JP3584554B2 - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディーゼル内燃機関(以下、「内燃機関」をエンジンという)用の燃料噴射装置に関し、特に高圧燃料を一種のサージタンクであるコモンレールに蓄圧し、この蓄圧された高圧燃料を電磁弁制御式のインジェクタから噴射するようにした蓄圧式燃料噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、高圧供給ポンプから供給される高圧燃料を直接またはコモンレール等で蓄圧して一定圧にしてからインジェクタに供給し、インジェクタの噴孔を開閉する弁部材の反噴孔側に設けた圧力制御室内の燃料圧力を電磁二方弁で制御することにより燃料噴射時期および燃料噴射量を調整する燃料噴射装置が知られている。このような燃料噴射装置として特開平5−133296号公報、特開平1−232161号公報に示されるものが知られている。
【0003】
特開平5−133296号公報に開示されているものでは、弁部材の平坦面が平面弁座と密着することにより圧力制御室からの高圧燃料の排出を遮断している。平坦面同志が接触する構成であるため、円錐状の接触面を有する弁部材および弁座部材の接触部に比較して接触部の加工が容易になる。また、接触面積を広くできるため接触部における摩耗が減少し、良好なシール性を維持できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特開平5−133296号公報に開示されているものでは、弁部材の平坦面に働く圧力制御室の燃料圧力が開弁方向に作用するので弁部材を弁座部材に着座させるばね力が大きくなる。このため、このばね力に抗して弁座部材から弁部材を離座させる電磁弁の吸引力を増加する必要があるので電磁弁の体格が大きくなるという問題がある。
【0005】
特開平1−232161号公報に開示されているものでは、弁部材の開口面積に比較して弁部材と弁部材が着座する弁座部材との接触面積を著しく大きくするとともに弁部材または弁座部材の少なくとも一方の接触面に弁口に近接する部分から接触面の外側に至る溝を設けることにより、弁部材の開弁性能を損なうことなく閉弁時に弁部材が弁座部材から跳ね上がることを防止している。
【0006】
ところが、特開平1−232161号公報に開示されているものは、高圧燃料の圧力として500kg/cm(約50MPa )程度を開示しているが、100MPa 以上の高圧燃料を切り換える電磁二方弁に用いるには、弁部材と弁座部材との接触面積を著しく大きくし過ぎると電磁弁の開弁方向に働く油圧荷重が大きくなるので実用上適さないと考えられる。また、弁部材の設定ストローク量が小さい場合や開弁直後の低ストローク時には弁部材と弁座部材との対向面積が大きいので流量係数が極めて小さくなることにより圧力損失が必要以上に大きくなり過ぎるという問題がある。このため、弁部材が弁座部材から離座しても開放圧力が十分に下がらなかったり、電磁弁に開弁信号が送出されたあとも実際に圧力が下がるまでに時間遅れが発生するという問題がある。さらに、燃料溝により弁部材を弁座部材から離座し易い構成にすることは、逆に言えば弁部材が弁座部材に着座するときに反発力となって働くので、着座時の弁部材の跳ね上がり低減効果は期待できない。また、弁部材と弁座部材との接触面積を開口面積に較べ著しく大きくすることによりインジェクタの径が大きくなるので、小型ディーゼルエンジンへの使用に適さない。
【0007】
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、燃料リーク量を低減するとともに高い耐久性を有し、小型化可能で安価な燃料噴射装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段・作用・発明の効果】
(解決手段)
前記目的を達成するための本発明の請求項1記載の蓄圧式燃料噴射装置は、
コモンレールで蓄圧された100Mpa以上の高圧燃料をディーゼル内燃機関の各気筒毎に設けられたインジェクタに供給し、このインジェクタの噴射ノズルから各気筒の燃焼室内へ燃料を噴射する蓄圧式燃料噴射装置であって、
噴射ノズルの噴孔に高圧燃料を供給可能な高圧燃料通路と前記噴孔とを断続するニードル弁と、
前記ニードル弁の反噴孔側に前記ニードル弁とともに往復移動可能に設けられられた制御ピストンと、
前記制御ピストンの反噴孔側に設けられ前記高圧燃料通路から供給される燃料圧力により前記制御ピストンを前記噴孔遮断方向に付勢する圧力制御室と低圧燃料通路または低圧燃料室とを断続する電磁弁とを備え、
前記高圧燃料通路と前記圧力制御室との間に前記圧力制御室への導入燃料量を制限する第1の絞り孔を設け、前記圧力制御室と前記低圧燃料通路または前記低圧燃料室との間に前記第1の絞り孔より通路抵抗の小さい第2の絞り孔を設け、
前記電磁弁は、前記圧力制御室と前記低圧燃料通路または前記低圧燃料室とを連通可能な連通路周囲に形成された平面弁座、この平面弁座に平面同士で密着可能な弁部材、前記平面弁座に前記弁部材を付勢する付勢手段、および、通電することにより前記平面弁座から離座する方向に前記弁部材を吸引する電磁コイルを有し、
前記弁部材は、円柱形状の軸部材および前記軸部材に摺動自在に支持されて前記圧力制御室内の燃料圧力が前記第2の絞り孔を介して開弁方向に作用する球状部材を有し、
