JP3581723B2 - 会話情報制御装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は会話情報制御装置に係り、特にオンラインシステムに採用されている会話情報制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のシステムとしては、たとえば時分割多重方式を用いたオンラインシステムがある。このオンラインシステムには、複数個の端末部と通信回線を介して接続されている汎用の大型計算機システムがある。
【0003】
近年、このような大型計算機システムには、コンピュータ資源を効率よく働かせるためのソフトウェア群としてオペレーティングシステム(Operating system :OS)が活用されている。
【0004】
このようなオンラインシステムの例としては、図16の従来のオンラインシステムの構成図に示すものなどがある。
図16において、オペレーティングシステム(以下、「OS」という。)201には、入力情報を時分割して制御する時分割(タイムシェアリング)制御部202がある。
【0005】
この時分割制御部202は、監視処理を行う監視処理部202aと、ジョブプロセスの管理をするジョブプロセス管理部202bと、タスクとハードウェア資源の管理をするタスク管理部202cと、データの管理をするデータ管理部202dと、その他の管理をする管理部202eから成っている。
【0006】
また、OS200には、コボル(COBOL)コンパイラ、フオトーラン(FORTRAN)コンパイラ、ベイシック(BASIC)などの言語処理部、データベース/データ通信を行うDB/DC処理部などの処理部が設けられている。
【0007】
一方、通信制御プログラム部204には、各端末装置205からの通信情報が順に入力され、オンラインシステム200内における処理が行われる。
また、この通信制御プログラム部204では、オンラインシステム200内で処理したオンライン情報を通信制御プログラム部204を経て端末部205へ送出している。
【0008】
またユーザジョブ空間部206ー1〜206ーnは、端末装置205の各ユーザ毎にジョブ環境を複写する空間で,これらのユーザジョブ空間206ー1〜206ーn毎に起動され、その起動されたユーザジョブ空間206ー1〜206ーn毎に処理が行われる。またユーザジョブ空間206ー1〜206ーn毎に処理した後に空間制御プログラムの処理を終了する。
【0009】
一方、通信制御タスク部208は、端末装置205側でユーザが作成した応用プログラムと対になって、主として応用プログラム制御部213の応用プログラムと端末装置205に対する入出力状態を、監視するタスクである。応用プログラム部209は、通信制御タスク部208と一体となって端末装置205で作成したコマンドを監視する。
【0010】
IOサービスルーチン部210は、応用プログラム部213からIOサービスルーチンを呼び出し、端末装置205とオンラインシステム200との情報の授受に必要な入出力処理を行う。このときには、IOサービスルーチン部210では、端末装置205との通信にかかわるプロトコル編集やメッセージの編集が行なえる。
【0011】
また、以上に説明したオンラインシステムでは、縮小命令セットコンピュータであるRISC(reduced instruction set computer)アーキテクチャを具備したものがある。
【0012】
このRISCは、多数の複雑な高機能命令を処理できるCPUを搭載したコンピュータであるCISC(computer managed instruction)と対象的な厳選した少ない命令体系をもつコンピュータのことである。
【0013】
これまではこのようなRISCを用いたオンラインシステムで業務開始のための復帰あるいは退避の処理を行っていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上に説明したオンラインシステム200では、一つのプログラム処理により複数の端末装置205の会話処理を行なう際に、図17に示すように複数の端末装置205の会話情報を保持したままで会話情報記憶領域220へ復帰情報を保証しようとしても記憶領域の制約などのためできなかった。
【0015】
そのため、この種のオンラインシステムでは、入力メッセージに対応した業務開始指令の処理再開をするとき復帰情報の退避処理や復元処理ができなくなる虞れがあった。
