JP3584468B2

JP3584468B2 - Slope greening method

Info

Publication number: JP3584468B2
Application number: JP2003048141A
Authority: JP
Inventors: 尚田巻
Original assignee: OYANAGI CONSTRUCTION INC.
Current assignee: OYANAGI CONSTRUCTION INC.
Priority date: 2003-02-25
Filing date: 2003-02-25
Publication date: 2004-11-04
Anticipated expiration: 2023-02-25
Also published as: JP2004257084A

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は法面緑化工法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の緑化工法として、法面の造成工事に伴い発生する抜根材をチップ化し、このチップ化したチップ材を大型チップ材と根圏土壌を含む小型チップ材とに分別し、前記大型チップ材を乾燥した後炭化処理を行い、この炭化処理した炭化物を前記法面の造成工事により形成した法面基盤層の上に炭化層として所定の層厚に形成し、前記根圏土壌を含む小型チップ材を前記炭化層の上に植物の育成に適した土壌に形成した植物育成基盤材料に混合して植物育成基盤層として所定の層厚に形成する法面緑化工法がある（例えば特許文献１）。また、現地表土、団粒化剤、水、木材チップを混合して、この混合物を吐出口に開閉手段を備えたホッパーに投入し、このホッパーを自走車に装備のクレーンに吊り下げて、ホッパー吐出口を通して混合物を緑化工の施工法面に撒き出す法面の緑化工法がある（例えば特許文献２）。
【０００３】
さらに、造成法面にチップ受けを設置する工程と、伐採材チップを繊維状チップに破砕する工程と、破砕した繊維状チップを堆積する工程と、前記繊維状チップを造成法面に吹き付けて繊維状チップ層を形成する工程と、繊維状チップ層の上面または下面の少なくとも１面に種子・肥料層を吹き付ける工程とを備える伐採材による法面の保護及び緑化工法（例えば特許文献３）があり、長さ１５ｃｍ、直径１ｃｍ以内の繊維状に破砕した伐採材チップを３ヶ月以上堆積し、樹木が持つ緑化有害物（ヒノキチオールに代表される抗菌成分等）を取り除いた繊維状チップ層３を、厚さ３〜５ｃｍ程度で法面にまで敷き均すか又はエアにて吹き付ける。
【０００４】
【特許文献１】
特開平１１−１９６６６４号公報（段落０００９段）
【特許文献２】
特開２００１−９８７７５号（段落００１１段）
【特許文献３】
特開２００２−２２７２１０号（段落０００９段）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように緑化工法において、上記特許文献１では小型チップを用い、特許文献２では木材チップを用いているが、いずれも乾燥や堆肥化などの処理をせずにその木材チップをそのまま使用すると、特許文献３にあるように緑化有害物などの影響を受けて緑化が進まず、緑化に長期間を要するため、緑化基盤材に未処理の木材チップを多量に用いることができないという問題がある。
【０００６】
そこで、本発明は、植物資材を有効活用し、緑化効果に優れた法面緑化工法を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
請求項１の法面緑化工法は、植物資材を加工して形成した木質チップに、海藻ミネラルと汚泥発酵肥料と有効微生物とを混合した混合物を形成し、この混合物を法面に層状に設けて植物育成基盤を形成する法面緑化工法であって、前記海藻ミネラルは、海藻から寒天成分を抽出した海藻残渣物に含まれ、前記混合物に保水性と粘性を有する前記海草残渣物を混合し、この海草残渣物の保水性により前記法面での前記植物育成基盤の保水性を確保すると共に該海草残渣物の粘性により該植物育成基盤の飛散流出を防止する工法である。
【０００８】
