JP3586214B2 - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP3586214B2
JP3586214B2 JP2001131349A JP2001131349A JP3586214B2 JP 3586214 B2 JP3586214 B2 JP 3586214B2 JP 2001131349 A JP2001131349 A JP 2001131349A JP 2001131349 A JP2001131349 A JP 2001131349A JP 3586214 B2 JP3586214 B2 JP 3586214B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber composition
compound
rubber
group
phosphite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001131349A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002322316A (ja
Inventor
竜雄 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uchiyama Manufacturing Corp
Original Assignee
Uchiyama Manufacturing Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Uchiyama Manufacturing Corp filed Critical Uchiyama Manufacturing Corp
Priority to JP2001131349A priority Critical patent/JP3586214B2/ja
Publication of JP2002322316A publication Critical patent/JP2002322316A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3586214B2 publication Critical patent/JP3586214B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、アクリロニトリルブタジエンゴム組成物に関する。さらに詳しくは、耐油性及び耐熱性に優れ、金属と接触して使用される部位において金属と固着しないアクリロニトリルブタジエンゴム組成物に関する。
【0002】
【従来技術の内容】
アクリロニトリルブタジエンゴムは耐油性及び耐熱性を兼ね備えた材料であるため、オイルと接触する部位にダイヤフラム、パッキン、ガスケット、Oリング、ホース、ニードルバルブなどのゴム部品として多用されている。
これらのゴム部品の多くは点検や老朽化などの要因により、随時或いは定期的に部品交換を行っている。これらのゴム部品を回収しようとするときにゴムが金属側に張り付くためゴムの剥離が困難となり、部品交換作業に支障をきたす場合が生じていた。
さらに、ゴムの一部分が金属に残留した状態で部品を装着した場合には十分なシール性は発揮できず、ひいては動作不良、オイル漏れ、異物混入などといった重大な欠陥を引き起こす主要因となる可能性がある。特にオイルと接触する部位においては、ゴムと金属が固着する現象が顕著に現れる。
【0003】
このような不具合を解消するために、たとえば特開平6−88005などではリン酸エステル系可塑剤を配合することが知られている。
また、たとえば特開平10−298350などではアクリロニトリルブタジエンゴムにエチレン系ゴムをブレンドする方法がある。
【0004】
エンジンの高性能化に伴いこれらの部品も更なる高温での性能が要求され、耐金属固着性に対する要求も更に厳しくなっている。その中で、上記手法では満足が得られる耐金属固着性は得られない。
また、ゴム部品の金属と接触する部分にシリコーン、フッ素系樹脂などをコーティングしたり、グラファイト、モリブデン化合物を塗布したりする方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの方法では表面処理剤が異物として混入する可能性があり、また表面処理をする工程が増えてコスト面で不利となる。
また、表面層のみ化学的改質法で硬化或いは樹脂化する方法もあるが、シール性が低下しオイルもれ、作動不良の原因となるなどの問題点を有する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
著者らは鋭意検討した結果、アクリロニトリルブタジエンゴムに(a)100℃以上の融点をもつアミド化合物、及び(b)pH7未満のリン化合物、及び(c)亜リン酸エステル化合物を配合せしめることにより、耐油性と耐熱性を有しそして耐金属固着性に優れるゴム組成物を見いだし、この知見に基づき本発明を完成するに至った。