【0016】
すなわち、前記従来技術では、ひとつのプログラム処理により複数の端末装置205との会話処理を行うことができなかった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたもので、縮小命令セットコンピュータのレジスタウィンドウの性質を用い、業務開始指令の処理再開時の復帰情報を他の情報から保証しながら、退避および復元処理が行なえるようにする会話情報制御装置を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
<第1の発明の要旨>
本発明では、たとえば図1の原理図に示すように、縮小命令セットからなる中央処理部1に複数の端末装置2からの入力メッセージ100を取り出すメッセージ取出手段3と、この取出手段3から順にメッセージ100を取り出し、そのメッセージ100に従って業務開始後の会話メッセージを振り分ける振り分け手段4と、この振り分け手段4の出力に基づいた情報を、端末装置2に対応して制御する記憶領域制御手段5と、この記憶領域制御手段5からの制御出力に基づいて業務開始後のそれぞれの会話ポイントの復帰番地に退避が行われる退避手段6と、この退避手段6で退避した情報を制御手段5からの制御出力に基づいて退避手段6より読みだしてシステムと端末との会話情報を復元させる復元手段7とを具備する。
【0018】
〔中央処理部〕
本発明で、中央処理部1は、縮小命令セットコンピュータ(RISC)のプロセッサからなる。
【0019】
〔端末装置〕
本発明で、端末装置2は、中央処理部1の入力メッセージ取り出し手段3とそれぞれ回線により接続されている。
【0020】
〔入力メッセージ取出手段〕
本発明で、端末装置3は、端末装置2からの入力メッセージ100を取り出す。
【0021】
〔業務開始指令振り分け手段〕
本発明で、業務開始指令振り分け手段4は、メッセージ取出手段3から順にメッセージ100を取り出し、そのメッセージ100に従って業務開始指令もしくは会話中のメッセージを振り分ける。
【0022】
〔記憶領域制御手段〕
本発明で、記憶領域制御手段5は、業務開始指令振り分け手段4からの出力に基づいて必要な情報を、端末装置2に対応して制御する。
【0023】
〔会話情報退避手段〕
本発明で、会話情報退避手段6は、記憶領域制御手段5からの制御出力に基づいて業務開始指令あるいは会話中の各会話毎に退避が行われる。
【0024】
〔会話情報復元手段〕
本発明で、会話情報復元手段7は、退避手段6で退避した情報を制御手段5からの制御出力に基づいて退避手段6より読みだして会話情報を復元させる。
【0025】
<第2の発明の要旨>
本発明では、たとえば図2の原理図に示すように、メッセージ振り分け手段4には、プッシユ動作とポップ動作を行う会話制御手段4aを包含することが好ましい。
【0026】
〔会話制御手段〕
本発明で、会話制御手段4aは、メッセージ振り分け手段4には、プッシユ動作とポップ動作を行う会話制御手段4aが設けられている。
【0027】
<第3の発明の要旨>
本発明では、たとえば図3の原理図に示すように、メッセージ振り分け手段4としてレジスタ4bを用いることが好ましく、レジスタ4bに指示された業務開始および会話処理指令を行うプログラム部51への復帰アドレスを第1のリーフルーチン部61で設定し、さらに業務開始および会話処理指令を行うプログラム部51の復帰アドレスを取出し、後続のアドレスを呼び出すときのパラメータを第2のリーフルーチン部62で設定する。
【0028】
〔レジスタ〕
本発明で、会話制御手段4aは、メッセージ振り分け手段4としてレジスタ4bを用いる。このレジスタ4bでは、指示された業務開始および会話処理指令を行うプログラム部51への復帰アドレスを第1のリーフルーチン部61で設定し、さらに業務開始および会話処理指令を行うプログラム部51の復帰アドレスを取出し、後続のアドレスを呼び出すときのパラメータを第2のリーフルーチン部62で設定する。
【0029】
【作用】
<第1の発明の必須構成要素による作用>
第1の発明では、たとえば図1の原理図に示すように、縮小命令セットからなる中央処理部1に複数の端末装置2からの入力メッセージ100を入力メッセージ取出手段3より取出し、このメッセージ取出手段3から順にメッセージ100を取り出す。
【0030】
