JP3585568B2 - 酸素発生装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は酸素発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】
図1は従来例の酸素発生装置を示すものであるが、該装置は全体として1で示され、略円柱形状を呈するが、その軸方向長さは約30cm、又、径は約18cmである。同図において、酸素発生剤2は略円柱状に形成されているが、これは図において右方から点火薬部3、開始剤部4及び第1、第2主酸素発生剤部5a、5bから成っている。これら、層3、4、5a、5bはそれぞれ主として塩素酸ナトリウムNaClO3 及び鉄Feから成っている(粉末を圧縮成型して成る)が、着火後の酸素流量を所定の時間的パターンにするために、その成分比を変えている。すなわち図5で示すように、横軸に時間、縦軸に酸素流量をとっており、初期には大量に酸素を発生し、その後、熱分解が進行するにつれて流量を順次、小さくしているが、これは、例えばロケットや飛行機で酸素が稀薄な高空で事故が起きた場合、最初は酸素量を多く必要とし、低空圏に突入するに従って酸素の必要量が減るので、これに対応するようなパターンとしている。これら層3、4、5a、5bの全体は「キャンドル」(Candle)と呼ばれているが、このキャンドル2は全体として円柱形状であり、この点火装置部F側に金属で成るコップ形状のキャンドルホルダ6が外嵌されており、酸素供給装置S側には同じく金属で成るキャンドルサポート7を当てがっている。又、キャンドルホルダ6の端面に、例えばシリカで成る断熱材8を当接させており、同様にキャンドルサポート7と酸素供給装置Sとの間には、例えば、「ポプカライト」(一般に化学プラントで酸化触媒として用いられるもので、主成分は酸化銅CuO、三二酸化マンガンMn2 O3 )で成るフィルタ9を充填させている。更に、酸素発生剤2の外周にはシリカで成る断熱材10が円筒状で嵌装されており、これに上述のキャンドルホルダ6を埋設させている。場合によっては、断熱材10を2重構造とし、これらの間にキャンドルホルダ6を介設させている。
【0003】
酸素発生剤2、これに外嵌した断熱材10、この両側に配設されたキャンドルホルダ6及びキャンドルサポート7、更に、この両側に配設された断熱材8及びフィルタ9の全体は図示するように全体として円柱形状であるが、これは金属、例えばステンレスで成るハウジング11で被覆されている。
【0004】
キャンドルホルダ6の底面中央には開口が形成されており、この開口周辺に雷管18を保持している保持管14が溶接固定されており、この外周にはねじが切られているが、これと断熱材8を保持する保持筒体15の内周がねじ係合している。これはハウジング11の右端開口に嵌着され、金属で成るカバー12の中心孔に溶接固定されており、又、この中心孔の外側はハンマーピストン17を保持する筒体16に当接し、この内側が保持体14に螺着している。ハンマーピストン17はばね19により図において左方に付勢され、その端部は筒体16から吐出して、これに形成した孔にファイヤリングピン20が挿通されている。
【0005】
本従来例による点火装置Fは、上述したようにハンマーピストン17、ばね19、ファイヤリングピン20、筒体14、15、16及び雷管18などから成っている。
【0006】
ハウジング11の左端開口には同様に金属で成るカバー21がフィルタ9に圧接して取り付けられており、これにリリーフバルブ22及び酸素供給装置Sが取り付けられている。リリーフバルブ22はケーシング内に配設された弁体26及びこれを図において右方へと付勢するばね25とからなっている。又、酸素供給装置Sは断面が略L字形状の金具23をカバー21の開口に取り付けられており、外方には人間に発生酸素を供給するための導出パイプ24a、24bが取り付けられている。金具23内には、ばね28により右方へ付勢されている弁体27が設けられているが、これにより逆止弁が構成されている。
【0007】
従来例の酸素発生装置1は以上のように構成されるが、次にこの作用について説明する。
【0008】
