JP3583868B2 - ボンディング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造技術に関し、特に、半導体素子が有する電極群に対して一括してボンディングを行うボンディング技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下に説明する技術は、本発明を研究、完成するに際し、本発明者によって検討されたものであり、その概要は次のとおりである。
【0003】
半導体素子を搭載する素子搭載基板が薄膜のテープ状のものである場合、半導体素子の電極と素子搭載基板の電極との接続においては、半導体素子が有する電極群と素子搭載基板が有する電極群とをバンプによって一括して接続するギャングボンディングが行われることが多い。
【0004】
ここで、ギャングボンディングを行うボンディング装置としては、例えば、特開平2−109346号公報や特開平3−147342号公報に開示されたものがある。
【0005】
このボンディング装置を用いたボンディング方法について説明する。
【0006】
まず、テープローダにセットされたテープキャリア(素子搭載基板)を、テンションプーリを介しかつスプロケットホイールなどにより、一定ピッチでボンディング位置に送る。
【0007】
ここで、テープキャリア上のインナリードの複数点をCCD(Charge Coupled Device)カメラなどのリード検出専用カメラによって検出し、インナリードの位置を認識する。
【0008】
一方、チップトレイまたは粘着シート上の半導体ウェハから半導体素子(ICチップともいう)をピックアップ移送部(ピックアップヘッドともいう)によって1個ずつピックアップし、その後、支持台の支持面に移載する。
【0009】
ここで、チップ認識専用カメラによって、半導体素子の2点を検出し、その後、支持台をボンディング位置に移動させる。
【0010】
なお、半導体素子を支持した支持台がテープキャリアのテープガイド板の下面に移動する際に、半導体素子に対して気体吐出口から気体を吹き付け、半導体素子の能動面のシリコン破砕屑や異物などを除去する。
【0011】
さらに、並行して、インナリードとの相対位置(X,Y,θ)の補正動作を行い、半導体素子の電極とインナリードとの位置を合わせる。
【0012】
その後、加熱された加圧ヘッド(ボンディングツールともいう)によって、インナリードと半導体素子の電極とをバンプを介して加圧接合する。
【0013】
なお、加圧ヘッドは、インナリードに施されているめっきや共晶合金などが付着することにより、その熱伝導率が低下したり、あるいは、平坦度が悪化するため、N回のボンディングが終わるとツールクリーニング機構が動作し、加圧ヘッドを清掃する構造となっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記した技術におけるボンディング装置には、以下のような問題点が挙げられる。
【0015】
(1).半導体素子を搭載する支持台の支持面には、半導体素子の裏面に残留した粘着シートの糊が付着するため、シリコン破砕屑や異物などが付着する。その際、気体の吹き付けだけでは、シリコン破砕屑や異物を完全には除去できないため、ボンディング時に半導体素子の割れまたは欠けなどの不良が発生しやすく、信頼度の高いボンディングを持続させることが難しい。
【0016】
(2).加圧ヘッドの清掃がボンディングサイクル(例えば、加圧ヘッドの1回のボンディング動作)に組み込まれていないことにより、N回のボンディング毎に加圧ヘッドを清掃している。これにより、Nを小さくするとクリーニング時間が増大して生産性が低下し、Nを大きくすると加圧ヘッドの汚れの影響により、品質を低下させることになる。
【0017】
(3).半導体素子の表面を上向きにしてボンディングを行うフェイスアップボンディング方式のボンディング装置は、素子搭載基板の上方からその配線パターンを認識する構造である。ところが、素子搭載部材である素子搭載基板がテープキャリアであり、さらに、テープキャリアが不透明で、かつ、配線パターンがテープキャリア上に形成されている場合に、フェイスアップ方式でボンディングを行おうとすると、配線パターンを裏向け(裏側)にしてテープキャリアを搬送させる必要がある。しかし、ボンディング装置の構造上、素子搭載基板の上方からその裏側に配置された配線パターンは認識できないため、ボンディングを行うことができない。したがって、テープキャリアをボンディングする際には、フェイスダウンボンディングが可能なボンディング装置が必要となる(テープキャリアのボンディングにおいては、フェイスダウンボンディングが可能なボンディング装置に限定されてしまう)。
【0018】
本発明の目的は、ギャングボンディングの高信頼度化を図るとともに高能率化を図るボンディング装置を提供することにある。
【0019】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0023】
すなわち、本発明によるボンディング装置は、支持面を備えた支持台と、前記支持台とこれに対して相対的に接近離反しかつ加圧面を備えた加圧ヘッドと、素子搭載基板などの素子搭載部材の位置を認識する第1認識手段と、半導体素子の位置を認識する第2認識手段と、前記支持台の支持面と前記加圧ヘッドの加圧面とを清掃する第1清掃手段と、前記半導体素子を拾い上げて前記支持台または前記加圧ヘッドに移送するピックアップ移送部と、前記支持台を備えた移動ステージと、前記支持台と前記加圧ヘッドとにより半導体素子と素子搭載部材とを加圧して前記素子搭載部材に前記半導体素子を接続するボンディング部とを有し、前記加圧ヘッドの1回のボンディング動作毎に、前記支持台の支持面と前記加圧ヘッドの加圧面との両者の清掃がそれぞれ少なくとも1回行われ、拾い上げた前記半導体素子の表裏面を反転させて前記加圧ヘッドに移送する反転自在の移送部材が前記ピックアップ移送部に設けられ、かつ前記移動ステージに前記加圧ヘッドの加圧面を清掃する着脱可能な第2清掃手段または前記加圧ヘッドによって吸着保持された半導体素子の位置を認識する着脱可能な第3認識手段のうちの何れか一方もしくはその両者が設置されているものである。
