JP3580538B2 - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマにより発生する反応種を用いて試料の表面の加工、成膜等の表面処理を行うプラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
対向する電極間に高周波電圧を印加し、この電極間に反応ガスを導入すれば、プラズマが発生することが知られている。このプラズマにより発生するイオン、ラジカル等の反応種を試料表面に付着させることにより、試料の表面に膜形成等の表面処理を行うことができる。
【0003】
このようなプラズマを利用して試料表面の処理を行うプラズマ処理装置が、特開平3−14228号公報に開示されている。このプラズマ処理装置について、図10〜図12に基づいて説明する。
【0004】
図10に示すプラズマ処理装置は、処理室3内に、上下に対向して設けられた下部電極板5と上部電極板2aとを有している。下部電極板5上には、被処理物4が載置される。
【0005】
処理室3内に反応ガスを導入し、高周波電源装置6により下部電極5に高周波電圧を印加すると、処理室3内にプラズマが発生する。下部電極板5の上に載置された被処理物4には、このプラズマにより発生するイオン、ラジカル等の反応種が表面に付着等され、被処理物5表面にエッチング、成膜等の表面処理がなされる。
【0006】
上部電極板2a中央部には、ハンドル1が設けられている。ハンドル1は、処理室3の上面に設けられたねじ部7に対してネジ結合されており、外部からの回転操作によって上部電極2aの中央部が下方に押圧及び上方に牽引される。したがって、このハンドル1を回転操作させると、図11に示すように、上部電極板2aの中央部は、下部電極板5から離れた凹状または下部電極板5に接近する凸状に湾曲し、上部電極板2a及び下部電極板5に不均一なギャップ分布が形成される。上部電極板2a及び下部電極板5の間に発生するプラズマの密度は、各電極間の間隔により変動するので、ハンドル1を回転させることにより、被処理物3の表面における膜形成等の速度が調整され、被処理物4の表面の膜厚等を均一なものとすることができる。
【0007】
このプラズマ処理装置によって被処理物4の表面をプラズマ処理する際のフローを、図12に基づいて説明する。
【0008】
まず、ハンドル1を回転操作して、上側電極板2と被処理物4との間に形成される不均一なギャップ分布の初期条件を設定し、この初期条件に基づいて被処理物4の表面を実験的にプラズマ処理する。この場合、このプラズマ処理の後に、被処理物4の表面処理の均一性を、例えば被処理物4表面に形成される膜の厚さ等に基づいて確認する(図12のステップS11参照、以下同様)。しかし、被処理物4の表面が不均一であっても、それを修正するために、ギャップ分布をどの程度変化させれば、表面処理を均一にすることができるかは、不明である(ステップS12)。
【0009】
上記初期条件によりプラズマ処理を実験的に行った結果、被処理物4の表面処理が不均一であった場合、上記初期条件におけるギャップ分布を修正し、修正したギャップ分布により被処理物4の表面を再度プラズマ処理し、処理後の被処理物4の表面が均一に処理されているか否かを評価する(ステップS13及びS14)。
【0010】
このように、プラズマ処理を繰り返して、その都度、表面処理の均一性の評価を繰り返すことにより、ギャップ分布が最適条件に近づく。したがって、このような操作を任意の回数にわたって繰り返すことにより、ギャップ分布の最適条件を得ることができる(ステップS15)。
【0011】
そして、上記のギャップ分布の最適条件を求めた後に、この最適条件に基づいて、本番処理として被処理物4のプラズマ処理を行う(ステップS16)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記プラズマ処理装置によって被処理物4のプラズマ処理を行う場合、ギャップ分布の最適条件を決定するために、本番処理に入るまでに実験的にプラズマ処理を繰り返し、処理後の表面処理の均一性も繰り返して確認しなければならず、本番処理を行う前に、多大な時間、費用がかかるという問題がある。
【0013】
また、被処理物4の処理条件を変更する場合には、再度、本番処理前に実験的にプラズマ処理等を行い、ギャップ分布の最適条件を決定しなければならず、したがって、被処理物4の処理条件を変更するごとに、多大な時間、費用がかかるという問題がある。
【0014】
さらに、ギャップ分布の最適条件を決定した後に本番処理を行っても、大量生産ライン中において、被処理物4のプラズマ処理を繰り返した場合に(ステップS17)、プラズマ処理装置の電極の損傷、汚染、磨耗等が発生するとともに、経時的に電極の損害等が広がるおそれがある(ステップS18)。この場合には、本番処理前に決定したギャップ分布の最適条件が徐々に損なわれ、被処理物4の表面処理が経時的に不均一化するおそれがある。また、この場合に、電極交換、装置洗浄、その他メンテナンスにより、もとのギャップ分布の最適条件に戻すことができるが(ステップS19)、電極交換等のためにプラズマ処理を休止しなければならないため、処理効率が低下する。