ファイヤリングピン20の摘み部20aをもって、ハンマーピストン17の端部に形成した貫通孔から抜き去ると、このハンマーピストン17はばね19のばね力により勢い良く左方へと移動し、その先端部に形成したた突部16aが雷管18に衝突する。これにより火花を発し、先ず点火薬部3に点火し、この中の鉄FeがFe2 O3 と酸化する時に熱を発生し、これによりNaClO3 が分解してNaCl(塩)と酸素とに成る。この発生酸素は図4で矢印A’で示すようにキャンドルホルダ6の底面から径外方向に向かい、断熱材10を軸方向に通って、更にキャンドルサポート7の外周部に形成した開口7aを通り、更にフィルタ9で塵埃や臭気などを除去し、無味、清浄にして酸素供給装置Sからパイプ24a、24bを通り外部に供給される。この時、図4に示すように弁体27は発生酸素の圧力でばね28のばね力に抗して開弁している。更に、キャンドル2の熱分解が進み、隣接する開始剤部4の上述の熱分解を行なうのであるが、点火薬部3で点火した後、開始剤部4の熱分解は高速度で行なわれ、この段階においては図5における開始時期で酸素流量が最高となっている。次いで、主酸素発生剤部5に熱分解が進行すると、同様にNaClO3 が分解して図5に示すパターンの流量で酸素が発生し、断熱材10、キャンドルサポート7の孔7a(図3に明示される。)、フィルタ9及び酸素供給装置Sを通って外部に供給される。
【0009】
以上のようにして、酸素発生剤2が熱分解していくのであるが、この全体が完全に熱分解すればNaCl、すなわち塩が残るのみと成るが、場合によっては完全に全体が熱分解することなく、図4に示すように酸素発生剤2の途中mで熱分解が停止して、それ以後、酸素が発生しない場合がある。これは使用状況によっては、非常に危険である。例えば、航空機に搭乗している乗客にとって、事故で酸素が必要であるのに、酸素発生装置からの酸素供給が止まっては非常に危険である。なお、リリーフバルブ22は装置1内の圧力が異常に高くなった時に弁体26が開弁し、この高い圧力を孔hを通って外方に解放し、事故を防ぐものである。
【0010】
以上のようにしてNaClO3 の熱分解により酸素を発生するのであるが、これと共に塩素ガスを発生する。これは有毒であるので、これを補足するために、及び発生する酸素の流量を安定化させるために、酸素発生剤に従来は過酸化バリウムBaO2 を添加させている。これにより、上記熱分解を促進させると共に以下のような化学式、すなわちBaO2 +Cl2 →BaCl2 +O2 の反応で塩化バリウムに変換して、その毒性を無くすようにしている。然しながら、この過酸化バリウムについても、近年毒性が問題視され、特に製造時の取扱い、廃棄時の処分(熱分解が完全に行なわれない場合には、当然これが残存する。)が問題となっている。
【0011】
又、PCT、WO92/18423号公報では、発生する酸素の流量安定化を得るための及び塩素を補足するための添加物としてBaO2 の代わりにCa(OH)2 、Mg(OH)2 、CaCO3 やMgCO3 を開示している。然しながら、これらは塩素ガスと反応すると、Ca(OH)2 やMg(OH)2 の場合には、H2 Oを発生し、又、CaCO3 やMgCO3 の場合には、CO2 を発生する。これらは酸素発生と共に発生するので、これらが、例えば人体に供する場合には悪影響を及ぼさないように何らかの処理が必要とされ、又、場合によっては熱分解中の、あるいは未分解の酸素発生剤に悪影響を与えることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする問題点】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、毒性のある過酸化バリウム(BaO2 )を使用せずとも、従来と同様に酸素発生剤の熱分解を促進し、かつアルカリ金属塩素酸塩又は過塩素酸塩、例えばNaClO3 から遊離する人体に悪影響を与えることのない塩素ガスを補足することもできる添加物を与えることを目的とする。
【0013】
【問題点を解決するための手段】