また、本発明によるボンディング装置は、支持面を備えた支持台と、前記支持台とこれに対して相対的に接近離反しかつ加圧面を備えた加圧ヘッドと、素子搭載基板などの素子搭載部材の位置を認識する第1認識手段と、半導体素子の位置を認識する第2認識手段と、前記支持台の支持面と前記加圧ヘッドの加圧面とを清掃する第1清掃手段と、前記半導体素子を拾い上げて前記支持台または前記加圧ヘッドに移送するピックアップ移送部と、前記支持台を備えた移動ステージと、前記支持台と前記加圧ヘッドとにより半導体素子と素子搭載部材とを加圧して前記素子搭載部材に前記半導体素子を接続するボンディング部とを有し、前記加圧ヘッドの1回のボンディング動作毎に、前記支持台の支持面と前記加圧ヘッドの加圧面との両者の清掃がそれぞれ少なくとも1回行われ、前記移動ステージに前記加圧ヘッドの加圧面を清掃する着脱可能な第2清掃手段が設けられ、前記加圧ヘッドの1回のボンディング動作毎に、前記加圧ヘッドの加圧面を2回清掃し得るものである。
【0024】
これにより、加圧ヘッドの1回のボンディング動作時間を延ばさずに、支持台の支持面と加圧ヘッドの加圧面とを常に清潔な状態に保つことができる。
【0025】
したがって、支持台の支持面と加圧ヘッドの加圧面とにおいて、共晶合金やめっき屑などの異物やシリコン破砕屑の付着を防止できるため、ボンディング時に半導体素子の割れや欠けなどの不良が発生することを防止できる。
【0026】
その結果、半導体素子の歩留りを向上させることができ、さらに、信頼度の高いボンディングを実現かつ持続させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0029】
(実施の形態1)
図1は本発明によるボンディング装置(フェイスアップ方式)の構造の実施の形態の一例を示す部分斜視図、図2は本発明のボンディング装置(フェイスアップ方式)を用いたボンディング方法の実施の形態の一例を示す部分正面図、図3は本発明のボンディング方法(フェイスアップ方式)におけるボンディング手順の実施の形態の一例を示すフローチャートである。
【0030】
本実施の形態1のボンディング装置は、フェイスアップボンディングを行うものであるが、図1に示す砥石13(第2清掃手段)を第3認識手段であるプリズム37(図4参照)に交換することにより、フェイスダウンボンディングを行うことも可能なボンディング装置であり、本実施の形態1においては、フェイスアップボンディングによって素子搭載基板であるテープキャリア4(素子搭載部材)に半導体素子1をボンディングする場合について説明する。
【0031】
さらに、本実施の形態1におけるボンディング方法は、半導体素子1のバンプ12付きの電極1a群とテープキャリア4のインナリード4a(電極)群とを一括してかつそれぞれバンプ12を介して電気的に接続するもの(いわゆるギャングボンディング)である。
【0032】
ここで、図1および図2を用いて、本実施の形態1によるボンディング装置の構成について説明すると、支持面2aを備えた支持台2と、支持台2とこれに対して相対的に接近離反し、かつ加圧面3aを備えたボンディングツールである加圧ヘッド3と、テープキャリア4の位置を認識する第1認識手段であるリード認識カメラ5と、半導体素子1の位置を認識する第2認識手段である素子認識カメラ11と、支持台2の支持面2aと加圧ヘッド3の加圧面3aとを清掃する第1清掃手段である回転ブラシ6と、ダイシング済みの半導体ウェハ7から半導体素子1を拾い上げて支持台2に移送するピックアップ移送部8と、支持台2を備えた移動ステージ9と、支持台2と加圧ヘッド3とにより半導体素子1とテープキャリア4とを加圧してテープキャリア4に半導体素子1を接続するボンディング部10とからなり、加圧ヘッド3の1回のボンディング動作毎に、支持台2の支持面2aと加圧ヘッド3の加圧面3aとの両者の清掃がそれぞれ少なくとも1回(本実施の形態1においては、加圧面3aが2回および支持面2aが1回それぞれ清掃される)行われるものである。
【0033】
さらに、ピックアップ移送部8には、半導体ウェハ7から拾い上げた半導体素子1の表面1bと裏面1cとを反転させて加圧ヘッド3に移送する反転自在のアーム8a(移送部材)が設けられており、かつ、移動ステージ9に加圧ヘッド3の加圧面3aを清掃する着脱可能な砥石13(第2清掃手段)が設置されている。
【0034】
ここで、移動ステージ9に砥石13が設置されていることによって、本実施の形態1のボンディング装置は、加圧ヘッド3の1回のボンディング動作毎に、加圧ヘッド3の加圧面3aを2回清掃し得るものである。
【0035】
つまり、加圧ヘッド3の1回のボンディング動作毎に、回転ブラシ6と砥石13とによって1回ずつ加圧面3aを清掃するものである。
【0036】
なお、本実施の形態1による素子搭載基板(素子搭載部材)は、インナリード4aに接続する配線パターンをその片面に有し、かつ不透明な(ただし、透明であってもよい)フィルム基材によって形成されたテープキャリア4である。
【0037】
また、支持台2は支持面2aに半導体素子1を搭載する素子搭載台であり、移動ステージ9に設置されている。
【0038】
さらに、移動ステージ9は、X方向16に移動可能なXステージ9aと、Y方向17に移動可能なYステージ9bとから構成され、本実施の形態1においては、支持台2、砥石13、昇降駆動機構14などがYステージ9bに設置されている。
【0039】
また、ボンディング部10には、テープキャリア4をボンディング位置24に保持させるテープガイド25が設置されている。
【0040】
したがって、ボンディング時には、加圧ヘッド3がテープガイド25のボンディング位置24の上方に移動し、支持台2がテープガイド25のボンディング位置24の下方に移動して、加圧ヘッド3と支持台2とによって半導体素子1をテープキャリア4にボンディングする。
【0041】
ここで、加圧ヘッド3は、図示しないヒータにより、例えば、500℃程度に加熱されており、支持台2とともに半導体素子1とテープキャリア4とを加圧するものであり、ボンディングヘッド部18に取り付けられており、ボンディングヘッド部18が加圧ヘッド3をZ方向21に昇降させるヘッド昇降機構を有している。
【0042】
さらに、本実施の形態1においては、ボンディングヘッド部18が、Y方向17に移動可能なヘッドYテーブル19に取り付けられ、さらに、ヘッドYテーブル19がX方向16に移動可能なヘッドXテーブル20に取り付けられ、ヘッドYテーブル19とヘッドXテーブル20とが一体化されている。
【0043】
なお、ヘッドYテーブル19にはリード認識カメラ5も取り付けられている。
【0044】
さらに、素子認識カメラ11は、図示しないX−Y−Z方向に調整可能な固定台に取り付けられている。
【0045】
また、回転ブラシ6は、回転可能な中空の棒状部材の周囲に細く短い多数のワイヤが取り付けられたものであり、バキューム吸引用の小孔が設けられており、加圧ヘッド3の加圧面3aまたは支持台2の支持面2aに回転しながら接触して加圧面3aおよび支持面2aを清掃するものである。
【0046】
すなわち、本実施の形態1においては、加圧ヘッド3の加圧面3aまたは支持台2の支持面2aを擦って清掃する。
【0047】
なお、回転ブラシ6はこれを昇降させる昇降駆動機構14によって支持され、加圧ヘッド3の加圧面3aを清掃する際には、所定位置まで上昇し、支持台2の支持面2aを清掃する際には、所定位置まで下降する。
【0048】
さらに、中空の回転ブラシ6には、加圧ヘッド3の加圧面3aや支持台2の支持面2aから除去した異物を吸い取る異物吸引手段15(バキュームクリーナともいう)が取り付けられている。
【0049】
また、砥石13は、Yステージ9bの表面とほぼ平行な研磨面13aを有する四角柱のものである。
【0050】
ここで、本実施の形態1による半導体ウェハ7は、ダイシング後、粘着性テープに張られた状態のままでX−Y方向微動機構を有するウェハYテーブル23に図示しないウェハカセットリングを介して取り付けられており、既知のメカニズムにより、半導体素子1の良品または不良品を判別し、良品の半導体素子1のみ順次供給する構造になっている。
【0051】
また、ピックアップ移送部8には、アーム8aを支持するピックアップ軸受け8bと、アーム8aを反転させる反転機構8cとが設けられ、アーム8aの先端には半導体素子1を吸着しかつ保持可能な吸着ノズル8dが取り付けられている。
【0052】
したがって、ピックアップ移送部8は、ウェハXテーブル22とともに前記X−Y方向微動機構を成すウェハYテーブル23上に載置されたダイシング済みの半導体ウェハ7から吸着ノズル8dによって所望の半導体素子1をピックアップし、その後、アーム8aを上昇させ、さらに、ピックアップ軸受け8bによってアーム8aを所定の角度回転させ、移動ステージ9の支持台2上に半導体素子1を移動させ、続いてアーム8aを下降させて支持台2の支持面2aに半導体素子1を搭載するものである。
【0053】
また、本実施の形態1によるボンディング装置には、リード認識カメラ5と素子認識カメラ11とからの画像を取り込んで予め設定された様々のパターンを検出する画像処理部26と、インナリード4a、半導体素子1のパターン位置情報から、これらを正確に位置決め(重ね合わせ)するために要するX,Y,θの位置補正量を計算処理するデータ処理部27と、全体の制御を行うコンピュータ制御部28とが設けられている。
【0054】
次に、図1〜図3を用いて、本実施の形態1のボンディング方法について説明する。
【0055】
予め、加圧ヘッド3と支持台2と吸着ノズル8dとが1つの軸上で停止可能な位置を原点位置とし、この原点位置の座標を定めるとともに、コンピュータ制御部28に記憶させておく。
【0056】
その後、図示しない既知の搬送機構によって素子搭載基板であるテープキャリア4(素子搭載部材)をボンディング位置24に移動させ、リード認識カメラ5によってテープキャリア4のインナリード4aの位置を認識するリード位置認識33(図3参照)を行う。
【0057】
つまり、図示しないテープローダなどにセットされたテープキャリア4を、図示しないテンションプーリあるいはスプロケットホイールなどを介して、一定ピッチで送り、ボンディング部10のボンディング位置24に移動させる。
【0058】
続いて、テープキャリア4上のインナリード4aの複数点をCCDカメラなどのリード認識カメラ5によって検出し、画像処理部26、データ処理部27にその検出結果を転送してインナリード4aの位置を認識する。
【0059】
なお、インナリード4aの位置を認識する際には、テープキャリア4に形成された配線パターンを認識してもよい。
【0060】
一方、半導体素子1は、支持台2の支持面2aに搭載される。すなわち、図3に示す素子搭載29を行う。
【0061】
ここで、ウェハYテーブル23において、粘着テープに貼られた半導体ウェハ7から、ピックアップ移送部8のアーム8aの先端の吸着ノズル8dによって、1つずつ半導体素子1を吸着して拾い上げ(ピックアップし)、かつ、アーム8aにより、半導体素子1を支持台2の支持面2aに移送する。
【0062】
その後、支持面2aに搭載された半導体素子1の位置を素子認識カメラ11によって認識するとともに、支持台2に対して相対的に接近離反する加圧ヘッド3の加圧面3aを清掃する。
【0063】
すなわち、コンピュータ制御部28によってYステージ9bとXステージ9aとを駆動させ、移動ステージ9上に搭載された支持台2を素子認識カメラ11の下方に移動させる。
【0064】
同時に、加圧ヘッド3を移動ステージ9の砥石13上に移動させ、さらに、ボンディングヘッド部18が有するヘッド昇降機構によって、加圧ヘッド3の加圧面3aが砥石13の研磨面13aに僅かに接する程度まで下降させかつ停止させる。
【0065】
ここで、素子認識カメラ11によって、例えば、半導体素子1の2点を検出して、半導体素子1の位置の認識である素子位置認識30(図3参照)を行う。この認識動作において、移動ステージ9は、X方向16またはY方向17(あるいは両方向)に反復微動する。これにより、砥石13の研磨面13aに僅かに接した加圧ヘッド3の加圧面3aが砥石13との間で擦れて、加圧面3aの清掃である第1ツール清掃31を行う。
【0066】
その後、加圧面3aが清掃された加圧ヘッド3と半導体素子1を搭載した支持台2とをボンディング部10におけるボンディング位置24にX,Y,θ補正量に従って移動させる。
【0067】
つまり、データ処理部27によって、半導体素子1の電極1aとテープキャリア4のインナリード4aとの相対位置(X,Y,θ)を補正し、移動ステージ9のXステージ9aあるいはYステージ9bを駆動させて支持台2をボンディング位置24まで、さらに、ヘッドYテーブル19とヘッドXテーブル20とを駆動させて加圧ヘッド3をボンディング位置24まで移動させる。
【0068】
なお、半導体素子1の電極1aとインナリード4aとの位置合わせを行う際に、高精度の位置合わせが必要な場合には、この後、リード認識カメラ5によって半導体素子1の電極1aとインナリード4aの重なり状況を検出して、さらに位置補正することも可能である。
【0069】
続いて、支持台2と加圧ヘッド3とにより、半導体素子1とテープキャリア4とを加圧してテープキャリア4に半導体素子1を電気的に接続する(ボンディングする)。
【0070】
ボンディングする際には、所定の温度まで加熱された加圧ヘッド3をボンディングヘッド部18によって下降させ、かつ、支持台2と加圧ヘッド3とにより、半導体素子1とテープキャリア4とを加圧してテープキャリア4に半導体素子1を接続する。
【0071】
すなわち、インナリード4aと半導体素子1の電極1aとをバンプ12を介して熱圧着するボンディング32を行う。
【0072】
ここで、本実施の形態1においては、半導体素子1の電極1a群とテープキャリア4のインナリード4a(電極)群とを一括してかつそれぞれバンプ12を介して電気的に接続する(ギャングボンディングする)。
【0073】
ボンディング完了34後、加圧ヘッド3と支持台2とをボンディング位置24から移動させて前記原点位置に戻す際に、加圧ヘッド3の加圧面3aと支持台2の支持面2aとを清掃する。
【0074】
すなわち、ボンディング完了34後、加圧ヘッド3を上昇させ、かつ、支持台2を下降させる。さらに、移動ステージ9を移動させて支持台2を原点位置に戻す際に、回転ブラシ6と支持台2の支持面2aとを擦り合わせる。
【0075】
これにより、支持面2aを清掃する支持面清掃35を行う。
【0076】
その後、昇降駆動機構14によって回転ブラシ6を加圧ヘッド3と同じ高さまで上昇させる。
【0077】
続いて、加圧ヘッド3を原点位置に戻す際に、回転ブラシ6と加圧ヘッド3の加圧面3aとを擦り合わせる。
【0078】
これにより、加圧面3aを清掃する第2ツール清掃36を行う。
【0079】
なお、回転ブラシ6によって除去された異物は、異物吸引手段15によって吸引して集める。
【0080】
これにより、加圧ヘッド3の1回のボンディング動作(本実施の形態1においては、加圧ヘッド3が前記原点位置からスタートし、ボンディング位置24で1回ギャングボンディングを行って、再び前記原点位置に戻る動作)を1サイクルとして、この繰り返しにより、次々にギャングボンディングを行う。
【0081】
したがって、本実施の形態1のボンディング方法(フェイスアップボンディング)によれば、加圧ヘッド3の1回のボンディング動作毎に、支持台2の支持面2aの清掃を1回、さらに、加圧ヘッド3の加圧面3aの清掃を2回行うことができる。
【0082】
本実施の形態1のボンディング方法および装置によれば、以下のような作用効果が得られる。
【0083】
すなわち、支持台2の支持面2aと加圧ヘッド3の加圧面3aとを清掃する第1清掃手段である回転ブラシ6が設けられ、かつ加圧ヘッド3の1回のボンディング動作毎に、支持台2の支持面2aと加圧ヘッド3の加圧面3aとの両者の清掃が少なくとも1回(本実施の形態1においては、加圧面3aが2回および支持面2aが1回それぞれ清掃される)行われることにより、加圧ヘッド3の1回のボンディング動作時間を延ばさずに、支持台2の支持面2aと加圧ヘッド3の加圧面3aとを常に清潔な状態に保つことができる。
【0084】
これにより、支持台2の支持面2aと加圧ヘッド3の加圧面3aとにおいて、共晶合金や錫めっきなどのめっき屑による異物やシリコン破砕屑の付着を防止できるため、ボンディング時に半導体素子1の割れや欠けなどの不良が発生することを防止できる。
【0085】
したがって、ギャングボンディングに必要不可欠のツール表面の平坦度保持が可能になり、半導体素子1の歩留りを向上させることができ、その結果、信頼度の高いボンディング(本実施の形態1においてはギャングボンディング)を実現かつ持続させることができる。
【0086】
また、加圧ヘッド3の加圧面3aおよび支持台2の支持面2aを回転ブラシ6(第1清掃手段)と砥石13(第2清掃手段)とによって擦って清掃することにより、加圧面3aや支持面2aに粘着性を有する異物が付着している場合であっても、確実にその異物を除去することができる。
【0087】
その結果、前記同様、半導体素子1の割れや欠けなどの不良の発生を防止することができる。
【0088】
さらに、加圧ヘッド3の1回のボンディング動作時間を延ばさずに支持台2の支持面2aと加圧ヘッド3の加圧面3aとを常に清潔な状態に保つことができるため、ボンディングの高能率化を図ることができる。
【0089】
なお、移動ステージ9が加圧ヘッド3の加圧面3aを清掃する着脱可能な第2清掃手段である砥石13を備えることにより、フェイスアップボンディング時には、回転ブラシ6と砥石13とによって、加圧ヘッド3の1回のボンディング動作毎に、支持台2の支持面2aを1回清掃しかつ加圧ヘッド3の加圧面3aを2回清掃することができる。
【0090】
したがって、フェイスアップボンディング時においては、加圧ヘッド3の加圧面3aのクリーン化をさらに強化することができるため、半導体素子1の破砕屑などの異物を確実に除去でき、その結果、半導体素子1の割れや欠けなどの不良の発生をさらに防止できる。