【0015】
この発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、本番のプラズマ処理を行うまでに時間及び費用がかからず、また、処理効率の向上を図ることができるプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のプラズマ処理装置は、表面処理が行われる試料の表面上に、プラズマにより発生した反応種が充填されるギャップを形成して、該ギャップに充填された反応種によって該試料の表面処理を行なうプラズマ処理装置であって、前記反応種による前記試料の表面処理の間に、その表面処理に関するパラメーター、または、その表面処理の際に発生する該試料の特性の、該試料の表面における分布をモニタリングするモニタリング手段と、前記ギャップを形成するように該試料の表面に対向して設けられたギャップ形成面を、該試料の表面における該ギャップの分布が変化するように変形させるギャップ分布調整手段と、前記モニタリング手段のモニタリング結果に基づいて、該試料の表面における前記パラメーターまたは試料の特性の分布が均一になるように該ギャップ分布調整手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明のプラズマ処理装置は、表面処理が行われる試料の表面上に、プラズマにより発生した反応種が充填されるギャップを形成して、該ギャップに充填された反応種によって該試料の表面処理を行なうプラズマ処理装置であって、前記反応種による前記試料の表面処理の間に、その表面処理に関するパラメーター、または、その表面処理の際に発生する該試料の特性の、該試料の表面における分布をモニタリングするモニタリング手段と、前記試料が載置される面を、該ギャップの分布が該試料の表面において変化するように、該試料とともに変形させるギャップ分布調整手段と、前記モニタリング手段のモニタリング結果に基づいて、該試料の表面における前記パラメーターまたは試料の特性の分布が均一になるように該ギャップ分布調整手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
前記モニタリング手段は、プラズマの発光強度分布をモニタリングする。
前記試料上に形成されるギャップをGとすると、このGは、
【数1】
Figure 0003580538
を満たす範囲であることを特徴とする(ただし、Hは試料または試料に対向するギャップ形成面の厚さ、Lは特性値分布が存在する方向の試料または試料に対向するギャップ形成面の長さ、Eは試料またはギャップ形成面材料のヤング率、σpは試料またはギャップ形成面材料の比例限を示す。)。
前記モニタリング手段は、前記試料の表面における屈折率分布または反射率分布をモニタリングする。
本発明のプラズマ処理方法は、表面処理が行われる試料の表面上に、プラズマにより発生した反応種が充填されるギャップを形成して、該ギャップに充填された反応種によって該試料の表面処理を行なうプラズマ処理方法であって、前記反応種による前記表面処理の間に、その表面処理に関するパラメーター、もしくは、その表面処理の際に発生する前記試料の特性の、該試料の表面における分布をモニタリングするステップと、そのモニタリングにより得られた該試料の表面における前記パラメーターまたは前記試料の特性の分布が、該試料の表面において均一になるように、該試料の表面における前記ギャップの分布を演算するステップと、その演算結果によって得られた前記ギャップの分布となるように、前記試料の表面における前記ギャップの分布を調整するステップと、を包含する。
【0022】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0023】
図1(A)及び(B)は、本発明のプラズマ処理装置の一例を示す概略構成図である。図2はプラズマPが発生するギャップ形成面11aと接地電極12との間を拡大して示した拡大図である。
【0024】
プラズマ処理装置10は、図1(A)及び(B)に示すように、接地された接地電極12と、接地電極12の上方に配置され、高周波電圧を印加する電源16に接続された印加電極11とを有している。
【0025】
印加電極11は、接地電極12に対向して配置されるギャップ形成面11aを有する中空状に形成されており、この中空状に形成された印加電極11とギャップ形成面11aとの間には、ギャップ分布調整部15が設けられている。このギャップ分布調整部15は、上下方向に延びるロッド15aとこのロッド15aを上下方向に移動可能に保持するシリンダ15bとを有している。ギャップ分布調整部15のロッド15aの下端は、ギャップ形成面11aの略中央部の上面に取り付けられており、ギャップ分布調整部15は、制御部19によって、ロッド15aが上下方向にスライドするように制御される。制御部19によってロッド15aが下方にスライドされて、ロッド15aがギャップ形成面11aを下方に押圧すると、図1(A)に示すように、ギャップ形成面11aは、下方に突出するように湾曲する。また、ロッド15aがギャップ形成面11aを上方に牽引すると、図1(B)に示すように、ギャップ形成面11aは、上方に突出するように湾曲する。