以上の目的は、酸素発生剤を充填させた筒状の断熱材の両端部を各々、金属で成る支持部材で支持し、該支持部材の一方側に点火手段、他方側に酸素供給手段を設け、前記断熱材及び支持部材を金属で成る筒状のハウジング内に収容させ、前記酸素発生剤はアルカリ金属塩素酸塩又はアルカリ金属過塩素酸塩を主成分とし、この熱分解により酸素を発生させると共に、発生酸素の流量安定化を得るために添加物を加えている酸素発生装置において、前記添加物は過酸化カルシウムであることを特徴とする酸素発生装置、によって達成される。
【0014】
【作用】
従来の過酸化バリウムと同様に発生酸素の流量安定化を得ることができる。又添加物としての過酸化カルシウムは以下の反応を示す。すなわち、CaO2 +ClO2 →CaCl2 +O2 により、酸素発生剤の熱分解時に発生する遊離塩素ガスを補足することができる。従って、毒性の塩素ガスを発生させることはなく酸素発生剤の熱分解を促進させ、又、それ自体に毒性が無く、例え熱分解が不完全でそのまま廃棄されたとしても、何ら環境を害することがなく、人体にも悪影響を及ぼすものではない。
【0015】
【実施例】
以下、各本発明の実施例による酸素発生装置について説明する。なお、第1実施例は酸素発生装置としては図1の従来例の酸素発生装置にそのまま適用される。
【0016】
本実施例の酸素発生剤は表1に示す重量%を組成としている。
【0017】
【表1】
【0018】
上記表1のA、B、C及びD層(図1の3、4、5a、5bの層に対応する。これらの組成が本発明により変えられる。)において、本発明に係わる過酸化カルシウムの重量%は3、2、2及び2とされている。図1においては、本発明の実施例による組成物が、それぞれ(A)、(B)、(C)及び(D)として示されているが、これらは表1においてA、B、C及びD層でアルカリ金属塩素酸塩として塩素酸ナトリウムを順に50、70、85及び87.5重量%、還元鉄粉末27、18、6及び2.5重量%、酸化鉄9、10、7及び0重量%を含有しており、又、A層及びD層においてのみ酸化コバルト(酸化鉄と同様に分解速度を高くする触媒的な作用があると思われる)を9重量%及び1重量%、又、D層においてのみ過塩素酸カリウム(熱分解速度を低くする)を3重量%、そしてA層及びD層においてのみ、それぞれ酸化ケイ素SiO2 (成型助成ー成型性の向上)2重量%及びステンレス鋼小片を4重量%含ませている。A層から熱分解時にその熱分解速度が順次、遅くなるように配合されており、単位時間当りの酸素発生量がこの順で少なくなるように設定された配合比である。このような層の熱分解時に、酸素の他にNaClO3 の熱分解により塩素Clガスが発生するが、これが同層に配合されている過酸化カルシウムと反応し、CaO2 +ClO2 →CaCl2 +O2 の反応でこの遊離塩素ガスを補足する。これにより外部には有毒性のガスを発生することはない。
【0019】
また図5で示すように、酸素発生剤の熱分解により発生する酸素の流量は図示するようなパターンで変化することが要求されており、上述のようなA、B、C及びD層の組成によりこのようなパターンで酸素を発生させることができるのであるが、本発明では、添加物としての過酸化カルシウムが無毒でありながら、本来の流量安定化を行なうことができる。すなわち、図5において酸素流量パターンで熱分解の開始時及びある時間経過後の変化を示す曲線において、大きくでこぼこするような変化はなく滑らかに変化させることができ、よって所望のパターンで外部に酸素を供給することができる。もちろん、酸素発生装置の使用条件によっては、図5に示すようなパターンではなく熱分解開始時よりほぼ一定で内部に供給したい場合には、すなわち、理想的には所定の流量で時間軸に対して水平な直線になるが、このような場合においても、この過酸化カルシウムの組成比を本実施例のA、B、C及びD層において割合を変えれば、容易に得ることができるのは従来と同様である。
【0020】
又、何らかの原因で酸素発生剤が熱分解を途中で停止した場合、これを廃棄物としても残存している層における添加物の過酸化カルシウムCaO2 は毒性がないので、何ら人体に影響を及ぼすことなく、又、環境を損うこともない。製造時にも勿論、毒性がないので、このための防備が不要であり、従来より製造コストを低下させることができる。
