JP3579634B2 - 電子部品取り付け用ホルダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子部品取り付け用ホルダに関し、特に、ホルダをゴム弾性合成樹脂により構成してこれに接点ばねを付属せしめた電子部品取り付け用ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例を図7を参照して説明する。
筒状ケース20はゴム弾性を示す絶縁性にも優れたシリコンゴムの如き合成樹脂により構成される。
エレクトレットコンデンサマイクロホン1(以下、ECM1、と記載する)はこの筒状ケース20の上端には周縁内向きにフランジ23が形成され、開口231が形成されている。ECM1はフランジ23の弾性に抗して開口231を圧し拡げて筒状ケース20の内部に収容される。フランジ23は収容したECM1を下向きに弾性的に保持している。これにより、ECM1の下面は、筒状ケース20の底壁に形成される圧接コネクタ40に圧接される。ECM1の下面には、図7(b)に示される円板状の正側ECM端子31が形成されると共に、これに同心に環状の負側ECM端子32が形成されている。そして、圧接コネクタ40は筒状ケース20の底壁を厚さ方向に貫通する相互に絶縁状態にある多数の金属細線より成る。ケース90の上側ケース91には素子嵌合筒体911が一体的に垂下されており、この素子嵌合筒体911内にECM1を収容した筒状ケース20が嵌合、固定される。
【0003】
下側ケース92に固定される回路基板6には、先の円板状の正側ECM端子31と環状の負側ECM端子32に対応する位置に、図7(c)に示されるが如き正側回路基板端子401と負側回路基板端子402が形成されている。
上側ケース91と下側ケース92とを嵌合した状態で、正側ECM端子31と負側ECM端子32が圧接コネクタ40の上面に圧接すると共に、正側回路基板端子401と負側回路基板端子402が圧接コネクタ40の上面に圧接する。これにより、正側ECM端子31と正側回路基板端子401とがこれらの間に介在する圧接コネクタ40の多数本の金属細線を介して導通すると共に、負側ECM端子32と負側回路基板端子402とがこれらの間に介在する圧接コネクタ40の多数本の金属細線を介して導通する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の通りにして、ECM1の如き電子部品を筒状ケース20に収容し、上側ケース91と下側ケース92とを締め付け相互結合することにより、筒状ケース20に収容される電子部品を回路基板6に対して半田付けによることなしに接続することができる。ここで、先の従来例においては、電子部品と回路基板6との間に圧接型コネクタ40を介在させることにより両者の接続を実施している。しかし、多数の金属細線を柔軟性シートに厚さ方向に相互に絶縁状態に貫通せしめる構成の圧接コネクタ40はその製造が必ずしも簡単、容易、廉価であるとはいい難い。
【0005】
この発明は、燐青銅の如き剛弾性を示す板金の板金加工により簡単に形成すすることができる接点ばね或いはコイルばね接点をゴム弾性合成樹脂製筒状ケースに組み合わせ取り付けることにより上述の問題を解消した電子部品取り付け用ホルダを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1:筒状ケースに接点を弾性的に取付けた電子部品取り付け用ホルダにおいて、側壁21と、側壁21上端周縁に内向きに形成されるフランジ23と、底壁22とにより構成されるゴム弾性合成樹脂製筒状ケース20を具備し、内表面および外表面から対称に突出形成される正側接点ばね押圧膨出部222および負側接点ばね押圧膨出部223を底壁22に具備し、正側接点折り曲げ部512とこの折り曲げ部に関して対称な2片より成る正側接点部511とにより構成される正側接点ばね51、負側接点折り曲げ部522とこの折り曲げ部に関して対称な2片より成る負側接点部521とにより構成される負側接点ばね52を具備し、両接点ばね押圧膨出部にそれぞれの接点ばねを取り付けた電子部品取り付け用ホルダを構成した。
【0007】
