JP3583194B2 - 浴水浄化装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、昇圧式洗浄流路を具備する浴水浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、入浴者を煩雑な浴湯交換作業から開放するとともに、入浴者にいつでも入浴可能とするため、24時間循環式の浴水浄化装置が開発・使用されている。
【0003】
この浴水浄化装置の一形態として図16に概念的に示す浴水浄化装置Bがある。
【0004】
同浴水浄化装置Bは、保護ケーシング100 内において、循環ポンプ101 と、浴湯中の人体垢成分の吸着除去を目的としたろ過装置102 と、浴湯を加温するための加熱装置103 と、細菌の繁殖を防止するための紫外線を用いた紫外線殺菌装置104 とを内部配管105 を用いて直列に接続して本体部106 を構成するとともに、同本体部106 内に加熱装置103 や紫外線殺菌装置104 の駆動を制御するための制御部107 を配設し、さらに、内部配管105 の始端と終端とに、それぞれ、一端に浴湯吸引口を有する浴湯吸引ホース108 の基端部と、一端に浴湯噴出口を有する浴湯噴出ホース109 の基端部とを接続している。
【0005】
かかる構成によって、浴槽110 と浴水浄化装置Bとの間で浴湯を循環させることによって、常時、清潔かつ入浴適温に保持された浴湯で浴槽110 内を満たすことができ、入浴者は、一日のいずれの時でも自由に入浴を楽しめ、一方、浴槽 110 の清掃作業も長期間にわたって不要とすることができる。
【0006】
また、浴水浄化装置Bは逆洗用配管111 の始端と終端とを、それぞれ流路切替弁112,113 を介して、内部配管105 であって、ろ過装置102 の下流側部分と上流側部分に連通連結し、かつ、逆洗用配管111 にはエジェクタ装置114 を設け、同エジェクタ装置114 には、空気吸引配管115 が連通連結されており、流路切替弁113 には排水管116 が接続されている。
【0007】
かかる構成によって、洗浄モードにおいては、浴湯は、循環ポンプ101 →流路切替弁113 →エジェクタ装置114 →流路切替弁112 →ろ過装置102 →流路切替弁113 →排水管116 を通して流れ、ろ過装置102 を逆洗することができる。
【0008】
さらに、エジェクタ装置114 によってエアを浴湯中に混入することができるので、ろ過装置102 の内部をバブリング洗浄する一方で、混入エアによって好気性細菌等の成育を促進することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の浴水浄化装置Bは、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。
【0010】
即ち、上記したろ過装置102 のバブリング洗浄効果は、同ろ過装置102 内へ流入する浴湯の水圧が高いほど効果的であるが、従来は何ら昇圧が図られておらず、従って、十分なバブリング洗浄効果を上げることができなかった。
【0011】
本発明は、上記した課題を解決することができる浴水浄化装置を提供することを目的とする。
【0012】
【発明が解決するための手段】
本発明は、ろ過装置に循環ポンプを用いてエアを混入した浴湯を流入してバブリング洗浄を行う洗浄流路を具備する浴水浄化装置であって、ろ過装置の上流側であって循環ポンプの下流側をなす箇所に開閉弁を設けるとともに、同開閉弁を閉にしてエア混入浴湯の水圧を昇圧し、その後、開閉弁を瞬間的に開にして、昇圧浴湯をろ過装置に流入させたことを特徴とする浴水浄化装置に係るものである。
【0013】
本発明は、また、上記した構成を有する浴水浄化装置において、洗浄流路であって、循環ポンプと開閉弁との間に蓄圧部を設けたこと、及び、蓄圧部を容積可変としたことにも構成上の特徴を有する。
【0014】
【実施例】
以下、添付図に示す実施例を参照して本発明に係る浴水浄化装置を添付図を参照して具体的に説明する。
【0015】
(実施例1)
本実施例において、本発明に係る浴水浄化装置Aは、図1に示すように、浴槽10の上方に設置されている。
【0016】
まず、図1を参照して浴水浄化装置Aの基本的構成を説明すると、一端を吸込口12を介して浴槽10中の浴湯中に臨ませた浴湯吸引配管13は、その他端をフィルタ装置14を介して循環ポンプ15の吸水口に接続している。また、循環ポンプ15は、その吐水口に浴湯圧送配管16の一端を接続しており、同浴湯圧送配管16は、その他端を噴出口17を介して浴槽10中の浴湯中に臨ませている。
【0017】
上記した構成によって、循環ポンプ15を作動すると、浴槽10中の浴湯が吸込口12及び浴湯吸引配管13を通して循環ポンプ15に吸引され、その後、循環ポンプ15より吐出された浴湯は、浴湯圧送配管16及び噴出口17を通して浴槽10中の浴湯中に噴出されることになり、主循環流路が形成されることになる。
【0018】
また、図1に示すように、主循環流路の一部を形成する浴湯圧送配管16には、上流側から下流側にかけて、紫外線発光ランプ等からなる紫外線殺菌装置18と、活性炭による物理的ろ過装置19a と、細菌を利用した生物ろ過処理等が可能な生物ろ過装置19b とからなるろ過装置19と、シーズヒーター等からなる加熱装置20とが、順に取付けられている。
【0019】
一方、浴水浄化装置Aは、上記した主循環流路に加えて逆洗流路を設けており、同逆洗流路を形成するバイパス配管21は、その始端と終端とを、それぞれ、流路切替弁22,22aを介して、主循環流路を構成する浴湯圧送配管16上であって、生物ろ過装置19b の下流側と、紫外線殺菌装置18の上流側を下流側をなす部分に接続している。また、流路切替弁22a には逆洗排水管25が接続されている。
【0020】
流路切替弁22,22aは、制御部24からの出力される制御信号に基づいて駆動され、この流路切替によって、以下に説明する、浴槽10からの浴湯を主循環流路に流すろ過モードと、ろ過装置19を洗浄する逆洗モードが可能となる。
【0021】
即ち、制御部24からの出力に基づいて流路切替弁22,22aを駆動し、流路切替弁22の下流側と流路切替弁22a の上流側を主循環流路と連絡するとともに、逆洗流路との連絡を遮断する弁位置に移動する。制御部24からの出力に基づいて循環ポンプ15は常時作動状態にあるので、浴槽10内の浴湯は、循環ポンプ15→流路切替弁22a →紫外線殺菌装置18→ろ過装置19→加熱装置20を通して浴槽10内に還流することになり、ろ過モードが実行されることになる。
【0022】
上記した構成において、ろ過装置19によって、浴湯を常時清浄な状態に維持することができるとともに、加熱装置20によって、循環流路内を流れる浴湯を加熱して常時浴湯温度を入浴可能温度に保持することができ、浴湯を交換することなく長期間にわたって入浴を楽しむことができる。
【0023】
次に、制御部24からの出力に基づいて流路切替弁22,22aを駆動し、同流路切替弁22の下流側と流路切替弁22a の上流側を逆洗流路に連絡するとともに、ろ過装置19を取付けた主循環流路の浴湯圧送配管16との連絡を遮断する弁位置に移動する。制御部24からの出力に基づいて循環ポンプ15は常時作動状態にあるので、浴槽10内の浴湯は、循環ポンプ15→流路切替弁22a →バイパス配管21→流路切替弁22→加熱装置20→ろ過装置19→紫外線殺菌装置18→流路切替弁22a →逆洗排水管25を通して外部に排水されることになり、逆洗モードが実行されることになる。
【0024】
本発明は、上記した構成を有する浴水浄化装置Aにおいて、さらに、ろ過装置19をエアを混入した浴湯を流入してバブリング洗浄可能とするとともに、同バブリング洗浄におけるろ過装置19等内への浴湯の水圧を昇圧して、バブリング洗浄効果を著しく改善できる構成としたことに特徴を有する。
【0025】
即ち、図1に示すように、浴湯圧送配管16上であって、循環ポンプ15と流路切替弁22a との間をなす箇所にはエジェクタ装置26が設けられており、同エジェクタ装置26には、一端に大気に開放するエア吸込口27を有するエア吸引配管28の他端が接続されている。
【0026】
かかる構成によって、浴湯圧送配管16内を流れる浴湯流によってエジェクタ装置26内を流れる浴湯中にエア吸引配管28を通してエアを混入することができ、その後、気泡混じりの浴湯を、流路切替弁22a →バイパス配管21→流路切替弁22を経て、加熱装置20及びろ過装置19内に、順に、供給してバブリング洗浄を行うことができる。また、紫外線殺菌装置18を紫外線殺菌灯等から構成した場合は、同殺菌灯も気泡混じりの浴湯によって同様にバブリング洗浄することができる。
【0027】
さらに、本実施例では、バイパス配管21の中途に開閉弁29を取付けており、この開閉弁29は、制御部24からの駆動信号によって以下のように開閉制御される。
【0028】
即ち、洗浄モードにおいて、制御部24からの駆動信号によって、循環ポンプ15が作動していても、運転初期においては開閉弁29は閉状態に保持されている。従って、循環ポンプ15の継続作動によってバイパス配管21内の気泡混じりの浴湯の圧力が漸次増大することになる。その後、浴湯圧が所定圧力まで達すると、図示しない圧力センサでそのことを検出して、制御部から駆動信号を開閉弁29の駆動部に送り、同開閉弁29を瞬間的に全開する。従って、十分に昇圧された気泡混じりの浴湯が瞬間的に、バイパス配管21→流路切替弁22を経て、加熱装置20とろ過装置19及び/又は紫外線殺菌装置18内に供給して、熱交換エレメントやろ材や殺菌灯を強力なバブリング洗浄することができるとともに、生物ろ過装置19b 内の好気性菌の成育を効果的に促進することができる。
【0029】
また、開閉弁29を開から閉とした際、ろ過装置19を含む配管全体にウオータハンマー (水撃作用) を生じ、この振動により、ろ過装置19の内壁及びろ過材を震わせることで、垢や生物死骸等の付着物の剥離作業を助長できる。
【0030】
また、好ましくは、制御部24からの駆動信号によって、開閉弁29を上記したタイミングで任意の回数だけパルス状に (1秒間に2〜3回) 繰り返すことによってびびり振動をつくり、さらに、効果的に洗浄ができる。
【0031】
さらに、上記した開閉弁29は、図2に示すように、常時スプリング付勢の逆止弁から構成することもできる。
【0032】
即ち、開閉弁29は、ホース又はパイプからなるバイパス配管21の中途に弁座形成筒29a とスプリング収納筒29b とを螺着して構成した弁ケーシング29c 内に、弁座29d を形成するとともに、同弁座29d に向けてスプリング29e によって常時付勢状態に当接される弁体29f を配設した構成としている。なお、スプリング 29e は、図2ではコイル式としているが、リーフ式やトーションバー式とすることもできる。
【0033】