【0021】
又、過酸化カルシウムを0.1乃至10重量%添加した場合に、このような熱分解は中止されることなく、酸素の発生を安定化させることも判明している。上述したように例えば、図5で示すようなパターンを確実に得ることができる。
【0022】
図7〜図17は本発明の第2〜第4実施例を示すが、第1実施例が従来の構造の酸素発生装置に適用されているのに対し、酸素発生剤を除く他の構造が異なるものに適用されている。
【0023】
図7及び図8において第2実施例の酸素発生装置は全体として31で示されているが、酸素発生剤としてのキャンドル32は第1実施例と同様に点火剤部33、開始剤部34及び主部35a、35bとから成っており、これらは従来と同様に略円柱形状であるが、第1実施例と同様な組成物である。この外周部にシリカで成る、又は商品名が「ジュラブランケット」(化学成分:Al2 O3 48%、SiO2 52%ー一般的にはセラミックファイバ)でなる円筒状の断熱材36が密着して嵌装しており、この外周面に銅で成る筒体37が取り付けられている。本実施例によれば、この厚みは0.1mmと薄く断熱材36の外周面に多少の凹凸があっても密に容易に巻着することができる。又、この点火装置F’側には上述と同様に、略コップ形状の金属で成るキャンドルホルダ38が嵌着されており、この底部に中心孔38aが形成されているが、これに円筒状の雷管保持体44の一端が溶接されており、この外周は外筒体45に螺着している。これは又、金属で成るカバー42の中心孔周辺に溶接されており、これにハンマーピストン48を保持している筒体46が螺着固定されている。筒体44内に雷管43が取り付けられて対向しており、ハンマーピストン48はばね47により図において左方に付勢されている。
【0024】
本実施例では取扱いの注意を記載したラベル49がピンPを介して取り付けられいるが、これと垂直方向に従来例と同様にファイヤリングピンが挿通されている(図示せず)。使用時にはこのラベル49をピンPと共に取り外し、この後、ファイヤリングピンを従来と同様にハンマーピストン48の端部から抜けば良い。
【0025】
酸素供給装置S’側では、キャンドル32の端部に当接して断熱材36よりは少し堅い断面が台形状の断熱材50が金属(例えばステンレス)で成るハウジング40の内面に密接して取り付けられている。又、筒体37の左端部は径外方に屈曲してフランジ部37aとされ、断熱材50の外周部に当接している。よって、ハウジング40と筒体37との間には気密な密閉空間39が形成される。酸素供給装置S’側に金属で成るキャンドルサポート52がその外周部をハウジング40に嵌着させて取り付けられており、これに更に、断熱材50と同様な堅さの断熱材51が装着されている。キャンドルサポート52の形状は図7及び図10で明示されるが、外周部に多数の円形開口52aを形成させている。これに当接する断熱材51とハウジング40の左端開口端に取り付けられた同様な硬質の断熱材54との間に、従来と同様に、例えば活性炭で成るフィルタ53が充填されている。断熱材54の外側に金属で成るカバー60がハウジング40に対して取り付けられており、これに従来と同様なリリーフバルブ55及び酸素供給装置S’が取り付けられている。そしてこの金具56の内孔が酸素発生装置31の内側と連通している。金具56には導出パイプ57a、57bが接続されており、ここを通って外部に酸素が供給される。なお、銅で成る筒体37の右端部はキャンドルホルダ38の右端部内面で挟圧されて、この部分と筒体37とキャンドルホルダ38との間は酸素に対しシールされている。銅は軟性であるので、このシールを容易に行なうことができる。なお、リリーフ弁55及び酸素発生装置S’の構造は従来と同様である。
【0026】
本発明の第2実施例による酸素発生装置31は以上のように構成されるが、次にこの作用について説明する。
【0027】
