JP3580174B2 - ドラム用響線およびドラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンサート用スネアードラム、マーチングドラム、バスドラム、タムタム等のドラムに用いられるドラム用響線およびドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にスネアードラムと呼ばれるドラムは、非打面側ドラムヘッド、すなわち裏面側ドラムヘッドにドラム用響線を装着したものである。また、中には打面側(表面側)と非打面側のドラムヘッドにドラム用響線を装着したものと、打面側のみに装着したものもスネアードラムと呼ぶことができる。
【0003】
図7に従来のスネアードラムを示す。このスネアードラム1は、ドラム用響線3をバッケン機構4によって裏面側ドラムヘッド2の表面に選択的に接触離間させることにより裏面側ドラムヘッド2の振動をドラム用響線3に伝えて楽器に特有なぱらぱらという軽快な音色をもたらす、いわゆるタブリング効果と称する特殊音響効果を得るようにしている(実公昭58−50372号公報等)。
【0004】
ドラム用響線3は、細い複数本の響線3a〜3nからなり、これらの響線3a〜3nを軸線と直交する方向に適宜な間隔をおいて並設し、図8に示すように一対の支持部材5a,5b間に張設している。ここで、図8(a)は響線3a〜3nの端部を各支持部材5a,5bにそれぞれ半田付け等によって固定した例を示し、図8(b)は響線3a〜3nの一端を一方の支持部材5aに固定し、他端を他方の支持部材5bに調整ねじ6によって張力調整可能に連結した例を示す。
【0005】
ドラム用響線3の材質としては、図8(a)に示すようにコイル状に巻いた細いスチール線と、図8(b)に示すようにナイロン(商標名)等の合成樹脂等によって形成された直線状のワイヤ等が知られている。コイル状のスチール線はドラムヘッドに対して点状に接触するため、外部振動、例えば雑音、ベースアンプ、ギターアンプ等の音圧、ノイズ等に対して非常に敏感に感応し共振を起こし易い。一方、直線状のワイヤはドラムヘッドに対して線状に接触するためコイル状のスチール線に較べて外部振動に対する共振性が少ない。そのため、マーチング用ドラムではバリエーションとして直線状のワイヤを使用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記した通り、従来のドラム用響線3はコイル状のスチール線または直線状のワイヤからなる複数本の響線3a〜3nを備え、これらの響線を1本ずつ支持部材5a,5bに半田付けするかまたは調整ねじ6によって張力調整可能に固定していた。このため、その取付作業が煩わしく長時間を要するばかりか、全ての響線3a〜3nの張力を均一に揃えることが難しいという問題があった。また、響線3a〜3nの長さをドラム径より長くすることができず、そのため振動が抑制され、減衰時間が短いという問題もあった。
【0007】
本発明は上記した従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、支持部材に対する取付作業および張力調整作業が容易で均一な張力を得ることができ、また長さを音響効果に応じた長さに自由に調整することができ、しかも振動の減衰時間が長く大きな音量を得ることができるようにしたドラム用響線およびドラムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明に係るドラム用響線は、ドラムヘッドに対して接離されるドラム用響線において、響線を一対の支持部材間に繰り返し折り曲げて掛け渡された1本の長い線材によって形成することにより一連に連続させたことを特徴とする。
このような構成においては、全ての響線が一連に連続しているので、振動の減衰が長く大きな音量が得られ、従来とは異なった音響効果が得られる。
線材としては、コイル状または直線状の金属製ワイヤ、ギター巻線、アラミド繊維線(ケブラー線)、ナイロン等の合成樹脂ワイヤ等が用いられる。
【0009】
第2の発明に係るドラム用響線は、上記第1の発明において、線材の折り曲げ部分を支持部材によって摺動自在に支持したことを特徴とする。