この場合、バイパス配管21内の浴湯の圧力が設定値以上になった際、弁体29f が弁座29d から自動的にかつ瞬間的に離れ、開閉弁29は瞬間的に開となる。その後、前述した場合と同様に、十分に昇圧された気泡混じりの浴湯が瞬間的に、バイパス配管21→流路切替弁22を経て、加熱装置20とろ過装置19及び/又は紫外線殺菌装置18内に供給して、熱交換エレメントやろ材や殺菌灯を強力にバブリング洗浄することができるとともに、生物ろ過装置19b 内の好気性菌の成育を効果的に促進することができる。
【0034】
この場合、上記した制御部24及び開閉弁29の駆動部を必要としないため、開閉弁29を簡単な構成とすることができ、故障等が起こりにくくなる。また、制御部24や開閉弁29の駆動部を設けずとも、簡単にパルス状の開閉動作が行え、ウオーターハンマー (水撃作用) による振動を与えることができる。
【0035】
次に、上記した浴水浄化装置Aにおけるその他の構成について説明すると、以下の通りである。
【0036】
まず、図1に示すように、エア吸引配管28は、その中途に、逆止弁30を取付けている。従って、ろ過装置19におけるろ材の目詰まりや、流路切替弁22a の逆止モードへの切替や開閉弁29の開閉に伴ってエジェクタ装置26の内部圧が上昇した場合であっても、逆洗時に、エア吸引配管28を通して外部に漏出するのを確実に防止することができる。
【0037】
図1に示すように、本実施例では、安全性確保、外観美の向上、及び、浴水浄化装置Aのコンパクト化を図るため、循環ポンプ15, 紫外線殺菌装置18、ろ過装置19、及び、加熱装置20を、浴槽10の上縁11に載置した矩形箱状の保護ケース31内に水密状態に収納している。
【0038】
図1に示すように、浴湯吸引配管13は、その先端をなす吸込口12にヘアキャッチャ32を取付けるとともに、その中途に、フィルタエレメント33を着脱自在に装着可能なフィルタ装置34を取付けている。
【0039】
フィルタ装置34は実質的に先端に向けて直径を小さくするとともに、先端を閉塞したテーパ状筒体34a を具備しており、同筒体34a は、その基端側の内面に雌ねじ部を形成している。
【0040】
また、テーパ状筒体34a は、その基端側に、浴湯吸引配管13と連通連結する接続部35を設けている。
【0041】
一方、フィルタエレメント33は円柱状であって先端に向けて直径を小さくできる伸縮自在なスポンジ体からなり、基端にキャップ36を一体的に取付けた軸杆37の先端に着脱自在に取付けられている。また、キャップ36は、その外周面に上記したテーパ状筒体34a の雌ねじ部に螺着する雄ねじ部を設けている。
【0042】
従って、フィルタエレメント33をフィルタ装置34内に嵌入するとともに、キャップ36の雄ねじ部をテーパ状筒体34a の基端側に設けた雌ねじ部に螺着するとともに、螺着量を調整することによって、フィルタエレメント33を、流路抵抗とフィルタ機能がともに満たされる密度に容易に調整することができる。
【0043】
図1に示すように、浴湯圧送配管16は、その終端である噴出口17にもエジェクタ装置40を設けており、同エジェクタ装置40には、一端に大気に開放するエア吸込口41を有するエア吸引配管42の他端が接続されている。
【0044】
かかる構成によって、浴湯圧送配管16内を流れる浴湯流によってエジェクタ装置40内に負圧を発生し、同エジェクタ装置40内を流れる浴湯中にエア吸引配管42を通してエアを混入することができ、その後、気泡混じりの浴湯を浴槽10内に噴出することができ、所望のマッサージ効果をあげることができる。
【0045】
さらに、エア吸引配管42は、その中途に逆止弁43を取付けており、エジェクタ装置40の出口が閉塞され、その結果、エジェクタ装置40内の圧力が増大しても、浴湯がエア吸引配管42を通して外部に漏出するのを防止することができる。
【0046】
また、図1において、44は電源ボックスである。
【0047】
(実施例2)
本実施例は、図3に示すように、実質的に、洗浄流路であって、循環ポンプ15とろ過装置19との間に開閉弁29を取りつけるとともに、開閉弁29の上流側に蓄圧部50を設けたことを特徴とする。
【0048】
まず、図3を参照して本実施例に係る浴水浄化装置Aの基本的構成を説明すると、主循環流路の一部を形成する浴湯圧送配管16には、上流側から下流側にかけて、ろ過装置19と、紫外線発光ランプ等からなる紫外線殺菌装置18と、シーズヒーター等からなる加熱装置20とが、順に取付けられている。
【0049】
一方、浴水浄化装置Aは、上記した主循環流路に加えて洗浄流路を設けており、同洗浄流路は、浴湯圧送配管16上であって、ろ過装置19と加熱装置20との間をなす箇所に流路切替弁51を取付け、同流路切替弁51に洗浄排水管28の基端を接続することによって構成している。
【0050】
この流路切替弁51は、制御部24からの出力される制御信号に基づいて駆動され、その流路切替によって、以下に説明する、浴槽10からの浴湯を主循環流路に流すろ過モードと、ろ過装置19を洗浄する洗浄モードが可能となる。
【0051】
即ち、制御部24からの出力に基づいて流路切替弁51を駆動し、流路切替弁51の下流側と上流側とを連絡して主循環流路を形成するとともに、洗浄流路を形成する洗浄排水管28との連絡を遮断する弁位置に移動する。制御部24からの出力に基づいて循環ポンプ15は常時作動状態にあるので、浴槽10内の浴湯は、循環ポンプ15→ろ過装置19→紫外線殺菌装置18→加熱装置20を通して浴槽10内に還流することになり、ろ過モードが実行されることになる。
【0052】
上記した構成において、ろ過装置19によって、浴湯を常時清浄な状態に維持することができるとともに、加熱装置20によって、循環流路内を流れる浴湯を加熱して常時浴湯温度を入浴可能温度に保持することができ、浴湯を交換することなく長期間にわたって入浴を楽しむことができる。
【0053】
次に、制御部24からの出力に基づいて流路切替弁51を駆動し、同流路切替弁51の上流側と洗浄排水管28の上流側を連絡して逆洗流路を形成するとともに、浴湯圧送配管16との連絡を遮断する弁位置に移動する。制御部24からの出力に基づいて循環ポンプ15は常時作動状態にあるので、浴槽10内の浴湯は、循環ポンプ15→ろ過装置19→流路切替弁51→逆洗排水管25を通して外部に排水されることになり、洗浄モードが実行されることになる。
【0054】
本実施例は、上記した構成を有する浴水浄化装置Aにおいて、さらに、ろ過装置19にエアを混入した浴湯を流入してバブリング洗浄可能とするとともに、同バブリング洗浄におけるろ過装置19等内への浴湯の水圧を昇圧して、バブリング洗浄効果を著しく改善できる構成としたことに特徴を有する。
【0055】
即ち、図2に示すように、浴湯圧送配管16上であって、循環ポンプ15とろ過装置19との間をなす箇所には空気圧入装置52が設けられている。本実施例では、かかる空気圧入装置52は、圧送エア供給管53の一端を浴湯圧送配管16に連通連結するとともに、同浴湯圧送配管16の他端をエアポンプ (ないしエアコンプレッサ) 54に接続することによって構成している。
【0056】
かかる構成によって、エアポンプ54の駆動によって浴湯圧送配管16内を流れる浴湯中に圧送エア供給管53を通してエアを混入することができ、その後、気泡混じりの浴湯を、ろ過装置19と、流路切替弁51と、洗浄排水管28とに、順に、供給してバブリング洗浄を行うことができる。
【0057】
さらに、本実施例では、浴湯圧送配管16上であって、ろ過装置19の上流側をなす箇所にソレノイド55によって駆動される開閉弁29を取付けるとともに、その上流側に蓄圧部50を設けている。蓄圧部50は、金属又は樹脂等からなる剛体で構成しており、一方、開閉弁29は、制御部24からの駆動信号によって以下のように開閉制御される。
【0058】
即ち、洗浄モードにおいて、制御部24からの駆動信号によって、循環ポンプ15が作動していても、運転初期においては開閉弁29は閉状態に保持されている。従って、循環ポンプ15の継続作動によって浴湯圧送配管16内の気泡混じりの浴湯の圧力が漸次増大することになる。その後、蓄圧部50内に設けた圧力センサSが所定圧を検出した場合には、制御部から駆動信号を開閉弁29の駆動部に送り、同開閉弁29を瞬間的に全開する。従って、十分に昇圧された気泡混じりの浴湯が瞬間的に、浴湯圧送配管16を経て、ろ過装置19に供給して、ろ材を強力にバブリング洗浄することができるとともに、生物ろ過装置19b 内の好気性菌の成育を効果的に促進することができる。
【0059】
また、開閉弁29が閉じた際、場合によっては、瞬間的に所定圧力以上の圧力が加わり、開閉弁29の開動作が間に合わず、循環ポンプ15が破損するおそれがあったが、本実施例では、蓄圧部50を有するので、即座にその異常圧力を吸収することができ、循環ポンプ15の破損を防止することができる。また、蓄圧部50による蓄圧量が大きいため、さらに強力にバブリング洗浄することができる。
【0060】
また、好ましくは、制御部24からの駆動信号によって、ソレノイドを間欠駆動して、開閉弁29を適当なタイミングで任意の回数だけ繰り返すことによって、さらに、ろ過装置19内のろ材を強力にバブリング洗浄することができる。
【0061】
次に、上記した浴水浄化装置Aにおけるその他の構成について説明すると、以下の通りである。なお、実施例1における構成と同一構成の説明は省略する。
【0062】
まず、図3に示すように、浴湯吸引配管13は、その中途に、逆止弁56を取付けており、フィルタエレメント33の交換時に、循環ポンプ15内に滞留する浴湯が流出し、手が濡れるのを防止できる。
【0063】
図2に示すように、フィルタ装置34は先端を閉塞した筒体60を具備しており、同筒体60は、その基端側の内面にバヨネット溝部を形成している。
【0064】
また、筒体60は、その基端側に、浴湯吸引配管13と連通連結する接続部35を設けている。
【0065】
一方、フィルタエレメント33は、図3及び図4に示すように、軸線方向に粗密状態に配設した多数のブラシリング61からなり、基端にキャップ62を一体的に取付けた軸杆63の先端に着脱自在に取付けられている。また、キャップ62は、その外周面に上記した筒体60のバヨネット溝部と嵌合するバヨネット突条部を設けている。
【0066】
従って、フィルタエレメント33をフィルタ装置34内に嵌入するとともに、キャップ62のバヨネット突条部を筒体60のバヨネット溝部に嵌合することによって、フィルタエレメント33をフィルタ装置34内に装着することができる。
【0067】
また、フィルタエレメント33をブラシリング61から構成しているので、その着脱動作に連動してブラシリング61で筒体60の内面を往復摺動させることができ、浴湯吸引配管13の一部をなす筒体60の洗浄を併せて行うことができる。
【0068】
図4及び図5にフィルタエレメント33の他の形態を模式的に示す。図4はフィルタエレメント33を、外径を異にする2種類リング状のスポンジ体64を交互に連設することによって形成した場合であり、図5はフィルタエレメント33を螺旋状のスポンジ体65から形成した場合である。なお、スポンジ体64は、交互に密度を変えたものとすることもできる。また、スポンジ体64は筒体60内に圧入することによって、外周部の密度を高めることによって、浴湯が外周部のみを通過する、いわゆるショートカットを防止することができる。特に、図5の場合、フィルタエレメント33を実質的に複数段の環状螺旋部から形成することができるとともに環状螺旋部間に遊水部を形成することができるので、各環状螺旋部の全面ににわたって均一にゴミを捕集することができ、フィルタエレメント33の交換寿命を長くすることができる。