次に、そのメッセージ100に従って業務開始指令を振り分け手段4で振り分け、この振り分け手段4の出力に基づいた情報を、端末装置2に対応して記憶領域制御手段5で制御する。
【0031】
この記憶領域制御手段5からの制御出力に基づいて業務開始指令があるまで退避手段6で退避が行なわれる。
この退避手段6で退避した情報は、制御手段5からの制御出力に基づいて退避手段6より読みだして会話情報を復元手段7により復元させる。
【0032】
また業務開始後のそれぞれの会話においても同様の退避復元動作を行うことができる。
以上に説明したプロセスで会話処理を行うことにより、複数の端末装置2と会話処理を行う場合でも、これらの端末装置2との間で行う会話処理に要するようプロセスを大幅に削減することができる。
【0033】
<第2の発明の必須構成要素による作用>
本発明では、たとえば図1の原理図に示すように、メッセージ振り分け手段4に設けた会話制御手段4でプッシユ動作とポップ動作を行う。これにより、プッシユ動作時には領域アドレスがアップし、ポップ動作時にその領域アドレスがダウンするように動作させることができる。
【0034】
これにより、中央処理部1の利用効率やプロセスの利用量効率を向上させることができる。
<第3の発明の必須構成要素による作用>
本発明では、たとえば図1の原理図に示すように、メッセージ振り分け手段4としてレジスタ4bを用い、レジスタ4bに指示された業務開始および会話処理指令を行うプログラム部51への復帰アドレスを第1のリーフルーチン部61で設定し、さらに業務開始および会話処理指令を行うプログラム部51の復帰アドレスを取出し、後続のアドレスを呼び出すときのパラメータを第2のリーフルーチン部62で設定することにより、スタック領域を使用せずに処理をすることができる。
【0035】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
実施例を図4〜図10を参照して説明する。
〔実施例の概要〕
この実施例は、逐次処理方式からなる計算機、いわゆるノイマン型計算機を用いて会話制御を行うオンライン装置10において、中央処理部1にRISCプロセッサを用いてオンラインプログラムの会話処理を行なうようにしたものである。
【0036】
中央処理部1は、図4の構成図においてはアドレス、状態語などの一時的な記憶場所として用いるレジスタ21、主記憶部20に格納されている命令を解読するプログラム命令捕捉器23、状態語格納部24a、加算器24bおよびクロックジェネレータ24cから成る回路部24、プログラム命令捕捉器23から送出された命令を解読するプログラム命令解読器25、通信情報の制御をする通信制御部26から成る。
【0037】
この中央処理部1は、リスク(RISC:Reduced Instruction Set Computer)プロセッサを用いている。
端末機2は、図4において中央処理部1の通信制御部26と回線を介して接続され、端末機2とオンライン装置10との通信が行われる。
【0038】
オンライン装置10は、中央処理部1にRISCプロセッサを用いてオンラインプログラムの会話処理を行なう。
主記憶部20では、会話情報の退避をするとともに、その退避した会話情報を復元するときに退避した会話情報を呼び出す。
【0039】
レジスタ21は、処理中の命令、データ、アドレス、状態語などの一時的な記憶場所として用いる。
図5はRISCのレジスタアーキテクチャの例を示す図である。この図において、レジスタ21はグローバルレジスタ21aとウィンドウレジスタ21bとから成る。グローバルレジスタ21aは、グローバルレジスタ用の番地として0〜mまでが設定されており、演算用のレジスタとして機能する。
【0040】
一方、ウィンドウレジスタ21bは、OUTレジスタ0〜P,ローカルレジスタ0〜r,INレジスタ0〜nからなり、制御用のレジスタとして使用する。
プログラム命令捕捉器22は、主記憶部20に格納されている命令を解読し、その命令をひとつづつ取り出す。
【0041】
ALU23は算術論理演算部のことで、論理演算などを実行する。
回路部24には、プログラム状態語(PSW)を格納するためのもので、計算機命令の実行される順番を制御した、特定のプログラムに関連する状態に関する情報および制御コードが入っている。
【0042】
プログラム命令解読器25は、プログラム命令捕捉器23から送出された命令を解読する。
