JP3581553B2 - 防滴防水構造を有する電池室開閉蓋 - Google Patents

防滴防水構造を有する電池室開閉蓋 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、防水機能を有する電池室開閉蓋に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
防滴防水構造を有する電池室開閉蓋では、蓋体に、Oリングなどの弾性防水部材を蓋体の周面部に露出させた状態で保持するための収納部が必要である。こうした弾性防水部材の収納部は、蓋本体の形成時にその周面に環状溝を形成するという方法や、蓋体の周面にリブ状の凸部を設け、この凸部に対向する壁面を形成するような別部材を蓋体にビス止めなどで固定するという方法で構成されていた。
【0003】
蓋体の周面に環状溝を形成しようとする場合、成形にはコスト高なスライド型が必要で、しかも型のパーティングラインが環状溝、すなわち弾性防水部材の収納部を通ってしまう。パーティングライン部分には段差やバリなどが生じやすいので、弾性防水部材との間に隙間ができ、防水性が損なわれるおそれがある。また、蓋体に対して別部材を取り付けるには、余分なビス止めが必要なため、組立工数が増え、コストアップの原因になる。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、防水機能を損なうことなく、組立性に優れて低コストで製造可能な防滴防水構造を有する電池室開閉蓋を得ることを目的とする。
【0005】
【発明の概要】
本発明は、一端を円形開口とした筒状の電池室を水密に塞ぐ電池室開閉蓋において、上記円形開口に対応する円板状部と、該円板状部の板厚方向に延設した、上記円形開口を水密に塞ぐための環状の弾性防水部材を外周面に支持する円筒部を有する蓋体と;上記蓋体の円筒部端面から一定間隔をおいて蓋体に固定された、導電体からなる電池接片板と;上記蓋体の円筒部端面と電池接片板の間に位置される、上記環状の弾性防水部材を蓋体の円板状部との間に保持するための支持板と;上記支持板または電池接片板のいずれか一方に設けた、板厚方向に突出して支持板を上記円筒部端面との当接位置に保持させる複数の突出支持部と;を備えたことを特徴としている。
【0006】
支持板は、蓋体と直接に固定されず、電池接片板を固定することによって、上記複数の突出支持部を介して蓋体の円筒部端面との当接位置に保持されることが望ましい。
【0007】
複数の突出支持部は、支持板を蓋体の円筒部端面に当接させる方向へ付勢する弾性を有していることが望ましい。
【0008】
複数の突出支持部は、蓋体に固定される電池接片板と蓋体の円筒部端面との間隔よりも長く形成され、電池接片板を固定したときに該電池接片板と支持板に挟まれて塑性変形して、支持板を蓋体の円筒部端面との当接位置に保持するように構成してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、電池室の開閉蓋10は、蓋本体11の円板状部11aの裏面11b側に、Oリング21、Oリング支持板22、及び電池接片板31が積層された構造となっている。
【0010】
蓋本体11は、円板状部11aの裏面11bの略中央に位置決め突起12が突設されている。位置決め突起12は、同軸で径の異なる2つの円筒部からなっており、大径の円筒部の端面によって規制面12aが形成されている。また円板状部11aの裏面11bには、位置決め突起12を中心とする円筒状のOリング装着用リブ13が形成されていて、このOリング装着用リブ13の外周は滑らかなOリング支持面14となっている。さらに裏面11bからは、位置決め突起12を中心とする周方向に略等間隔で、Oリング装着用リブ13よりも軸線方向(蓋本体11の板面に直交する方向)の突出量を多くして、3つの円筒スペーサー15が突設されている。それぞれの円筒スペーサー15には、軸線方向にねじ孔15aが穿設されている。上記の規制面12aと3つの円筒スペーサー15の端面15bは、略同一な平面内に位置している。なお、円筒スペーサー15は、Oリング装着用リブ13よりも半径方向内側に位置しており、Oリング支持面14は凹凸のない一様な円筒面である。また蓋本体11の円板状部11aの裏面11bは、位置決め突起12、Oリング装着用リブ13および円筒スペーサー15などpのの突設部分を除いて凹凸のない一様な平面となっている。
【0011】