そして、請求項2:請求項1に記載される電子部品取付け用ホルダにおいて、正側接点ばね51および負側接点ばね52はそれぞれの接点ばね押圧膨出部222、223の表面から僅かに間隙を有して形成されたものである電子部品取り付け用ホルダを構成した。
また、請求項3:請求項1に記載される電子部品取り付け用ホルダにおいて、筒状ケース20の底壁22に正側接点ばね押圧膨出部222および負側接点ばね押圧膨出部223を包囲するコ字状スリット26を形成して押圧膨出部舌片261を構成し、押圧膨出部舌片261に形成される正側接点ばね押圧膨出部222に対向して正側折り曲げ部嵌合溝27を底壁22に形成する一方、負側接点ばね押圧膨出部223に対向して負側折り曲げ部嵌合溝28を底壁22に形成した電子部品取り付け用ホルダを構成した。
【0008】
更に、請求項4:請求項1に記載される電子部品取り付け用ホルダにおいて、筒状ケース20の底壁22に正側接点ばね押圧膨出部222および負側接点ばね押圧膨出部223を包囲する環状薄肉部291を形成して緩衝部29を構成し、フランジ23は側壁21の上端との間の取り付け部を環状薄肉取り付け部232を構成した電子部品取り付け用ホルダを構成した。
ここで、請求項5:筒状ケースに接点を弾性的に取り付けた電子部品取り付け用ホルダにおいて、側壁21と、側壁21上端周縁に内向きに形成されるフランジ23と、底壁22とにより構成されるゴム弾性合成樹脂製筒状ケース20を具備し、底壁22に正側コイルばね接点41を挿入保持する正側貫通孔24および負側コイルばね接点42を挿入保持する負側貫通孔25を形成し、両貫通孔にコイルばね接点を挿入した電子部品取り付け用ホルダを構成した。
【0009】
そして、請求項6:請求項1ないし請求項5の内の何れかに記載される電子部品取り付け用ホルダにおいて、電子部品としてエレクトレットコンデンサマイクロホン1をゴム弾性合成樹脂製筒状ケース20に収容した電子部品取り付け用ホルダを構成した。
また、請求項7:請求項6に記載される電子部品取り付け用ホルダにおいて、ゴム弾性合成樹脂製筒状ケース20に音響導入口214を形成した電子部品取り付け用ホルダを構成した。
【0010】
更に、請求項8:請求項7に記載される電子部品取り付け用ホルダにおいて、ゴム弾性合成樹脂製筒状ケース20を非円形筒体とした電子部品取り付け用ホルダを構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図1の実施例を参照して説明する。実施例において、従来例における部材と共通する部材には共通する参照符号を付与する。
図1はインサート成型の接点ばねの実施例を説明する図である。筒状ケース20はゴム弾性を示す絶縁性にも優れたシリコンゴムの如きゴム弾性合成樹脂により構成される。筒状ケース20は円筒状の側壁21および底壁22より成り、側壁21の上端には周縁内向きにフランジ23が形成され、231は開口を示す。側壁21の外表面には環状突起211が並列して2列形成されている。底壁22の内表面には側壁21に連続して環状段部221が突出形成されている。222は底壁22の中央部に内表面および外表面から対称に突出形成された正側接点ばね押圧膨出部を示す。51は正側接点ばねを示す。この正側接点ばね51は燐青銅の如き剛弾性を示す板金を板金加工して構成する。燐青銅の板金を細長片に打ち抜き、塑性加工して形成した正側接点部511と、正側接点折り曲げ部512より成る。正側接点部511は、正側接点折り曲げ部512に関して対称な2片より成る。そして、正側接点部511の形状は、ばね押圧膨出部222の外形に対応してこの外形に沿う形状に形成される。
【0012】
図1(a)の実施例においては、正側接点部511は、ばね押圧膨出部222の表面から僅かに間隙を有して形成され、特に緩衝性の良好な接点ばねを構成している。図1(b)の実施例においては、正側接点部511は、ばね押圧膨出部222の表面との間に間隙を形成せずに接触して形成されている。図1(a)および図1(b)の何れの実施例においても、正側接点ばね51はゴム弾性を示す合成樹脂より成るゴム弾性マイクロホンホルダにインサート成型により固定されている。
【0013】
