JP3586063B2 - 蛍光表示管 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光表示管に関し、特に複数行の表示部を有する蛍光表示管の管内支柱構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に蛍光表示管の外囲器内部は10−4乃至10−5Pa程度の高真空状態に保持されている。蛍光表示管が大型化すると、その外囲器にかかる大気圧等の外圧が著しく増大するので、この外圧による蛍光表示管の変形やクラック等の破損を防止するためには、外囲器、特にパネル(主としてガラス板)の板厚を厚くする必要が生じる。しかし、外囲器の板厚を厚くする結果、蛍光表示管は重くならざるを得なかった。
【0003】
従来では、蛍光表示管内の適当な場所に補強用の支柱を立てる構造をとることによって薄いガラス板でも外圧に耐えられるようにし、蛍光表示管の大型化に伴う重量の増加を必要最小限に抑えるようにしている。このような従来技術は、例えば実願昭57−146334号、実願平3−110854号、特願平6−178853号等に詳細に説明されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、支柱を適切な位置に設けるためには有限要素法等による複雑な計算を行う必要があり、その製造も煩雑となり製造コストを押し上げる原因ともなる。また、支柱を設けた場合でもパネルは外圧によってわずかに変形するので、支柱の配置のし方によっては表示が歪んで見える場合がある。
また、特に複数行の表示部を有する蛍光表示管においてはグリッドを1枚の金属メッシュまたは梯子状に形成されたワイヤーグリッド等で構成する場合が多く、蛍光表示管内に立てる支柱は特別な構造を必要とする。
さらに、蛍光表示管が大型化すると、カソードフィラメントを保持するフィラメントサポートも長くなり、かつ保持するフィラメントの本数が増加する。その結果、フィラメントの張力でフィラメントサポートが内側に撓みやすくなり、数十本ものフィラメントを蛍光表示管内で適切に張り渡すことが困難になる。
【0005】
そこで、本発明は、特に複数行の表示部を有する蛍光表示管の大型化による重量の増加を抑え、製造が容易でかつパネルの歪みが少ない管内支柱構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明にかかる蛍光表示管は、基板とパネルを支える支持部材を複数の表示部の行間にその表示部と並行に設けたものである。
具体的には請求項1および請求項2に記載されたように、本発明は、矩形基板と、前記基板上に整列配置された複数のアノード電極を複数行並行配置したアノード電極群と、前記アノード電極群から所定距離上方に離間して配置されたグリッドと、前記グリッドから所定距離上方に離間して前記整列配置された複数のアノード電極に対応して配置された複数のフィラメントと、上記各部材を収容し、かつ前記基板と並行なパネルを含む外囲器とを備え、前記アノード電極群の各行間に前記整列配置された複数のアノード電極よりも長いパネル歪み防止部材を前記複数のフィラメントと並行に配置し、その上面が前記パネルに接するように前記基板と前記パネルとの間に挟み込んだことを特徴とする蛍光表示管である。
【0007】
ここで上記パネル歪み防止部材は、上記基板と上記パネルとの間隔を所定の距離に保つ支柱として作用し、これによってパネルの板厚を厚くしなくても外圧による基板やパネルの歪みを防止し、大型化に伴う重量の増加を抑えることができる。しかも、整列配置された複数のアノード電極、すなわち表示部よりも長く、かつその上面がパネル内面と接する上記パネル歪み防止部材を各表示部の間に配置するので、各行の蛍光表示が歪んで見えることを防止する。
また、上記パネル歪み防止部材は、外圧によって歪もうとする基板とパネルとの間に挟まれて固定される。すなわち、上記パネル歪み防止部材は、低融点フリットガラスや接着剤によって上記基板、パネルのいずれにも固着されるものではないので、外圧や温度の変化等によってパネル等がクラックを生じることはない。
【0008】
本発明にかかる蛍光表示管において、上記パネル歪み防止部材は、基板と直接接するようにしてもよいが、例えばグリッド支持部材等の他の部材を介して基板とパネルとの間隔を保つようにしてもよい。