この請求項１の構成によれば、海藻ミネラルの栄養素と汚泥発酵肥料と有効微生物との組み合わせにより、生木あるいは生木に近い状態で木質チップであっても、該木質チップを多量に含む混合物を植物育成基盤とすることができ、施工が簡易にして緑化効果に優れたものが得られる。また、寒天製造において、寒天成分が抽出され、廃棄処分となる海藻残渣物を緑化に利用することができ、しかも、前記海藻残渣物に含まれる栄養素が植物の育成を促し、また、海藻残渣物の保水性により植物育成基盤に保水性を与えることができと共に、海藻残渣物の粘性により植物育成基盤の飛散流出を防止できる。
【０００９】
また、請求項２の法面緑化工法は、前記植物資材が伐採材などである工法である。
【００１０】
この請求項２の構成によれば、伐採材を乾燥処理や堆肥化処理することなく、そのまま木質チップに加工して利用することができる。
【００１１】
さらに、請求項３の法面緑化工法は、前記混合物を前記法面に吹き付けて層状に設ける工法である。
【００１２】
この請求項３の構成によれば、吹き付けにより、法面に混合物の層を簡便に形成することができる。
【００１３】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。図１〜図３は本発明の一実施形態を示し、同図に示すように、建築土木工事などの現場で伐採した伐採材、間伐材、流木などの植物資材を植物育成用基盤の主材料として用い、法面の施工においては、該法面の造成により発生した伐採材などを植物資材として用いる。前記植物資材としては、伐採材、間伐材、流木、剪定材、末木枝条などが例示される。尚、伐採材には除根材（地中から抜いた根の部分）も含む。また、植物資材として建築物より発生する木質の廃材を用いることもできる。
【００１４】
本発明では、前記植物資材に乾燥処理や堆肥化処理を施すことなく、該植物資材を粉砕して木質チップを形成（チップ加工）する。そして、木質チップは、好ましくは、長さ１５０ミリ以下で直径が２５ミリ以下のものを用いる。
【００１５】
前記木質チップには、海藻ミネラルと汚泥発酵肥料と有効微生物とを混合する。本発明において前記海藻ミネラルとは、海藻に含まれるミネラルである。そして、海藻に含まれた状態のミネラルであっても良いし、海藻から抽出などして得られたミネラルでよい。この例では、食材の製造過程で発生する副産物で、従来廃棄されていたものに含まれるミネラルを有効利用し、一例として、寒天の製造時に発生する副産物を利用する。すなわち、寒天製造において、オゴノリ、天草、オバクサ等の紅藻類の海藻を寒天の原料とし、この原料を水洗いし、煮熟して熱水中に寒天成分を抽出し、これを濾過して残った海藻残渣物を用い、この海藻残渣物はミネラル分を含有するとともに、海藻残渣物が保水性を有するため、これを混合することにより混合物１に保水性を付与することができる。
【００１６】
前記汚泥発酵肥料は、下水などの汚泥を発酵させ、肥料化したものであり、下水道終末処理場の汚泥や、これに植物質又は動物質の原料を混合したものを微生物処理して得られる肥料を用いる。また、下水の汚泥以外に、し尿処理施設及び農業集落排水処理施設の汚泥や浄化層汚泥など各種の汚泥を発酵したものを用いることができる。
【００１７】
前記有効微生物は、前記木質チップの堆肥化に効果のある微生物が用いられ、例えば、乳酸菌，酵母菌，放線菌，アゾトバクター，光合成細菌，ＥＭ菌やアガリエ菌などがある。また、これら有効微生物はいわゆるぼかし肥として供給することができ、ぼかし肥は遅効性肥料である。
【００１８】
そして、前記木質チップと前記海藻残渣物と前記汚泥発酵肥料と前記ぼかし肥とを混合して混合物１を形成し、この混合物１が植物育成基盤材となる。また、混合物１に少量の結合材を混合することにより、法面11に吹付けた混合物１を該法面11の斜面に接合する役目を果たす。また、混合物１に種子を混合することができる。
【００１９】
法面11を造成する場合は、土を削って形成する切土法面、盛土法面のいずれでも良く、造成現場で植物資材が発生する場合はこれを木質チップとして混合物１に使用する。本発明では、混合物１を法面11に吹付けて混合物１の層からなる植物育成基盤12を形成するため、好ましくは、吹付け前の法面11にラス金網や有機ネットなどの定着用網体13とアンカーピンなどのアンカー部材14を設置しておく。
【００２０】