通信制御部26は、端末機2からの通信情報およびオンライン装置10側の通信情報の制御をする。
【0043】
メッセージ入出力部30は、図4に示す通信制御部26に設けられ、端末機2からオンライン装置10に送出されたメッセージの入力処理が行われる。またオンライン装置10から端末装置2に送出するメッセージを出力する。
【0044】
メッセージキューイング部31は、図6に示すように複数の端末装置2からの入力メッセージを受信して、そのメッセージを入力メッセージとして入力する順序を決めるとともに、オンライン装置20の応用プログラム部51の特定メッセージに対応する処理結果を伝えるメッセージ、これを出力メッセージとして受付け、出力メッセージとして出力する順序を決める。
【0045】
メッセージキューイング部31には、図7に示す入力メッセージキュー部31aと出力メッセージキュー部31bから成り、入力メッセージキュー部31aで入力順序の例えば、4番から6番が決められる。
【0046】
一方、出力メッセージキュー部31bで出力メッセージの出力順序が決められる。
図8は、図7に説明した入力メッセージキュー部の説明図である。
【0047】
入力メッセージキューを一旦蓄積のが、図8の入力キューターミナルである。このとき先頭メッセージキューのアドレス300がメッセージキューイング部31で確認される。なお、入力メッセージキューは、入力メッセージをキューターミナルに一旦蓄積するときのメッセージ本文を含むキュー(行列)要素からなるものである。
【0048】
先頭メッセージキューのアドレス300がメッセージキューイング部31で確認された後には、次の入力候補のキューアドレス301および入力メッセージ領域のアドレス302が指定され、入力メッセージの本文303として指定される。
【0049】
なお、次の入力候補のメッセージキューアドレスとは、キューターミナルにつながる多数の待ちキュー(待ち行列)を検索するための索引として用いられるものである。待ち行列の到着順番に並べることが一般的で、通常はこのキューイングの順番に従って処理が行われる。
【0050】
図8の入力キューターミナルでは、以上のアドレス指定が複数回繰り返される。
メッセージ振り分け部40では、図6および図7に示すようにメッセージキューイング部31で決められた順序の最とも番号の若い順にそのメッセージに基づいて業務もしくは会話を開始する。
【0051】
例えば、最初に振り分けられたメッセージ(MES−1)は実線の矢印で示すように応用プログラム部51のREAD(2)を読み出す。
一方、メッセージ(MES−2)は、応用プログラム部51のREAD(2)文を読みだしその読み出されたメッセージをメッセージキューイング部31の出力メッセージキュー部31bで出力順が決められる。
【0052】
さらに、メッセージ(MES−3)は、応用プログラム部51のREAD(1)文を読み出す。応用プログラム制御部50は、会話中の指令である応用プログラム部51をメッセージ振り分け部40を経て制御する。
【0053】
応用プログラム部51は、業務開始指令をするためのプログラム部で、命令領域プログラム51aとデータ領域プログラム51bとから成る。
記憶領域制御部52は、メッセージ振り分け部40の出力指令に基づいて特定の端末装置2に対応する会話情報退避領域を検索して、特定の会話情報をメッセージ振り分け部40に送出する。この記憶領域制御部52では、会話情報退避領域53の制御が行われる。
【0054】
会話情報退避領域53は、会話情報を格納する。図9はこの会話情報退避領域53の具体的構造を示す例である。この領域には、まず端末装置2の端末名が書き込まれる。この端末名は、図6などに示されている応用プログラム部51が会話処理を行う会話相手の端末装置2に付けられた名前である。
【0055】
レジスタ退避域310には、次に処理を再開する応用プログラム部51の番地を含むものである。一方、応用プログラムデータ領域の内容311は、複数の端末装置2との会話毎に使用される応用プログラム部51のデータ領域に格納する。なお、データ領域は、会話中の端末装置2が一対一に対応し、会話中の端末装置2の個数分用意される。〔実施例の作用効果〕図10の動作説明図に基づいて本実施例の動作原理を説明する。この説明においては、図5〜図9を参照する。
【0056】