蓋本体11の一部は、半径方向外方に突出するカム突起16となっており、このカム突起16の裏面側に傾斜面17が形成されている。傾斜面17は、蓋本体11の外縁に向かうにつれて蓋本体11の表面側に近くなるように傾斜している。また、蓋本体11の表側には、所定の円板状部材(例えばコイン)の周縁を嵌入させることが可能な回転操作溝18が形成されている(図4〜図6)。
【0012】
Oリング21は、その内径が蓋本体11のOリング装着用リブ13(Oリング支持面14)の外径よりわずかに小さく形成された環状の弾性体であり、非通水性材料からなっている。またOリング21は、後述する弾性変形が可能なように所定の肉厚を有している。
【0013】
円板状のOリング支持板22は、その板面の3箇所が電池接片板31側に折り曲げられており、該折り曲げ部分が支持ばね部23となっている。また、Oリング支持板22の略中央には、蓋本体11の位置決め突起12の大径部分に対応する位置決め孔24が穿設され、さらに、該位置決め孔24の周囲には、蓋本体11の3つの円筒スペーサー15に対応する位置に、該円筒スペーサー15を挿通可能な3つの挿通孔25が穿設されている。
【0014】
電池接片板31は、全体が導電性材料から形成されており、その周縁部には、周方向に略等間隔で3つのロック爪32が半径方向に突設されている。電池接片板31の略中央には、上記位置決め突起12のうちの小径部分に対応する位置決め孔33aが穿設されており、この位置決め孔33aの周囲には、蓋本体11と反対の方向に環状の接点部33が突設されている。また、電池接片板31には、蓋本体11のねじ孔15aと位置を対応させて、3つの貫通孔34が穿設されている。この電池接片板31は、ロック爪32を除いた円板部の外径は、Oリング支持板22よりも小径であり、3つのロック爪32部分の外径は、Oリング支持板22と略同径となっている。
【0015】
開閉蓋10の組み立ては次のように行う。まず、蓋本体11のOリング装着用リブ13に対してOリング21を取り付ける。Oリング21の内径は、Oリング装着用リブ13(Oリング支持面14)の外径よりもわずかに小さいため、該取付状態では、Oリング21をOリング支持面14に密着させることができる。次に、位置決め孔24に位置決め突起12の大径部分を、3つの挿通孔25に3つの円筒スペーサー15をそれぞれ挿通させて、Oリング21の上からOリング支持板22を取り付ける。このとき、Oリング支持板22は、支持ばね部23が蓋本体11と反対の方向に突出するように向きが決められている。続いて、位置決め突起12の小径部分に位置決め孔33aを対応させ、かつ、3つのねじ孔15aに3つの貫通孔34を対応させた位置で、Oリング支持板22側から電池接片板31を押さえ、貫通孔34を通してねじ孔15aに3本の固定ねじ35を締め込んで、蓋本体11から電池接片板31までを固定する(図2)。
【0016】
図7、図8に示すように、蓋本体11に対する電池接片板31の軸線方向(同図の上下方向)の位置は、3つの円筒スペーサー15の端面15bと規制面12aによって決められる。また、蓋本体11に対するOリング支持板22の軸線方向の位置は、Oリング装着用リブ13の端面13aによって決められる。Oリング支持板22は、固定ねじ35によっては直接にねじ止めされない。しかし、電池接片板31を固定すると、3箇所の支持ばね部23が電池接片板31に弾接し、該支持ばね部23によって、Oリング支持板22はOリング装着用リブ13の端面13aに当て付く方向に付勢される。従って、開閉蓋10の組み立てにおいてねじ止めするのは蓋本体11と電池接片板31のみであるが、その間に位置するOリング支持板22も確実に位置決めされる。以上から、開閉蓋10の組立状態では、Oリング支持板22と電池接片板31の間には、円筒スペーサー15とOリング装着用リブ13の突出量の差に対応する間隔がある。
【0017】
このように、開閉蓋10は、蓋本体11とOリング支持板22を別体としたので、蓋本体11は板状部と円筒部(Oリング装着用リブ13)で構成できる。この蓋本体11の形状であれば成形にはスライド型が不要であり、Oリングの支持面にパーティングラインを通さずにすむので、成形が容易でかつ防水性能が損なわれにくい。さらに蓋本体11と別体のOリング支持板22は、蓋本体11に対しては非固定であり、電池接片板31を固定することによってOリングを支持する位置に保持される。よって、Oリング支持板22を蓋本体11に固定する手段及び工程が不要で、組立性やコストの面で有利である。
【0018】
