JP3585355B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンター等の画像形成装置及びその使用方法に関するものであり、特にカラー画像形成装置として使用する場合にとりわけ大きな効果を得られるトナーの定着に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンターの中でも特にカラー複写機やカラープリンターのような、カラー電子写真方式を用いたカラー画像形成装置が最近はその普及率を増大させつつある。このようなカラー電子写真方式を用いたカラー画像形成装置のカラー画像は、通常シアン、マゼンタ、及びイエローの3色、又はブラックをも入れて4色のカラートナー粉により形成される。
【0003】
そして、転写シート上のカラートナー粉は、加熱によりほぼ完全に溶融しないと透明性が悪く、複数のカラートナー粉が重なった場所では互いの色がよく混合して所望の色を出すことができず、忠実な色の再現が困難となる。例えばマゼンタとイエローを混合して赤色を出そうとしても、それらのカラートナー粉がほぼ完全に溶融しないと赤色にならず、どす黒い色になってしまう。
【0004】
このため、転写シート上のカラートナー粉は、定着装置においてその加熱によりほぼ完全に溶融することが不可欠であり、この意味で定着装置における加熱熱量の増大は、カラー画像形成装置においては最重要課題の1つとなっている。このような課題を解決するために従来は、図7に示すようなカラープリンター10があった。
【0005】
図7に示すカラープリンター10において、中間転写ドラム12の周囲には、露光装置16及び18による露光により各々に静電潜像が形成される2つの感光体ドラム11及び13が設けられている。これらの感光体ドラム11及び13の各々の周囲には、それらの静電潜像に対して出力すべき画像の色に対応して各々を現像する現像器14a,14b、現像器15a,15bが設けられている。
【0006】
すなわち、現像器14aはK(ブラック)、現像器14bはM(マゼンタ)のカラートナー粉で感光体ドラム11の静電潜像を現像し、現像器15aはC(シアン)、現像器15bはY(イエロー)のカラートナー粉で感光体ドラム13の静電潜像を現像するようになっている。
【0007】
中間転写ドラム12が1回転する間に、現像器14a,14bにより現像された感光体ドラム11が、そのトナー画像を中間転写ドラム12上に1次転写し、中間転写ドラム12が2回目の回転をする間に、現像器15a,15bにより現像された感光体ドラム13が、上記1回転目に1次転写されたトナー画像の上に重ねて、そのトナー画像を中間転写ドラム12上に2回目の1次転写をする。
【0008】
このため、1回転目に感光体ドラム11から1次転写されたトナー画像が破壊されないように、中間転写ドラム12が1回目の回転をする間は、感光体ドラム13、転写ローラー19、剥離装置30、或いはクリーニングブレード17等は、中間転写ドラム12から離隔するように退避している。
【0009】
中間転写ドラム12の一端部の近傍の装置内静止部には、中間転写ドラム12が1回転したことを検出する回転検出センサ21が設けられている。この回転検出センサ21からの検出信号により、感光体ドラム11,13、転写ローラー19、剥離装置30、或いはクリーニングブレード17等は、状況に応じて中間転写ドラム12から退避したり接触するよう、図示しないコントローラや駆動装置により制御される。
【0010】
中間転写ドラム12が2回転する間にその周面上に感光体ドラム11,13から1次転写されたトナー画像は、転写ローラー19により転写紙に2次転写されて、その後剥離装置30により中間転写ドラム12から剥離された転写紙は、搬送路23上を定着装置25に向けて搬送される。この2次転写後においてもまだ中間転写ドラム12の周面上に付着している残留トナー粉は、クリーニングブレード17により掻き落とされる。
【0011】
定着装置25に送られた転写紙は、定着装置25の互いに押圧して回転する加熱ローラー27と加圧ローラー28との間を通ることにより加熱されて、トナー画像を形成するトナー粉がほぼ完全に溶融されることにより、トナー粉がほぼ完全に転写紙に定着される。
【0012】
ところで、定着装置25の加熱ローラー27と加圧ローラー28との間を通る転写紙の速度が中間転写ドラム12の周速度と同じの場合は、定着装置25による加熱熱量が不足してトナー粉はほぼ完全に溶融されることができない。特にカラー画像は各色のトナー粉が複数層に重なって形成されるので、大きな熱量が必要となるためである。