負側接点ばね52および負側接点ばね押圧膨出部223も、正側に対応して同様に形成される。
図1(c)を参照するに、ECM1は下面の中央部に円板状の正側ECM端子31が形成されると共に、これに同心に環状の負側ECM端子32が形成されている。そして、ECM1の下面の周縁部には環状突部11が形成されている。
ECM1はフランジ23の弾性に抗して開口231を圧し拡げて筒状ケース20の内部に収容される。フランジ23は収容したECM1を下向きに弾性的に保持する。これにより、ECM1の下面の正側ECM端子31は筒状ケース20の底壁に形成される正側接点ばね51の接点部511に圧接すると共に、負側ECM端子32は負側接点ばね52の接点部521に圧接する。
【0014】
図6を参照するに、上側ケース91には素子嵌合筒体911が一体的に垂下形成されており、この素子嵌合筒体911内にECM1を収容した筒状ケース20が嵌合、固定される。図示されない下側ケースに固定される回路基板6には、先のECM1が嵌合した筒状ケース20の正側接点ばね51および負側接点ばね52にそれぞれ対応して、円板状の正側基板端子61および環状の負側基板端子62が形成されている。上側ケース91を図示されない下側ケースに結合することにより、正側接点ばね51が円板状の正側基板端子61に圧接すると共に、負側接点ばね52が環状の負側基板端子62に圧接し、ECM1を回路基板6に電気接続することができる。
【0015】
以上の実施例において、筒状ケース20の正側接点ばね51の接点部511および負側接点ばね52の接点部521は、対向する2片の間に筒状ケース20の底壁22の接点ばね押圧膨出部が介在している。これら接点ばね押圧膨出部222、223はゴム弾性を示す合成樹脂より成るものであるので、上側ケース91を下側ケースに結合することにより正側接点ばね51が円板状の正側基板端子61に圧接すると共に負側接点ばね52が環状の負側基板端子62に圧接した状態において、接点ばね押圧膨出部は接点部521の対向する2片を接触する相手端子に対して広範囲に弾圧保持する作用をする。接点ばね押圧膨出部による接点部の弾圧保持により、接点部と相手端子との間の電気接触を確保すると共に外部から筒状ケース20を介してECM1に加えられる振動を良好に緩衝する。特に、図1(a)に示される実施例の場合、押圧膨出部の弾性に接点部自体の弾性が付加されて、接点部と相手端子との間の電気接触を確保すると共に、外部から筒状ケース20を介してECM1に加えられる振動を更に良好に緩衝することができる。
【0016】
そして、筒状ケース20の正側接点ばね51および負側接点ばね52は、上述した通り、燐青銅の如き剛弾性を示す板金を板金加工により細長片に打ち抜き、塑性加工して形成する。接点ばねの形成は、多数の金属細線を柔軟性シートに厚さ方向に相互に絶縁状態に貫通せしめる圧接コネクタ40の形成と比較して、簡単容易、廉価に実施することができる。また、これら接点ばねの筒状ケース20に対する組み込みも、インサート成型により容易に実施することができる。
【0017】
図2を参照して他の実施例を説明する。図2の実施例は図1(b)の実施例において、正側接点ばね51および負側接点ばね52をインサート成型により筒状ケース20の底壁22に固定する代わりに底壁22に嵌合することにより固定する実施例である。
図2において、26は筒状ケース20の底壁22に形成されたコ字状スリットであり、コ字状スリットを形成することにより押圧膨出部舌片261が形成される。27は正側折り曲げ部嵌合溝であり、28は負側折り曲げ部嵌合溝である。正側折り曲げ部嵌合溝27は押圧膨出部舌片261に形成される正側接点ばね押圧膨出部222に対向して底壁22に形成される一方、負側折り曲げ部嵌合溝28は負側接点ばね押圧膨出部223に対向して底壁22に形成される。ここで、正側接点ばね51の接点部511を正側接点ばね押圧膨出部222に挟み付けると共に負側接点ばね52の接点部521も負側接点ばね押圧膨出部223に挟み付けた状態で、押圧膨出部舌片261の自由端側を把持して基部側を舌片の弾性に抗して湾曲変形し、正側接点折り曲げ部512を正側折り曲げ部嵌合溝27の入口に位置決めすると共に負側接点折り曲げ部522を負側折り曲げ部嵌合溝28の入口位置決めして自由端側の把持を開放する。これにより押圧膨出部舌片261の変形は復帰して両折り曲げ部はそれぞれ折り曲げ部嵌合溝に嵌合する。