21はモルタルコンクリート吹付け機などの吹付け機であり、コンプレッサーなどの動力発生装置22と吹付け装置本体23とを備え、この吹付け装置本体23にホース24を接続し、そのホース24の先端に吹付けノズル25が設けられ、さらに、ミキシングホッパーなどの混合機26を備え、この混合機26により混合された混合物１は、コンベヤ27により前記吹付け装置本体23に供給され、ホース24内を圧送されて吹付けノズル25から法面11に吹き付けられる。
【００２１】
次に、図１を用いて緑化工法の手順を説明すると、法面11を造成する場合は、該造成に伴い、伐採などにより発生した植物資材を集積（Ｓ１）し、その植物資材を現場でチップ加工（Ｓ２）して木質チップを形成する。この木質チップに、海藻ミネラルを含む前記海藻残渣物と、前記汚泥発酵肥料と、前記有効微生物を含む前記ぼかし肥と、前記結合材と、前記種子とを混合（Ｓ３）し、得られた混合物１を吹付け機21により前記法面11に吹き付け（Ｓ４）、混合物１を層状に形成した植物育成基盤12を形成する。尚、別の現場で発生した植物資材を、緑化を行う現場に搬入して木質チップに加工しても良いし、別の現場で発生した植物資材を木質チップに加工した後、緑化を行う現場に搬入しても良いし、工場で加工した木質チップを緑化を行う現場に搬入しても良い。
【００２２】
このようにして形成した法面緑化構造においては、植物資材の乾燥処理や堆肥化処理を行う必要がないため、現場で発生した植物資材をチップ化してそのまま使用することができ、このため生木あるいは生木の状態に近い木質チップに海藻ミネラルと汚泥発酵肥料を混合して堆肥化に必要な栄養価を付与することにより緑化に適したものとなり、また、極めて簡易な工法を用いるため、植物資材をチップ化する費用を合わせても従来工法と近いコストで施工を行うことができる。この場合、現場発生の植物資材を用いることにより、置き場又は産業廃棄物処理が不要になるというコスト面のメリットもある。また、使用する海藻残渣物は、従来は寒天の製造過程で発生する副産物であるため、廃棄されており、このように寒天成分を抽出した後の海藻残渣物であっても、ミネラルなどの栄養素を多く含み、保水性、粘性を有するため、その栄養素により微生物の活動を活発化して木質チップの堆肥化を促進し、その保水性により斜面である法面11での植物育成基盤12の保水性を確保でき、その粘性により植物育成基盤12の飛散流出を防止できる。また、ぼかし肥などにより供給した有効微生物は、自然農法又は自然農業などで活用されているものであるから、自然に適し、法面11の植生活性化と安定を保つ役目をなす。そして、その植物育成基盤12は、ぼかし肥の活用により自然農法又は自然農業の長所を取り入れ、現場発生の植物資材を用いれば、現場廃材などの発生を防止し、海藻残渣物を用いることにより食品廃棄物の有効利用が図られ、さらに、汚泥発酵肥料を用いることにより下水事業の廃棄物を活用したものとなり、本緑化工法は、リサイクルシステムとして極めて高い効果を得ることができる。
【００２３】
また、本発明の他の特徴構成として、混合物１には現場発生土や客土などの土を混合せずに、主材として木質チップを用いる点である。もちろん、除根材などに付着した分の土は混合物１に混合されるが、別途に土を混合する場合も木質チップの容量に比べて極めて少量である。そして、混合物１に対して、木質チップを５〜９５重量％使用する。
【００２４】
実験例
本発明による配合１では、伐採材などの生木をチップ化した木質チップを１ｍ³用い、木質チップの大きさは２５ミリ以下とした。木質チップに、寒天製造により発生した海藻残渣物を２５ｋｇ、下水汚泥を発酵した汚泥発酵肥料を５０ｋｇ、土着微生物ぼかし肥を１２．５ｋｇ、結合材４ｋｇを混合した。また、種子として、トールフェスク、クリーピングレッドフェスク、ケンタッキーブルーグラス、よもぎ、めどはぎ、やまはぎ、いたちはぎを、合計０．９４ｋｇ混合した。
【００２５】
比較例として配合２では、配合１に対して、海藻残渣物、汚泥発酵肥料及びぼかし肥を用いないものとし、すなわち、木質チップ１ｍ³と結合材４ｋｇと種子０．９４ｋｇとを混合した。
【００２６】
上記配合１，２の混合物を、図３に示すように、勾配１：０．６、土壌ｐＨ７．２７で粘土質の法面11に吹付けて層状に形成し、法面11を幅方向に区画した２つの区画Ｈ１，Ｈ２に、それぞれ配合１，配合２の混合物を吹付けた。したがって、区画Ｈ１には、本発明の植物育成基盤12が設けられている。
【００２７】
この結果を下記の表１に示す。尚、試験は秋季に行った。
【００２８】
【表１】