かくして本発明によれば、耐油性と耐熱性を有し耐金属固着性に優れたアクリロニトリルブタジエンゴム組成物が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられるアクリロニトリルブタジエンゴムはアクリロニトリルとブタジエンの共重合体であり、モノマーの重合比率、ポリマーのムーニー粘度等の違いにより多数のグレードがある。低ムーニー粘度のポリマーは低分子量成分をより多く含有するので粘着性が大きく、耐金属固着性にとっては不利となる。従って、耐金属固着性の面から70以上のムーニー粘度を有するポリマーが望ましい。
本発明に用いられる100℃以上の融点をもつアミド化合物は化1で示される。化1のR及びRはそれぞれアルキル基、アリール基を、nは1以上の整数を示す。
具体的にはメチレンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミド、エチレンビスオレイルアミド、ブチレンビスステアロアミド、エチレンビスフェニルアミドなどがある。これらを単独で用いてもよく、また併用してもよい。
添加量は一般にゴム100部に対して0.1部〜15重量部、好ましくは1〜10重量部である。
【0008】
【化1】
Figure 0003586214
本発明に用いられるpH7未満のリン化合物は化2で示される。化2のRはアルキル基、アリール基、アルコキシポリアルキレンエーテル基、フェノキシポリアルキレンエーテル基で構成され、その構成元素にフッ素が含まれていてもよい。mは1〜2、nは1〜2の整数値であり、m+n=3である。m=2のときのRはそれぞれ異なるものでもよい。
具体的には、モノドデシルホスホン酸、ジドデシルホスホン酸、モノ(エトキシトリエチレングリコール)ホスホン酸、ジ(エトキシトリエチレングリコール)ホスホン酸モノフェニルホスホン酸、ジフェニルホスホン酸、ジトリルホスホン酸、モノノニルフェニルホスホン酸などがある。これらを単独で用いてもよく、また2種類以上併用してもよい。
添加量は一般にゴム100部に対して0.1部〜15重量部、好ましくは1〜10重量部である。
【0009】
【化2】
Figure 0003586214
【0010】
本発明に用いられる亜リン酸エステル化合物は、化3で表される。化3のR、R、Rはアルキル基、アリール基、アルコキシポリアルキレンエーテル基、フェノキシポリアルキレンエーテル基で構成され、その構成元素にフッ素が含まれていてもよい。
具体的には、亜リン酸トリフェニルエステル、亜リン酸ジフェニルデシルエステル、亜リン酸ジフェニルモノオクチルエステル、亜リン酸モノフェニルジオクチルエステル、亜リン酸トリノニルフェニルエステル、亜リン酸トリ(ジーt−ブチルフェニル)エステル、1,3−フェニレン−ビスジフェニルフォスファイト、1,3−フェニレン−ビスジキシレニルフォスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジーt−ブチルフェニルジオクチルフォスファイト)、4,4’−イソプロピリデンビス(フェニルジラウリルフォスファイト)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリデシルフォスファイト)などがある。これらを単独で用いてもよく、また2種類以上併用してもよい。
添加量は一般にゴム100部に対して0.1部〜15重量部、好ましくは1〜10重量部である。
【0011】
【化3】
Figure 0003586214
加硫剤は特に限定することはなく、一般にアクリロニトリルブタジエンゴムで使用される加硫剤を用いればよい。例えば、硫黄/加硫促進剤系、過酸化物/共架橋剤系が挙げられる。
本発明において得られるゴム組成物は、通常ゴムに用いられる配合剤を任意に配合することができる。たとえば、本発明に用いられる充填剤にはカーボンブラック、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム、珪藻土、石英粉末などがある。
また、可塑剤、加工助剤、滑剤、老化防止剤、顔料、シランカップリング剤などを任意に配合することもできる。
本発明のゴム組成物の調製法は特に限定はなく、前記成分を添加してバンバリミキサー、ニーダ,ロールなどの通常の混練機によって混合することにより調製することができる。
このようにして得られるゴム組成物は、150〜200℃程度の温度で約2分〜20分の条件で加硫を行うことができる。必要であれば二次加硫を行ってもよい。
【0012】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はかかる実施例に限定されるものではない。
なお部は特に断りのない限り重量基準である。
170℃10分のプレス加硫を行い試験片を得た。
耐金属固着性の評価は、Oリングを鉄製金属板に25%の圧縮率で圧縮した後、エンジンオイルが充填された密閉容器中に130℃500時間浸漬した。その後、Oリングを取り出して金属に対する固着の有無を評価した。
【0013】
【表1】
Figure 0003586214
【0014】
【表2】
Figure 0003586214
【0015】
【発明の効果】
かくして本発明によれば、耐油性及び耐熱性に優れ耐金属固着性をも有するアクリロニトリルブタジエン組成物を提供することができるので、この材料を用いて油の存在下金属と接触する部位に使用される部品を提供することができる。