複数個の端末装置2から入力された入力メッセージは、メッセージキューイング部31で、例えばAからEまでの順に並べ替えられる。この順番は端末装置2に順次送出される入力メッセージである。例えば、入力メッセージAが選択されたとき、その他の入力メッセージが待機することになる。
【0057】
入力メッセージAがメッセージ振り分け部40に入力すると、入力メッセージキューイング部31にキューイングされている次の入力メッセージキューを取り出し、既に退避済みの端末装置2毎の会話情報退避領域53から、今回受け取った入力メッセージに対応する端末装置2の会話情報を得ることができる。
【0058】
このときには、会話情報退避領域53から得た端末装置2との会話情報から、レジスタ内容およびプログラムデータ領域のアドレス情報が得られる。
したがって、メッセージ振り分け部40では、そのアドレス情報に基づいて会話情報退避領域53から読みだした内容を復元することができる。
【0059】
会話情報退避領域53から読みだした内容を復元した後には、退避情報の中から、特定の端末装置2に対応した業務開始指令もしくは会話処理指令をする応用プログラムより、次の処理を再開する復帰アドレスの番地を次メッセージの取り出し部60より取り出す。
【0060】
次に、言語ライブラリを呼び出し、第1のリーフルーチン部61で指示された応用プログラム部51の業務開始指令もしくは会話処理指令に基づいて復帰アドレスを図5のウインドウレジスタ21bに設定する。
【0061】
このようにウインドウレジスタ21bに設定された復帰アドレスに基づいて応用プログラム部51の業務開始指令もしくは会話処理指令の処理再開指定番地にあるREAD命令(3)へ復帰することができる。
【0062】
このときには、応用プログラム部51の業務開始指令のREAD命令(1)が読み出されて、第2のリーフルーチン部62でパラメータの設定が行われる。
【0063】
このパラメータは、応用プログラム部51の業務開始指令に基づいて復帰アドレスを取り出し、メッセージディスパッチャを呼び出す際に設定されるものである。
【0064】
次に、メッセージディスパッチャ部63では、後続のアドレスであるメッセージディスパッチャを呼び出す。このときには、今回会話中の端末装置2に対応する会話情報退避領域53を取り出し、応用プログラム部51の復帰アドレス、その他のレジスタ情報およびプログラムデータ領域の内容を、会話情報退避領域53に退避する。
【0065】
以上の処理が行われると、応答メッセージの出力部64から今回のREAD命令に対応する端末装置2に対して応答メッセージの出力が行われる。
次に、メッセージキューイング部31で選択した端末装置2に対応した入力メッセージBがメッセージ振り分け部40で上記メッセージAの場合と同様に処理されてその応答メッセージがそのメッセージに対応した端末装置2に送出される。
【0066】
以降のメッセージC,D,Eについても前記と同様の処理が繰り返される。
〔第1の変形実施例の概要〕
次に、RISCアーキテクチャにおける呼び出しインタフェースを用いて特定のレジスタを設定する場合について説明する。
【0067】
図11において、レジスタウインドウ70は、図5のウインドウレジスタ21bに対応するレジスタである。同図の呼び出しインタフェースの例に於て、呼び出し元のレジスタウインドウ70は、OUTS,LOCALSおよびINSのおのおののレジスタから構成されている。
〔第1の変形実施例の作用効果〕
本変形実施例では、呼び出しの前後でレジスタウインドウ70の内容がレジスタウインドウ70Aのように移動する。
【0068】
このときには、呼び出し前のOUTSレジスタ群の内容が、呼び出し後ではINSレジスタ群に転写されて引き継がれる。
また呼び出し呼び先から呼び出し元に復帰する場合には、INSレジスタの内容が、OUTSレジスタ群に転写されて引き継がれる。
【0069】
なお、図11で説明した呼び出しインタフェースにおいては、呼び出し元の復帰アドレスが一般にはINSレジスタ群の特定レジスタに設定されるので、呼び出し先に迅速に伝えることができる。
〔第2の変形実施例の概要〕
この変形実施例は、図6のメッセージ振り分け部40であるインタフェースにおける、RICSアーキテクチャによるウインドウレジスタ71とスタック71Aを用いてプッシユおよびポップ動作を行う場合である。
【0070】
スタック71Aは、関数の呼び出し元と呼び出された先の双方で独立して関数のパラメータなどの退避や復元などの処理をするための領域である。