【0013】
このため、定着装置25の加熱ローラー27と加圧ローラー28との間を通る転写紙の速度を、中間転写ドラム12の周速度より遅くすることにより、加熱熱量を増大させて、トナー粉をほぼ完全に溶融させることができるようになっている。
【0014】
このように、定着装置25の加熱ローラー27と加圧ローラー28との間を通る転写紙の速度は、中間転写ドラム12の周速度より遅くなっているため、定着装置25と中間転写ドラム12との間の距離Kが転写紙の長さより小さいと、転写紙は定着装置25と中間転写ドラム12との間でカール(丸く撓んで周辺に膨出)して、装置内の他の部分に接触してトナー画像が破壊されたり、ジャム(紙づまり)を生じるおそれがある。
【0015】
そこで、前記定着装置25と中間転写ドラム12との間の距離Kは、最大サイズの転写紙の長さより大きくなるように設計上で設定されて、転写紙の後端部が剥離装置30により中間転写ドラム12から完全に離れてから、転写紙の先端部が定着装置25の加熱ローラー27と加圧ローラー28との間に進入を開始するようになっている。
【0016】
このような従来のカラープリンター10と共通する従来例としては、特開平6−59593号,特開昭62−208070号,特公昭61−1746号等の各公報に記載されたものがある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の画像形成装置においては、定着装置25と中間転写ドラム12との間の距離Kが、最大サイズの転写紙の長さより長くなるように設定されているため、転写紙が定着装置25と中間転写ドラム12との間でカールすることを防止できる反面、上記のように距離Kを長く設定することにより、その距離Kがもっと短かったときに比べて、距離Kが長くなった分カラープリンター10の長さL1が長くなり、装置の大型化を招くという問題があった。
【0018】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、定着時の加熱熱量を増大できると共に、装置の大型化を防止できる画像形成装置及びその使用方法を提供することを課題とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明による画像形成装置は、トナー粉が転写された転写シートを加熱ローラーと加圧ローラーとの間を通すことによってトナー粉を溶融させて転写シート上に定着させる定着装置と、定着装置への進入位置に配置される第1搬送路と、定着装置からの排出位置に配置される第2搬送路とを有する画像形成装置において、定着装置全体または一部を一体的に回動可能な構成とし、第1搬送路から第2搬送路に移動している転写シートの後端部を定着装置で保持した状態で定着装置全体または一部を回動させた後、加熱ローラーと加圧ローラーの回転を反転させ、転写シートの後端部を先頭として第2搬送路に前記転写シートを送り出す画像形成装置としたものである。
【0020】
このような構成の画像形成装置によれば、転写シートがトナー画像担持体から第1搬送路を通って定着装置に搬送され、定着装置の第1進入位置から進入した転写シートは加熱ローラーと加圧ローラーとの間を通って少なくとも1回の第1定着動作を受け、定着装置の第2進入位置から出た転写シートは第2搬送路に沿って前進し、後端部が第1定着動作を終了して定着装置に保持された状態で定着装置が回動し、後端部から再度加熱ローラーと加圧ローラーとの間を通って第2定着動作を受け、第2定着動作を終了した転写シートは第2搬送路を通って装置外へ排出できる。
【0021】
あるいは、定着装置全体または一部を一体的に回動可能な構成とし、定着装置に近傍しかつ前記第2搬送路に近傍する位置に画像形成装置の外側に向かって延びる第3搬送路を設け、第1搬送路から前記第2搬送路に移動している転写シートの後端部を定着装置で保持した状態で定着装置全体または一部を回動させた後、加熱ローラーと加圧ローラーの回転を反転させ、転写シートの後端部を先頭として第3搬送路に前記転写シートを送り出す画像形成装置としたものである。
【0022】