【0026】
接地電極12及び印加電極11のギャップ形成面11aの側方には、分布モニタリング手段18が設けられている。この分布モニタリング手段18は、例えば、レーザー光を試料13の表面に照射し、この反射光の楕円偏光を解析することにより膜厚及び屈折率をモニタリングすることができる。また、加工量分布を測定する際には、適時、測定方法を設置する。
【0027】
分布モニタリング手段18は、ギャップ分布調整部15を制御する制御部19に接続されており、この制御部19は、分布モニタリング手段18のモニタリング結果に基づいてギャップ分布調整部15を制御する。
【0028】
次に、プラズマ処理装置の動作について説明する。
【0029】
接地電極12とギャップ形成面11aとの間に反応ガスを充填し、電源16の電力を印加電極11に印加すると、印加電極11のギャップ形成面11aと接地電極12との間には、充填された反応ガスに基づくプラズマPが発生する。このプラズマPによって発生するイオン、ラジカル等の反応種によって、試料13の表面に、図2に示すように、膜17が形成される。
【0030】
通常、試料13の表面に膜17を形成する場合、プラズマPが発生する印加電極11と接地電極12との間隙における温度分布、反応ガス濃度分布、流量分布が一定でないこと、また電源が高周波電源である場合には定在波分布等が一定でないこと等が原因となり、試料13の表面上の膜17には、試料13の表面をx−y平面とすると、不均一な膜厚分布k(x、y)が発生する。このような膜厚分布k(x、y)の発生は、試料13の表面積が大きくなるほど顕著になる。
【0031】
分布モニタリング部18は、試料13上に膜17を形成するプロセスにおいて、試料13の表面上の膜17の膜厚をモニタリングする。試料13表面上の膜厚のモニタリング結果に基づく出力信号は、制御部19に出力され、制御部19は、分布モニタリング部18の出力信号により、膜厚分布k(x、y)及び膜形成速度分布dk(x、y)/dtを算出する。制御部19は、これらの演算結果に基づいて、ギャップ分布調整部15を制御する。
【0032】
ここで、ギャップ分布調整部15のロッド15aの上下の移動により湾曲されるギャップ形成面11aと試料13間の不均一なギャップ分布をg(x、y)で表す。
【0033】
例えば、分布モニタリング部18が試料13表面の膜厚をモニタリングした結果、試料13の中央部分における膜厚がその周辺部分の膜厚より薄いという膜厚分布k(x、y)が発生した場合、制御部19は、ギャップ分布調整部15を制御して、図1(A)に示すように、試料13の中央部分でギャップが狭くなるようなギャップ分布g(x、y)を形成する。
【0034】
このようなギャップ分布g(x、y)を形成すると、試料13の中央部分の電界強度がその周辺部分より大きくなるため、試料13の中央部でのプラズマPによる反応種の発生が活性化され、試料13の中央部分での膜形成速度dk(x、y)/dtが大きくなる。このため、全体にわたって均一な膜17が形成される。なお、試料13の中央部分をその周囲より狭いギャップ分布g(x、y)とする場合には、試料13の中央部分の反応ガス流量が減少することを考慮する必要がある。
【0035】
また、逆に、試料13の中央部分の膜厚がその周囲の膜厚よりも厚くなるような膜厚分布k(x、y)が発生した場合、制御部19はギャップ分布調整部15を制御し、図1(B)に示すように、試料13の中央部分のギャップがその周囲のギャップよりも広くなるようなギャップ分布g(x、y)とすることによって、試料13の中央部分の電界強度を低下させる。電界強度の低下により、試料13の中央部分の成膜速度が減少し、全体として均一な膜厚の膜17を得ることができる。この場合も上記と同様に、試料13の中央部分に広いギャップ分布g(x、y)を形成することにより、試料13の中央部分における反応ガス流量が増加する事も考慮しなければならない。
【0036】
このように、ギャップ分布調整部15を制御することにより、試料13とギャップ形成面11aとの間に不均一なギャップ分布g(x、y)を形成することができるので、試料13上に温度分布等が発生しても、適当なギャップ分布g(x、y)を形成することにより、プラズマPが発生している試料13表面上の電界分布、流量分布等を調整することができ、試料13表面に形成される膜17の膜厚を均一にすることができる。
【0037】
次に、プラズマ処理装置1により、試料13の表面をプラズマ処理する際のフローを、図9に基づいて説明する。