使用に当っては、ラベル49をピンPと共にハンマーピストン48から取り外し、これに対して垂直方向に径方向孔に挿通しているファイヤリングピンを抜く。これにより、従来と同様にハンマーピストン48はばね41のばね力により、図7において左方に移動し、雷管43と衝突する。これにより火花を発生し、点火薬部33に点火し、この熱分解により酸素を発生する。これは大きな流量で発生するが、開始剤部34に着火すると若干流量が低下し、酸素を発生し続ける。これは高熱であり、キャンドルホルダ38の底面に沿って径外方向に流れ、更に筒体37と断熱材36との間及び断熱材36を通り、図において左方へと流れ、キャンドルサポート52に形成された多数の開口52aを通り、更に断熱材51及びフィルタ53を通り、酸素供給装置S’においては充分に冷却されており、人体には全く影響を与えない程度となり、酸素導出パイプ57a、57bを通って外方に供給される。
【0028】
本実施例においては、断熱材36の周囲に円筒状の銅板で成る筒体37が嵌着されていることにより、これは熱伝導率が高いので点火薬部33及び開始剤部34から温度の高い酸素を発生するが、これは断熱材36を介して金属筒体37の右端部に伝熱し、直ちに筒体37全体に伝達する。あるいは、キャンドルホルダ38の底部とキャンドル32の右端面との隙間及び筒体37と断熱材36との間の隙間を流れる高温の酸素により筒体37が直接加熱され、次いで断熱材36を介して内部のキャンドル32が加熱される。これにより筒体37から径外方向には熱が殆ど伝達されることなく、これが伝達されたとしても空間39を介してハウジング40に伝達されることになるので、ハウジング40は従来より低温に保持される。
【0029】
一方、筒体37全体が一様に加熱され、これからの熱が断熱材36を介して内方の酸素発生剤32に伝達されるために、全体として従来より高温保持される。他方、右方から熱分解してこの熱が左方へと伝達され、予め高温に加熱されて順次、熱分解を行ない酸素を発生し、これは断熱材36又は断熱材36と筒体37の間の隙間及び断熱材51、そして更に、キャンドルサポート52の外周部に形成した多数の開口52aを通り、そして断熱材51、フィルタ53を通って酸素供給装置S’に導かれる。導出パイプ57a、57bから人体に影響がない程度にまで冷やされた酸素が外方に供給される。
【0030】
以上述べたように、本発明の第2の実施例の酸素発生装置31によれば、筒体37とハウジング40との間に環状の気密な空間39を形成しているので、又、熱伝導率の高い銅で成る筒体37によりキャンドル32が被覆されているが、ハウジング40に伝達される熱量は少なく、従って従来より大巾にハウジング40の温度を低下させ、又、熱伝導率の高い銅で成る筒体37によりキャンドル32からの熱分解による熱は空間39に伝達されるのを極力減少し、かつ、これからの熱は内方のキャンドル32全体に効率良く供給されることにより、キャンドル32全体が一様に加熱される。従って、右方から酸素発生剤32が順次、熱分解を行なって酸素を発生するのであるが、これが途中で途切れることなくキャンドル32全体が熱分解して、最終的に図11に示すようにNaClO3 全体がNaClとなる。よって、所定の酸素流量を所定のパターンで外部に供給することができる。
【0031】
次に図12〜図16を参照して本発明の第3実施例につき説明する。なお、第2実施例に対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0032】
すなわち、本実施例の酸素発生装置は全体として31’で示されるが、点火装置F’側のキャンドル32の支持手段としての金属で成るキャンドルホルダ38’は、図12及び図13に明示されるように、一端に底部を有する長い円筒形状を呈し、底部側は図12に明示されるようにキャンドル32の点火装置F’側、すなわち点火薬部33及び開始剤34に対し、密着して嵌着しており、これによりキャンドル32の一端側の保持を確実に行なうのであるが、酸素供給装置S’側の端部38b’は拡径しており、ハウジング40と他方の支持手段としてのキャンドルサポート52’の外周端部52b’との間に挟圧されている。よって、キャンドルホルダ38’はハウジング40との間にキャンドル32に対し、気密な空間39’を画成している。又、キャンドルサポート52’の外周端部には、多数の丸孔52a’が形成されているが、これはキャンドルホルダ38’の拡径端部38b’の内側の空間Aと連通している。