【００２９】
両区画Ｈ１，Ｈ２とも吹付けの５〜１０日後に発芽した。表１のように、２４日後には、区画Ｈ１の育成が良好であるのに対し、区画Ｈ２の成長に衰えが見られてきた。３８日後、区画Ｈ１に比べて区画Ｈ２は明らかに生育が遅延し、配合２では栄養素が不足しているためと思われる。４９日後、区画Ｈ１のイネ科植物の分げつ、密植が進み、この後、新たな発芽はほとんどなく、表１のように植物の背丈で大きな差が発生し、区画Ｈ２では分げつが進まず、法面表面が露出した状態となった。尚、図３では４９日後の状態を図示している。このように海藻残渣物と汚泥発酵肥料とぼかし肥とを木質チップに混合することにより緑化効果に優れた法面構造を得ることが判った。
【００３０】
このように本実施形態では、請求項１に対応して、植物資材を加工して形成した木質チップに、海藻ミネラルと汚泥発酵肥料と有効微生物とを混合した混合物１を形成し、この混合物１を法面11に層状に設け設けて植物育成基盤 12 を形成するから、海藻ミネラルの栄養素と汚泥発酵肥料と有効微生物との組み合わせにより、生木あるいは生木に近い状態の木質チップであっても、該木質チップを多量に含む混合物１を植物育成基盤材とすることができ、施工が簡易にして緑化効果に優れたものが得られる。
【００３１】
また、このように本実施形態では、請求項２に対応して、植物資材が伐採材などであるから、建設現場で発生した伐採材を乾燥処理や堆肥化処理することなく、そのまま木質チップに加工して利用することができる。前記伐採材は例えば建設現場である法面造成現場で発生したものを用いる。
【００３２】
また、このように本実施形態では、請求項３に対応して、混合物１を法面11に吹き付けて層状に設けるから、吹き付けにより、法面11に混合物１の層である植物育成基盤12を簡便に形成することができる。
【００３３】
さらに、このように本実施形態では、請求項１に対応して、前記海藻ミネラルは、海藻から寒天成分を抽出した海藻残渣物に含まれ、この海藻残渣物を前記混合物１に混合し、この海草残渣物の保水性により法面 11 での植物育成基盤 12 の保水性を確保すると共に該海草残渣物の粘性により該植物育成基盤 12 の飛散流出を防止するから、寒天製造において、寒天成分が抽出され、廃棄処分となる海藻残渣物を緑化に利用することができ、しかも、前記海藻残渣物に含まれる栄養素が植物の育成を促し、また、海藻残渣物の保水性により植物育成基盤 12に保水性を与えることができと共に、海藻残渣物の粘性により植物育成基盤 12 の飛散流出を防止できる。
【００３４】
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、実施形態に記載した紅藻類以外に各種の海藻を用いることができ、また、汚泥発酵肥料及び有効微生物も適宜選定可能である。
【００３５】
【発明の効果】
請求項１の法面緑化工法は、植物資材を加工して形成した木質チップに、海藻ミネラルと汚泥発酵肥料と有効微生物とを混合した混合物を形成し、この混合物を法面に層状に設けて植物育成基盤を形成する法面緑化工法であって、前記海藻ミネラルは、海藻から寒天成分を抽出した海藻残渣物に含まれ、前記混合物に保水性と粘性を有する前記海草残渣物を混合し、この海草残渣物の保水性により前記法面での前記植物育成基盤の保水性を確保すると共に該海草残渣物の粘性により該植物育成基盤の飛散流出を防止する工法であり、植物資材を有効活用し、緑化効果に優れた法面緑化工法を提供できる。
【００３６】
また、請求項２の法面緑化工法は、前記植物資材が伐採材などである工法であり、植物資材を有効活用し、緑化効果に優れた法面緑化工法を提供できる。
【００３７】
さらに、請求項３の法面緑化工法は、前記混合物を前記法面に吹き付けて層状に設ける工法であり、植物資材を有効活用し、緑化効果に優れた法面緑化工法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示す施工手順を示すフローチャート図である。
【図２】同上、施工方法を説明する法面の断面図である。
【図３】同上、実験例を示す法面の一部を断面にした斜視図である。
【符号の説明】
１混合物
11 法面
12 植物育成基盤 [0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a slope greening method.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this kind of greening method, root removal material generated during the slope construction work is chipped, and this chipped chip material is separated into large chip material and small chip material including rhizosphere soil, After the chip material is dried, carbonization is performed, and the carbonized carbon is formed to a predetermined thickness as a carbonized layer on the slope base layer formed by the slope construction work, and includes the rhizosphere soil. There is a slope greening method in which a small chip material is mixed with a plant growing base material formed on soil suitable for growing plants on the carbonized layer to form a predetermined layer thickness as a plant growing base layer (for example, Patent Documents) 1). In addition, local topsoil, aggregating agent, water, and wood chips are mixed, and this mixture is poured into a hopper provided with opening / closing means at a discharge port, and the hopper is hung by a crane equipped on a self-propelled vehicle, There is a slope greening method in which a mixture is sprayed through a hopper discharge port onto a green slope construction slope (for example, Patent Document 2).
[0003]
Further, a step of installing a chip receiver on the creation method surface, a step of crushing the felled wood chips into fibrous chips, a step of depositing the crushed fibrous chips, and a step of spraying the fiber chips on the creation method surface There is a method of protecting a slope by cutting wood and a greening method (for example, Patent Document 3) which includes a step of forming a chip-shaped chip layer and a step of spraying a seed / fertilizer layer on at least one of the upper surface or the lower surface of the fiber chip layer. The fibrous chip layer 3 is obtained by depositing a logging chip crushed into a fibrous shape having a length of 15 cm and a diameter of 1 cm or less for 3 months or more, and removing greening harmful substances (antibacterial components represented by hinokitiol, etc.) possessed by the tree. spread up to the slope in the thickness 3~5cm about leveling or blowing in the air.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-11-196664 (paragraph 0009 step)
