が開栓し、二次ポート1bおよびアウトポート12bから各給水系統に給水が開始される。
【0015】
このように従来の分岐水栓によれば、既設の止水栓1のスピンドルキャップ5とスピンドルパッキン8等を外して、スピンドルポートのねじ部16aに前記既設の止水栓の第一スピンドル15を回動操作可能な第二のスピンドル回動手段37を内蔵した分岐水栓の接続ポート12aを接続(締結)するだけで給水装置本体への給水が可能であった。その結果、既設の止水栓からロータンクに連なる給水管を切断しなくても、また水道の元栓を閉栓しなくてもトイレ内で簡単に給水分岐の施工が出来た。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、既設の止水栓は、図10に示すようなJISに定められている一般的な止水栓が大半であったが、近年住宅設備の多様化に伴い特殊な止水栓が使用されるケースが増えてきている。
【0017】
その特殊な止水栓の一例を図14を基に説明すると、止水栓60の一次ポート60a、およびトイレのロータンクへ連なる給水管2を接続するための二次ポート60b、および前記二次ポート60bの外周に切られている管用平行ねじ(G1/2)、および弁こま7、スピンドル15は、前記一般的な止水栓と全く同じであるが、スピンドルキャップ62が前記スピンドルポート61の内側のねじ部に内装されるタイプであり、前記スピンドルポート61の外周にねじが設けられていない。
【0018】
従って、前記従来の分岐水栓12はねじ形状とねじ寸法が異なるため取り付けが不可となっていた。そのため、図15に示すような他の従来例の分岐水栓のような構成にせざるを得なかった。
【0019】
そのために次のような欠点を有していた。
1)施工現場では、既設のトイレの止水栓の種類がどのタイプなのか、現場に足を運んで止水栓の種類を確認する必要があり、そして特殊なタイプの止水栓であった場合は、別の分岐水栓を取り寄せる等の準備が必要となり、非常に煩わしいものであった。
【0020】
2)また生産および流通の現場では、既設の止水栓の種類別の分岐水栓を在庫して準備する必要があるので煩雑となりコストアップとなっていた。
【0021】
3)特殊なタイプの止水栓の場合は標準の分岐水栓が不要となり、資源の無駄遣いとなっていた。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、既設の止水栓と分岐水栓とを接続する際において、止水栓の弁こまと第一スピンドルを分解離脱せずそのまま流用して分岐栓を止水栓のスピンドルポート側へ接続する第一接続手段および止水栓の二次ポート側へ接続する第二接続手段のいずれかの接続手段を選択出来る共用構成部位を有する分岐水栓とするものである。
【0023】
上記発明によれば、既設の止水栓からの給水分岐は止水栓の種類による施工制限がなく、前記第一接続手段と第二接続手段の接続方法を選択することで取り付け出来るため、給水工事がその場で完結出来る。また止水栓にマッチする分岐水栓の事前調査・準備などの無駄な時間や労力が大幅に削減できるほか、特殊なタイプの止水栓となった場合でも分岐水栓の共用部位を流用出来るので不要な部品が少なくて済み、資源の有効活用が図れる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、水道に連通する一次ポートと、給水装置へ連なる二次ポートと、前記一次ポートから二次ポートに流れる水の開閉や流量調節をする弁こまと、前記弁こまを作動させる第一スピンドルと、前記第一スピンドルを内部に含むスピンドルポートを有した止水栓と、前記止水栓から給水分岐する分岐栓とを備え、前記分岐栓は前記スピンドルポート側または前記二次ポート側へ接続可能としたものである。
【0025】