前記平面弁座に前記弁部材が着座しそれぞれの平面同士が密着することにより前記圧力制御室と前記低圧燃料通路または前記低圧燃料室との連通を遮断し、前記平面弁座から前記弁部材が離座することにより前記圧力制御室と前記低圧燃料通路または前記低圧燃料室とを連通し、前記弁部材が前記平面弁座に着したときに前記平面弁座と前記弁部材とが密着している部分の外周縁内に前記低圧燃料通路または前記低圧燃料室と連通する燃料逃し通路が前記平面弁座または前記弁部材のいずれか一方に形成されており、
前記燃料逃し通路は、前記連通路とほぼ同心状に形成された環状溝通路と、一端が前記環状通路と連通し他端が前記低圧燃料通路または前記低圧燃料室に連通する燃料溝通路とを備え、前記環状溝通路と前記第2の絞り孔とで区画される壁の肉厚が、前記第2の絞り孔の直径よりも小さくなっていることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項2記載の蓄圧式燃料噴射装置は、請求項1記載の蓄圧式燃料噴射装置において、前記燃料逃し通路は、前記連通路とほぼ同心円上に形成された環状溝通路と、一端が前記環状溝通路に連通し他端が前記低圧燃料通路または前記低圧燃料室に連通する燃料孔または燃料溝通路とを有することを特徴とする。
本発明の請求項3記載の蓄圧式燃料噴射装置は、請求項2記載の蓄圧式燃料噴射装置において、前記燃料溝通路または前記燃料孔は、前記連通路を中心に点対称位置に少なくとも2本配設されていることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項4記載の蓄圧式燃料噴射装置は、請求項1、2または3記載の蓄圧式燃料噴射装置において、前記環状溝通路は、前記環状溝通路の内周側から外周側に向かって徐々に深くなることを特徴とする。
本発明の請求項5記載の蓄圧式燃料噴射装置は、請求項1から4のいずれか一項記載の蓄圧式燃料噴射装置において、前記平面弁座に前記弁部材が着座すると、前記環状溝通路の内周側および外周側で前記平面弁座および前記弁部材の平面同士が密着することを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項6記載の蓄圧式燃料噴射装置は、請求項1から5のいずれか一項記載の蓄圧式燃料噴射装置において、前記球状部材は、前記平面弁座と平面同士で密着するとともに球状凸面を有し、前記軸部材は、前記球状凸面と軸方向で当接する球状凹面または円錐状凹面または平面を有し、前記球状部材を摺動自在に支持することを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項7記載の蓄圧式燃料噴射装置は、請求項6記載の蓄圧式燃料噴射装置において、前記球状部材は、鋼球の一部を後加工で切断して前記平面弁座と密着可能な平面を形成することを特徴とする。
本発明の請求項8記載の蓄圧式燃料噴射装置は、請求項6または7記載の蓄圧式燃料噴射装置において、前記弁部材は、前記軸部材に取付けられ、かしめ、内径の縮径、または突起により前記球状部材の脱落を防止する支持部材を有することを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項9記載の蓄圧式燃料噴射装置は、請求項6または7記載の蓄圧式燃料噴射装置において、前記弁部材は、前記軸部材の端部に円筒状に設けられ、前記球状部材を内装した後、先端部をかしめることにより前記球状部材の脱落を防止する支持部材を有することを特徴とする。
(作用および発明の効果)
上記構成の本発明の請求項
1、2または記載の燃料噴射装置によると、圧力制御室の圧力を制御する電磁弁の開弁方向に働く力を小さくでき、シート面圧を上昇させることなく確実なシール性が確保できるので弁部材の付勢力を小さくすることが可能となり電磁弁の磁力を低減できる。以上の作用によりシート部分の耐久性が向上するとともにソレノイド部分を小型化可能である。
【0014】
また、電磁弁閉弁時の高圧燃料のシール性が向上すると高圧燃料のリーク量が減少するため、本発明を採用することによってコモンレールに高圧燃料を供給する高圧ポンプの負荷を軽減し、駆動トルクを低下できるので高圧ポンプの小型化が可能となる。
本発明の請求項3記載の燃料噴射装置によると、連通路を中心に点対称位置に燃料逃し通路を配設することにより、弁部材の開弁方向に働く油圧分布が弁部材の中心から径方向外側に向けて等しくなるので弁部材の傾きや偏心が抑制される。このため、安定した電磁弁の開閉弁制御が可能であり、噴射ノズルから均一な燃料量を噴射できる。特に、微少量噴射を安定して高精度に制御できる。
【0015】
本発明の請求項4記載の燃料噴射装置によると、内周側から外周側に向かって徐々に環状溝通路が深くなることにより、環状溝通路と連通路間の幅が大きくなるので燃料圧力による環状溝通路内周側の変形を低減できる。
【0016】
本発明の請求項6または7記載の燃料噴射装置によると、弁部材が球状部材と軸部材とからなり軸部材に摺動自在に球状部材が支持されることにより平面弁座に着座するときの球状部材の傾きまたは軸ずれを防止できるので、シート不良を低減できる。
本発明の請求項8または9記載の燃料噴射装置によると、支持部材により球状部材の脱落を防止することができる。さらに請求項8記載の燃料噴射装置によると、軸部材と別体に支持部材を設けることにより、軸部材の加工が容易になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
本発明の第1の実施例による燃料噴射装置を図1〜図4に示す。
図4に示すインジェクタ1は、図示しないコモンレールから図示しない燃料配管を介して蓄圧された一定圧の高圧燃料が燃料フィルタ60を通って供給されている。