このような構成の画像形成装置によれば、転写シートがトナー画像担持体から第1搬送路を通って定着装置に搬送され、定着装置の第1進入位置から進入した転写シートは加熱ローラーと加圧ローラーとの間を通って少なくとも1回の第1定着動作を受け、定着装置の第2進入位置から出た転写シートは第2搬送路に沿って前進し、後端部が第1定着動作を終了して定着装置に保持された状態で定着装置が回動し、後端部から再度加熱ローラーと加圧ローラーとの間を通って第2定着動作を受け、第2定着動作を終了した転写シートが第3搬送路を通って装置外へ排出できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
【0024】
図1乃至図5は、本発明の第1の発明による画像形成装置に係るカラープリンター20を説明するために参照する図である。
【0025】
図1に示すカラープリンター20において、中間転写ドラム(トナー画像担持体)12の周囲には、露光装置16及び18による露光により各々に静電潜像が形成される2つの感光体ドラム11及び13が設けられている。これらの感光体ドラム11及び13の各々の周囲には、それらの静電潜像に対して出力すべき画像の色に対応して各々を現像する、現像器14a,14b、及び現像器15a,15bが設けられている。
【0026】
すなわち、現像器14aはK(ブラック)、現像器14bはM(マゼンタ)のカラートナー粉で感光体ドラム11の静電潜像を現像し、現像器15aはC(シアン)、現像器15bはY(イエロー)のカラートナー粉で感光体ドラム13の静電潜像を現像するようになっている。
【0027】
また中間転写ドラム12の周囲には、感光体ドラム11,13から中間転写ドラム12の周面上に1次転写されたトナー画像を転写紙(転写シート)に2次転写する転写装置の転写ローラー19や、この転写ローラー19による転写動作後に中間転写ドラム12の周面に付着している転写紙を電気的に剥離させる剥離装置30、或いは転写動作後に中間転写ドラム12の周面上に付着して残っている残留トナー粉を掻き落とすための、クリーニング装置のクリーニングブレード17等が配置されて設けられている。
【0028】
中間転写ドラム12の一端部の近傍の装置内静止部には、中間転写ドラム12が1回転したことを検出する回転検出センサ21が設けられている。この回転検出センサ21からの検出信号により、感光体ドラム11,13、転写ローラー19、剥離装置30、或いはクリーニングブレード17等は、状況に応じて中間転写ドラム12から退避したり接触するよう、図示しないコントローラや駆動装置により制御される。
【0029】
中間転写ドラム12の図中左側には定着装置25が設けられており、この定着装置25の加熱ローラー27と加圧ローラー28は互いに押圧しながら回転し、それらの間を転写紙が通ることによりそれを加熱して定着動作が行われるものである。定着装置25は、図示しないモーターに連結されておて、全体が回動可能に構成されている。なお、本実施例では、定着装置25全体を回動可能に構成しているが、少なくとも加熱ローラー27と加圧ローラー28が回動可能であれば本発明は実現される。また、定着装置25の加圧ローラー28および給排ローラー対43は、不図示のステッピングモーターによりアイドラーギヤを介して減速(変速)されて、正逆両方向に回転駆動されるようになっている。
【0030】
中間転写ドラム12と、定着装置25の図中下側の第1進入位置25aとの間には、第1搬送路33が設けられている。定着装置25の加熱ローラー27及び加圧ローラー28に関して、第1進入位置25aの裏側には第2進入位置25bがある。この第2進入位置25bの近傍には、第2搬送路35の一端部が第2進入位置25bとの間で転写紙が搬送可能に連通するよう配置されており、この第2搬送路35の他端部はカラープリンター20の上面の、転写紙フェースダウン貯蔵部に延びている。なお、第2搬送路35の定着装置25近傍は、少なくとも転写紙2枚分の空間部を有した構成としているために、転写紙の先端部が搬送路35にあり後端部が定着装置25で保持された状態で定着装置25が図中反時計方向に回動した際に、転写紙に図中左方向への力が働いて搬送路35の図中右方向に少なくとも転写紙1枚分の空間が設けられる構成となる。
【0031】
また、第2進入位置25bの近傍には給排ローラー対43が設けられて、転写紙が第2進入位置25bから第2搬送路35に排出したり、逆に転写紙が第2搬送路35から第2進入位置25bへ進入する動作を駆動するようになっている。さらに、定着装置25の近傍には、その第2進入位置25bと給排ローラー対43との間の転写紙の有無を検出する転写紙検出センサ(図示せず)が設けられている。
【0032】