【0069】
図3に示すように、ろ過装置19は、水より比重の軽い発泡材からなり微生物を担持したろ材19c を収納するろ過室19d と、同ろ過室19d の両側に配設し蓄熱材19e を封入した蓄熱室19f とからなる。従って、浴湯交換時等において循環ポンプ15を停止させた際にも、通常運転時に貯えた熱によってろ過室19d 内を微生物の成育に適した温度 (40℃前後) に維持でき、微生物の活動を維持させ、お湯の入れ替え時のお湯はり後でも直ちにろ過モードで運転できることになる。
【0070】
(実施例3)
図7から明らかなように、本実施例に係る浴水浄化装置Aは、実施例1に記載の浴水浄化装置Aと実質的に同一の構成を有するが、以下の構成において相違する。
【0071】
即ち、図7に示すように、バイパス配管21の下流側端は直接ろ過装置19に連通連結している。このバイパス配管21上であって、流路切替弁22a と開閉弁29との間にはシリンダやゴム等の弾性素材性袋体のような可変容積体からなる蓄圧部70が取付けられている。また、バイパス配管21の下流端には、エジェクタ装置71が取りつけられており、同エジェクタ装置71には、一端を大気に開放した空気吸引管72の他端が連通連結されている。なお、エジェクタ装置71の噴出口は、ろ過装置19内において旋回浴湯流を形成するため、ろ過装置19の壁面に沿った位置に偏位して設けられている。
【0072】
蓄圧部70の具体的構成を図10に示す。ケーシング70a の内部空間は、同内部空間内に軸線方向に進退自在なピストン70b によって、浴湯流入空間70c とスプリング収納空間70d とに区画されている。浴湯流入空間70c はバイパス配管21と接続口70e を介して連通連結されるとともに、その内壁部に圧力センサSを取付けている。一方、スプリング収納空間70d 内には、ピストン70b を常時接続口70e の方向に進出するスプリング70f が配設されている。また、ピストン70b は、その外周面に、水密性を確保するためのパッキン70g を取付けるとともに、その後部に進退案内ロッド70h を一体的に取付けている。
【0073】
かかる構成によって、洗浄モードにおいて、制御部24からの駆動信号によって、循環ポンプ15が作動していても、運転初期においては開閉弁29は閉状態に保持されている。従って、循環ポンプ15の継続作動によって浴湯圧送配管16内の気泡混じりの浴湯の圧力が漸次増大することになる。また、浴湯の圧力が増大することによって、例えば、図10に示す蓄圧部70を用いた場合、ピストン70b は、スプリング70g の弾性力に抗して、その圧力によって押し上げられ、浴湯流入空間 70c の容積が大きくなる。その後、蓄圧部70内に設けた圧力センサSが所定圧を検出した場合には、制御部から駆動信号を開閉弁29の駆動部に送り、同開閉弁29を瞬間的に全開する。従って、浴湯流入空間70c 内に溜まり昇圧された浴湯が持続的に、バイパス配管21を経て、エジェクタ71内に流れ込み、エジェクタ装置71から気泡混じりの浴湯が、ろ過装置19内に旋回流を形成しながら供給され、その後、紫外線殺菌装置18内に供給され、ろ材や殺菌灯を持続してバブリング洗浄することができるとともに、ろ過装置19内のバクテリアの成育を効果的に促進することができる。この際、エジェクタ装置71をろ過装置19内に配設したので、いわゆる浴湯は流路抵抗を受けることなくろ過装置19内に供給でき、強力な浴湯旋回流を形成することができる。
【0074】
また、好ましくは、制御部24からの駆動信号によって開閉弁29の開閉を適当なタイミングで任意の回数だけ繰り返すことによって、さらに、ろ過装置19内のろ材及び/又は紫外線殺菌装置18の殺菌灯を強力にバブリング洗浄することができる。
【0075】
図示の実施例におけるその他の構成について説明すると、図7〜図9に示すように、フィルタ装置34は、上面と下面とにそれぞれ浴湯流入筒部79と浴湯流出筒部80を設けた側面視でL字状箱体からなる装置本体81と、同装置本体81に着脱自在に装着されるカセット式のフィルタ交換カートリッジ82とからなり、フィルタ交換カートリッジ82には矩形スポンジ体等からなるフィルタエレメント33が着脱自在に取付けられる。なお、着脱手段としてはバイオネット、トグルラッチ等、周知の連結手段を用いることができるが、本実施例では図示していない。
【0076】
装置本体81は、天井板81a,底板81b,左右側板81c,81d,前後側板81e,81f によって区画形成される後部空間83と、底板81g,左右側板81h,81i 及び前後側板81j, 81k によって区画形成される上面開口の前部空間84とを具備している。
【0077】
一方、フィルタ交換カートリッジ82は、天井板82a,左右側板82b,82c,前後側板82d,82e によって区画形成される後部空間85と、後側板82e の後部に区画形成されたフィルタ装着空間86とを具備している。
【0078】
そして、前部空間84は、浴湯流入筒部79を介して、浴湯吸引配管13の上流側と連通しており、一方、後部空間83は、浴湯流出筒部80を介して浴湯吸引配管13の下流側と連通している。
【0079】
従って、装置本体81にフィルタ交換カートリッジ82を装着した際は、図7に示すように、浴湯吸引配管13の上流側→浴湯流入筒部79→→前部空間84→後部空間85→フィルタエレメント33→後部空間83→浴湯流出筒部80→浴湯吸引配管13の上流側を通して浴湯が流れることになり、この際、フィルタエレメント33によって大きなゴミが捕集されることになる。
【0080】
また、本実施例において、フィルタ装置77は浴槽10内の浴湯水面より上方に配設しているので、フィルタエレメント33の交換作業を容易に行うことができる。
【0081】
図7に示すように、ろ過装置19は、その上下をろ材流出防止層66,67 によって仕切られたろ過室内に多数の、水より比重の軽いろ過材68を空間S1を設けて収納しており、ろ過材にはバクテリアが担持されている。また、空間S1は、ろ過材68の乱れを起こしやすいように形成されている。
【0082】
図6に示すように、空気吸引配管72はその中途に逆止弁69を設けており、ろ過モード時、ろ過装置19内の浴湯が空気吸引配管72を通して外部に漏出するのを確実に防止することができる。
【0083】
(実施例4)
本実施例は、図11に示すように、実施例2に係る浴水浄化装置Aの変容例に係るものである。
【0084】
即ち、図11に示すように、本実施例では、循環ポンプ15と開閉弁29との間に蓄熱部91を設け、かつ、必要に応じて、蓄熱部91の上流側をなす浴湯圧送配管16の部分をバイパス配管92を介して開閉弁29に接続し、同開閉弁29を混合栓としても用いる構成としている。
【0085】
ここに、蓄熱部91は、図11に示すように、断熱壁91a によって区画された密閉空間内に、例えば、ワックス、ナフタリン、ポリエチレングリコール等の蓄熱材91b を充填し、同蓄熱材91b 内に螺旋状の金属管からなる熱交換用配管91c を配設し、同熱交換用配管91c の両端をそれぞれ浴湯圧送配管16の上流側と下流側とに接続し、さらに、密閉空間内に、熱交換用配管91c と接触状態にヒーターエレメント91d を配設し、同ヒーターエレメント91d を安価な夜間電力を利用するために夜間用200 ボルト電源91f に接続することによって構成している。なお、図11において、91e は、循環ポンプ15や、制御部24や、開閉弁29の弁駆動等のための100 ボルト電源である。熱交換用配管91と接触状態にヒーターエレメント91d を配設したのは、蓄熱材91b の加熱蓄熱時に、蓄熱材91b の全体に熱の伝導・拡散を効率よく行うためである。
【0086】
かかる構成によって、深夜電力を利用して、蓄熱材91b に熱を蓄え、日中は、その蓄えた熱を熱交換用配管91c を介して浴湯に与えるので、運用コストを低減でき、経済的効果を奏する。
【0087】
なお、蓄熱材91b としては、好ましくは、凝固点が40℃以上のものを用いるが、凝固点の高いもの (45℃以上) を用いることもでき、この場合は、バイパス配管92からの水を混合栓としても機能する開閉弁29で混合し、適温の浴湯をろ過装置19に供給することができる。
【0088】
蓄熱部91の殻体を断熱壁91a で形成したのは、浴水浄化装置Aにおける蓄熱部91周りの機器を、蓄熱部91で発生する熱による損傷から保護するためである。
【0089】
(実施例5)
本実施例は、図12に示すように、実施例4に係る浴水浄化装置Aの変容例に係るものである。
【0090】
即ち、図12に示すように、本実施例では、蓄熱材91b を充填した蓄熱部91を、浴湯圧送配管16上であって、ろ過装置19の下流側をなす箇所に取付けている。従って、蓄熱部91側に、より多くの浴湯を流し、蓄熱材91b の熱交換によって高熱となった浴湯がろ過装置19内の細菌を死滅させないため、差し湯が可能となる。
【0091】
蓄熱部91の断熱壁91a の一部を切欠して開口部93を設け、同開口部93を通して、蓄熱材91b をろ過装置19と直接的に接触させている。従って、長期間の旅行時や、故障時や、水抜き時において、ろ過装置19のろ材へも蓄熱部91の保有する熱を伝達して、ろ材の温度を一定以上に保持することができ、バクテリアの活性を維持することができる。従って、運転再開後、即座に生物ろ過が行える。
【0092】
蓄熱部91におけるヒーターエレメント91d を棒状体に変えて螺旋体を用いている。
【0093】
浴湯圧送配管16上であって、ろ過装置19と蓄熱部91との間をなす箇所にステッピングモータM、DCモータ、サーボモータ等によって駆動される流量調整弁94を取付けている。従って、浴湯圧送配管16とバイパス配管92との合流部に設けた温度センサ95の検出出力に基づいて、流量調整弁の弁開度を無段階調整し、適温の浴湯を浴槽10中に還流することができる。
【0094】
さらに、浴湯圧送配管16であって、温度センサ95と紫外線殺菌装置18との間をなす箇所には追いたき加熱装置20が設けられており、蓄熱部91の熱量では浴湯温度を24時間一定温度に保てない場合は、同加熱装置20によって追いたきを行うことができる。
【0095】
( 実施例6)
本実施例は、図13〜図15に示すように、オゾナイザーからなる紫外線殺菌装置18を用い、逆洗モードにおいて、オゾナイザーを駆動してオゾンを発生し、同オゾンを逆洗流路内を流れる浴湯中に混入し、浴湯の殺菌と脱臭とを行うようにしたことを特徴とするものである。
【0096】
即ち、本実施例では、逆洗流路は二つのバイパス配管96,97 から構成される。
【0097】