【0018】
インジェクタ1の噴射側端部に設けられた噴射ノズル10のノズルボディ11にはノズルニードル20が往復移動可能に収容されており、噴孔11aを開閉する。ノズルボディ11およびインジェクタボディ13はディスタンスピース12を挟んでリテーニングナット14で結合されている。ノズルニードル20の反噴孔側にはプレッシャピン21、プレッシャピン21の反噴孔側に接触あるいは連結する制御ピストン22が配設されている。プレッシャピン21はスプリング23内に貫挿されており、スプリング23はプレッシャピン21を図1の下方に付勢している。制御ピストン22の反噴孔側には圧力制御室62が設けられている。
【0019】
燃料フィルタ60から高圧燃料通路61に導入した高圧燃料は、ノズルニードル20周囲に環状に形成された燃料溜まり24と圧力制御室62とに供給されている。燃料溜まり24内の高圧燃料の圧力はノズルニードル20をリフト方向に付勢し、圧力制御室62内の高圧燃料の圧力は制御ピストン22を図3の下方に付勢する。
【0020】
電磁弁30は、圧力制御室62と低圧側とを断続する電磁二方弁である。インジェクタボディ13には、平面弁座としての平板プレート51およびシリンダ52がリテーニングナット40で連結され、電磁弁30のコア31がリテーニングナット40の端部にかしめられている。
電磁コイル32はコア31内に巻装されており、コネクタ58から電力が供給される。コア31内に燃料通路34が形成されている。スクリュウナット55には燃料通路55aが形成されており、低圧燃料通路34、55aを通してインジェクタ1内の余剰燃料を排出する。スクリュウナット55にはガスケット56が嵌め込まれている。
【0021】
燃料通路65は制御ピストン22およびノズルニードル20の摺動クリアランスからのリーク燃料を回収するための低圧燃料通路であり、低圧燃料通路52aに連通している。
図3に示すように、弁部材41は軸部材としてのシャフト42および球状部材43からなる。シャフト42はシリンダ52の内壁に往復移動可能に支持されており、球状部材43はシャフト42の先端に摺動自在に支持されている。シャフト42の電磁コイル32側にはアーマチャ33が固定されている。電磁コイル32への非通電時、球状部材43は付勢手段としてのスプリング44の付勢力により平板プレート51に着座している。スプリング44の一端はストッパ53に係止されている。電磁コイル32への通電オン時、電磁コイル32に発生する磁力によりアーマチャ33が電磁コイル32に吸引されシャフト42が図3の上方にリフトすることにより球状部材43が平板プレート51から離座する。スペーサ54の軸長を変更することにより弁部材41のリフト量が調整できる。
【0022】
高圧燃料通路61と圧力制御室62とは高圧燃料通路61から圧力制御室62への流入燃料量を規制する第1の絞り孔63で連通されている。平板プレート51には平板プレート51を軸方向に貫通し第1の絞り孔63よりも通路抵抗の小さい連通路としての第2の絞り孔64が形成されている。シャフト42および球状部材43からなる弁部材41が平板プレート51から離座すると、第2の絞り孔64と低圧燃料通路52aとが連通し、第2の絞り孔64、低圧燃料通路52a、低圧燃料室40a、低圧燃料通路53a、31a、34、55aを経て圧力制御室62内の高圧燃料がインジェクタ1から排出される。
【0023】
図1に示すように、シャフト42の先端部には支持部材としての円筒部42aの内壁および円錐状凹面42bからなる円錐台状の凹部が設けられ、円筒部42aの先端部をかしめることにより球状部材43はシャフト42からの脱落を防止されている。円筒部42aと球状部材43との間には数μmのクリアランスが形成されているので球状部材43はシャフト42に対し摺動自在に組み付けられている。球状部材43は鋼球の一部を後加工で切断したものであるが、本発明では、切削により成形することも可能である。
【0024】
シリンダ52とインジェクタボディ13との間には平板プレート51が挟持されている。平板プレート51には平板プレート51を軸方向に貫通する第2の絞り孔64が形成されており、圧力制御室62と低圧燃料通路52aとを連通可能である。
図1および図2に示すように、平板プレート51の球状部材43側端面には、第2の絞り孔64の開口周囲に環状の座面51aが形成されている。この環状座面51aの外周側に環状の溝が形成され、この環状溝により環状溝通路51bが形成されている。前記環状溝から径方向外側に向けて放射状に十字状の溝が形成されており、この十字状溝により燃料溝通路51cが形成されている。燃料溝通路51cの一端は環状溝通路51bと連通し燃料溝通路51cの他端は低圧燃料通路52aに連通している。環状溝通路51bおよび燃料溝通路51cは、燃料逃し通路を構成しており、球状部材43と平板プレート51との着座領域内に形成されているので、球状部材43が平板プレート51に着座した状態においても低圧燃料通路52aと連している。環状溝通路51bおよび燃料溝通路51cにより扇状の座面51dが区切られている。
【0025】
球状部材43の平面部43aは座面51aおよび座面51dの一部に着座可能であり、球状部材43が平板プレート51に着座すると第2の絞り孔64と環状溝通路51bとの連通が遮断される。
図1に示す各寸法の具体例を次に示す。球状部材平面部直径D=1.43mm、球状部材直径D=2.0mm、第2の絞り孔径D=0.4mm、環状溝通路内径D=0.5mm、環状溝通路外径D=1.0mm、制御ピストン径D=4.5mm、燃料溝通路幅d=0.4mm、燃料溝通路深さd=0.1mm、球状部材削り代=0.3mmである。