Claims (4)

  1. アクリロニトリルブタジエンゴムに
    (a)100℃以上の融点をもつアミド化合物
    (b)ホスホン酸化合物
    (c)亜リン酸エステル化合物
    を配合してなることを特徴とするゴム組成物。
  2. 請求項1記載の化合物(a)が、化1で表されるアミド化合物であることを特徴とするゴム組成物。
    Figure 0003586214
    (R及びRはそれぞれアルキル基、アリール基を、nは1以上の整数を示す。)
  3. 請求項1記載の化合物(b)が、化2で表されるホスホン酸化合物であることを特徴とするゴム組成物。
    Figure 0003586214

    (Rはアルキル基、アリール基、アルコキシポリアルキレンエーテル基、フェノキシポリアルキレンエーテル基で構成され、その構成元素にフッ素が含まれていてもよい。mは1〜2、nは1〜2の整数値であり、m+n=3である。m=2のときのRはそれぞれ異なるものでもよい。)
  4. 請求項1記載の化合物(c)が、化3で表される亜リン酸エステル化合物であることを特徴とするゴム組成物。
    Figure 0003586214
    (R、R、Rはアルキル基、アリール基、アルコキシポリアルキレンエーテル基、フェノキシポリアルキレンエーテル基で構成され、その構成元素にフッ素が含まれていてもよい。)
JP2001131349A 2001-04-27 2001-04-27 ゴム組成物 Expired - Fee Related JP3586214B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001131349A JP3586214B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 ゴム組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001131349A JP3586214B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 ゴム組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002322316A JP2002322316A (ja) 2002-11-08
JP3586214B2 true JP3586214B2 (ja) 2004-11-10

Family

ID=18979553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001131349A Expired - Fee Related JP3586214B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 ゴム組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3586214B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002322316A (ja) 2002-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0157580B1 (en) Oil resistant low modulus silicone sealant composition
EP2495286B1 (en) Curable composition
CN103068906B (zh) 含氟弹性体组合物和成型品
JP2019073670A (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及びその製造方法、並びに自動車ロングライフクーラントシール材
US4960847A (en) Room temperature vulcanizable organopolysiloxane composition
CN107849355B (zh) 耐高温双组分低粘度有机硅组合物
JP2010180382A (ja) 室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物
JP2016008228A (ja) 樹脂接着性オイルシール用オルガノポリシロキサン組成物の製造方法及び自動車オイルシール
JP3448433B2 (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP6131918B2 (ja) 低起泡性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物の製造方法及び自動車オイルシールの製造方法
JPH11335565A (ja) 熱硬化性シリコ―ンゴム組成物
JP2010037507A (ja) 油面接着性室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物及びシール
JP3608378B2 (ja) Nbr組成物
JP3586214B2 (ja) ゴム組成物
JPS6211768A (ja) 室温硬化性シリコ−ンゴム組成物
JP3618085B2 (ja) ゴム組成物
JP5359406B2 (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及びその製造方法、並びに自動車オイルシール
JP3944684B2 (ja) フッ素ゴム組成物及びその製造方法
JP2002363345A (ja) ゴム組成物
JP6753354B2 (ja) 自動車ロングライフクーラントシール用室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物、及び自動車ロングライフクーラントシール材
JP2005126554A (ja) 硬化性パーフルオロポリエ−テル系組成物
JP3346455B2 (ja) Nbr組成物
JPH05287207A (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及びその製造方法
JP4329386B2 (ja) ニトリルゴム配合物
JP7187925B2 (ja) エピハロヒドリン系ゴム組成物およびゴム架橋物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040727

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070813

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080813

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090813

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090813

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100813

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees