JP3584442B2 - 肥料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0003】
本発明は、樹木、花、野菜、米等を栽培する際に使用される肥料に係り、特に、水溶性の無機反応生成物を含む肥料に関する。
【従来の技術】
【0004】
これまで多用されてきた化学肥料は、即効性があるものの、連用により、土やせが生じ、植物が病弱化するという欠点がある。これらの欠点を補うため、農薬が散布され、化学肥料が大量に投与された。農薬や多量の化学肥料の使用により一定の効果は得られたものの、その使用量は増加の一途をたどり、その結果、土中の微生物が死滅し、土地本来の機能を失った農地が激増した。一方、近年の健康ブームにより、化学肥料及び農薬を一切使用せずに栽培された農作物が消費者に好まれている。このような事情により、一旦ほとんど使用されなくなった有機質肥料が見直されてきている。
【0005】
一般的に、有機質肥料は、鶏、豚、牛等の家畜糞尿を主成分とし、おが屑、藁、バーク等が混合された動物由来のもの、脱脂米糠等に油粕や魚粕などを配合した植物由来のものが知られている。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、これらの有機質肥料は、分解しやすい糖類などを多量に含み、その分解中に土中の酸素を奪うため、一時的な酸欠状態を生じ易く、植物の育成を阻害するおそれがある。また、家畜糞尿は水分含量が多く、種々の成分が混ざっているため、家畜糞尿を主成分とする有機質肥料を土壌に施した場合には、土壌中のpHが不安定となり、発酵が円滑に進行せず、長期にわたって悪臭が発生しやすい。一方、脱脂米糠等に油粕や魚粕などを配合した有機質肥料は、土壌に施した場合にも悪臭が発生しないが、米糠は、次第に酸化して塊状となるため、土壌に施し難く、また米糠自体には、バクテリアが存在しないため、腐食しにくく、土壌の浄菌性や病原対策としての効果がない。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、土壌に施しやすく、土壌に施した場合に、悪臭が発生せず、樹木、花、野菜、米等の生育が良好であり、土壌中の有用微生物が活性化され、土壌の浄菌性や病原対策としての効果も有する肥料を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記目的を達成すべく様々な検討を重ねた結果、特定の水溶性の無機反応生成物を添加した肥料が上記目的を達成することを見出し、本発明をするに至った。
【0009】
即ち、本発明は、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、メタルシリコン、硼酸及び水を反応させて生成した水溶性液体を含んで成る肥料であり、また、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、メタルシリコン、硼酸、ホウ砂及び水を反応させて生成した水溶性液体を含んで成る肥料である。
【0010】
本発明の好適形態においては、上記肥料は、リン酸カルシウム、カオリン、リン酸のいずれか一種以上を含んで成る。また、多孔質担体に、上記水溶性液体及び/又は木酢液を添加して培養された菌類を含み、さらに、炭素源及び/又は籾殻を含み、木酢液を含んで成る。
【発明の実施の形態】
【0011】
本発明の肥料は、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、メタルシリコン、硼酸及び水を反応させて生成した水溶性液体又は水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、メタルシリコン、硼酸、ホウ砂及び水を反応させて生成した水溶性液体を含んで成る。
【0012】
本発明では、水酸化カリウム及び炭酸ナトリウムは粉末状又は粒状のものを使用し、メタルシリコンは塊状のものを使用する。この場合、粉末、粒、塊のそれぞれの大きさ(直径等)は、特に限定されず、粉末状又は粒状の水酸化カリウム、粉末状又は粒状の炭酸ナトリウム、塊状のメタルシリコンであれば、市販品を用いることができる。また、硼酸及びホウ砂も市販品を使用することができる。なお、炭酸ナトリウムは、炭酸ナトリウムの無水塩(俗称「ソーダ灰」)を用いるのが好ましく、ホウ砂は数マイクロメートル程度の粒径のものを用いるのが好ましい。
【0013】
本発明で使用する水溶性液体は、反応槽内に、粉末状若しくは粒状の水酸化カリウム、粉末状若しくは粒状の炭酸ナトリウム、メタルシリコンの塊、硼酸を順次投入するか又は粉末状若しくは粒状の水酸化カリウム、粉末状若しくは粒状の炭酸ナトリウム、メタルシリコンの塊、ホウ砂、硼酸を順次投入した後、最後に水を投入すると、自然に反応が開始され、生成される。
【0014】
反応槽に投入する水の量は、水酸化カリウムと炭酸ナトリウムの総重量の2.5倍程度から4.7倍程度が好ましい。水の量が水酸化カリウムと炭酸ナトリウムの総重量の2.5倍程度より少なくなると、生成反応が順調に進まなくなり、逆に水の量が水酸化カリウムと炭酸ナトリウムの総重量の4.7倍程度より多くなると、多孔質担体に添加した場合に菌類が発生しにくくなるからである。
【0015】
水溶性液体の生成反応は、60℃〜90℃まで温度が上昇し、2時間〜10時間で終了する。反応に供する水酸化カリウムなどの量が少なければ、生成反応に要する時間が短くなり、逆に水酸化カリウムなどの量が多ければ、生成反応に要する時間が長くなる。水を40℃〜50℃まで加熱して反応槽に投入すれば、生成反応に要する時間を短縮することができる。
【0016】
反応により得られる水溶性液体のpHは4〜7となる。この水溶性液体のpHは水や硼酸、ホウ砂を加える量により調整することができる。反応が終了した後には、未反応のメタルシリコンが残るが、この残留メタルシリコンを水で洗浄すると、水溶性液体の原料として再利用することができる。
【0017】
本発明においては、水溶性液体を調製する際又は水溶性液体を調製した後の水溶性液体に、リン酸、カオリン、リン酸カルシウムのいずれか一種以上を混合することは好ましい。リン酸が含まれている水溶性液体を原料として本発明に従い調製した肥料を施肥すると、地熱が発生し、カオリンが含まれている水溶性液体を原料として本発明に従い調製した肥料を施肥すると、遠赤外線が発生し、リン酸カルシウムが含まれている水溶性液体を原料として本発明に従い調製した肥料を施肥すると、植物の生育を増進するからである。ここにいうカオリンは、カオリナイト、ナクライト、ディッカイト、ハロイサイト、加水ハロイサイトなどの一種又は二種以上から成る白色に焼ける粘土で、陶磁器の主原料となるものであり、基本化学式は、Al2Si2O5(OH)4、ハロイサイトではさらにnH2Oがつく。
【0018】
本発明の肥料は、多孔質担体に、木酢液及び/又は上述の水溶性液体を添加して培養された菌類を含むことが好ましい。本発明の肥料に上述に従い培養された菌類を配合すると、土壌に施肥した場合、土壌中の有用微生物が活性化されるからである。
【0019】
本発明に使用可能な多孔質担体としては、活性炭、木炭、石炭、コークスが挙げられるが、中でもヤシガラの内殻から造られたヤシガラ活性炭が好ましい。ヤシガラ活性炭は、粗繊維含量が多いからである。
【0020】
本発明においては、多孔質担体にアルコール成分を含ませることは好ましく、これにより、土中の微生物の活性化に有効な菌類が生育しやすくなる。多孔質担体にアルコール成分を含ませる方法は、特に限定されない。アルコール成分を含ませた多孔質単体としては、例えば、酒造会社で廃棄される酒を搾る際に使用したヤシガラ活性炭や酒粕を例示することができる。酒を搾る際に使用したヤシガラ活性炭や酒粕は粒状でも粉末状でも用いることができるが、粉末状の方が混ぜやすいという点で好ましく使用することができる。
【0021】
本発明において、多孔質担体に木酢液を添加すると、菌類の生長を促進し、培養時間を短縮する等の効果がある。ここにいう木酢液は、木材の乾燥重量100重量部に対し25〜45重量部得られる、暗褐色の特有の刺激臭を有する液体で、全体の80〜90重量%程度が水分であり、タール分、浮遊物、塵芥、さらには、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、パレロラクトン、カプロン酸等の有機酸類及びラクトン、メチルアルコール、アリルアルコール等のアルコール類、酢酸メチル、ギ酸メチル等のエステル類、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、フルフラール等のアルデヒド類、アセトン、ジエチルケトン、メチルエチルケトン等のケトン類を含み、木材や植物を炭化する際、その熱分解時に発生する煙を冷却することにより得られる。
【0022】
本発明において、多孔質担体に上述の水溶性液体を添加すると、菌類のうち、土中の微生物の活性化に有効なものが選択的に生育する等の効果がある。
【0023】
本発明では、多孔質担体に、木酢液及び上述の水溶性液体の双方を添加することもでき、双方を添加すると、前述したそれぞれの効果が相加的に発揮される。双方を添加する場合には、多孔質担体に木酢液を添加した後、その上に水溶性液体を添加するのが好ましい。木酢液を添加した場合の効果をより発揮させるためである。
【0024】
本発明において、多孔質担体に木酢液及び/又は上述の水溶性液体を添加する方法は、特に限定されず、例えば、浸積、塗布、噴霧が挙げられるが、噴霧が好ましい。噴霧すると、木酢液及び/又は水溶性液体が多孔質単体の各部にこまかく行きわたるからである。
【0025】
多孔質担体への菌類の培養は、常温で行う。木酢液及び/又は水溶性液体の添加は、多孔質担体が湿った状態を保てばよいため、特に限定されないが、例えば、1日おきに1〜3回位添加する。通常、多孔質担体に木酢液又は/及び水溶性液体を添加してから2〜3ヶ月後に青かび等の菌類が発生する。
【0026】
本発明の肥料には、上述の水溶性液体及び上述に従い培養された菌類の他、さらに、炭素源及び/又は籾殻を配合するのが好ましい。
【0027】
本発明の肥料に炭素源を配合すると、土壌に施肥した場合、植物に必要な栄養分を土壌に付与することができる。本発明の肥料に配合可能な炭素源としては、米糠、フスマ、闊葉樹の枝、葉、樹皮、おが屑、大豆の絞り粕、稲切りわらが挙げられるが、その中でも、米糠、闊葉樹のおが屑を用いることが好ましい。米糠の中には、植物の生育によいとされる栄養分が多く含まれているため、肥料を散布した土壌に栄養素を多く含ませることができるからであり、闊葉樹のおがくずは、植物の生育を助長するのに大変優れ、また闊葉樹は広葉樹の一種で、ぶな、なら等で代表される幅の広い葉を持つ落葉樹であるが、腐りやすいため、土壌中で自然発酵が行われ、酸素が豊富に存在して土質が柔軟化するからである。
【0028】
本発明の肥料に籾殻を配合すると、土壌に施肥した場合、適度な通気性と保水性を確保することができる。籾殻は穀物廃材であるが、最終的に土に帰るため、土壌中に残留せず、資源の再利用にも資することから、本発明の肥料の配合成分として好適である。本発明においては、籾殻は粉末にして配合するのが好ましい。
【0029】
さらに、本発明の肥料には、木酢液を配合するのが好ましい。本発明の肥料に木酢液を配合すると、虫が付かず、土壌に施肥した場合、植物が活性化され、肥効が更に向上するという効果があるからである。
【0030】
なお、前記においては、水溶性液体を調製する際又は水溶性液体を調製した後の水溶性液体に、リン酸、カオリン、リン酸カルシウムのいずれか一種以上を添加混合していたが、水溶性液体を調製する際又は調製した後に添加混合せず、前述した菌類、炭素源、籾殻、木酢液などを用いて肥料を製造する時にリン酸、カオリン、リン酸カルシウムのいずれか一種以上を配合しても、水溶性液体を調製する際又は水溶性液体を調製した後の水溶性液体にリン酸及び/又はカオリンを混合した場合における効果と同様の効果が得られる。
【0031】
本発明の肥料には、その他、油粕、魚粕、骨粉などを本発明の効果を妨げない範囲で配合することができる。
【実施例】
【0032】
(1)水溶性液体の作成
(実施例1)
反応槽内に、粒状の水酸化カリウム3kg、粉末状の炭酸ナトリウムの無水塩(株式会社旭硝子製)2kg、メタルシリコンの塊15kg、市販の硼酸4.8kgを順次投入し、水20リットルを投入したところ、自然に反応が開始され、最下層の水酸化カリウムが激しく反応し、反応槽内で下側から上側への対流が生じることが確認された。反応温度は、自然に80℃〜90℃に上昇し、3.5時間程度で反応が終了した。その結果、約29kgの水溶性液体1を得た。
【0033】
(実施例2)
粒状の水酸化カリウムを粉末状の水酸化カリウムに代え、粉末状の炭酸ナトリウムの無水塩を粒状の炭酸ナトリウムの無水塩に代え、硼酸4.8kgを1.2kgに代えた以外は実施例1と同様の操作を繰り返し、反応が終了した後、反応槽にリン酸1.2kgを投入し、約27kgの水溶性液体2を得た。
【0034】
(実施例3)
粉末状の炭酸ナトリウムの無水塩を粒状の炭酸ナトリウムの無水塩に代え、硼酸4.8kgを1.2kgに代えた以外は実施例1と同様の操作を繰り返し、反応が終了した後、反応槽にカオリン1.2kgを投入し、約27kgの水溶性液体3を得た。
【0035】
(実施例4)
粒状の水酸化カリウムを粉末状の水酸化カリウムに代え、硼酸4.8kgを1.2kgに代えた以外は実施例1と同様の操作を繰り返し、反応が終了した後、反応槽にリン酸カルシウム1.2kg及びカオリン1.2kgを投入し、約28kgの水溶性液体4を得た。
【0036】
(実施例5)
粒状の水酸化カリウムを粉末状の水酸化カリウムに代え、硼酸4.8kgを1.2kgに代えた以外は実施例1と同様の操作を繰り返し、反応が終了した後、反応槽にリン酸カルシウム1.2kg、カオリン1.2kg及びリン酸1.2kgを投入し、約29kgの水溶性液体5を得た。
【0037】
(実施例6)
反応槽内に、粒状の水酸化カリウム3kg、粉末状の炭酸ナトリウムの無水塩(株式会社旭硝子製)2kg、メタルシリコンの塊15kg、市販のホウ砂1.6kg、市販の硼酸1.2kgを順次投入し、水20リットルを投入したところ、自然に反応が開始され、最下層の水酸化カリウムが激しく反応し、反応槽内で下側から上側への対流が生じることが確認された。反応温度は、自然に80℃〜90℃に上昇し、3.5時間程度で反応が終了した。反応が終了した後、反応槽にリン酸カルシウム1.2kg、カオリン1.2kg及びリン酸1.2kgを投入し、約30kgの水溶性液体6を得た。
【0038】
実施例1〜6について、水酸化カリウム及び炭酸ナトリウムの形状並びにリン酸、カオリン、リン酸カルシウム及びホウ砂の有無の一覧を表1に示す。
【表1】
【0039】
(2)菌類の培養
(実施例7)
酒を搾った際に使用したヤシガラ活性炭を粉末にし、粉末ヤシガラ活性炭7aを得た。粉末ヤシガラ活性炭7aの表面全体に炭焼きで発生した木酢液をむらなく噴霧した。木酢液の噴霧は、1日おきに3回行った。常温で2ヶ月間放置した結果、ヤシガラ活性炭が固くなり、青かび等の菌類が付着した菌類付着ヤシガラ活性炭7bを得た。
【0040】
(実施例8)
木酢液を水溶性液体1に代えて噴霧した以外は実施例7と同様の操作を繰り返し、青かび等の菌類が付着した菌類付着ヤシガラ活性炭8bを得た。
【0041】
(実施例9)