【0026】
ここで、円筒状部材37に加工された、環状溝内径より内側部のシート平面と外径部より外側の平面高さは同一高さに設定されており、電磁二方弁の閉弁時の接触は、環状溝を挟んで内側および外側の両平面で行われる構成となっている。
次に燃料噴射装置の作動を説明する。
(1) 図示しないコモンレールから燃料配管を通ってインジェクタ1の高圧燃料通路61に導入された高圧燃料は燃料溜まり24および圧力制御室62に供給される。電磁コイル32への通電オフ時、球状部材43が平板プレート51に着座しているので第2の絞り孔64と低圧燃料通路52aとの連通が遮断されている。このとき、圧力制御室62内の燃料圧力は燃料溜まり24内の燃料圧力と同圧であると考えてよい。ここで、制御ピストン径=5.0mm、ノズルニードル径=4.0mm、ノズルニードルシート径=2.25mmであることから、圧力制御室62内の燃料圧力により制御ピストン22がノズル閉弁方向に力を受ける受圧面積と燃料溜まり24内の燃料圧力によりノズルニードル20がノズル開弁方向に力を受ける受圧面積との差は約11mmである。このため、燃料溜まり24および圧力制御室62内の燃料圧力が同圧ならば、ノズルニードル20に働く油圧荷重の和はノズル閉弁方向に作用する。また、プレッシャピン21はスプリング23によりノズル閉弁方向に力を受けているので、電磁コイル32への通電オフ時、ノズルニードル20は噴孔11aを遮断しており、インジェクタ1から燃料噴射は行われない。
【0027】
エンジン始動直後のインジェクタ1に供給される燃料圧力が十分に上昇していない期間においても、電磁弁30への通電オフ時にノズルニードル20は噴孔11aを遮断しているのでインジェクタ1からの燃料噴射は行われない。
平板プレート51に弁部材41を付勢するスプリング44の荷重は、30〜40Nに設定されているので、例えば圧力制御室62内の燃料圧力が150MPa の場合、電磁弁開弁方向に働く油圧荷重はmax 24Nとなるが、この油圧荷重によって電磁弁30が開弁することはない。
【0028】
(2) この状態で電磁コイル32への通電をオンすると、電磁コイル32から発生する磁力によりアーマチャ33が吸引される。この磁力と圧力制御室62内の圧力が球状部材43の受圧部に作用して球状部材43を開弁方向に付勢する力との総和が、弁部材41を開弁方向に付勢するスプリング44の荷重より大きくなると球状部材43は平板プレート51から離座し、電磁弁30は開弁する。第1実施例における磁力は約50Nに設定されている。電磁コイル32への通電がオンされ電磁弁30が開弁すると、圧力制御室62の燃料は第2の絞り孔64と低圧燃料通路52aを介して低圧燃料室40aに流出し、低圧燃料室40aから低圧燃料通路53a、33a、34、55aを介して図示しないリーク燃料回収用の配管に流れ込む。
【0029】
圧力制御室62内の高圧燃料の流出が始まりしばらくすると、圧力制御室62の圧力は、高圧燃料通路61の圧力に対して相対的に低くなる。これは、圧力制御室62からの流出燃料を規制するための第2の絞り孔64の通路面積に比較し、圧力制御室62に導入される燃料を規制するための第1の絞り孔63の通路面積が小さく構成されていることにより、第2の絞り孔64の通路抵抗が第1の絞り孔63の通路抵抗よりも小さいためである。さらに圧力制御室62内の圧力が下がると、ノズルニードル20に開弁方向に働く油圧荷重、制御ピストン22に閉弁方向に働く油圧荷重、スプリング23のセット荷重との力関係が逆転し、ノズル開弁方向への力が勝ってノズルニードル20がリフトするので噴孔11aから燃料噴射が開始される。
【0030】
所定の噴射終了時期に電磁コイル32への通電をオフすると、アーマチャ33を吸引するための電磁力50Nが0になるため、スプリング44の付勢力によって球状部材43が平板プレート51に着座し電磁弁30は閉弁する。圧力制御室62に高圧燃料通路61から高圧燃料が導入され、徐々に圧力制御室62の圧力が電磁弁30の開弁前の状態まで復帰してくる。この圧力制御室62の昇圧課程の途中、ノズルニードル20に働く油圧荷重の和とスプリング23のセット荷重との力関係がノズルニードルの閉弁方向に反転すると、ノズルニードル20が噴孔11aを遮断するので噴射ノズル10が閉弁し噴射が終了する。
【0031】
次に、燃料逃し通路の有無による燃料噴射装置の作用および効果の違いについて説明する。
図5の(A)は、圧力制御室62内の高圧燃料によって、球状部材43の平面部43aに作用する圧力分布を示したものであり、環状溝通路51bおよび燃料溝通路51cがない場合と比較してその分布形態の違いを模式的に表したものである。図5の(B)は、第1実施例に用いた寸法諸元のものに対して、圧力分布の理論値を計算した結果である。さらに図6は、図5の圧力分布を受けた場合の平面部43aが開弁方向に受ける油圧荷重を平面部43a全域で積分して求めた値を示したものである。
【0032】
電磁弁30が閉弁し高圧燃料をシールしている場合、高圧燃料はある圧力分布を持って密着平面内に回り込む。第1実施例では、この密着平面内に設けられた環状溝通路51bおよび燃料溝通路51cが低圧燃料通路52aに連通していることにより、環状溝通路51bおよび燃料溝通路51cは低圧燃料通路52a内の圧力(ドレン圧≒0)まで降圧する。したがってその圧力分布は、図5に示すように、第2の絞り孔64から環状溝通路51bまでをLOG関数でつないだ平行円盤間の隙間流れであらわされる周知の圧力分布を得る。
【0033】