【0038】
まず、ギャップ分布g(x、y)の初期条件を設定し、この初期条件に基づいて試料13の表面をプラズマ処理する(図9のステップS1参照、以下同様)。この初期条件によって試料13の表面にプラズマ処理を行った場合に、膜17に不均一な膜厚分布k(x、y)が発生するが、試料13の膜厚を均一なものに修正するために、ギャップ分布g(x、y)をどの程度変動させれば均一な膜厚が得られるかは、従来と同様に、不明である(ステップS2)。このために適当に調整されたギャップ分布g(x、y)により、試料13の表面をプラズマ処理する(ステップS3)。
【0039】
試料13の表面をプラズマ処理している間、分布モニタリング部18は、試料13表面上に形成される膜17の膜厚を常時モニタリングする(ステップS4)。そして、分布モニタリング部18の出力信号は、制御部19に入力され、制御部19は、膜17の膜厚を全体にわたって均一にするために最適のギャップ分布g(x、y)を演算し、ギャップ分布調整部15のロッド15aを上下に移動させることによって、ギャップ形成面11aを上下に湾曲させて、ギャップ分布g(x、y)を調整する(ステップS5)。これにより、試料13の表面の膜厚は均一に形成される。
【0040】
このように、本実施の形態1のプラズマ処理装置1においては、本番処理時において、膜厚分布k(x、y)を均一化させるギャップ分布g(x、y)の最適条件を決定するために、予備的なプラズマ処理及び膜厚の評価を繰り返す必要がない。したがって、本番処理のプロセスに入るまでの時間、及びコストを低減することができる。
【0041】
また、実験条件が変更されるごとに均一な膜厚を得るためのギャップ分布k(x、y)の最適条件を決定する必要がないので、処理条件を変更した場合にも、すぐに本番処理に入ることができ、本番処理のプロセスに入るまでの時間、及びコストを低減することができる。
【0042】
さらに、分布モニタリング部15が試料13の膜厚をモニタリングし、制御部19の制御によりギャップ分布調整部15がギャップ分布g(x、y)を調整するので、大量生産ライン中で試料13のプラズマ処理プロセスを繰り返し行う際に、電極損傷、反応容器内の汚染、その他磨耗等が発生した場合においても、試料13の表面の膜厚を均一に調整することができる。このために、電極の交換、反応容器の洗浄、その他のメンテナンスを適宜実施する場合に(ステップS6)、そのメンテナンス時間をプロセス稼動時間に対して短くすることができ、生産効率が向上する。
【0043】
なお、分布モニタリング部18は試料13表面の膜厚と関連のある他のパラメータの分布をモニタリングし、このパラメータの分布をモニタリングすることによりギャップ分布g(x、y)を調整しても良い。例えば、プラズマP中の反応種の発光強度分布、レーザー吸収分布などのプラズマパラメーターの分布をモニタリングし、このプラズマパラメータ分布が均一になるようにギャップ分布g(x、y)を調整してもよい。
【0044】
特に、プラズマPにより、試料13表面上にSi膜を形成する場合、図8に示されるように、SiHラジカル及びSiラジカルの発光強度(図8において横軸)とSi膜成膜速度(図8において縦軸)とがほぼ比例関係になっていることが分かっているので、分布モニタリング部18がSiHラジカルまたはSiラジカルの発光して、一定の発光強度になるようにギャップ分布g(x、y)を調整することにより、Si膜の膜形成速度を一定にすることができ、試料13の表面に均一な膜厚のSi膜を形成することができる。
【0045】
また、同様に、膜17の屈折率、反射率等が膜厚に関連している場合には、分布モニタリング手段15は、屈折率分布、反射率分布等をモニタリングして、そのモニタリング結果に基づいてギャップ分布g(x、y)を調整するすることにより、試料13の表面に形成される膜17の膜厚を均一にすることができる。
【0046】
図3及び図4は、実施の形態1の他の例のプラズマ処理装置を示している。すなわち、図3は、複数のギャップ調整手段を有するプラズマ処理装置20の概略を示し、図4は、ギャップ形成面を接地電極側に有するプラズマ処理装置30の概略を示している。
【0047】
図3に示すプラズマ処理装置20は、印加電極11の内部に複数のギャップ分布調整部15を有している。その他の構成は、図1に示すプラズマ処理装置10と同じであるので、詳しい説明は省略する。
【0048】
このプラズマ処理装置20は、膜厚分布k(x、y)のモニタリング結果に基づいて、ギャップ分布g(x、y)を複数箇所で調整することができるので、試料13上の膜17の膜厚の均一性をさらに向上させることができる。
【0049】
図4に示すプラズマ処理装置30は、接地電極12がギャップ形成面12aを有する中空状に形成されており、内部にギャップ形成面12aを上下方向に湾曲させるギャップ分布調整部15が設けられている。印加電極11は接地電極12のギャップ形成面12aの上側に対向して設けられている。他の構成は、図1に示すプラズマ処理装置10と同様である。