そのうち、特に請求項2に記載された蛍光表示管は、上記パネル歪み防止部材は、上記グリッドを支持するために上記基板上に設けられたグリッド支持部材と、上記グリッドと上記パネルとの間に配置されたパネル歪み防止用支持部材とによって構成されたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明において、基板上に設けられたグリッド支持部材は複数の表示部の行間に設けられ、その上にグリッドを指し渡すことにより、前記グリッドをアノード電極群から所定距離上方に離間して配置する。上記パネル歪み防止用支持部材は、上記グリッド支持部材の上に配置され、パネルと接している。
その結果、上記グリッド支持部材、グリッドおよびパネル歪み防止用支持部材は、基板とパネルとの距離を所定の間隔に保つ支柱、すなわちパネル歪み防止部材として作用する。
また、グリッドは、グリッド支持部材とパネル歪み防止用支持部材との間に固定される。したがって、グリッドを一枚物の金属メッシュやワイヤーグリッドで構成することができる。
なお、上記パネル歪み防止用部材は、外圧によって撓もうとするパネルと上記グリッド支持部材上のグリッドとの間で固定される。すなわち、請求項1に記載した発明のパネル歪み防止部材同様、上記パネル歪み防止用支持部材は、他のいずれの部材とも固着されていない。
【0010】
また、請求項1および請求項2に記載された蛍光表示管は、基板の両端部に複数のフィラメントと直交する方向に配置されて前記複数のフィラメントを支持する1対のL型フィラメントサポートを備え、前記パネル歪み防止部材またはパネル歪み防止用支持部材は、その長手方向の両端が前記L型フィラメントサポートと接することを特徴とする。
本発明において複数の表示部の行間に配置されたパネル歪み防止部材またはパネル歪み防止用支持部材は、複数のフィラメントによって内側に引っ張られるL型フィラメントサポートを支える作用をもつ。換言するならば、パネル歪み防止部材またはパネル歪み防止用支持部材の両端がパネル両端部のL型フィラメントサポートと接することによって、フィラメントがL型フィラメントサポートに及ぼす内側に向かう力との釣り合いをとり、蛍光表示管の大型化に伴い長くなったL型フィラメントサポートの変形を防止する。
【0011】
さらに、請求項に記載された蛍光表示管は、上記L型フィラメントサポートが、パネル歪み防止部材を位置決めする位置決め部を備えていることを特徴とする。
本発明においてパネル歪み防止部材やパネル歪み防止用支持部材は他の部材とは固着されないものであるが、フィラメントサポートに上記位置決め部を設けることにより、これらの部材を適切な位置に配置することができる。よって、本発明にかかる蛍光表示管の製造が容易になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる蛍光表示管の平面図、図2はそのA−Aにおける断面図である。
蛍光表示管は、ガラス基板11と、ガラス基板11上に並列配置された複数行の表示部17、各表示部に対応した複数のフィラメント12、フィラメント12を保持するL型フィラメントサポート13、表示部17とフィラメント12との間に形成されたグリッド14と、これらの部材を収容し透明なパネル22を含む外囲器とで構成された平型管である。その内部は高真空状態となっている。
【0013】
表示部17は、基板11上に整列配置されたアノード電極19によって構成されており、各アノード電極19上には蛍光体層18が形成されている。各アノード電極19は、ガラス基板11上に形成された絶縁被膜21に開けられたスルーホールを通じてアノード配線20と接続されている。このアノード配線20は外部端子16を介して図示しないドライバに接続される。これらのアノード電極19に正電圧が印可されると、後述するグリッドにより加速された熱電子が衝突して蛍光体層18を励起し、発光する。
フィラメント12は、直径数μm乃至20数μのタングステン芯線に、バリウム、ストロンチウムおよびカルシウムの酸化物皮膜が形成されたもので、ガラス基板11の両端部に設けられたフィラメントサポート13の間に適当な張力を持たせて取り付けられている。このフィラメント12に規定のフィラメント電圧を印可することによりカソード温度が600乃至650℃前後となり、熱電子が放射される。熱電子の放射をより均一にするために、本実施の形態においては、各表示部17に沿って2本のフィラメント12が並行に設けられている。