一方、低圧燃料通路52aと連通する環状溝通路51bおよび燃料溝通路51cが構成されていない従来のインジェクタの場合、図5の(B)に示した点線のように球状部材の平面部の外周縁部まで圧力がドレン圧まで降圧しないため、上記圧力分布は半径方向に長い分布を有することになる。
図6より、燃料逃し通路が有る場合に電磁弁開弁方向に発生する油圧力は、燃料逃し通路がない場合に比較して70%以上も低減できることが分かる。このため、電磁弁閉弁方向に弁部材41を付勢するスプリング44の付勢力を小さくできるとともに、スプリング44の付勢力に抗して弁部材41をリフトさせる電磁コイル32の磁力も小さくできるので、電磁弁の体格を小型化できる。以上の効果は、球状部材の平面部43aと平板プレート51のいずれかを小径化することによっても得ることができる。ただし、平面部43aと平板プレート51のいずれかを小径化することにより電磁弁閉弁時のシート面積を極端に小さくすると、シート面圧が極端に上昇するため初期性能を得ることができても耐久性に問題が生じるので実用上適さない。
【0034】
また、電磁弁閉弁直前の状態における球状部材43と平板プレー51との間隔が極めて小さい場合においても、当然同様の効果が得られることは言うまでもない。さらには、低圧燃料通路52aに連通する環状溝通路51bおよび燃料溝通路51cは、第2の絞り孔64を中心にして十字状に延びる点対称位置に配設されているため、平面部43aに働く圧力分布も対称形となって分布する。すなわち、平面部43aの中心から径方向に向けて対称形の圧力分布を得ることができるので、電磁弁開閉弁時において球状部材43の傾きや偏心が発生せず、安定した開閉弁制御が可能となっている。
【0035】
さらに、円錐台凹部を有するシャフト42に球状凸面を有する球状部材43が摺動自在に収容され、球状部材43の平面部43aが平板プレート51に着座する構成であるため、着座時の軸ずれを吸収でき、球状部材43により圧力制御室62と低圧側とを確実にシールできるとともに、電磁弁30の作動中に球状部材43が流体によって動くことがなく安定した制御をも可能とする。したがって、この構造は本実施例に示す球状部材のみに限定されて使用されるものでなく、例えばボール弁の先端形状に応用しても良好な結果が得られることは言うまでもない。
【0036】
本発明の第1実施例によると、電磁弁閉弁時、あるいは閉弁直前の弁部材の低リフト時においても、弁部材41に発生する開弁方向に作用する圧力分布を半径方向に短くできるためスプリング44の付勢力に抗して弁部材41をリフトさせる電磁コイルの吸引力が小さくなるので電磁コイルを小型化することができる。これは、座面51aに加えて扇状の座面51dの一部に弁部材41を密着させる構成であるためシート面圧を上昇させることなく実現できるので、耐久性を損なうことがないことは言うまでもない。また、電磁弁閉弁時の高圧燃料のシールを確実にすることができるため、高圧燃料のリーク量を低減でき、コモンレールに高圧燃料を供給するための高圧ポンプの負荷を軽減することができるので、高圧ポンプの駆動トルクを小さくできるとともに高圧ポンプの体格も小さくできる。
【0037】
また、球状部材43の中心軸に対して半径方向に等しい圧力分布となるため、球状部材43の傾きや偏心が発生せず、安定した開閉弁制御が可能となる。これにより、均一な噴射量を得ることができ、安定した噴射量制御を実現できる。特に微少量噴射制御を安定して行うことができる。
さらに、球状部材着座時の軸ずれが吸収できるため、確実にシート面を密着することができ、球状部材着座時の燃料リーク量をほぼゼロにすることも可能であり、高圧燃料のリーク量を低減できる。
【0038】
上述の如く、第1実施例による燃料噴射装置は、安価な手法で電磁弁からの燃料リーク量を低減できる上、コモンレールに高圧燃料を供給する高圧ポンプの体格を小型化することが可能で、安定した燃料噴射制御を小さな電磁力で駆動できる。さらには高い耐久性をも兼ね備えている。
(第2実施例)
本発明の第2実施例を図7に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
【0039】
平板プレート70の環状溝通路72の深さがしだいに深くなるように環状の座面51aの外周縁部に続いてテーパ面71が形成されている。このような構成にしたのは次に述べる理由からである。
圧力制御室は100MPa 以上の高圧になるため、第2の絞り孔64近傍の座面51aには大きな力が加わり弾性変形してしまう可能性がある。第2実施例の如く、座面51aの外周縁部に続いてテーパ面71を設け第2の絞り孔64近傍の肉厚を大きくとることによって、座面51aの変形を抑制し閉弁時のシール性をより確実にできる。
【0040】
テーパ面を形成しない第1実施例の構成でシール性を確認した結果、圧力制御室内の燃料圧力が150MPa 程度まで良好なシール性を得るためには、直径方向の座面の厚みが約0.2mm以上必要である。0.1mm程度であれば第2実施例の如く環状の座面51aの外周縁部にテーパ面を設ける形状が有効となる。
(第3実施例)
本発明の第3実施例を図8に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
【0041】
第3実施例では、平板プレート80に設けた第2の絞り孔64を中心として燃料通路51cを放射状に等間隔に五本設けている。これは、弁部材41に発生する圧力分布の半径方向長さを確実に短くするための実施例を示したものであり、特に150MPa 以上の高圧を制御する場合に有効である。すなわち、これは150MPa 以上の高圧を制御するときに環状溝通路51bを完全にドレン圧まで下げる手法である。ただし、燃料通路本数は多いほどその効果は大きく、五本に限るものではない。