そして、既設の止水栓のタイプが一般的な止水栓には前記分岐栓を前記止水栓のスピンドルポート側へ接続する手段を採用することによって、既設の止水栓の二次ポートから既設の給水装置へ接続されている給水管は一切触らなくてもよい(給水管等の切断をしなくてもよい)。また、水道の元栓を閉栓しなくてもトイレ内で簡単に給水工事が出来る。また、既設の止水栓のタイプが特殊な止水栓には、前記分岐水栓を前記止水栓の二次ポート側へ接続する手段を採用することによって給水工事ができる。
【0026】
このように既設の止水栓のタイプによってスピンドルポート側と二次ポート側のいずれかの接続方法を選択して取付け出来るため、給水分岐工事がその場で完結出来るものである。
【0027】
さらに本発明の請求項2に記載の発明は、スピンドルポート側に接続した分岐栓は、スピンドルポートに水密接続する接続ポートと、第一スピンドルを回動するスピンドルユニットと、止水栓から給水分岐するアウトポートユニットとを設け、前記スピンドルユニットは分岐栓から着脱自在なる構成としている。
【0028】
そのため請求項1記載のスピンドルポート側の時は、スピンドルユニットを装着状態で使用し、また二次ポート側の時は、スピンドルユニットを離脱した状態で使用し、この施工に際してスピンドルユニットが簡単に着脱出来ることで迅速に対応出来るものである。
【0029】
さらに本発明の請求項3に記載の発明は、二次ポート側に接続した分岐栓は、止水栓の二次ポートと分岐栓の接続ポートを水密接続で接続する接続アダプタと、第一スピンドルを回動するスピンドルユニットと、止水栓から給水分岐するアウトポートユニットを設けスピンドルユニットを離脱し、かつ分岐栓の接続ポートの他端に止水栓の二次ポート接続部と同寸法・同形状の給水接続部を設けている。
【0030】
そのため、スピンドルポート側では給水分岐工事の出来ない止水栓の場合でも、簡単な接続アダプタと、止水栓の二次ポート接続部と同じ給水接続部を設けた分岐栓と、分岐栓からスピンドルユニットを離脱させることで、比較的容易に給水分岐工事が完結出来るものである。
【0031】
さらに本発明の請求項4に記載の発明は、アウトポートユニットは、分岐栓本体の外周に設けた連通溝と連通溝の両サイドに併設したパッキン材と前記パッキン材を覆うように設けた本体周接部と、前記連通溝に連通する回動ポートを設け、前記回動ポートは前記分岐水栓の軸を中心として、方向が可変出来る構成としている。
【0032】
そのため、一様でないトイレ内の種々制約条件下(便器の種類・形状、配管の方向、壁との距離など)で、分岐栓の回動ポートに配管接続を行う際に回動ポートの方向が可変できる構成であるので設置自由度が増え接続作業が非常にしやすい。
【0033】
また本発明の請求項5に記載の発明は、スピンドルユニットは分岐栓本体に内蔵して回動するスピンドル本体と、このスピンドル本体の回動に応じて回動しながら軸方向に摺動する摺動子と、前記摺動子に設けた止水栓の第一スピンドル端部に嵌合するトルク伝達部と、前記摺動子を押圧するばねとを一体に結合した構成としている。
【0034】
そのため、分岐水栓からスピンドルユニットを外したときに前記各部品が個別に分解しないので作業が簡単であると共に、製造上の組み立て作業も非常に簡単である。
【0035】
さらに本発明の請求項6に記載の発明は、トルク伝達部は、止水栓の第一スピンドル端部のセレーションに嵌合するセレーション溝を設け、前記セレーション溝の直径方向の一部又は上方に縦溝を構成し、前記縦溝に着脱板を着脱自在に装着したものである。
【0036】
そのため、マイナス溝とセレーションの両者が存在する既設の一般の止水栓の第一スピンドルの端部の形状に簡単に合致させてトルク伝達が図れるものである。
【0037】
以下本発明の給水装置用分岐水栓の一実施例を図面に基づいて説明する。
なお、従来例と同一部品には同一符号を付している。
【0038】
(実施例1)