酒を搾った際に使用したヤシガラ活性炭を粉末にし、粉末ヤシガラ活性炭9aを得た。粉末ヤシガラ活性炭9aの表面全体に炭焼きで発生した木酢液をむらなく噴霧し、木酢液添加活性炭9bを得た。その後9bの表面に水溶性液体1をむらなく噴霧し、水溶性液体添加活性炭9cを得た。木酢液及び水溶性液体1の噴霧は、1日おきに3回行った。常温で2ヶ月間放置した結果、ヤシガラ活性炭が固くなり、青かび等の菌類が付着した菌類付着ヤシガラ活性炭9dを得た。
【0042】
実施例7〜9について、噴霧した液体の一覧を表2に示す。
【表2】
【0043】
(3)肥料の作成
(実施例10)
水溶性液体1を3kg、米糠を7kg、菌類付着ヤシガラ活性炭7bを0.3kg順次投入し、ミキサーで攪拌混合し、粉状の肥料10を得た。肥料10は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0044】
(実施例11)
菌類付着ヤシガラ活性炭7bを菌類付着ヤシガラ活性炭8bに代えた以外は実施例10と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料11を得た。肥料11は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0045】
(実施例12)
菌類付着ヤシガラ活性炭7bを菌類付着ヤシガラ活性炭9dに代えた以外は実施例10と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料12を得た。肥料12は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0046】
(実施例13)
水溶性液体1を水溶性液体2に代えた以外は実施例12と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料13を得た。肥料13は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0047】
(実施例14)
水溶性液体1を水溶性液体3に代えた以外は実施例12と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料14を得た。肥料14は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0048】
(実施例15)
水溶性液体1を水溶性液体4に代えた以外は実施例12と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料15を得た。肥料15は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0049】
(実施例16)
水溶性液体1を水溶性液体5に代えた以外は実施例12と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料16を得た。肥料16は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0050】
(実施例17)
炭焼きで発生した木酢液を5kg、水溶性液体5を3kg、米糠を7kg、菌類付着ヤシガラ活性炭9dを0.3kg順次投入し、ミキサーで攪拌混合し、粉状の肥料17を得た。肥料17は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0051】
(実施例18)
水溶性液体5を水溶性液体6に代えた以外は実施例17と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料18を得た。肥料18は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0052】
(実施例19)
籾殻をミキサーで粉砕した粉状籾殻を7kg、水溶性液体1を3kg、菌類付着ヤシガラ活性炭7bを0.3kg順次投入し、ミキサーで攪拌混合し、粉状の肥料19を得た。肥料19は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0053】
(実施例20)
菌類付着ヤシガラ活性炭7bを菌類付着ヤシガラ活性炭8bに代えた以外は実施例19と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料20を得た。肥料20は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0054】
(実施例21)
菌類付着ヤシガラ活性炭7bを菌類付着ヤシガラ活性炭9dに代えた以外は実施例19と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料21を得た。肥料21は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0055】
(実施例22)
水溶性液体1を水溶性液体2に代えた以外は実施例21と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料22を得た。肥料22は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0056】