次に、図3、図7及び図8を参照して、開閉蓋10を着脱する電池室の構造を説明する。電池収納体(以下、単に本体と呼ぶ)40には、円筒形の電池50を収納するための筒状の電池室41が形成されており、該電池室41の内外は円形開口41aにより連通されている。電池室41の内面には、円形開口41a側から奥部へ向けて径を狭くする部分円錐状の傾斜面42が形成されている。
【0019】
電池室41の該傾斜面42よりも奥側の内面には、周方向に略等間隔で3つの抜止フランジ43が突設されている。電池室41では、この抜止フランジ43以外の部分の内径は、開閉蓋10におけるロック爪32部分およびOリング支持板22の外径より大きく、抜止フランジ43部分の内径は、開閉蓋10におけるロック爪32を除いた電池接片板31の外径よりも大きく、ロック爪32部分の外径よりは小さい。また、ロック爪32部分の外径は、Oリング支持板22の外径と略同径なので、抜止フランジ43部分の内径は、Oリング支持板22の外径よりも小さい。さらに、開閉蓋10を組み立てたときに、支持ばね部23によってOリング支持板22と電池接片板31の間に確保される前述の間隔は、この抜止フランジ43の板厚と略等しい。
【0020】
本体40は、円形開口41aの周囲の一部が弧状に切り欠かれて、上記カム突起16を平面回動方向に案内することが可能な案内凹部44が形成されている。案内凹部44は、周方向には蓋本体11のカム突起16よりも長く形成されており、深さはカム突起16の厚みに対応している。そして、案内凹部44の周方向の一端部に連続して、該案内凹部44の底部から本体40の表面に向けて周方向に徐々に浅くなる強制開放用カム面(傾斜カム面)45が形成されている。また、案内凹部44の一部は、半径方向に向けて、本体40の表面側に徐々に浅くなる傾斜面46に連続している。
【0021】
図示しないが、筒状の本体40の最奥部には、電池50を挿入したときにその一端の電極(−極)に弾接する第1の電気接片が設けられている。この第1の電気接片は、本体40に挿入された電池50を押し出し方向へ付勢するばね性を有している。
【0022】
続いて、本体40への開閉蓋10の着脱について説明する。前述の通り、開閉蓋10のうち、ロック爪32部分の外径は、電池室41の抜止フランジ43部分の内径よりも大きい。よって、3つのロック爪32がそれぞれ、周方向へ一定長を有する3つの抜止フランジ43の間に位置する回転位相にあるときに、電池室41に対する開閉蓋10の着脱が可能となる。
【0023】
本体40に対して開閉蓋10が図4に示す回転位相にあるとき、3箇所のロック爪32は、それぞれが図3に符号32Aで示す位置にある。つまり、それぞれのロック爪32は抜止フランジ43の間に位置している。よって、抜止フランジ43の規制を受けることなく、蓋本体11の表面が本体40の表面と略均一面になるまで開閉蓋10を嵌め込むことができる。このアンロック位置での開閉蓋10と本体40の断面を図7に示す。
【0024】
図7に示すように、アンロック位置で開閉蓋10を本体40に取り付けたとき、開閉蓋10の装着深さは、電池接片板31の本体部(ロック爪32を除く部分)よりも大径のOリング支持板22が、電池室41内に設けた抜止フランジ43に当接する位置で規制される。このときOリング21は、蓋本体11の円板状部11aの裏面11bと、Oリング支持面14と、電池室41内の傾斜面42と、Oリング支持板22とに囲まれる空間内にあり、主として、Oリング支持面14と傾斜面42に挟まれることによって、開閉蓋10の半径方向に潰れている。この弾性変形されたOリング21によって、Oリング支持面14と傾斜面42に挟まれる空間が密閉され、電池室41内部が水密状態になる。但し、図4の回転位置では開閉蓋10はロックされていないので、手を離すと、Oリング21の弾性復元力や電池50に作用する押し出し方向の付勢力によって開閉蓋10が浮き上がる可能性がある。
【0025】
開閉蓋10が浮き上がらないように押さえつつ、図4の位置から、開閉蓋10を時計方向に回転させる。この回転作業は、例えば、回転操作溝18にコインを嵌入して行う。開閉蓋10が図5の位置まで回転されると、電池接片板31に設けた3つのロック爪32はそれぞれ図3に符号32Bで示す位置に移動されて、対応する抜止フランジ43の背面側(下側)に入り込む。これにより開閉蓋10が抜け止めされ、しかも、Oリング21が潰された状態が維持されるので、開閉蓋10を押さえていなくても電池室41内は水密構造に保たれる。つまり、開閉蓋10のロック位置となる。