【0018】
図2の実施例も、先の図1(b)の実施例と同様の作用効果を奏するが、筒状ケース20の底壁22にコ字状スリット26を形成して押圧膨出部舌片261を形成したことにより、この押圧膨出部舌片261が外部から回路基板6を介して筒状ケース20に伝達される振動に応答してこれを吸収するという副次的効果を奏し、ECM1の緩衝作用は更に良好となる。
図3を参照して更なる他の実施例を説明する。この実施例は、筒状ケース20の底壁22に正側接点ばね押圧膨出部222および負側接点ばね押圧膨出部223を包囲する環状薄肉部291を形成することにより、正側接点ばね押圧膨出部222および負側接点ばね押圧膨出部223を含む緩衝部29を形成する。そして、側壁21の上端に形成されるフランジ23は、側壁21の上端との間の取り付け部を232により示される環状薄肉取り付け部に構成している。そして、ECM1は、フランジ23の環状薄肉取り付け部232の弾性に抗してフランジ23を圧し拡げて筒状ケース20の内部に収容され、環状薄肉取り付け部232を介して側壁21に取り付けられるフランジ23と、緩衝部29に含まれる正側接点ばね51が取り付けられた正側接点ばね押圧膨出部222および負側接点ばね51が取り付けられた負側接点ばね押圧膨出部223に接触している。ECM1は、結局、フランジ23と正側接点ばね押圧膨出部222および負側接点ばね押圧膨出部223を含む緩衝部29に挟持されている。
【0019】
以上の図3の実施例は、フランジ23は環状薄肉取り付け部232を介して筒状ケース20の側壁21の上端に取り付けられる一方、緩衝部29は環状薄肉部291を介して筒状ケース20の底壁22に取り付けられて、双方共にそれぞれの面方向と交差する方向の屈曲性に富んでいるので、筒状ケース20に収容されているECM1に対して外部から伝達される振動その他の外力は寸前においてフランジ23および緩衝部29に吸収されてECM1にまで到達しない。
【0020】
図4は側壁に音響導入口を形成した実施例である。図4において、ゴム弾性合成樹脂製の筒状ケース20の側壁21に音響導入口214を貫通形成し、筒状ケース20内に電子部品としてECM1を収容している。これにより収容されるECM1の音響特性を改善する。筒状ケース20を非円形筒体とすることにより、ECM1を電子部品取り付け用ホルダ2の筒状ケース20に収容し、これを回路基板6に対して組み立て電気接続する場合の取り付けの向きの設定を容易にしている。
【0021】
図5を参照して他の実施例を説明する。この筒状ケース20もゴム弾性を示す合成樹脂より成り、その円筒状の側壁21および底壁22より成り、側壁21の上端には周縁内向きにフランジ23が形成され、231は開口を示す。側壁21の外表面には環状突起211が並列して2列形成されている。底壁22には、正側コイルばね接点41を挿入保持する正側貫通孔24および負側コイルばね接点42を挿入保持する負側貫通孔25が形成されている。正側コイルばね接点41および負側コイルばね接点42の先端には正側コイルばね接点部411および負側コイルばね接点部421が形成されている。筒状ケース20の内部にはフランジ23の弾性に抗して開口231を圧し拡げ、ECM1を収容している。
【0022】
上側ケース91に一体的に垂下形成されている素子嵌合筒体911内にECM1を収容した筒状ケース20が嵌合、固定し、上側ケース91を図示されない下側ケースに結合することにより、正側コイルばね接点41がECM1の正側ECM端子31と円板状の正側基板端子61の間に介在して両者に圧接すると共に、負側コイルばね接点42が負側ECM端子32と負側基板端子62の間に介在して両者に圧接し、ECM1を回路基板6に電気接続する。従って、この実施例も半田付け工程を採用することなしに部品の組み立てのみにより電気接続することができる。
【0023】