(実施例23)
水溶性液体1を水溶性液体3に代えた以外は実施例21と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料23を得た。肥料23は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0057】
(実施例24)
水溶性液体1を水溶性液体4に代えた以外は実施例21と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料24を得た。肥料24は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0058】
(実施例25)
水溶性液体1を水溶性液体5に代えた以外は実施例21と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料25を得た。肥料25は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0059】
(実施例26)
籾殻をミキサーで粉砕した粉状籾殻を7kg、炭焼きで発生した木酢液を5kg、水溶性液体5を3kg、菌類付着ヤシガラ活性炭9dを0.3kg順次投入し、ミキサーで攪拌混合し、粉状の肥料26を得た。肥料26は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0060】
(実施例27)
水溶性液体5を水溶性液体6に代えた以外は実施例26と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料27を得た。肥料27は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0061】
(実施例28)
籾殻をミキサーで粉砕した粉状籾殻を7kg、水溶性液体1を3kg、米糠を7kg、菌類付着ヤシガラ活性炭7bを0.3kg順次投入し、ミキサーで攪拌混合し、粉状の肥料28を得た。肥料28は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0062】
(実施例29)
菌類付着ヤシガラ活性炭7bを菌類付着ヤシガラ活性炭8bに代えた以外は実施例28と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料29を得た。肥料29は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0063】
(実施例30)
菌類付着ヤシガラ活性炭7bを菌類付着ヤシガラ活性炭9dに代えた以外は実施例28と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料30を得た。肥料30は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0064】
(実施例31)
水溶性液体1を水溶性液体2に代えた以外は実施例30と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料31を得た。肥料31は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0065】
(実施例32)
水溶性液体1を水溶性液体3に代えた以外は実施例30と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料32を得た。肥料32は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0066】
(実施例33)
水溶性液体1を水溶性液体4に代えた以外は実施例30と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料33を得た。肥料33は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0067】
(実施例34)
水溶性液体1を水溶性液体5に代えた以外は実施例30と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料34を得た。肥料34は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0068】
(実施例35)
籾殻をミキサーで粉砕した粉状籾殻を7kg、炭焼きで発生した木酢液を5kg、水溶性液体5を3kg、米糠を7kg、菌類付着ヤシガラ活性炭9dを0.3kg順次投入し、ミキサーで攪拌混合し、粉状の肥料35を得た。肥料35は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0069】
(実施例36)
水溶性液体5を水溶性液体6に代えた以外は実施例35と同様の操作を繰り返し、粉状の肥料36を得た。肥料36は長期間放置しても塊状にならず、粉状のままであった。
【0070】
実施例10〜36について、混合した物質の一覧を表3に示す。