図8は衛生洗浄装置の斜視図である。18は洋式便器20の後部上面に載置固定した衛生洗浄装置であり、大きくは洗浄装置本体19と、この洗浄装置本体19に回動自在に設けた便座21、および便ふた22とからなっている。前記洗浄装置本体19には、人体の肛門、局部等を洗浄するための洗浄装置(温水タンク,電磁弁,洗浄ノズルユニット,制御ユニット等)および、洗浄した後、おしりを温風で乾かす乾燥装置(温風ヒータ,ファンモータ,風洞ユニット等)を内蔵している。
【0039】
次に給水経路について簡単に説明する。1は一次側が水道管に接続され、二次側がロータンク3に連通している止水栓であり、65は洗浄装置本体19へ分岐するための分岐水栓である。さらにこの分岐水栓65の下流には洗浄装置本体19へ連なる連結管13が接続し、洗浄装置本体19へと給水するようになっている。
【0040】
次に分岐栓65の構成について図1,図3,図5を基に説明する。分岐栓65は大きく分けると、分岐栓本体66と、アウトポートユニット67と、スピンドルユニット68から構成している。
【0041】
前記分岐栓本体66は鍛造黄銅棒等を素材として切削加工(樹脂成形・鋳造・鍛造・ダイキャスト等他の加工や異なる材料でも良い)により、略円筒形状に形成し、内部の中空水路部66aは前記スピンドルユニット68が内装され、Oリング69により分岐栓本体66の内壁と前記スピンドルユニット68の外周が水密を保つようになってあり、指で軽く軸方向に押すと動く程度の嵌合状態としている。
【0042】
そして前記中空水路部66aの入口の接続ポート66bには既設の一般の止水栓1のスピンドルポートねじ部16aに螺合する接続ポートねじ(ウイットネジW24山20)66cを設けている。そしてこのスピンドルポートねじ部16aの奥にはスピンドルポートねじ部16と接続ポート66bとを螺合接続したときに水密にするためのOリング70を設けている。
【0043】
71は複数のアウトポート穴であり、前記スピンドルユニット68が内装した状態で水路室72が保たれる位置に設けており、73は前記分岐栓本体66の外周に設けた連通溝であり、この両サイドにはパッキン材74,75を併設し、前記アウトポート穴71から回動ポート67aに水路が連なるように構成している。
【0044】
76は前記分岐栓本体66の先端部の操作ポート77の外周に設けた既設の止水栓の二次ポート接続部と同一の管用平行ねじ(G1/2)が切られた給水接続部である。なお前記操作ポート77の開口部および前記スピンドルユニット68が内装される中空水路部66aの内径は既設の止水栓の二次ポートに接続している一般的な給水管2が装着できるような寸法にしている。
【0045】
前記アウトポートユニット67は前記分岐栓本体66の外周に設けた連通溝73と、この両サイドに併設したパッキン材74,75を覆うように設けた本体周接部67bと前記連通溝73に対する位置に設けた回動ポート67aを有している。88は前記分岐栓本体66に装着した前記本体周接部67bが外れないようにするための鋼線等からなる規制リングである。そしてこのような構成から前記アウトポートユニット67は分岐栓本体66に組み立てた状態で回動ポート67aの方向は分岐栓の軸センタXを中心として360度フリーな位置に回転出来る構成となっている。前記回動ポート67aには洗浄装置本体19(図8)へ連なる連結管13(図8)が接続するようになっている。
【0046】
次にスピンドルユニット68について図4を基に説明する。図4(ア)はスピンドルユニット68の組み立て断面を示しており、スピンドル本体78(図4(イ)に示す)と、摺動子79(図4(ウ)に示す)と、ばね80とからなり、前記摺動子79は既設の止水栓1の第一スピンドルの端部のマイナス溝15bのスリットに嵌合して回動トルクを伝えるための着脱板81を有しており、この着脱板81は例えば板厚がt1.2ミリのステンレス鋼板等からなり、前記摺動子79の外周に延出した縦溝79fに両端を挿入し、簡単に着脱できるようになっている。また79eは着脱板81を外した部分に設けているセレーション溝であり、一般的なハンドル付の止水栓のハンドルを外した第一スピンドルに設けられているセレーション15cと嵌合するようになっている。