図11に示すように、バイパス配管96は、一端を流路切替弁22a に設けた第1逆洗用浴湯流出孔6aにエジェクタ装置99a を介して連通連結するとともに、他端をフィルタ装置34を下流側から上流側に通過した後、逆洗排水管25の中途に連通連結している。なお、逆洗排水管25は、その始端を、流路切替弁5を介して、浴湯圧送配管16上であって、フィルタ装置34とろ過装置19との間をなす箇所に連通連結している。
【0098】
また、バイパス配管96上であって、エジェクタ装置99a とフィルタ装置34との間には、第1開閉弁29a が取付けられている。
【0099】
一方、バイパス配管97は、一端を流路切替弁22a に設けた第2逆洗用浴湯流出孔6cにエジェクタ装置99b を介して連通連結するとともに、他端をろ過装置19を下流側から上流側に通過し、流路切替弁5を介して逆洗排水管25と連通連結可能としている。
【0100】
また、バイパス配管97上であって、エジェクタ装置99b とろ過装置19との間には、第2開閉弁29b が取付けられている。
【0101】
また、上記したエジェクタ装置99a,99b には、オゾン分岐配管98a,98b の終端が連通連結されており、同分岐配管98a,98b の始端が合流してオゾン供給配管98に接続されており、このオゾン供給配管98の中途には、オゾナイザーからなる殺菌装置18としてのオゾン発生装置が取付けられている。
【0102】
さらに、バイパス配管96上であって、フィルタ装置34と逆洗排水管25との間には開閉弁3が取付けられおり、逆洗排水管25の下流側にはオゾン分解装置4が取付けられている。
【0103】
次に、本実施例に係る浴水浄化装置Aにおいて、ろ過流路と逆洗流路とを選択的に可能とする流路切替弁22a の構成について説明すると、外側固定筒6内に内側回転筒7を同心円的にかつ水密状態に嵌入している。
【0104】
外側固定筒6は、その周壁中央部に第1逆洗用浴湯流出孔6aを設け、同流出孔6aの一側円周方向に90°の間隔を開けてろ過用浴湯流出孔6bを設け、さらに、同第1逆洗用浴湯流出孔6aの他側円周方向に90°の間隔を開けて第2逆洗排水用浴湯流出孔6cを設けている。
【0105】
また、ろ過用浴湯流出孔6bと、第1逆洗用浴湯流出孔6aと、第2逆洗用浴湯流出孔6cとは、それぞれ、浴湯圧送配管16、第1バイパス配管96、第2バイパス配管97とに接続されている。
【0106】
内側回転筒7は、図13及び図15に示すように、大径の本体筒7aと小径の浴湯導入筒7bからなる二重管構造を有し、浴湯導入筒7bの一端には、浴湯圧送配管16の上流側と連通連結する浴湯流入口7cが形成されており、一方、本体筒7aの外側には、周壁中央部に、円周方向に90°の間隔を開けて、第1浴湯流出孔7dと、第2浴湯流出孔7eとを設けている。さらに、第1浴湯流出孔7dと第2浴湯流出孔7eとは、それぞれ、連絡筒7f,7g を介して浴湯導入筒7bの中央部と連通連結している。
【0107】
内側回転筒7は図示しない回転モータと直結されており、同回転モータを駆動することによって内側回転筒7を外側固定筒6に対して相対回転させることができ、後述するように、ろ過モードと、逆洗・殺菌モードによる浴水浄化装置Aの運転が可能となる。
【0108】
なお、図示しないが、好ましくは、上記した外側固定筒6に設けたろ過用浴湯流出孔6bや内側回転筒7に設けた第1浴湯流出孔7d等の周縁には、水密性を確保するため、シールパッキンを装着する。
【0109】
次に、上記した構成を有する浴水浄化装置Aにおけるろ過モード及び逆洗モードによる運転について、図13及び図14を参照して説明する。
【0110】
まず、ろ過モードによる運転の場合、即ち、制御部24からの出力に基づいて流路切替弁22a,5を駆動し、図13に示す弁位置に移動する。制御部24からの出力に基づいて循環ポンプ15は常時作動状態にあるので、浴槽10内の浴湯は、浴湯吸引配管13→循環ポンプ15→流路切替弁22a →フィルタ装置34→流路切替弁5→ろ過装置19→加熱装置20→浴湯圧送配管16を通して浴槽10内に還流することになり、ろ過モードが実行されることになる。
【0111】
上記した構成において、ろ過装置19によって、浴湯を常時清浄な状態に維持することができるとともに、加熱装置20によって、循環流路内を流れる浴湯を加熱して常時浴湯温度を入浴可能温度に保持することができ、浴湯を交換することなく長期間にわたって入浴を楽しむことができる。
【0112】
次に、逆洗・殺菌モードによる運転の場合、制御部24からの出力に基づいて流路切替弁22a,5を駆動し、図14に示す弁位置に移動するとともに、紫外線殺菌装置18を構成するオゾナイザーを駆動する。制御部24からの出力に基づいて循環ポンプ15は常時作動状態にあるので、浴槽10内の浴湯は、浴湯吸引配管13→循環ポンプ15→流路切替弁22a →第1及び第2バイパス配管96,97 にそれぞれ流入する。
【0113】
第1バイパス配管96に流入した浴湯はエジェクタ装置99a においてオゾナイザーによって発生したオゾンがエアとともに吸引される。その後、気泡混じりの浴湯は第1バイパス配管96→第1開閉弁29a →フィルタ装置34と流れ、その際、浴湯はフィルタ装置34内を下流側から上流側に通過するので、フィルタ装置34のフィルタエレメント33に付着したゴミ等をバブリング洗浄によって効果的に除去することができる。また、オゾンによってゴミ等を殺菌・脱臭することができる。
【0114】
その後、浴湯は、第1バイパス配管96→開閉弁3→逆洗排水管25→オゾン分解装置4を通して外部に排出され洗浄モードが実行されることになる。なお、オゾン分解装置4によって逆洗排水管25中を流れる浴湯中のオゾンは完全に分解されるので、排出浴湯中に人体に有害なオゾンが残存することはない。
【0115】
一方、第2バイパス配管97に流入した浴湯はエジェクタ装置99b において同様にオゾナイザーによって発生したオゾンがエアとともに吸引される。その後、気泡混じりの浴湯はろ過装置19内を下流側から上流側に向けて通過することによってろ過材の逆洗を行うことができる。その際、ろ過装置19はバブリング洗浄されるのでろ過材への付着物を効果的に除去でき、かつ、物理的ろ過装置のみからなる場合はオゾンによって殺菌・脱臭を図ることができる。その後、浴湯は、浴湯圧送配管16→流路切替弁5→逆洗排水管25→オゾン分解装置4を通して外部に排水されることになり、逆洗モードが実行されることになる。なお、オゾン分解装置4によって逆洗排水管25中を流れる浴湯中のオゾンは完全に分解されるので、排出浴湯中に人体に有害なオゾンが残存することはない。
【0116】
さらに、本実施例では、洗浄モードにおいて、制御部24からの駆動信号によって、循環ポンプ15が作動していても、運転初期においては開閉弁29a,29b は閉状態に保持されている。従って、循環ポンプ15の継続作動によって第1,第2バイパス配管96,97 内の気泡混じりの浴湯の圧力が漸次増大することになる。その後、浴湯圧が所定圧力まで達すると、図示しない圧力センサでそのことを検出して、制御部から駆動信号を開閉弁29a,29b の駆動部に送り、同開閉弁29a,29b を瞬間的に全開する。従って、十分に昇圧された気泡混じりの浴湯が瞬間的に、第1, 第2バイパス配管96,97 を経て、フィルタ装置34やろ過装置19にに供給されることになり、フィルタエレメント33やろ過材を強力にバブリング洗浄することができるとともに、オゾンを混入しないようにした場合であって、ろ過装置19が生物ろ過装置からなる場合は、バクテリア成育を効果的に促進することができる。
【0117】
また、好ましくは、制御部24からの駆動信号によって、開閉弁29a,29b を上記したタイミングで任意の回数だけ繰り返すことによって、さらに、フィルタ装置34のフィルタエレメント33や、ろ過装置19内のろ材を強力にバブリング洗浄することができるとともに、ろ過装置19内のバクテリアの成育の促進を助長できる。
【0118】
さらに、大きなゴミを捕集するフィルタ装置33は、手で洗浄しなくてもすむため、労力を省くことができる。
【0119】
【効果】
(a)本発明では、ろ過装置に循環ポンプを用いてエアを混入した浴湯を流入してバブリング洗浄を行う洗浄流路を具備する浴水浄化装置であって、ろ過装置の上流側であって循環ポンプの下流側をなす箇所に開閉弁を設け、同開閉弁を閉にして浴湯の水圧を昇圧し、その後、開閉弁を瞬間的に開にして、昇圧浴湯をろ過装置に流入させるとともに、この開閉動作をパルス状に繰り返した。
【0120】
従って、十分に昇圧された気泡混じりの浴湯を瞬間的に且つ繰り返しろ過装置に供給することができ、ろ材を強力にバブリング洗浄することができる。ろ過装置に生物ろ過を利用している場合は、バクテリアの成育を効果的に促進することができる。
【0121】
また、開閉弁を開から閉とした際、ろ過装置を含む配管全体にウオータハンマー (水撃作用) を生じ、この振動により、ろ過装置の内壁及びろ過材を震わせることで振動による効果的な洗浄も行うことができ、洗浄効果を促進することができる。
【0122】
(b)上記した構成を有する浴水浄化装置において、洗浄流路であって、循環ポンプと開閉弁との間に蓄圧部を設けた場合は、浴湯の圧力が瞬間的に上昇したことに起因する、循環ポンプ等の機器の破損を確実に防止することができる。
【0123】
(c)上記した構成を有する浴湯循環浴槽において、蓄圧部を容積可変とした場合は、バブリング洗浄を瞬間的ではなく、持続して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る浴水浄化装置の概念的構成図である。
【図2】開閉弁の構造説明図である。
【図3】本発明の実施例2に係る浴水浄化装置の概念的構成図である。
【図4】フィルタエレメントの斜視図である。
【図5】フィルタエレメントの斜視図である。
【図6】フィルタエレメントの斜視図である。
【図7】本発明の実施例2に係る浴水浄化装置の概念的構成図である。
【図8】フィルタ装置の断面側面図である。
【図9】同フィルタ装置の分解斜視図である。
【図10】蓄圧部の構造説明図である。
【図11】本発明の実施例3に係る浴水浄化装置の概念的構成図である。
【図12】本発明の実施例4に係る浴水浄化装置の概念的構成図である。
【図13】本発明の実施例5に係る浴水浄化装置の概念的構成図である。
【図14】本発明の実施例5に係る浴水浄化装置の概念的構成図である。
【図15】内側筒の斜視図である。
【図16】従来の浴水浄化装置の概念的構成図である。
【符号の説明】
A 浴水浄化装置
B 浴水浄化装置
15 循環ポンプ
19 ろ過装置
24 制御部
29 開閉弁
50 蓄圧部
【産業上の利用分野】
本発明は、昇圧式洗浄流路を具備する浴水浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、入浴者を煩雑な浴湯交換作業から開放するとともに、入浴者にいつでも入浴可能とするため、24時間循環式の浴水浄化装置が開発・使用されている。
【0003】
この浴水浄化装置の一形態として図16に概念的に示す浴水浄化装置Bがある。
【0004】