さらに、転写ローラー19の図中下方には転写紙を収納する用紙カセット44が設けられ、この用紙カセット44内の転写紙は、用紙供給装置45により1枚ずつ取り出されて送られ、転写ローラー19の手前のレジストローラー対47により転写のタイミングがとられて、さらに転写ローラー19により転写されるようになっている。
【0033】
このような実施の形態に係るカラープリンター20の動作について、以下に説明する。
露光装置16により露光されて、回転する感光体ドラム11の周面上に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像器14a,14bによりK,Mのカラートナー粉を用いて、これらの色に対応する静電潜像について現像(カラートナー粉を静電吸着力により感光体ドラム11の周面に吸着させてトナー画像を形成する)が行われる。
【0034】
このような感光体ドラム11の現像と併行して、中間転写ドラム12が1回転する間に、感光体ドラム11から中間転写ドラム12にトナー画像が1次転写されるようになっている。
【0035】
このような感光体ドラム11からの1次転写動作は、中間転写ドラム12が1回転する間に行われるが、このとき感光体ドラム13、転写ローラー19、剥離装置30、及びクリーニングブレード17等は、中間転写ドラム12の周面から離隔するよう退避して、感光体ドラム11から中間転写ドラム12に1次転写したカラートナー粉が破壊,脱落するのを防止している。
【0036】
中間転写ドラム12が1回転して、感光体ドラム11からの1次転写が終了したら、感光体ドラム11が中間転写ドラム12の周面から離隔するよう退避して、今度は感光体ドラム13が中間転写ドラム12に接触する。そして、感光体ドラム13は露光装置18により露光されて、回転する感光体ドラム13の周面上に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像器15a,15bによりC,Yのカラートナー粉を用いて、これらの色に対応する静電潜像について現像が行われる。
【0037】
このような感光体ドラム13の現像と併行して、中間転写ドラム12が2回目の1回転をする間に、感光体ドラム13から中間転写ドラム12にトナー画像が2回目の1次転写をされるようになっている。
【0038】
このように中間転写ドラム12が2回目の回転をする間に、感光体ドラム13により2回目の1次転写をする場合は、感光体ドラム13だけでなく、転写ローラー19、剥離装置30、及びクリーニングブレード17等も、1回目に1次転写したカラートナー画像が破壊しないように、時間を追って順次中間転写ドラム12の周面或いは転写紙に接触して、各々の部品の本来の機能を発揮するようになっている。
【0039】
また中間転写ドラム12が2回転する間に、その周面には各色のトナー画像が重ねて1次転写され、その各色が重なったトナー画像は転写ローラー19により転写紙に2次転写され、剥離装置30により転写紙が中間転写ドラム12の周面から電気的に剥離された後、その転写紙は第1搬送路33を通って定着装置25に向かって搬送される。
【0040】
転写紙は定着装置25の第1進入位置25aから進入して、加熱ローラー27と加圧ローラー28との間を通って第2進入位置25bから排出されることにより、第1定着動作が行われる。転写紙はそれから加圧ローラー28及び給排ローラー対43に駆動されて第2搬送路35に沿って前進し、その後端部が加圧ローラー28から排出されると第1定着動作は完全に終了する。
【0041】
次に、給排ローラー対43により転写紙の後端部を保持した状態で、不図示のモーターにより図2,図3に示すように定着装置25全体を図中の反時計方向に回動し、図4に示すように第1進入位置25aが第2搬送路35と連通した状態で停止させた後、加熱ローラー27と加圧ローラー28の回転が逆転すると共に給排ローラー対43の回転も逆転することにより、加熱ローラー27と加圧ローラー28の間を通って第1進入位置25aから排出されることにより第2定着動作が行われ、転写紙は第2搬送路35を通って前進し、その後端部が第1進入位置25aから排出されて第2定着動作が完全に終了すると、転写紙は画像形成装置20の外側に排紙される。
【0042】
このような構成によれば、転写紙の進行速度は中間転写ドラム12の周速度と同じにできるので、中間転写ドラム12と定着装置25の間の第1搬送路33が転写紙の長さより短くとも転写紙がカールすることはない。このため、カラープリンター20の大きさL2が従来のように大型化するのを防止することができる。