【0091】
さらに、半導体素子1の電極1a群とテープキャリア4のインナリード4a群とが一括してかつそれぞれがバンプ12を介して電気的に接続されることにより、ギャングボンディングにおける半導体素子1の歩留りを向上できるとともに、信頼度の高いギャングボンディングを実現かつ持続させることができる。
【0092】
なお、ギャングボンディングにおいても、加圧ヘッド3の1回のボンディング動作時間を延ばさずに支持台2の支持面2aと加圧ヘッド3の加圧面3aとを常に清潔な状態に保つことができ、その結果、ギャングボンディングの高能率化を図ることができる。
【0093】
また、ボンディング装置に異物吸引手段15が設けられていることにより、加圧ヘッド3の加圧面3aもしくは支持台2の支持面2aから除去した異物を異物吸引手段15によって吸引することができる。
【0094】
これにより、ボンディング装置のボンディング部10およびその近傍を常に清潔な状態にすることができ、その結果、ボンディング時の半導体素子1の割れや欠けなどの不良の発生を防止できる。
【0095】
(実施の形態2)
図4は本発明による他の実施の形態のボンディング装置(フェイスダウン方式)の構造を示す部分斜視図、図5は本発明による他の実施の形態のボンディング装置(フェイスダウン方式)の構造を一部破断して示す部分側面図、図6は本発明による他の実施の形態のボンディング装置(フェイスダウン方式)の構造を示す部分側面図、図7は本発明による他の実施の形態のボンディング装置(フェイスダウン方式)を用いたボンディング方法を示す部分正面図、図8は本発明による他の実施の形態のボンディング方法(フェイスダウン方式)におけるボンディング手順を示すフローチャート、図9は図1に示す本発明のボンディング装置(フェイスアップ方式)と図4に示す本発明の他の実施の形態であるボンディング装置(フェイスダウン方式)とにおける構造の比較を表す構造比較図である。
【0096】
本実施の形態2のボンディング装置は、フェイスダウンボンディングを行うものであるが、図4に示す第3認識手段であるプリズム37と図1に示す第2清掃手段である砥石13とを交換することにより、フェイスアップボンディングも行うことが可能なボンディング装置である。
【0097】
なお、本実施の形態2では、フェイスダウンボンディングによって素子搭載基板であるテープキャリア4(素子搭載部材)に半導体素子1をボンディングする場合について説明する。
【0098】
また、本実施の形態2におけるボンディング方法は、半導体素子1のバンプ12付きの電極1a群とテープキャリア4の基板電極4b(電極)群とを一括してかつそれぞれバンプ12を介して電気的に接続するもの(いわゆるギャングボンディング)である。
【0099】
ここで、図4に示す本実施の形態2におけるボンディング装置の構成は、図9に示す構造比較図のように、実施の形態1で説明した図1に示すボンディング装置における砥石13(第2清掃手段)を図4に示す第3認識手段であるプリズム37に置き換えるだけであり、その他の構成については図1に示すボンディング装置と同様であるため、その重複説明は省略する。
【0100】
なお、プリズム37は、加圧ヘッド3によって吸着保持された半導体素子1の位置を認識する着脱可能な部材である。
【0101】
また、本実施の形態2のボンディング装置のボンディングツールである加圧ヘッド3は、真空吸着手段3bを有するものであり、真空吸着手段3bによって加圧ヘッド3の加圧面3aにおいて半導体素子1を吸着保持することができる。
【0102】
図4〜図9を用いて、本実施の形態2によるボンディング方法について説明する。
【0103】
なお、本実施の形態2のボンディング方法においても、実施の形態1と同様に、不透明なフィルム基材からなるテープキャリア4の片面に形成された配線パターンにバンプ12付きの半導体素子1をボンディングする場合について説明する。
【0104】
予め、加圧ヘッド3と支持台2と吸着ノズル8dとが1つの軸上で停止可能な位置を原点位置とし、この原点位置の座標を定めるとともに、コンピュータ制御部28に記憶させておく。
【0105】
その後、テープガイド25により素子搭載基板であるテープキャリア4(素子搭載部材)をボンディング位置24に保持させ、リード認識カメラ5によってテープキャリア4の基板電極4bの位置を認識するリード位置認識33を行う。
【0106】
つまり、図示しないテープローダなどにセットされたテープキャリア4を、図示しないテンションプーリあるいはスプロケットホイールなどを介して、一定ピッチで送り、ボンディング部10のボンディング位置24に移動させ、テープガイド25により保持する。
【0107】
続いて、テープキャリア4上の基板電極4bの複数点をCCDカメラなどのリード認識カメラ5によって検出し、画像処理部26、データ処理部27にその検出結果を転送して基板電極4bの位置を認識する。
【0108】
なお、基板電極4bの位置を認識する際には、テープキャリア4の片面に形成された配線パターンを認識してもよい。
【0109】
一方、半導体素子1は、支持台2に対して相対的に接近離反する加圧ヘッド3によって吸着保持される。すなわち、図8に示す素子吸着38を行う。
【0110】
まず、ウェハYテーブル23において、粘着テープに貼られた半導体ウェハ7から、ピックアップ移送部8のアーム8aの先端の吸着ノズル8dによって、1つずつ半導体素子1を吸着して拾い上げ(ピックアップし)、その後、図5に示すように、反転機構8cによって、アーム8aを180°回転(反転)させ、半導体素子1の表面1bと裏面1c(図7参照)とを反転させる。
【0111】
さらに、アーム8aによって、表面1bと裏面1cとを反転させた半導体素子1を所定位置まで回転移送する。
【0112】
一方、加圧ヘッド3も前記所定位置まで移動させ、その後、下降させる。
【0113】
そこで、アーム8aの吸着ノズル8dから加圧ヘッド3に半導体素子1を受け渡す。
【0114】
つまり、加圧ヘッド3の加圧面3aが半導体素子1の裏面1cを吸着保持する。