同浴水浄化装置Bは、保護ケーシング100 内において、循環ポンプ101 と、浴湯中の人体垢成分の吸着除去を目的としたろ過装置102 と、浴湯を加温するための加熱装置103 と、細菌の繁殖を防止するための紫外線を用いた紫外線殺菌装置104 とを内部配管105 を用いて直列に接続して本体部106 を構成するとともに、同本体部106 内に加熱装置103 や紫外線殺菌装置104 の駆動を制御するための制御部107 を配設し、さらに、内部配管105 の始端と終端とに、それぞれ、一端に浴湯吸引口を有する浴湯吸引ホース108 の基端部と、一端に浴湯噴出口を有する浴湯噴出ホース109 の基端部とを接続している。
【0005】
かかる構成によって、浴槽110 と浴水浄化装置Bとの間で浴湯を循環させることによって、常時、清潔かつ入浴適温に保持された浴湯で浴槽110 内を満たすことができ、入浴者は、一日のいずれの時でも自由に入浴を楽しめ、一方、浴槽 110 の清掃作業も長期間にわたって不要とすることができる。
【0006】
また、浴水浄化装置Bは逆洗用配管111 の始端と終端とを、それぞれ流路切替弁112,113 を介して、内部配管105 であって、ろ過装置102 の下流側部分と上流側部分に連通連結し、かつ、逆洗用配管111 にはエジェクタ装置114 を設け、同エジェクタ装置114 には、空気吸引配管115 が連通連結されており、流路切替弁113 には排水管116 が接続されている。
【0007】
かかる構成によって、洗浄モードにおいては、浴湯は、循環ポンプ101 →流路切替弁113 →エジェクタ装置114 →流路切替弁112 →ろ過装置102 →流路切替弁113 →排水管116 を通して流れ、ろ過装置102 を逆洗することができる。
【0008】
さらに、エジェクタ装置114 によってエアを浴湯中に混入することができるので、ろ過装置102 の内部をバブリング洗浄する一方で、混入エアによって好気性細菌等の成育を促進することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の浴水浄化装置Bは、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。
【0010】
即ち、上記したろ過装置102 のバブリング洗浄効果は、同ろ過装置102 内へ流入する浴湯の水圧が高いほど効果的であるが、従来は何ら昇圧が図られておらず、従って、十分なバブリング洗浄効果を上げることができなかった。
【0011】
本発明は、上記した課題を解決することができる浴水浄化装置を提供することを目的とする。
【0012】
【発明が解決するための手段】
本発明は、ろ過装置に循環ポンプを用いてエアを混入した浴湯を流入してバブリング洗浄を行う洗浄流路を具備する浴水浄化装置であって、ろ過装置の上流側であって循環ポンプの下流側をなす箇所に開閉弁を設けるとともに、同開閉弁を閉にしてエア混入浴湯の水圧を昇圧し、その後、開閉弁を瞬間的に開にして、昇圧浴湯をろ過装置に流入させたことを特徴とする浴水浄化装置に係るものである。
【0013】
本発明は、また、上記した構成を有する浴水浄化装置において、洗浄流路であって、循環ポンプと開閉弁との間に蓄圧部を設けたこと、及び、蓄圧部を容積可変としたことにも構成上の特徴を有する。
【0014】
【実施例】
以下、添付図に示す実施例を参照して本発明に係る浴水浄化装置を添付図を参照して具体的に説明する。
【0015】
(実施例1)
本実施例において、本発明に係る浴水浄化装置Aは、図1に示すように、浴槽10の上方に設置されている。
【0016】
まず、図1を参照して浴水浄化装置Aの基本的構成を説明すると、一端を吸込口12を介して浴槽10中の浴湯中に臨ませた浴湯吸引配管13は、その他端をフィルタ装置14を介して循環ポンプ15の吸水口に接続している。また、循環ポンプ15は、その吐水口に浴湯圧送配管16の一端を接続しており、同浴湯圧送配管16は、その他端を噴出口17を介して浴槽10中の浴湯中に臨ませている。
【0017】
上記した構成によって、循環ポンプ15を作動すると、浴槽10中の浴湯が吸込口12及び浴湯吸引配管13を通して循環ポンプ15に吸引され、その後、循環ポンプ15より吐出された浴湯は、浴湯圧送配管16及び噴出口17を通して浴槽10中の浴湯中に噴出されることになり、主循環流路が形成されることになる。
【0018】
また、図1に示すように、主循環流路の一部を形成する浴湯圧送配管16には、上流側から下流側にかけて、紫外線発光ランプ等からなる紫外線殺菌装置18と、活性炭による物理的ろ過装置19a と、細菌を利用した生物ろ過処理等が可能な生物ろ過装置19b とからなるろ過装置19と、シーズヒーター等からなる加熱装置20とが、順に取付けられている。
【0019】
一方、浴水浄化装置Aは、上記した主循環流路に加えて逆洗流路を設けており、同逆洗流路を形成するバイパス配管21は、その始端と終端とを、それぞれ、流路切替弁22,22aを介して、主循環流路を構成する浴湯圧送配管16上であって、生物ろ過装置19b の下流側と、紫外線殺菌装置18の上流側を下流側をなす部分に接続している。また、流路切替弁22a には逆洗排水管25が接続されている。
【0020】
流路切替弁22,22aは、制御部24からの出力される制御信号に基づいて駆動され、この流路切替によって、以下に説明する、浴槽10からの浴湯を主循環流路に流すろ過モードと、ろ過装置19を洗浄する逆洗モードが可能となる。
【0021】
即ち、制御部24からの出力に基づいて流路切替弁22,22aを駆動し、流路切替弁22の下流側と流路切替弁22a の上流側を主循環流路と連絡するとともに、逆洗流路との連絡を遮断する弁位置に移動する。制御部24からの出力に基づいて循環ポンプ15は常時作動状態にあるので、浴槽10内の浴湯は、循環ポンプ15→流路切替弁22a →紫外線殺菌装置18→ろ過装置19→加熱装置20を通して浴槽10内に還流することになり、ろ過モードが実行されることになる。
【0022】
上記した構成において、ろ過装置19によって、浴湯を常時清浄な状態に維持することができるとともに、加熱装置20によって、循環流路内を流れる浴湯を加熱して常時浴湯温度を入浴可能温度に保持することができ、浴湯を交換することなく長期間にわたって入浴を楽しむことができる。
【0023】
次に、制御部24からの出力に基づいて流路切替弁22,22aを駆動し、同流路切替弁22の下流側と流路切替弁22a の上流側を逆洗流路に連絡するとともに、ろ過装置19を取付けた主循環流路の浴湯圧送配管16との連絡を遮断する弁位置に移動する。制御部24からの出力に基づいて循環ポンプ15は常時作動状態にあるので、浴槽10内の浴湯は、循環ポンプ15→流路切替弁22a →バイパス配管21→流路切替弁22→加熱装置20→ろ過装置19→紫外線殺菌装置18→流路切替弁22a →逆洗排水管25を通して外部に排水されることになり、逆洗モードが実行されることになる。
【0024】
本発明は、上記した構成を有する浴水浄化装置Aにおいて、さらに、ろ過装置19をエアを混入した浴湯を流入してバブリング洗浄可能とするとともに、同バブリング洗浄におけるろ過装置19等内への浴湯の水圧を昇圧して、バブリング洗浄効果を著しく改善できる構成としたことに特徴を有する。
【0025】
即ち、図1に示すように、浴湯圧送配管16上であって、循環ポンプ15と流路切替弁22a との間をなす箇所にはエジェクタ装置26が設けられており、同エジェクタ装置26には、一端に大気に開放するエア吸込口27を有するエア吸引配管28の他端が接続されている。
【0026】
かかる構成によって、浴湯圧送配管16内を流れる浴湯流によってエジェクタ装置26内を流れる浴湯中にエア吸引配管28を通してエアを混入することができ、その後、気泡混じりの浴湯を、流路切替弁22a →バイパス配管21→流路切替弁22を経て、加熱装置20及びろ過装置19内に、順に、供給してバブリング洗浄を行うことができる。また、紫外線殺菌装置18を紫外線殺菌灯等から構成した場合は、同殺菌灯も気泡混じりの浴湯によって同様にバブリング洗浄することができる。
【0027】
さらに、本実施例では、バイパス配管21の中途に開閉弁29を取付けており、この開閉弁29は、制御部24からの駆動信号によって以下のように開閉制御される。
【0028】
即ち、洗浄モードにおいて、制御部24からの駆動信号によって、循環ポンプ15が作動していても、運転初期においては開閉弁29は閉状態に保持されている。従って、循環ポンプ15の継続作動によってバイパス配管21内の気泡混じりの浴湯の圧力が漸次増大することになる。その後、浴湯圧が所定圧力まで達すると、図示しない圧力センサでそのことを検出して、制御部から駆動信号を開閉弁29の駆動部に送り、同開閉弁29を瞬間的に全開する。従って、十分に昇圧された気泡混じりの浴湯が瞬間的に、バイパス配管21→流路切替弁22を経て、加熱装置20とろ過装置19及び/又は紫外線殺菌装置18内に供給して、熱交換エレメントやろ材や殺菌灯を強力なバブリング洗浄することができるとともに、生物ろ過装置19b 内の好気性菌の成育を効果的に促進することができる。
【0029】
また、開閉弁29を開から閉とした際、ろ過装置19を含む配管全体にウオータハンマー (水撃作用) を生じ、この振動により、ろ過装置19の内壁及びろ過材を震わせることで、垢や生物死骸等の付着物の剥離作業を助長できる。
【0030】
また、好ましくは、制御部24からの駆動信号によって、開閉弁29を上記したタイミングで任意の回数だけパルス状に (1秒間に2〜3回) 繰り返すことによってびびり振動をつくり、さらに、効果的に洗浄ができる。
【0031】
さらに、上記した開閉弁29は、図2に示すように、常時スプリング付勢の逆止弁から構成することもできる。
【0032】
即ち、開閉弁29は、ホース又はパイプからなるバイパス配管21の中途に弁座形成筒29a とスプリング収納筒29b とを螺着して構成した弁ケーシング29c 内に、弁座29d を形成するとともに、同弁座29d に向けてスプリング29e によって常時付勢状態に当接される弁体29f を配設した構成としている。なお、スプリング 29e は、図2ではコイル式としているが、リーフ式やトーションバー式とすることもできる。
【0033】
この場合、バイパス配管21内の浴湯の圧力が設定値以上になった際、弁体29f が弁座29d から自動的にかつ瞬間的に離れ、開閉弁29は瞬間的に開となる。その後、前述した場合と同様に、十分に昇圧された気泡混じりの浴湯が瞬間的に、バイパス配管21→流路切替弁22を経て、加熱装置20とろ過装置19及び/又は紫外線殺菌装置18内に供給して、熱交換エレメントやろ材や殺菌灯を強力にバブリング洗浄することができるとともに、生物ろ過装置19b 内の好気性菌の成育を効果的に促進することができる。
【0034】
この場合、上記した制御部24及び開閉弁29の駆動部を必要としないため、開閉弁29を簡単な構成とすることができ、故障等が起こりにくくなる。また、制御部24や開閉弁29の駆動部を設けずとも、簡単にパルス状の開閉動作が行え、ウオーターハンマー (水撃作用) による振動を与えることができる。