【0043】
また、転写紙が定着装置25を往復2回通って2回定着動作を受けるため、それだけ定着時の加熱熱量が増大し、定着後のカラー画像の透明度等の品質を向上させることができ、各色のトナーを混合して所望の色を得ることができる。
【0044】
そして、転写紙が2回定着動作を行うためそれだけ余計に時間がかかるが、第1搬送路33に転写紙が送られるのは中間転写ドラム12の2回の回転につき1回だけなので、その中間転写ドラム12の1回転分の空いている時間を利用して2回定着動作を行うことが可能である。このため、装置の時間当りのプリント枚数(例えば8PPM、すなわち1分間に8枚)が低減することを防止して、プリント1枚当りのコストが増大するのを防止することができる。
【0045】
このようなカラープリンター20の動作において、中間転写ドラム12の回転と転写紙の送り方向との関係をタイミングチャートで示すと、図5に示すようになる。同図において、中間転写ドラム12が1回転したことを検出した回転検出センサ21から1つ目の検出信号n1が出ると、感光体ドラム11からの1回目の1次転写が終了し、中間転写ドラム12が2回転したことを検出して2つ目の信号n2が出ると、感光体ドラム13からの2回目の1次転写が終了する。
【0046】
そして、2回目の1次転写が終了すると転写ローラー19により中間転写ドラム12から転写紙にトナー画像が2次転写され、この2次転写された転写紙は第1搬送路33を通って定着装置25に搬送される。定着装置25では、回転検出センサ21により検出信号n2が出ると加圧ローラー28を正回転させて、搬送されてきた転写紙を、加熱ローラー27と加圧ローラー28の間を通って第2搬送路35に送り出す。
【0047】
次に、回転検出センサ21により検出信号n3が出たら、定着装置25を正回動させ、加圧ローラー28を逆回転させて再び定着装置25を通って第2搬送路35に送り出されて排紙する。このようにして、図5に示すS1の時間の間に転写紙が2回定着動作を受けて排紙され、その後回転検出センサ21から検出信号n4が出ると、また別の転写紙が定着装置25に搬送されて、上記と同様に、S1の時間の間に転写紙が2回定着動作を受けるようになっていて、このような動作を次々と繰り返すようになっている。
【0048】
このように、上記実施の形態に係るカラープリンター20によれば、カラー画像を形成するときは転写紙を定着装置25に少なくとも1往復の2回通して、少なくとも2回定着動作を行わせることにより、加熱熱量を増大させることができ、定着後のカラー画像の透明度等の品質を向上させることができ、各色のトナーを混合して所望の色を得ることができる。
【0049】
そして、転写紙を中間転写ドラム12の周速と同じ速度で送るとために、転写紙が定着装置25と剥離装置との間でカールすることを防止できると共に、従来の問題点として述べた装置の大型化も防止できる。
【0050】
なお、図5に示すように、給排ローラー対43の速度v1 と加圧ローラー28の速度v2 とは、正回転時はv1 >v2 、逆回転時はv1 <v2 とすれば、転写紙が引っ張られるようにして搬送されるために、より良く搬送することができる。
【0051】
図6は、本発明の第2の発明による画像形成装置について説明するために参照する図である。図6では、定着装置25に隣接する位置に第3搬送路37の一端部が配置されており、この第3搬送路37の他端部は画像形成装置20の外側のトレイ上に延びている点が第1の発明と相違する点である。
【0052】
このような構成により、第1の発明と同様に転写紙は定着装置25の第1進入位置25aから進入して、加熱ローラー27と加圧ローラー28との間を通って第2進入位置25bから排出されることにより、第1定着動作が行われる。そして、給排ローラー対43により転写紙の後端部を保持した状態で、不図示のモーターにより定着装置25を回動し、図6に示すように第1進入位置25aが第3搬送路37と連通した状態で停止させた後、加熱ローラー27と加圧ローラー28の回転が逆転すると共に給排ローラー対43の回転も逆転することにより、第2定着動作が行われ、転写紙は第3搬送路37を通って前進し、その後端部が第1進入位置25aから排出されて第2定着動作が完全に終了すると、転写紙は画像形成装置20の外側に排紙される。
【0053】