[Patent Document 2]
JP-A-2001-98775 (paragraph 0011)
[Patent Document 3]
JP-A-2002-227210 (paragraph 0009 step)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the revegetation method, a small chip is used in Patent Document 1 and a wood chip is used in Patent Document 2, but when any of the wood chips is used as it is without drying or composting. However, as described in Patent Document 3, since greening does not proceed under the influence of greening harmful substances and the like, and it takes a long time for greening, there is a problem that a large amount of untreated wood chips cannot be used for the greening base material. .
[0006]
Therefore, an object of the present invention is to provide a slope revegetation method that effectively utilizes plant materials and has an excellent revegetation effect.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
Slope greening method of claim 1, the wood chips formed by processing the plant material to form a mixture obtained by mixing effective microbe and seaweed minerals and sludge fermentation manure, provided in layers the mixture to slope A slope greening method for forming a plant growing base , wherein the seaweed mineral is contained in a seaweed residue obtained by extracting an agar component from seaweed, and the seaweed residue having water retention and viscosity is mixed with the mixture. A method of securing the water retention of the plant growing substrate on the slope by the water retention of the seaweed residue and preventing the plant growing substrate from scattering and flowing out due to the viscosity of the seaweed residue .
[0008]
According to the configuration of this claim 1, a mixture containing a large amount of wood chips even if the wood chips are in the state of a living tree or near a living tree due to a combination of nutrients of seaweed minerals, sludge fermentation fertilizer and effective microorganisms Can be used as a plant breeding base, which can be easily constructed and has an excellent greening effect. Further, in agar production, agar components are extracted, and seaweed residues to be disposed of can be used for greening.Moreover, nutrients contained in the seaweed residues promote plant growth, The water retention of water can impart water retention to the plant growing substrate, and the viscosity of the seaweed residue can prevent the plant growing substrate from scattering and flowing.
[0009]
The slope revegetation method of claim 2 is a method in which the plant material is a logging material or the like.
[0010]
According to the configuration of the second aspect, the cut logs can be processed and used as wood chips without drying or composting.
[0011]
Furthermore, the slope greening method according to claim 3 is a method in which the mixture is sprayed onto the slope to form a layer.
[0012]
According to the configuration of the third aspect, a layer of the mixture can be easily formed on the slope by spraying.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. 1 to 3 show an embodiment of the present invention. As shown in the drawings, as shown in the figure, cutting materials, thinning materials, driftwood, etc., which are cut at a site such as construction and civil engineering work, are used as main materials for a plant growing base. In the construction of the slope, the logging material generated by the creation of the slope is used as the plant material. Examples of the plant material include a logging material, a thinning material, a driftwood, a pruning material, a spruce branch, and the like. Note that the felled timber also includes root removal materials (roots extracted from the ground). Further, woody waste materials generated from buildings can also be used as plant materials.
[0014]
In the present invention, the plant material is pulverized to form a wood chip (chip processing) without subjecting the plant material to drying treatment or composting treatment. The wood chips preferably have a length of 150 mm or less and a diameter of 25 mm or less.
[0015]