グリッド14は、ステンレス等でできたワイヤグリッドとして構成され、これに正電圧を加えてフィラメント12から放出された電子を加速、拡散してアノード電極19に向かわせたり、逆に負電圧を加えてアノード電極19に向かう電子を遮断して表示部17の表示を消去したりする役割を持つ。
なお、パネル22の内面には透明導電膜23が形成されており、これをフィラメント電位に保つことによって、管外からの静電気による表示劣化を防ぐようにしている。
【0014】
複数の表示部17の行間には、パネル歪み防止部材として作用する短冊状ガラス支柱15がフィラメント12と並行に配置されている。
この短冊状ガラス支柱15は、ガラス基板11とパネル22との所定の間隔と等しい高さを有しており、その上面はパネル22の内面に当接する。したがって、短冊状ガラス支柱15はどの部分も接着固定されていないが、平型管の内部を真空に排気することにより大気圧等の外圧によって押し下げられるパネル22とガラス基板11との間に挟まれて、所定の位置、すなわち各表示部17の行間に固定される。その結果、パネル22の板圧が薄くても短冊状ガラス支柱15によって外圧を支えるので、蛍光表示管が大型化してもその重量の増大を抑えることができる。
しかも、表示部17よりも長い短冊状ガラス支柱15を各行間に設けるので、蛍光表示の歪みは少ない。また、これらの短冊状ガラス支柱15は、製造工程において蛍光表示管内を排気して高真空状態にすることによって固定されるので、従来に比べて支持構造を有する蛍光表示管を容易に製造することができる。
【0015】
また、本実施の形態においては、各短冊状ガラス支柱15の長手方向の両端がガラス基板11の両端部にフィラメント12と直交する方向に配置されたL型フィラメントサポートと接触している。
したがって、フィラメント12によって互いに引っ張られているL型フィラメントサポートを、フィラメントと並行に設けた各短冊状ガラス支柱15によって支えることができる。その結果、蛍光表示管の大型化に伴って長くなったフィラメントサポート15がフィラメント12の張力によって変形することを防ぐことができる。
【0016】
なお、本実施の形態において、パネル歪み防止部材として短冊状ガラス支柱15をもちいたが、その形状は上面がパネル22と接する限り短冊状に限定されるものではない。具体的に例を挙げるならば、その長手方向に垂直な断面が長方形のものの他、台形や円形、楕円等であってもよい。
また、パネル防止部材の上部および端部に導電性の膜を形成することにより、パネル22の内面に形成された透明導電膜23をフィラメント電位することも可能である。
【0017】
次に図3、図4を参照しながら本発明の第2の実施の形態について説明する。図3は、本実施の形態にかかる蛍光表示管の平面図とその一部の拡大図を示しており、図4はB−Bにおける断面図である。
本実施の形態にかかる蛍光表示管は、上述した第1の実施の形態と同じく、ガラス基板11と、ガラス基板11上に並列配置された複数行の表示部17、各表示部に対応した複数のフィラメント12、フィラメント12を保持するL型フィラメントサポート34、表示部17とフィラメント12との間に形成されたワイヤーグリッド33、およびこれらの部材を収容し透明なパネル22を含む外囲器とで構成された平型管である。
以下、第1の実施の形態と同一の部材については説明を省略する。
【0018】
各表示部17は、ガラス基板11上に整列配置されたアノード電極19の上に蛍光体層18を形成したドット状蛍光面を有する。
各表示部17と対応してガラス基板11の所定の距離上方に離間して設けられたフィラメント12は、ガラス基板11の両端部に設けられたL型フィラメントサポート34の間に張り渡されている。なお、図3の拡大図ではフィラメント12を省略した。
【0019】
また、ガラス基板11上において、表示部17の行間にはガラス製のグリッド支持部材32が表示部17と並行に設けられている。このグリッド支持部材は、ワイヤーグリッド33をアノード電極19によって構成された表示部17の所定距離上方に位置するように支持している。本実施の形態において、グリッド支持部材32は、低融点フリットガラスによってガラス基板11に固着されている。
【0020】