そして、ゴム弾性合成樹脂より成る筒状ケース20内に収容された状態のECM1と回路基板6とは、筒状ケース20の底壁22に形成される正側貫通孔24に挿入保持される正側コイルばね接点41と負側貫通孔25に挿入保持される負側コイルばね接点42を介して弾性的に電気接続されるものであり、コイルばね接点の弾性によりECM1および回路基板6の相手端子との間の電気接触を確保すると共に、ゴム弾性合成樹脂より成る筒状ケース20の底壁22の弾性とコイルばね接点の弾性により外部から回路基板6、筒状ケース20を介してECM1に加えられる振動を緩衝することができる。
【0024】
また、筒状ケース20の底壁22に正側貫通孔24、負側貫通孔25を形成すること、およびこれらにコイルばね接点を準備して組み込むことは、共に簡単容易、廉価に実施することができる。
特に緩衝作用に優れる実施例は、電子部品をECM1とすることにより、振動に起因する種々の特性悪化の生じないECMを構成することができる。
以上の各実施例においては、ECM1を筒状ケース20に収容するものとして説明してきたが、一般に、ECM1を電子部品とし、筒状ケース20を電子部品取り付け用ホルダとして実施することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上の通りであって、この発明によれば、接点ばね押圧膨出部による接点部の弾圧保持により、接点部と相手端子との間の電気接触を確保すると共に外部から筒状ケースを介して電子部品に加えられる振動を良好に緩衝する。特に、接点ばねを接点ばね押圧膨出部の表面から僅かに間隙を有するものとした場合、接点ばね押圧膨出部の弾性に接点部自体の弾性が付加されて、接点部と相手端子との間の電気接触を確保すると共に、外部から筒状ケースを介して電子部品にに加えられる振動を更に良好に緩衝することができる。そして、正側接点ばねおよび負側接点ばねの製造は、従来例の圧接コネクタ40の形成と比較して、簡単容易、廉価に実施することができる。また、これら接点ばねの筒状ケースに対する組み込みも、インサート成型或いは圧入により容易に実施することができる。
【0026】
ここで、筒状ケースの底壁にコ字状スリットを形成して押圧膨出部舌片を形成したことにより、この押圧膨出部舌片が外部から回路基板を介して筒状ケースに伝達される振動に応答してこれを効果的に吸収するという副次的効果を奏し、電子部品の緩衝作用は更に良好となる。
そして、フランジは環状薄肉取り付け部を介して筒状ケースの側壁の上端に取り付けられる一方、緩衝部は環状薄肉部を介して筒状ケースの底壁に取り付けられて、双方共にそれぞれの面方向と交差する方向の屈曲性に富んでいるので、筒状ケースに収容される電子部品に対して外部から伝達される振動その他の外力は寸前においてフランジおよび緩衝部に吸収されて電子部品にまで到達しない。
【0027】
また、ゴム弾性合成樹脂製の筒状ケース20の側壁21に音響導入口214を貫通形成し、筒状ケース内に電子部品としてECMを収容することにより、収容されるECMの音響特性を改善する。筒状ケースを非円形筒体とすることによりECMを電子部品取り付け用ホルダの筒状ケースに収容し、これを回路基板に対して組み立て電気接続する場合の取り付けの向きの設定を容易にしている。
更に、ゴム弾性合成樹脂より成る筒状ケース内に収容された状態の電子部品と回路基板とを、筒状ケースの底壁に形成される正側貫通孔に挿入保持される正側コイルばね接点と負側貫通孔に挿入保持される負側コイルばね接点を介して弾性的に電気接続することにより、コイルばね接点の弾性により電子部品および回路基板の相手端子との間の電気接触を確保すると共に、ゴム弾性合成樹脂より成る筒状ケースの底壁の弾性とコイルばね接点の弾性により外部から回路基板、筒状ケースを介して電子部品に加えられる振動を緩衝することができる。
【0028】
また、特に緩衝作用に優れる実施例は、電子部品をECMとすることにより、振動に起因する種々の特性悪化の生じないECMを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を説明する図。
【図2】他の実施例を説明する図。
【図3】更なる他の実施例を説明する図。
【図4】音響導入口を形成した実施例を説明する図。
【図5】コイルばね接点を使用する実施例を説明する図。