【0047】
また前記摺動子79は前記スピンドル本体78に内装され、軸方向に摺動するとともに前記スピンドル本体78を回動させると前記既設の止水栓1の第一スピンドル15に回動トルクが伝わるようにするために前記縦溝79fに対応する外郭部に回転規制ガイド79a,79b(複数)を有している。
【0048】
79cは前記スピンドル本体78に前記摺動子79を内装したときにばねの押圧力で外れないようにするための解体規制突起である。
【0049】
また前記スピンドル本体78は前記ばね80と前記摺動子79を内装し、外郭には前記摺動子79の回転規制ガイド79a,79bに対応して嵌合する摺動スリット78a,78b(複数)を設けている。78cは前記摺動子79の解体規制突起79cが摺動するときのガイド穴である。78dはOリング溝であり、Oリング82を装着している。78eは前記スピンドル本体78の端部に設けたマイナスドライバーの先が嵌合するように設けた操作溝である。
【0050】
そして次に、既設の止水栓1と前記分岐栓65の接続方法について説明する。まず図8に示す一般的な止水栓1に接続する場合(第一接続手段)について説明する。図9に示すように、既設の止水栓1の第一スピンドル15を回動して止水栓1を閉栓し、その状態でスピンドルキャップ5,スピンドルパッキン8,パッキン保持用の座金9を取り外す。
【0051】
そしてその状態の止水栓1のスピンドルポートのねじ部16に、前記スピンドルユニット68を内装した分岐栓65の接続ポートねじ66cを螺合接続する(図1および図8の状態となる)。そして前記スピンドル本体78の端部に設けた操作溝78eをマイナスドライバーで回動することによって前記摺動子79にトルクが伝達され、そして既設の止水栓1の第一スピンドル15の端部にあるマイナス溝15bに、前記着脱板81が嵌合し、回動して前記既設の止水栓1の第一スピンドル15にトルクが伝わり、台形ねじによって前記第一スピンドル15の他端部に挿入した弁こま7が進退し、前記止水栓1の一次ポート1aから二次ポート1bに流れる水の開閉および流量調節をする。
【0052】
そして、第一スピンドル15の全長寸法が多少ばらついても前記スピンドルユニット68に内装している前記ばね80によって前記摺動子79を第一スピンドル15側へ常に押しているので嵌合部が離れることなく、確実にトルク伝達ができるものである。
【0053】
次に図14に示すような特殊なタイプの止水栓60に接続する場合(第二接続手段)について説明する。
【0054】
まず止水栓60の二次ポート60bに接続している既設の給水管2の両端の袋ナットを緩めて、前記給水管2を取り外す。そして前記給水管2の止水栓60側の端部のL寸法分(図2参照)を切断する。次に止水栓60の二次ポート60bに接続アダプタ83を平パッキン84を介して取り付ける。
【0055】
前記接続アダプタ83は一方が管用平行ねじ(G1/2)を有し、前記止水栓60の二次ポート60bの外周に切られている管用平行ねじ(G1/2)に螺合するようになっており、他方はウイットネジ(W24山20)を有し、前記分岐栓66の接続ポートねじ(ウイットネジ(W24山20))66cに螺合するようになっている。83aはこの前記接続アダプタ83の上端部に設けた水路スリットであり、前記給水管2の端部と前記接続アダプタ83の上端面が密着し水路が閉塞されないように設けている。
【0056】
次に前記分岐栓66に内装している前記スピンドルユニット68を取り外して前記分岐栓内に中空水路66aを形成する。そして、そこへ前記L寸法分切断した給水管2を挿入して既設の袋ナット85でパッキン86を介して前記分岐水栓本体の管用平行ねじ(G1/2)が切られた給水接続部76に締結する。また、前記給水管2の他端も元通りロータンク側に接続する。(施工完成状態を図9に示す)。