グリッド支持部材32の上にはワイヤーグリッド33を挟んで短冊状のガラス製パネル支持部材31が配置されている。このパネル支持部材31は、パネル歪み防止用支持部材として作用するものである。すなわち、グリッド支持部材32、ワイヤーグリッド32およびパネル支持部材31は、ガラス基板11とパネル22を所定の間隔に保つ支柱としての機能を有し、外圧によるパネル22の歪みを防止する。したがって、パネル22の板厚を厚くしなくても、外囲器の耐圧を向上させることができ、大型化に伴う重量の増大を抑えることができる。
【0021】
ここでパネル支持部材31の上面は、複数の表示部17の行間においてパネル22の内面と接触し、かつその長さは表示部17よりも長い。したがって、板厚の薄いパネル22を使用しても、外圧によるパネル22の歪みによって蛍光表示が歪んで見えることを防止する。
またパネル支持部材31は、他の部材と固着されるものではなく、蛍光表示管内を真空にした結果、外圧によりわずかに押し下げられるパネル22によってグリッド支持部材32上で固定されるものである。したがって、パネル支持部材31は、グリッド支持部材32上でワイヤーグリッド33を固定する作用も有する。その結果、複数の表示部17にわたるワイヤーグリッド33を使用することができ、さらにはワイヤーグリッド33の浮き上がりや振動を防止することができる。
【0022】
さらに、パネル支持部材31は、ガラス基板11の両端部に設けられた1対のL型フィラメントサポート34間の距離と等しい長さを持ち、その長手方向の端部がL型フィラメントサポート34と接する構造となっている。したがって、L型フィラメントサポート34に働く複数のフィラメント12の張力に対し釣り合いをとることができ、これによってL型フィラメントサポート34の変形を防止することができる。
【0023】
一方、L型フィラメントサポート34には、図4に示すようなパネル支持部材31を挟む支え爪35が各行間に1対ずつ設けられている。この支え爪35は、パネル支持部材31を支えるのみならず、蛍光表示管を製造する際にはパネル支持部材31の位置決めにも用いられる。
これによって、パネル支持部材31を高い精度で所定の場所に配置することができ、蛍光表示管の製造が容易になり、ひいては製造コストの低減に資することができる。
【0024】
本実施の形態において、パネル歪み防止用支持部材として作用するパネル支持部材31は短冊状であるとして説明したが、その形状はこれに限定されず、例えば、その長手方向に垂直な断面が台形や円形、楕円形等であってもよい。
また、ワイヤーグリッド33に代えて、ステンレス等の薄板を亀甲状にフォトエッチング成形した金属メッシュを用いてもよい。
また、位置決め部の形状は、本実施の形態における支え爪35に限定されるものではなく、たとえばL型フィラメントサポート34の所定の位置に凹凸を設けるようにしてもよい。
【0025】
上述した二つの実施の形態は、直視型の蛍光表示管を例に説明を行ったが、本発明はこのような直視型蛍光表示管に限定されるものではなく、透過型(リバースビュー)の蛍光表示管にも適用できることは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、複数行の表示部を有する蛍光表示管において、行間にパネル歪み防止部材をフィラメントに並行に設けることによって、パネルを含む外囲器の板厚を厚くしなくても耐圧を向上させることができる。したがって、外囲器の板厚を厚くすることなく大型の蛍光表示管を製造することができ、蛍光表示管の大型化に伴う重量の増大を抑えることができる。
しかも、表示部よりも長いパネル歪み防止部材を前記表示部に並行に設けることによって、外圧によるパネルの変形を防止し、高い視認性を実現することができる。
また、上記パネル歪み防止部材は、蛍光表示管内を排気して真空にする際に基板とパネルの間に挟まれて固定されるので、製造が容易である。
【0027】
また、請求項2に記載された発明によれば、グリッドを基板上に形成されたグリッド支持部材とパネル歪む防止用支持部材との間に挟んで固定するため、一枚物のグリッドや複数行にわたるワイヤーグリッドを使用してもグリッドの浮き上がりや振動を防ぎ、アノード電極群とグリッドとの距離を一定に保つことができる。
【0028】