【0033】
本発明の第3実施例による酸素発生装置31’は以上のように構成されるが、次にこの作用について説明する。
【0034】
使用に当っては、ラベル49をピンPと共にハンマーピストン48から取り外し、これに対して垂直方向に径方向孔に挿通しているファイヤリングピンを抜く。これにより、従来と同様にハンマーピストン48はばね41のばね力により、図6において左方に移動し、雷管43と衝突する。これにより火花を発生し、点火薬部33に点火し、この熱分解により酸素を発生する。これは大きな流量で発生するが、開始剤部34に着火すると若干流量が低下し、酸素を発生し続ける。これは高熱であり、キャンドルホルダ38’の底面に沿って径外方向に流れ、更にキャンドルホルダ38’の内周面と断熱材36との間及び断熱材36を通り、図において左方へと流れ、キャンドルサポート52’に形成された多数の開口52a’を通り、更に断熱材51及びフィルタ53を通り、酸素供給装置S’においては充分に冷却されており、人体には全く影響を与えない程度となり、酸素導出パイプ57a、57bを通って外方に供給される。
【0035】
本実施例においては上述したように、キャンドル32から発生した高温の酸素はキャンドルホルダ38’の内周面と断熱材36との間の隙間及び断熱材36(通気性である)、更にキャンドルサポート52’の多数の開口52a’を通ってフィルタ53により臭気を消し、清浄にして酸素供給装置S’から外部に供給されるのであるが、ハウジング40とキャンドルホルダ38’との間には、キャンドル32とは気密に空間39’が形成されており、空気は謂わば断熱材の一種であるので、キャンドルホルダ38’からの熱は輻射によりハウジング40に伝熱されるのみであり、従来は断熱材を介してこれから直接ハウジング40に熱が伝熱されたのであるが、この断熱材を介してこれから直接ハウジング40に熱が伝熱されるよりも、はるかに熱量が少なく、従って、ハウジング40の温度は従来より大巾に低くすることができる。又、このような構成により従来例(酸素発生剤を除く)を示す図12と比較しても分かるように、断熱材の厚さを小とするのみならず、空間39’の断熱効果により装置全体のサイズを従来より大巾に小とし、装置コストを大巾に低下させることができる。
【0036】
更に、キャンドルホルダ38’は本実施ではステンレスでなるが、比較的熱良導体であり、従って(A)(B)層などの点火装置F’側で発生した熱を速やかに左側部まで熱伝達し、又、発生した高熱の酸素はキャンドルホルダ38’と断熱材36との間の限られた空間を流れるので、内方のキャンドル35全体を効率良く加熱する。よって、従来よりキャンドル35全体の温度を上げ、熱分解を途中で停止させることはない。
【0037】
酸素供給装置S’においては、弁体61はキャンドル32の熱分解が始まると共に酸素の圧力により開弁し、以後、図5で示すような時間的酸素流量パターンでこれを使用する人間に酸素を供給することができる。
【0038】
図17は本発明の第4実施例による酸素発生装置31”を示すが、上記実施例に対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0039】
以上の第3実施例では、キャンドルホルダ38’の酸素供給装置S’側は拡径し、その端部はハウジング40の内周面とキャンドルサポート52’の外周端部との間に挟圧させたが、これに代えて、全体としてキャンドルサポート52”は円筒形状となるが、この径を端部まで略一定とし、その端部においては段付として拡径し、この拡径した端部38b”をハウジング40にそのばね力により挟圧保持させるようにしてもよいが、上記実施例と同様に、更に段付としてこのキャンドルサポート52”の外周面とハウジング40の内周面との間に挟圧させるようにしている。本実施例でも第2実施例と同様な効果を奏するが、更にハウジング40とこのキャンドルホルダ38”との間に形成される気密な空間39”は第3実施例よりは容量が大となる。よって、断熱効果はより大となり、その他の構成は全く同一であっても、ハウジング40の温度を更に低下させることができる。又、内側のキャンドル32の温度を更に上昇させることができ、より確実にキャンドル32が途中で熱分解停止させることを防止する。