【0035】
次に、上記した浴水浄化装置Aにおけるその他の構成について説明すると、以下の通りである。
【0036】
まず、図1に示すように、エア吸引配管28は、その中途に、逆止弁30を取付けている。従って、ろ過装置19におけるろ材の目詰まりや、流路切替弁22a の逆止モードへの切替や開閉弁29の開閉に伴ってエジェクタ装置26の内部圧が上昇した場合であっても、逆洗時に、エア吸引配管28を通して外部に漏出するのを確実に防止することができる。
【0037】
図1に示すように、本実施例では、安全性確保、外観美の向上、及び、浴水浄化装置Aのコンパクト化を図るため、循環ポンプ15, 紫外線殺菌装置18、ろ過装置19、及び、加熱装置20を、浴槽10の上縁11に載置した矩形箱状の保護ケース31内に水密状態に収納している。
【0038】
図1に示すように、浴湯吸引配管13は、その先端をなす吸込口12にヘアキャッチャ32を取付けるとともに、その中途に、フィルタエレメント33を着脱自在に装着可能なフィルタ装置34を取付けている。
【0039】
フィルタ装置34は実質的に先端に向けて直径を小さくするとともに、先端を閉塞したテーパ状筒体34a を具備しており、同筒体34a は、その基端側の内面に雌ねじ部を形成している。
【0040】
また、テーパ状筒体34a は、その基端側に、浴湯吸引配管13と連通連結する接続部35を設けている。
【0041】
一方、フィルタエレメント33は円柱状であって先端に向けて直径を小さくできる伸縮自在なスポンジ体からなり、基端にキャップ36を一体的に取付けた軸杆37の先端に着脱自在に取付けられている。また、キャップ36は、その外周面に上記したテーパ状筒体34a の雌ねじ部に螺着する雄ねじ部を設けている。
【0042】
従って、フィルタエレメント33をフィルタ装置34内に嵌入するとともに、キャップ36の雄ねじ部をテーパ状筒体34a の基端側に設けた雌ねじ部に螺着するとともに、螺着量を調整することによって、フィルタエレメント33を、流路抵抗とフィルタ機能がともに満たされる密度に容易に調整することができる。
【0043】
図1に示すように、浴湯圧送配管16は、その終端である噴出口17にもエジェクタ装置40を設けており、同エジェクタ装置40には、一端に大気に開放するエア吸込口41を有するエア吸引配管42の他端が接続されている。
【0044】
かかる構成によって、浴湯圧送配管16内を流れる浴湯流によってエジェクタ装置40内に負圧を発生し、同エジェクタ装置40内を流れる浴湯中にエア吸引配管42を通してエアを混入することができ、その後、気泡混じりの浴湯を浴槽10内に噴出することができ、所望のマッサージ効果をあげることができる。
【0045】
さらに、エア吸引配管42は、その中途に逆止弁43を取付けており、エジェクタ装置40の出口が閉塞され、その結果、エジェクタ装置40内の圧力が増大しても、浴湯がエア吸引配管42を通して外部に漏出するのを防止することができる。
【0046】
また、図1において、44は電源ボックスである。
【0047】
(実施例2)
本実施例は、図3に示すように、実質的に、洗浄流路であって、循環ポンプ15とろ過装置19との間に開閉弁29を取りつけるとともに、開閉弁29の上流側に蓄圧部50を設けたことを特徴とする。
【0048】
まず、図3を参照して本実施例に係る浴水浄化装置Aの基本的構成を説明すると、主循環流路の一部を形成する浴湯圧送配管16には、上流側から下流側にかけて、ろ過装置19と、紫外線発光ランプ等からなる紫外線殺菌装置18と、シーズヒーター等からなる加熱装置20とが、順に取付けられている。
【0049】
一方、浴水浄化装置Aは、上記した主循環流路に加えて洗浄流路を設けており、同洗浄流路は、浴湯圧送配管16上であって、ろ過装置19と加熱装置20との間をなす箇所に流路切替弁51を取付け、同流路切替弁51に洗浄排水管28の基端を接続することによって構成している。
【0050】
この流路切替弁51は、制御部24からの出力される制御信号に基づいて駆動され、その流路切替によって、以下に説明する、浴槽10からの浴湯を主循環流路に流すろ過モードと、ろ過装置19を洗浄する洗浄モードが可能となる。
【0051】
即ち、制御部24からの出力に基づいて流路切替弁51を駆動し、流路切替弁51の下流側と上流側とを連絡して主循環流路を形成するとともに、洗浄流路を形成する洗浄排水管28との連絡を遮断する弁位置に移動する。制御部24からの出力に基づいて循環ポンプ15は常時作動状態にあるので、浴槽10内の浴湯は、循環ポンプ15→ろ過装置19→紫外線殺菌装置18→加熱装置20を通して浴槽10内に還流することになり、ろ過モードが実行されることになる。
【0052】
上記した構成において、ろ過装置19によって、浴湯を常時清浄な状態に維持することができるとともに、加熱装置20によって、循環流路内を流れる浴湯を加熱して常時浴湯温度を入浴可能温度に保持することができ、浴湯を交換することなく長期間にわたって入浴を楽しむことができる。
【0053】
次に、制御部24からの出力に基づいて流路切替弁51を駆動し、同流路切替弁51の上流側と洗浄排水管28の上流側を連絡して逆洗流路を形成するとともに、浴湯圧送配管16との連絡を遮断する弁位置に移動する。制御部24からの出力に基づいて循環ポンプ15は常時作動状態にあるので、浴槽10内の浴湯は、循環ポンプ15→ろ過装置19→流路切替弁51→逆洗排水管25を通して外部に排水されることになり、洗浄モードが実行されることになる。
【0054】
本実施例は、上記した構成を有する浴水浄化装置Aにおいて、さらに、ろ過装置19にエアを混入した浴湯を流入してバブリング洗浄可能とするとともに、同バブリング洗浄におけるろ過装置19等内への浴湯の水圧を昇圧して、バブリング洗浄効果を著しく改善できる構成としたことに特徴を有する。
【0055】
即ち、図2に示すように、浴湯圧送配管16上であって、循環ポンプ15とろ過装置19との間をなす箇所には空気圧入装置52が設けられている。本実施例では、かかる空気圧入装置52は、圧送エア供給管53の一端を浴湯圧送配管16に連通連結するとともに、同浴湯圧送配管16の他端をエアポンプ (ないしエアコンプレッサ) 54に接続することによって構成している。
【0056】
かかる構成によって、エアポンプ54の駆動によって浴湯圧送配管16内を流れる浴湯中に圧送エア供給管53を通してエアを混入することができ、その後、気泡混じりの浴湯を、ろ過装置19と、流路切替弁51と、洗浄排水管28とに、順に、供給してバブリング洗浄を行うことができる。
【0057】
さらに、本実施例では、浴湯圧送配管16上であって、ろ過装置19の上流側をなす箇所にソレノイド55によって駆動される開閉弁29を取付けるとともに、その上流側に蓄圧部50を設けている。蓄圧部50は、金属又は樹脂等からなる剛体で構成しており、一方、開閉弁29は、制御部24からの駆動信号によって以下のように開閉制御される。
【0058】
即ち、洗浄モードにおいて、制御部24からの駆動信号によって、循環ポンプ15が作動していても、運転初期においては開閉弁29は閉状態に保持されている。従って、循環ポンプ15の継続作動によって浴湯圧送配管16内の気泡混じりの浴湯の圧力が漸次増大することになる。その後、蓄圧部50内に設けた圧力センサSが所定圧を検出した場合には、制御部から駆動信号を開閉弁29の駆動部に送り、同開閉弁29を瞬間的に全開する。従って、十分に昇圧された気泡混じりの浴湯が瞬間的に、浴湯圧送配管16を経て、ろ過装置19に供給して、ろ材を強力にバブリング洗浄することができるとともに、生物ろ過装置19b 内の好気性菌の成育を効果的に促進することができる。
【0059】
また、開閉弁29が閉じた際、場合によっては、瞬間的に所定圧力以上の圧力が加わり、開閉弁29の開動作が間に合わず、循環ポンプ15が破損するおそれがあったが、本実施例では、蓄圧部50を有するので、即座にその異常圧力を吸収することができ、循環ポンプ15の破損を防止することができる。また、蓄圧部50による蓄圧量が大きいため、さらに強力にバブリング洗浄することができる。
【0060】
また、好ましくは、制御部24からの駆動信号によって、ソレノイドを間欠駆動して、開閉弁29を適当なタイミングで任意の回数だけ繰り返すことによって、さらに、ろ過装置19内のろ材を強力にバブリング洗浄することができる。
【0061】
次に、上記した浴水浄化装置Aにおけるその他の構成について説明すると、以下の通りである。なお、実施例1における構成と同一構成の説明は省略する。
【0062】
まず、図3に示すように、浴湯吸引配管13は、その中途に、逆止弁56を取付けており、フィルタエレメント33の交換時に、循環ポンプ15内に滞留する浴湯が流出し、手が濡れるのを防止できる。
【0063】
図2に示すように、フィルタ装置34は先端を閉塞した筒体60を具備しており、同筒体60は、その基端側の内面にバヨネット溝部を形成している。
【0064】
また、筒体60は、その基端側に、浴湯吸引配管13と連通連結する接続部35を設けている。
【0065】
一方、フィルタエレメント33は、図3及び図4に示すように、軸線方向に粗密状態に配設した多数のブラシリング61からなり、基端にキャップ62を一体的に取付けた軸杆63の先端に着脱自在に取付けられている。また、キャップ62は、その外周面に上記した筒体60のバヨネット溝部と嵌合するバヨネット突条部を設けている。
【0066】
従って、フィルタエレメント33をフィルタ装置34内に嵌入するとともに、キャップ62のバヨネット突条部を筒体60のバヨネット溝部に嵌合することによって、フィルタエレメント33をフィルタ装置34内に装着することができる。
【0067】
また、フィルタエレメント33をブラシリング61から構成しているので、その着脱動作に連動してブラシリング61で筒体60の内面を往復摺動させることができ、浴湯吸引配管13の一部をなす筒体60の洗浄を併せて行うことができる。
【0068】
図4及び図5にフィルタエレメント33の他の形態を模式的に示す。図4はフィルタエレメント33を、外径を異にする2種類リング状のスポンジ体64を交互に連設することによって形成した場合であり、図5はフィルタエレメント33を螺旋状のスポンジ体65から形成した場合である。なお、スポンジ体64は、交互に密度を変えたものとすることもできる。また、スポンジ体64は筒体60内に圧入することによって、外周部の密度を高めることによって、浴湯が外周部のみを通過する、いわゆるショートカットを防止することができる。特に、図5の場合、フィルタエレメント33を実質的に複数段の環状螺旋部から形成することができるとともに環状螺旋部間に遊水部を形成することができるので、各環状螺旋部の全面ににわたって均一にゴミを捕集することができ、フィルタエレメント33の交換寿命を長くすることができる。
【0069】