【0050】
このプラズマ処理装置30は、試料13が載置されるギャップ形成面12aを上下に湾曲させることができるので、試料13がフレキシブル基板等の場合には、ギャップ形成面12aと共に試料13も湾曲させることができ、これにより、試料13と印加電極11と間に形成されるギャップ分布g(x、y)を容易に調整することができる。
【0051】
このような構成のプラズマ処理装置30において、試料13にかかる力とギャップ形成面102aの変形量及びその変形量とギャップ分布g(x、y)との関係について説明する。
【0052】
図7(A)は、試料13にかかる力fとこの力fによる試料13の変形量分布w(x1、y1)の関係を表す概念図である。x1、y1、z1は、図7(B)に示すように、試料13が平坦な時における3次元座標を表している。また、試料13は、縦方向(y1軸方向)にM、横方向(z1軸方向)にL、厚さ方向(z1軸方向)にHの寸法を有している。試料13にかかる力fは、z1軸方向にのみかかり、試料13に均等にかかっているとする。ただし、力fはx1方向の単位長さあたりの力である。w(x1、y1)は力fによる試料103のz1軸方向への変形量分布を示す。
【0053】
試料13は接地電極12のギャップ形成面12aに装着されている。
【0054】
ここで、説明を簡単にするため、ギャップ形成面12aは、y1方向には一様な変形量となっており、変化量分布を持っていないものとし、試料13には、z1方向成分のみの均等な力fがかかっているものとする。
【0055】
この時、試料13の形状及び試料13にかかる力fは、y1方向には一様であるので、試料13の変形量分布w(x1、y1)は、y1方向には一様であり、x1向にのみ分布を有する。この変形量分布w(x1、y1)は、次の(1)式で表される。
【0056】
【数3】
Figure 0003580538
ただし、Eは試料13のヤング率である。
【0057】
この(1)式により、最大変形量wmaxは、x1=L/2の位置において、次の(2)式で表される。
【0058】
【数4】
Figure 0003580538
また、試料13にかかる最大曲げ応力kmaxは試料13中央の最外縁の位置において、次の(3)式で表される。
【0059】
【数5】
Figure 0003580538
ここで、試料13は表面に膜17を形成した後に、もとの平坦な状態に戻らなければならないので、試料13の弾性限をσpとすると、弾性限度において試料13にかかっている力fmaxは、kmaxにσpを代入し、fについて解けばよく、次の(4)式によって得られる。
【0060】
【数6】
Figure 0003580538
したがって、弾性変形によって実現できる最大変形量wmaxは、(2)式に(4)式を代入することにより、次の(5)式によって得られる。
【0061】
【数7】
Figure 0003580538
この最大変形量wmaxは、試料13の材質に基づく値、E(ヤング率)及び弾性限σpと、試料の大きさ、L(横寸法)、H(厚さ寸法)とによって決まるので、試料13の材質と大きさにより決まる値である。
【0062】
この最大変形量wmaxが、試料13と印加電極11との間のギャップGに比べて比較できる程度の大きさを有するとき、すなわち、次の(6)式によって規定される範囲にギャップGが設定されれば、試料13を最大変形量wmaxに変形させたときに、試料13表面上の膜17の膜厚を均一にすることができる。
【0063】
【数8】
Figure 0003580538
また、上記のように設定されるギャップGの範囲は、図4に示すプラズマ処理装置30のように、試料13を直接変形させる場合に適用したものであるが、図1に示すプラズマ処理装置10のように、印加電極12側のギャップ形成面12aを弾性変形させる場合においても同様に適用できる。ただし、図1に示すプラズマ処理装置10の場合には、印加電極12側のギャップ形成面12aを変形させているので、変形は弾性変形に限定されず、塑性変形域まで許容される場合を考慮しなければならない。その場合、印加電極12側のギャップ形成面12aが破断しないようにするため、印加電極12側のギャップ形成面12aを変形させることにより、試料13表面の膜17の膜厚の均一化に効果が現れるギャップGの範囲は、(6)式中の弾性限σpを引張り強さσtに置き換えることによって、次の(7)式によって得られる。
【0064】
【数9】
Figure 0003580538
【0065】
(実施の形態2)
実施の形態2のプラズマ処理装置について、図面に基づいて、具体的に説明する。
【0066】
図5は、実施の形態2に係るリモートプラズマ処理装置40を示す概略図であり、(a)は正面図、(b)は側面図を示している。
【0067】
このリモートプラズマ処理装置40は、高周波電圧を印加する電源16に接続された印加電極11を上側、地面に接地した接地電極12を下側とする対向する一対の電極を有しており、電源16により印加電極11に電圧が印加されると、印加電極11と接地電極12との間にプラズマPを発生する。