【0042】
(第4実施例)
本発明の第4実施例を図9に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
燃料孔82は、第2の絞り孔64を中心として等間隔に四箇所平板プレート81を貫通しないように弁部材側に開口するように形成されている。そして、燃料孔82の反開口側端部に連通し、径方向外側に放射状に延びて平板プレート81の外周側面に開口する燃料孔83が四本形成されている。電磁弁閉弁時、球状部材が第2の絞り孔64と燃料孔82との間に形成されている座面84に着座すことにより圧力制御室と低圧燃料通路または低圧燃料室との連通が遮断される。
【0043】
第4実施例では、第1実施例〜第3実施例のように環状溝通路51bが構成されていないため、圧力分布の半径方向長さは燃料孔83がない部分で若干長くなり、弁部材41の開弁方向への付勢力が大きくなる。しかし、燃料通路がすべてドリル穴で構成できるため極めてコストが低減できる。
(第5実施例)
本発明の第5実施例を図10に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。第5実施例は、第4実施例に環状溝通路51bを追加し、弁部材41に発生する圧力分布の半径方向長さを短くした例を示す。すなわち、第1実施例および第2実施例と全く同じ効果を低コストで実現できる構成を示すものである。
【0044】
燃料孔86は、第2の絞り孔64を中心として等間隔に四箇所平板プレート85を貫通しないように環状溝通路51bに連通するように形成されている。そして、燃料孔86の反開口側端部に連通し、径方向外側に放射状に延びて平板プレート85の外周側面に開口する燃料孔87が四本形成されている。電磁弁閉弁時、球状部材が座面51aに着座すことにより圧力制御室と低圧燃料通路または低圧燃料室との連通が遮断される。
【0045】
(第6実施例)
本発明の第6実施例を図11に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
横断面矩形状の燃料通路89は第2の絞り孔64を中心として放射状に四本等間隔に形成さている。電磁弁閉弁時、球状部材が座面90に着座することにより、圧力制御室と低圧燃料通路または低圧燃料室との連通が遮断される。
【0046】
第6実施例では、平板プレート51の表面への単純な溝形状の加工のみで済むため、例えば平板プレートの焼入れ工程前にプレス加工によって燃料通路89を加工することが可能となり、加工コストがさらに低減できる。
(第7実施例)
本発明の第7実施例を図12および図13に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。第1実施例から第6実施例では、平板プレート側に燃料逃し通路を設けたが、第7実施例では球状部材側に燃料逃し通路を設けている。
【0047】
図12に示すように、球状部材91の平面部の中央部には円形の当接面92が形成され、この当接面の周囲に環状の環状溝通路93が形成されている。この環状溝通路93に連通し、当接面92を中心にして放射状に三本の燃料溝通路94が等間隔に設けられている。図12の(B)に示すように扇状の座面95は環状溝通路93および燃料溝通路94に囲まれている。図13に示すように、平板プレート96には、第2の絞り孔64が形成さているだけである。
【0048】
球状部材に放射状に形成される燃料溝通路の本数は、三本に限るものではない。また第4実施例のように燃料孔を形成することも可能である。
第7実施例では、平板プレート96に第2の絞り孔64だけが形成されているため、第1、3、4、5、6実施例のように燃料溝通路近傍に薄肉部をもたないのでより良好なシール性が確保できる。
【0049】
(第8実施例)
本発明の第8実施例を図14に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
球状部材97は例えば切削により形成され、球形部98および円板部99からなる。球形部98に円板部99を設けることにより、球形部98の大きさを変更することなく電磁弁のシート面積を変更することができる。本発明では、球形部と円板部とを溶接して球状部材を形成することも可能である。
【0050】
(第9実施例)
本発明の第9実施例を図15に示す。シャフト100の先端に形成された凹部は円形平面100aおよび内側面100bからなり、球状部材43はこの凹部に摺動自在に支持されている。シャフト100に球状部材43を収容してから円筒側壁101の先端をかしめることによりシャフト100から球状部材43が脱落することを防止している。
【0051】
第9実施例は平面と球状部材との組み合わせであるため、第1実施例〜第8実施例と同様に球状部材43の傾き、または軸ずれを防止できることは言うまでもない。
(第10実施例)
本発明の第10実施例を図16に示す。シャフト102の先端に形成された凹部は球形の凹曲面102aと円筒状の内側面102bからなり、球状部材43はこの凹部に摺動自在に支持されている。シャフト102に球状部材43を収容してから円筒側壁103の先端をかしめることにより球状部材43がシャフト102から脱落することを防止している。
第10実施例は、球状の凹曲面と球状部材との組み合わせであるため、第1実施例〜第9実施例と同様に球状部材43の傾き、または軸ずれを防止できることは言うまでもない。