図3に示すように、ろ過装置19は、水より比重の軽い発泡材からなり微生物を担持したろ材19c を収納するろ過室19d と、同ろ過室19d の両側に配設し蓄熱材19e を封入した蓄熱室19f とからなる。従って、浴湯交換時等において循環ポンプ15を停止させた際にも、通常運転時に貯えた熱によってろ過室19d 内を微生物の成育に適した温度 (40℃前後) に維持でき、微生物の活動を維持させ、お湯の入れ替え時のお湯はり後でも直ちにろ過モードで運転できることになる。
【0070】
(実施例3)
図7から明らかなように、本実施例に係る浴水浄化装置Aは、実施例1に記載の浴水浄化装置Aと実質的に同一の構成を有するが、以下の構成において相違する。
【0071】
即ち、図7に示すように、バイパス配管21の下流側端は直接ろ過装置19に連通連結している。このバイパス配管21上であって、流路切替弁22a と開閉弁29との間にはシリンダやゴム等の弾性素材性袋体のような可変容積体からなる蓄圧部70が取付けられている。また、バイパス配管21の下流端には、エジェクタ装置71が取りつけられており、同エジェクタ装置71には、一端を大気に開放した空気吸引管72の他端が連通連結されている。なお、エジェクタ装置71の噴出口は、ろ過装置19内において旋回浴湯流を形成するため、ろ過装置19の壁面に沿った位置に偏位して設けられている。
【0072】
蓄圧部70の具体的構成を図10に示す。ケーシング70a の内部空間は、同内部空間内に軸線方向に進退自在なピストン70b によって、浴湯流入空間70c とスプリング収納空間70d とに区画されている。浴湯流入空間70c はバイパス配管21と接続口70e を介して連通連結されるとともに、その内壁部に圧力センサSを取付けている。一方、スプリング収納空間70d 内には、ピストン70b を常時接続口70e の方向に進出するスプリング70f が配設されている。また、ピストン70b は、その外周面に、水密性を確保するためのパッキン70g を取付けるとともに、その後部に進退案内ロッド70h を一体的に取付けている。
【0073】
かかる構成によって、洗浄モードにおいて、制御部24からの駆動信号によって、循環ポンプ15が作動していても、運転初期においては開閉弁29は閉状態に保持されている。従って、循環ポンプ15の継続作動によって浴湯圧送配管16内の気泡混じりの浴湯の圧力が漸次増大することになる。また、浴湯の圧力が増大することによって、例えば、図10に示す蓄圧部70を用いた場合、ピストン70b は、スプリング70g の弾性力に抗して、その圧力によって押し上げられ、浴湯流入空間 70c の容積が大きくなる。その後、蓄圧部70内に設けた圧力センサSが所定圧を検出した場合には、制御部から駆動信号を開閉弁29の駆動部に送り、同開閉弁29を瞬間的に全開する。従って、浴湯流入空間70c 内に溜まり昇圧された浴湯が持続的に、バイパス配管21を経て、エジェクタ71内に流れ込み、エジェクタ装置71から気泡混じりの浴湯が、ろ過装置19内に旋回流を形成しながら供給され、その後、紫外線殺菌装置18内に供給され、ろ材や殺菌灯を持続してバブリング洗浄することができるとともに、ろ過装置19内のバクテリアの成育を効果的に促進することができる。この際、エジェクタ装置71をろ過装置19内に配設したので、いわゆる浴湯は流路抵抗を受けることなくろ過装置19内に供給でき、強力な浴湯旋回流を形成することができる。
【0074】
また、好ましくは、制御部24からの駆動信号によって開閉弁29の開閉を適当なタイミングで任意の回数だけ繰り返すことによって、さらに、ろ過装置19内のろ材及び/又は紫外線殺菌装置18の殺菌灯を強力にバブリング洗浄することができる。
【0075】
図示の実施例におけるその他の構成について説明すると、図7〜図9に示すように、フィルタ装置34は、上面と下面とにそれぞれ浴湯流入筒部79と浴湯流出筒部80を設けた側面視でL字状箱体からなる装置本体81と、同装置本体81に着脱自在に装着されるカセット式のフィルタ交換カートリッジ82とからなり、フィルタ交換カートリッジ82には矩形スポンジ体等からなるフィルタエレメント33が着脱自在に取付けられる。なお、着脱手段としてはバイオネット、トグルラッチ等、周知の連結手段を用いることができるが、本実施例では図示していない。
【0076】
装置本体81は、天井板81a,底板81b,左右側板81c,81d,前後側板81e,81f によって区画形成される後部空間83と、底板81g,左右側板81h,81i 及び前後側板81j, 81k によって区画形成される上面開口の前部空間84とを具備している。
【0077】
一方、フィルタ交換カートリッジ82は、天井板82a,左右側板82b,82c,前後側板82d,82e によって区画形成される後部空間85と、後側板82e の後部に区画形成されたフィルタ装着空間86とを具備している。
【0078】
そして、前部空間84は、浴湯流入筒部79を介して、浴湯吸引配管13の上流側と連通しており、一方、後部空間83は、浴湯流出筒部80を介して浴湯吸引配管13の下流側と連通している。
【0079】
従って、装置本体81にフィルタ交換カートリッジ82を装着した際は、図7に示すように、浴湯吸引配管13の上流側→浴湯流入筒部79→→前部空間84→後部空間85→フィルタエレメント33→後部空間83→浴湯流出筒部80→浴湯吸引配管13の上流側を通して浴湯が流れることになり、この際、フィルタエレメント33によって大きなゴミが捕集されることになる。
【0080】
また、本実施例において、フィルタ装置77は浴槽10内の浴湯水面より上方に配設しているので、フィルタエレメント33の交換作業を容易に行うことができる。
【0081】
図7に示すように、ろ過装置19は、その上下をろ材流出防止層66,67 によって仕切られたろ過室内に多数の、水より比重の軽いろ過材68を空間S1を設けて収納しており、ろ過材にはバクテリアが担持されている。また、空間S1は、ろ過材68の乱れを起こしやすいように形成されている。
【0082】
図6に示すように、空気吸引配管72はその中途に逆止弁69を設けており、ろ過モード時、ろ過装置19内の浴湯が空気吸引配管72を通して外部に漏出するのを確実に防止することができる。
【0083】
(実施例4)
本実施例は、図11に示すように、実施例2に係る浴水浄化装置Aの変容例に係るものである。
【0084】
即ち、図11に示すように、本実施例では、循環ポンプ15と開閉弁29との間に蓄熱部91を設け、かつ、必要に応じて、蓄熱部91の上流側をなす浴湯圧送配管16の部分をバイパス配管92を介して開閉弁29に接続し、同開閉弁29を混合栓としても用いる構成としている。
【0085】
ここに、蓄熱部91は、図11に示すように、断熱壁91a によって区画された密閉空間内に、例えば、ワックス、ナフタリン、ポリエチレングリコール等の蓄熱材91b を充填し、同蓄熱材91b 内に螺旋状の金属管からなる熱交換用配管91c を配設し、同熱交換用配管91c の両端をそれぞれ浴湯圧送配管16の上流側と下流側とに接続し、さらに、密閉空間内に、熱交換用配管91c と接触状態にヒーターエレメント91d を配設し、同ヒーターエレメント91d を安価な夜間電力を利用するために夜間用200 ボルト電源91f に接続することによって構成している。なお、図11において、91e は、循環ポンプ15や、制御部24や、開閉弁29の弁駆動等のための100 ボルト電源である。熱交換用配管91と接触状態にヒーターエレメント91d を配設したのは、蓄熱材91b の加熱蓄熱時に、蓄熱材91b の全体に熱の伝導・拡散を効率よく行うためである。
【0086】
かかる構成によって、深夜電力を利用して、蓄熱材91b に熱を蓄え、日中は、その蓄えた熱を熱交換用配管91c を介して浴湯に与えるので、運用コストを低減でき、経済的効果を奏する。
【0087】
なお、蓄熱材91b としては、好ましくは、凝固点が40℃以上のものを用いるが、凝固点の高いもの (45℃以上) を用いることもでき、この場合は、バイパス配管92からの水を混合栓としても機能する開閉弁29で混合し、適温の浴湯をろ過装置19に供給することができる。
【0088】
蓄熱部91の殻体を断熱壁91a で形成したのは、浴水浄化装置Aにおける蓄熱部91周りの機器を、蓄熱部91で発生する熱による損傷から保護するためである。
【0089】
(実施例5)
本実施例は、図12に示すように、実施例4に係る浴水浄化装置Aの変容例に係るものである。
【0090】
即ち、図12に示すように、本実施例では、蓄熱材91b を充填した蓄熱部91を、浴湯圧送配管16上であって、ろ過装置19の下流側をなす箇所に取付けている。従って、蓄熱部91側に、より多くの浴湯を流し、蓄熱材91b の熱交換によって高熱となった浴湯がろ過装置19内の細菌を死滅させないため、差し湯が可能となる。
【0091】
蓄熱部91の断熱壁91a の一部を切欠して開口部93を設け、同開口部93を通して、蓄熱材91b をろ過装置19と直接的に接触させている。従って、長期間の旅行時や、故障時や、水抜き時において、ろ過装置19のろ材へも蓄熱部91の保有する熱を伝達して、ろ材の温度を一定以上に保持することができ、バクテリアの活性を維持することができる。従って、運転再開後、即座に生物ろ過が行える。
【0092】
蓄熱部91におけるヒーターエレメント91d を棒状体に変えて螺旋体を用いている。
【0093】
浴湯圧送配管16上であって、ろ過装置19と蓄熱部91との間をなす箇所にステッピングモータM、DCモータ、サーボモータ等によって駆動される流量調整弁94を取付けている。従って、浴湯圧送配管16とバイパス配管92との合流部に設けた温度センサ95の検出出力に基づいて、流量調整弁の弁開度を無段階調整し、適温の浴湯を浴槽10中に還流することができる。
【0094】
さらに、浴湯圧送配管16であって、温度センサ95と紫外線殺菌装置18との間をなす箇所には追いたき加熱装置20が設けられており、蓄熱部91の熱量では浴湯温度を24時間一定温度に保てない場合は、同加熱装置20によって追いたきを行うことができる。
【0095】
( 実施例6)
本実施例は、図13〜図15に示すように、オゾナイザーからなる紫外線殺菌装置18を用い、逆洗モードにおいて、オゾナイザーを駆動してオゾンを発生し、同オゾンを逆洗流路内を流れる浴湯中に混入し、浴湯の殺菌と脱臭とを行うようにしたことを特徴とするものである。
【0096】
即ち、本実施例では、逆洗流路は二つのバイパス配管96,97 から構成される。
【0097】
図11に示すように、バイパス配管96は、一端を流路切替弁22a に設けた第1逆洗用浴湯流出孔6aにエジェクタ装置99a を介して連通連結するとともに、他端をフィルタ装置34を下流側から上流側に通過した後、逆洗排水管25の中途に連通連結している。なお、逆洗排水管25は、その始端を、流路切替弁5を介して、浴湯圧送配管16上であって、フィルタ装置34とろ過装置19との間をなす箇所に連通連結している。
【0098】
また、バイパス配管96上であって、エジェクタ装置99a とフィルタ装置34との間には、第1開閉弁29a が取付けられている。
【0099】