The wood chips are mixed with seaweed minerals, fermented sludge fertilizer, and effective microorganisms. In the present invention, the seaweed mineral is a mineral contained in seaweed. Then, it may be a mineral contained in seaweed or a mineral obtained by extraction from seaweed. In this example, by-products generated in the process of producing foodstuffs, which are conventionally used, are effectively used, and as an example, by-products generated during the production of agar are used. That is, in the production of agar, red seaweeds such as Ogonori, Amakusa, and Oberusa were used as the raw material for the agar, and the raw material was washed with water, boiled and extracted, and the agar component was extracted in hot water, which was filtered and remained. Using a seaweed residue, the seaweed residue contains a mineral component, and the seaweed residue has a water retention property, so that the mixture 1 can impart water retention to the mixture 1.
[0016]
The above-mentioned sludge fermentation fertilizer is obtained by fermenting sludge such as sewage and turning it into a fertilizer, and a fertilizer obtained by microbial treatment of sludge in a sewer final treatment plant or a mixture of raw materials of plant matter or animal substances with this. Is used. In addition to the sewage sludge, it is possible to use sludge obtained by fermenting various kinds of sludge, such as sludge from a human waste treatment facility and an agricultural settlement drainage treatment facility, and purification layer sludge.
[0017]
As the effective microorganism, a microorganism effective in composting the wood chip is used, and examples thereof include lactic acid bacteria, yeasts, actinomycetes, Azotobacter, photosynthetic bacteria, EM bacteria, and agarie bacteria. Also, these effective microorganisms can be supplied as so-called blurred fertilizers, which are slow-acting fertilizers.
[0018]
Then, the wood chips, the seaweed residue, the sludge fermentation fertilizer, and the blurred fertilizer are mixed to form a mixture 1, and the mixture 1 becomes a plant growing base material. Also, by mixing a small amount of binder into the mixture 1, the mixture 1 plays a role of joining the mixture 1 sprayed to the slope 11 to the slope of the slope 11. Further, seeds can be mixed with the mixture 1.
[0019]
When the slope 11 is formed, either a cut slope formed by shaving the soil or an embankment slope may be used. If plant material is generated at the formation site, this is used as the wood chip in the mixture 1. In the present invention, since the mixture 1 is sprayed on the slope 11 to form the plant growing base 12 composed of the layer of the mixture 1, it is preferable that the slope 11 before spraying is fixed on a slope 11 such as a lath wire net or an organic net. The body 13 and anchor members 14 such as anchor pins are installed.
[0020]
Reference numeral 21 denotes a spraying machine such as a mortar concrete spraying machine. The spraying machine 21 includes a power generating device 22 such as a compressor and a spraying device main body 23. A hose 24 is connected to the spraying device main body 23, and a tip of the hose 24 is connected. Is provided with a mixer 26 such as a mixing hopper. The mixture 1 mixed by the mixer 26 is supplied to the spraying device main body 23 by a conveyor 27, and the inside of the hose 24 is It is fed under pressure and sprayed from the spray nozzle 25 onto the slope 11.
[0021]
Next, the procedure of the greening method will be described with reference to FIG. 1. When the slope 11 is constructed, plant materials generated by cutting or the like are accumulated (S1), and the plant materials are collected on site. Chip processing (S2) is performed to form a wood chip. The wood chips are mixed with the seaweed residue containing seaweed minerals, the sludge fermentation fertilizer, the blur fertilizer containing the effective microorganisms, the binder, and the seed (S3), and the resulting mixture is obtained. 1 is sprayed onto the slope 11 by a spraying machine 21 (S4) to form a plant growing base 12 in which the mixture 1 is formed in a layer. The plant material generated at another site may be carried into a greening site and processed into wood chips, or the plant material generated at another site may be processed into wood chips and then planted at a green site. The wood chips processed in the factory may be carried to a site where greening is performed.