【0052】
(第11実施例)
本発明の第11実施例を図17および図18に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。第1実施例〜第10実施例では、弁部材はシャフトおよび球状部材の二部材からなり、球状部材は一体に形成されたシャフトにより摺動自在に支持されていたが、第11実施例では、弁部材105は、シャフト106、支持部材107および球状部材43の三部材からなる。球状部材43はシャフト106および支持部材107により摺動自在に支持されている。
【0053】
シャフト106の先端外周壁は円筒状に切削され、この外周壁に円筒状の支持部材107が圧入もしくは溶接、あるいはその両方の手段によって連結されている。シャフト106に支持部材107を取付け、支持部材107内に球状部材43を挿入してから支持部材107の先端をかしめることにより球状部材43の脱落を防止している。第11実施例では、シャフト106と支持部材107とを別部材にしたことによりシャフト106の加工が容易になる。
【0054】
(第12実施例)
本発明の第12実施例を図19に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
第12実施例では、円筒状の支持部材108の先端に予め球状部材43の脱落防止用の突起108aを設けておき、支持部材108に球状部材43を挿入してからシャフト106に支持部材108を圧入もしくは溶接して取付ける。
【0055】
(第13実施例)
本発明の第13実施例を図20に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
第13実施例では、円筒状の支持部材109の先端部に徐々に内径が小さくなるテーパ部109aを設けることにより球状部材43の脱落を防止することも可能である。第13実施例では第12実施例と同様に、支持部材109の先端に予め球状部材43の脱落防止用のテーパ部109aを設けておき、支持部材109に球状部材43を挿入してからシャフト106に支持部材109を圧入もしくは溶接して取付ける。
【0056】
第11実施例から第13実施例では、支持部材とシャフト106とを別体形成しているため、シャフト106の熱処理工程が極めて容易となる。シャフト106は、電磁弁30の作動に伴うガイド部分(摺動部分)の耐久性と、球状部材との高応力発生面(接触面)の耐久性を確保することを目的に熱処理されている。このため、第1実施例のように最終工程にてシャフト先端をかしめて球状部材の脱落を防止する場合、例えば合金綱を材料にかしめ先端部を防炭処理した後、浸炭熱処理を実施することになる。しかしながら、球状部材の直径は、第1実施例で示したφ2.0mmと如く極めて小さいため、シャフト先端の防炭処理長さが小さく、この作業に時間を要してしまう。そこで第11実施例〜第13実施例では、円筒状の支持部材をシャフトと別体に設けることにより、シャフトの熱処理作業が容易になる。シャフト106には組付け工程前に焼き入れ処理がなされており、その熱処理工程は極めて容易に行うことができる。
【0057】
また、第11実施例から第13実施例では、圧入または溶接によりシャフト106に支持部材を取付けたが、本発明ではねじ結合によりシャフトに支持部材を取付けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による蓄圧式燃料噴射装置における電磁弁の主要部を示す斜視図である。
【図2】第1実施例の平板プレートを示すものであり、(A)は平面図を示し、(B)は(A)のB−B線断面図を示す。
【図3】本発明の第1実施例による蓄圧式燃料噴射装置の主要部を示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施例による蓄圧式燃料噴射装置を示す断面図である。
【図5】第1実施例の電磁弁におけるシート部の圧力分布を示し、(A)は断面形状と圧力分布との位置関係を示し、(B)はシート部の半径方向距離と圧力との関係を示す特性図である。
【図6】燃料逃し通路が有る場合と無い場合の油圧荷重の違いを示す特性図である。
【図7】第2実施例の平板プレートを示すものであり、(A)は平面図を示し、(B)は(A)のB−B線断面図を示す。
【図8】第3実施例の平板プレートを示すものであり、(A)は平面図を示し、(B)は(A)のB−B線断面図を示す。
【図9】第4実施例の平板プレートを示すものであり、(A)は平面図を示し、(B)は(A)のB−B線断面図を示す。
【図10】第5実施例の平板プレートを示すものであり、(A)は平面図を示し、(B)は(A)のB−B線断面図を示す。
【図11】第6実施例の平板プレートを示すものであり、(A)は平面図を示し、(B)はB−B線断面図を示す。
【図12】第7実施例のシャフトおよび球状部材を示すものであり、(A)は側面図を示し、(B)は(A)のB方向矢視図を示す。
【図13】第7実施例の平板プレートを示すものであり、(A)は平面図を示し、(B)はB−B線断面図を示す。
【図14】第8実施例のシャフトおよび球状部材を示す側面図である。
【図15】第9実施例のシャフトおよび球状部材を示す側面図である。
【図16】第10実施例のシャフトおよび球状部材を示す側面図である。
【図17】第11実施例による蓄圧式燃料噴射装置の主要部を示す断面図である。
【図18】第11実施例のシャフトおよび球状部材を示す側面図である。
【図19】第12実施例のシャフトおよび球状部材を示す側面図である。