【0040】
以上、本発明の各実施例について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0041】
例えば以上の各実施例では、キャンドル2、32の構成は点火装置F’側から酸素供給装置S’側に向かって順次、主成分であるNaClO3 とFeとの混合比を変えることにより、図5に示すような時間−流量パターンを得たが、勿論、パターンはこれに限ることなく、例えば病院や地下街の火災事故で酸素を必要とするような場合で、点火後、酸素を一定の流量で供給される場合には、実施例のキャンドル2、32のように4つの層33、34、35a、35bから成らず、キャンドル32の全体のNaClO3 とFeとの混合割合は一定としても、本発明の効果が得られる。
【0042】
又、以上の実施例では、酸素発生剤としてNaClO3 とFeとを用いたが、勿論、これに限ることなく公知の酸素発生剤が適用可能である。
【0043】
又、以上の実施例では、酸素供給装置S’に接続される酸素導出パイプ57a、57bは2本であったが、これは勿論、その使用状況によって3本以上接続するようにしてもよい。この時には勿論、酸素供給時間及びこの酸素供給装置に接続される酸素導出パイプ57a、57bの数に応じて、キャンドル32の大きさは変わる。
【0044】
又、以上の実施例では、材質がステンレス鋼の小片を用いたが、熱伝導率が30W/(m・K)以上の材質であれば、いかなる材質でもよく、例えば炭素鋼又は炭素鋼とステンレス鋼との混合物であってもよい。
【0045】
又、以上の第2実施例では、筒体37用に熱伝導率の高い金属である銅、及びステンレスを用いたが、これに限ることなく他の材質、酸素発生剤に対して耐腐食性、反応不活性であり、耐熱性を有する材質であれば、例えばアルミニウムや白金を用いてもよい。
【0046】
又、以上の第2実施例では、筒体37の厚さは0.1mmとしてかなり薄いものを用いたが、勿論、これより厚い筒体を用いてもよい。然しながら、第2実施例のように厚さが小さい方が熱が伝わりやすく、キャンドル32全体の一様加熱及び保温性をより良好なものとする。
【0047】
又、以上の実施例では、図5に示すような時間−酸素流量パターンで重量%を変化させるような組成としたが、使用される場所によっては、例えば病院やアクアラングに使用されるような場合では、時間−流量パターンは一定であればよいので、このような場合には上記表で示したように、A乃至D層で塩素酸ナトリウムや還元鉄粉末の配合比を変えることなく、一定とすることもできる。このような場合には、過酸化カルシウムは全体で均一に添加させるようにすればよい。
【0048】
なお、以上の実施例ではD層にステンレス鋼で成る小片を4重量%含有させたが、勿論、この層においてこれをも含有せずとも、本発明の効果は失われることはない。
【0049】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の酸素発生装置における酸素発生剤は、発生酸素の流量安定化を図りながら、添加物として人間に有毒な物質を含まず、人体に安全、かつ環境にやさしい酸素発生装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される酸素発生装置の側断面図である。
【図2】図1における[2]−[2]線方向の断面図である。
【図3】図1における[3]−[3]線方向の断面図である。
【図4】熱分解中の同酸素発生装置の側断面図である。
【図5】同酸素発生装置の酸素発生剤の熱分解時の時間−酸素流量のパターンを示チャートである。
【図6】酸素発生剤に添加されるステンレス綱の小片の拡大斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例による酸素発生装置の断面図である。
【図8】同要部の分解斜視図である。
【図9】図7における[9]−[9]線方向の断面図である。
【図10】図7における[10]−[10]線方向の断面図である。
【図11】使用後のキャンドルの状態を示す断面図である。