[0022]
In the slope greening structure formed in this way, it is not necessary to perform drying or composting of the plant material, so that the plant material generated on site can be chipped and used as it is. Alternatively, it is suitable for revegetation by adding seaweed minerals and sludge fermentation fertilizer to wood chips close to the state of living trees and giving the nutritive value necessary for composting, and using an extremely simple construction method, plant Even if the cost of chipping the material is combined, the construction can be performed at a cost close to the conventional method. In this case, there is also a merit in terms of cost that the use of plant materials generated on site eliminates the need for a storage place or industrial waste treatment. In addition, since the seaweed residue used is conventionally a by-product generated in the process of producing agar, it has been discarded.Even if the seaweed residue after extracting the agar component is used, nutrients such as minerals are also used. Because of its water retention and viscosity, the nutrients activate microbial activity to promote the composting of wood chips, and the water retention of the plant growing base 12 on the slope 11 which is a slope. And the viscosity prevents the plant breeding base 12 from scattering and flowing. Further, the effective microorganisms supplied by the blurred fertilizer and the like are used in natural farming or natural agriculture, and thus are suitable for nature and play a role in maintaining the vegetation and stabilizing the slope 11. Then, the plant breeding base 12 incorporates the advantages of natural farming or natural agriculture by utilizing blurred fertilizer, and if on-site plant materials are used, the generation of on-site waste materials is prevented, and the use of seaweed residue enables food Effective utilization of waste is achieved, and furthermore, wastewater from the sewage business is utilized by using sludge fermentation fertilizer, and this revegetation method can achieve an extremely high effect as a recycling system.
[0023]
Another characteristic configuration of the present invention is that wood chips are used as a main material without mixing soil such as soil generated on site or soil in the mixture 1. Of course, the soil attached to the root removal material and the like is mixed with the mixture 1, but when the soil is separately mixed, the volume is extremely small compared to the capacity of the wood chips. The wood chips are used in an amount of 5 to 95% by weight based on the mixture 1.
[0024]
Experimental Example In Formula 1 according to the present invention, 1 m ^{3 of} wood chips obtained by chipping raw wood such as felled wood was used, and the size of the wood chips was 25 mm or less. A wood chip was mixed with 25 kg of seaweed residue generated by agar production, 50 kg of sludge fermentation fertilizer obtained by fermenting sewage sludge, 12.5 kg of indigenous microorganisms, and 4 kg of binder. In addition, as a seed, tall fescue, creeping red fescue, Kentucky bluegrass, mugwort, Medohagi, Yamahagi, the Hagi weasel, and a total of 0.94kg mixed.
[0025]
As a comparative example, in Formulation 2, no seaweed residue, sludge fermentation fertilizer and blurred fertilizer were used with respect to Formulation 1, that is, 1 m ^{3 of} wood chips, 4 kg of binder and 0.94 kg of seeds were mixed.
[0026]
As shown in FIG. 3, the mixture of the above Formulations 1 and 2 is sprayed on a clay slope 11 at a gradient of 1: 0.6 and a soil pH of 7.27 to form a layer, and the slope 11 is formed in the width direction. The mixture of Formulations 1 and 2 was sprayed on the two compartments H1 and H2, respectively. Therefore, the section H1 is provided with the plant growing base 12 of the present invention.
[0027]
The results are shown in Table 1 below. The test was performed in autumn.
[0028]
[Table 1]