【0115】
その後、加圧ヘッド3は半導体素子1を吸着保持したまま上昇する。同時に、移動ステージ9が動作し、移動ステージ9のYステージ9bに設けられたプリズム37を加圧ヘッド3の下方に配置させる。
【0116】
この際、プリズム37の右端上方に素子認識カメラ11を配置させてある。なお、素子認識カメラ11は、図示しないX−Y−Z方向に調整可能な固定台に取り付けられている。
【0117】
続いて、加圧ヘッド3によって吸着保持された半導体素子1の位置を認識する素子位置認識30を行う(図8参照)。
【0118】
これは、図6に示す素子認識カメラ11によって、かつプリズム37を用い、半導体素子1の2点を検出して、その位置認識を行う。
【0119】
その後、半導体素子1を吸着保持した加圧ヘッド3と支持台2とをボンディング部10におけるボンディング位置24にX−Y−θ補正して移動させる。
【0120】
つまり、データ処理部27によって、半導体素子1の電極1aとテープキャリア4の基板電極4bとの相対位置(X,Y,θ)を補正し、移動ステージ9のXステージ9aあるいはYステージ9bを駆動させて支持台2をボンディング位置24まで、さらに、ヘッドYテーブル19とヘッドXテーブル20とを駆動させて加圧ヘッド3をボンディング位置24まで移動させる。
【0121】
これにより、支持台2は加圧ヘッド3の下方に配置される。
【0122】
上記動作により、半導体素子1とテープキャリア4との位置を合わせる。すなわち、図7に示すように、バンプ12付きの電極1aとテープキャリア4の基板電極4bとの位置を合わせる。
【0123】
なお、半導体素子1の電極1aと基板電極4bとの位置合わせを行う際に、高精度の位置合わせが必要な場合には、例えば、テープガイド25と加圧ヘッド3との中間に可動タイプの認識カメラを設置し、半導体素子1の電極1aと基板電極4bの重なり状況を検出して、さらに位置補正することも可能である。
【0124】
続いて、支持台2と加圧ヘッド3とにより、半導体素子1とテープキャリア4とを加圧してテープキャリア4に半導体素子1を電気的に接続する(ボンディングする)。
【0125】
ボンディングする際には、所定の温度まで加熱された加圧ヘッド3をボンディングヘッド部18によって下降させ、また、支持台2を所定の位置まで上昇させる。
【0126】
その後、支持台2と加圧ヘッド3とにより、半導体素子1とテープキャリア4とを加圧してテープキャリア4に半導体素子1を接続する。
【0127】
すなわち、基板電極4bと半導体素子1の電極1aとをバンプ12を介して熱圧着するボンディング32を行う。
【0128】
ここで、本実施の形態2においては、半導体素子1の電極1a群とテープキャリア4の基板電極4b(電極)群とを一括してかつそれぞれバンプ12を介して電気的に接続する(ギャングボンディングする)。
【0129】
ボンディング完了34後、加圧ヘッド3と支持台2とをボンディング位置24から移動させて前記原点位置に戻す際に、加圧ヘッド3の加圧面3aと支持台2の支持面2aとを清掃する。
【0130】
すなわち、ボンディング完了34後、加圧ヘッド3を上昇させ、かつ、支持台2を下降させる。さらに、移動ステージ9を移動させて支持台2を原点位置に戻す際に、回転ブラシ6と支持台2の支持面2aとを擦り合わせる。
【0131】
これにより、支持面2aを清掃する支持面清掃35を行う。
【0132】
その後、昇降駆動機構14によって回転ブラシ6を加圧ヘッド3と同じ高さまで上昇させる。
【0133】
続いて、加圧ヘッド3を原点位置に戻す際に、回転ブラシ6と加圧ヘッド3の加圧面3aとを擦り合わせる。
【0134】
これにより、加圧面3aを清掃する第1ツール清掃31を行う。
【0135】
なお、回転ブラシ6によって除去された異物は、異物吸引手段15によって吸引して集める。
【0136】
これにより、加圧ヘッド3の1回のボンディング動作(本実施の形態2においては、加圧ヘッド3が前記原点位置からスタートし、ボンディング位置24で1回ギャングボンディングを行って、再び前記原点位置に戻る動作)を1サイクルとして、この繰り返しにより、次々にギャングボンディングを行う。
【0137】
したがって、本実施の形態2のボンディング方法(フェイスダウンボンディング)によれば、加圧ヘッド3の1回のボンディング動作毎に、支持台2の支持面2aと加圧ヘッド3の加圧面3aとの清掃をそれぞれ1回行うことができる。
【0138】
本実施の形態2のボンディング方法および装置によれば、以下のような作用効果が得られる。
【0139】
すなわち、半導体ウェハ7から拾い上げた(ピックアップした)半導体素子1の表面1bと裏面1cとを反転させて加圧ヘッド3に移送する反転自在のアーム8aがピックアップ移送部8に設けられ、かつ移動ステージ9において、着脱可能な第2清掃手段である砥石13(図1参照)または着脱可能な第3認識手段のうちの何れか一方を選択的に取り付けることにより(本実施の形態2においては、第3認識手段を取り付けた場合を説明した)、同一のボンディング装置によって、フェイスアップボンディングとフェイスダウンボンディングの何れかを選択して行うことができる(フェイスアップボンディングについては、実施の形態1を参照)。
【0140】
その結果、フェイスアップとフェイスダウンとの両方のボンディングを行えるボンディング装置を用いることにより、素子搭載基板がテープ状のもの、すなわちテープキャリア4であってもこれと半導体素子1とをボンディングすることができる。
【0141】
さらに、フェイスダウンボンディング時にも、第1清掃手段である回転ブラシ6によって、加圧ヘッドの1回のボンディング動作毎に、支持台2の支持面2aと加圧ヘッド3の加圧面3aとを1回ずつ清掃することができる。これにより、加圧ヘッド3の加圧面3aと支持台2の支持面2aとに付着する異物を除去することができる。
【0142】
なお、本実施の形態2によるその他の作用効果については、実施の形態1で説明した作用効果と同様であるため、その重複説明は省略する。
【0143】