【図12】本発明の第3実施例による酸素発生装置の断面図である。
【図13】同要部の分解斜視図である。
【図14】図12における[14]−[14]線方向の断面図である。
【図15】図12における[15]−[15]線方向の断面図である。
【図16】使用後のキャンドルの状態を示す断面図である。
【図17】本発明の第4実施例の酸素発生装置の断面図である。
【符号の説明】
A 酸素発生剤の各層
B 酸素発生剤の各層
C 酸素発生剤の各層
D 酸素発生剤の各層
Claims (13)
- 酸素発生剤を充填させた筒状の断熱材の両端部を各々、金属で成る支持部材で支持し、該支持部材の一方側に点火手段、他方側に酸素供給手段を設け、前記断熱材及び支持部材を金属で成る筒状のハウジング内に収容させ、前記酸素発生剤はアルカリ金属塩素酸塩又はアルカリ金属過塩素酸塩を主成分とし、この熱分解により酸素を発生させると共に、発生酸素の流量安定化を得るために添加物を加えている酸素発生装置において、前記添加物は過酸化カルシウムであることを特徴とする酸素発生装置。
- 前記過酸化カルシウムは、前記酸素発生剤全量に対し0.1乃至10重量%添加されている請求項1に記載の酸素発生装置。
- 前記筒状の断熱材の外周を前記酸素発生剤に対して耐腐食性、反応不活性であり耐熱性のある材質で成る筒体で被覆し、かつ該筒体と前記筒状のハウジングとの間に筒状の空間を形成し、前記点火手段の作動により前記酸素発生剤の熱分解により発生する酸素を前記筒体と前記断熱材との隙間及び前記断熱材を通り、前記酸素供給手段を介して外部に供給するようにした請求項1又は請求項2に記載の酸素発生装置。
- 前記材質は銅又はステンレスである請求項3に記載の酸素発生装置。
- 前記両支持部材のうち前記点火手段側の支持部材は、前記酸素発生剤に対して耐腐食性、反応不活性であり耐熱のある材質で成り、前記点火手段側に底部を有する円筒形状であって、前記断熱材を介して前記酸素発生剤全体を被覆するように前記酸素供給手段側に延び、かつ前記ハウジングとの間に前記酸素発生剤に対しては気密な空間を形成させており、前記点火手段の作動により前記酸素発生剤の熱分解により発生する酸素を前記点火手段側の支持部材と前記断熱材との隙間及び前記断熱材を通り、前記酸素供給手段を介して外部に供給するようにした請求項1〜請求項4の何れかに記載の酸素発生装置。
- 前記点火手段側の支持部材の前記酸素供給手段側の端部は拡径しており、該端部は前記酸素供給手段側の支持部材の外周端部と前記ハウジングとの間に挟持されている請求項5に記載の酸素発生装置。
- 前記酸素発生剤は前記点火手段側から順次、酸素発生量が小さくなる点火薬部、開始剤部及び主部から成り、前記点火薬部から順次、熱分解することにより所定の時間的流量のパターンで酸素を外部に供給するようにした請求項1〜請求項6の何れかに記載の酸素発生装置。
- 熱伝導率が30W/(m・K)以上の材質で成る小片を含有させている請求項1〜請求項7の何れかに記載の酸素発生装置。
- 前記小片はステンレス鋼及び/又は炭素鋼で成る小片を含有させている請求項1〜請求項8の何れかに記載の酸素発生装置。
- 前記小片は断面が小なる帯材をその長手方向に所定のピッチで切断して形成される請求項1〜請求項9に記載の酸素発生装置。
- 前記小片の大きさは10〜30μm厚さ、80〜120μm巾、1〜5mm長さである請求項1〜請求項10の何れかに記載の酸素発生装置。
- 前記酸素発生剤は更に副成分として鉄等の遷移金属粉末を含み、組成の異なる複数の層から成り、これら層のうち熱分解速度が小さく、熱分解が不安定で継続しにくい層に前記小片が1〜10重量%添加されている請求項1〜請求項11の何れかに記載の酸素発生装置。
- 前記酸素発生剤は更に副成分として鉄等の遷移金属粉末を含み、複数の層から成り、これら層は点火側から順次、熱分解速度を小となるように組成され、前記小片は前記複数の層のうち、前記点火側から見て少なくとも最後の層に1〜10重量%添加されている請求項1〜請求項12の何れかに記載の酸素発生装置。
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