一方、バイパス配管97は、一端を流路切替弁22a に設けた第2逆洗用浴湯流出孔6cにエジェクタ装置99b を介して連通連結するとともに、他端をろ過装置19を下流側から上流側に通過し、流路切替弁5を介して逆洗排水管25と連通連結可能としている。
【0100】
また、バイパス配管97上であって、エジェクタ装置99b とろ過装置19との間には、第2開閉弁29b が取付けられている。
【0101】
また、上記したエジェクタ装置99a,99b には、オゾン分岐配管98a,98b の終端が連通連結されており、同分岐配管98a,98b の始端が合流してオゾン供給配管98に接続されており、このオゾン供給配管98の中途には、オゾナイザーからなる殺菌装置18としてのオゾン発生装置が取付けられている。
【0102】
さらに、バイパス配管96上であって、フィルタ装置34と逆洗排水管25との間には開閉弁3が取付けられおり、逆洗排水管25の下流側にはオゾン分解装置4が取付けられている。
【0103】
次に、本実施例に係る浴水浄化装置Aにおいて、ろ過流路と逆洗流路とを選択的に可能とする流路切替弁22a の構成について説明すると、外側固定筒6内に内側回転筒7を同心円的にかつ水密状態に嵌入している。
【0104】
外側固定筒6は、その周壁中央部に第1逆洗用浴湯流出孔6aを設け、同流出孔6aの一側円周方向に90°の間隔を開けてろ過用浴湯流出孔6bを設け、さらに、同第1逆洗用浴湯流出孔6aの他側円周方向に90°の間隔を開けて第2逆洗排水用浴湯流出孔6cを設けている。
【0105】
また、ろ過用浴湯流出孔6bと、第1逆洗用浴湯流出孔6aと、第2逆洗用浴湯流出孔6cとは、それぞれ、浴湯圧送配管16、第1バイパス配管96、第2バイパス配管97とに接続されている。
【0106】
内側回転筒7は、図13及び図15に示すように、大径の本体筒7aと小径の浴湯導入筒7bからなる二重管構造を有し、浴湯導入筒7bの一端には、浴湯圧送配管16の上流側と連通連結する浴湯流入口7cが形成されており、一方、本体筒7aの外側には、周壁中央部に、円周方向に90°の間隔を開けて、第1浴湯流出孔7dと、第2浴湯流出孔7eとを設けている。さらに、第1浴湯流出孔7dと第2浴湯流出孔7eとは、それぞれ、連絡筒7f,7g を介して浴湯導入筒7bの中央部と連通連結している。
【0107】
内側回転筒7は図示しない回転モータと直結されており、同回転モータを駆動することによって内側回転筒7を外側固定筒6に対して相対回転させることができ、後述するように、ろ過モードと、逆洗・殺菌モードによる浴水浄化装置Aの運転が可能となる。
【0108】
なお、図示しないが、好ましくは、上記した外側固定筒6に設けたろ過用浴湯流出孔6bや内側回転筒7に設けた第1浴湯流出孔7d等の周縁には、水密性を確保するため、シールパッキンを装着する。
【0109】
次に、上記した構成を有する浴水浄化装置Aにおけるろ過モード及び逆洗モードによる運転について、図13及び図14を参照して説明する。
【0110】
まず、ろ過モードによる運転の場合、即ち、制御部24からの出力に基づいて流路切替弁22a,5を駆動し、図13に示す弁位置に移動する。制御部24からの出力に基づいて循環ポンプ15は常時作動状態にあるので、浴槽10内の浴湯は、浴湯吸引配管13→循環ポンプ15→流路切替弁22a →フィルタ装置34→流路切替弁5→ろ過装置19→加熱装置20→浴湯圧送配管16を通して浴槽10内に還流することになり、ろ過モードが実行されることになる。
【0111】
上記した構成において、ろ過装置19によって、浴湯を常時清浄な状態に維持することができるとともに、加熱装置20によって、循環流路内を流れる浴湯を加熱して常時浴湯温度を入浴可能温度に保持することができ、浴湯を交換することなく長期間にわたって入浴を楽しむことができる。
【0112】
次に、逆洗・殺菌モードによる運転の場合、制御部24からの出力に基づいて流路切替弁22a,5を駆動し、図14に示す弁位置に移動するとともに、紫外線殺菌装置18を構成するオゾナイザーを駆動する。制御部24からの出力に基づいて循環ポンプ15は常時作動状態にあるので、浴槽10内の浴湯は、浴湯吸引配管13→循環ポンプ15→流路切替弁22a →第1及び第2バイパス配管96,97 にそれぞれ流入する。
【0113】
第1バイパス配管96に流入した浴湯はエジェクタ装置99a においてオゾナイザーによって発生したオゾンがエアとともに吸引される。その後、気泡混じりの浴湯は第1バイパス配管96→第1開閉弁29a →フィルタ装置34と流れ、その際、浴湯はフィルタ装置34内を下流側から上流側に通過するので、フィルタ装置34のフィルタエレメント33に付着したゴミ等をバブリング洗浄によって効果的に除去することができる。また、オゾンによってゴミ等を殺菌・脱臭することができる。
【0114】
その後、浴湯は、第1バイパス配管96→開閉弁3→逆洗排水管25→オゾン分解装置4を通して外部に排出され洗浄モードが実行されることになる。なお、オゾン分解装置4によって逆洗排水管25中を流れる浴湯中のオゾンは完全に分解されるので、排出浴湯中に人体に有害なオゾンが残存することはない。
【0115】
一方、第2バイパス配管97に流入した浴湯はエジェクタ装置99b において同様にオゾナイザーによって発生したオゾンがエアとともに吸引される。その後、気泡混じりの浴湯はろ過装置19内を下流側から上流側に向けて通過することによってろ過材の逆洗を行うことができる。その際、ろ過装置19はバブリング洗浄されるのでろ過材への付着物を効果的に除去でき、かつ、物理的ろ過装置のみからなる場合はオゾンによって殺菌・脱臭を図ることができる。その後、浴湯は、浴湯圧送配管16→流路切替弁5→逆洗排水管25→オゾン分解装置4を通して外部に排水されることになり、逆洗モードが実行されることになる。なお、オゾン分解装置4によって逆洗排水管25中を流れる浴湯中のオゾンは完全に分解されるので、排出浴湯中に人体に有害なオゾンが残存することはない。
【0116】
さらに、本実施例では、洗浄モードにおいて、制御部24からの駆動信号によって、循環ポンプ15が作動していても、運転初期においては開閉弁29a,29b は閉状態に保持されている。従って、循環ポンプ15の継続作動によって第1,第2バイパス配管96,97 内の気泡混じりの浴湯の圧力が漸次増大することになる。その後、浴湯圧が所定圧力まで達すると、図示しない圧力センサでそのことを検出して、制御部から駆動信号を開閉弁29a,29b の駆動部に送り、同開閉弁29a,29b を瞬間的に全開する。従って、十分に昇圧された気泡混じりの浴湯が瞬間的に、第1, 第2バイパス配管96,97 を経て、フィルタ装置34やろ過装置19にに供給されることになり、フィルタエレメント33やろ過材を強力にバブリング洗浄することができるとともに、オゾンを混入しないようにした場合であって、ろ過装置19が生物ろ過装置からなる場合は、バクテリア成育を効果的に促進することができる。
【0117】
また、好ましくは、制御部24からの駆動信号によって、開閉弁29a,29b を上記したタイミングで任意の回数だけ繰り返すことによって、さらに、フィルタ装置34のフィルタエレメント33や、ろ過装置19内のろ材を強力にバブリング洗浄することができるとともに、ろ過装置19内のバクテリアの成育の促進を助長できる。
【0118】
さらに、大きなゴミを捕集するフィルタ装置33は、手で洗浄しなくてもすむため、労力を省くことができる。
【0119】
【効果】
(a)本発明では、ろ過装置に循環ポンプを用いてエアを混入した浴湯を流入してバブリング洗浄を行う洗浄流路を具備する浴水浄化装置であって、ろ過装置の上流側であって循環ポンプの下流側をなす箇所に開閉弁を設け、同開閉弁を閉にして浴湯の水圧を昇圧し、その後、開閉弁を瞬間的に開にして、昇圧浴湯をろ過装置に流入させるとともに、この開閉動作をパルス状に繰り返した。
【0120】
従って、十分に昇圧された気泡混じりの浴湯を瞬間的に且つ繰り返しろ過装置に供給することができ、ろ材を強力にバブリング洗浄することができる。ろ過装置に生物ろ過を利用している場合は、バクテリアの成育を効果的に促進することができる。
【0121】
また、開閉弁を開から閉とした際、ろ過装置を含む配管全体にウオータハンマー (水撃作用) を生じ、この振動により、ろ過装置の内壁及びろ過材を震わせることで振動による効果的な洗浄も行うことができ、洗浄効果を促進することができる。
【0122】
(b)上記した構成を有する浴水浄化装置において、洗浄流路であって、循環ポンプと開閉弁との間に蓄圧部を設けた場合は、浴湯の圧力が瞬間的に上昇したことに起因する、循環ポンプ等の機器の破損を確実に防止することができる。
【0123】
(c)上記した構成を有する浴湯循環浴槽において、蓄圧部を容積可変とした場合は、バブリング洗浄を瞬間的ではなく、持続して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る浴水浄化装置の概念的構成図である。
【図2】開閉弁の構造説明図である。
【図3】本発明の実施例2に係る浴水浄化装置の概念的構成図である。
【図4】フィルタエレメントの斜視図である。
【図5】フィルタエレメントの斜視図である。
【図6】フィルタエレメントの斜視図である。
【図7】本発明の実施例2に係る浴水浄化装置の概念的構成図である。
【図8】フィルタ装置の断面側面図である。
【図9】同フィルタ装置の分解斜視図である。
【図10】蓄圧部の構造説明図である。
【図11】本発明の実施例3に係る浴水浄化装置の概念的構成図である。
【図12】本発明の実施例4に係る浴水浄化装置の概念的構成図である。
【図13】本発明の実施例5に係る浴水浄化装置の概念的構成図である。
【図14】本発明の実施例5に係る浴水浄化装置の概念的構成図である。
【図15】内側筒の斜視図である。
【図16】従来の浴水浄化装置の概念的構成図である。
【符号の説明】
A 浴水浄化装置
B 浴水浄化装置
15 循環ポンプ
19 ろ過装置
24 制御部
29 開閉弁
50 蓄圧部
Claims (3)
- 浴槽(10)中の浴湯が吸込口(12)及び浴湯吸引配管(13)を通して循環ポンプ(15)に吸引され、その後、循環ポンプ(15)より吐出された浴湯を、浴湯圧送配管(16)、ろ過装置(19)及び噴出口(17)を通して浴槽(10)中の浴湯中に還流するろ過流路を構成するとともに、ろ過装置(19)に循環ポンプ(15)を用いてエアを混入した浴湯を流入してバブリング洗浄を行う洗浄流路を具備し、ろ過装置(19)の上流側であって循環ポンプ(15)の下流側をなす箇所に開閉弁(29)を設け、同開閉弁(29)を閉にして浴湯の水圧を昇圧し、その後、開閉弁(29)を瞬間的に開にして、昇圧浴湯をろ過装置(19)に流入させるとともに、この開閉動作をパルス状に繰り返したことを特徴とする浴水浄化装置。
- 洗浄流路であって、循環ポンプ(15)と開閉弁(29)との間に蓄圧部(50),(70)を設けたことを特徴とする請求項1記載の浴水浄化装置。
- 蓄圧部(70)を容積可変としたことを特徴とする請求項2記載の浴水浄化装置。
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