【0057】
(実施例2)
図6は、前記既設の特殊なタイプの止水栓60に接続する場合(第二接続手段)の第2の実施例について示している。実施例1では給水管2をL寸法分切断するものであったがそれに代わって、あらかじめ前記分岐水栓66のアウトポート穴71に対応する位置の給水管2に貫通孔87をあける方法であり、給水管2を切断する必要がないため簡単に施工できるものである(施工完成状態を図9に示す)。
【0058】
(実施例3)
図7は、前記既設の特殊なタイプの止水栓60に接続する場合(第二接続手段)の第3の実施例について示している。実施例1では給水管2をL寸法分切断するものであったがそれに代わって、あらかじめ前記分岐栓66のアウトポート穴71に対応する位置に近接する給水管2の一部を変形させて通水路88を確保する方法であり、実施例3と同様に給水管2を切断する必要がないため簡単に施工できるものである(施工完成状態を図9に示す)。
【0059】
なお、本発明は衛生洗浄装置を基本に説明してきたが、これに限らず他の給水機器,給水装置への分岐給水に関しても同様である。
【0060】
【発明の効果】
従来、既設のトイレの止水栓が特殊なタイプの場合は、別の分岐水栓を準備しないと取付け不可能であったが、本発明の分岐水栓によると、接続方法を変えることにより、一般的な止水栓はもとより、特殊な止水栓であっても簡単に取付けが出来る。また既設の止水栓に内臓しているスピンドルと弁こまを分解離脱することなくそのまま工事前に閉栓した状態で分岐栓の接続工事が出来るので戸別の元栓を締める必要がなくトイレ内で工事が完結できるものであり、給水装置への給水分岐工事が非常にやりやすくなるものであり、以下の効果を奏する。
【0061】
(1)止水栓の種類に関係なく、一つの分岐水栓でスピンドルポート側または二次ポート側のどちらかの施工方法により、その場で給水工事が完結できるようになった。そのため、施工できるか否かの不安がなくなり精神的負担が非常に少なくなった。
【0062】
(2)施工準備のために既設の止水栓の種類調査や、止水栓にマッチする分岐水栓の事前準備が不要となり、またトイレ内で工事が完結できるため個別の元栓の場所を探す煩わしさや分岐水栓の接続工事中の他の給水設備(炊事場、風呂、洗濯等)への一時的断水の気遣い等もなく、無駄な時間や労力が大幅に削減できる。
【0063】
(3)止水栓の種類に対応した止水栓のタイプ別の分岐水栓を準備する必要がないので、生産現場で標準化が図れ量産メリットを生かして低コストで提供できる。
【0064】
(4)特殊なタイプの止水栓に接続する場合でも、分岐水栓本体を流用できるので不要な部品が少なくて済み、資源の有効活用ができる。
【0065】
(5)分岐水栓の回動ポートの方向が可変できるため、一様でないトイレの種々制約条件下でも施工の自由度が増え配管の接続作業が非常に容易に行える。
【0066】
(6)分岐水栓のスピンドルユニットの各部品は一体で結合されているので、分岐水栓から着脱する際に個々に分解しないため接続作業が簡単で容易に行える。
【0067】
(7)分岐水栓のスピンドルユニットのトルク伝達部(着脱板)は、既設の止水栓のスピンドル端部形状(マイナス溝タイプおよびセレーションタイプ)に対応して着脱できるので、施工現場で止水栓のスピンドル端部形状に応じて簡単に交換できるので接続作業が非常に容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】(ア)本発明の一実施例における給水装置用分岐水栓の第一接続手段による取付け完了状態を示す構造断面図
(イ)同実施例の分岐水栓の接続アダプタ
【図2】同分岐水栓の第二接続手段による取付け完了状態を示す構造断面図
【図3】本発明の分岐水栓の構造断面図