【0068】
接地電極12の側方(図5(a)において左側))には、接地電極12に連続して、試料13を載置する載置板41が設けられている。この載置板41の上方には、載置板41に対向するギャップ形成面12aが、印加電極11に連続して設けられている。ギャップ形成面12aは、中空のボックス42の下面に形成されており、ボックス42内には、ギャップ形成面12aを上下に湾曲させる3つのギャップ分布調整部15が、所定の間隔をあけて設けられている。
【0069】
ギャップ分布調整部15は、図1に示すプラズマ処理装置10と同様の構成になっており、各ギャップ分布調整部15は、分布モニタリング部18にてモニタリングされる膜厚分布に基づいて制御部19により制御される。
【0070】
次に、このプラズマ処理装置40の動作について説明する。
【0071】
電源16により高周波電圧を印加電極11に印加すると、印加電極11と接地電極12との間に予め充填された所望の反応ガスに基づくプラズマPが発生される。このプラズマPによって、イオン、ラジカル等の反応種が発生し、この反応種は、拡散流によって、印加電極11及び接地電極12に連続して設けられたギャップ形成面12a及び載置板41間に流れ、試料13上に流れる反応種によって、試料13上に膜17が形成される。この場合、試料13上に流れるイオン、ラジカル量は載置板41上の全面にわたって均一にはならず、試料13表面の座標(x、y)において、不均一な供給量分布s(x、y)が発生するため、試料13上に形成される膜17も不均一な膜厚分布k(x、y)になる。
【0072】
分布モニタリング部18は、試料13上に膜17を形成するプロセスにおいて、試料13の表面上の膜17の膜厚をモニタリングしており、試料13表面上の膜厚のモニタリング結果に基づく出力信号は、制御部19に出力される。制御部19は、分布モニタリング部18の出力信号により、膜厚分布k(x、y)及び膜形成速度分布dk(x、y)/dtを算出する。制御部19は、これらの演算結果に基づいて、各ギャップ分布調整部15をそれぞれ制御する。
【0073】
ここで、試料13表面上の反応種の供給量分布s(x、y)は、プラズマP中における反応種の密度分布n(x、y)と試料13上の流量分布u(x,y)の積によって次の(8)式にて表す事ができる。なお、Aは、定数であるが、試料13の温度分布等によって変動する。
【0074】
【数10】
Figure 0003580538
分布モニタリング部18のモニタリングに基づき、制御部19が試料13の中央部分の膜厚が薄いと判断した場合、制御部19は、ギャップ分布調整部15をそれぞれ制御して試料13の中央部分のギャップ分布g(x、y)を広くする。これにより、試料13の中央部分の反応種の流量分布u(x、y)が増大することにより、試料13の中央部分における反応種の供給量分布s(x、y)が増大し、試料13の表面の全体にわたる供給量分布s(x、y)が均一になって、試料13の表面の膜厚が均一にされる。
【0075】
分布モニタリング部18のモニタリングに基づき、試料13の中央部分の膜厚分布k(x、y)が薄いと判断した場合は、同様にギャップ分布調整部15をそれぞれ制御することにより、試料13の中央部分のギャップを狭くする。これにより、流量分布u(x、y)が減少して、全体として試料表面に対する供給量分布s(x、y)が均一になり、試料13の表面の膜厚が均一にされる。
【0076】
次に、図6に示すリモートプラズマ処理装置50について説明する。
【0077】
このリモートプラズマ処理装置50は、試料13が載置されるギャップ形成面12aを上面に有する中空のボックス42を有しており、このボックス42内に3つのギャップ分布調整部15が所定の間隔をあけて設けられている。各ギャップ分布調整部15は、図1に示すプラズマ処理装置10のギャップ分布調整部15の構成と同じである。ボックス42の上方には、それぞれ垂直な状態で相互に対向して設けられた一対の電極11及び12を有しており、各電極11及び12は、互いに高周波電圧を印加する電源16に接続されている。この電極11及び12間に所望の反応ガスを導入し、両電極11及び12間に電源16から高周波電圧を印加することにより、プラズマPが発生され、このプラズマPによりイオン、ラジカル種等の反応種が発生する。発生した反応種は、試料13上に流れる。
【0078】
各ギャップ分布調整部15は、試料13上に形成される膜17の膜厚をモニタリングする分布モニタリング手段18のモニタリング結果に基づいて、それぞれ制御部19によって制御される。
【0079】
次に、このような構成のリモートプラズマ処理装置50の動作について説明する。
【0080】