【0026】
Oリング21は、開閉蓋10の半径方向に潰れることで電池室41内を水密状態にする。そこで、開閉蓋10を取り付けたときに、Oリング21が半径方向に潰れやすいように、電池室41の、Oリング支持面14に対向する箇所を傾斜面42としている。なお、Oリング21が電池室41の内部方向へ過度に弾性変形すると、Oリング支持面14と傾斜面42の間の密閉が甘くなるおそれがあるので、Oリング支持板22によってOリング21の位置を規制している。
【0027】
開閉蓋10がロック位置にあるとき、前述の、電池室41の最奥部に設けた第1の電気接片が電池50の底側の電極(−極)に接触し、この電気接片の付勢力によって、電池50の上端側の電極(+極)が、電池接片板31の接点部33に押し付けられる。さらに、電池室41内には、開閉蓋10がロック位置にあるときに、3つのロック爪32のうちの一つに接触する第2の電気接片(不図示)が設けられている。電池接片板31は全体が導電性材料からなっているため、開閉蓋10をロック位置まで回転すると、電池接片板31と本体40が電気的に導通される。図示しないが、電池室41内の第1と第2の電気接片は電気的に接続されていて、電源回路を構成している。
【0028】
なお、開閉蓋10は、案内凹部44の周方向の端部にカム突起16の周方向の端部が当接するため、図5のロック位置から時計方向への回転が規制されている。
【0029】
図5のロック位置から、図4のアンロック位置まで開閉蓋10を反時計方向に回転させると、開閉蓋10は円形開口41aから取り外し可能になる。但し、長期間に亘って開閉蓋10をロック位置に保持した場合には、Oリング21が潰れたままの状態となる。また、電池室41内に電池を収納していない場合には該電池を押し出す付勢力が作用しない。このような場合には、アンロック位置に回転させても開閉蓋10が外れにくい。このアンロック位置では、開閉蓋10のカム突起16と本体40の傾斜面46の回転位相が一致しており、カム突起16の傾斜面17と傾斜面46との隙間にコイン等を差し入れることで、カム突起16側を持ち上げて開閉蓋10を取り外すことができる。
【0030】
開閉蓋10は、図4の回転位置からさらに反時計方向に回転させることによっても開放させることができる。図3に明らかなように、開閉蓋10のアンロック位置では、それぞれのロック爪32は、開閉蓋10を時計方向(ロック方向)に回転させたときに直ちに抜止フランジ43の背面に入り込むように位置されている。一方、アンロック位置から反時計方向(ロック方向と反対方向)へ開閉蓋10を回転させたときには、開閉蓋10が一定量回転しても、3つのロック爪32はそれぞれの抜止フランジ43の間に位置し続ける。そして、以下に説明するように、開閉蓋10は、図4のアンロック位置からロック位置とは反対方向に回転させることによって強制的に開放させることができる。
【0031】
前述の通り、案内凹部44には周方向へ徐々に浅くなる強制開放用カム面45が連続しており、図4のアンロック位置から図5のロック位置と反対方向に開閉蓋10を回転させると、カム突起16の周方向の端部が強制開放用カム面45に当て付く。強制開放用カム面45は、周方向に徐々に浅くなる(本体40の外表面に近くなる)ように形成されているため、開閉蓋10の回転操作に応じてカム突起16が強制開放用カム面45に沿って移動すると、開閉蓋10を円形開口41aから離脱させる方向に押し出す力が働く。開閉蓋10が図4のアンロック位置から反時計方向へ回転する間は、3つのロック爪32は、それぞれの抜止フランジ43の間に位置していて開閉蓋10のアンロック状態が継続されているから、カム突起16と強制開放用カム面45の接触で得られる上記の押し出し力によって、開閉蓋10が持ち上がって円形開口41aから離脱する。
【0032】
図6の位置まで開閉蓋10を回転させると、開閉蓋10は円形開口41aから完全に外れる。このとき3つのロック爪32は、図3に符号32Cで示す位置、すなわちそれぞれの抜止フランジ43の間に位置しており、開閉蓋10の開放動作が可能である。以上の強制開放用カム面45を用いた開放動作では、Oリング21の変形状態や電池50の有無に関わらず、回転操作によって開閉蓋10が外れる。すなわち、図6の回転位置を、開閉蓋10の強制開放位置と呼ぶことができる。
【0033】