このような構成においては、線材の両端のみが固定されているので、余分な負荷が加わらず自由な振動が得られる。また、各響線の張力を均一に揃えることができる。
【0010】
第3の発明に係るドラム用響線は、ドラムヘッドに対して接離されるドラム用響線において、響線を一対の支持部材間に掛け渡された複数本のリング状線材によって形成したことを特徴とする。
このような構成においては、リング状線材を支持部材間に掛け渡すだけでよい。また、1本のリング状線材は2本の響線として用いられる。
【0011】
第4の発明に係るドラム用響線は、上記第1、第2または第3の発明において、響線の張力を調整する調整機構を備えていることを特徴とする。
このような構成においては、全ての響線の張力を同時にかつ均一に調整することができる。
【0012】
第5の発明に係るドラムは、上記第1、第2、第3または第4の発明にかかるドラム用響線を備えていることを特徴とする。
このような構成においては、従来とは異なった音響効果のドラムが得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係るドラム用響線を備えたマーチングスネアードラムの一部を破断して示す正面図、図2は同響線の一部を破断して示す平面図、図3はON時における図1のIII −III 線拡大断面図、図4はOFF時におけるカムの状態を示す図である。本実施の形態においては、表面側と裏面側のドラムヘッドに対してドラム用響線を設け、これらをドラムヘッドに対して選択的に接触離間させるようにしたドラムに適用した例を示す。
【0014】
マーチングスネアードラム10は、比較的深さの深い円筒状の胴本体11を備え、その各開口部に表面側(打面側)ドラムヘッド12と、裏面側(非打面側)ドラムヘッド13がそれぞれ張設されている。これらのドラムヘッド12,13は、動物の皮革からなる天然皮革またはポリエステル、ポリカーボネート等の合成樹脂製フィルムによって形成され、外周縁部が環状のヘッド枠14,15によってそれぞれ保持されている。ヘッド枠14,15は胴本体11の各開口部の外周に嵌装され、さらに各ヘッド枠14,15の外周には締枠16,17がそれぞれ嵌合されている。これらの締枠16,17は、前記胴本体11の外周に取付けた複数個のラグ18にボルト19によってそれぞれ連結されており、このボルト19の回転操作によって各ドラムヘッド12,13の張力が調節されるように構成されている。すなわち、ボルト19を締め付けて締枠16,17を胴本体11の中央側に移動させると、締枠16,17がヘッド枠14,15を押圧して胴本体11の中央側に移動させるため、ドラムヘッド12,13の張力は大きくなる。反対にボルト19を緩めると、張力は小さくなる。
【0015】
前記胴本体11の内部には第1のドラム用響線22が組み込まれており、この第1のドラム用響線22を第1のバッケン機構24によって前記表面側ドラムヘッド12の裏面に選択的に接触、離間させるようにしている。
【0016】
前記第1のドラム用響線22は、図2に示すように複数本からなる細い響線25(25a〜25n)によって構成されている。この響線25は、1本の長い線材26を丸棒からなる左右一対の支持部材27,28に複数回繰り返し掛け渡して形成されることにより一連に連続している。言い換えれば、響線25は支持部材27,28から取り外されると、1本の長い線材26となる。
【0017】
線材26の掛け渡しに当たっては、線材26の一端を例えば一方の支持部材27に固定して中間部を両支持部材27,28の周面に交互に略180°の範囲で添接して掛け渡し、終端を他方の支持部材28に固定する。このため、線材26の支持部材27,28に添接されている屈曲部分、言い換えれば両端の2本の響線25a,25nの固定端側とは反対側端部と響線25b〜25n−1の各端部は、各支持部材27,28によって摺動可能に支持されている。この場合、線材26を各支持部材27,28の周面に半周ずつ添接して掛け渡すと、支持部材27,28の上下に張設されるが、上方側の線材部分が響線25a〜25nとして用いられ、下方側の線材部分が響線25a〜25nの余長部分として機能し、響線25a〜25nが振動すると共振する。なお、支持部材27,28の周面に螺旋溝29を形成し、この螺旋溝29に線材26を掛け渡すと、一定の間隔をおいて掛け渡すことができる。