また、請求項1および請求項2に記載された発明によれば、上記パネル歪み防止部材またはパネル歪み防止用支持部材をその両端がフィラメントサポートに接するように配置することによって、蛍光表示管の大型化によって長大化するフィラメントサポートがフィラメントの張力によって変形することを防止することができる。したがって、増大する複数のフィラメントを一対のフィラメントサポートで支持することができる。
【0029】
また、請求項に記載された発明によれば、フィラメントサポートに位置決め部を設けることによって上記パネル歪み防止部材またはパネル歪み防止用支持部材の位置決めが容易に行うことができ、蛍光表示管の製造が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる蛍光表示管の平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかる蛍光表示管の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかる蛍光表示管を説明する拡大図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかる蛍光表示管の断面図である。
【符号の説明】
11…ガラス基板、12…フィラメント、13、34…L型フィラメントサポート、14…グリッド、15…短冊状ガラス支柱、16…外部端子、17…表示部、18…蛍光体層、19…アノード電極、20…アノード配線、21…絶縁被膜、22…パネル、23…透明導電膜、31…パネル支持部材、32…グリッド支持部材、33…ワイヤーグリッド、35…支え爪。

Claims (3)

  1. 矩形基板と、
    前記基板上に整列配置された複数のアノード電極を複数行並行配置したアノード電極群と、
    前記アノード電極群から所定距離上方に離間して配置されたグリッドと、
    前記グリッドから所定距離上方に離間して前記整列配置された複数のアノード電極に対応して配置された複数のフィラメントと、
    上記各部材を収容し、かつ前記基板と並行なパネルを含む外囲器と
    を備え、
    前記アノード電極群の各行間に前記整列配置された複数のアノード電極よりも長いパネル歪み防止部材を前記複数のフィラメントと並行に配置し、その上面が前記パネルに接するように前記基板と前記パネルとの間に挟み込み、
    前記基板の両端部に前記複数のフィラメントと直交する方向に配置されて前記複数のフィラメントを支持する1対のL型フィラメントサポートを備え、
    前記パネル歪み防止部材または前記パネル歪み防止用支持部材は、
    その長手方向の両端が前記L型フィラメントサポートと接することを特徴とする蛍光表示管。
  2. 矩形基板と、
    前記基板上に整列配置された複数のアノード電極を複数行並行配置したアノード電極群と、
    前記アノード電極群から所定距離上方に離間して配置されたグリッドと、
    前記グリッドから所定距離上方に離間して前記整列配置された複数のアノード電極に対応して配置された複数のフィラメントと、
    上記各部材を収容し、かつ前記基板と並行なパネルを含む外囲器と
    を備え、
    前記アノード電極群の各行間に前記整列配置された複数のアノード電極よりも長いパネル歪み防止部材を前記複数のフィラメントと並行に配置し、その上面が前記パネルに接するように前記基板と前記パネルとの間に挟み込み、
    前記パネル歪み防止部材は、
    前記グリッドを支持するために前記基板上に設けられたグリッド支持部材と、前記グリッドと前記パネルとの間に配置されたパネル歪み防止用支持部材とによって構成され
    前記基板の両端部に前記複数のフィラメントと直交する方向に配置されて前記複数のフィラメントを支持する1対のL型フィラメントサポートを備え、
    前記パネル歪み防止部材または前記パネル歪み防止用支持部材は、
    その長手方向の両端が前記L型フィラメントサポートと接することを特徴とする蛍光表示管。
  3. 請求項1または請求項2に記載された蛍光表示管において、
    前記L型フィラメントサポートは、
    前記パネル歪み防止部材を位置決めする位置決め部を備えていることを特徴とする蛍光表示管。
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