このような構成によれば、本発明の第1の発明と同様な効果を得ることができる。なお、本実施例では、転写紙を第2搬送路35から画像形成装置20の外側に排紙される構成としたが、外側に連通していない構成としても良い。
【0054】
上記実施の形態においては感光体ドラムを2つ有し、1つの感光体ドラムに2色現像する方式のカラープリンター20について説明したが、本発明は感光体ドラムを4つ有し、1つの感光体ドラムに1色現像する方式のカラープリンターにも適用することができる。
【0055】
以上、本発明の実施の形態について具体的に述べてきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて、その他にも各種の変更が可能なものである。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、カラー画像を形成するときは転写紙を定着装置に少なくとも1往復の2回通して、少なくとも2回定着動作を行わせることにより、加熱熱量を増大させることができ、定着後のカラー画像の透明度等の品質を向上させることができ、各色のトナーを混合して所望の色を得ることができる。
【0057】
そして、転写紙を中間転写ドラムの周速と同じ速度で送るために、転写紙が定着装置と剥離装置との間でカールすることを防止できると共に、従来の問題点として述べた装置の大型化も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の画像形成装置を示す概略構成図である。
【図2】第1の発明の動作状態を示す概略構成図である。
【図3】第1の発明の動作状態を示す概略構成図である。
【図4】第1の発明の動作完了状態を示す概略構成図である。
【図5】第1の発明の動作のを示すタイミングチャートである。
【図6】第2の発明の動作完了状態を示す概略構成図である。
【図7】従来の画像形成装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10,20:カラープリンタ
11,13:感光体ドラム
12:中間転写ドラム
19:転写ローラ
21:回転検出センサ
25:定着装置
25a:第1進入位置
25b:第2進入位置
27:加熱ローラ
28:加圧ローラ
33:第1搬送路
35:第2搬送路
37:第3搬送路
43:給紙ローラ対
Claims (2)
- トナー粉が転写された転写シートを加熱ローラーと加圧ローラーとの間を通すことによって前記トナー粉を溶融させて転写シート上に定着させる定着装置と、前記定着装置への進入位置に配置される第1搬送路と、前記定着装置からの排出位置に配置される第2搬送路とを有する画像形成装置において、前記定着装置全体または一部を一体的に回動可能な構成とし、前記第1搬送路から前記第2搬送路に移動している転写シートの後端部を前記定着装置で保持した状態で前記定着装置全体または一部を回動させた後、前記加熱ローラーと加圧ローラーの回転を反転させ、前記転写シートの後端部を先頭として前記第2搬送路に前記転写シートを送り出すことを特徴とする画像形成装置。
- トナー粉が転写された転写シートを加熱ローラーと加圧ローラーとの間を通すことによって前記トナー粉を溶融させて転写シート上に定着させる定着装置と、前記定着装置への進入位置に配置される第1搬送路と、前記定着装置からの排出位置に配置される第2搬送路とを有する画像形成装置において、前記定着装置全体または一部を一体的に回動可能な構成とし、前記定着装置に近傍しかつ前記第2搬送路に近傍する位置に画像形成装置の外側に向かって延びる第3搬送路を設け、前記第1搬送路から前記第2搬送路に移動している転写シートの後端部を前記定着装置で保持した状態で前記定着装置全体または一部を回動させた後、前記加熱ローラーと加圧ローラーの回転を反転させ、前記転写シートの後端部を先頭として前記第3搬送路に前記転写シートを送り出すことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29858197A JP3585355B2 (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29858197A JP3585355B2 (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11133773A JPH11133773A (ja) | 1999-05-21 |
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