開閉蓋10には指標P1が設けられ、本体40には、以上で説明した開閉蓋10の3つの回転位置に対応する3つの指標P2が設けられている。開閉蓋10を着脱するときは、開閉蓋10側の指標P1を本体40側の3つの指標P2のいずれかに合わせるように回転操作すれば、所望の回転操作位置を得ることができる。
【0034】
以上説明したように、Oリング支持板22に複数の支持ばね部23を形成し、この複数の支持ばね部23によって電池接片板31との間隔を保持させるようにしたので、Oリング支持板22を単独で固定する必要がなく、電池接片板31のねじ止めによって一度に蓋本体11に固定することができる。よって組立の作業工程を少なくできる。また蓋本体11は外周面に環状溝を形成しなくてよいので、低コストに成形でき、防水性も損なわれにくい。
【0035】
本発明は以上の実施形態に限定されるものではない。例えば、支持ばね部23などの突出支持部は、Oリング支持板22ではなく電池接片板31側に設けてもよい。また、Oリング支持板21と電池接片板31の間隔を確保する手段として、上記のような支持ばね部23ではなく、塑性変形可能な複数の突起部をOリング支持板22または電池接片板31のいずれかの対向面に設けてもよい。この塑性変形可能な突起部は、Oリング装着用リブ13の端面13aと電池接片板31との間隔よりも長く突出されており、電池接片板31を固定するときに該電池接片板31とOリング支持板22に挟まれて塑性変形して、Oリング支持板22をOリング装着用リブ13の端面13aに当接させることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、防水機能を損なうことなく、組立性に優れて低コストで製造可能な防滴防水構造を有する電池室開閉蓋を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電池室の開閉蓋を裏側(電池接片側)から見た状態の分解斜視図である。
【図2】図1の開閉蓋の組立状態を裏側(電池接片側)から示す斜視図である。
【図3】カメラボディの電池収納室付近を平面視した図である。
【図4】開閉蓋のアンロック位置を表す平面図である。
【図5】開閉蓋のロック位置を表す平面図である。
【図6】開閉蓋の強制開放位置を表す平面図である。
【図7】図4のVII −VII 線に沿う断面図である。
【図8】図5のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
10 開閉蓋
11 蓋本体
13 Oリング装着用リブ
14 Oリング支持面
15 円筒スペーサー
16 カム突起
17 傾斜面
21 Oリング
22 Oリング支持板
23 支持ばね部
31 電池接片板
32 ロック爪
35 固定ねじ
40 電池収納体(本体)
41 電池室
41a 円形開口
42 傾斜面
43 抜止フランジ
44 案内凹部
45 強制開放用カム面
46 傾斜面
50 電池

Claims (4)

  1. 一端を円形開口とした筒状の電池室を水密に塞ぐ電池室開閉蓋において、
    上記円形開口に対応する円板状部と、該円板状部の板厚方向に延設した、上記円形開口を水密に塞ぐための環状の弾性防水部材を外周面に支持する円筒部を有する蓋体と;
    上記蓋体の円筒部端面から一定間隔をおいて蓋体に固定された、導電体からなる電池接片板と;
    上記蓋体の円筒部端面と電池接片板の間に位置される、上記環状の弾性防水部材を蓋体の円板状部との間に保持するための支持板と;
    上記支持板または電池接片板のいずれか一方に設けた、板厚方向に突出して支持板を上記円筒部端面との当接位置に保持させる複数の突出支持部と;
    を備えたことを特徴とする防滴防水構造を有する電池室開閉蓋。
  2. 請求項1記載の電池室開閉蓋において、上記支持板は、蓋体と直接に固定されず、電池接片板を固定することによって、上記複数の突出支持部を介して蓋体の円筒部端面との当接位置に保持される電池室開閉蓋。
  3. 請求項1または2記載の電池室開閉蓋において、上記複数の突出支持部は、上記支持板を蓋体の円筒部端面に当接させる方向へ付勢する弾性を有している電池室開閉蓋。
  4. 請求項1または2記載の電池室開閉蓋において、上記複数の突出支持部は、蓋体に固定される電池接片板と蓋体の円筒部端面との間隔よりも長く形成され、電池接片板を固定したときに該電池接片板と支持板に挟まれて塑性変形して、支持板を蓋体の円筒部端面との当接位置に保持する電池室開閉蓋。
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