【図4】(ア)本発明の分岐水栓に内装しているスピンドルユニット(第二のスピンドル回動手段)の構造断面図
(イ)本発明の分岐水栓に内装しているスピンドルユニット(第二のスピンドル回動手段)のスピンドル本体の外観斜視図
(ウ)本発明の分岐水栓に内装しているスピンドルユニット(第二のスピンドル回動手段)の摺動子および第一スピンドルの端部形状の外観斜視図
【図5】本発明の分岐水栓のスピンドルユニット(第二のスピンドル回動手段)を離脱した分岐水栓の構造断面図
【図6】本発明の第2の実施例における分岐水栓の第二接続手段による第二の実施例の取付け完了状態を示す構造断面図
【図7】本発明の第3の実施例における分岐水栓の第二接続手段による第三の実施例の取付け完了状態を示す構造断面図
【図8】本発明の一実施例における分岐水栓の第一接続手段により衛生洗浄装置に配管した施工完了状態を示す外観斜視図
【図9】同分岐水栓の第二接続手段により衛生洗浄装置に配管した施工完了状態を示す外観斜視図
【図10】既設の一般的な止水栓の一例を示す構造断面図
【図11】同止水栓の部品分解例を示す構造断面図
【図12】(ア)従来の分岐水栓のセレーションを有する接続アダプタを示す図
(イ)従来の分岐水栓の構造断面図
【図13】同分岐水栓の取付け過程を示す構造断面図
【図14】既設の特殊な止水栓の一例を示す構造断面図
【図15】他の従来例を示す分岐水栓の取付け状態を示す構造断面図
【符号の説明】
1 止水栓
1a 一次ポート
1b 二次ポート
1c 二次ポート接続部
7 弁こま
15 第一スピンドル
16 スピンドルポート
65 分岐栓
66 分岐栓本体
66a 中空水路部
66b 接続ポート
67 アウトポートユニット
67a 回動ポート
67b 本体周接部
68 スピンドルユニット(第二のスピンドル回動手段)
73 連通溝
76 給水接続部
77 操作ポート
78 スピンドル本体
79 摺動子
79c 解体規制突起
79d トルク伝達部
80 ばね
81 着脱板
83 接続アダプタ(分岐接続手段)

Claims (3)

  1. 水道に連通する一次ポートと、給水装置へ連なる二次ポートと、前記一次ポートから前記二次ポートに流れる水の開閉や流量調節をする弁こまと、前記弁こまを作動させる第一スピンドルと、前記第一スピンドルを内部に含むスピンドルポートを有した止水栓と、前記止水栓の弁こまと前記第一スピンドルを分解離脱せずそのまま使用して前記止水栓から給水分岐する分岐栓と、前記止水栓のスピンドルポート側および二次ポート側のどちらかへの接続を選択して分岐栓を接続する分岐接続手段とを備え、前記分岐栓はスピンドルポートに水密接続する接続ポートと、第一スピンドルを回動するスピンドルユニットと、止水栓から給水分岐するアウトポートユニットとからなり、前記接続ポートの他端には止水栓の二次ポート接続部と同寸法・同形状の給水接続部を設けてなり、前記スピンドルユニットは分岐栓から着脱自在なる構成とし、前記分岐接続手段はスピンドルポートへの接続は前記分岐栓の接続ポートへそのまま接続し、二次ポート側の接続には止水栓の二次ポートと分岐栓の接続ポートを水密接続する接続アダプタを介して接続すると共に前記スピンドルユニットは分岐栓から離脱して使用する構成とした分岐水栓。
  2. スピンドルユニットは分岐栓本体に内蔵して回動するスピンドル本体と、このスピンドル本体の回動に応じて回動しながら軸方向に摺動する摺動子と、前記摺動子に設けた止水栓の第一スピンドル端部に嵌合するトルク伝達部と、前記摺動子を押圧するばねとを一体に結合してなる請求項1記載の分岐水栓。
  3. トルク伝達部は、止水栓の第一スピンドル端部のセレーションに嵌合するセレーション溝を設け、前記セレーション溝の直径方向の一部又は上方に縦溝を構成し、前記縦溝に着脱板を着脱自在に装着してなる請求項2記載の分岐水栓。
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