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0144】
例えば、実施の形態2においては、フェイスダウンボンディングを行う際に、移動ステージ9上に第3認識手段であるプリズム37を設置した場合について説明したが、加圧ヘッド3に吸着保持された半導体素子1の位置を下方から認識できる手段であれば、移動ステージ9上に他の認識カメラなどを設置してこれによって半導体素子1の電極1aの位置を認識してもよい。
【0145】
また、移動ステージ9上に、支持台2やプリズム37に加えて、フラックスや導電樹脂などの塗布台を設置してもよい。
【0146】
これにより、熱圧着以外のリフローなどによって半導体素子1を素子搭載基板に接続する際に、前記塗布台を利用することができる。
【0147】
つまり、ボンディングツールである加圧ヘッド3に真空吸着した半導体素子1の位置認識完了後、移動ステージ9を動作させ、前記塗布台を加圧ヘッド3の下方に配置させる。その後、半導体素子1の表面1bにフラックスなどを転写塗布し、インナリード4a上に位置決めして半導体素子1を搭載する。続いて、リフローを行って半導体素子1を素子搭載基板に接続する。
【0148】
また、実施の形態1,2においては、素子搭載部材であるテープキャリア4に半導体素子1をボンディングする場合について説明したが、前記素子搭載部材は、テープキャリア4の代わりとして、専用治具に挿入したセラミック基板などの素子搭載部材(配線基板)、ハイブリッドIC基板、プリント基板などであってもよい。
【0149】
さらに、TAB(Tape Automated Bonding)の代わりとして、BGA(Ball Grid Array)などにおいても、実施の形態1,2で説明したボンディング方法を適用させることができる。この場合には、製品の搬送、位置決め機構部などを変える必要があることは言うまでもない。
【0150】
また、実施の形態1のボンディング装置においては、ピックアップ移送部8にアーム8aを反転させる反転機構8cが設置された場合について説明したが、実施の形態1のボンディング装置のようにフェイスアップボンディングを行うボンディング装置においては、反転機構8cは設置されていなくてもよい。
【0151】
なお、反転機構8cが設置されていないボンディング装置であっても、その他の構成が、実施の形態1のボンディング装置と同じであれば、加圧ヘッド3の1回のボンディング動作毎に、支持台2の支持面2aの清掃を1回、さらに、加圧ヘッド3の加圧面3aの清掃を2回行うことができる。
【0152】
また、実施の形態1,2におけるボンディング方法では、バンプを介して半導体素子と素子搭載基板(素子搭載部材)とを接続するギャングボンディングの場合について説明したが、ギャングボンディング以外のボンディング方法であってもよい。
【0153】
なお、実施の形態1では、移動ステージ9に第2清掃手段である砥石13が設置されている場合を、また、実施の形態2では、移動ステージ9に第3認識手段であるプリズム37が設置されている場合を説明したが、実施の形態1,2においては、移動ステージ9に砥石13とプリズム37との両者が設置されていてもよい。
【0154】
さらに、第1清掃手段および第2清掃手段は、加圧ヘッド3の加圧面3aまたは支持台2の支持面2aをそれぞれ擦って清掃するものであれば、回転ブラシ6あるいは砥石13以外の清掃手段であってもよい。
【0155】
【発明の効果】
本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0156】
(1).支持台の支持面と加圧ヘッドの加圧面とを清掃する第1清掃手段が設けられ、かつ加圧ヘッドの1回のボンディング動作毎に、支持台の支持面と加圧ヘッドの加圧面との両者の清掃が少なくとも1回行われることにより、支持台の支持面と加圧ヘッドの加圧面とを常に清潔な状態に保つことができる。これにより、支持台の支持面と加圧ヘッドの加圧面とにおいて異物やシリコン破砕屑の付着を防止できるため、加圧面の片当たりを防止でき、全面均一な圧着荷重が掛かることにより、圧着強度一様な信頼度の高いボンディングが可能になる。また、ボンディング時に半導体素子の割れや欠けなどの不良の発生を防止できる。したがって、半導体素子の歩留りを向上させることができ、その結果、信頼度の高いボンディングを実現かつ持続させることができる。
【0157】
(2).前記(1)により、ボンディングの高能率化を図ることができる。
【0158】
(3).拾い上げた半導体素子の表裏面を反転させて加圧ヘッドに移送する反転自在の移送部材がピックアップ移送部に設けられ、かつ移動ステージにおいて、着脱可能な第2清掃手段または着脱可能な第3認識手段のうちの何れか一方を選択的に取り付けることにより、同一のボンディング装置によって、フェイスアップボンディングとフェイスダウンボンディングの何れかを選択して行うことができる。これにより、1台のボンディング装置によってフェイスアップとフェイスダウンとの両方を行えるため、ボンディング装置に対する投資抑制を行うことができ、ボンディング装置の原価低減を実現させることができる。
【0159】
(4).フェイスアップとフェイスダウンとの両方のボンディングを行えるボンディング装置を用いることにより、素子搭載基板がテープ状のものであっても素子搭載基板と半導体素子とをボンディングすることができる。
【0160】
(5).移動ステージが加圧ヘッドの加圧面を清掃する第2清掃手段を備えることにより、フェイスアップボンディング時には、第1および第2清掃手段によって、加圧ヘッドの1回のボンディング動作毎に支持台の支持面を1回清掃しかつ加圧ヘッドの加圧面を2回清掃することができる。したがって、フェイスアップボンディング時においては、加圧ヘッドの加圧面のクリーン化をさらに強化することができる。
【0161】
(6).フェイスダウンボンディング時にも、第1清掃手段によって、加圧ヘッドの1回のボンディング動作毎に、支持台の支持面と加圧ヘッドの加圧面とを1回清掃することができる。
【0162】