〔第2の変形実施例の作用効果〕
本変形実施例では、スタック領域に対して関数の呼び出しに伴い領域アドレスがアップする、これがプッシユ動作で、また関数からの復帰時にダウンするのがポップ動作である。
【0071】
このようにプッシユおよびポップ動作をさせることにより、プロセス利用効率やCPUの効率を向上させることができる。
〔第3の変形実施例の概要〕
この変形実施例では、図6のメッセージ振り分け部40であるインタフェースにおける、RICSアーキテクチャによるウインドウレジスタ71、80とスタック81Aを用いて関数呼び出し実行後においてプッシユおよびポップ動作を行う(図13参照)。
【0072】
スタック81Aは、関数の呼び出し元と呼び出された先の双方で独立して関数のパラメータなどの退避や復元などの処理をするための領域である。
〔第3の変形実施例の作用効果〕
本変形実施例では、関数の呼び出しに伴い領域アドレスがアップする、これがプッシユ動作で、また関数からの復帰時にダウンするのがポップ動作である。
【0073】
このようにプッシユおよびポップ動作をさせることにより、セーブ命令の実行後においてもプロセス利用効率やCPUの効率を向上させることができる。
〔第4の変形実施例の概要〕
この変形実施例では、図6のメッセージ振り分け部40のリーフルーチン部61、62において、スタックのプッシユとポップ動作を行わず、呼び出し先のスタック領域のままで処理を行う。
【0074】
第1および第2のリーフルーチン部61、62では、スタックのプッシユとポップ動作を行わず、呼び出し先のスタック領域のままで処理を行う。
〔第4の変形実施例の作用効果〕
本変形実施例では、応用プログラム部51の復帰アドレスを退避するリーフルーチンをする。このときには、応用プログラム部51の復帰アドレスは、INSレジスタ中の特定のアドレスに設定され、また復帰アドレスの退避領域が、INSレジスタの特定レジスタに指定される。このような条件を付加して、図14のフローチャートに基づいてリーフルーチン部61、62で応用プログラム部51への復帰アドレスの内容を、復帰アドレス退避領域へ転写する(ST100)。
【0075】
これにより、スタックのプッシユとポップ動作を行わず、呼び出し先のスタック領域のままで処理を行うことができる。
〔第5の変形実施例の概要〕
この変形実施例では、図6のメッセージ振り分け部40のリーフルーチン部61、62において、スタックのプッシユとポップ動作を行わず、呼び出し先のスタック領域のままで処理を、特に応用プログラム部51の復帰アドレスを復元するリーフルーチンにより行う。
【0076】
第1および第2のリーフルーチン部61、62では、スタックのプッシユとポップ動作を行わず、呼び出し先のスタック領域のままで処理を行う。
〔第5の変形実施例の作用効果〕
本変形実施例では、復帰アドレスの退避領域は、INSレジスタの特定レジスタで指定される領域に応用プログラム部51の復帰アドレスが指定される。
【0077】
このリーフルーチンによれば、これらの指定さえたインタフェース条件に従い図15に示すフローチャートにより復帰アドレス退避領域から応用プログラムへの復帰アドレスを取り出し、復帰レジスタにその内容が復元される(ST101)。これにより、スタックのプッシユとポップ動作を行わず、呼び出し先のスタック領域のままで処理を行うことができる。
【0078】
【発明の効果】
<第1の発明の効果>
第1の発明によれば、複数の端末装置2と会話処理を行う場合でも、これらの端末装置2との間で行う会話処理に要するようプロセスを大幅に削減することができる。
【0079】
<第2の発明の効果>
第2の発明によれば、中央処理部1の利用効率やプロセスの利用量効率を向上させることができる。
<第3の発明の効果>
第3の発明によれば、メッセージ振り分け手段4としてレジスタ4bを用いることにより、スタック領域を使用せずに処理をすることができるので、CPUの負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理を示すブロック図である。
【図2】第2の発明の原理を示す概要図である。
【図3】第3の発明の原理を示す概要図である。
【図4】本発明の実施例のブロック構成図である。
【図5】本発明の実施例のRISCアーキテクチャの例を示す図である。
【図6】本発明の実施例のブロック構成図である。
【図7】本発明の実施例のブロック構成図である。