【0018】
前記線材26としては、JIS G3525に規定される直線状の鋼製ワイヤ、例えばJIS B72の直径が0.6〜2.0mmφ程度のワイヤが用いられ、支持部材27,28に一定の間隔(例:2.9mm)で10〜30回程度掛け渡される。なお、鋼製のワイヤに限らずギター巻線、アラミド繊維線(ケブラー線)、ナイロン等の合成樹脂ワイヤ等を用いることも可能である。さらに、直線状のものに限らずコイル状の線材であってもよい。
【0019】
前記一対の支持部材27,28は、左右一対のフレーム30,30の両端部間にブラケット32を介してそれぞれ配設されている。ブラケット32は、一対のフレーム30の端部間に複数個のねじ36によって固定され、上端部にフレーム30の長手方向に長い長溝34を有している。また、各プレート30の端部にも長溝35が前記長溝34に対応して形成されており、これらの長溝34,35によって前記各支持部材27,28の端部を摺動自在に支持している。
【0020】
また、前記一対の支持部材27,28は、長手方向中央部が1本の張力調整機構を構成するロッド37によって互いに連結されている。このロッド37は、両端部に雄ねじ39が形成され、この雄ねじ39を各支持部材27,28に設けたねじ孔に螺合している。したがって、ロッド37を回転させると、支持部材27,28は互いに接近または離間する方向に移動され、これによって響線25a〜25nの張力が調整される。この場合、響線25a〜25nは一連に連続しており、また屈曲部が支持部材27,28に摺動自在に添接されて支持されているので、全て均一な張力に調整される。なお、支持部材27,28の直径は、6〜50mmφ程度とされる。また、1本の線の端部を巻き付け、支持部材27,28の回転により張力を可変設定するようにしてもよい。
【0021】
図1、図3および図4において、前記第1のバッケン機構24は、胴本体11内に配設された回転軸40を備えている。この回転軸40は、前記ドラム用響線22の下方にこれと平行になるように配設され、両端が胴本体11に設けた軸受41によって回転自在に軸支されている。また、回転軸40の一端は胴本体11の外部に突出し、その突出端にドラム用響線22を外部から表面側ドラムヘッド12の裏面に対して接触、離間させるためのハンドル42が取付けられている。
【0022】
さらに、回転軸40には、この回転軸40の回転運動を上下運動に変換して前記各ブラケット32に伝達する一対のカム43,43が前記各軸受41に近設して対向するようにそれぞれ設けられている。カム43は、各角部が斜めに切り落とされた左右対称な台形状に形成されることにより、上面43a,底面43bおよび左右の斜面43c,43dからなる4つの面を有し、上面43aと斜面43c(43d)がカム面を形成し、ドラム用響線22のON時に図3に示すように一方の斜面43c(または43d)がブラケット32と接触し、OFF時に上面43aとブラケット32が接触するように構成されている。カム43の回転中心Oから上面43aまでの距離は、回転中心Oから斜面43cまでの距離より長く設定されている。
【0023】
前記ブラケット32は、上方に開放するコ字状に形成されることによりカム43を挟んで平行に対向する左右一対の側板32a,32bと、カム43の下方に位置し前記側板32a,32bの下端を連結する底板32cとで構成されている。また、側板32a,32b間には、前記カム43を挟んで底板32cと対向するガイドプレート44が止めねじ45によって固定されている。そして、ブラケット32は、前記底板32cおよびガイドプレート44に形成した挿通孔47,48を貫通する左右一対のガイドピン50によって上下動自在に支持され、かつ圧縮コイルばね51によって上方に付勢されている。
【0024】
前記ガイドピン50は、取付板53に取り付けられている。取付板53は、L字型に形成されることにより垂直板53aと水平板53bとからなり、垂直板53aが前記軸受41の内側端面にねじ止め固定され、水平板53bが前記ブラケット32の下方に適宜な間隔を保って位置し、前記一対のガイドピン50が立設されている。ガイドピン50の下端部には雄ねじが形成されており、この雄ねじが前記水平板53bに設けたねじ孔に螺合され、袋ナット54によって固定されている。