[0029]
Both compartments H1 and H2 germinated 5 to 10 days after spraying. As shown in Table 1, 24 days later, while the growth of the section H1 was good, the growth of the section H2 had been declining. Thirty-eight days later, growth of section H2 was clearly slower than that of section H1, and this is probably due to lack of nutrients in formulation 2. 49 days later, tillering and dense planting of the gramineous plants in the section H1 proceeded. After that, there was almost no new germination, and a large difference in plant height occurred as shown in Table 1, and tillering progressed in the section H2. First, the slope surface was exposed. FIG. 3 shows a state after 49 days. As described above, it was found that a slope structure excellent in a greening effect was obtained by mixing the seaweed residue, the sludge fermentation fertilizer, and the blurred fertilizer with the wood chips.
[0030]
As described above, in the present embodiment, a mixture 1 in which seaweed mineral, sludge fermentation fertilizer, and effective microorganisms are mixed is formed on a wood chip formed by processing a plant material. Since the plant growing base 12 is formed by providing a layer on the slope 11 to form a

plant growing base

12 , even a wood chip in a state close to a living tree or a living tree by a combination of nutrients of seaweed minerals, sludge fermentation fertilizer and effective microorganisms. In addition, the mixture 1 containing a large amount of the wood chips can be used as a plant growth base material, which can be easily constructed and has an excellent greening effect.
[0031]
Moreover, in this embodiment, as described in claim 2, since the plant material is a logging material, the logging material generated at the construction site is directly converted into a wood chip without drying or composting. Can be processed and used. The logging material used is, for example, one that has been generated at a slope creation site that is a construction site.
[0032]
Moreover, in this embodiment, the mixture 1 is sprayed on the slope 11 to form a layer, and the plant growing base 12 which is the layer of the mixture 1 is sprayed on the slope 11 according to the third aspect. It can be formed easily.
[0033]
Furthermore, in this embodiment, in accordance with claim 1, the seaweed mineral is contained in a seaweed residue obtained by extracting an agar component from seaweed, and this seaweed residue is mixed with the mixture 1, since to prevent scattering effluent of the

plant growing base

12 due to the viscosity of該海Kusazan渣物while ensuring a water retention of

plant growth base

12 in

slope

11 by water retention seaweed residue, in agar production, agar component The extracted seaweed residue that is to be disposed of can be used for greening, and the nutrients contained in the seaweed residue promote plant growth, and the plant growth base 12 by retaining the water content of the seaweed residue. Water retention can be provided , and scattering and outflow of the plant growing base 12 can be prevented due to the viscosity of the seaweed residue .
[0034]
It should be noted that the present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made within the scope of the present invention. For example, various seaweeds other than the red algae described in the embodiment can be used, and a sludge fermentation fertilizer and an effective microorganism can be appropriately selected.
[0035]
【The invention's effect】
Slope greening method of claim 1, the wood chips formed by processing the plant material to form a mixture obtained by mixing effective microbe and seaweed minerals and sludge fermentation manure, provided in layers the mixture to slope A slope greening method for forming a plant growing base , wherein the seaweed mineral is contained in a seaweed residue obtained by extracting an agar component from seaweed, and the seaweed residue having water retention and viscosity is mixed with the mixture . A method of securing the water retention of the plant growing base on the slope by the water holding property of the seaweed residue and preventing the plant growing base from scattering and flowing out due to the viscosity of the seaweed residue. In addition, it is possible to provide a slope greening method having an excellent greening effect.
[0036]
The slope revegetation method according to claim 2 is a method in which the plant material is a logging material or the like, and can provide a slope revegetation method that effectively utilizes the plant material and has an excellent revegetation effect.
[0037]
Furthermore, the slope greening method according to claim 3 is a method in which the mixture is sprayed on the slope to form a layer, and a plant green material can be effectively used, and a slope greening method excellent in greening effect can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart showing a construction procedure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view of a slope for explaining a construction method according to the first embodiment;
FIG. 3 is a perspective view showing a cross section of a part of a slope showing an experimental example.
[Explanation of symbols]
1 mixture
11 Slope
12 Plant growing base

Claims

Slope greening method in which a mixture of seaweed minerals, sludge fermentation fertilizer and effective microorganisms is formed on wood chips formed by processing plant materials, and this mixture is layered on the slope to form a plant growing base. a is, the seaweed minerals contained in seaweed residue obtained by extracting the agar component from seaweed, said mixture the seaweed residue having water retention and viscosity were mixed in, the method by water retention of the seaweed residue A method for revegetation of a slope, comprising: securing water retention of the plant growing base on the surface; and preventing scattering and outflow of the plant growing base due to the viscosity of the seaweed residue .

The slope revegetation method according to claim 1, wherein the plant material is a logging material or the like.

The slope greening method according to claim 1, wherein the mixture is sprayed onto the slope to form a layer.