電極11と電極12との間に所望の反応ガスを導入し、高周波電源16により、各電極11及び12に電圧を印加すると、電極11と電極12との間には、プラズマPが発生する。このプラズマPにより発生するイオン、ラジカル種等の反応種は、拡散流によって、試料13表面上にまで流れ、試料13上に膜17を形成する。
【0081】
この場合、試料13上に流れていくイオン、ラジカル量は、試料13の全面にわたって均一にはならず、試料13表面の座標(x、y)において、不均一な供給量分布s(x、y)が発生するため、試料13上には形成される膜17も不均一な膜厚分布k(x、y)となる。
【0082】
分布モニタリング部18は、試料13上に膜17を形成するプロセスにおいて、試料13の表面上の膜17の膜厚を常時モニタリングする。試料13表面上の膜厚のモニタリング結果に基づく出力信号は、制御部19に出力され、制御部19は、分布モニタリング部18の出力信号により、膜厚分布k(x、y)及び膜形成速度分布dk(x、y)/dtを算出する。制御部19は、これらの演算結果に基づいて、各ギャップ分布調整部15をそれぞれ制御する。
【0083】
このリモートプラズマ処理装置50は、図5に示すリモートプラズマ処理装置40と同様に、試料13上に生じる温度分布、流量分布等の反応種密度分布等によって生じる不均一な膜厚分布k(x、y)を各ギャップ分布調整部15によってギャップ分布g(x、y)を調整することによって調整している。各ギャップ分布調整部15によってギャップ分布g(x、y)を調整すると、試料13表面上に生じる流量分布u(x,y)が調整され、試料13表面上の供給量分布s(x、y)が試料13の表面の全体にわたって均一になり、その結果、試料13表面の膜厚を均一にすることができる。
【0084】
このように、印加電極11と接地電極12との間にプラズマPを発生させ、拡散流によってプラズマPにより発生するイオン、ラジカル等の反応種を試料13上に流す構成としても、温度分布、流量分布等によるプラズマPの反応種密度分布等の不均一によって生じる不均一な膜厚分布k(x、y)を、各ギャップ分布調整部15を調整することにより、流量分布等が変化するため、試料13表面上の膜厚を均一にすることができる。
【0085】
本発明のプラズマ処理装置1〜3及びリモートプラズマ処理装置4及び5は、上記のように、試料13の表面の膜厚を均一にする場合に限らず、試料13表面の膜厚や膜質等の膜特性値分布を均一にする場合、プラズマエッチング等の加工における加工量分布等の加工特性値を均一にする場合、または、試料13の表面処理における処理特性を均一にする場合等においても同様に行うことができる。
【0086】
また、ギャップ分布g(x、y)を決定する際に、分布モニタリング手段18によりモニタリングする表面処理のパラメーター及び試料13の特性値は、上記実施の形態に示したものに限らず、反応種の発光分光、吸収分光等の表面反応の主となる反応種に関するモニタリングを行うものでもよい。例えば、フッ素系のガスを用いたエッチングであれば、フッ素系を含む反応種の発光分光、吸収分光等に関してモニタリングを行うことができる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したことからも明らかなように、本発明は、プラズマPにより発生する反応種により、試料表面を処理する場合に、モニタリング手段が試料の膜厚等をモニタリングし、このモニタリング手段によるモニタリング結果に基づいて、制御手段がギャップ分布調整部を制御して、ギャップ分布g(x、y)を調整するので、試料表面の処理を行いながら試料表面の特性値分布を均一にすることができる。このため、プラズマ処理を行う前に、予備的な実験・評価を繰り返し行う必要がない。したがって、プラズマ処理を行うまでの時間、及びコストを低減することができる。
【0088】
また、処理条件が変更されるごとに試料表面の処理を行うための最適条件を決定する必要がないので、処理条件を変更した場合にも、プラズマ処理を行うまでの時間、及びコストを低減することができる。
【0089】
また、大量生産ライン中で試料のプラズマ処理を繰り返し行う際に、電極損傷、反応容器内の汚染、その他の磨耗等が累積した場合においても、予め、決定されたギャップ分布の最適条件でプラズマ処理を行うものではなく、プラズマ処理を行う都度、モニタリング手段が試料の特性値分布をモニタリングし、制御手段によりギャップ分布調整部がギャップ分布を調整するので、特性値分布を均一にすることができ、したがって、メンテナンス時間に対するプロセス稼動時間を長くすることができ、歩留まりが向上する。
【0090】
また、試料を変形させるようにすることにより、試料に対向する電極を変形させることが困難な場合においても試料の特性値分布を均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るプラズマ処理装置1の概略を示す概略図である。(A)は、ギャップ分布g(x、y)を試料の中央部分で狭くした場合、(B)は、ギャップ分布g(x、y)を試料の中央部分で広くした場合を示す。