【0025】
前記圧縮コイルばね51は、前記ガイドピン50に装着されて上端が前記ガイドプレート44の下面に圧接され、下端がガイドピン50の中間部に取付けた止め輪56に圧接されることにより前記ブラケット32を上方に付勢している。
【0026】
このようなバッケン機構24において、カム43は響線25が表面側ドラムヘッド12に接触しているドラム用響線22のON時に図3に示すように横転した状態に保持されている。この状態において、ブラケット32は圧縮コイルばね51のばね力によって上方に押し上げられ、底板32cがカム43の斜面43cに圧接されている。ハンドル42の操作によってカム43を回転軸40とともに図3において反時計方向に所定角度(例えば、75°)回動させると、カム43は図4に示すように倒立して底板32aを押圧し、ブラケット32を圧縮コイルばね51に抗して押し下げる。したがって、響線25が表面側ドラムヘッド12から離間し、ON状態からOFF状態に切り替わる。
【0027】
図1において、前記胴本体11には前記裏面側ドラムヘッド13の表面に対して接離自在な第2のドラム用響線60が装着されており、このドラム用響線60を第2のバッケン機構61によって裏面側ドラムヘッド13の表面に選択的に接触、離間させるようにしている。第2のドラム用響線60は、図2に示した前記第1のドラム用響線22と同様に1本の長い線材26を複数回繰り返し折り曲げて一対の支持部材間に掛け渡して形成されることにより、一連に連続した複数本の響線によって構成されている。
【0028】
図5および図6に第2のドラム用響線60の例を示す。
図5(a)は、板状に形成した左右一対の支持部材62,63に回転自在な複数個のローラ64を支持部材の長手方向に一定の間隔をおいて設け、これらのローラ64に1本の長い線材26を交互に添接して掛け渡すことにより、一連に連続した複数本の響線25a〜25n(左右のローラ54間の線材部分)を形成し、線材26の両端を一方の支持部材62に固定してドラム用響線60を構成した例を示す。ローラ64としては、直径が6mmφ程度のものが用いられる。
【0029】
図5(b)は、左右一対の支持部材62,63に複数個のローラ64をV字型に配置し、1本の線材26をこれらのローラ64に渦巻き状に添接して掛け渡すことにより一連に連続した複数本の響線25a〜25nを形成し、線材26の両端を各支持部材62,63に固定してドラム用響線60を構成した例を示す。
【0030】
図6は、リング状に形成した複数本の線材66の両端を左右一対の支持部材62,63に一定の間隔をおいて掛け渡すことにより複数本の響線25a〜25nを形成し、ドラム用響線67を構成した例を示す。リング状線材66は、支持部材62,63に掛け渡されると、その半分の線材部分が支持部材62,63の表面側に位置して響線25を形成し、残り半分が裏面側に位置して響線25の余長部分を形成する。
【0031】
ここで、図6においては、リング状線材66を支持部材62,63に掛け渡した例を示したが、図5に示したドラム用響線60と同様に支持部材62,63にローラ64を設け、このローラ64間にリング状線材66を掛け渡してもよい。
【0032】
図1において、前記第2のバッケン機構61は、胴本体11の外周に高さ調整可能に固定された第1のホルダー70と、胴本体11の外周で前記第1のホルダー70と周方向に180°位相が異なる位置に固定された第2のホルダー71を備えている。第1のホルダー70には、前記第2のドラム用響線60の一方の支持部材62が連結されている。第2のホルダー71には、レバー73によって胴本体11の軸線方向に移動される移動ベース74が設けられ、この移動ベース74に第2のドラム用響線60の他方の支持部材63が取り付けられている。レバー73を操作して移動ベース74を図1において上下方向に移動させると、第2のドラム用響線60は裏面側ドラムヘッド13の表面に対して接触、離間される。
【0033】
このように、第1、第2のバッケン機構24,61を操作すると、第1、第2のドラム用響線22,60を表面側ドラムヘッド12と裏面側ドラムヘッド13に対してそれぞれ個々独立に接触、離間させることができ、これによって音色を変えることが可能である。
【0034】