(7).半導体素子の電極群と素子搭載基板の電極群とが一括してかつそれぞれがバンプを介して電気的に接続されることにより、ギャングボンディングにおける半導体素子の歩留りを向上できるとともに、信頼度の高いギャングボンディングを実現かつ持続させることができる。
【0163】
(8).ギャングボンディングにおいても、加圧ヘッドの1回のボンディング動作時間を延ばさずに支持台の支持面と加圧ヘッドの加圧面とを常に清潔な状態に保つことができ、その結果、ギャングボンディングの高能率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるボンディング装置(フェイスアップ方式)の構造の実施の形態の一例を示す部分斜視図である。
【図2】本発明のボンディング装置(フェイスアップ方式)を用いたボンディング方法の実施の形態の一例を示す部分正面図である。
【図3】本発明のボンディング方法(フェイスアップ方式)におけるボンディング手順の実施の形態の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明による他の実施の形態のボンディング装置(フェイスダウン方式)の構造を示す部分斜視図である。
【図5】本発明による他の実施の形態のボンディング装置(フェイスダウン方式)の構造を一部破断して示す部分側面図である。
【図6】本発明による他の実施の形態のボンディング装置(フェイスダウン方式)の構造を示す部分側面図である。
【図7】本発明による他の実施の形態のボンディング装置(フェイスダウン方式)を用いたボンディング方法を示す部分正面図である。
【図8】本発明による他の実施の形態のボンディング方法(フェイスダウン方式)におけるボンディング手順を示すフローチャートである。
【図9】図1に示す本発明のボンディング装置(フェイスアップ方式)と図4に示す本発明の他の実施の形態であるボンディング装置(フェイスダウン方式)とにおける構造の比較を表す構造比較図である。
【符号の説明】
1 半導体素子
1a 電極
1b 表面
1c 裏面
2 支持台
2a 支持面
3 加圧ヘッド
3a 加圧面
3b 真空吸着手段
4 テープキャリア(素子搭載部材)
4a インナリード(電極)
4b 基板電極(電極)
5 リード認識カメラ(第1認識手段)
6 回転ブラシ(第1清掃手段)
7 半導体ウェハ
8 ピックアップ移送部
8a アーム(移送部材)
8b ピックアップ軸受け
8c 反転機構
8d 吸着ノズル
9 移動ステージ
9a Xステージ
9b Yステージ
10 ボンディング部
11 素子認識カメラ(第2認識手段)
12 バンプ
13 砥石(第2清掃手段)
13a 研磨面
14 昇降駆動機構
15 異物吸引手段
16 X方向
17 Y方向
18 ボンディングヘッド部
19 ヘッドYテーブル
20 ヘッドXテーブル
21 Z方向
22 ウェハXテーブル
23 ウェハYテーブル
24 ボンディング位置
25 テープガイド
26 画像処理部
27 データ処理部
28 コンピュータ制御部
29 素子搭載
30 素子位置認識
31 第1ツール清掃
32 ボンディング
33 リード位置認識
34 ボンディング完了
35 支持面清掃
36 第2ツール清掃
37 プリズム(第3認識手段)
38 素子吸着

Claims (3)

  1. 支持面を備えた支持台と、
    前記支持台とこれに対して相対的に接近離反し、かつ加圧面を備えた加圧ヘッドと、
    素子搭載基板などの素子搭載部材の位置を認識する第1認識手段と、
    半導体素子の位置を認識する第2認識手段と、
    前記支持台の支持面と前記加圧ヘッドの加圧面とを清掃する第1清掃手段と、
    前記半導体素子を拾い上げて前記支持台または前記加圧ヘッドに移送するピックアップ移送部と、
    前記支持台を備えた移動ステージと、
    前記支持台と前記加圧ヘッドとにより半導体素子と素子搭載部材とを加圧して前記素子搭載部材に前記半導体素子を接続するボンディング部とを有し、
    前記加圧ヘッドの1回のボンディング動作毎に、前記支持台の支持面と前記加圧ヘッドの加圧面との両者の清掃がそれぞれ少なくとも1回行われ、
    拾い上げた前記半導体素子の表裏面を反転させて前記加圧ヘッドに移送する反転自在の移送部材が前記ピックアップ移送部に設けられ、かつ前記移動ステージに前記加圧ヘッドの加圧面を清掃する着脱可能な第2清掃手段または前記加圧ヘッドによって吸着保持された半導体素子の位置を認識する着脱可能な第3認識手段のうちの何れか一方もしくはその両者が設置されていることを特徴とするボンディング装置。
  2. 支持面を備えた支持台と、
    前記支持台とこれに対して相対的に接近離反し、かつ加圧面を備えた加圧ヘッドと、
    素子搭載基板などの素子搭載部材の位置を認識する第1認識手段と、
    半導体素子の位置を認識する第2認識手段と、
    前記支持台の支持面と前記加圧ヘッドの加圧面とを清掃する第1清掃手段と、
    前記半導体素子を拾い上げて前記支持台または前記加圧ヘッドに移送するピックアップ移送部と、
    前記支持台を備えた移動ステージと、
    前記支持台と前記加圧ヘッドとにより半導体素子と素子搭載部材とを加圧して前記素子搭載部材に前記半導体素子を接続するボンディング部とを有し、
    前記加圧ヘッドの1回のボンディング動作毎に、前記支持台の支持面と前記加圧ヘッドの加圧面との両者の清掃がそれぞれ少なくとも1回行われ、
    前記移動ステージに前記加圧ヘッドの加圧面を清掃する着脱可能な第2清掃手段が設けられ、前記加圧ヘッドの1回のボンディング動作毎に、前記加圧ヘッドの加圧面を2回清掃し得ることを特徴とするボンディング装置。
  3. 請求項1記載のボンディング装置であって、前記素子搭載部材が素子搭載基板であるとともに、前記半導体素子の電極群と前記素子搭載基板の電極群とが一括してかつそれぞれがバンプを介して電気的に接続されることを特徴とするボンディング装置。
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