【図2】図1の概略図において、プラズマP付近を拡大した拡大図である。
【図3】実施の形態1のプラズマ装置の他の例を示す概略図である。
【図4】実施の形態1のプラズマ処理装置の他の例を示す概略図である。
【図5】実施の形態2に係るリモートプラズマ処理装置の概略を示す概略図である。
【図6】実施の形態2のプラズマ装置の他の例を示す概略図である。
【図7】試料にかかる力fと試料の変形量分布w(x1、y1)の関係を表す概念図である。
【図8】SiHラジカル発光強度とSi膜成膜速度の関係を表す図である。
【図9】均一な膜厚分布を得るための電極形状の決定方法のフロー図である。
【図10】従来のプラズマ処理装置の概略図である。
【図11】従来のプラズマ処理装置の概略図である。
【図12】従来のプラズマ処理装置によって、試料のプラズマ処理を行う際のフロー図である。
【符号の説明】
10 プラズマ処理装置
11 印加電極
11a ギャップ形成面
12 接地電極
13 試料
15 ギャップ分布調整部
16 電源
18 分布モニタリング部
19 制御部
g(x、y) 印加電極11のギャップ形成面11aと,接地電極12との間のギャップ分布

Claims (6)

  1. 表面処理が行われる試料の表面上に、プラズマにより発生した反応種が充填されるギャップを形成して、該ギャップに充填された反応種によって該試料の表面処理を行なうプラズマ処理装置であって、
    前記反応種による前記試料の表面処理の間に、その表面処理に関するパラメーター、または、その表面処理の際に発生する該試料の特性の、該試料の表面における分布をモニタリングするモニタリング手段と、
    前記ギャップを形成するように該試料の表面に対向して設けられたギャップ形成面を、該試料の表面における該ギャップの分布が変化するように変形させるギャップ分布調整手段と、
    前記モニタリング手段のモニタリング結果に基づいて、該試料の表面における前記パラメーターまたは試料の特性の分布が均一になるように該ギャップ分布調整手段を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 表面処理が行われる試料の表面上に、プラズマにより発生した反応種が充填されるギャップを形成して、該ギャップに充填された反応種によって該試料の表面処理を行なうプラズマ処理装置であって、
    前記反応種による前記試料の表面処理の間に、その表面処理に関するパラメーター、または、その表面処理の際に発生する該試料の特性の、該試料の表面における分布をモニタリングするモニタリング手段と、
    前記試料が載置される面を、該ギャップの分布が該試料の表面において変化するように、該試料とともに変形させるギャップ分布調整手段と、
    前記モニタリング手段のモニタリング結果に基づいて、該試料の表面における前記パラメーターまたは試料の特性の分布が均一になるように該ギャップ分布調整手段を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 前記モニタリング手段は、プラズマの発光強度分布をモニタリングする、請求項1または2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記試料上に形成されるギャップをGとすると、このGは、
    Figure 0003580538
    を満たす範囲であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプラズマ処理装置(ただし、Hは試料または試料に対向するギャップ形成面の厚さ、Lは特性値分布が存在する方向の試料または試料に対向するギャップ形成面の長さ、Eは試料またはギャップ形成面材料のヤング率、σpは試料またはギャップ形成面材料の比例限を示す。)。
  5. 前記モニタリング手段は、前記試料の表面における屈折率分布または反射率分布をモニタリングする、請求項1または2記載のプラズマ処理装置。
  6. 表面処理が行われる試料の表面上に、プラズマにより発生した反応種が充填されるギャップを形成して、該ギャップに充填された反応種によって該試料の表面処理を行なうプラズマ処理方法であって、
    前記反応種による前記表面処理の間に、その表面処理に関するパラメーター、もしくは、その表面処理の際に発生する前記試料の特性の、該試料の表面における分布をモニタリングするステップと、
    そのモニタリングにより得られた該試料の表面における前記パラメーターまたは前記試料の特性の分布が、該試料の表面において均一になるように、該試料の表面における前記ギャップの分布を演算するステップと、
    その演算結果によって得られた前記ギャップの分布となるように、前記試料の表面における前記ギャップの分布を調整するステップと、
    を包含するプラズマ処理方法。
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