JP3580637B2 - 配電用密閉機器の耐候性試験装置 - Google Patents

配電用密閉機器の耐候性試験装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋外に設置される配電機器、特に密閉型機器の環境劣化を試験するための耐候性試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
開閉器等の屋外に設置される配電機器は、自然及び人工的環境条件により多種多様の劣化因子に曝される。それら劣化因子は、単独あるいは複合的に作用することにより、局部部品も含めて機器の劣化を進行させる。例えば、雨水・結露・海塩粒子・酸性雨・紫外線等による塗膜の劣化から外箱腐食へと発展し、さらには、オゾンガスによるゴムパッキンの亀裂、凍結によるブッシング部の破損等もある。これら劣化因子による部分的な劣化は、それが1つの劣化因子だけであっても製品全体の寿命を決定してしまう。そのため機器の劣化を阻止しようとして、構造設計や作業方法の手当てがなされるのであるが、それらの耐環境劣化に対する効果を評価する場合、フィールドテストでは膨大な時間と労力を必要とする。
【0003】
そこで、実際には、耐環境劣化促進試験を実施することにより短期間での評価を可能にしている。現在のところ、耐環境劣化促進試験は、次のような規格にもとづき実施されている。
(l)JSSC‐B「塗装鋼の耐候促進試験」 塩水噴霧+光照射
(2)JAS0 M 609「自動車用材料腐食試験」 塩水噴霧+乾燥+湿潤(3)JIS K 6295 「加硫ゴムのオゾン劣化試験」
また、規格化はされていないが、低温試験、ヒートサイクル試験も実施される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前述の試験は、試験装置の制約のため実際の機器ではなくてテストピースが用いられ、しかも単独劣化因子のみの試験しか実施できないことが多い。また、屋外機器は、前述のように劣化因子が単独あるいは複合的に作用することと、機器自身の溶接部分・ボルト締め結合・形状・表面処理等構造と、据え置きや吊り下げ等の設置状態と、さらに課電及び通電状態によっても劣化因子の作用が異なる。そのため、前述の試験は、実際の機器の設置環境状態と乖離しているきらいがあった。さらに、密閉型機器では、環境条件によりその内部の温度、湿度、圧力、結露の有無等による劣化作用の把握が必要である。そこで、試験の完全を期すためには、どうしても実際の機器を用いての試験が必要となる。しかしながら、実機器により前述の各試験をそれぞれ実施しようとする場合、機器の試験が可能な大形の試験装置を各試験項目ごとに設置する必要があるとともに、機器の搬送・試験・測定等に多大な費用と労力を要することになる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで上記課題を解決するために、本発明は、試験槽に、温度調整装置、湿潤装置、乾燥装置、降雨装置、酸性水と塩水を選別噴霧する噴霧装置、光照射装置およびオゾン発生装置の全てまたは2以上を設置するとともに、設置された各装置の作動時に於いて、環境再現する試験槽内に収納された被試験器の内部状態を検知するための複数のセンサを備える。動作の際は、試験槽内に被試験機器を収納して、電源供給装置と接続して定格電圧で課電すると同時に定格電流で通電状態としてから、制御装置を作動させ、プログラムコントローラにもとづき任意の順序または周期により単独又は複合的な試験を行うように各試験装置を作動させる。そして、前記複数のセンサの測定値結果から、課電及び通電状態の被試験器内部の温度、湿度、圧力及び結露の変化を把握することにより、被試験器の耐環境劣化に対する評価を行う。それにより、実際の配電機器を用いての耐候試験が可能になる。又、被試験器の内部各箇所に設置されている前記センサーの検出値により、被試験機器の内部状態が把握できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明に係る配電用密閉機器の耐候性試験装置の実施形態の構成を示す配置図である。図において、1は試験槽であり、前面の扉2,3から被試験機器が搬入されてセットされる。試験槽1の奥の部分には撹拌扇4が設置され、両脇にはミストマイザ5、噴霧塔フィルター6、湿球ポットおよび湿球ガーゼ7が配設されている。また、図示しないが試験槽1内には、湿度発生機、ランプリード線、アウターフィルタ、インナーフィルタ、ライトガイド先端部、キセノンランプ、コンタクトスリープが配設されている。
【0007】
試験槽1の左側面部には、空気飽和器8、空気飽和器蛇管つまり9、エアフィルタ11、湿度発生機器12が配設され、同じく右側面部には、ランプ冷却水装置13、ランプ冷却水フィルタ14が配設されている。また、図示しないが、この右側面部のランプ冷却水フィルタ14の手前の位置に、オゾンサンプリング流量計及びポンプ、水銀ランプ、オゾン検知セル、No.2フィルタ、オゾンテフロンフィルタが設置されている。さらにこの右側面部の後方には、Y型ストレーナ15が接続されている。他に付帯設備として、冷凍機16、エアコンプレッサ17、排気処理装置18、吸気フィルタ19、オゾン放電管21、排気フィルタ22、オゾン排気処理装置23が設置されている。
【0008】
これらの各構成機器、装置が組み合わせられて、試験槽1には、湿潤装置と、乾燥装置と、降雨装置と酸性水と塩水を選別噴霧する噴霧装置と、光照射装置と、オゾン発生装置とが構成される。また上述した各検知機器がこれら各装置に対応した複数のセンサとなり、被試験器の内部状態を検出することになる。また、図示しないが、これら各装置を駆動する制御装置および被試験機器に接続されて被試験機器を課電及び通電状態にする電源供給装置も設けられている。