【表3】
【0071】
(4)農作物への施肥
(実施例37)
化学肥料の連用により土やせが生じ、植物が正常に生育しにくい農地から土を採取した。その土を入れた鉢植えを30体用意した。そのうち27体の鉢植えの土には、実施例10〜36によって得られた肥料10〜36を単独でそれぞれ一掴み混合した。それぞれの鉢に茄子の苗を植え、同一条件で栽培したところ、以下の結果が得られた。
【0072】
本発明の肥料10〜36をそれぞれ施肥した鉢は、いずれも花が咲いて実をつけるに至った。
【0073】
肥料10〜12、19〜21、28〜30を土壌に施肥した結果から、菌類付着ヤシガラ活性炭は、木酢液及び水溶性液体を添加して造った場合(9d)、多孔質担体に木酢液のみを添加して造った場合(7b)、多孔質担体に水溶性液体のみを添加して造った場合(8b)のいずれであっても、本発明の肥料の原料とすることができることがわかった。
【0074】
また、リン酸、カオリン、リン酸カルシウムのいずれか一種以上が含まれている肥料13〜18、22〜27、31〜36を施肥したものは、特に生育状態がよく、できた茄子の実も大きかった。その中でも、リン酸カルシウムが含まれている肥料15〜18、24〜27、33〜36を施肥したものは良好であり、リン酸カルシウムに加えて、カオリン及びリン酸が含まれている肥料16〜18、25〜27、34〜36を施肥したものは特に良好であった。
【0075】
木酢液を配合するかどうかは収穫量に関係した。即ち、肥料を調製する際、木酢液を配合した場合17、26、35は、木酢液を配合しなかった場合16、25、34に比べ、土壌に施肥した結果、より多くの実をつけた。
【0076】
一方、本発明の肥料を与えなかった3体の鉢は、いずれも生育が悪く、花も咲かなかった。
【0077】
(実施例38)
化学肥料の連用により土やせが生じ、植物が正常に生育しにくい農地にトマトの苗を等間隔に30本植え、そのうちの27本に実施例10〜36によって得られた肥料10〜36を単独でそれぞれ施肥した。同一条件で栽培したところ、本発明の肥料10〜36を施肥したトマトの苗は、いずれも花が咲き、実をつけるに至った。特に、リン酸、カオリン、リン酸カルシウムのいずれか一種以上が含まれている肥料13〜18、22〜27、31〜36を施肥したものは、通常より多くのトマトが収穫でき、その実も大きく、適度な甘さがあった。一方、本発明の肥料を与えなかった3本のトマトの苗は、いずれも生育が悪く、枯れてしまったものもあり、花も咲かなかった。
【発明の効果】
【0078】
本発明の肥料は、土壌に施しやすく、土壌に施肥すると、土壌の浄菌性が向上し、植物の生育が促進される。
【0079】
また、本発明の肥料は、土壌に施肥すると、一時的な酸欠状態も発生せず土壌中の有用微生物が活性化され、肥料の吸収率が増大され、植物の対病性も高まり、さらに、植物が酸性雨やダイオキシン等を摂取する量を減少させ、農作物の生産性の向上を図ることができる。
【0080】
さらに、本発明の肥料は、家畜糞尿を一切使用していないため、土壌に施肥したときに、悪臭が発生せず、人工飼料に含まれているカルシウム剤、消毒剤等の有害物を含まない安全な農作物を生み出すことができる。
Claims (9)
- 水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、メタルシリコン、硼酸及び水を反応させて生成した水溶性液体を含んで成ることを特徴とする肥料。
- 水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、メタルシリコン、硼酸、ホウ砂及び水を反応させて生成した水溶性液体を含んで成ることを特徴とする肥料。
- 肥料は、さらに、リン酸カルシウムを含んで成ることを特徴とする請求項1又は2記載の肥料。
- 肥料は、さらに、カオリンを含んで成ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の肥料。
- 肥料は、さらに、リン酸を含んで成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の肥料。
- 肥料は、さらに、多孔質担体に、請求項1記載の水溶性液体及び/又は木酢液を添加して培養された菌類を含んで成ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の肥料。
- 肥料は、さらに、多孔質担体に、請求項2記載の水溶性液体及び/又は木酢液を添加して培養された菌類を含んで成ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の肥料。
- 肥料は、さらに、炭素源及び/又は籾殻を含んで成ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の肥料。
- 肥料は、さらに、木酢液を含んで成ることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の肥料。
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