【図20】第13実施例のシャフトおよび球状部材を示す側面図である。
【符号の説明】
1 インジェクタ
10 噴射ノズル
30 電磁弁
41 弁部材
42 シャフト(軸部材)
42a 円筒部(支持部材)
42b 円錐状凹面
43 球状部材
51 平板プレート(平面弁座)
51b 環状溝通路
51c 燃料溝通路
52a 低圧燃料通路
61 高圧燃料通路
63 第1の絞り孔
64 第2の絞り孔
71 テーパ面
82、83、86、87 燃料孔
100a 円形平面
102a 球状凹面
107、108、109 支持部材

Claims (9)

  1. コモンレールで蓄圧された100Mpa以上の高圧燃料をディーゼル内燃機関の各気筒毎に設けられたインジェクタに供給し、このインジェクタの噴射ノズルから各気筒の燃焼室内へ燃料を噴射する蓄圧式燃料噴射装置であって、
    噴射ノズルの噴孔に高圧燃料を供給可能な高圧燃料通路と前記噴孔とを断続するニードル弁と、
    前記ニードル弁の反噴孔側に前記ニードル弁とともに往復移動可能に設けられられた制御ピストンと、
    前記制御ピストンの反噴孔側に設けられ前記高圧燃料通路から供給される燃料圧力により前記制御ピストンを前記噴孔遮断方向に付勢する圧力制御室と低圧燃料通路または低圧燃料室とを断続する電磁弁とを備え、
    前記高圧燃料通路と前記圧力制御室との間に前記圧力制御室への導入燃料量を制限する第1の絞り孔を設け、前記圧力制御室と前記低圧燃料通路または前記低圧燃料室との間に前記第1の絞り孔より通路抵抗の小さい第2の絞り孔を設け、
    前記電磁弁は、前記圧力制御室と前記低圧燃料通路または前記低圧燃料室とを連通可能な連通路周囲に形成された平面弁座、この平面弁座に平面同士で密着可能な弁部材、前記平面弁座に前記弁部材を付勢する付勢手段、および、通電することにより前記平面弁座から離座する方向に前記弁部材を吸引する電磁コイルを有し、
    前記弁部材は、円柱形状の軸部材および前記軸部材に摺動自在に支持されて前記圧力制御室内の燃料圧力が前記第2の絞り孔を介して開弁方向に作用する球状部材を有し、
    前記平面弁座に前記弁部材が着座しそれぞれの平面同士が密着することにより前記圧力制御室と前記低圧燃料通路または前記低圧燃料室との連通を遮断し、前記平面弁座から前記弁部材が離座することにより前記圧力制御室と前記低圧燃料通路または前記低圧燃料室とを連通し、前記弁部材が前記平面弁座に着したときに前記平面弁座と前記弁部材とが密着している部分の外周縁内に前記低圧燃料通路または前記低圧燃料室と連通する燃料逃し通路が前記平面弁座または前記弁部材のいずれか一方に形成されており、
    前記燃料逃し通路は、前記連通路とほぼ同心状に形成された環状溝通路と、一端が前記環状通路と連通し他端が前記低圧燃料通路または前記低圧燃料室に連通する燃料溝通路とを備え、前記環状溝通路と前記第2の絞り孔とで区画される壁の肉厚が、前記第2の絞り孔の直径よりも小さくなっていることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  2. 前記燃料逃し通路は、前記連通路とほぼ同心円上に形成された環状溝通路と、一端が前記環状溝通路に連通し他端が前記低圧燃料通路または前記低圧燃料室に連通する燃料孔または燃料溝通路とを有することを特徴とする請求項1記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  3. 前記燃料溝通路または前記燃料孔は、前記連通路を中心に点対称位置に少なくとも2本配設されていることを特徴とする請求項2記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  4. 前記環状溝通路は、前記環状溝通路の内周側から外周側に向かって徐々に深くなることを特徴とする請求項1、2または3記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  5. 前記平面弁座に前記弁部材が着座すると、前記環状溝通路の内周側および外周側で前記平面弁座および前記弁部材の平面同士が密着することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  6. 前記球状部材は、前記平面弁座と平面同士で密着するとともに球状凸面を有し、前記軸部材は、前記球状凸面と軸方向で当接する球状凹面または円錐状凹面または平面を有し、前記球状部材を摺動自在に支持する軸部材とを備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  7. 前記球状部材は、鋼球の一部を後加工で切断して前記平面弁座と密着可能な平面を形成することを特徴とする請求項6記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  8. 前記弁部材は、前記軸部材に取付けられ、かしめ、内径の縮径、または突起により前記球状部材の脱落を防止する支持部材を有することを特徴とする請求項6または7記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  9. 前記弁部材は、前記軸部材の端部に円筒状に設けられ、前記球状部材を内装した後、先端部をかしめることにより前記球状部材の脱落を防止する支持部材を有することを特徴とする請求項6または7記載の蓄圧式燃料噴射装置。
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