【図8】本発明の実施例の入力メッセージキユーの指定例を示す図である。
【図9】本発明の実施例の会話情報退避領域の説明図である。
【図10】本発明の実施例の動作説明図である。
【図11】本発明の第1の変形実施例を示す図である。
【図12】本発明の第2の変形実施例を示す図である。
【図13】本発明の第3の変形実施例を示す図である。
【図14】本発明の第4の変形実施例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第5の変形実施例を示すフローチャートである。
【図16】従来のオンラインシステムの構成図である。
【図17】従来のオンラインシステムの問題点を説明図である。
【符号の説明】
1 中央処理部
2 端末装置
20 主記憶部
21 レジスタ
22 プログラム命令捕捉機
23 ALU
25 計算機命令解読器
26 通信制御部
30 メッセージ入出力部
31 メッセージキューイング部
40 メッセージ振り分け部
50 応用プログラム制御部
51 応用プログラム部
52 記憶領域制御部
53 会話情報退避領域
Claims (1)
- 端末とオンラインで会話処理が行われる会話情報制御装置において、
前記端末からメッセージが入力される入力部と、
前記入力部からの前記端末毎のメッセージを受信して、該メッセージの処理を行う順序を設定する入力メッセージキューイング部と、
前記メッセージキューイング部のメッセージの順序情報に基づき、現在の処理対象のメッセージについて業務を開始する入力メッセージ振り分け部と、
後続のアドレスであるメッセージディスパッチャを呼び出した際に会話情報と会話相手の端末名とを対応づけて記憶する記録部と、
メッセージに対応する業務開始指令をするための応用プログラム部のうち、会話中の指令により定められる応用プログラム部を前記メッセージ振り分け部を経て制御する応用プログラム制御部と、
前記メッセージ振り分け部の情報に基づき、メッセージに対応する会話相手の端末装置の端末名と対応する会話情報を前記記憶部から検索する記憶領域制御部と、
前記記憶領域制御部の検索結果に基づき、現在の処理対象のメッセージについて前記応用プログラム部の該メッセージに対応する処理結果を出力メッセージとして受け付ける出力メッセージ振り分け部と、
前記出力メッセージの出力する順序を決める出力メッセージキューイング部と、
から構成されることを特徴とする会話情報制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6978094A JP3581723B2 (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | 会話情報制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6978094A JP3581723B2 (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | 会話情報制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07282001A JPH07282001A (ja) | 1995-10-27 |
JP3581723B2 true JP3581723B2 (ja) | 2004-10-27 |
Family
ID=13412632
Family Applications (1)
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JP6978094A Expired - Fee Related JP3581723B2 (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | 会話情報制御装置 |
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1994
- 1994-04-07 JP JP6978094A patent/JP3581723B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07282001A (ja) | 1995-10-27 |
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