【図6】組み立てを説明する図。
【図7】従来施例を説明する図。
【符号の説明】
1 ECM
11 環状突部
20 筒状ケース
21 側壁
211 環状突起
214 音響導入口
22 底壁
222 正側接点ばね押圧膨出部
223 負側接点ばね押圧膨出部
23 フランジ
231 開口
232 環状薄肉取り付け部
24 正側貫通孔
25 負側貫通孔
26 コ字状スリット
261 押圧膨出部舌片
27 正側折り曲げ部嵌合溝
28 負側折り曲げ部嵌合溝
29 緩衝部
291 環状薄肉部
31 正側ECM端子
32 負側ECM端子
40 圧接コネクタ
401 正側回路基板端子
402 負側回路基板端子
41 正側コイルばね接点
411 正側コイルばね接点部
42 負側コイルばね接点
421 負側コイルばね接点部
51 正側接点ばね
511 正側接点部
512 正側接点折り曲げ部
52 負側接点ばね
521 負側接点部
522 負側接点折り曲げ部
6 回路基板
61 正側基板端子
62 負側基板端子
90 ケース
91 上側ケース
911 素子嵌合筒体
92 下側ケース

Claims (8)

  1. 筒状ケースに接点を弾性的に取り付けた電子部品取り付け用ホルダにおいて、
    側壁と、側壁上端周縁に内向きに形成されるフランジと、底壁とにより構成されるゴム弾性合成樹脂製筒状ケースを具備し、
    内表面および外表面から対称に突出形成される正側接点ばね押圧膨出部および負側接点ばね押圧膨出部を底壁に具備し、
    正側接点折り曲げ部とこの折り曲げ部に関して対称な2片より成る正側接点部とにより構成される正側接点ばね、負側接点折り曲げ部とこの折り曲げ部に関して対称な2片より成る負側接点部とにより構成される負側接点ばねを具備し、
    両接点ばね押圧膨出部にそれぞれの接点ばねを取り付けたことを特徴とする電子部品取り付け用ホルダ。
  2. 請求項1に記載される電子部品取り付け用ホルダにおいて、正側接点ばねおよび負側接点ばねはそれぞれの接点ばね押圧膨出部の表面から僅かに間隙を有して形成されたものであることを特徴とする電子部品取り付け用ホルダ。
  3. 請求項1に記載される電子部品取り付け用ホルダにおいて、筒状ケースの底壁に正側接点ばね押圧膨出部および負側接点ばね押圧膨出部を包囲するコ字状スリットを形成して押圧膨出部舌片を構成し、
    押圧膨出部舌片に形成される正側接点ばね押圧膨出部に対向して正側折り曲げ部嵌合溝を底壁に形成する一方、負側接点ばね押圧膨出部に対向して負側折り曲げ部嵌合溝を底壁に形成したことを特徴とする電子部品取り付け用ホルダ。
  4. 請求項1に記載される電子部品取り付け用ホルダにおいて、筒状ケースの底壁に正側接点ばね押圧膨出部および負側接点ばね押圧膨出部を包囲する環状薄肉部を形成して緩衝部を構成し、
    フランジは側壁の上端との間の取り付け部を環状薄肉取り付け部を構成したことを特徴とする電子部品取り付け用ホルダ。
  5. 筒状ケースに接点を弾性的に取り付けた電子部品取り付け用ホルダにおいて、
    側壁と、側壁上端周縁に内向きに形成されるフランジと、底壁とにより構成されるゴム弾性合成樹脂製筒状ケースを具備し、
    底壁に正側コイルばね接点を挿入保持する正側貫通孔および負側コイルばね接点を挿入保持する負側貫通孔を形成し、両貫通孔にコイルばね接点を挿入したことを特徴とする電子部品取り付け用ホルダ。
  6. 請求項1ないし請求項5の内の何れかに記載される電子部品取り付け用ホルダにおいて、
    電子部品としてエレクトレットコンデンサマイクロホンをゴム弾性合成樹脂製筒状ケースに収容したことを特徴とする電子部品取り付け用ホルダ。
  7. 請求項6に記載される電子部品取り付け用ホルダにおいて、ゴム弾性合成樹脂製筒状ケースに音響導入口を形成したことを特徴とする電子部品取り付け用ホルダ。
  8. 請求項7に記載される電子部品取り付け用ホルダにおいて、ゴム弾性合成樹脂製筒状ケースを非円形筒体としたことを特徴とする電子部品取り付け用ホルダ。
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