【0009】
図2は、試験槽1内に搬入されてセットされた機器を課電及び通電状態にするための電源供給装置の構成を示す配置図である。図示されるように、試験槽1の左方に、6600/210V,50kVAの変圧器31、3相50Aのスライダック32、単相50Aのスライダック33,34、操作卓35が配設されており、これらが試験槽1内に接続されることにより、試験槽1内の機器を課電と同時に通電状態にすることができる。なお、操作卓35は、漏電遮断機、電磁接触器、プログラムコントローラ、電圧計、電流計、その他により構成されている。
【0010】
図3は図2に示した電源供給装置の詳細な構成を示す回路図である。この図示例は、試験槽1内に、試験される機器として、自動ASと称する開閉器と、NAASと称する開閉器とを2台同時に課電と同時に通電状態にして試験する場合の結線を示す。
これらの構成において、試験を実施する場合は、被測定機器を定格電圧の課電状態にセットするとともに、被測定機器に定格電流を通電させ、所定の環境下での経過年月に相当する劣化促進試験を実施するための各試験装置の動作順序もしくは動作サイクルを、単独又は複合的に設定する。
【0011】
さらに、被測定機器内部のセンサが必要箇所に配置されて正常に機能することを確認したら、制御部を作動させて、予め設定した条件での劣化促進試験を開始する。試験開始後は、試験の進行とともに、センサからのデータを収集する。試験終了後は、被測定機器及びその各部品を目視し、塗膜劣化や腐食速度から、所定の設定条件をクリヤできたか否かを判定することができる。また、これらの試験結果から、機器内部の状態推移が把握できると共に、耐環境劣化に対する機器構造の弱点が浮き彫りとなるため、その結果を、設計製作に反映することで、さらに耐候性にすぐれた屋外設置用の配電用密閉機器を提供することができる。
なお、この実施形態における耐環境劣化促進試験項目とその設定条件および評価項目は次表に示す通りである。
【0012】
【表1】
Figure 0003580637
【0013】
また、この実施形態におけるセンサの被試験機器の内部状態測定項目とその範囲および精度は次表に示す通りである。
【0014】
【表2】
Figure 0003580637
【0015】
図4は、この実施形態において各センサにより測定された値の変化を示すグラフである。
このようにして、上述した試験装置では、屋外に設置される配電用密閉機器をより実際に近い環境条件で、かつ複数の機器を同時に試験できるようしにしたため、試験作業の労力が大幅に軽減される。
さらに、得られた試験結果を機器の設計に反映することで、環境劣化に対する信頼性にすぐれ品質の安定した配電用密閉機器の開発、設計が可能となる。
【0016】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、実際の配電用密閉機器の収納が可能な試験槽内に各種の環境再現の装置を設置し、さらに、試験機器に電源を接続して課電及び通電状態にしてから、装置を作動させて試験槽内に屋外環境を再現することにより、実際の配電用密閉機器を用いての耐候試験が可能になる。
その結果、大型で重量物の機器自体を実環境・実使用に近い状態に模擬し、耐環境劣化に対する評価を適性に行うことが可能になるとともに、試験の際の作業労力も大幅に軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配電用密閉機器の耐候性試験装置の実施形態の構成を示す配置図である。
【図2】図1の試験槽内に接続される電源供給装置の構成を示す配置図である。
【図3】図2に示した電源供給装置の詳細な構成を示す回路図である。
【図4】実施形態における測定データの一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 試験槽
2,3 扉
4 撹拌扇
5 ミストマイザ
6 噴霧塔フィルタ
7 湿球ポットおよび湿球ガーゼ
8 空気飽和器
9 空気飽和器蛇管つまり
11 エアフィルタ
12 湿度発生機器
13 ランプ冷却水装置
14 ランプ冷却水フィルタ
15 Y型ストレーナ
16 冷凍機
17 エアコンプレッサ
18 排気処理装置
19 吸気フィルタ
21 オゾン放電管
22 排気フィルタ
23 オゾン排気処理装置
31 変圧器
32〜34 スライダック
35 操作卓

Claims (1)

  1. 温度調整装置、湿潤装置、乾燥装置、降雨装置、酸性水と塩水を選別噴霧する噴霧装置、光照射装置およびオゾン発生装置の全てまたは2以上を設置し、環境再現する試験槽と、
    この試験槽に設置された各装置の作動時に於いて、試験槽内に収納された被試験器の内部状態を検知するための複数のセンサと、
    被試験機器と接続されて被試験機器を定格電圧で課電すると同時に定格電流で通電状態にする電源供給装置と、
    前記試験槽に設置された各試験装置をプログラムコントローラにもとづき任意の順序または周期により単独または複合的に作動させる制御装置と、
    を備え
    前記複数のセンサの測定値結果から、課電及び通電状態の被試験器内部の温度、湿度、圧力及び結露の変化を把握することにより、被試験器の耐環境劣化に対する評価を行うことを特徴とする配電用密閉機器の耐候性試験装置。
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