また、図2〜図5に示すドラム用響線22,60においては、1本の長い線材26を複数回繰り返し折り曲げて一対の支持部材27,28間に掛け渡すことにより一連に連続した複数本の響線25a〜25nを形成したので、ドラムヘッドに直接接触しない線材部分が響線25a〜25nの余長部分を形成して響線25a〜25nの長さを実質的に長くする。したがって、図8に示す従来の1本1本独立している響線3a〜3nに比べて振動の減衰が長く音がよく響き、また音量も大きく、従来とは異なった音響特性のドラムを得ることができる。
【0035】
また、線材26の両端を支持部材27または28に固定するだけでよいので、線材26の掛け渡し作業が容易で、余分な負荷が響線25a〜25nに加わらず、支持部材27,28を接近離間させると響線25a〜25nを音響効果に応じて必要な長さに調整することができる。また、全ての響線25a〜25nの張力を同時にかつ均一に調整することができ、張力調整作業も容易である。
【0036】
図6に示すドラム用響線67においては、一対の支持部材62,63にリング状線材66の両端を掛け渡すと、2本の響線25aと25b,25cと25d,・・・が上下に重なり合い、上下の振動が重なり合うため、音に奥行き感が出る。また、従来の支持部材より2倍以上の長さの線材を用いているので、振動の減衰時間も長くなる。
【0037】
なお、上記した実施の形態においては、第1、第2のドラム用響線22、60を表面側、裏面側ドラムヘッド12,13の双方に対して装着した例を示したが、これに限らず表面側ドラムヘッド12に対しては第1のドラム用響線22を装着し、裏面側ドラムヘッド13に対しては図8に示した従来タイプのドラム用響線を装着してもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上述べたように本発明に係るドラム用響線およびドラムによれば、響線を1本の長い線材によって形成することにより一連に連続させたので、振動の減衰時間が長く、また音量が大きく、従来と異なった音響特性のドラム用響線を提供することができる。
また、支持部材に対する取付作業および張力調整作業が容易で、全ての響線の張力を均一に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドラム用響線を備えたマーチングスネアードラムの一部を破断して示す正面図である。
【図2】同響線の一部を破断して示す平面図である。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】ON時のカムの状態を示す図である。
【図5】(a)、(b)はそれぞれドラム用響線の他の実施の形態を示す平面図である。
【図6】ドラム用響線のさらに他の実施の形態を示す平面図である。
【図7】従来のスネアードラムの斜視図である。
【図8】(a)、(b)はそれぞれドラム用響線の従来例を示す平面図である。
【符号の説明】
10…ドラム、11…胴本体、12…打面側(表面側)ドラムヘッド、13…非打面側(裏面側)ドラムヘッド、22…第1のドラム用響線、25,25a〜25n…響線、24…第1のバッケン機構、26…線材、27,28…支持部材、60…第2のドラム用響線、61…第2のバッケン機構、62,63…支持部材、64…ローラ、66…リング状線材。
Claims (5)
- ドラムヘッドに対して接離されるドラム用響線において、
響線を一対の支持部材間に複数回繰り返し折り曲げて掛け渡された1本の長い線材によって形成することにより一連に連続させたことを特徴とするドラム用響線。 - 請求項1記載のドラム用響線において、
線材の折曲げ部分を支持部材によって摺動自在に支持したことを特徴とするドラム用響線。 - ドラムヘッドに対して接離されるドラム用響線において、
響線を一対の支持部材間に掛け渡された複数本のリング状線材によって形成したことを特徴とするドラム用響線。 - 請求項1,2または3記載のドラム用響線において、
響線の張力を調整する調整機構を備えていることを特徴とするドラム用響線。 - 請求項1,2,3または4記載のドラム用響線を備えていることを特徴とするドラム。
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